JPH0524246A - 画像記録方法及び画像記録装置 - Google Patents

画像記録方法及び画像記録装置

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Publication number
JPH0524246A
JPH0524246A JP3182289A JP18228991A JPH0524246A JP H0524246 A JPH0524246 A JP H0524246A JP 3182289 A JP3182289 A JP 3182289A JP 18228991 A JP18228991 A JP 18228991A JP H0524246 A JPH0524246 A JP H0524246A
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JP
Japan
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energy
density
image
recording material
minimum value
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Application number
JP3182289A
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English (en)
Inventor
Yutaka Fujita
裕 藤田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からの操作によって、各発色層の最小エ
ネルギーを加減し、濃度調整を容易に行う。 【構成】 濃度調整部200は、各発色層毎に出力エネ
ルギー調整のツマミ202が設けられ、ツマミ202の
反時計方向がマイナス、時計方向がプラスとなってい
る。濃度調整部200によって操作された操作量は、入
力ポート88へ入力され、CPU82において予めRA
M84に記憶された単位補正エネルギーと操作された目
盛分とが乗算され、LUT180へ入力される。濃度調
整部200による調整量が前記最小エネルギーに加減さ
れ、各色素層に付与するエネルギーを補正することがで
きる。すなわち、環境条件の変化や感熱記録材料10の
性能変化により、原稿画像と仕上がり画像とに濃度差が
生じることがある。本実施例での上記補正はこの濃度差
の不均一を解消する役目を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ感度が異なり
かつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設けられ
た感熱記録材料へ画像を記録する画像記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。このような感熱記録方法は、現像が不要であ
る、支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、取扱
いが容易である、発色濃度が高い、記録装置が簡単
であり安価である、記録時の騒音がドツトプリンタ等
に比べて少ない等の利点があり、白黒のフアクシミリや
プリンタの分野で近年急速に普及している。
【0003】さらに、このような記録分野において、情
報産業の急速な発展に伴い、計算機、フアクシミリをは
じめとする情報機器の端末機から簡単にカラーハードコ
ピーを得たいという要求が強まってきている。
【0004】ここで、本出願人は支持体に、相異なる色
相に発色する複数の発色層を設けることにより、従来に
なく良好な感熱発色画像を得ることができる多色感熱記
録材料を提案した(特願平2−89384号、特願平2
−134303号)。この感熱記録材料へは、主走査方
向にヘッドが配列された感熱ヘッドを副走査方向へ走査
記録して画像を記録するようになっている。
【0005】これによれば、感熱記録方式によっては従
来得ることのできなかった優れた色相、優れた色分離性
及び画像保存性も良好な多色画像を得ることができる。
また、得られた画像を透過画像とすることも、反射画像
とすることもできる。
【0006】このような感熱記録紙は、一方の面に多重
に発色層が設けられている場合は、上層を下の層が加熱
されない程度の熱量で加熱発色させ、この発色層の定着
処理が終了した後に下の発色層の加熱処理を行う必要が
ある。
【0007】このため、各発色層の最小値、すなわち画
像信号に基づく濃度が0に対応するエネルギーは異なっ
ており、下層側の発色層における画像信号に基づく濃度
が0に対応するエネルギーは、その上層側の発色層にお
ける必要最大濃度に対応するエネルギーよりも大きくな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像信号に
基づいて得られる階調(濃度を0から256に分割した
値)は各発色層間での相対的な値ではなく、それぞれ独
立した値となっている。このため、同一の階調であって
