JPH0524345A - 画像記録装置の給紙カセツト - Google Patents

画像記録装置の給紙カセツト

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Publication number
JPH0524345A
JPH0524345A JP3178412A JP17841291A JPH0524345A JP H0524345 A JPH0524345 A JP H0524345A JP 3178412 A JP3178412 A JP 3178412A JP 17841291 A JP17841291 A JP 17841291A JP H0524345 A JPH0524345 A JP H0524345A
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JP
Japan
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recording material
heat
cassette
sensitive recording
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP3178412A
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English (en)
Inventor
Yuichi Itabashi
祐一 板橋
Eiichi Sakai
栄一 酒井
Masamichi Sato
正倫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】取扱いの容易性を維持しつつ、内容物の種類等
を明記しなくても目視により確認可能とする。 【構成】 箱体152の開口を塞ぐ蓋体154は、その
材質が波長450nm以下の光(紫外光)をカットする
材質が適用されている。この蓋体154は、透明であ
り、外部から収容されている感熱記録材料10を目視す
ることが可能となる。蓋体154を箱体152にセット
すると、前記挿入口112方向端部が露出されることに
なる。この露出部160には、カセット単体状状態にお
いて、シール部材162が貼付けられており、この状態
では、収容されている感熱記録材料10には、波長45
0nm以下の光は一切当たらないことになる。シール部
材162が剥がされ、前記挿入口112へカセット15
0が挿入されると、前記露出部160は装置内部に至る
ことになり、この状態においても感熱記録材料10に
は、光は当たらない構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ感度が異なり
かつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設けられ
た感熱記録材料へ画像を記録する画像記録装置の挿入部
へ着脱自在とされ、感熱記録材料を供給するための画像
記録装置の給紙カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。このような感熱記録方法は、現像が不要であ
る、支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、取扱
いが容易である、発色濃度が高い、記録装置が簡単
であり安価である、記録時の騒音がドツトプリンタ等
に比べて少ない等の利点があり、白黒のフアクシミリや
プリンタの分野で近年急速に普及している。
【0003】さらに、このような記録分野において、情
報産業の急速な発展に伴い、計算機、フアクシミリをは
じめとする情報機器の端末機から簡単にカラーハードコ
ピーを得たいという要求が強まってきている。
【0004】ここで、本出願人は透明支持体に、実質的
に透明で相異なる色相に発色する発色層を設けることに
より、従来になく良好な感熱発色画像を得ることができ
る多色感熱記録材料を提案した(特願昭61−8078
7号、特願昭62−88196号、特願昭62−754
09号)。この感熱記録材料へは、主走査方向にヘッド
が配列された感熱ヘッドを副走査方向へ走査記録して画
像を記録するようになっている。
【0005】これによれば、感熱記録方式によっては従
来得ることのできなかった優れた色相、優れた色分離性
及び画像保存性も良好な多色画像を得ることができる。
また、得られた画像を透過画像とすることも、反射画像
とすることもできる。
【0006】このような感熱記録紙は、銀塩フィルムの
