JP2661816B2 - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JP2661816B2
JP2661816B2 JP16679091A JP16679091A JP2661816B2 JP 2661816 B2 JP2661816 B2 JP 2661816B2 JP 16679091 A JP16679091 A JP 16679091A JP 16679091 A JP16679091 A JP 16679091A JP 2661816 B2 JP2661816 B2 JP 2661816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる色相に発色する
複数の透明感熱発色層が設けられた感熱記録材料又は異
なる種類の記録媒体へ、同一の記録ヘッドによって走査
記録するための画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。このような感熱記録方法は、現像が不要であ
る、支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、取扱
いが容易である、発色濃度が高い、記録装置が簡単
であり安価である、記録時の騒音がドツトプリンタ等
に比べて少ない等の利点があり、白黒のフアクシミリや
プリンタの分野で近年急速に普及している。
【0003】さらに、このような記録分野において、情
報産業の急速な発展に伴い、計算機、フアクシミリをは
じめとする情報機器の端末機から簡単にカラーハードコ
ピーを得たいという要求が強まってきている。
【0004】ここで、本出願人は透明支持体に、実質的
に透明で相異なる色相に発色する発色層を設けることに
より、従来になく良好な感熱発色画像を得ることができ
る多色感熱記録材料を提案した(特願昭61−8078
7号、特願昭62−88196号、特願昭62−754
09号)。この感熱記録材料へは、主走査方向にヘッド
が配列された感熱ヘッドを副走査方向へ走査記録して画
像を記録するようになっている。
【0005】これによれば、感熱記録方式によっては従
来得ることのできなかった優れた色相、優れた色分離性
及び画像保存性も良好な多色画像を得ることができる。
また、得られた画像を透過画像とすることも、反射画像
とすることもできる。
【0006】このような感熱記録紙は、一方の面に多重
に発色層が設けられている場合は、最上層(最も表面に
近い層)を他の層が加熱されない程度の熱量で加熱発色
させ、この発色層を定着して他の発色層の加熱処理を行
う必要がある。
【0007】この場合、単一のサーマルヘッドによって
各発色層を発色させるために、少なくとも感度が最も低
い発色層(最下層)が発色可能なパワーが出るようなサ
ーマルヘッドを用いている。なお、この場合、走査記録
速度は一定とし、サーマルヘッドの出力をデューティー
制御によって各発色層へ与えるエネルギーを制御し、最
下層以外の発色層を発色させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像記録方法では、感度の高い発色層になるに従い
サーマルヘッドのパワーを絞っている(デューティーを
小さくしている)ため、時間的ロスが多くなる。
【0009】このため、感度の高い発色層のみを記録す
る装置(例えば、ファクシミリ等の黒色発色のみの記録
装置)に比べると記録速度が大幅に遅くなるという問題
点がある。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、記録ヘッドの
能力を有効利用して、記録時間を短縮することができる
画像記録方法を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に発色する複
数の透明感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ、同一
の記録ヘッドによって走査記録するための画像記録方法
であって、前記記録ヘッドに与える最大パワーと、前記
記録ヘッドが一画素にパワーを与えている時間とパワー
を与え得る時間との比、即ちデューティーとの積を一定
の値とし、前記複数の感熱発色層の各々への走査記録の
走査速度を変えることによって、前記記録ヘッドが前記
複数の感熱発色層の各々へ与えるエネルギーを変更する
ようにしたことを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、それぞれ感度が
異なりかつ異なる種類の記録媒体へ、同一の記録ヘッド
によって走査記録するための画像記録方法であって、前
記記録ヘッドに与える最大パワーと、前記記録ヘッドが
一画素にパワーを与えている時間とパワーを与え得る時
