JP2007274762A - ワニス含浸方法及びワニス含浸装置 - Google Patents

ワニス含浸方法及びワニス含浸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステータコアのスロット内に挿入された巻線コイルとスロット絶縁紙及びウエッジとの間の空隙を低減してワニス含浸率を高めることができるワニス含浸方法及びワニス含浸装置を提供すること。
【解決手段】ステータコア91のスロット911内に配設されたスロット絶縁紙95及びウエッジ96に囲まれた状態でスロット911内に挿入配設された巻線コイル92に対し、ワニスを含浸させるワニス含浸方法において、スロット911の開口部からウエッジ96を押圧してスロット絶縁紙95及びウエッジ96に囲まれた空間を減少させるウエッジ押圧工程を行う。その後、巻線コイル92のコイルエンド部に対してワニスの滴下を行う滴下工程を行う。滴下工程では、ウエッジ押圧工程におけるウエッジ96を押圧した状態を維持したまま、ワニスの滴下を行うことが好ましい。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステータコアに挿入配設した巻線コイルにワニスを滴下含浸させるワニス含浸方法及びワニス含浸装置に関する。
例えば、車両等に用いるモータのステータにおいては、ステータコアのスロットに挿入配設した巻線コイルに対してワニスを滴下して、巻線コイルにおける各電線同士の絶縁性、耐振性、耐油性、耐薬品性、放熱性等を向上させている。
例えば、特許文献1に開示されるワニスの滴下含浸方法においては、巻線コイルを挿入配設したステータコアを、その軸方向が水平方向になるようにして保持する。そして、このステータコアを回転させながら、巻線コイルの一部がステータコアの軸方向端部から突出してなるコイルエンド部へワニスを滴下している。
これにより、コイルエンド部に滴下したワニスを、ステータコアのスロット内に挿入配設されている巻線コイルの内部へ毛細管現象によって浸透させ、巻線コイルの全体にワニスを含浸させている。
特開2003−189523号公報
ところで、ステータコアのスロットには、通常、スロットの内壁面に対面するようにスロット絶縁紙が配設され、さらに、スロットの開口部に対面するようウエッジが配設され、これらに囲まれた状態で上記巻線コイルが配設されている(後述の図9参照)。そのため、ワニス滴下工程において上記のごとくステータから突出したコイルエンド部から内部に浸透してくるワニスは、上記スロット絶縁紙及びウエッジに囲まれた空間内に存在することとなる。ここで、上記スロット絶縁紙と上記巻線コイルの間、あるいはウエッジと巻線コイルとの間に比較的大きな間隙がある場合には、その間隙にワニスが行き渡らずに空隙のまま残存してワニス含浸率が低下する場合がある。このような空隙が占める割合が大きくなると、ワニス含浸による巻線の固着効果が低減し、経時的に絶縁性の低減が生じるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ステータコアのスロット内に挿入された巻線コイルとスロット絶縁紙及びウエッジとの間の空隙を低減してワニス含浸率を高めることができるワニス含浸方法及びワニス含浸装置を提供しようとするものである。
第1の発明は、ステータコアのスロット内に配設されたスロット絶縁紙及びウエッジに囲まれた状態で上記スロット内に挿入配設された巻線コイルに対し、ワニスを含浸させるワニス含浸方法において、
上記スロットの開口部から上記ウエッジを押圧して上記スロット絶縁紙及び上記ウエッジに囲まれた空間を減少させるウエッジ押圧工程を行い、
その後、上記巻線コイルのコイルエンド部に対してワニスの滴下を行う滴下工程を行うことを特徴とするワニス含浸方法にある(請求項1)。
