JP2739103B2 - El素子 - Google Patents

El素子

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JP2739103B2
JP2739103B2 JP6128848A JP12884894A JP2739103B2 JP 2739103 B2 JP2739103 B2 JP 2739103B2 JP 6128848 A JP6128848 A JP 6128848A JP 12884894 A JP12884894 A JP 12884894A JP 2739103 B2 JP2739103 B2 JP 2739103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はEL素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】EL素子は優雅な感じを与える発光体と
して広く普及しており、発光色の種類も多種になってき
ている。EL素子による表示装置中に黒色表示をする場
合には、図5に示すように、発光層29を部分的に仕切
ってそこに黒色層30を設けている。また別の構成とし
て、図6に示すように、透明電極層28と発光層29と
の間に黒色層30を介在させるようにしたものもある。
黒色層は一般にカーボン粉とバインダーとを混合・撹拌
してなるインクを印刷して乾燥させて形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記したよう
に、カーボン粉を主成分とするインクによって形成され
た黒色層30上に絶縁層24や発光層29を設けると、
EL素子の発光不良の原因となることがある。黒色層3
0は透明電極層28と比較して表面が粗いため、黒色層
30上に発光層29や絶縁層24をスクリーン印刷等に
より形成した場合ピンホールができやすい。すなわち、
黒色層30を構成するカーボン粉は導電性を有するた
め、黒色層30上に絶縁層24または発光層29及び絶
縁層24をスクリーン印刷などによって形成する際にピ
ンホールが生じると、背面電極層23の成分であるカー
ボンインクがこのピンホールを介して黒色層30と電気
的に接触することがある。このため、カーボンを主成分
とする黒色層30と背面電極層23とが短絡を起こして
発光不良の原因となることがある。なお、27はベース
フィルムである。
【0004】そこで本発明の目的は、黒色層に短絡の原
因となるカーボンを用いないで、またはカーボンの使用
料を少なくして黒色層と背面電極層との間の短絡を起こ
させないようにしてEL素子の発光不良の防止を図るこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明電極層と
背面電極層との間に絶縁層と発光層とが介在させてあ
り、発光層は少なくとも一部に黒色層を有し、または発
光層と透明電極層との間の少なくとも一部に黒色層を有
しているEL素子に関するものであり、上記の目的を達
成するために、黒色層としてバインダーに黒色顔料を除
く複数色の顔料を含有させたものによって構成してある
ところに特徴がある。
【0006】黒色層に深みのある黒色を所望する場合に
は、黒色層に重量比で30%以下のカーボン粉が添加さ
れる。
【0007】
【作用】EL素子の黒色層をバインダーと黒色顔料を除
く複数色の顔料を含有させたものとによって構成されて
いるので、黒色層は導電性を有しないものとなってい
る。このため、絶縁層にピンホールが存在したとして
も、背面電極層と黒色層との間に短絡が生じない。
【0008】また黒色層に重量比で30%以下のカーボ
ン粉を添加したものにすると、低電導率を維持しつつ深
みのある黒色を呈する黒色層が得られる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図3は本発明の説明用のEL素子を示すもの
で、図3(a)に示すように略正方形の発光面1の中央
に黒色部2が設けてある。発光面1の背面は図3(b)
に示すように、背面電極層3及び絶縁層4が設けてあ
り、これらの一辺には透明電極引出し部5及び背面電極
引出し部6が隣接するように設けてある。
【0010】図1は、図3(b)のA−A線断面をモデ
ル的に示すもので、ポリエチレンテフタレート(PE
T)からなるベースフィルム7の上面にITOを真空蒸
着法により形成してなる透明電極層8が設けてある。
【0011】透明電極層8の上面には、発光部1及び黒
色部2となるべき発光層9及び黒色層10が設けてあ
る。発光層9は、例えば蛍光体としてCuをドープした
硫化亜鉛(ZnS)を用い、この蛍光体とフッ素樹脂や
シアノエチル化セルロースなどの高誘電バインダーとの
混合体からなるバインダーとを混合・撹拌したものをス
クリーン印刷によって形成されている。バインダーにフ
ッ素樹脂を用いることにより湿気を嫌う発光層の防湿効
果が得られる。
【0012】黒色層10は、この実施例では3種(色)
