JPH0986883A - 自転式リール装置 - Google Patents

自転式リール装置

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JPH0986883A
JPH0986883A JP26917195A JP26917195A JPH0986883A JP H0986883 A JPH0986883 A JP H0986883A JP 26917195 A JP26917195 A JP 26917195A JP 26917195 A JP26917195 A JP 26917195A JP H0986883 A JPH0986883 A JP H0986883A
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JP
Japan
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reel
rope
engaging
fixed
movement
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Application number
JP26917195A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fujita
宏 藤田
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Nihon Bisoh Co Ltd
Original Assignee
Nihon Bisoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロープ部材の移動駆動が停止された後の慣性に
よるリール部材の回転を防ぎ、リール部材内でロープ部
材にキンクを生じさせることのない自転式リール装置を
提供する。 【解決手段】リール20に複数の係合孔31Aが同一円
周上に開口形成されたストッパー円板31が固定される
と共に、係合孔31Aに嵌合してストッパー円板31を
回転不能に固定する係合ピン32Bがソレノイド40に
よって移動駆動されて嵌合解除されるように構成され、
ソレノイド40は吊りロープを移動駆動するエンドレス
ワインダーと同期駆動して係合ピン32Bをストッパー
円板31の係合孔31Aから嵌合解除してリール20を
回転可能とするようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープ部材をリー
ル部材に巻取って収納又は繰り出しするリール装置に関
し、詳しくは、回転自在に支持されたリール部材が、ロ
ープ部材移動駆動手段から供給されるロープ部材を当該
ロープ部材の送り込み力によって回転して巻取り、ロー
プ部材移動駆動手段によるロープ部材の引き出し力によ
って回転して繰り出すように構成された自転式リール装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場や工事現場において、ワイヤロープ
等のロープ部材を使用して物を吊り下げたりすることが
多く行われているが、それらロープ部材は常にその全長
で使用されるものではないために不要の部位はコンパク
トでしかも必要な時には引き出し可能に収容されること
が望ましい。また、作業の安全のためにはキンクや結び
目ができないように整然と保持されることが不可欠であ
り、このため、リール部材に巻取り収容するようにされ
ていることが多い。
【0003】建築物の外壁面の施工や補修等の作業を行
う際に用いられる作業者が乗り込むケージをワイヤーロ
ープで吊り下げたゴンドラ装置では、そのゲージ昇降機
構として、ケージを吊り下げるワイヤーロープ(吊りロ
ープ)をいわゆるエンドレスワインダーと呼ばれる係合
駆動手段で移動駆動してケージを昇降させる構成のもの
があり、このようなケージ昇降構成のゴンドラ装置には
係合駆動手段が巻き上げた吊りロープがその剛性でリー
ル部材を回転させつつ当該リール部材に巻取られる自転
式リールを用いるものがある。尚、係合駆動手段は、ロ
ープ部材が回転駆動手段によって回転駆動されるシーブ
を巻回して構成され、シーブの回転駆動によってその巻
回部がロープ部材上を移動し、ワイヤーロープを相対的
に移動駆動するものである。また、このような係合駆動
手段を利用してゴンドラ装置のケージを昇降させる構成
としては、図4に示すように端部にケージ5が固定され