本発明のワニス含浸方法においては、上記のごとく、滴下工程の前に、上記ウエッジ押圧工程を実施する。このウエッジ押圧工程では、上記スロットの開口部から上記ウエッジを押圧する。これにより、ウエッジが内周側から外周側に向けて押し動かされ、ウエッジ及びスロット絶縁紙に囲まれた空間を減少させることができる。また、その空間内に存在する巻線コイルも、各電線の間隔および電線とウエッジまたはスロット絶縁紙との間の間隔が小さくなるように押し動かされる。
そのため、その後行う上記滴下工程においては、ワニスの毛細管現象による浸透効果が高まり、ワニスが充填されない空隙の割合を従来よりも小さくすることができる。
このように、本発明によれば、ステータコアのスロット内に挿入された巻線コイルとスロット絶縁紙及びウエッジとの間の空隙を低減してワニス含浸率を高めることができるワニス含浸方法を提供することができる。
第2の発明は、スロット内に配設されたスロット絶縁紙及びウエッジに囲まれた状態で上記スロット内に挿入配設された巻線コイルを備えたステータコアを保持して回転させる回転手段と、上記巻線コイルのコイルエンド部にワニスを滴下するためのワニス滴下手段とを有するワニス含浸装置において、
上記回転手段は、上記ステータコアの内周面に当接して該ステータコアを保持するチャック部を有しており、
該チャック部は、径方向に拡縮可能に配設された複数の爪部を有しており、該爪部の外周面には、上記ステータコアを保持した際に上記スロットの開口部から内部に挿入される突起部が設けられており、該突起部によって上記ウエッジを内周側から外周側に押圧できるよう構成されていることを特徴とするワニス含浸装置にある(請求項5)。
本発明のワニス含浸装置は、上記のごとく、回転手段が有するチャック部の爪部に上記突起部を設けてある。そして、チャック部によって上記ステータコアを内周側から保持した際に、上記突起部がスロットの開口部から挿入され、ウエッジが押圧される。これにより、上述したウエッジ押圧工程を確実に実施することができる。
さらに、上記チャック部による保持は、上記ワニス滴下手段によって上述した滴下工程を実施している間も行われる。そのため、滴下工程においてもウエッジ押圧状態を維持したままの状態とすることができる。それ故、ウエッジ押圧工程の効果を最大限発揮した状態でワニス含浸を完了させることができ、優れたワニス含浸率の向上効果を得ることができる。
上記第1の発明のワニス含浸方法においては、上記ウエッジ押圧工程を行った後、ウエッジを押圧する応力を解放し、その後上記滴下工程を実施してもよい。しかし、この場合には、ウエッジ押圧状態を解放した際に、ウエッジが元の位置に向かって少し戻ることがあり、上記ウエッジ押圧工程による効果がある程度低減してしまうことは避けがたい。
このような効果低減を回避するためには、上記滴下工程では、上記ウエッジ押圧工程における上記ウエッジを押圧した状態を維持したまま、上記ワニスの滴下を行うことが好ましい(請求項2)。これにより、上記ウエッジ押圧工程を行う効果が最大限得られ、ワニス含浸率向上効果がより高くなる。
また、上記ワニス含浸方法における上記滴下工程は、ステータコアをその中心軸を中心にして回転させながら行うことが好ましい。これにより、滴下させるワニスを巻線コイルのコイルエンド部に対して周方向に均一に供給することができる。また、ワニス滴下を所定期間続けた後、浸透させるためにワニス滴下を停止するサイクルを複数回繰り返すようにしてもよい。
また、上記滴下工程の前には、上記巻線コイルの電線被膜中の残留応力の緩和や、電線被膜、スロット絶縁紙等に含まれる水分を除去するための予備乾燥工程を実施することが好ましい。
この予備乾燥工程を実施した場合には、その後に、上記滴下工程に適する温度まで冷却する冷却工程を行うことが好ましい。
また、上記滴下工程の後に、上記巻線コイルに浸透した上記ワニスを硬化させる加熱硬化工程を行う際にも、上記ウエッジ押圧工程において上記ウエッジを押圧した状態を維持したままとすることが好ましい(請求項3)。これにより、巻線コイルに浸透したワニスがゲル化、硬化するまでウエッジ押圧状態を維持することができ、より確実にワニス含浸率の向上を図ることができる。
