JPH0524154Y2 - - Google Patents
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- JPH0524154Y2 JPH0524154Y2 JP1987180992U JP18099287U JPH0524154Y2 JP H0524154 Y2 JPH0524154 Y2 JP H0524154Y2 JP 1987180992 U JP1987180992 U JP 1987180992U JP 18099287 U JP18099287 U JP 18099287U JP H0524154 Y2 JPH0524154 Y2 JP H0524154Y2
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- binder resin
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B33/00—Electroluminescent light sources
- H05B33/12—Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
- H05B33/22—Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of auxiliary dielectric or reflective layers
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B33/00—Electroluminescent light sources
- H05B33/12—Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
- H05B33/20—Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of the material in which the electroluminescent material is embedded
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、透明電極と対向電極との間に発光層
を介装させて、この透明電極と対向電極との間に
電場を印加形成することによつて、発光層の発光
を行われるようにしたエレクトロルミネツセント
素子に関するものである。
を介装させて、この透明電極と対向電極との間に
電場を印加形成することによつて、発光層の発光
を行われるようにしたエレクトロルミネツセント
素子に関するものである。
[従来の技術]
エレクトロルミネツセント素子は、各種機器の
表示装置におけるバツクライトや表示素子自体等
として広く用いられている。このエレクトロルミ
ネツセント素子は、透明電極と対向電極との間に
発光層を介装し、両電極間に交流電場を形成する
ことによつて、発光させるようにしたもので、こ
の発光層としては、蛍光体粉末をバインダ樹脂に
分散させてなる蛍光体層と、高誘電率のバインダ
樹脂にセラミツクス粉等の高誘電体微粉末を混入
させることにより形成される誘電体層とから構成
されるようになつている。
表示装置におけるバツクライトや表示素子自体等
として広く用いられている。このエレクトロルミ
ネツセント素子は、透明電極と対向電極との間に
発光層を介装し、両電極間に交流電場を形成する
ことによつて、発光させるようにしたもので、こ
の発光層としては、蛍光体粉末をバインダ樹脂に
分散させてなる蛍光体層と、高誘電率のバインダ
樹脂にセラミツクス粉等の高誘電体微粉末を混入
させることにより形成される誘電体層とから構成
されるようになつている。
而して、前述した構成を有するエレクトロルミ
ネツセント素子は、まずバインダ樹脂を溶剤によ
り溶解させて、これに蛍光体粉末を分散させて、
ペースト状となし、この蛍光体ペーストをスクリ
ーン印刷等の手段で透明電極の上に塗布、乾燥す
ることにより蛍光体層を形成し、次いでバインダ
樹脂を溶剤に溶解させて、これに酸化チタン、チ