た吊りロープ4を建築物2の屋上に設けられた台車3に
設けられたエンドレスワインダー6が移動駆動するもの
と、図5に示すように建築物の屋上に突梁7を介して端
部が固定された吊りロープ4をケージ5に設けられたエ
ンドレスワインダー6で移動駆動するものがあり、自転
式リール10′はそれぞれ台車3又はケージ5のエンド
レスワインダー6から吊りロープ4が繰り出される側に
設けられる。
【0004】自転式リール10′は、図6に断面図を示
すように平面形状円形で高さの低い円柱状の篭であるリ
ール部材20′が鉛直な中心軸11′で回転自在に支持
されると共に、このリール部材20′内にロープ部材
4′の導入経路を規定する導入管14′が設けられて構
成されており、導入管14′を通ってリール部材20′
内に送り込まれるロープ部材4′の送り込み力によって
リール部材20′が回転してロープ部材4′を巻取り、
逆にロープ部材4′の引き出し力によってリール部材2
0′が回転してロープ部材4′を繰り出すように作用す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如く
回転自在に支持されたリール部材がロープ部材によって
回転してロープ部材を巻取り又は繰り出しする自転式リ
ールでは、係合駆動手段によるロープ部材の移動駆動が
停止した後もリール部材が慣性で回転し続け、これに起
因して収容したロープ部材が捩れてキンクを生じてしま
うという問題があった。即ち、図7(A)〜(C)にそ
の過程を順次示すごとく特に繰り出し側では、リール部
材20′が慣性で回転を続けることによってリール部材
20′内部でロープ部材4′が弛み勝手となるためによ
りキンクaを生じやすいものである。
【0006】リール部材20′内でロープ部材4′にキ
ンクaが生ずると、ロープ部材4′が導入管14′を通
過不能となるためにそれ以上の繰り出しができなくな
り、その結果ゴンドラ装置ではケージの下降が不能とな
ってしまうものである。
【0007】本発明は、上記解決課題に鑑みてなされた
ものであって、ロープ部材の移動駆動が停止された後の
慣性によるリール部材の回転を防ぎ、リール部材内でロ
ープ部材にキンクを生じさせることのない自転式リール
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の自転式リール装置は、回転自在に支持されたリール
部材が、ロープ部材移動駆動手段から供給されるロープ
部材を当該ロープ部材の送り込み力によって回転して巻
取り、前記ロープ部材移動駆動手段による前記ロープ部
材の引き出し力によって回転して繰り出すものであっ
て、前記ロープ部材移動駆動手段の作動と同期して作動
し、前記ロープ部材移動駆動手段が非駆動時には前記リ
ール部材を回転不能に停止させる固定手段を備えて構成
されていることを特徴とする。
【0009】また、上記固定手段は、上記リール部材と
相対回転不能な被固定部材と、摩擦ブレーキ部材と、当
該摩擦ブレーキ部材を前記被固定部材に圧接するブレー
キ駆動手段と、を備え、上記ロープ部材移動駆動手段が
非駆動時には前記ブレーキ駆動手段が前記摩擦ブレーキ
部材を前記被固定部材に圧接して前記リール部材を固定
するように構成されていることを特徴とする。
【0010】また、上記固定手段は、上記リール部材と
相対回転不能であって前記リール部材の回転中心を中心
とする円周上に所定間隔で被係合部が形成された被固定
部材と、該被固定部材の前記被係合部と係合して前記被
固定部材の移動を規制する係合部材と、該係合部材を前
記被係合部と係合乃至係合解除移動駆動する係合部材駆
動手段と、を備え、上記ロープ部材移動駆動手段が非駆
動時には前記係合部材が前記被固定部材に係合して前記
リール部材を固定するように構成されていることを特徴
とする。
【0011】上記係合部材は上記被固定部材の被係合部
に係合して前記リール部材を固定する側に位置し、上記
ロープ部材移動駆動手段が駆動時には上記係合部材駆動
手段が前記係合部材を前記被固定部材から係合解除駆動
するように構成されていることを特徴とする。
【0012】上記被係合部は上記被固定部材の同一円周
上に所定間隔で形成された複数の係合孔であり、上記係
合部材は前記係合孔に嵌合するピン部材であることを特
徴とする。
【0013】上記係合部材駆動手段は、上記ロープ部材
移動駆動手段の駆動開始後所定時間経過後に上記ピン部
材を係合孔から係合解除駆動するように構成されている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る自動式