間との比、即ちデューティーとの積を一定の値とし、前
記複数の記録媒体の各々への走査記録の走査速度を変え
ることによって、前記記録ヘッドが前記複数の記録媒体
の各々へ与えるエネルギーを変更するようにしたことを
特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、それぞれ感度が
異なりかつ異なる色相に発色する複数の透明感熱発色層
が設けられた感熱記録材料へ、同一の記録ヘッドによっ
て走査記録するための画像記録方法であって、前記記録
ヘッドに与える最大パワーと、前記記録ヘッドが一画素
にパワーを与えている時間とパワーを与え得る時間との
比、即ちデューティーとの積を所定範囲内の値とし、前
記複数の感熱発色層の各々への走査記録の走査速度を変
えることによって、前記記録ヘッドが前記複数の感熱発
色層の各々へ与えるエネルギーを変更するようにしたこ
とを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、それぞれ感度が
異なりかつ異なる種類の記録媒体へ、同一の記録ヘッド
によって走査記録するための画像記録方法であって、前
記記録ヘッドに与える最大パワーと、前記記録ヘッドが
一画素にパワーを与えている時間とパワーを与え得る時
間との比、即ちデューティーとの積を所定範囲内の値と
し、前記複数の記録媒体の各々への走査記録の走査速度
を変えることによって、前記記録ヘッドが前記複数の記
録媒体の各々へ与えるエネルギーを変更するようにした
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、記録ヘッドに
与える最大パワーと、記録ヘッドが一画素にパワーを与
えている時間とパワーを与え得る時間との比(デューテ
ィー)との積を一定とし、記録走査速度によって各感熱
記録材料の各々の感熱発色層へ与えるエネルギーを変更
するようにしている。
【0016】例えば、透明感熱発色層が3層とされ、カ
ラー画像を得る場合、最も感度の低い発色層を発色させ
るために必要なエネルギーを出力するためのパワーで記
録ヘッドを作動させ、この最も感度の低い発色層よりも
感度の高い発色層への記録時には、感熱記録材料の搬送
速度を順次速くする。
【0017】これにより、記録ヘッドを有効利用するこ
とができ、合計の記録時間を短縮することができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1と同様に記録走査速度を各記録媒体の感度に応じて
変更することにより、最も低い感度の記録媒体に合わせ
て記録ヘッドを定めておき、これを絞って(デューティ
ーを小さくして)他の感度の高い記録媒体に適合させて
いた場合に比べ、記録時間を短縮することができる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、各々の感
熱発色層において、前記請求項1に記載の発明における
一定値が最適であるが、仕上がり画像の品質に影響を及
ぼさない程度であれば、記録ヘッドに与える最大パワー
と、記録ヘッドが一画素にパワーを与えている時間とパ
ワーを与え得る時間との比(デューティー)との積が必
ずしも一定である必要がなく、所定の範囲内に収まって
いればよい。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、異なる種
類の記録媒体において、前記請求項2に記載の発明にお
ける一定値が最適であるが、仕上がり画像の品質に影響
を及ぼさない程度であれば、記録ヘッドに与える最大パ
ワーと、記録ヘッドが一画素にパワーを与えている時間
とパワーを与え得る時間との比(デューティー)との積
が必ずしも一定である必要がなく、所定の範囲内に収ま
っていればよい。
【0021】
【実施例】図1には本実施例に係る画像記録装置の概略
構造が示されている。
【0022】画像記録装置の前面にはスリツト孔状の感
熱記録材料10の搬入・排出口112が設けられ、作業
員の手によって未処理の感熱記録材料10が挿入される
ようになっている。搬入・排出口112から紙面手前側
にはトレイ114が延長され、感熱記録材料10をこの
トレイ114上へ載置して搬入・排出口112へ平面的
に挿入することができるようになっている。また、感熱
処理が終了した感熱記録材料10は、この搬入・排出口
112から排出されるようになっており、前記トレイ1
14はこの排出される既処理感熱記録材料の受け台とし
ても役目も有している。また、このトレイ114は、搬
入・排出口112方向へ挿入することにより装置内部へ
収納可能となっている。
【0023】画像記録装置には、例えばVTR116が
接続されており、このVTR116からの画像信号に基
づいて後述するサーマルヘツド32(図3参照)による
画像記録時の画像記録信号が作成されるようになってい