ように光に敏感ではないが、長期間放置しておくと、地
肌が着色(変色)したり、記録時に充分な濃度が得られ
なくなることがある。
【0007】このため、銀塩フィルムの如く完全密封
し、保存環境の雰囲気温度及び湿度も適正な値に制御
し、保管しておくことが考えられる。これによれば、地
肌の変色や濃度低下を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感熱記
録紙の特長として、取扱いが容易である点が挙げられて
いるにも拘らず、銀塩フィルムと同等の保存状態としな
ければならなくなると、その効果が薄れることになる。
【0009】すなわち、作業性向上の点から、シート状
の感熱記録紙の場合は積層した状態でカセットに収容
し、最上層から順に装置へと供給することが好ましい
が、カセットに収容されている感熱記録紙に光があたな
いように不透明な部材で隠遮する必要がある。
【0010】一方、ロール状に巻かれた感熱記録紙の場
合において、カセット(通常はマガジンという)に収容
して必要量を引き出して使用することが作業効率がよ
い。
【0011】上記の如く、感熱記録紙をカセット又はマ
ガジンによってほぼ密閉状態とすると、中身が全く外部
から見ることが出来なくなり、透明状態(OHPに適用
可能な状態)であるのか白色の支持体が貼付けられた状
態(通常紙として使用する状態)であるのかの判別やサ
イズ等の判別ができないため、カセット又はマガジンの
外側に明記しておく必要が生じる。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、取扱いの容易
性を維持しつつ、内容物の種類等を明記しなくても目視
により確認することができる画像記録装置の給紙カセッ
トを得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に発色する複
数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ画像を記録
する画像記録装置の挿入部へ着脱自在とされ、感熱記録
材料を供給するための画像記録装置の給紙カセットであ
って、感熱記録材料を収容するカセット本体と、前記カ
セット本体の少なくとも一部に設けられ波長450nm
以下の光を不透過としかつ内部の前記感熱記録材料が外
部から目視確認可能な透明部と、有している。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、カセット本体
の一部が少なくとも波長450nm以下の光を不透過と
なっているため、例えば、波長420nmの光によって
定着される色素や波長365nmの光にとて定着される
色素に影響を及ぼすことがなく、記録時の濃度低下を防
止することができる。
【0015】また、波長450nmを超える光も不透過
すると、内部が目視することができなくなる。このた
め、一部又は全部に内部を目視確認可能な透明部を設け
ることにより、収容される感熱記録材料の種類やサイズ
等を目視によって確認することができ、カセット本体の
外部にいちいち明記する必要が無くなる。
【0016】なお、装置本体と脱着可能のカセットを適
用する場合、カセット本体に収容されている感熱記録材
料が電荷を帯び、所謂静電気が発生することがある。こ
のため、上記脱着可能なカセットを適用する場合には、
収容されている感熱記録材料との第1の接触部と、前記
挿入部へ装填したときに装置本体と接触する第2の接触
部とを、少なくとも抵抗が単位面積当たり1012オーム
以下の導電性材料で連続させることが好ましい。これに
よって、装置内での搬送中に生じるジャミングを低減す
ることができる。
【0017】
【実施例】図1には本実施例に係る画像記録装置の概略
構造が示されている。
【0018】画像記録装置の前面にはスリツト孔状の感
熱記録材料10が収容されたカセット150の挿入口1
12及び処理が終了した感熱記録材料が排出される排出
口114が上下方向に併設されている。カセット150
には、同一サイズのシート状の感熱記録材料10が積層
された状態で収容されており、最上層の感熱記録材料1
0から装置内部へ送り込まれる構成となっている。
【0019】図2に示される如く、感熱記録材料10に
は透明支持体であるポリエチレンテレフタレートフイル
ム(以下PETという)102の一方に最下層から順に
シアン色素層(以下C色素層という)108、マゼンタ
色素層(以下M色素層という)104、イエロー色素層
(以下Y色素層という)106が設けられ、全て透明と