の顔料を混合して黒色を出させるようにしたもので、ブ
ルー顔料11,レッド顔料12,イエロー顔料13を適
当な割合で混合したものとバインダーとによって構成さ
れる。顔料の混合割合としては重量比で、例えばバイン
ダー:ブルー顔料:レッド顔料:イエロー顔料=15:
5:2:1のものなどが用いられる。バインダーとして
は、発光層のバインダーと同様に防湿性を高くするため
に高誘電バインダーとフッ素樹脂を混合したものを採用
している。
【0013】発光層9及び黒色層10の上面には、絶縁
層4が形成してある。絶縁層4は、チタン酸バリウム
(BaTiO3)と高誘電バインダーとを混合・撹拌し
て絶縁インクとしたものを、発光層9及び黒色層10の
上面に印刷により形成してある。絶縁層4のバインダー
にも同様に防湿性付与のためにフッ素樹脂バインダーが
混合してある。絶縁層4の上面には、カーボンインクを
印刷して乾燥させて形成してある背面電極層3が設けて
ある。
【0014】上記した構成によるEL素子は、発光部1
が所定色に発光するとともに、黒色部2は3色の顔料の
混合により黒色を呈している。この黒色層10にはカー
ボン粉が全く含まれてないので、仮に絶縁層4にピンホ
ールが生じていても短絡を起すことがなく、EL素子に
発光不良を生じることがない。
【0015】上記のようにして得られる黒色層は、真の
黒色ではないことから黒色の深みに欠けることは否めな
い。そこで深みのある黒色を得るために、図2に示すよ
うに上記した3種の顔料中にさらにカーボン粉14を後
述の限度内の量だけ添加するようにした。カーボンの添
加量は多い程深みのある黒色を出し易くなるが、導電性
を有するカーボン粉の割合が多くなるばそれだけ前述し
た短絡を起し易くなるので、カーボン粉の添加量には限
度がある。
【0016】本発明者等の実験によれば、上記の短絡を
生じさせない低電導率を維持するためには、黒色層10
のカーボン粉の添加量は最大でも重量比で30%であ
り、望ましくは25%以内が適切である。
【0017】上記実施例では、いずれも防湿効果を高く
するためにバインダー中にフッ素樹脂バインダーを混合
したものを採用しているが、発光性能を高めるためにバ
イダーをすべてシアノエチル化セルロース等の高誘電バ
イダーとしてもよい。この場合には防湿層やパッケージ
フィルムなどを必要とされる場合もあるが、黒色層につ
いては同様の効果が得られる。
【0018】他の実施例として、黒色層10は、発光層
9の前面に形成し、その上に絶縁層4及び背面電極層3
を形成するようにしてもよい(図4参照)。
【0019】なお、発光層や絶縁層等の構成は実施例で
示したもの以外のその他の構成にすることも可能であ
り、黒色を作り出すための顔料の種類の組合せや混合比
は適宜に選択可能であり、2種(2色)の組合せでも可
能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、EL素子に黒色層を設
けるために導電性のあるカーボンを使用せず、絶縁性
(高抵抗)の複数の顔料を混合したものを用いるため、
絶縁層に生じたピンホールを介して背面電極層と黒色層
との間で短絡を起すことがなくなるので、EL素子の発
光不良を防止することができる。
【0021】また、黒色を作るために混合された黒色層
に重量比で30%以下のカーボン粉を添加することによ
り、背面電極層と黒色層との間の短絡の生じない低電導
率を維持しつつ深みのある黒色を得ることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の断面図である。
【図3】(a)は黒色層を有するEL素子の正面図であ
る。(b)は黒色層を有するEL素子の背面図である。
【図4】本発明の他の実施例の断面図である。
【図5】従来技術における黒色層を有するEL素子をモ
デル的に示した断面図である。
【図6】従来技術の他の構成をモデル的に示した断面図
である。
【符号の説明】
3 背面電極層 4 絶縁層 8 透明電極層 9 発光層 10 黒色層 11,12,13 黒色顔料を除く複数色の顔料 14 カーボン粉

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極層と背面電極層との間に絶縁層
    と発光層とが介在させてあり、上記発光層は少なくとも
    一部に黒色層を有し、または上記発光層と上記透明電極
    層との間の少なくとも一部に黒色層を有しているEL素
    子であって、 上記黒色層は、バインダーに黒色顔料を除く複数色の顔
    料を含有させたものとによって構成されていることを特
    徴とするEL素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記黒色層には重量
    比で30%以下のカーボン粉が添加してあることを特徴
    とするEL素子。
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