リール装置の一実施形態であるリール装置を備えたゴン
ドラ装置の側面図である。
【0015】図示ゴンドラ装置1は、建築物2の屋上に
設けられた台車3から、吊りロープ部材としての吊りワ
イヤーロープ4によってケージ5が吊り下げ支持されて
構成されている。
【0016】台車3は、角パイプを略直方体状に組み立
てて形成され、その上部の梁が側方に所定量延設されて
支持アーム3Aとなっている。支持アーム3Aは、紙面
と直交する方向に一対設けられており、それぞれの支持
アーム3Aの先端から垂下配索されたロープ部材として
の吊りロープ4によってケージ5の長手方向(紙面と直
交する方向)の両端を支持しているものである。
【0017】台車3の四隅の下面には、それぞれ車輪を
備えた走行機構3Bが設けられており、この走行機構3
Bが建築物2の屋上に外壁面と平行に敷設されたレール
2Aに案内され、当該レール2Aに沿って移動してケー
ジ5を建物の外面に沿って側方に移動し得るようになっ
ている。
【0018】また、支持アーム3Aの長手方向略中央部
の上面に中間滑車3Cが設けられると共に、その下側に
後述するエンドレスワインダー6を支持する支持柱3D
が設けられている。
【0019】ケージ5を吊り下げ支持する吊りロープ4
は、台車3の支持アーム3Aの先端に設けられた滑車3
Eと支持アーム3A上面の中間滑車3Cを介して配索さ
れて、支持柱3Dに固定されたロープ部材移動駆動手段
としてのエンドレスワインダー6に上側から下側に挿通
され、下側から出た吊りロープ4は本発明に係る自転式
リール装置であるワイヤーリール10に収容されるよう
になっている。
【0020】エンドレスワインダー6は、内部に回転駆
動手段によって回転駆動されるシーブが設けられてお
り、このシーブを吊りロープ4が巻回するように配索さ
れ、シーブの回転によってその巻回部が吊りロープ4上
を移動し、当該吊りロープ4を相対的に移動駆動するよ
うに構成されたものである。
【0021】上記構成のゴンドラ装置1では、エンドレ
スワインダー6によって吊りロープ4をワイヤーリール
10側に移動駆動することによってケージ5が上昇し、
逆にケージ5側に移動駆動することでケージ5が下降す
る。
【0022】ワイヤーリール10は、図2に拡大断面図
を示すように、台車3の支持柱3Dの下面に固定された
支持軸ブラケット11にリール部材としてのリール12
が回転自在に支持されて構成されている。
【0023】リール20は、上下二枚の所定直径の円板
(天板21及び底板22)が、その周縁部でカラー23
に挿通された複数のボルト24によって結合されて形成
されている。ボルト24は、周方向に所定間隔で複数設
けられ、天板21と底板22の間隔はカラー23によっ
て規定されている。天板21はボルト25によって軸受
外筒26のフランジ26Aに固定され、この軸受外筒2
6が支持軸ブラケット11の軸部11Aに回転自在に嵌
合した後述する中間筒12にベアリング13を介して外
挿状態に嵌合し、支持軸ブラケット11に回転自在に支
持されている。
【0024】支持軸ブラケット11は、台車3の支持柱
3Dに結合される固定フランジ11Bの中央に軸部11
Aが突設形成されており、その中央に吊りロープ4の挿
通孔11Cが上下に貫通形成されている。
【0025】支持軸ブラケット11の軸部11Aには、
下端に導入管14が固定された中間筒12がベアリング
15を介して回転自在に外挿装着されている。
【0026】導入管14は、吊りロープ4が挿通可能な
管部材が大きな曲率で側方に直角に屈曲されて形成さ
れ、吊りロープ4のリール20内への収容経路を規制す
るものである。
【0027】上記構成のワイヤーリール10では、導入
管14が中間筒12を介して支持軸ブラケット11に回
転自在に支持されると共に、リール20が軸受外筒26
を介して中間筒12に回転自在に支持されており、従っ
て、導入管14とリール20が互いに無関係に回転自在
となっているものである。
【0028】吊りロープ4は支持軸ブラケット11の挿
通孔11Cと導入管14を介してリール20内に配索さ
れ、リール20はケージ5上昇時にエンドレスワインダ
ー6から送り出される吊りロープ4の送り出し力によっ
て回転しつつこれを収容し、ケージ5下降時にはエンド
レスワインダー6に引き込まれる吊りロープ4をその引
き込み力によって回転しつつ繰り出す。この時、導入管
14は必要に応じてリール20とは逆側に回転して吊り