なっている。なお、Y色素層106及びM色素層104
は光定着型であり、波長420nm及び波長365nmの光
を照射することにより、以後は加熱しても変化しなくな
る性質の層である。
【0020】図6に示される如く、カセット150は、
上部が開口されたカセット本体としての箱体152と、
この開口に配設される透明部としての蓋体154とで構
成され、箱体152に蓋体154が取付けられた状態で
その長手方向の約1/3が前記挿入口112へ挿入され
るようになっている。
【0021】カセット150の箱体152は、少なくと
も表面が導電性材料で形成されている。この導電性材料
としては、アルミニウム板、鋼板が挙げられ、これらの
材料を用いた場合は全体が導電性材料となる。また、表
面のみを導電性とするには、プラスチック性の箱体の表
面にアルミ蒸着を行うか、導電性高分子(例えば、ポリ
スチレンスルホン酸ソーダ)を塗布することによりなさ
れる。この導電性材料は、少なくとも抵抗が単位面積当
たり1012オーム以下であればよい。
【0022】箱体152の底部には、内ベース156が
板ばね158を介して支持されている。内ベース156
には、前記積層された感熱記録材料10が載置されてお
り、この感熱記録材料10の重量に応じて、板ばね15
8の付勢力に抗して押し下げられるようになっている。
【0023】すなわち、感熱記録材料10の積層量が多
い場合は内ベース156の押し下げ量が多くなり、感熱
記録材料10の積層量が少なくなるにつれば、内ベース
156は、板ばね158の付勢力によって徐々に上昇さ
れる。
【0024】この重量による押し下げ力と板ばね158
の付勢力との釣り合い状態を調整することにより、最上
層の感熱記録材料10が常時箱体152の開口端近傍に
配置されるようになっている。
【0025】箱体152の開口を塞ぐ蓋体154は、そ
の材質が波長450nm以下の光(紫外光)をカットす
る材質(例えば、グラピカ「商品名、大日本セルロイド
製」が適用されている。この蓋体154は、透明であ
り、外部から収容されている感熱記録材料10を目視す
ることが可能となっている。
【0026】蓋体154の長手方向寸法は、箱体152
の長手方向寸法よりも若干短く形成されている。このた
め、蓋体154を箱体152にセットすると、前記挿入
口112方向端部が露出されることになる。
【0027】この露出部160には、カセット単体状状
態において、シール部材162が貼付けられており、こ
の状態では、収容されている感熱記録材料10には、波
長450nm以下の光は一切当たらないことになる。
【0028】シール部材162が剥がされ、前記挿入口
112へカセット150が挿入されると、前記露出部1
60は装置内部に至ることになり、この状態においても
感熱記録材料10には、光は当たらない構成である。
【0029】また、このようなカセット150が挿入口
112へ挿入された状態では、カセット150と装置と
が導通状態となるため、カセット150に収容されてい
る感熱記録材料10に帯電する電荷が装置へと放出さ
れ、所謂静電気の発生が防止されることになる。
【0030】挿入口112における、前記露出部160
に対応する位置には、所謂半月ローラ164が配設され
ている。この半月ローラ164は、その切欠部164A
が露出部160から露出されている最上層の感熱記録材
料10と対向された状態で停止されており、この状態で
は隙間が生じている。
【0031】ここで、半月ローラ164が1回転する
と、その周面が最上層の感熱記録材料10と当接し、摩
擦力によってこの最上層の感熱記録材料10のみをカセ
ット150から引き出して挿入口112の奥側へと搬送
することができる。
【0032】こここで、上述の如く静電気の発生が防止
されているため、感熱記録材料10が重送されることな
く、最上層のみが搬送される。
【0033】挿入口112の奥側には、一対の搬送ロー
ラ72が設けられ、半月ローラ164によって引き出さ
れた感熱記録材料10はこの一対の搬送ローラ72に挟
持され、さらに搬送される構成となっている。
【0034】画像記録装置には、例えばVTR116が
接続されており、このVTR116からの画像信号に基
づいて後述するサーマルヘツド32(図3参照)による
画像記録時の画像記録信号が作成されるようになってい
る。なお、他に画像記録装置に接続される画像信号源と
して、CCDカメラ等が挙げられる。
【0035】前記挿入口112、排出口114が設けら
れた前面パネル117には、電源スイツチ120、プリ
ント枚数等が表示される表示装置122、プリントボタ