また、上記加熱硬化工程では、上記巻線コイルに高周波電圧を直接投入することにより上記巻線コイルを加熱することが好ましい(請求項4)。この場合には、上述した加熱硬化工程実施中におけるウエッジ押圧状態を維持したままでの巻線コイルの加熱を容易に行うことができる。また、この高周波電圧投入による加熱を採用することによって、上述したウエッジ押圧工程から加熱硬化工程までを、ステータコアを移動させずに1つの装置内で実施することも可能となり、製造方法の合理化を図ることもできる。
上記第2の発明のワニス含浸装置は、上記回転手段と上記ワニス滴下手段とを有している。上記回転手段の上記チャック部には、上述したごとく拡縮可能な爪部が設けられ、この爪部に上記突起部を設ける。
上記突起部は、上記爪部に一体的に固定されたもので、爪部自体の移動に伴って上記ステータコアのスロット開口部からスロット内部に挿入される構成とすることができる。
また、上記突起部は、上記爪部に対して相対的に進退するよう設けて、その相対的な前進によって上記ステータコアのスロット開口部からスロット内部に挿入される構成とすることも可能である。構造としては、突起部が爪部に一体的に固定されたものが簡単であり好ましい。
また、上記チャック部の上記爪部は、周方向に分割された複数のものより構成される。分割数は3以上とすることが構造上好ましく、特に6つ以上とすることによって、分割された爪部に設ける上記突起部の数を低減でき構造を簡単にすることができると共に、上記スロット開口部から内部への挿入をよりスムーズに行うことが可能となる。
また、上記ワニス含浸装置は、上記回転手段に上記ステータコアを保持した状態で、上記巻線コイルに高周波電圧を直接投入して該巻線コイルを加熱するための通電手段を有していることが好ましい(請求項6)。この場合には、上述した予備乾燥工程、あるいは加熱硬化工程を、上記回転手段にステータコアを保持したまま、つまり、上記爪部の突起部によるウエッジ押圧状態を維持したまま、上記通電手段による通電によって巻線コイルの加熱を実施することができる。これにより、より安定的にワニス含浸率の高い状態を得ることができる。
(実施例1)
以下に、本発明の実施例にかかるワニス含浸方法及びワニス含浸装置につき、図面を用いて説明する。
本例では、図9に示すごとく、スロット911内に配設されたスロット絶縁紙95及びウエッジ96に囲まれた状態で上記スロット911内に挿入配設された巻線コイル92を備えたステータコア91に対してワニスを含浸させる。
本例のワニス含浸装置1は、図1、図7に示すごとく、上記ステータコア91を保持して回転させる回転手段2と、上記巻線コイル92のコイルエンド部922にワニスを滴下するためのワニス滴下手段5とを有する。
上記回転手段2は、図4〜図6に示すごとく、上記ステータコア91の内周面に当接して該ステータコア91を保持するチャック部3を有している。チャック部3は、径方向に拡縮可能に配設された複数の爪部31を有しており、該爪部31の外周面には、上記ステータコア91を保持した際に上記スロット911の開口部から内部に挿入される突起部32が設けられており、図10に示すごとく、該突起部32によってウエッジ96を内周側から外周側に押圧できるよう構成されている。
以下、さらに詳説する。
上記回転手段2は、図1、図7に示すごとく、回転モータ21と、この回転モータ21の出力軸に接続された回転主軸22と、この回転主軸22に移動可能に配設されたチャック部3と、ステータコア91が回転手段2によって回転するときに後述する通電手段4における通電ケーブル41が捩れることを防止する捩れ防止機構24とを有している。
上記回転主軸22は、図1、図4、図7に示すごとく、水平方向に向けて配設されており、上記チャック部3は、回転主軸22に対してその径方向外方に突出可能な複数の爪部31によって構成されている。本例では6つの爪部31によってステータコア91の内周側における6箇所の位置を押圧して、ステータコア91を保持するよう構成されている。そして、このチャック部3によってステータコア91を保持することにより、ワニスの滴下含浸を行う際等において、ステータコア91を軸方向を水平方向にして回転させることができる。
