JPH0542702A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH0542702A
JPH0542702A JP20590491A JP20590491A JPH0542702A JP H0542702 A JPH0542702 A JP H0542702A JP 20590491 A JP20590491 A JP 20590491A JP 20590491 A JP20590491 A JP 20590491A JP H0542702 A JPH0542702 A JP H0542702A
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JP20590491A
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English (en)
Inventor
Junichi Yoneda
純一 米田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各発色層の記録密度を変えることにより、記
録特性(飽和濃度、ガンマ)を変更して混色を防止す
る。 【構成】 支持ドラム30の1回転目(Y発色)、2回
転目(M発色)及び3回転目(C発色)の回転速度は、
徐々に遅くなるように制御装置45によって制御されて
いる。この支持ドラム30の回転速度は、サーマルヘッ
ド32による記録密度に係わっている。すなわち、支持
ドラム30の回転速度が遅ければ遅いほど記録密度は高
くなる。本実施例では、Y色素層106の記録密度が6
ドット/mm、M色素層104の記録密度が7ドット/m
m、C色素層108の記録密度が9ドット/mmとなって
いる。記録密度の違いは、各発色層のガンマ特性及び飽
和濃度特性(総称して記録特性という)に関与され、各
発色層の感度領域の重複部分が軽減され、Y−M間、M
−C間の混色を防止することができる。また、飽和濃度
を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ感度が異なり
かつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設けられ
た感熱記録材料へ画像を記録する画像記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。このような感熱記録方法は、現像が不要であ
る、支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、取扱
いが容易である、発色濃度が高い、記録装置が簡単
であり安価である、記録時の騒音がドツトプリンタ等
に比べて少ない等の利点があり、白黒のフアクシミリや
プリンタの分野で近年急速に普及している。
【0003】さらに、このような記録分野において、情
報産業の急速な発展に伴い、計算機、フアクシミリをは
じめとする情報機器の端末機から簡単にカラーハードコ
ピーを得たいという要求が強まってきている。
【0004】ここで、本出願人は透明支持体に、実質的
に透明で相異なる色相に発色する発色層を設けることに
より、従来になく良好な感熱発色画像を得ることができ
る多色感熱記録材料を提案した(特願昭61−8078
7号、特願昭62−88196号、特願昭62−754
09号)。この感熱記録材料へは、主走査方向にヘッド
が配列された感熱ヘッドを副走査方向へ走査記録して画
像を記録するようになっている。
【0005】これによれば、感熱記録方式によっては従
来得ることのできなかった優れた色相、優れた色分離性
及び画像保存性も良好な多色画像を得ることができる。
また、得られた画像を透過画像とすることも、反射画像
とすることもできる。
【0006】このような感熱記録紙は、一方の面に多重
に発色層(下層から順にC、M、Y層)が設けられてい
る場合は、最上層(最も表面に近い層)を他の層が加熱
されない程度の熱量で加熱発色させ、この発色層の定着
処理が終了した後に他の発色層の加熱処理を行うように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示される如く、各色(C、M、Y)の記録特性(飽和濃
度、ガンマ等)は、各色毎に異なっているのが一般的で
ある。また、各発色層の感度が接近しているため、この
記録特性の差により、例えば、図7の鎖線によって示さ
れる如く、点AにおけるM色素層を発色させるエネルギ
ー(パルス幅17.5ms)がC色素を発色させて(O.D.