タン酸バリウム等の強誘電体粉末を分散させるこ
とにより誘電体ペーストとなしたものを前記蛍光
体層の上にスクリーン印刷等の手段で積層して、
乾燥させることによつて、誘電体層を形成し、さ
らに、この誘電体層の上に銀ペースト等により対
向電極を印刷等の手段で積層させることによつて
形成されるものである。
ネツセント素子は、まずバインダ樹脂を溶剤によ
り溶解させて、これに蛍光体粉末を分散させて、
ペースト状となし、この蛍光体ペーストをスクリ
ーン印刷等の手段で透明電極の上に塗布、乾燥す
ることにより蛍光体層を形成し、次いでバインダ
樹脂を溶剤に溶解させて、これに酸化チタン、チ
タン酸バリウム等の強誘電体粉末を分散させるこ
とにより誘電体ペーストとなしたものを前記蛍光
体層の上にスクリーン印刷等の手段で積層して、
乾燥させることによつて、誘電体層を形成し、さ
らに、この誘電体層の上に銀ペースト等により対
向電極を印刷等の手段で積層させることによつて
形成されるものである。
[考案が解決しようとする問題点]
ここで、エレクトロルミネツセント素子として
高輝度発光を行わせるためには、発光層の誘電率
を高くする必要がある。このためには、発光層を
形成する誘電体層及び蛍光体層におけるバインダ
樹脂として高誘電率のものを使用しなければなら
ない。而して、この種バインダ樹脂として用いら
れるもののうち、シアノエチルセルロース等のシ
アノエチル化樹脂は高い誘電率を有するために、
輝度特性の向上を図る上では、このシアノエチル
化樹脂が好都合である。
高輝度発光を行わせるためには、発光層の誘電率
を高くする必要がある。このためには、発光層を
形成する誘電体層及び蛍光体層におけるバインダ
樹脂として高誘電率のものを使用しなければなら
ない。而して、この種バインダ樹脂として用いら
れるもののうち、シアノエチルセルロース等のシ
アノエチル化樹脂は高い誘電率を有するために、
輝度特性の向上を図る上では、このシアノエチル
化樹脂が好都合である。
ところで、エレクトロルミネツセント素子にお
ける蛍光体は湿気に弱く、湿潤な雰囲気下に置く
と、短期間で劣化して、輝度が著しく低下するこ
とになるので、蛍光体層を構成する蛍光体粉末を
確実に防湿保護しなければならない。このため
に、製品としての素子は、通常、封止フイルムに
よつて封止するようにしているが、このような封
止フイルムを用いても、完全には蛍光体粉末を防
湿保護することはできない。そこで、近年におい
ては、バインダ樹脂に着目し、このバインダ樹脂
に蛍光体粉末の防湿機能を果たさせるようにする
ことによつて、封止フイルムによる防湿保護の不
完全性を補完させようとすることも案出されてい
る。然るに、前述したシアノエチル化樹脂は防湿
性、ガスバリヤ性に劣るので、この防湿機能とい
う点からは、シアノエチル化樹脂は好ましくはな
く、バインダ樹脂としてこのシアノエチル化樹脂
を用いて素子を形成し、これを高温多湿な条件下
で用いた場合には、短期間で輝度が著しく低下す
ることになつてしまう。
ける蛍光体は湿気に弱く、湿潤な雰囲気下に置く
と、短期間で劣化して、輝度が著しく低下するこ
とになるので、蛍光体層を構成する蛍光体粉末を
確実に防湿保護しなければならない。このため
に、製品としての素子は、通常、封止フイルムに
よつて封止するようにしているが、このような封
止フイルムを用いても、完全には蛍光体粉末を防
湿保護することはできない。そこで、近年におい
ては、バインダ樹脂に着目し、このバインダ樹脂
に蛍光体粉末の防湿機能を果たさせるようにする
ことによつて、封止フイルムによる防湿保護の不
完全性を補完させようとすることも案出されてい
る。然るに、前述したシアノエチル化樹脂は防湿
性、ガスバリヤ性に劣るので、この防湿機能とい
う点からは、シアノエチル化樹脂は好ましくはな
く、バインダ樹脂としてこのシアノエチル化樹脂
を用いて素子を形成し、これを高温多湿な条件下
で用いた場合には、短期間で輝度が著しく低下す
ることになつてしまう。
ここで、フツ素樹脂は防湿性、ガスバリヤ性に
優れており、このために蛍光体粉末の防湿保護と
いう観点からは、フツ素樹脂をバインダ樹脂とし