ン124が設けられている。また、プリントボタン12
4の下方には、開閉可能なサブカバー126が設けら
れ、図示しない画質等の微調整ツマミが取り付けられて
いる。
【0036】図3乃至図5に示される如く、カセット1
50から引き出された感熱記録材料10は、リミツトス
イツチ118でこれを検知し、これによってドライバ7
4の駆動力で駆動する一対の搬送ローラ72に挟持され
て、ガイド板70に案内されて搬送され、加熱処理部2
8へと案内されるようになっている。
【0037】加熱処理部28は、回転体である支持ドラ
ム30と、記録ヘツドであるライン型のサーマルヘツド
32とを備えており、感熱記録材料10はこの支持ドラ
ム30に巻き付けられた状態でサーマルヘツド32によ
って、加熱されるようになっている。支持ドラム30は
金属性の円筒体34で形成され、その外周に弾性体36
が巻き付けられている。支持ドラム30は、ドライバ3
8の駆動力で図3乃至図5矢印B方向へ等速度回転され
るようになっており、この支持ドラム30に巻き付けら
れた感熱記録材料10を順次サーマルヘツド32に対応
させる役目を有している。
【0038】サーマルヘツド32はその一方が軸40を
介して装置枠体へ軸支されており、ドライバ41の駆動
力でこの軸40を中心に図3乃至図5矢印C方向及びそ
の反対方向へ回転され、他方に配設された発熱体42が
支持ドラム30に巻き付けられた感熱記録材料10と接
触及び離間されるようになっている。発熱体42へは感
熱記録材料10との接触時に、制御装置45から画像信
号が出力され、感熱記録材料10へ画像信号100に応
じた発熱により画像を形成するようになっている。
【0039】搬送ローラ26によって加熱処理部28へ
搬送された感熱記録材料10はガイド板70により、そ
の搬送方向が案内され、支持ドラム30の外周に設けら
れた保持部46の一部を構成する凹陥部48へと至るよ
うになっている。凹陥部48には、支持ドラム30の回
転軸と平行に配設された軸50を介して凹陥部48と共
に保持部を構成するラツチ爪52が軸支されている。こ
のラツチ爪52は、ガイド板44によって案内された感
熱記録材料10の一端が凹陥部48へ収容された時点で
ドライバ49の駆動力で軸50を介して図3乃至図5矢
印D方向へ回転することにより、感熱記録材料の一端部
を保持する役目を有している。感熱記録材料10は、こ
のラツチ爪52に保持されると、支持ドラム30の回転
により順次支持ドラム30の外周に巻き付けられること
になる。
【0040】ラツチ爪52が感熱記録材料10を保持す
るタイミングは、感熱記録材料10の搬送経路途中に設
けられたリミツトスイツチ54によってなされている。
すなわち、感熱記録材料10がこのリミツトスイツチ5
4の位置に至ると、リミツトスイツチ54のアクチユエ
ータ56が感熱記録材料10と干渉し、接点を切り換え
るようになっている(本実施例では、リミツトスイツチ
54はノーマリーオープン型が適用され、感熱記録材料
10との接触時にはオン状態とされる)。リミツトスイ
ツチ54からのオン(ハイレベル)・オフ(ローレベ
ル)信号は制御装置45へと供給され、制御装置45で
は、感熱記録材料10の搬送速度に応じて予め定められ
た時間(少なくとも感熱記録材料10の先端が凹陥部4
8の奥に突き当たった)後にラツチ爪52を動作(図3
矢印D方向回転)させるようにしている。これにより、
ラツチ爪52による保持状態では感熱記録材料10と支
持ドラム30との相対位置が常に一定とされ、正確に位
置決めされることになる。
【0041】支持ドラム30の外周には複数箇所(本実
施例では3か所)にアイドルローラ58、60、62が
配設され、支持ドラム30とこのアイドルローラ58、
60、62とにより、感熱記録材料10を支持ドラム3
0の外周へ密着した状態で巻き付けるようにしている。
また、サーマルヘツド32による感熱記録材料10の加
熱位置における支持ドラム30の回転方向下流側にはド
ライバ63A、63Bを介して制御装置45へ接続され
た光源64A、64Bが配設され、感熱記録材料10へ
光を照射するようになっている。この光の波長はそれぞ
れ420nm、365nmとされ、光源64Aが感熱記録材
料10のY色素層106の定着用、光源64BがM色素
層104の定着用とされている。すなわち、本実施例で
は、支持ドラム30は回転を開始してから連続して3回
転されるようになっており、感熱記録材料10の1回転
目では、サーマルヘツド32によりY色素層106の加
熱処理がなされ、この処理後直ちに定着がなされるよう
