JPH05244744A - 電気機器のワニス含浸方法 - Google Patents

電気機器のワニス含浸方法

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JPH05244744A
JPH05244744A JP4103792A JP4103792A JPH05244744A JP H05244744 A JPH05244744 A JP H05244744A JP 4103792 A JP4103792 A JP 4103792A JP 4103792 A JP4103792 A JP 4103792A JP H05244744 A JPH05244744 A JP H05244744A
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JP
Japan
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varnish
tank
bag
stator
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP4103792A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nishizawa
浩 西澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、回転電機の固定子の巻線内および
スロット内にワニスが効果的に含浸され、ワニス絶縁層
内に空隙が残存されることを防止する。 【構成】 鉄心とこの鉄心に設けられた巻線とかなる固
定子11を開口部を有するプラスチックフイルム製の袋
20に適当量のワニスと共に収容した状態でこれをタン
ク22内に配置した後、この袋20の開口部を密封しな
い状態のままタンク22を密閉状態にし、この密閉状態
にされたタンク22内を減圧すると共にその減圧状態下
で前記袋20の開口部を気密状態に封鎖する。そしてこ
の封鎖が行われた後、前記タンク22内を大気圧に回復
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転電機の固定子など巻
線体に対するワニス処理の方法を改良した電気機器のワ
ニス含浸方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器例えば回転電機においては、巻
線を巻装した固定子鉄心にワニス含浸処理を施し、固定
子の絶縁性,耐熱性の向上や強度の向上などを図ること
が行われている。
【0003】図10及び図11を参照してこの種のワニ
ス含浸処理の方法について述べるに、回転電機の巻線体
例えば固定子1は、固定子鉄心2に、その開放形スロッ
ト2a内に収容するようにして巻線3を巻装して構成さ
れている。ワニス含浸を行うにあたっては、この固定子
1を、図10に示すように、ワニス4を収容した容器5
内に浸した後、容器5から引上げ自然放置して余分なワ
ニス4を滴下させて取除き、しかる後、加熱炉内にて固
定子1に含浸されたワニス4を加熱硬化させるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な含浸方法では、巻線3の素線間や巻線3とスロット2
aとの間に、ワニス4が含浸されにくく、また、余分な
ワニス4を滴下させる行程で、一旦含浸されたワニス4
が過剰に流出してしまうことがあった。このため、図1
1に示すように、ワニス4の硬化後にあって巻線3とス
ロット2aとの間などに空隙sができてしまい、ひいて
は、巻線3の絶縁性や機械的強度に劣ってしまう問題点
が生ずる。
【0005】これに対処するため、図10に示したワニ
ス4の含浸作業を真空容器内で行う方法も採用されてい
る。これによれば、減圧状態にてワニス4が含浸される
ため、ワニス4は巻線3の素線同士間や巻線3とスロッ
ト2aとの間の狭い空間にまで含浸されるようになるの
である。
【0006】しかしながら、このような真空容器内で含
浸作業を行う方法であっても、含浸作業後のワニス4を
硬化させる工程で、含浸されていたワニス4が過剰に流
出し、やはり空隙sが生じてしまう問題点があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、狭い空間にまで効果的にワニスを含
浸させることができると共にそのワニスの流出を極力防
止することができ、空隙のない絶縁層を形成することが
できる電気機器のワニス含浸方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電気機器の