る。なお、他に画像記録装置に接続される画像信号源と
して、CCDカメラ等が挙げられる。
【0024】前記搬入・排出口112が設けられた前面
パネル117には、電源スイツチ120、プリント枚数
等が表示される表示装置122、プリントボタン124
が設けられている。また、プリントボタン124の下方
には、開閉可能なサブカバー126が設けられ、図示し
ない画質等の微調整ツマミが取り付けられている。
【0025】図2に示される如く、感熱記録材料10に
は紙支持体であるコート紙102の一方に最下層から順
にシアン色素層(以下C色素層という)108、マゼン
タ色素層(以下M色素層という)104、イエロー色素
層(以下Y色素層という)106が設けられ、全て透明
となっている。なお、Y色素層106及びM色素層10
4は光定着型であり、波長420nm及び波長365nmの
光を照射することにより、以後は加熱しても変化しなく
なる性質の層である。
【0026】図3乃至図5に示される如く、感熱記録材
料10は、その先端部が搬入・排出口112から装置内
部へ挿入されると、リミツトスイツチ118でこれを検
知し、これによってドライバ74の駆動力で駆動する一
対の搬送ローラ72に挟持されて、ガイド板70に案内
されて搬送され、加熱処理部28へと案内されるように
なっている。
【0027】加熱処理部28は、回転体である支持ドラ
ム30と、記録ヘツドであるライン型のサーマルヘツド
32とを備えており、感熱記録材料10はこの支持ドラ
ム30に巻き付けられた状態でサーマルヘツド32によ
って、加熱されるようになっている。支持ドラム30は
金属性の円筒体34で形成され、その外周に弾性体36
が巻き付けられている。支持ドラム30は、ドライバ3
8の駆動力で図3乃至図5矢印B方向へ等速度回転され
るようになっており、この支持ドラム30に巻き付けら
れた感熱記録材料10を順次サーマルヘツド32に対応
させる役目を有している。
【0028】サーマルヘツド32はその一方が軸40を
介して装置枠体へ軸支されており、ドライバ41の駆動
力でこの軸40を中心に図3乃至図5矢印C方向及びそ
の反対方向へ回転され、他方に配設された発熱体42が
支持ドラム30に巻き付けられた感熱記録材料10と接
触及び離間されるようになっている。発熱体42へは感
熱記録材料10との接触時に、制御装置45から画像信
号が出力され、感熱記録材料10へ画像信号100に応
じた発熱により画像を形成するようになっている。
【0029】搬送ローラ26によって加熱処理部28へ
搬送された感熱記録材料10はガイド板70により、そ
の搬送方向が案内され、支持ドラム30の外周に設けら
れた保持部46の一部を構成する凹陥部48へと至るよ
うになっている。凹陥部48には、支持ドラム30の回
転軸と平行に配設された軸50を介して凹陥部48と共
に保持部を構成するラツチ爪52が軸支されている。こ
のラツチ爪52は、ガイド板44によって案内された感
熱記録材料10の一端が凹陥部48へ収容された時点で
ドライバ49の駆動力で軸50を介して図3乃至図5矢
印D方向へ回転することにより、感熱記録材料の一端部
を保持する役目を有している。感熱記録材料10は、こ
のラツチ爪52に保持されると、支持ドラム30の回転
により順次支持ドラム30の外周に巻き付けられること
になる。
【0030】ラツチ爪52が感熱記録材料10を保持す
るタイミングは、感熱記録材料10の搬送経路途中に設
けられたリミツトスイツチ54によってなされている。
すなわち、感熱記録材料10がこのリミツトスイツチ5
4の位置に至ると、リミツトスイツチ54のアクチユエ
ータ56が感熱記録材料10と干渉し、接点を切り換え
るようになっている(本実施例では、リミツトスイツチ
54はノーマリーオープン型が適用され、感熱記録材料
10との接触時にはオン状態とされる)。リミツトスイ
ツチ54からのオン(ハイレベル)・オフ(ローレベ
ル)信号は制御装置45へと供給され、制御装置45で
は、感熱記録材料10の搬送速度に応じて予め定められ
た時間(少なくとも感熱記録材料10の先端が凹陥部4
8の奥に突き当たった)後にラツチ爪52を動作(図3
矢印D方向回転)させるようにしている。これにより、
ラツチ爪52による保持状態では感熱記録材料10と支
持ドラム30との相対位置が常に一定とされ、正確に位
置決めされることになる。
【0031】支持ドラム30の外周には複数箇所(本実
施例では3か所)にアイドルローラ58、60、62が
配設され、支持ドラム30とこのアイドルローラ58、
60、62とにより、感熱記録材料10を支持ドラム3
0の外周へ密着した状態で巻き付けるようにしている。
また、サーマルヘツド32による感熱記録材料10の加
熱位置における支持ドラム30の回転方向下流側にはド
ライバ63A、63Bを介して制御装置45へ接続され