になっている。
【0042】支持ドラム30の次の回転時、すなわち2
回転目ではY色素層106の下に設けられたM色素層1
04(図2参照)が加熱処理されて定着され、次いで3
回転目でC色素層が加熱処理されるようになっている。
【0043】なお、感熱記録材料10が受ける発熱体4
2からのエネルギー(熱量)は、支持ドラム30の1回
目の回転時は”弱”とされ、下層のM色素層104及び
C色素層108には何ら影響がなく、2回目の回転時
は”中”、3回目の回転時は”強”とされるように制御
装置45によって制御されている。
【0044】加熱処理が終了され画像が形成された感熱
記録材料は、一対の搬送ローラ166によって挟持さ
れ、排出口114へと案内されて排出されるようになっ
ている。
【0045】制御装置45は、CPU82、RAM8
4、ROM86、入力ポート88、出力ポート90及び
これらを接続するデータバスやコントロールバス等のバ
ス92で構成されるマイクロコンピユータ94を備えて
いる。入力ポート88には、プリントボタン124とリ
ミツトスイツチ118とが接続され、このプリントボタ
ン124の操作とリミツトスイツチ118による感熱記
録材料10の検出により、一連の加熱処理がなされるよ
うになっている。また、入力ポート88には前記リミツ
トスイツチ54からの信号線98が接続されている。
【0046】出力ポート90には、支持ドラム30、サ
ーマルヘツド32、ラツチ爪52、光源64A、64
B、搬送ローラ72、半月ローラ164、搬送ローラ1
66がそれぞれドライバ38、41、49、63A、6
3B、74、165、167を介して接続され、それぞ
れの駆動が制御されるようになっている。また、出力ポ
ート90には、サーマルヘツド32へ前記画像信号を供
給する信号線100も接続されている。
【0047】以下に本実施例の作用を説明する。新品状
態のカセット150には、所定数の感熱記録材料10が
積層された状態で収容され、箱体152と蓋体154と
の隙間、すなわち露出部160にはシール部材162が
貼付けらている。このため、この露出部160からは、
光の侵入はなく、感熱記録材料10の発色層(Y色素層
106及びM色素層104)が紫外光によって定着され
るようなことはなく、適性な保存状態を維持することが
できる。
【0048】一方、蓋体154は、透明であるが、波長
450nm以下の光は通さない、紫外光カット材(グラ
ピカ)が使用されているので、上記定着されることはな
く、かつオペレータは目視によって収容されている感熱
記録材料10を確認することができる。
【0049】カセット150を装置へ装填する際、まず
シール部材162を剥がした状態で挿入口112へ挿入
する。これによりカセット150の約1/3が挿入口1
12へ挿入されるため、露出部160からの光の侵入は
ない。
【0050】プリントボタン124が操作されると、半
月ローラ164が1回転する。これにより、最上層の感
熱記録材料10が半月ローラ164の周面と当接し、摩
擦力によって引き出される。
【0051】このとき、カセット150の箱体152の
少なくとも表面が導電性となっているため、カセット1
50内の感熱記録材料10に帯電する電荷が装置へと放
電される。このため、感熱記録材料10が静電気を帯び
ることがなくなり、半月ローラ164によって引き出す
際に、確実に最上層のみの感熱記録材料10が引き出さ
れることになり、重送等のエラーが生じない。
【0052】従って、重送によって発生し易い、装置内
での紙詰まり(ジャミング)が低減される。
【0053】半月ローラ164によって引き出された感
熱記録材料10は、ガイド板70に案内されて移動す
る。リミツトスイツチ118がオンすると、搬送ローラ
72が駆動を開始し所定量搬送される。
【0054】感熱記録材料10が、さらに搬送される
と、リミツトスイツチ54のアクチユエータ56と接触
する。ここで、リミツトスイツチ54がオンとなるとハ
イレベルの信号が入力ポート88へ入力され、所定時間
経過後、ラツチ爪52が、矢印D方向へ回転されること
になるが、この所定時間の間に感熱記録材料10は支持
ドラム30の凹陥部48へと収容されその先端部が係止
部49へ当接されており、このラツチ爪52によってそ
の先端部が保持される。
【0055】感熱記録材料10の先端部がラツチ爪52
によって保持されると、支持ドラム30は矢印B方向へ
回転を開始する(1回目の回転)。第1の加熱処理制御
がなされる。すなわち、保持部46がサーマルヘツド3
2の発熱体42を通過すると、出力ポート90からドラ