ワニス含浸方法は、鉄心とこの鉄心に設けられた巻線と
かなる巻線体を開口部を有する袋に適当量のワニスと共
に収容した状態でタンク内に配置して、この袋の開口部
を密封しない状態のままタンクを密閉状態にし、この密
閉状態にされたタンク内を減圧すると共にその減圧状態
下で前記袋の開口部を気密状態に封鎖する。そしてこの
封鎖が行われた後、前記タンク内を大気圧に回復させ
る。なお、この方法において、袋に対するワニスの注入
時点はタンクを密閉する前もしくは密閉後のどの時点で
もよい。
【0009】
【作用】上記方法によれば、タンクが減圧状態下で袋の
開口部が密封された後にタンクが大気圧に回復される
と、袋が大気圧によって巻線体の周囲面に密着され、そ
の結果、ワニスが巻線の素線間や巻線と鉄心との間の狭
い空間にまで含浸される。また、巻線及び鉄心が気密性
の袋により覆われた状態にてワニス含浸が行われている
ので、ワニスが流出することを防止できる。
【0010】
【実施例】以下本発明を回転電機の固定子のワニス含浸
方法に適用した一実施例について図1乃至図9を参照し
て説明する。
【0011】まず、図7乃至図9を参照して、電気機器
の巻線体たる固定子11の概略構成について述べる。こ
の固定子11は、固定子鉄心12に複数個の巻線13を
巻装して構成されている。このうち、固定子鉄心12
は、例えば円筒状で内径側に開放形のスロット12aを
複数個穿設した薄鋼板を複数枚積層して形成されてい
る。また、このスロット12a内には絶縁物14が設け
られている。一方、前記巻線13は、エナメル線などの
素線15を巻回して形成され、複数個が所定のスロット
12aに収容されて楔16により固定された状態で固定
子鉄心12に巻装されている。また、スロット12aに
収容されていないコイルエンド部13aは、縛り糸17
により整形されており、また、このコイルエンド部13
aにて、巻線13間の所要の接続がされていて口出線1
8(図4,図5参照)が導出されている。
【0012】このように構成された固定子11は、後述
するようにワニス含浸処理がなされ、これにより、図9
に示すように、巻線13の素線15同士間及び巻線13
とスロット12a(絶縁物14)との間などに、ワニス
による絶縁層19が形成されるようになっている。これ
にて、巻線13の耐熱強度や耐振強度の向上、固定子鉄
心12への固着力強化、絶縁効果の向上等が図られるよ
うになっている。
【0013】さて、上記固定子鉄心12及び巻線13に
対するワニス含浸処理の手順について、図1乃至図6も
参照して述べる。
【0014】まず、上述のように固定子鉄心12に巻線
13を巻装する。そして、このものを、気密性の袋20
内に収容する。この気密性の袋20は、前記固定子11
をすっぽり覆う大きさの例えば柔軟性あるプラスチック
フィルムからなり、底部に相当する下部を固定子11の
内部を上方に通過させながら図6に原理的に示されてい
るように内側上方に折返えす。この折り返しによって袋
20に形成された円環状の空間に前記固定子11が収容
された形態になって、固定子鉄心12及び巻線13の内
外周部分が袋20により覆われた状態になる(図4参
照)。
【0015】そして、このとき、図4に示すように、袋
20内に例えば無溶剤タイプのワニス21を所要量収容
する。
【0016】続いて、このように袋20内にワニスと共
に収容された固定子11をワニス含浸用のタンク22に
収容する。このタンク22は図1に示すように、上端開
口部23に蓋24がヒンジ25を介して開閉自在に設け
られ、またその側壁の適当部分が空気通路26を介して
減圧手段例えば真空ポンプ27に連結されると共に、袋
封鎖手段であるヒートシーラ28が設けられた構成をな
す。このヒートシーラ28は各々タンク22および蓋2
4の互に対応する位置に固着された一対のヒータ支持台
29、30とこれら各ヒータ支持台29、30に固着さ
れたヒータ31、32とからなる。このような、上端開
口部23が開放されて大気圧状態にあるタンク22内に
固定子11を配置した状態では袋20の開口部20a部
分が下方のヒータ支持台29上に置かれ、この状態でタ
ンク22をその蓋24によって上端開口部23を閉鎖す
ることによって密閉状態にする(図2参照)。このタン
ク22の密閉状態では、袋20の開口部20a部分はヒ
ートシーラ28の両ヒータ31、32間に挟持されるが
密封はされないので空気通過が可能状態にある。続い
て、真空ポンプ27を駆動してタンク22内を減圧状態
にする操作をする。このタンク22内の減圧操作の間、
袋20内の気体もその開口部20aからタンク22内に
吐出されるので、袋20内もタンク22内と同様に減圧
される。
【0017】このタンク22の減圧状態下で、ヒートシ