た光源64A、64Bが配設され、感熱記録材料10へ
光を照射するようになっている。この光の波長はそれぞ
れ420nm、365nmとされ、光源64Aが感熱記録材
料10のY色素層106の定着用、光源64BがM色素
層108の定着用とされている。すなわち、本実施例で
は、支持ドラム30は回転を開始してから連続して3回
転されるようになっており、感熱記録材料10の1回転
目では、サーマルヘツド32によりY色素層106の加
熱処理がなされ、この処理後直ちに定着がなされるよう
になっている。
【0032】支持ドラム30の次の回転時、すなわち2
回転目ではY色素層106の下に設けられたM色素層1
04(図2参照)が加熱処理されて定着され、次いで3
回転目でC色素層が加熱処理されるようになっている。
【0033】なお、感熱記録材料10が受ける発熱体4
2からのエネルギー(熱量)は、支持ドラム30の1回
目の回転時は”弱”とされ、下層のM色素層104及び
C色素層108には何ら影響がなく、2回目の回転時
は”中”、3回目の回転時は”強”とされるように制御
装置45によって制御されている。
【0034】この強中弱の制御は、支持ドラム30の回
転速度とサーマルヘッド32の出力エネルギーによって
定められる。
【0035】すなわち、サーマルヘッド32によって感
熱記録材料10へ与えることのできる最大のパワーをP
n 、1画素(1主走査)にサーマルヘッド32が与えら
れ得る時間(画素サイズ/走査速度)をtn 、サーマル
ヘッド32から感熱記録材料10にパワーを与える最大
デューティー(出力時間/tn )をrn 、感熱記録材料
の各発色層が実用上の最大濃度に発色するために必要な
エネルギーをEn とすると、以下の式が成立する。
【0036】En =Pn ×rn ×tn ・・・(1) 但し、nは各発色層CMYを示す。
【0037】本実施例では、この(1)式の内tn を変
化させることで、各発色層に適したエネルギーを感熱記
録材料10へ与えるようにしている。tn は支持ドラム
30の回転速度によって容易に変更可能であるため、制
御装置45では、支持ドラム30の回転速度を制御し
て、前記”弱”の時間(tY)、”中”の時間(tM
)、”強”の時間(tC )がtY <tM <tC となる
ようにしている(図6(A)、(B)、(C)参照)。
【0038】これにより、C色素層108を発色させる
ために必要な時間(従来、他の発色層の発色にも要して
いた時間)より短い時間で、他の発色層(Y色素層10
6、M色素層104)を発色させるために必要なエネル
ギーを得ることができる。
【0039】C色素層108の加熱処理が終了した後
は、前記アイドルローラ62の位置で感熱記録材料10
の保持部46による保持を解除させることにより、感熱
記録材料10はガイド板66とガイド板68との間に案
内され、搬入・排出口112へと至るようになってい
る。
【0040】制御装置45は、CPU82、RAM8
4、ROM86、入力ポート88、出力ポート90及び
これらを接続するデータバスやコントロールバス等のバ
ス92で構成されるマイクロコンピユータ94を備えて
いる。入力ポート88には、プリントボタン124とリ
ミツトスイツチ118とが接続され、このプリントボタ
ン124の操作とリミツトスイツチ118による感熱記
録材料10の検出により、一連の加熱処理がなされるよ
うになっている。また、入力ポート88には前記リミツ
トスイツチ54からの信号線98が接続されている。
【0041】出力ポート90には、支持ドラム30、サ
ーマルヘツド32、ラツチ爪52、光源64A、64
B、搬送ローラ72がそれぞれドライバ38、41、4
9、63A、63B、74を介して接続され、それぞれ
の駆動が制御されるようになっている。また、出力ポー
ト90には、サーマルヘツド32へ前記画像信号を供給
する信号線100も接続されている。
【0042】以下に本実施例の作用を説明する。プリン
トボタン124が操作され、感熱記録材料10が搬入・
排出口112から挿入され、ガイド板70に案内されて
移動する。リミツトスイツチ118がオンすると、搬送
ローラ72が駆動を開始し所定量搬送される。なお、プ
リントボタ124の操作がなされていない場合は、リミ
ツトスイツチ118がオンしても搬送ローラ72は駆動
されず、プリントボタン124の操作を待って駆動が開
始される。
【0043】感熱記録材料10が、さらに搬送される
と、リミツトスイツチ54のアクチユエータ56と接触
する。ここで、リミツトスイツチ54がオンとなるとハ
イレベルの信号が入力ポート88へ入力され、所定時間
経過後、ラツチ爪52が、矢印D方向へ回転されること
になるが、この所定時間の間に感熱記録材料10は支持
ドラム30の凹陥部48へと収容されその先端部が係止
部49へ当接されており、このラツチ爪52によってそ