もそれぞれの発色層に与えるエネルギーが異なることに
なり、制御が面倒となる。
【0009】また、環境条件の変化や感熱記録材料の性
能変化等により、感熱記録材料に記録される画像濃度が
指示された濃度と異なる場合、入力された画像信号に基
づく階調を補正する必要があり、制御はさらに複雑とな
る。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、各発色層の濃
度調整が容易に行うことができる画像記録方法及び画像
記録装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に発色する複
数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ、画像信号
に基づいて定められる所定の濃度値に応じてエネルギー
を付与して、画像を記録する画像記録方法であって、各
発色層を発色させるためのエネルギーの最小値を予め定
めておき、この最小値をベースとして各濃度に対応する
エネルギーを付与して発色させることを特徴としてい
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、それぞれ感度が
異なりかつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設
けられた感熱記録材料へ、画像信号に基づいて定められ
る所定の濃度値に応じてエネルギーを付与して、画像を
記録する画像記録方法であって、各発色層を発色させる
ためのエネルギーの最小値を予め定めておき、この最小
値をベースとして各濃度に対応するエネルギーを付与し
て発色させ、各発色層の最小値がそれぞれの発色層の発
色しきい値以下となるように補正することを特徴として
いる。
【0013】請求項3に記載の発明は、それぞれ感度が
異なりかつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設
けられた感熱記録材料へ、画像信号に基づいて定められ
る所定の濃度値に応じてエネルギーを付与して、画像を
記録する画像記録装置であって、各発色層を発色させる
ためのエネルギーの最小値を記憶する記憶手段と、前記
各発色層の最小値を別個に調整可能な調整手段と、前記
調整手段で調整された最小値を新たな最小値として前記
記憶手段に記憶させる制御手段と、を有している。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、各発色層にお
ける濃度が最低となるエネルギー(最小値)を予め定め
ておき、この最小値をベース(基準)として、各階調に
応じたエネルギーを加算している(図10参照)。これ
により、同一の階調であっても出力されるエネルギーは
それぞれの発色層に適した値となり、複雑な制御が不要
となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
で定めた最小値がそれぞれの発色層の発色しきい値以下
となるように補正する。これにより、環境条件の変化は
感熱記録材料の性能変化等により画像信号に基づいて得
られる記録画像の濃度を適性とすることができ、色再現
性が向上する。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、記憶手段
に各発色層を発色させるためのエネルギーの最小値を記
憶しておく。ここで、例えば濃度の比較的低い信号に基
づいて画像を記録し、各発色層が該信号に基づく濃度で
発色しているか否かを判断し、差が生じている場合は調
整手段によって各発色層の最小値を別個に調整する。制
御手段では、調整された最小値を、以後新たな最小値と
して記憶手段に記憶する。
【0017】このように、装置外部から容易に最小値を
別個に調整することができるので、異なる情報機器から
の信号の濃度を一致させることができる。
【0018】なお、調整手段の態様としては、それぞれ
の発色層毎に回転式ダイヤルツマミ又はスライド式ツマ
ミを設け、1目盛のエネルギーを定めておくことが考え
られる。
【0019】また、補正するエネルギーの総和を一定と
しておき、このエネルギーをレバーの二次元的又は三次
元的な操作によって複数の発色層に振り分ける、バラン
ス調整を行うようにしてもよい。
【0020】
【実施例】図1には本実施例に係る画像記録装置の概略
構造が示されている。
【0021】画像記録装置の前面にはスリツト孔状の感
熱記録材料10が収容されたカセット150の挿入口1
12及び処理が終了した感熱記録材料が排出される排出
口114が上下方向に併設されている。カセット150
には、同一サイズのシート状の感熱記録材料10が積層
された状態で収容されており、最上層の感熱記録材料1
0から装置内部へ送り込まれる構成となっている。
【0022】図2に示される如く、感熱記録材料10に
は上質紙にポリエチレンをラミネートした印画紙用支持
体102の一方に最下層から順にシアン色素層(以下C
色素層という)108、マゼンタ色素層(以下M色素層