て用いることが好ましい。ところが、このフツ素
樹脂はシアノエチル化樹脂に比較して誘電率が劣
るために、発光輝度を高くすることができなくな
る。また、蛍光体粉末との濡れ性が悪いために、
発光むらが生じる等発光品位が悪くなるといつた
問題点も生じる。
優れており、このために蛍光体粉末の防湿保護と
いう観点からは、フツ素樹脂をバインダ樹脂とし
て用いることが好ましい。ところが、このフツ素
樹脂はシアノエチル化樹脂に比較して誘電率が劣
るために、発光輝度を高くすることができなくな
る。また、蛍光体粉末との濡れ性が悪いために、
発光むらが生じる等発光品位が悪くなるといつた
問題点も生じる。
本考案は叙上の点に鑑みてなされたものであつ
て、その目的とするところは、長期間にわたつて
発光輝度が低下しないように保持することができ
るようにしたエレクトロルミネツセント素子を提
供することにある。
て、その目的とするところは、長期間にわたつて
発光輝度が低下しないように保持することができ
るようにしたエレクトロルミネツセント素子を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段]
前述の目的を達成するために、本考案は、誘電
体層をフツ素樹脂からなるバインダ樹脂に強誘電
体粉末を分散させるように構成し、しかも前記フ
ツ素樹脂を常温で固形状のフツ素樹脂と常温で液
体状のフツ素樹脂とを混合して用いる構成とした
ことを特徴とするものである。
体層をフツ素樹脂からなるバインダ樹脂に強誘電
体粉末を分散させるように構成し、しかも前記フ
ツ素樹脂を常温で固形状のフツ素樹脂と常温で液
体状のフツ素樹脂とを混合して用いる構成とした
ことを特徴とするものである。
[作用]
前記構成によれば、誘電体層として防湿性、ガ
スバリヤ性に優れたフツ素樹脂をバインダ樹脂と
して使用しているので、蛍光体粉末に対する防湿
性が良好となり、素子の長寿命化を図ることがで
きるようになり、長期間にわたつて高い輝度特性
を有することができる。また、フツ素樹脂を常温
で固形状のフツ素樹脂と常温で液体状のフツ素樹
脂を混合して用いる構成としたので、誘電体層の
蛍光体層に対する漏れ性が改善されて、ピンホー
ルなどの発生が防止され、発光むらが生じること
がない。更に、この誘電体層には強誘電粉末が分
散されているので、バインダ樹脂であるフツ素樹
脂の誘電率が低くとも全体としては誘電率が高く
なり、高輝度発光が可能となる。
スバリヤ性に優れたフツ素樹脂をバインダ樹脂と
して使用しているので、蛍光体粉末に対する防湿
性が良好となり、素子の長寿命化を図ることがで
きるようになり、長期間にわたつて高い輝度特性
を有することができる。また、フツ素樹脂を常温
で固形状のフツ素樹脂と常温で液体状のフツ素樹
脂を混合して用いる構成としたので、誘電体層の
蛍光体層に対する漏れ性が改善されて、ピンホー
ルなどの発生が防止され、発光むらが生じること
がない。更に、この誘電体層には強誘電粉末が分
散されているので、バインダ樹脂であるフツ素樹
脂の誘電率が低くとも全体としては誘電率が高く
なり、高輝度発光が可能となる。
[実施例]
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
図中において、1は透明電極2は対向電極を示
し、該透明電極1と対向電極2との間には、発光
層3が介装されており、透明電極1と対向電極2
との間に電源4により交流電場を印加することに
よつて、発光層の発光を行わしめるようになつて
いる。そして、この発光層3は、透明電極1側に
蛍光体層5を積層し、対向電極2側に誘電体層6
が積層することにより構成されている。
し、該透明電極1と対向電極2との間には、発光
層3が介装されており、透明電極1と対向電極2
との間に電源4により交流電場を印加することに
よつて、発光層の発光を行わしめるようになつて
いる。そして、この発光層3は、透明電極1側に
蛍光体層5を積層し、対向電極2側に誘電体層6
が積層することにより構成されている。
ここで、蛍光体層5は蛍光体粉末を高誘電率の
バインダ樹脂に分散させてなるものであつて、こ
のバインダ樹脂としては、誘電率の高いシアノエ