の先端部が保持される。
【0044】感熱記録材料10の先端部がラツチ爪52
によって保持されると、支持ドラム30は矢印B方向へ
回転を開始する(1回目の回転)。第1の加熱処理制御
がなされる。すなわち、保持部46がサーマルヘツド3
2の発熱体42を通過すると、出力ポート90からドラ
イバ41を介して駆動信号が出力され、サーマルヘツド
32は軸40を中心に矢印C方向へ回転され、発熱体4
2が感熱記録材料10へ接触する。これにより、支持ド
ラム30は発熱体42が感熱記録材料10に接触した状
態で回転され、この回転に応じて発熱体42へは画像信
号が出力される。
【0045】発熱体42は最大熱量が”弱”にセツトさ
れ(図6(A)実線参照)、Y発色層106の濃度を表
すこの画像信号に応じてデューティーを変えながら感熱
記録材料10を加熱し、Y色素層106のみを発色させ
る。なお、発熱体42による加熱処理が終了すると、サ
ーマルヘツド32は軸40を中心に反矢印C方向へ回転
され、発熱体42は感熱記録材料10から離間される。
【0046】次に感光材料10の画像面へは、波長42
0nmの光が光源64Aから照射される。これにより、Y
色素層106は定着され、以後加熱されても変化はな
い。
【0047】支持ドラム30の1回転目が終了すると、
連続して2回転目へ移り、支持ドラム30の回転数を速
くしM色素層104の加熱処理が行われる。すなわち、
発熱体42による加熱処理のための最大熱量が”中”に
切り換わり(図6(B)実線参照)、上記Y色素層10
6の加熱と同様の処理が行われ、画像信号によりに応じ
て感熱記録材料10を加熱し、M色素層104のみを発
色させる。この場合、上層のY色素は定着されているの
で、変化することはない。また、感熱記録材料10は支
持ドラム30との相対位置に変化がないので、Y色素と
M色素の画像が色ずれを起こすことなく正確に発色させ
ることができる。
【0048】M色素層の加熱処理が終了した感熱記録材
料10は、光源64Bによって波長365nmの光が照射
され、これによりM色素層104が定着される。
【0049】続いて、3回転目へ移り、支持ドラム30
の回転数を更に速くし、C色素層108の加熱処理が行
われる。すなわち、発熱体42による加熱処理のための
最大熱量が”強”に切り換わり(図6(C)実線参
照)、画像信号によりに応じて感熱記録材料10を加熱
し、C色素層108のみを発色させる。
【0050】サーマルヘツド32の発熱体42が感熱記
録材料10から離間されてから所定時間経過すると、保
持部46がアイドルローラ62を通過し、この時点で保
持部46による感熱記録材料10の挟持が解除され、支
持ドラム30の回転に応じてガイド板66とガイド板6
8との間へと搬送される。
【0051】ガイド板66とガイド板68との間の感熱
記録材料10は、ガイド板70に案内されて逆回転する
搬送ローラ72に挟持され、この搬送ローラ72で所定
量搬送することにより、搬入・排出口112へと送り出
され、トレイ114上に配置される。これにより、一枚
の感熱記録材料の加熱処理が終了する。
【0052】このように、本実施例では、支持ドラム3
0の回転速度を変化させることにより、サーマルヘッド
32へ付与するパワーのデューティーを変化させること
なく、それぞれの発色層に適し、かつ他の発色層に影響
を与えないエネルギーを得ることができ、従来の走査記
録時間を一定として、デューティーを変化させていた場
合(図6の鎖線参照)に比べて処理速度を短くすること
ができる。
【0053】以下に本実施例の制御による各パラメータ
と従来の制御によるパラメータとを示す。
【0054】
【表1】 但し、使用される感熱記録材料10はA4版(副走査方
向297mm)で、画素サイズは80μm×80μmであ
る。また、vnは、支持ドラム30の回転速度(副走査
速度)、Ttは記録合計時間である。
【0055】上記表1に示される如く、従来例では合計
270秒必要であった記録時間が、本実施例では、合計
約187秒で記録することができることが分かる。
【0056】なお、本実施例では、カラーの感熱記録材
料10の記録について説明したが、現在ファクシミリ等
に使用されている白黒感熱記録材料(En =150μJ
/画素)へカラーの感熱記録材料と共通の記録装置で記
録する場合、従来はデューテイーを12%として1画素
の記録時間tn を24秒(一定)としていたのに比べ、
デューティーを65%とし、1画素の記録時間tnを
4.3msとすることにより、同等の仕上がり状態を得る
ことができる(表2参照)。
【0057】
【表2】 但し、Ttは、記録合計時間である。
【0058】また、上記実施例では、感熱記録材料を用
いたが、画像信号に基づいて感光材料から複写材料へ画
像を転写する昇華転写型、溶融転写型感光材料において
も同様の効果を得ることができる。