値が約0.25)、混色が生じる原因となっている(点B参
照)。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、各発色層の記
録特性を変更して混色を防止することができる画像記録
方法を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に発色する複
数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ画像を記録
する画像記録方法であって、各発色層の主走査及び副走
査の少なくとも一方の走査記録密度を各発色層毎に変更
することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、各発色層の感
度、すなわち付与されるエネルギーによって発色する領
域(感度領域)は、その特性上接近しており、低いエネ
ルギーで発色する感度領域の上限と、隣り合う高いエネ
ルギーで発色する感度領域の下限とが重複していること
が多い。この重複部分に対応するエネルギーを付与する
と、隣合う色が共に発色、すなわち混色を起こすことに
なる。
【0011】ここで、各発色層の記録特性を別個に変更
することにより、この混色を減少させている。記録特性
には、少なくとも与えるエネルギーに応じた発色濃度の
割合を示すガンマ(勾配)と、エネルギーの付与によっ
て得られる最大の濃度を示す飽和濃度と、が含まれる。
【0012】例えば、発色層を3層とし、最も低いエネ
ルギーで発色する層から順にY(イエロー)、M(マゼ
ンタ)、C(シアン)とすると共に、副走査の記録密度
を変更する場合、Y色素層の記録密度を主走査間に隙間
が生じない程度とし、次のM色素層の記録密度を前記Y
色素層の記録密度よりも高くし、C色素層の記録密度を
中間調画像が硬くならない程度とする。
【0013】このように記録密度を発色層毎に変更する
ことにより、各発色層のガンマ及び飽和濃度を変換さ
せ、各発色層の感度領域の重複部分を少なくすることが
でき、混色を減少させることができる。
【0014】
【実施例】図1には本実施例に係る画像記録装置の概略
構造が示されている。
【0015】画像記録装置の前面にはスリツト孔状の感
熱記録材料10が収容されたカセット150の挿入口1
12及び処理が終了した感熱記録材料が排出される排出
口114が上下方向に併設されている。カセット150
には、同一サイズのシート状の感熱記録材料10が積層
された状態で収容されており、最上層の感熱記録材料1
0から装置内部へ送り込まれる構成となっている。
【0016】図2に示される如く、感熱記録材料10に
は透明支持体であるポリエチレンテレフタレートフイル
ム(以下PETという)102の一方に最下層から順に
シアン色素層(以下C色素層という)108、マゼンタ
色素層(以下M色素層という)104、イエロー色素層
(以下Y色素層という)106が設けられ、全て透明と
なっている。なお、Y色素層106及びM色素層104
は光定着型であり、波長420nm及び波長365nmの光
を照射することにより、以後は加熱しても変化しなくな
る性質の層である。
【0017】挿入口112の奥側には、所謂半月ローラ
164が配設されている。この半月ローラ164は、そ
の切欠部164Aがカセット150内の最上層の感熱記
録材料10と対向された状態で停止されており、この状
態では隙間が生じている。
【0018】ここで、半月ローラ164が1回転する
と、その周面が最上層の感熱記録材料10と当接し、摩
擦力によってこの最上層の感熱記録材料10のみをカセ
ット150から引き出して挿入口112の奥側へと搬送
することができる。
【0019】挿入口112のさらに奥側には、一対の搬
送ローラ72が設けられ、半月ローラ164によって引
き出された感熱記録材料10はこの一対の搬送ローラ7
2に挟持され、さらに搬送される構成となっている。
【0020】画像記録装置には、例えばVTR116が
接続されており、このVTR116からの画像信号に基
づいて後述するサーマルヘツド32(図3参照)による
画像記録時の画像記録信号が作成されるようになってい
る。なお、他に画像記録装置に接続される画像信号源と
して、CCDカメラ等が挙げられる。
【0021】前記挿入口112、排出口114が設けら
れた前面パネル117には、電源スイツチ120、プリ