ロープ4のリール20内への収容またはリール20内か
らの繰り出しを促進させるように作用する。
【0029】ここで、ワイヤリール10にはエンドレス
ワインダー6による吊りロープ4の駆動(ゲージ5の昇
降駆動)時以外にはリール20を回転不能とする固定手
段としてのストッパー機構30が設けられている。
【0030】ストッパー機構30は、リール20に相対
回転不能に固定された被固定部材としてのストッパー円
板31と、このストッパー円板31を係止する係止機構
32とにより構成されている。
【0031】ストッパー円板31は、所定直径で所定厚
さの円板状であって、図3にその平面図を示すようにそ
の同一円周上に所定径の係合穴31Aが所定間隔で複数
開口形成され、軸受外筒26のフランジ26Aとリール
20の間に固定ボルト25によって共締め状態で固定さ
れている。
【0032】係止機構32は、支持軸ブラケット11と
台車3の支持柱3Dの間に介装固定された板状のブラケ
ットアーム32Aの上面に、係合部材駆動手段としての
アクチュエーターであるソレノイド40がその可動部4
1の移動方向を鉛直として設けられ、可動部41にスト
ッパー円板31の係合孔31Aに嵌合可能な係合部材及
びピン部材としての係合ピン32Bが装着されて構成さ
れている。その配設位置は、ストッパー円板31の係合
穴31Aと対応している。
【0033】ブラケットアーム32Aのソレノイド40
配設部位には、係合ピン32Bが挿通可能な内径の案内
ブッシュ32Cが設けられており、係合ピン32Bはこ
の案内ブッシュ32Cに案内されてブラケットアーム3
2Aを貫通して上下に移動可能となっている。その長さ
及び昇降ストロークは、係合ピン32Bが下方に位置す
ると図2中実線で示すようにその先端がストッパー円板
31と干渉し、上方に位置すると図2中想像線で示すよ
うにストッパー円板31より上側となって干渉しなくな
るように設定されている。
【0034】ここで、ソレノイド40が非駆動の状態で
は可動部41と係合ピン32Bの重量によって可動部4
1が移動ストロークの下端側に位置し、係合ピン32B
はブラケットアーム32Aの下面側に突出してストッパ
ー円板31と干渉して対応する係合穴31Aに嵌入する
こととなり、その結果、ストッパー円板31を回転不能
に固定するようになっている。また、この状態からソレ
ノイド40が駆動されると可動部41が上昇して係合ピ
ン32Bがストッパー円板31との干渉域から外れるこ
ととなって係合穴31Aから抜け、これによってストッ
パー円板31の固定が解除されるようになっている。
【0035】ソレノイド40は、図示しないがエンドレ
スワインダー6を駆動制御すると同一の制御装置によっ
て駆動制御され、エンドレスワインダー6が駆動状態に
ある時駆動され、エンドレスワインダー6が非駆動状態
にある時駆動停止される。従って、エンドレスワインダ
ー6が駆動状態にある時には係合ピン32Bが上方に位
置してストッパー円板31の(即ちリール20の)の固
定を解除し、エンドレスワインダー6が非駆動状態にあ
る時係合ピン32Bがストッパー円板31の係合孔31
に嵌合してストッパー円板31を(リール20を)固定
するように作用するようになっているものである。ま
た、エンドレスワインダー6が駆動状態から停止された
場合には直ちに駆動解除されると共に、エンドレスワイ
ンダー6が停止状態から駆動開始した場合には制御装置
内にあるタイマーによってエンドレスワインダー6の駆
動開始後所定時間経過後に遅れて駆動するように設定さ
れている。
【0036】而して、上記のごとく構成されたストッパ
ー機構30では、エンドレスワインダー6が駆動中はソ
レノイド40が駆動されてリール20の固定を解除し、
エンドレスワインダー6が非駆動中はソレノイド40も
非駆動状態となってリール20を固定するように作用す
る。つまり、吊りワイヤー4がリール20に送り込まれ
る時又はリール20から繰り出される時、リール20は
回転可能となるようになっているものである。
【0037】ここで、エンドレスワインダー6の駆動停
止に伴ってストッパー機構30が作用して(ソレノイド
の駆動が解除されて)係合ピン32Bが下降してもスト
ッパー円板31の係合孔31Aと一致せずに嵌合しない
場合もあり得るが、リール20が慣性で回転して最寄り
の係合孔31Aが係合ピン32Bと対応して嵌合するこ
とでリール20は回転不能に固定される。しかし、エン
ドレスワインダー6の駆動を停止させた後直ちに逆方向