という)104、イエロー色素層(以下Y色素層とい
う)106が設けられ、全て透明となっている。なお、
Y色素層106及びM色素層104は光定着型であり、
波長420nm及び波長365nmの光を照射することによ
り、以後は加熱しても変化しなくなる性質の層である。
【0023】挿入口112の奥側には、所謂半月ローラ
164が配設されている。この半月ローラ164は、そ
の切欠部164Aがカセット150内の最上層の感熱記
録材料10と対向された状態で停止されており、この状
態では隙間が生じている。
【0024】ここで、半月ローラ164が1回転する
と、その周面が最上層の感熱記録材料10と当接し、摩
擦力によってこの最上層の感熱記録材料10のみをカセ
ット150から引き出して挿入口112の奥側へと搬送
することができる。
【0025】挿入口112のさらに奥側には、一対の搬
送ローラ72が設けられ、半月ローラ164によって引
き出された感熱記録材料10はこの一対の搬送ローラ7
2に挟持され、さらに搬送される構成となっている。
【0026】画像記録装置には、例えばVTR116が
接続されており、このVTR116からの画像信号に基
づいて後述するサーマルヘツド32(図3参照)による
画像記録時の画像記録信号が作成されるようになってい
る。なお、他に画像記録装置に接続される画像信号源と
して、CCDカメラ等が挙げられる。
【0027】前記挿入口112、排出口114が設けら
れた前面パネル117には、電源スイツチ120、プリ
ント枚数等が表示される表示装置122、プリントボタ
ン124が設けられている。また、プリントボタン12
4の下方には、開閉可能なサブカバー126が設けら
れ、図7に示される如く、各発色層毎の濃度を調整する
濃度調整部200が設けられている。この濃度調整部2
00については後述する。
【0028】図3乃至図5に示される如く、カセット1
50から引き出された感熱記録材料10は、リミツトス
イツチ118でこれを検知し、これによってドライバ7
4の駆動力で駆動する一対の搬送ローラ72に挟持され
て、ガイド板70に案内されて搬送され、加熱処理部2
8へと案内されるようになっている。
【0029】加熱処理部28は、回転体である支持ドラ
ム30と、記録ヘツドであるライン型のサーマルヘツド
32とを備えており、感熱記録材料10はこの支持ドラ
ム30に巻き付けられた状態でサーマルヘツド32によ
って、加熱されるようになっている。支持ドラム30は
金属性の円筒体34で形成され、その外周に弾性体36
が巻き付けられている。支持ドラム30は、ドライバ3
8の駆動力で図3乃至図5矢印B方向へ等速度回転され
るようになっており、この支持ドラム30に巻き付けら
れた感熱記録材料10を順次サーマルヘツド32に対応
させる役目を有している。
【0030】サーマルヘツド32はその一方が軸40を
介して装置枠体へ軸支されており、ドライバ41の駆動
力でこの軸40を中心に図3乃至図5矢印C方向及びそ
の反対方向へ回転され、他方に配設された発熱体42が
支持ドラム30に巻き付けられた感熱記録材料10と接
触及び離間されるようになっている。発熱体42へは感
熱記録材料10との接触時に、制御装置45から画像信
号が出力され、感熱記録材料10へ画像信号100に応
じた発熱により画像を形成するようになっている。
【0031】搬送ローラ26によって加熱処理部28へ
搬送された感熱記録材料10はガイド板70により、そ
の搬送方向が案内され、支持ドラム30の外周に設けら
れた保持部46の一部を構成する凹陥部48へと至るよ
うになっている。凹陥部48には、支持ドラム30の回
転軸と平行に配設された軸50を介して凹陥部48と共
に保持部を構成するラツチ爪52が軸支されている。こ
のラツチ爪52は、ガイド板44によって案内された感
熱記録材料10の一端が凹陥部48へ収容された時点で
ドライバ49の駆動力で軸50を介して図3乃至図5矢
印D方向へ回転することにより、感熱記録材料の一端部
を保持する役目を有している。感熱記録材料10は、こ
のラツチ爪52に保持されると、支持ドラム30の回転
により順次支持ドラム30の外周に巻き付けられること
になる。
【0032】ラツチ爪52が感熱記録材料10を保持す
るタイミングは、感熱記録材料10の搬送経路途中に設
けられたリミツトスイツチ54によってなされている。
すなわち、感熱記録材料10がこのリミツトスイツチ5
4の位置に至ると、リミツトスイツチ54のアクチユエ
ータ56が感熱記録材料10と干渉し、接点を切り換え
るようになっている(本実施例では、リミツトスイツチ
54はノーマリーオープン型が適用され、感熱記録材料
10との接触時にはオン状態とされる)。リミツトスイ
ツチ54からのオン(ハイレベル)・オフ(ローレベ
ル)信号は制御装置45へと供給され、制御装置45で
は、感熱記録材料10の搬送速度に応じて予め定められ
た時間(少なくとも感熱記録材料10の先端が凹陥部4
8の奥に突き当たった)後にラツチ爪52を動作(図3
矢印D方向回転)させるようにしている。これにより、
ラツチ爪52による保持状態では感熱記録材料10と支