また、図4〜図6に示すごとく、上記チャック部3の6つの爪部31には、それぞれその外周面に突起部32が一体的に設けられている。図5、図6に示すごとく、突起部32は、ステータコア91のすべてのスロット911の数に対応するよう設けられており、6つの爪部31を径方向に開いた状態においてすべての突起部32がスロット911の開口部から内部に挿入されるよう構成されている。また、突起部32の突出量は、後述するごとく、スロット911に挿入された際に、ウエッジ96を十分に押圧できる量に調整してある。
また、図1、図7に示すごとく、回転モータ21は、上記回転主軸22を所定の回転角度で往復回転させるよう構成されている。そして、上記捩れ防止機構24は、通電ケーブル41を保持して、回転主軸22の回転に従動して回転可能なケーブルベア(登録商標)を用いて構成されている。
なお、回転モータ21により回転主軸22を一方向に向けて連続回転させるよう構成した場合には、捩れ防止機構24は、ケーブルベア(登録商標)を用いる代わりに、スリップリングを用いて構成することができる。このスリップリングは、通電ケーブル41の途中に配設し、通電ケーブル41の一方側と他方側とを電気的に接続すると共に、回転主軸22の中心軸線回りに形成した複数の接続リング部によって、電気的接続を行ったまま回転することができるものである。
また、図1に示すごとく、ワニス含浸装置1は、回転手段2にステータコア91を保持した状態で、巻線コイル92に高周波電圧を直接投入して該巻線コイル92を加熱するための通電手段4を有している。通電手段4は、通電ケーブル41の端部に形成した通電ケーブル端子と、巻線コイル92におけるリード線の端部に形成したリード線端子との電気的接続を行う接続治具8を有している。この接続治具8は、通電ケーブル端子を取り付けたケーブル側治具部81と、リード線端子を取り付けるリード線側治具部82とからなり、このケーブル側治具部81とリード線側治具部82とは互いに着脱可能に構成されている。
通電手段4は、3相の高周波電流を発生させる高周波電源装置40によって構成されており、この高周波電源装置40は、位相のずれた3相の高周波電流をステータコア91に挿入配設した3相の巻線コイル92に通電するよう構成されている。また、通電ケーブル端子は、高周波電源装置40から通電を行うための電流を流す通電ケーブル41の先端部に圧着されている。
また、高周波電源装置40は、インバータ等を用いて、商用の3相交流電源の周波数を高くして高周波電流を形成することができる。
そして、通電手段4は、ステータ9における巻線コイル92に通電を行い、巻線コイル92をその電気抵抗により自己発熱させると共に、通電による磁界の発生により、ステータコア91に渦電流を発生させ、ステータコア91を誘導加熱させることにより、ステータ9を各処理工程に適した温度に加熱することができる。
また、図1に示すごとく、本例のワニス滴下手段5は、ワニスを貯留する貯留タンク(図示略)と、この貯留タンクからワニスを送液するポンプ55(図7)と、このポンプの吐出口に接続された送液管と、この送液管の先端部に接続したワニス滴下ノズル51と、送液管中に配設されたバルブ(図示略)とを有している。
ワニス滴下ノズル51は、巻線コイル92のコイルエンド部922に均一にワニスを滴下できるように、複数箇所に設けてある。
具体的には、図1、図2に示すごとく、後述する減圧タンク6の奥側には、奥側に位置するコイルエンド部922の外周面にワニスを滴下するためのワニス滴下ノズル51aがステータコア91の上方に3個配設されていると共に、奥側に位置するコイルエンド部922の内周面にワニスを滴下するためのワニス滴下ノズル51bが回転主軸22から突出する形態で配設されている。