ント枚数等が表示される表示装置122、プリントボタ
ン124が設けられている。また、プリントボタン12
4の下方には、開閉可能なサブカバー126が設けら
れ、図示しない画質等の微調整ツマミが取り付けられて
いる。
【0022】図3乃至図5に示される如く、カセット1
50から引き出された感熱記録材料10は、リミツトス
イツチ118でこれを検知し、これによってドライバ7
4の駆動力で駆動する一対の搬送ローラ72に挟持され
て、ガイド板70に案内されて搬送され、加熱処理部2
8へと案内されるようになっている。
【0023】加熱処理部28は、回転体である支持ドラ
ム30と、記録ヘツドであるライン型のサーマルヘツド
32とを備えており、感熱記録材料10はこの支持ドラ
ム30に巻き付けられた状態でサーマルヘツド32によ
って、加熱されるようになっている。支持ドラム30は
金属性の円筒体34で形成され、その外周に弾性体36
が巻き付けられている。支持ドラム30は、ドライバ3
8の駆動力で図3乃至図5矢印B方向へ等速度回転され
るようになっており、この支持ドラム30に巻き付けら
れた感熱記録材料10を順次サーマルヘツド32に対応
させる役目を有している。
【0024】サーマルヘツド32はその一方が軸40を
介して装置枠体へ軸支されており、ドライバ41の駆動
力でこの軸40を中心に図3乃至図5矢印C方向及びそ
の反対方向へ回転され、他方に配設された発熱体42が
支持ドラム30に巻き付けられた感熱記録材料10と接
触及び離間されるようになっている。発熱体42へは感
熱記録材料10との接触時に、制御装置45から画像信
号が出力され、感熱記録材料10へ画像信号100に応
じた発熱により画像を形成するようになっている。
【0025】搬送ローラ26によって加熱処理部28へ
搬送された感熱記録材料10はガイド板70により、そ
の搬送方向が案内され、支持ドラム30の外周に設けら
れた保持部46の一部を構成する凹陥部48へと至るよ
うになっている。凹陥部48には、支持ドラム30の回
転軸と平行に配設された軸50を介して凹陥部48と共
に保持部を構成するラツチ爪52が軸支されている。こ
のラツチ爪52は、ガイド板44によって案内された感
熱記録材料10の一端が凹陥部48へ収容された時点で
ドライバ49の駆動力で軸50を介して図3乃至図5矢
印D方向へ回転することにより、感熱記録材料の一端部
を保持する役目を有している。感熱記録材料10は、こ
のラツチ爪52に保持されると、支持ドラム30の回転
により順次支持ドラム30の外周に巻き付けられること
になる。
【0026】ラツチ爪52が感熱記録材料10を保持す
るタイミングは、感熱記録材料10の搬送経路途中に設
けられたリミツトスイツチ54によってなされている。
すなわち、感熱記録材料10がこのリミツトスイツチ5
4の位置に至ると、リミツトスイツチ54のアクチユエ
ータ56が感熱記録材料10を検出し、接点を切り換え
るようになっている(本実施例では、リミツトスイツチ
54はノーマリーオープン型が適用され、感熱記録材料
10との接触時にはオン状態とされる)。リミツトスイ
ツチ54からのオン(ハイレベル)・オフ(ローレベ
ル)信号は制御装置45へと供給され、制御装置45で
は、感熱記録材料10の搬送速度に応じて予め定められ
た時間(少なくとも感熱記録材料10の先端が凹陥部4
8の奥に突き当たった)後にラツチ爪52を動作(図3
矢印D方向回転)させるようにしている。これにより、
ラツチ爪52による保持状態では感熱記録材料10と支
持ドラム30との相対位置が常に一定とされ、正確に位
置決めされることになる。
【0027】支持ドラム30の外周には複数箇所(本実
施例では3か所)にアイドルローラ58、60、62が
配設され、支持ドラム30とこのアイドルローラ58、
60、62とにより、感熱記録材料10を支持ドラム3
0の外周へ密着した状態で巻き付けるようにしている。
また、サーマルヘツド32による感熱記録材料10の加
熱位置における支持ドラム30の回転方向排紙側にはド
ライバ63A、63Bを介して制御装置45へ接続され
た光源64A、64Bが配設され、感熱記録材料10へ
光を照射するようになっている。この光の波長はそれぞ
れ420nm、365nmとされ、光源64Aが感熱記録材
料10のY色素層106の定着用、光源64BがM色素