チルセルロース、シアノエチルサツカロース等の
シアノエチル化樹脂が用いられている。そして、
これを適宜の溶剤により溶解させて、ペースト状
となし、これを透明電極1の上にスクリーン印刷
等の手段で塗布し、然る後に乾燥を行うことによ
り形成される。
バインダ樹脂に分散させてなるものであつて、こ
のバインダ樹脂としては、誘電率の高いシアノエ
チルセルロース、シアノエチルサツカロース等の
シアノエチル化樹脂が用いられている。そして、
これを適宜の溶剤により溶解させて、ペースト状
となし、これを透明電極1の上にスクリーン印刷
等の手段で塗布し、然る後に乾燥を行うことによ
り形成される。
一方、誘電体層6は、酸化チタン、チタン酸バ
リウム等の強誘電体粉末をバインダ樹脂に分散さ
せると共に、溶剤を用いて溶解させたペーストを
使用する。そして、このペーストを蛍光体層5の
上に塗布することによつて蛍光体層5と誘電体層
6とからなる発光層4が形成されることになる。
ここで、この誘電体層6を構成するバインダ樹脂
としては、前述したシアノエチル化樹脂に代え
て、フツ化ビニリデン、6フツ化プロピレン、フ
ツ化ビニリデン共重合体、フツ素ゴム等からなる
フツ素樹脂が用いられる。しかも、このバインダ
樹脂としてのフツ素樹脂としては、常温で固形状
のものと常温で液体状のものを混合して用いるよ
うにしている。この誘電体層6を形成するための
ペーストとしては、例えば、強誘電体粉末とし
て、チタン酸バリウム及び酸化チタンと、バイン
ダ樹脂として常温で固形状のフツ素ゴム
(G501:ダイキン製)及び常温で液体状のフツ素
ゴム(G101:ダイキン製)と、溶剤としてイソ
ホロンとを用い、重量比において、チタン酸バリ
ウムを10〜25、酸化チタンを10〜25、フツ素ゴム
G501を8、フツ素ゴムG101を1〜5、イソホロ
ンを20〜40混合したもの等が好適に用いられる。
リウム等の強誘電体粉末をバインダ樹脂に分散さ
せると共に、溶剤を用いて溶解させたペーストを
使用する。そして、このペーストを蛍光体層5の
上に塗布することによつて蛍光体層5と誘電体層
6とからなる発光層4が形成されることになる。
ここで、この誘電体層6を構成するバインダ樹脂
としては、前述したシアノエチル化樹脂に代え
て、フツ化ビニリデン、6フツ化プロピレン、フ
ツ化ビニリデン共重合体、フツ素ゴム等からなる
フツ素樹脂が用いられる。しかも、このバインダ
樹脂としてのフツ素樹脂としては、常温で固形状
のものと常温で液体状のものを混合して用いるよ
うにしている。この誘電体層6を形成するための
ペーストとしては、例えば、強誘電体粉末とし
て、チタン酸バリウム及び酸化チタンと、バイン
ダ樹脂として常温で固形状のフツ素ゴム
(G501:ダイキン製)及び常温で液体状のフツ素
ゴム(G101:ダイキン製)と、溶剤としてイソ
ホロンとを用い、重量比において、チタン酸バリ
ウムを10〜25、酸化チタンを10〜25、フツ素ゴム
G501を8、フツ素ゴムG101を1〜5、イソホロ
ンを20〜40混合したもの等が好適に用いられる。
而して、前述した如く、蛍光体層5のバインダ
樹脂としては、誘電率の高いシアノエチル化樹脂
を用い、また誘電体層6としてはバインダ樹脂と
して誘電率が比較的低いフツ素樹脂を用いてはい
るが、強誘電体粉末がこのバインダ樹脂中に分散
させているために、全体としての発光層4におけ
る誘電率が高くなり、このために高輝度発光が可
能となる。また、蛍光体層5には防湿性、ガスバ
リヤ性の良好なフツ素樹脂をバインダ樹脂とする
誘電体層6が形成されており、このために、該蛍
光体層5内に含まれる蛍光体粉末は、この誘電体
層6によつて防湿保護が図られることになるの
で、たとえ高温多湿な雰囲気下におかれても、蛍
光体粉末の劣化が抑制されるので、素子の寿命が
長くなる。
樹脂としては、誘電率の高いシアノエチル化樹脂
を用い、また誘電体層6としてはバインダ樹脂と
して誘電率が比較的低いフツ素樹脂を用いてはい
るが、強誘電体粉末がこのバインダ樹脂中に分散
させているために、全体としての発光層4におけ
る誘電率が高くなり、このために高輝度発光が可
能となる。また、蛍光体層5には防湿性、ガスバ