持ドラム30との相対位置が常に一定とされ、正確に位
置決めされることになる。
【0033】支持ドラム30の外周には複数箇所(本実
施例では3か所)にアイドルローラ58、60、62が
配設され、支持ドラム30とこのアイドルローラ58、
60、62とにより、感熱記録材料10を支持ドラム3
0の外周へ密着した状態で巻き付けるようにしている。
また、サーマルヘツド32による感熱記録材料10の加
熱位置における支持ドラム30の回転方向下流側にはド
ライバ63A、63Bを介して制御装置45へ接続され
た光源64A、64Bが配設され、感熱記録材料10へ
光を照射するようになっている。この光の波長はそれぞ
れ420nm、365nmとされ、光源64Aが感熱記録材
料10のY色素層106の定着用、光源64BがM色素
層104の定着用とされている。すなわち、本実施例で
は、支持ドラム30は回転を開始してから連続して3回
転されるようになっており、感熱記録材料10の1回転
目では、サーマルヘツド32によりY色素層106の加
熱処理がなされ、この処理後直ちに定着がなされるよう
になっている。
【0034】支持ドラム30の次の回転時、すなわち2
回転目ではY色素層106の下に設けられたM色素層1
04(図2参照)が加熱処理されて定着され、次いで3
回転目でC色素層が加熱処理されるようになっている。
【0035】なお、感熱記録材料10が受ける発熱体4
2からのエネルギー(熱量)は、支持ドラム30の1回
目の回転時は”弱”とされ、下層のM色素層104及び
C色素層108には何ら影響がなく、2回目の回転時
は”中”、3回目の回転時は”強”とされるように制御
装置45によって制御されている。
【0036】加熱処理が終了され画像が形成された感熱
記録材料は、一対の搬送ローラ166によって挟持さ
れ、排出口114へと案内されて排出されるようになっ
ている。
【0037】制御装置45は、CPU82、RAM8
4、ROM86、入力ポート88、出力ポート90及び
これらを接続するデータバスやコントロールバス等のバ
ス92で構成されるマイクロコンピユータ94を備えて
いる。入力ポート88には、プリントボタン124とリ
ミツトスイツチ118とが接続され、このプリントボタ
ン124の操作とリミツトスイツチ118による感熱記
録材料10の検出により、一連の加熱処理がなされるよ
うになっている。また、入力ポート88には前記リミツ
トスイツチ54からの信号線98が接続されている。さ
らに、この入力ポート88には、前記濃度調整部200
が接続されている。
【0038】出力ポート90には、支持ドラム30、サ
ーマルヘツド32、ラツチ爪52、光源64A、64
B、搬送ローラ72、半月ローラ164、搬送ローラ1
66がそれぞれドライバ38、41、49、63A、6
3B、74、165、167を介して接続され、それぞ
れの駆動が制御されるようになっている。また、出力ポ
ート90には、サーマルヘツド32へ前記画像信号を供
給する信号線100も接続されている。
【0039】図7に示される如く、濃度調整部200
は、各発色層毎に出力エネルギー調整のツマミ202
C、202M、202Yが設けられている(以下、総称
する場合、単にツマミ202という)。このツマミ20
2には、それぞれ指針204が刻設されており、パネル
面206に刻設された目盛部208と対応されている。
【0040】目盛部208は、12時方向が0とされ、
ツマミ202の反時計方向がマイナス、時計方向がプラ
スとなっている。濃度調整部200によって操作された
操作量は、入力ポート88へ入力され、CPU82にお
いて予めRAM84に記憶された単位補正エネルギーと
操作された目盛分とが乗算され、この調整量が後述する
LUT180(図6参照)へ入力される構成となってい
る。
【0041】図6には、画像信号に基づいてサーマルヘ
ッド32の各発熱体42を加熱するための流れがブロッ
ク図として示されている。
【0042】VTR116からの画像信号には、Y、
M、Cの各色の他文字等を示すK(黒色)信号が含まれ
ている。これらの信号は、制御装置45においてY、
M、Cの3色に変換される。
【0043】変換された各色の画像信号は、濃度を示す
階調(256階調なら0から255)で表され、LUT
(ルックアップテーブル)180を介して1ライン分の
データを記憶するラインバッファ182へ出力する。L
UT180には、各発色層の濃度が0となるエネルギー
の最小値がそれぞれ記憶されており、入力される階調に
応じた濃度はこの最小エネルギーをベースとして出力エ
ネルギーが定められるようにようになっている(最小エ
ネルギー+階調×単位エネルギー)。
【0044】ラインバッファ182には、支持ドラム3
0を回転させるドライバ38からのパルス信号が入力さ
れ、支持ドラム30の回転に同期して1ライン分の信号
をドライバ184へ出力するようになっている。これに
より、ドライバ184からの出力に応じてサーマルヘッ
ド32の各発熱体42が加熱され、各発色層へエネルギ
ー(発熱量)を付与する。
【0045】ここで、本実施例では、濃度調整部200