層104の定着用とされている。すなわち、本実施例で
は、支持ドラム30は回転を開始してから連続して3回
転されるようになっており、感熱記録材料10の1回転
目では、サーマルヘツド32によりY色素層106の加
熱処理がなされ、この処理後直ちに定着がなされるよう
になっている。
【0028】支持ドラム30の次の回転時、すなわち2
回転目ではY色素層106の下に設けられたM色素層1
04(図2参照)が加熱処理されて定着され、次いで3
回転目でC色素層が加熱処理されるようになっている。
【0029】なお、感熱記録材料10が受ける発熱体4
2からのエネルギー(熱量)は、支持ドラム30の1回
目の回転時は”低”とされ、下層のM色素層104及び
C色素層108には何ら影響がなく、2回目の回転時
は”中”、3回目の回転時は”高”とされるように制御
装置45によって制御されている。
【0030】さらに、1回転目、2回転目及び3回転目
の支持ドラム30の回転速度は、徐々に遅くなるように
制御装置45によって制御されている。この支持ドラム
30の回転速度は、サーマルヘッド32による記録密度
に係わっている。すなわち、支持ドラム30の回転速度
が遅ければ遅いほど記録密度は高くなる。
【0031】本実施例では、Y色素層106の記録密度
が6ドット/mm、M色素層104の記録密度が7ドット
/mm、C色素層108の記録密度が9ドット/mmとなっ
ている(下表参照)。
【0032】
【表1】 加熱処理が終了され画像が形成された感熱記録材料は、
一対の搬送ローラ166によって挟持され、排出口11
4へと案内されて排出されるようになっている。
【0033】制御装置45は、CPU82、RAM8
4、ROM86、入力ポート88、出力ポート90及び
これらを接続するデータバスやコントロールバス等のバ
ス92で構成されるマイクロコンピユータ94を備えて
いる。入力ポート88には、プリントボタン124とリ
ミツトスイツチ118とが接続され、このプリントボタ
ン124の操作とリミツトスイツチ118による感熱記
録材料10の検出により、一連の加熱処理がなされるよ
うになっている。また、入力ポート88には前記リミツ
トスイツチ54からの信号線98が接続されている。
【0034】出力ポート90には、支持ドラム30、サ
ーマルヘツド32、ラツチ爪52、光源64A、64
B、搬送ローラ72、半月ローラ164、搬送ローラ1
66がそれぞれドライバ38、41、49、63A、6
3B、74、165、167を介して接続され、それぞ
れの駆動が制御されるようになっている。また、出力ポ
ート90には、サーマルヘツド32へ前記画像信号を供
給する信号線100も接続されている。
【0035】図6には、画像信号に基づいてサーマルヘ
ッド32の各発熱体42を加熱するための流れがブロッ
ク図として示されている。
【0036】VTR116からの画像信号には、Y、
M、Cの各色の他文字等を示すK(黒色)信号が含まれ
ている。これらの信号は、制御装置45においてY、
M、Cの3色に変換される。
【0037】変換された各色の画像信号は、濃度を示す
階調(0〜256)で表され、LUT(ルックアップテ
ーブル)180を介して1ライン分のデータを記憶する
ラインバッファ182へ出力する。このラインバッファ
182には、支持ドラム30を回転させるドライバ38
からのパルス信号が入力され、支持ドラム30の回転に
同期して1ライン分の信号をドライバ184へ出力する
ようになっている。これにより、ドライバ184からの
出力に応じてサーマルヘッド32の各発熱体42が加熱
され、各発色層へエネルギー(発熱量)を付与する。
【0038】ここで、本実施例では、各発色層におい
て、データ数は同一であるが、支持ドラム30の回転速
度が異なっているため、副走査方向の画像寸法Lmmに応
じて副走査ライン数が異なっている。すなわち、Y色素
層106においては、上記の如く6ドット/mmの記録密
度であるので、副走査ライン数はL×6分のドットで全
データを記録する。同様に、M色素層104においては
L×7ドット、C色素層108においてはL×9ドット
で全データを記録する。なお、Y色素層106に対し
て、M色素層104、C色素層108を印字するために
入力するデータ数が増えるが、これは、補間によって補
う。
【0039】この記録密度の違いは、図7に示される如
く、各発色層のガンマ特性及び飽和濃度特性(総称して