リヤ性の良好なフツ素樹脂をバインダ樹脂とする
誘電体層6が形成されており、このために、該蛍
光体層5内に含まれる蛍光体粉末は、この誘電体
層6によつて防湿保護が図られることになるの
で、たとえ高温多湿な雰囲気下におかれても、蛍
光体粉末の劣化が抑制されるので、素子の寿命が
長くなる。
ここで、フツ素樹脂は他の物質に対する濡れ性
が悪いために、蛍光体層5の上に誘電体ペースト
を塗布したときに、このペーストが蛍光体層5に
馴染まず、ピンホール等が発生するおそれがあ
る。これを防止するためには、常温で固形状のフ
ツ素樹脂に常温で液体状のフツ素樹脂を混合する
ことにより、バインダ樹脂の凝集力を小さくする
ことができるようになり、誘電体層6の蛍光体層
5に対する濡れ性が改善されて、ピンホール等の
発生が防止されて、発光むらが生じたりすること
がなく、高品位での発光が可能となる。
が悪いために、蛍光体層5の上に誘電体ペースト
を塗布したときに、このペーストが蛍光体層5に
馴染まず、ピンホール等が発生するおそれがあ
る。これを防止するためには、常温で固形状のフ
ツ素樹脂に常温で液体状のフツ素樹脂を混合する
ことにより、バインダ樹脂の凝集力を小さくする
ことができるようになり、誘電体層6の蛍光体層
5に対する濡れ性が改善されて、ピンホール等の
発生が防止されて、発光むらが生じたりすること
がなく、高品位での発光が可能となる。
[考案の効果]
以上説明したように、本考案は、発光層中の誘
電体層として防湿性、ガスバリヤ性に優れたフツ
素樹脂をバインダ樹脂として使用としているの
で、蛍光体粉末に対する防湿性が良好となり、素
子の長寿命化を図ることができるようになり、長
時間にわたつて高い輝度特性を有することができ
る。また、フツ素樹脂を常温で固形状のフツ素樹
脂と常温で液体状のフツ素樹脂を混合して用いる
構成としたので、誘電体層の蛍光体層に対する濡
れ性が改善されて、ピンホールなどの発生が防止
され、発光むらが生じることがない。更に、この
誘電体層には強誘電体粉末が分散されているの
で、バインダ樹脂であるフツ素樹脂の誘電率が低
くとも全体としては誘電率が高くなり、高輝度発
光が可能となる。
電体層として防湿性、ガスバリヤ性に優れたフツ
素樹脂をバインダ樹脂として使用としているの
で、蛍光体粉末に対する防湿性が良好となり、素
子の長寿命化を図ることができるようになり、長
時間にわたつて高い輝度特性を有することができ
る。また、フツ素樹脂を常温で固形状のフツ素樹
脂と常温で液体状のフツ素樹脂を混合して用いる
構成としたので、誘電体層の蛍光体層に対する濡
れ性が改善されて、ピンホールなどの発生が防止
され、発光むらが生じることがない。更に、この
誘電体層には強誘電体粉末が分散されているの
で、バインダ樹脂であるフツ素樹脂の誘電率が低
くとも全体としては誘電率が高くなり、高輝度発
光が可能となる。
図面は本考案の一実施例を示すエレクトロルミ
ネツセント素子の断面図である。 1……透明電極、2……対向電極、3……発光
層、5……蛍光体層、6……誘電体層。
ネツセント素子の断面図である。 1……透明電極、2……対向電極、3……発光
層、5……蛍光体層、6……誘電体層。
Claims (1)
- 透明電極と対向電極との間に蛍光体層と誘電体
層とからなる発光層を介装してなり、該透明電極
と対向電極との間に電場を形成することによつ
て、前記発光層の発光を行わしめるようにしたエ
レクトロルミネツセント素子において、前記誘電
体層が少なくとも、常温で固形状のフツ素樹脂と
常温で液体状のフツ素樹脂とを含有するバインダ
樹脂と、該バインダ樹脂に分散させた強誘電体粉
末とを含有することを特徴とするエレクトロルミ
ネツセント素子。
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JP1987180992U JPH0524154Y2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 |
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