また、図1、図3に示すごとく、減圧タンク6の開口部側には、開口部側に位置するコイルエンド部922の外周面にワニスを滴下するためのワニス滴下ノズル51cがステータコア91の上方に3個配設されていると共に、開口部側に位置するコイルエンド部922の内周面にワニスを滴下するためのワニス滴下ノズル51dがコイルエンド部922内に位置するように配設されている。実際には、これらのワニス滴下ノズル51c、51dは、後述する減圧タンク6の開閉扉66に固定されている。
また、上記ワニス含浸装置1は、図1、図7に示すごとく、少なくとも回転手段2及びワニス滴下手段5を内蔵するよう設けられた減圧タンク6と、減圧タンク6内の減圧を行う減圧ポンプ71とを有している。
減圧タンク6には、この減圧タンク6内に空気を供給するための空気供給口62と、減圧ポンプ71を接続した吸引口61とが形成されている。また、空気供給口62には、減圧タンク6内に空気を供給する空気ブロア72が接続されている。
また、図1に示すごとく、減圧タンク6は、容器本体65と、この容器本体65に対して開閉可能な開閉扉66とを有している。減圧タンク6には、ワニスが加熱された際に蒸発するワニス中の溶媒等を排気口63から排気する排気脱臭装置73と、この蒸発した溶媒等の濃度を検出するガス濃度検出器とが配設されている。そして、制御手段10は、ガス濃度検出器731により検出した上記溶媒等の濃度を監視して、上記通電手段4による加熱量を制御するよう構成されている。
また、図1に示すごとく、上記回転手段2、通電手段4、ワニス滴下手段5、減圧ポンプ71及び空気ブロア72は、制御手段10に電気的に接続され、この制御手段10によって制御されるように構成されている。
すなわち、制御手段10は、回転手段2がステータコア91を回転させるタイミング、通電手段4により巻線コイル92に通電を行うタイミング、及びワニス滴下手段5により巻線コイル92にワニスの滴下を行うタイミング、減圧ポンプ71により減圧タンク6内の減圧を行うタイミング、空気ブロア72により減圧タンク6内へ空気の供給を行うタイミング等を制御することができる。
また、上記ステータコア91には、サーミスタ等の温度検出器(図示略)が埋設されている。この温度検出器を用いてステータコア91の温度を検出することにより、当該ステータ9を用いて構成する3相モータの温度の監視が可能になっている。
また、上記接続治具8は、上記通電ケーブル端子とリード線端子とのみを接続したが、上記ワニス含浸を行う際のステータ9の温度を検出するために、上記温度検出器における温度検出線端子を、制御手段10における入力線端子と接続することもできる。
そして、この場合には、制御手段10は、温度検出器によって検出したステータコア91の温度を監視して、このステータコア91の温度が各工程を行うのに適した温度になるよう通電手段4を制御することができる。
このような構成のワニス含浸装置1を用いたワニス含浸方法としては、図8に示すごとく、ウエッジ押圧工程(ワーク取付工程)S1、予備乾燥工程S2、第1冷却工程S3、滴下工程S4、加熱硬化工程S5、第2冷却工程S6、ワーク取り外し工程S7を順次実施する。
まず、上記ウエッジ押圧工程S1は、ワーク取付と同時に行う工程であり、図1に示すごとく、巻線コイル92を挿入配設してなるステータコア91を、減圧タンク6内の回転手段2のチャック部3に保持させることにより実施する。
図5、図6に示すごとく、上記ウエッジ押圧工程S1では、ステータコア91をチャック部3によって保持する際に、その爪部31の突起部92をスロット911の開口部から内部へと挿入し、突起部92によってウエッジ96を押圧する。これにより、図9、図10に示すごとく、ウエッジ96は内周側から外周側に向けて押し動かされる。このウエッジ96の移動に伴って、ウエッジ96及びスロット絶縁紙95に囲まれた空間99(図9)を減少させることができる。また、その空間内に存在する巻線コイル92も、各電線の間隔および電線とウエッジ96またはスロット絶縁紙95との間の間隔が小さくなるように押し動かされる。