によって操作されたツマミ202の操作量に応じた調整
エネルギーがLUT180へ入力されるようになってい
る。すなわち、濃度調整部200による調整量が前記最
小エネルギーに加減されるようになっている。例えば、
ツマミ202がプラス側に2目盛回転されると、単位補
正エネルギー×2のエネルギーが最小エネルギーに加算
されることになる。
【0046】これにより、各色素層に付与するエネルギ
ーを補正することができる。すなわち、環境条件の変化
や感熱記録材料10の性能変化により、原稿画像と仕上
がり画像とに濃度差が生じることがある。本実施例での
上記補正はこの濃度差の不均一を解消する役目を有して
いる。
【0047】以下に本実施例の作用を説明する。プリン
トボタン124が操作されると、半月ローラ164が1
回転する。これにより、最上層の感熱記録材料10が半
月ローラ164の周面と当接し、摩擦力によって引き出
される。
【0048】半月ローラ164によって引き出された感
熱記録材料10は、ガイド板70に案内されて移動す
る。リミツトスイツチ118がオンすると、搬送ローラ
72が駆動を開始し所定量搬送される。
【0049】感熱記録材料10が、さらに搬送される
と、リミツトスイツチ54のアクチユエータ56と接触
する。ここで、リミツトスイツチ54がオンとなるとハ
イレベルの信号が入力ポート88へ入力され、所定時間
経過後、ラツチ爪52が、矢印D方向へ回転されること
になるが、この所定時間の間に感熱記録材料10は支持
ドラム30の凹陥部48へと収容されその先端部が係止
部49へ当接されており、このラツチ爪52によってそ
の先端部が保持される。
【0050】感熱記録材料10の先端部がラツチ爪52
によって保持されると、支持ドラム30は矢印B方向へ
回転を開始する(1回目の回転)。第1の加熱処理制御
がなされる。すなわち、保持部46がサーマルヘツド3
2の発熱体42を通過すると、出力ポート90からドラ
イバ41を介して駆動信号が出力され、サーマルヘツド
32は軸40を中心に矢印C方向へ回転され、発熱体4
2が感熱記録材料10へ接触する。これにより、支持ド
ラム30は発熱体42が感熱記録材料10に接触した状
態で回転され、この回転に応じて発熱体42へは画像信
号が出力される。
【0051】発熱体42は熱量が”弱”にセツトされ、
この画像信号によりに応じて感熱記録材料10を加熱
し、Y色素層106のみを発色させる。なお、発熱体4
2による加熱処理が終了すると、サーマルヘツド32は
軸40を中心に反矢印C方向へ回転され、発熱体42は
感熱記録材料10から離間される。
【0052】次に感光材料10の画像面へは、波長42
0nmの光が光源64Aから照射される。これにより、Y
色素層106は定着される。
【0053】次に、連続して2回転目へ移り、M色素層
104の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42に
よる加熱処理のための熱量が”中”に切り換わり、上記
Y色素層106の加熱と同様の処理が行われ、画像信号
によりに応じて感熱記録材料10を加熱し、M色素層1
04のみを発色させる。
【0054】M色素層の加熱処理が終了した感熱記録材
料10は、光源64Bによって波長365nmの光が照射
され、これによりM色素層104が定着される。
【0055】続いて、3回転目へ移り、C色素層108
の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42による加
熱処理のための熱量が”強”に切り換わり、画像信号に
よりに応じて感熱記録材料10を加熱し、C色素層10
8のみを発色させる。
【0056】各発色層の加熱処理が終了すると、サーマ
ルヘツド32の発熱体42が感熱記録材料10から離間
され、所定時間経過すると、保持部46がアイドルロー
ラ62を通過し、この時点で保持部46による感熱記録
材料10の挟持が解除され、支持ドラム30の回転に応
じてガイド板66とガイド板68との間へと搬送され
る。
【0057】ガイド板66とガイド板68との間の感熱
記録材料10は、搬送ローラ166に挟持され、この搬
送ローラ166で所定量搬送することにより、排出口1
14へと送り出され排出される。これにより、一枚の感
熱記録材料の加熱処理が終了する。
【0058】ここで、仕上がり画像の濃度と原稿画像の
濃度とに差が生じている場合、サブカバー126開放し
て、濃度の異なる発色層に対応するツマミ202を操作
する。
【0059】このツマミ202をプラス側に回すことに
より1目盛毎に濃度が単位補正エネルギー分増加され、
マイナス側に回すことにより1目盛毎の濃度が単位補正
エネルギー分減少される。
【0060】この濃度の増減は、各発色層のエネルギー
の最小値を補正することによりなされる。すなわち、濃
度調整部200でのツマミ202の操作量は、CPU8
2で単位補正エネルギーと乗算され、LUT180へ供
給されてこのLUT180に記憶されている各発色層の
エネルギーの最小値を増減する。
【0061】これにより、新たな最小値を得ることがで