イバ41を介して駆動信号が出力され、サーマルヘツド
32は軸40を中心に矢印C方向へ回転され、発熱体4
2が感熱記録材料10へ接触する。これにより、支持ド
ラム30は発熱体42が感熱記録材料10に接触した状
態で回転され、この回転に応じて発熱体42へは画像信
号が出力される。
【0056】発熱体42は熱量が”弱”にセツトされ、
この画像信号によりに応じて感熱記録材料10を加熱
し、Y色素層106のみを発色させる。なお、発熱体4
2による加熱処理が終了すると、サーマルヘツド32は
軸40を中心に反矢印C方向へ回転され、発熱体42は
感熱記録材料10から離間される。
【0057】次に感光材料10の画像面へは、波長42
0nmの光が光源64Aから照射される。これにより、Y
色素層106は定着される。
【0058】次に、連続して2回転目へ移り、M色素層
104の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42に
よる加熱処理のための熱量が”中”に切り換わり、上記
Y色素層106の加熱と同様の処理が行われ、画像信号
によりに応じて感熱記録材料10を加熱し、M色素層1
04のみを発色させる。
【0059】M色素層の加熱処理が終了した感熱記録材
料10は、光源64Bによって波長365nmの光が照射
され、これによりM色素層104が定着される。
【0060】続いて、3回転目へ移り、C色素層108
の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42による加
熱処理のための熱量が”強”に切り換わり、画像信号に
よりに応じて感熱記録材料10を加熱し、C色素層10
8のみを発色させる。
【0061】各発色層の加熱処理が終了すると、サーマ
ルヘツド32の発熱体42が感熱記録材料10から離間
され、所定時間経過すると、保持部46がアイドルロー
ラ62を通過し、この時点で保持部46による感熱記録
材料10の挟持が解除され、支持ドラム30の回転に応
じてガイド板66とガイド板68との間へと搬送され
る。
【0062】ガイド板66とガイド板68との間の感熱
記録材料10は、搬送ローラ166に挟持され、この搬
送ローラ166で所定量搬送することにより、排出口1
14へと送り出され排出される。これにより、一枚の感
熱記録材料の加熱処理が終了する。
【0063】なお、本実施例ではシート状の感熱記録材
料10を収容するカセット150について説明したが、
ロール状の巻かれた感熱記録材料を収容する構成につい
て、図7に従い説明する。
【0064】図7に示される如く、リール170にロー
ル状に巻き取られた感熱記録材料10は、箱型のマガジ
ン172に収容されている。このマガジン172も少な
くとも表面が導電性を有しており、挿入口112へ装填
されることにより、感熱記録材料10に帯電している電
荷を装置へと放出することができる。
【0065】従って、感熱記録材料の装置内でのジャミ
ングが少なくなる。リール170は、このマガジン17
2の両側壁に掛け渡されて軸支されている。マガジン1
72における、装置本体の挿入口112側の側壁172
Aには、リール170の軸線方向に亘って突出部174
が形成され、この突出部174には、マガジン内方と連
通するスリット状の貫通孔176が設けられている。
【0066】マガジン172の内方に収容されている感
熱記録材料10は、この貫通孔176から引き出された
状態で保存されている。貫通孔176の開口端には遮光
部材178が取付けられており、この貫通孔176から
マガジン172の内部に光が漏れることはない。
【0067】マガジン172の上面には、矩形状の窓1
80が設けられ、紫外光カット材(グラピカ)が貼付け
られている。これにより、感熱記録材料10のY色素層
106及びM色素層104を定着させる波長450nm
以下の光を遮断すると共に目視によりマガジン172の
内部が目視可能となる。
【0068】マガジン172が挿入口112に装填され
ると、貫通孔176から若干引き出された部分が一対の
搬送ローラ182によって挟持される。これにより、感
熱記録材料10を順次マガジン172から引き出すこと
ができる。一対の搬送ローラ182の下流側にはカッタ
184設けられ、所定量引き出された時点で作動され、
感熱記録材料10を切断される。
【0069】従って、画像のサイズ等に応じて感熱記録
材料のサイズを変更することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置の給紙カセットは、取扱いの容易性を維持しつつ、
