JP2719558B2 - El発光パネルとその使用方法 - Google Patents
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Description
使用方法に関するものである。
毎に新しい仕様に基づいて任意の形状に製作していた。
光パネルは仕様が変わる毎に新しい仕様に基づいて任意
の形状に製作していたのでは、手間が多くかかるととも
に製造コストも高くなるという問題点があった。
てカット可能なEL発光パネルとその使用方法を提供す
ることにある。
に、本発明のEL発光パネルは、透明電極と背面電極と
の間に、発光体と高誘電バインダとを含有する発光層と
誘電体層とが介在してなるEL発光パネルにおいて、透
明電極の引出し端子と背面電極の引出し端子とを、交互
に発光パネルの外周部の実質的に全周にわたって設けて
あり、好ましくは、発光層は複数色からなるパターンが
発色可能に形成してある。また、EL発光パネルの使用
方法は少なくとも1対の透明電極の引出し端子と背面電
極の引出し端子とを含む任意形状のEL素子に切断して
使用される。
説明する。図1〜3に示すように、透明電極の一例とし
ての透明電極フィルム1に発光層2が形成されている。
発光層2の上面には誘電体層3が形成されており、その
上面には背面電極4が形成されている。透明電極フィル
ム1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルム上に透明電極膜を形成するITOを蒸着し、透明導
電フィルムとしたものによって形成されている。
に、発光インクを印刷することにより形成される。発光
インクを構成する蛍光体としては、Cuをドープした硫
化亜鉛(ZnS)を用いる。発光インクは、耐湿性を考
慮して、蛍光体60gとバインダとして、フッ化ビニリ
デンと六フッ化プロピレンの共重合体10gを予め溶媒
メチルエチルケトン25gに溶かしたものを用い、これ
らを混合したものを使用している。この発光インクをス
クリーン印刷法等の方法によって発光層2が形成されて
いる。
色可能に形成してあり、本実施例では、発光層2は青色
の蛍光顔料を入れたインクによって発光される青色部2
aと、緑色の蛍光顔料を入れたインクによって発光され
る緑色部2bとによって縦縞の模様になるようにスクリ
ーン版として使用される透明導電フィルム1に載せて印
刷してある。
脂層とで形成した誘電体層3を形成する。誘電体層3を
構成する高誘電体は、チタン酸バリウム(BaTi
O3)60gを予め耐湿性に優れたフッ化ビニリデンと
六フッ化プロピレンの共重合体10gをメチルエチルケ
トン25gに溶かしたバインダと混合・撹拌して誘電体
インクを作る。この誘電体インクを発光層2上に印刷
し、加熱・乾燥によりフッ素樹脂バインダ入りの誘電体
層3を形成する。この誘電体層3によって、水分が発光
層2へ侵入するのを防止する。フッ素樹脂バインダは誘
電率は低いが、チタン酸バリウムの誘電率が非常に高い
(1800(F/m))ため、誘電体層全体としては高
い誘電率が確保でき、EL発光パネルの輝度の低下を招
くことはない。
よいが、この実施例では導電体であるカーボン粉を耐湿
性に優れたフッソ樹脂系バインダに混合して形成されて
いる。具体的には、カーボン粉30gを予めフッ化ビニ
リデンと六フッ化プロピレンの共重合体20gをメチル
エチルケトン50gに溶かしたバインダに混合してカー
ボンインクを作る。このカーボンインクを誘電体層3の
上に印刷し、加熱・乾燥して背面電極4を形成してい
る。
4a…が形成してある。さらに、外周部には引出し端子
4aに隣合せに全周にわたって交互に透明電極1の引出
し端子1aが設けてある。本実施例では、EL発光パネ
ルは矩形状に形成されており、引出し端子4aと引出し
端子1aとは一個置きに形成してある。また、引出し端
子1aには黒色の引出し端子電極部1bが形成してあ
る。引出し端子電極部1bは、背面電極4と同時に形成
される。すなわち、引出し端子電極部1bは、透明電極
フィルム1の導電層上にカーボン粉をバインダに混練し
てなる導電ペーストを使用して引出し端子4aと同色の
黒色で印刷して形成してある。
も1対の透明電極の引出し端子1aと背面電極の引出し
端子4aとを含む任意形状のEL素子に切断して使用可
能であり、図4は、EL発光パネルを切断して任意形状
のEL素子に形成したものである。カットされたEL素
子は、矩形状の4辺にそれぞれ引出し端子1a,4aを
残して切断してある。発光層2は青色部2aと緑色部2
bとによって縦縞の模様に形成してあるので、外周部の
4組の引出し端子1a,4aの間に図示しない電源より
所定の交流電圧が印加されると青色部2aと緑色部2b
とが明るく発光する。一般に、EL素子は発光面積が広
くなると、電極より遠い部分では、透明電極の電気抵抗
による電圧ドロップが大きくなり、発光部に輝度のむら
が生じる。ところが本実施例では、4組の引出し端子1
a,4aを使用できるので、輝度むらを生じさせない。
入れたインクによって発光される青色部と、緑色の蛍光
顔料を入れたインクによって発光される緑色部とによっ
て縦縞の模様になるよに形成してあるが、これらの色お
よび模様はどのようなものでも良いことは言うまでもな
い。
ており、透明電極の引出し端子と背面電極の引出し端子
とは一個置きに形成してあるが、これに限るものではな
く、形状は任意のものでよく、また両引出し端子は複数
個置きに形成してもよい。
を図4に示す。図4は図1のEL発光パネルを切断して
任意形状のEL素子としたもので、透明電極の引出し端
子と背面電極の引出し端子とを多数使用している。しか
し、これに限るものではなく、用途に合わせて少なくと