次に、予備乾燥工程S2を行う。本例では、ステータコア91をチャック3に取り付けたまま、上述した通電手段4を用いて巻線コイル92およびステータコア91を加熱する。このとき、上述したウエッジ96を押圧した状態は維持される。また、加熱温度は、巻線コイル92の各電線の被覆樹脂のストレス除去およびスロット絶縁紙95等からの水分除去を行うべく、およそ180℃の温度に所定時間保持されるように行う。
次に、第1冷却工程S3を行う。この工程では、回転手段2のチャック部3にステータコア91を保持して回転させながら、上記空気供給口62から冷却用の空気を導入して、およそ80〜110℃になるまで冷却する。このとき、排気脱臭装置73も運転して減圧タンク6内から排気を行いながらスムーズな空気の流れを実現する。また、この第1冷却工程S3においても、上述したウエッジ96を押圧した状態は維持される。
次に、ワニスの滴下工程S4を行う。この工程では、回転手段2のチャック部3にステータコア91を保持して回転させながら、上記ワニス滴下手段5によりワニスの滴下を行う。このとき、滴下されたワニスは、コイルエンド部922から巻線コイル92の中央部に向かって毛細管現象により浸透する。このとき、常温であるワニスの滴下によって、コイル温度が低下しないようにコイル温度を検出し、滴下に最適なコイル温度に保持されるように温度制御しながら行うことで、毛細管現象をより効果的に行っている。ここで、滴下工程S4を行う前には上述したウエッジ押圧工程S1を予め実施しており、さらに、本例では、その押圧状態を維持しままこの滴下工程S4を行っている。そのため、この滴下工程S4においては、スロット911内のスロット絶縁紙95およびウエッジ96に囲まれた領域内の隙間が少ない状態となっているので、ワニスの毛細管現象による浸透効果が高まり、ワニスが充填されない空隙の割合を従来よりも小さくすることができる。
次に、加熱硬化工程S5を行う。この工程でも、ステータコア91をチャック3に取り付けたまま、つまり、ウエッジ96を押圧した状態を維持したまま、上述した通電手段4を用いて巻線コイル92およびステータコア91を加熱する。まず、滴下されたワニス中の触媒が反応開始する温度まで(120℃)上げて硬化反応を開始させる。これにより、ワニス粘度が高くなり流動性をなくす(ゲル化)。その後、更にコイル温度を上げ(165℃)ワニスを完全に硬化させる。また、この工程では、ワニスの溶剤成分が多量に蒸発するので、上記排気脱臭装置73を運転する。加熱によってワニスがゲル化し、硬化する過程において、上記のごとくウエッジ押圧状態が維持されるので、上述した空隙の少ない状態のままワニスが硬化し、巻線コイル92の各電線が固定される。
次に、第2冷却工程S6を行う。この工程では、上述した第1冷却工程S3の場合と同様に、回転手段2のチャック部3にステータコア91を保持して回転させながら、上記空気供給口62から冷却用の空気を導入して、作業者が取り扱い可能な温度であるおよそ40℃になるまで冷却する。このとき、排気脱臭装置73も運転して減圧タンク6内から排気を行いながらスムーズな空気の流れを実現する。また、この第2冷却工程S3においても、上述したウエッジ96を押圧した状態は維持されるが、実際にはワニスが硬化済みであるので、このウエッジ押圧状態がなくても低空隙状態等は維持される。
その後、チャック部3の爪部31を縮小させることによってステータコア91を自由状態とし、外部へ取り外すワーク取り出し工程S7を実施する。