内容物の種類等を明記しなくても目視により確認するこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】本発明に適用される多色感熱記録材料を示す断
面図である。
【図3】本実施例に掛かる画像記録装置の内部構成を示
す断面図である。
【図4】制御ブロツク図である。
【図5】支持ドラム周辺の拡大図である。
【図6】カセットの断面図である。
【図7】ロール状の感熱記録材料を収容するマガジンの
斜視図である。
【符号の説明】
10 感熱記録材料 28 加熱処理部 30 支持ドラム 32 サーマルヘツド 150 カセット 152 箱体(カセット本体) 154 蓋体(透明部) 172 マガジン 180 窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】ここで、本出願人は支持体に、実質的に相
異なる色相に発色する発色層を設けることにより、従来
になく良好な感熱発色画像を得ることができる多色感熱
記録材料を提案した(特願昭61−80787号、特願
昭62−88196号、特願昭62−75409号)。
この感熱記録材料へは、主走査方向にヘッドが配列され
た感熱ヘッドを副走査方向へ走査記録して画像を記録す
るようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に発色する複
数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ画像を記録
する画像記録装置の挿入部へ着脱自在とされ、感熱記録
材料を供給するための画像記録装置の給紙カセットであ
って、感熱記録材料を収容するカセット本体と、前記カ
セット本体の少なくとも一部に設けられ波長450nm
以下の光を不透過としかつ内部の前記感熱記録材料が外
部から目視確認可能な透明部と、有している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】なお、装置本体と脱着可能のカセットを適
用する場合、カセット本体に収容されている感熱記録材
料が電荷を帯び、所謂静電気が発生することがある。こ
のため、上記脱着可能なカセットを適用する場合には、
収容されている感熱記録材料との第1の接触部と、前記
挿入部へ装填したときに装置本体と接触する第2の接触
部とを、少なくとも表面抵抗率が1012(JISK69
11による)オーム以下の導電性材料で連続させること
が好ましい。これによって、装置内での搬送中に生じる
ジャミングを低減することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】カセット150の箱体152は、少なくと
も表面が導電性材料で形成されている。この導電性材料
としては、アルミニウム板、鋼板が挙げられ、これらの
材料を用いた場合は全体が導電性材料となる。また、表
面のみを導電性とするには、プラスチック性の箱体の表
面にアルミ蒸着を行うか、導電性高分子(例えば、ポリ
スチレンスルホン酸ソーダ)を塗布することによりなさ
れる。この導電性材料は、少なくとも表面抵抗率が10
12(JISK6911による)オーム以下であればよ
い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ
    画像を記録する画像記録装置の挿入部へ着脱自在とさ
    れ、感熱記録材料を供給するための画像記録装置の給紙
    カセットであって、感熱記録材料を収容するカセット本
    体と、前記カセット本体の少なくとも一部に設けられ波
    長450nm以下の光を不透過としかつ内部の前記感熱
    記録材料が外部から目視確認可能な透明部と、有する画
    像記録装置の給紙カセット。
JP3178412A 1991-07-18 1991-07-18 画像記録装置の給紙カセツト Pending JPH0524345A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023028154A (ja) * 2021-08-18 2023-03-03 キヤノン株式会社 カセット及び記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023028154A (ja) * 2021-08-18 2023-03-03 キヤノン株式会社 カセット及び記録装置
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