ーラ28のヒータ31、32に通電してこれを発熱させ
ることにより袋20の開口部20aを気密に封鎖させ
る。この後、タンク22内をこれに大気が導入されるよ
うにその蓋24を開放することによって大気圧に回復さ
せる。すると、図3および図5に示すように、袋20は
その内部が真空に保持されているため大気圧によって固
定子11の内外周面に真空パック状態のように密着さ
れ、袋20内のワニス21が固定子11の巻線13内お
よびスロット12a内に強制的に含浸される。このよう
にしてワニス21の含浸操作が終了された固定子11は
袋20内に収容したまま乾燥工程に移行させる。この乾
燥工程において、固定子11の加熱による乾燥開始後、
ワニス21が液状からゲル状に変化した時点で固定子1
1から袋20を除去しこの状態で乾燥を更に続行させ
る。これにて、ワニス絶縁層19が形成された固定子1
1が完成されるものである。
【0018】なお、上記のワニス含浸方法において、ワ
ニス21の袋20内への注入は、適当な注入装置をタン
クに設備することにより、密閉状態にされたタンク内で
行われるようにしても差支えない。
【0019】このような本実施例によれば、ワニス21
を巻線13の素線15同士間や巻線13とスロット12
aとの間の狭い空間にまで効果的に含浸させることがで
きる。しかも、袋20内に収容された状態でワニス21
が硬化されるものであるから、一旦含浸されたワニス2
1が流出してしまうこともない。従って、従来例で述べ
たような巻線3とスロット2aとの間に空隙sができる
虞のあるものと異なり、空隙のない絶縁層19を形成す
ることができ、十分な巻線13の耐熱強度や耐振強度の
向上、固定子鉄心12への固着力強化、絶縁効果の向上
等を図ることができるものである。
【0020】
【発明の効果】本発明の電気機器のワニス含浸方法によ
れば、狭い空間にまで効果的にワニスを含浸させること
ができると共にそのワニスの流出を極力防止することが
でき、空隙のない絶縁層を形成することができるという
優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において、巻線体をタンク内
に収容した状態を示す縦断面図
【図2】タンク密閉状態をもって示す図1相当図
【図3】減圧後に大気に開放されたタンクの状態をもっ
て示す図1相当図
【図4】固定子を袋内に収容した状態を一部破断して示
す正面図
【図5】袋が大気圧によって固定子に密着された状態を
一部破断して示す正面図
【図6】袋の折り返し原理を示す斜視図
【図7】固定子の斜視図
【図8】固定子のコイルエンド部の拡大斜視図
【図9】固定子の部分的な横断面図
【図10】従来におけるワニス含浸時の様子を概略的に
示す縦断面図
【図11】固定子の部分的な横断面図
【符号の説明】 11は固定子(巻線体)、12は固定子鉄心(鉄心)、
12aはスロット、13は巻線、15は素線、19は絶
縁層、20は袋、21はワニス、22はタンク、24は
蓋、27は真空ポンプ(減圧手段)、28はヒートシー
ラ(袋封鎖手段)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心とこの鉄心に設けられた巻線とかな
    る巻線体を開口部を有する袋に収容した状態でこれをタ
    ンク内に配置する手段と、この袋の開口部を密封しない
    状態のまま前記タンクを密閉状態にする手段と、前記袋
    内に前記タンクを密閉する前もしくは密閉後に適当量の
    ワニスを収容する手段と、密閉状態にされた前記タンク
    内を減圧する手段と、前記タンク内を減圧状態に保った
    まま前記袋の開口部を気密状態に封鎖する手段と、この
    封鎖が行われた後に前記タンク内を大気圧に回復させる
    手段とからなる電気機器のワニス含浸方法
JP4103792A 1992-02-27 1992-02-27 電気機器のワニス含浸方法 Pending JPH05244744A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102751827A (zh) * 2012-07-05 2012-10-24 上海百特机电有限公司 电机定子的悬挂式绕组浸漆装置
CN109347281A (zh) * 2018-12-04 2019-02-15 泰顺同芯电子有限责任公司 一种电机外壳制造用的浸漆设备
CN114614642A (zh) * 2022-05-10 2022-06-10 常州市南方电机有限公司 一种电磁制动三相异步电机

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