に駆動開始するような場合(下降中のケージ5を停止さ
せて直ちに上昇させるような場合)、係合ピン32がス
トッパー円板31の係合孔31Aに嵌合せずにそのまま
係合ピン32が上昇してしまうと、逆転する以前のエン
ドレスワインダー6の駆動に起因するリール20の慣性
による回転が停止されずに継続してしまい、リール20
内で吊りロープ4にキンクを生ずる虞がある。本構成で
は、エンドレスワインダー6が停止状態から駆動開始し
た場合には制御装置内にあるタイマーによって駆動開始
後所定時間経過してからストッパー機構30が(ソレノ
イド40が)駆動するように構成されているため、この
所定時間内のストッパー円板31の回転によってその係
合孔31Aが係合ピン32Bと対応する位置に至り、係
合ピン32Bが一旦がストッパー円板31の係合孔31
Aに嵌合してストッパー円板31(リール20)を停止
させた後、上昇して係合解除し、従って、リール20の
回転が継続してキンクを生ずることを防ぐことができる
ようになっているものである。
【0038】尚、上記実施形態は、ストッパー円板31
に形成された係合孔31Aにソレノイド40によって移
動駆動される係合ピン32Bが嵌合(係合)乃至係合解
除することでリール20を固定乃至固定解除するよう構
成したものであるが、リール20の固定構造はこれに限
るものではなく、例えば、摩擦係数の高いブレーキ部材
をストッパー円板31に圧接することでリール20を固
定するように構成しても良く、適宜変更可能なものであ
る。また、ストッパー円板31に係合孔31Aを開口形
成してこれに係合ピン32Bが嵌合するよう構成した
が、特にストッパー円板31を設けることなく例えばリ
ール20の天板21に係合孔を設けたり、リール20の
側面部を利用して構成しても良いものである。
【0039】更に、上記実施形態は、端部にケージが固
定された吊りロープを建築物の屋上に設けられた台車に
設けられた係合駆動手段によって巻き上げる構成のゴン
ドラ装置に自転式リールを適用した例であるが、建築物
の屋上に端部が固定された吊りロープをケージに設けら
れた係合駆動手段で巻き上げる構成のもの(自転式リー
ルはケージに設けられる)に適用しても良いことは言う
までもない。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る自転式
リール装置では、ロープ部材移動駆動手段の作動と同期
して作動し、ロープ部材移動駆動手段が非駆動時にはリ
ール部材を回転不能に停止させる固定手段を備えて構成
されていることにより、ロープ部材の巻取り又は繰り出
しが停止した後に慣性によってリール部材が回転するこ
とがなく、リール部材内でのロープ部材のキンクを防ぐ
ことができる。
【0041】また、固定手段は、リール部材と相対回転
不能であって所定間隔で被係合部が形成された被固定部
材と、該被固定部材の被係合部と係合して被固定部材の
移動を規制する係合部材と、該係合部材を被係合部と係
合乃至係合解除移動駆動する係合部材駆動手段と、を備
え、ロープ部材移動駆動手段が非駆動時には前記係合部
材が前記被固定部材に係合してリール部材を固定するよ
うに構成され、係合部材は被固定部材の被係合部に係合
してリール部材を固定する側に位置し、ロープ部材移動
駆動手段が駆動時には係合部材駆動手段が係合部材を被
固定部材から係合解除駆動するように構成されているこ
とにより、万一故障時には係合してリール部材を固定す
る側に位置するためより安全である。
【0042】また、被係合部が被固定部材の同一円周上
に所定間隔で形成された複数の係合孔であり、係合部材
が係合孔に嵌合するピン部材であると共に、係合部材駆
動手段は、ロープ部材移動駆動手段の駆動開始後所定時
間経過後にピン部材を係合孔から係合解除駆動するよう
に構成されていることにより、ロープ部材移動駆動手段
の駆動停止後直ちに逆方向に駆動開始するような場合で
も、ピン部材が被固定部材の係合孔に嵌合せずにそのま
ま上昇してしまうことが無く、係合部材駆動手段がピン
部材を係合解除駆動するまでの所定時間内の被固定部材
の回転によってその係合孔がピン部材と対応する位置に
至ってピン部材が一旦が被固定部材の係合孔に嵌合して
被固定部材を停止させた後に係合解除するため、リール
部材の回転が継続してキンクを生ずることを防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自転式リール装置の一実施形態を
適用したゴンドラ装置の側面図である。