記録特性という)に関与され、各発色層の記録特性を変
化させる役目を有している。
【0040】以下に本実施例の作用を説明する。プリン
トボタン124が操作されると、半月ローラ164が1
回転する。これにより、最上層の感熱記録材料10が半
月ローラ164の周面と当接し、摩擦力によって引き出
される。
【0041】半月ローラ164によって引き出された感
熱記録材料10は、ガイド板70に案内されて移動す
る。リミツトスイツチ118がオンすると、搬送ローラ
72が駆動を開始し所定量搬送される。
【0042】感熱記録材料10が、さらに搬送される
と、リミツトスイツチ54のアクチユエータ56と接触
する。ここで、リミツトスイツチ54がオンとなるとハ
イレベルの信号が入力ポート88へ入力され、所定時間
経過後、ラツチ爪52が、矢印D方向へ回転されること
になるが、この所定時間の間に感熱記録材料10は支持
ドラム30の凹陥部48へと収容されその先端部が係止
部49へ当接されており、このラツチ爪52によってそ
の先端部が保持される。
【0043】感熱記録材料10の先端部がラツチ爪52
によって保持されると、支持ドラム30は矢印B方向へ
回転を開始され(1回目の回転)、第1の加熱処理制御
がなされる。このときの支持ドラム30の回転速度は後
述する2回転目及び3回転目に対して相対的に高速とさ
れる。
【0044】すなわち、保持部46がサーマルヘツド3
2の発熱体42を通過すると、出力ポート90からドラ
イバ41を介して駆動信号が出力され、サーマルヘツド
32は軸40を中心に矢印C方向へ回転され、発熱体4
2が感熱記録材料10へ接触する。これにより、支持ド
ラム30は発熱体42が感熱記録材料10に接触した状
態で回転され、この回転に応じて発熱体42へは画像信
号が出力される。
【0045】発熱体42は熱量が”低”にセツトされ、
この画像信号によりに応じて感熱記録材料10を加熱
し、Y色素層106のみを発色させる。Y色素層106
の記録密度は6ドット/mmとされている。
【0046】なお、発熱体42による加熱処理が終了す
ると、サーマルヘツド32は軸40を中心に反矢印C方
向へ回転され、発熱体42は感熱記録材料10から離隔
される。
【0047】次に感光材料10の画像面へは、波長42
0nmの光が光源64Aから照射される。これにより、Y
色素層106は定着される。
【0048】次に、連続して2回転目へ移り、M色素層
104の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42に
よる加熱処理のための熱量が”中”に切り換わり、上記
Y色素層106の加熱と同様の処理が行われ、画像信号
によりに応じて感熱記録材料10を加熱し、M色素層1
04のみを発色させる。このときの支持ドラム30の回
転速度は相対的に中速とされ、記録密度が7ドット/mm
とされている。
【0049】M色素層の加熱処理が終了した感熱記録材
料10は、光源64Bによって波長365nmの光が照射
され、これによりM色素層104が定着される。
【0050】続いて、3回転目へ移り、C色素層108
の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42による加
熱処理のための熱量が”高”に切り換わり、画像信号に
よりに応じて感熱記録材料10を加熱し、C色素層10
8のみを発色させる。このときの支持ドラム30の回転
速度は相対的に低速とされ、記録密度が9ドット/mmと
されている。
【0051】各発色層の加熱処理が終了すると、サーマ
ルヘツド32の発熱体42が感熱記録材料10から離隔
され、所定時間経過すると、保持部46がアイドルロー
ラ62を通過し、この時点で保持部46による感熱記録
材料10の挟持が解除され、支持ドラム30の回転に応
じてガイド板66とガイド板68との間へと搬送され
る。
【0052】ガイド板66とガイド板68との間の感熱
記録材料10は、搬送ローラ166に挟持され、この搬
送ローラ166で所定量搬送することにより、排出口1
14へと送り出され排出される。これにより、一枚の感
熱記録材料の加熱処理が終了する。
【0053】上記、実施例において、支持ドラム30の
回転速度を変更することにより、各発色層の記録密度を
変更している。しかし、データ数は各発色層共同一であ
るので、Y色素層106の記録密度を基準として、他の