き、色再現性に優れた画像を容易に得ることができる。
【0062】なお、本実施例では、濃度調整部200に
回転によって操作されるツマミ202を設けたが、図8
に示されるようなスライド式の操作部210としてもよ
い。また、各発色層毎にプラスボタン及びマイナスボタ
ンを設け、これらの何れかが1回操作される毎に1単位
分加減させ、調整量をデジタル表示するようにしてもよ
い。
【0063】また、本実施例では、各発色層の濃度調整
を独立して行うようにしたが、図9に示される如く、球
体を中心に三次元的に操作可能なレバー212を設け、
このレバー212の傾き加減によって各色素の濃度調整
割合を定めるようにしてもよい。すなわち、レバー21
2が各発色層の領域214C、214M、214Yが印
刷されたパネル面206に対して垂直に立設されている
場合が、それぞれの色素の調整量は0であり、例えば、
このレバー212がC領域214CとM領域214Mと
の境目方向に50%傾倒されると、Y色素層106が最
大濃度補正値の50%分が最小エネルギーから減算さ
れ、C色素層108とM色素層104とがそれぞれ最大
濃度補正値の25%分が最小エネルギーに加算される。
【0064】すなわち、このような調整によれば、全体
の画像の色バランスを一度に調整することができ、操作
性が向上する。
【0065】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
方法及び画像記録装置は、各発色層の濃度調整が容易に
行うことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】本発明に適用される多色感熱記録材料を示す断
面図である。
【図3】本実施例に掛かる画像記録装置の内部構成を示
す断面図である。
【図4】制御ブロツク図である。
【図5】支持ドラム周辺の拡大図である。
【図6】制御装置内での画像信号の流れを示すブロック
図である。
【図7】濃度調整部の正面図である。
【図8】濃度調整部の変形例を示す正面図である。
【図9】各色の濃度調整を1本のレバーによって操作可
能な場合の濃度調整部のパネル面を示す斜視図である。
【図10】各発色層のエネルギー−濃度特性図である。
【符号の説明】
10 感熱記録材料 28 加熱処理部 30 支持ドラム 32 サーマルヘツド 45 制御装置 200 濃度調整部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/46 D 8804−2C 8907−2C B41J 3/20 117 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料
    へ、画像信号に基づいて定められる所定の濃度値に応じ
    てエネルギーを付与して、画像を記録する画像記録方法
    であって、各発色層を発色させるためのエネルギーの最
    小値を予め定めておき、この最小値をベースとして各濃
    度に対応するエネルギーを付与して発色させることを特
    徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料
    へ、画像信号に基づいて定められる所定の濃度値に応じ
    てエネルギーを付与して、画像を記録する画像記録方法
    であって、各発色層を発色させるためのエネルギーの最
    小値を予め定めておき、この最小値をベースとして各濃
    度に対応するエネルギーを付与して発色させ、各発色層
    の最小値がそれぞれの発色層の発色しきい値以下となる
    ように補正することを特徴とする画像記録方法。
  3. 【請求項3】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料
    へ、画像信号に基づいて定められる所定の濃度値に応じ
    てエネルギーを付与して、画像を記録する画像記録装置
    であって、各発色層を発色させるためのエネルギーの最
    小値を記憶する記憶手段と、前記各発色層の最小値を別
    個に調整可能な調整手段と、前記調整手段で調整された
    最小値を新たな最小値として前記記憶手段に記憶させる
    制御手段と、を有する画像記録装置。
JP3182289A 1991-07-23 1991-07-23 画像記録方法及び画像記録装置 Pending JPH0524246A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005234149A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Sigma Corp レンズ交換式afカメラの焦点補正装置
KR20190053281A (ko) 2016-11-15 2019-05-17 산코 가부시키가이샤 산화 방지제의 제조 방법, 및 폴리우레탄 탄성 섬유의 제조 방법

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