【図2】ワイヤーリールの拡大断面図である。
【図3】ストッパー円板の平面図である。
【図4】ゴンドラ装置の側面図である。
【図5】ゴンドラ装置の側面図である。
【図6】従来例としての自転式リール装置の断面図であ
る。
【図7】自転式リール装置内でのキンク発生状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
4…吊りロープ(ロープ部材) 6…エンドレスワインダー(ロープ部材移動駆動手段) 20…リール(リール部材) 30…ストパー機構(固定手段) 31…ストッパー円板(被固定部材) 31A…係合孔(被係合部) 32B…係合ピン(係合部材,ピン部材) 40…ソレノイド(係合部材駆動手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在に支持されたリール部材が、ロー
    プ部材移動駆動手段から供給されるロープ部材を当該ロ
    ープ部材の送り込み力によって回転して巻取り、前記ロ
    ープ部材移動駆動手段による前記ロープ部材の引き出し
    力によって回転して繰り出すものであって、 前記ロープ部材移動駆動手段の作動と同期して作動し、
    前記ロープ部材移動駆動手段が非駆動時には前記リール
    部材を回転不能に停止させる固定手段を備えて構成され
    ていることを特徴とする自転式リール装置。
  2. 【請求項2】上記固定手段は、上記リール部材と相対回
    転不能な被固定部材と、摩擦ブレーキ部材と、当該摩擦
    ブレーキ部材を前記被固定部材に圧接するブレーキ駆動
    手段と、を備え、上記ロープ部材移動駆動手段が非駆動
    時には前記ブレーキ駆動手段が前記摩擦ブレーキ部材を
    前記被固定部材に圧接して前記リール部材を固定するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    自転式リール装置。
  3. 【請求項3】上記固定手段は、上記リール部材と相対回
    転不能であって前記リール部材の回転中心を中心とする
    円周上に所定間隔で被係合部が形成された被固定部材
    と、該被固定部材の前記被係合部と係合して前記被固定
    部材の移動を規制する係合部材と、該係合部材を前記被
    係合部と係合乃至係合解除移動駆動する係合部材駆動手
    段と、を備え、上記ロープ部材移動駆動手段が非駆動時
    には前記係合部材が前記被固定部材に係合して前記リー
    ル部材を固定するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の自転式リール装置。
  4. 【請求項4】上記係合部材は上記被固定部材の被係合部
    に係合して前記リール部材を固定する側に位置し、上記
    ロープ部材移動駆動手段が駆動時には上記係合部材駆動
    手段が前記係合部材を前記被固定部材から係合解除駆動
    するように構成されていることを特徴とする請求項3に
    記載の自転式リール装置。
  5. 【請求項5】上記被係合部は上記被固定部材の同一円周
    上に所定間隔で形成された複数の係合孔であり、上記係
    合部材は前記係合孔に嵌合するピン部材であることを特
    徴とする請求項3又は4に記載の自転式リール装置。
  6. 【請求項6】上記係合部材駆動手段は、上記ロープ部材
    移動駆動手段の駆動開始後所定時間経過後に上記ピン部
    材を係合孔から係合解除駆動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の自転式リール装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048834A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Kanto Denki Hoan Kyokai 探査器クランプ補助操作棒
JP2010126347A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Kohken Gondola Co Ltd ワイヤロープの自転式巻き取り装置
KR20200082736A (ko) * 2018-12-31 2020-07-08 주식회사 스카이시스 윈치

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