も1対の透明電極の引出し端子と背面電極の引出し端子
とを含む任意形状とすることができる。
(ZnS)を蛍光体として用い、この蛍光体60gとバ
インダとして、フッ素樹脂を用いているが、これに代え
てセルロース樹脂系バインダを使用することも可能であ
る。具体的には、蛍光体60gとバインダとして、高誘
電性樹脂であるシアノエチル化セルロース10gを予め
溶媒プロピレンカーボネート25gに溶かしたものを用
い、これらを混合して発光インクとしたインクを用いて
形成してもよい。
フッ素樹脂に代えてポリエステル系樹脂等を使用するこ
とができる。具体的には、カーボン粉30gを予めポリ
エステル20gを溶媒イソホロン50gに溶したバイン
ダに混合して作ったカーボンインクにて背面電極を誘電
体層の上に形成してもよい。
の間に、発光体とバインダとを含有する発光層と誘電体
層とが介在してなるEL発光パネルにおいて、防湿性を
さらに向上するために、透明電極と背面電極との外周端
面を除く外表面を防湿フィルムで覆ってもよく、以下に
この例を示す。図5に示すように、防湿フィルム8bが
透明電極フィルム11に形成されており、透明電極フィ
ルム11には発光層12が形成されている。この場合発
光層12は、フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの
共重合体を予め溶媒メチルエチルケトンに溶かした発光
インクを用いたものと、高誘電性樹脂であるシアノエチ
ル化セルロースを予め溶媒プロピレンカーボネートに溶
かした発光インクを用いたものとのどちらでもよい。発
光層12の上面には誘電体層15が形成されており、そ
の上面には背面電極層17が形成されている。この場合
誘電体層15は、発光層12と同様にフッ化ビニリデン
と六フッ化プロピレンの共重合体を予め溶媒メチルエチ
ルケトンに溶かした発光インクを用いたものと、高誘電
性樹脂であるシアノエチル化セルロースを予め溶媒プロ
ピレンカーボネートに溶かした発光インクを用いたもの
とのどちらでもよい。さらに、背面電極層17はカーボ
ン粉とフッ素樹脂バインダとで形成されたものと、カー
ボン粉とポリエステルバインダとで形成されたものとの
どちらでもよい。
防湿フィルム8cが形成されている。防湿フィルムとし
ては、三フッ化塩化エチレン,ポリ塩化ビニリデン,ポ
リエチレンテレフタレート等のフィルムを用い、これを
上下にラミネートし封止する。その他の構成は第1の実
施例と同じであるので説明を省略する。
けてもよい。すなわち、図5に示す透明電極11上の防
湿フィルムを省略してもよい。さらに、防湿フィルムは
防湿コーティング層にそれぞれ代えることも可能であ
る。この場合の防湿コーティング層は、約10umのフ
ッ素樹脂層により形成されている。フッ素樹脂層は、フ
ッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体10g
をメチルエチルケトン30gに溶かしてフッ素樹脂イン
クを作り、このインクを形成面にスクリーン印刷等によ
って印刷し、加熱・乾燥することにより形成される。
Cuをドープされたものであり、そのまま使用してもよ
いが、防湿性を高めるため、この蛍光体をAl2O3,S
iO2,TiO2等のいずれか1つでコーティングしたも
のを使用してもよい。
し端子と背面電極の引出し端子とを、交互に発光パネル
の外周部の実質的に全周にわたって設けたので、少なく
とも1対の透明電極の引出し端子と背面電極の引出し端
子とを含む任意形状のEL素子に切断して使用すること
が可能となり、多様な形状のEL発光パネルとしての使
用できる。
端子とを複数使用することにより、形状(大きさ)に関
係なく輝度むらを生じないEL発光パネルとして使用で
きる。
Claims (3)
- 【請求項1】 透明電極と背面電極との間に、発光体と
バインダとを含有する発光層と誘電体層とが介在してな
るEL発光パネルにおいて、 上記透明電極の引出し端子と上記背面電極の引出し端子
とを、交互に上記発光パネルの外周部の実質的に全周に
わたって設けたことを特徴とするEL発光パネル。 - 【請求項2】 請求項1において、上記発光層は複数色
からなるパターンが発色可能に形成してあることを特徴
とするEL発光パネル。 - 【請求項3】 少なくとも1対の上記透明電極の引出し
端子と上記背面電極の引出し端子とを含む任意形状のE
L素子に切断して使用することを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のEL発光パネルの使用方法。
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JPH0794277A JPH0794277A (ja) | 1995-04-07 |
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JP5234753A Expired - Fee Related JP2719558B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | El発光パネルとその使用方法 |
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-
1993
- 1993-09-21 JP JP5234753A patent/JP2719558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0794277A (ja) | 1995-04-07 |
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