以上のように、本例では、上記一連の工程を上記ワニス含浸装置1だけで実施することができる。そして、ここで注目すべきことは、スロット911の開口部からウエッジ96を押圧してスロット絶縁紙95及びウエッジ96に囲まれた空間を減少させるウエッジ押圧工程S1を行い、その後に上記滴下工程S4を行うことである。これによって、ワニスを滴下する前のスロット911内での巻線コイル91の充填状態を、空隙の少ない状態にすることができる。また、本例では、このウエッジ押圧工程S1において、チャック部3に設けた爪部31の突起部32によってウエッジ押圧状態を実現し、かつこのチャック部3によるステータコア91の保持を、ウエッジ押圧工程S1から加熱硬化工程S5までの工程を含む上述したすべての工程において維持することができる。そのため、少なくともワニスが浸透する際と、ワニスが固まる過程においては、ウエッジ押圧状態が常時維持され、ワニス含浸率を容易に向上させることができる。
実施例1における、ワニス含浸装置の主要部構成を示す説明図。 実施例1における、減圧タンクの奥側のワニス滴下ノズルの配置状態を示す説明図。 実施例1における、減圧タンクの開口部側のワニス滴下ノズルの配置状態を示す説明図。 実施例1における、チャック部の構成を示す説明図。 実施例1における、チャック部にステータコアを保持した状態を示す説明図。 実施例1における、爪部の突起部とステータコアのスロットとの係合関係を示す説明図。 実施例1における、ワニス含浸装置の全体構成を示す説明図。 実施例1における、ワニス含浸処理の一連の工程を示す説明図。 実施例1における、スロットへの巻線コイルの充填状態を示す説明図。 実施例1における、ウエッジ押圧工程実施後のスロットへの巻線コイルの充填状態を示す説明図。
符号の説明
1 ワニス含浸装置
2 回転手段
3 チャック部
31 爪部
32 突起部
4 通電手段
5 ワニス滴下手段
6 減圧タンク
71 減圧ポンプ
72 空気ブロア
9 ステータ
91 ステータコア
911 スロット
92 巻線コイル
921 挿入配設部
922 コイルエンド部

Claims (6)

  1. ステータコアのスロット内に配設されたスロット絶縁紙及びウエッジに囲まれた状態で上記スロット内に挿入配設された巻線コイルに対し、ワニスを含浸させるワニス含浸方法において、
    上記スロットの開口部から上記ウエッジを押圧して上記スロット絶縁紙及び上記ウエッジに囲まれた空間を減少させるウエッジ押圧工程を行い、
    その後、上記巻線コイルのコイルエンド部に対してワニスの滴下を行う滴下工程を行うことを特徴とするワニス含浸方法。
  2. 請求項1において、上記滴下工程では、上記ウエッジ押圧工程における上記ウエッジを押圧した状態を維持したまま、上記ワニスの滴下を行うことを特徴とするワニス含浸方法。
  3. 請求項2において、上記滴下工程の後に、上記巻線コイルに浸透した上記ワニスを硬化させる加熱硬化工程を行う際に、上記ウエッジ押圧工程において上記ウエッジを押圧した状態を維持したままとすることを特徴とするワニス含浸方法。
  4. 請求項3において、上記加熱硬化工程では、上記巻線コイルに高周波電圧を直接投入することにより上記巻線コイルを加熱することを特徴とするワニス含浸方法。
  5. スロット内に配設されたスロット絶縁紙及びウエッジに囲まれた状態で上記スロット内に挿入配設された巻線コイルを備えたステータコアを保持して回転させる回転手段と、上記巻線コイルのコイルエンド部にワニスを滴下するためのワニス滴下手段とを有するワニス含浸装置において、
    上記回転手段は、上記ステータコアの内周面に当接して該ステータコアを保持するチャック部を有しており、
    該チャック部は、径方向に拡縮可能に配設された複数の爪部を有しており、該爪部の外周面には、上記ステータコアを保持した際に上記スロットの開口部から内部に挿入される突起部が設けられており、該突起部によって上記ウエッジを内周側から外周側に押圧できるよう構成されていることを特徴とするワニス含浸装置。
  6. 請求項5において、上記ワニス含浸装置は、上記回転手段に上記ステータコアを保持した状態で、上記巻線コイルに高周波電圧を直接投入して該巻線コイルを加熱するための通電手段を有していることを特徴とするワニス含浸装置。
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