発色層のデータ数を副走査方向の画像寸法Lに応じて補
間するようにしている。
【0054】すなわち、図8(A)に示される如くY色
素層106では1mm角の範囲における副走査方向に6
ドットであるので、画像の副走査寸法L×6分のドット
で全データを記録できるようにライン数(副走査のため
のラインバッファ182への取込み数)を決め、図8
(B)に示される如く、M色素層104ではL×7分の
ドットで全データを記録できるようにライン数を決め、
図8(C)に示される如く、C色素層108ではL×9
ドットで全データを記録できるように副走査ライン数を
決め、それぞれラインバッファ182へ供給する。
【0055】このように、本実施例では各発色層の記録
密度を変更するようにしたので、図7の実線で示される
如く、各発色層の感度領域の重複部分を軽減することが
でき、また、M色素層104、C色素層108の飽和濃
度を上げることができる。
【0056】例えば、M色素層106において、図7の
A点の濃度が必要な場合、従来では約17.5msのパルス幅
が必要であったのに比べ、本実施例ではA点と同等の濃
度を得るためには、約16msのパルス幅でよくなる(点
C参照)。このとき、M色素層106の加熱処理時の支
持ドラムの回転速度では、C色素層108の特性は図7
の想像線に示されるような特性となるため、C発色層1
08の発色が軽減され(点Dで示される如く、O.D.
値約0.1 程度) 、画質に影響を及ぼす混色が防止され
る。
【0057】なお、本実施例では、各発色層の記録密度
(副走査方向)を前記表1のように設定したが、副走査
記録密度が同一発色層の主走査記録密度の50〜200
%,好ましくは75〜150%の範囲内であれば本発明
の効果を得ることができる。この範囲を下回ると走査線
が見え、上回ると中間調画像が硬くなり過ぎる結果とな
り、却って悪影響を及ぼす。
【0058】また、本実施例では、支持ドラム30の回
転速度を変更して、副走査方向の記録密度を各発色層間
で変えるようにしたが、主走査の記録密度も変えるよう
にしてもよい。この場合の構成としては、各発色層専用
のサーマルヘッドを設け、対応するサーマルヘッドによ
って書き込めばよい。単一のサーマルヘッドで記録密度
を変える場合には、最も高密度に対応するように発熱体
が並べられたサーマルヘッドを用い、発熱体を間引きし
て作動させるようにすればよい。
【0059】また、主走査方向の記録密度と副走査方向
の記録密度との変更を併用してもよい。なお、レーザ等
で記録する場合には、主走査及び副走査方向の記録密度
を併せて変更することは容易である。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
方法は、各発色層の記録特性を変更して混色を防止する
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】本発明に適用される多色感熱記録材料を示す断
面図である。
【図3】本実施例に掛かる画像記録装置の内部構成を示
す断面図である。
【図4】制御ブロツク図である。
【図5】支持ドラム周辺の拡大図である。
【図6】制御装置内での画像信号の流れを示すブロック
図である。
【図7】各発色層のエネルギー(出力パルス幅)に対す
る感度(オプチカル濃度)を示す特性図である。
【図8】各発色層の記録密度を示す概略図である。
【符号の説明】
10 感熱記録材料 28 加熱処理部 30 支持ドラム 32 サーマルヘツド 45 制御装置 182 ラインバッファ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ
    画像を記録する画像記録方法であって、各発色層の主走
    査及び副走査の少なくとも一方の走査記録密度を各発色
    層毎に変更することを特徴とする画像記録方法。
JP20590491A 1991-08-16 1991-08-16 画像記録方法 Pending JPH0542702A (ja)

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JPH0542702A true JPH0542702A (ja) 1993-02-23

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