【0059】さらに、本実施例では記録ヘッドとしてサ
ーマルヘッド32を適用し、発熱体42の発熱量によっ
て記録するようにしたが、光記録ヘッドを用いてもよ
い。
【0060】また、本実施例では、感熱記録材料10を
支持ドラム30に巻き付けて記録するようにし、この支
持ドラム30の回転速度を変更することにより各発色層
へ与えるエネルギーを制御したが、感熱記録材料10を
一対の搬送ローラに挟持して直線的に搬送する場合に
は、この搬送速度を変更すればよい。
【0061】また、本実施例では(1)式において、P
n 、rn を共に一定としたが、積(Pn ×rn )が一定
であればよいので、Pc >PM >PY かつrc >rM >
rYとしてもよい。
【0062】さらに、Pn ×rn を完全に一定としなく
ても、tc >tM >tY となるようなPn ×rn 組み合
わせを選んでも、本実施例よりも少ないが効果がある。
また、本実施例では、YMCの3色全てについてtn で
制御したが、少なくとも2つに本発明を適用するだけで
も効果がある。
【0063】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
方法は、記録ヘッドの能力を有効利用して、記録時間を
短縮することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】本発明に適用される多色感熱記録材料を示す断
面図である。
【図3】本実施例に掛かる画像記録装置の内部構成を示
す断面図である。
【図4】制御ブロツク図である。
【図5】支持ドラム周辺の拡大図である。
【図6】感熱記録材料への出力エネルギー特性を示すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
10 感熱記録材料 28 加熱処理部 30 支持ドラム 32 サーマルヘツド 42 発熱体 45 制御装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の透明感熱発色層が設けられた感熱記録材
    料へ、同一の記録ヘッドによって走査記録するための画
    像記録方法であって、前記記録ヘッドに与える最大パワ
    ーと、前記記録ヘッドが一画素にパワーを与えている時
    間とパワーを与え得る時間との比、即ちデューティーと
    の積を一定の値とし、前記複数の感熱発色層の各々への
    走査記録の走査速度を変えることによって、前記記録ヘ
    ッドが前記複数の感熱発色層の各々へ与えるエネルギー
    を変更するようにしたことを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ感度が異なりかつ異なる種類の
    記録媒体へ、同一の記録ヘッドによって走査記録するた
    めの画像記録方法であって、前記記録ヘッドに与える最
    大パワーと、前記記録ヘッドが一画素にパワーを与えて
    いる時間とパワーを与え得る時間との比、即ちデューテ
    ィーとの積を一定の値とし、前記複数の記録媒体の各々
    への走査記録の走査速度を変えることによって、前記記
    録ヘッドが前記複数の記録媒体の各々へ与えるエネルギ
    ーを変更するようにしたことを特徴とする画像記録方
    法。
  3. 【請求項3】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の透明感熱発色層が設けられた感熱記録材
    料へ、同一の記録ヘッドによって走査記録するための画
    像記録方法であって、前記記録ヘッドに与える最大パワ
    ーと、前記記録ヘッドが一画素にパワーを与えている時
    間とパワーを与え得る時間との比、即ちデューティーと
    の積を所定範囲内の値とし、前記複数の感熱発色層の各
    々への走査記録の走査速度を変えることによって、前記
    記録ヘッドが前記複数の感熱発色層の各々へ与えるエネ
    ルギーを変更するようにしたことを特徴とする画像記録
    方法。
  4. 【請求項4】 それぞれ感度が異なりかつ異なる種類の
    記録媒体へ、同一の記録ヘッドによって走査記録するた
    めの画像記録方法であって、前記記録ヘッドに与える最
    大パワーと、前記記録ヘッドが一画素にパワーを与えて
    いる時間とパワーを与え得る時間との比、即ちデューテ
    ィーとの積を所定範囲内の値とし、前記複数の記録媒体
    の各々への走査記録の走査速度を変えることによって、
    前記記録ヘッドが前記複数の記録媒体の各々へ与えるエ
    ネルギーを変更するようにしたことを特徴とする画像記
    録方法。
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