JP5034812B2 - 有機el装置 - Google Patents

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本発明は、有機EL装置及びその製造方法に関する。
電子と正孔との再結合により発光が生じる現象を用いた発光素子として、有機EL素子が知られている。有機EL素子は、正孔を供給する陽極及び電子を供給する陰極の間に、有機EL材料からなる有機発光層を含む有機機能層を有するものであり、供給された正孔及び電子が有機発光層内で再結合して発光するようになっている。
ところで、有機EL素子は、その大部分が有機物からなっているため、有機物が酸素や水分等と反応すると劣化してしまう。例えば、水分と反応することにより、ダークスポットと呼ばれる非発光領域が発生、成長することが知られている。このような不具合を防止する観点から、有機EL素子を用いた表示装置等の有機EL装置には、有機EL素子を水分等から保護する構造が設けられている。
有機EL素子を水分等から保護する構造としては、有機EL素子を有する素子基板を缶封止し、この缶内に乾燥剤を配置することで乾燥剤に水分を捕捉させ、水分が有機EL素子に到達することを防止した缶封止構造のものが知られている。
ところが、缶封止構造の有機EL装置は外部応力に対する強度が不足する場合があり、また缶封止構造が有機EL装置を薄型化する妨げとなるため、特許文献1のようにソリッド構造としたものが提案されている。特許文献1では、電気光学素子(有機EL素子)を覆うようにガスバリア層を設けることにより、有機EL素子側に水蒸気等が透過しないようにしている。
特開2004−310053号公報
特許文献1の構造を用いれば、有機EL素子を水分から保護することができると考えられるが、有機EL装置を薄型化、軽量化するためには改善点もあった。すなわち、特許文献1では、SiONからなるガスバリア層を設けているが、SiON膜は衝撃力に対して弱いため、ガスバリア層に接して緩衝機能を有する接着層を併設している。ところが、接着層はエポキシ等の樹脂からなっており熱伝導率が低いため、有機EL素子が発光した際に生じた発光熱が接着層やガスバリア層に蓄熱されてしまう。すると、有機EL素子の有機物が熱分解され劣化してしまい、有機EL装置が短寿命化する。このような不都合を回避しようとすれば、放熱板等を設ける必要があるため、有機EL装置を薄型化、軽量化する上で妨げとなる。
本発明は、前記の事情に鑑み成されたものであって、有機EL素子を水分から保護するとともに、薄型化や軽量化が可能な有機EL装置を提供することを目的の一つとする。また、その製造方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の有機EL装置は、第1電極と、前記第1電極上に設けられた発光層と、前記発光層上に設けられた第2電極と、前記第2電極上に設けられ、吸湿性を有しかつ透光性を有する材料により形成された吸湿層と、前記吸湿層上に設けられたカラーフィルタ層と、を備え、前記カラーフィルタ層は、着色部と、前記着色部を区画する隔壁と、を有し、前記吸湿層は、前記着色部と前記第2電極との間に設けられており、前記着色層は、遮光性を有する黒色部を有することを特徴とする。
本発明の有機EL装置は、第1電極と、前記第1電極上に設けられた発光層と、前記発光層上に設けられた第2電極と、前記第2電極と接するように設けられた補助配線と、前記第2電極上に設けられ、吸湿性を有しかつ透光性を有する材料により形成された吸湿層と、前記吸湿層上に設けられたカラーフィルタ層と、を備え、前記カラーフィルタ層は、着色部と、前記着色部を区画する隔壁と、を有し、前記吸湿層は、前記着色部と前記第2電極との間に設けられており、前記補助配線と前記隔壁とは、平面的に重なっていることを特徴とする。
本発明の有機EL装置は、第1電極と、前記第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極及び第2電極に挟持され、有機EL材料からなる有機発光層を有する有機機能層と、前記第1電極の前記有機機能層と反対側に配置されたカラーフィルタ層と、前記第1電極と前記カラーフィルタ層との間に設けられた吸湿層と、を備え、前記吸湿層は、吸湿性を有しかつ透光性を有する材料からなることを特徴とする。
一般に、水蒸気等を透過させないことにより防湿効果を発現する防湿膜、例えばSiON膜は、緻密な膜質であるため脆く壊れやすい。そのため、SiON膜への衝撃力を緩和する衝撃緩和層を併設する必要がある。
本発明のように、吸湿性を有する材料からなる吸湿層により有機機能膜の防湿を行うようにすれば、吸湿性を有する材料は疎な分子構造あるいは結晶構造であり柔軟性(耐衝撃性)を有するので、衝撃緩和層が不要となり有機EL装置の薄型化が図られる。
また、有機発光層が発光した際の発光熱は、有機機能層を挟持する第1電極側及び第2電極側に伝熱するが、第1電極側に衝撃緩和層が不要となるので、衝撃緩和層を形成しないことにより衝撃緩和層での蓄熱がなくなり、第1電極側の放熱性が向上する。したがって、有機機能層の発光熱を良好に放熱することができ、有機機能層の有機物が熱分解されて有機機能層が劣化することが防止される。よって、これを備えた有機EL装置は長寿命のものとなる。また、放熱を促進させる放熱板が不要となるので、有機EL装置の軽量化及び薄型化が図られ、またフレキシブル性を持たせることも可能となる。
また、前記カラーフィルタ層は、選択的に設けられた隔壁と該隔壁間に設けられた着色部とを有し、前記吸湿層は、少なくとも前記着色部と前記第1電極との間に設けられていることが好ましく、この場合に前記隔壁は、吸湿性材料を含有して形成されてなることがより好ましい。
このようにすれば、カラーフィルタ層と第1電極との間を埋める平坦化層として吸湿層を機能させることができるので、平坦化層を別途設ける必要がなくなる。したがって、有機EL装置の薄型化が図られ、かつ平坦化層を別途設けたものよりも放熱性を向上させることができる。また、吸湿性材料を含有して形成されてなる隔壁とすれば、これも吸湿性を有するようになるので、吸湿層の吸湿性を隔壁により補うことができる。
また、前記吸湿層が、前記第1電極と接し、かつ前記カラーフィルタ層と接して設けられていることが好ましい。
このようにすれば、吸湿層は、直接第1電極と接しているので、第1電極側の水分を良好に吸湿するようになる。
本発明の有機EL装置の製造方法は、第1電極と、前記第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極及び第2電極に挟持され、有機EL材料からなる有機発光層を有する有機機能層と、を有する有機EL基板を形成する工程と、カらーフィルタ層を有するカラーフィルタ基板を形成する工程と、前記有機EL基板と前記カラーフィルタ基板とを貼り合せる封止工程と、を有し、前記カラーフィルタ基板を有する工程は、透明基板上に選択的に隔壁を形成するプロセスと、前記透明基板の前記隔壁間に、液状のカラーフィルタ材料を液滴吐出法で選択的に配し、これを硬化させてカラーフィルタ層を構成する着色部を形成するプロセスと、前記透明基板の前記着色部上に、吸湿性を有しかつ透光性を有する液状の材料を液滴吐出法で配し、これを硬化させて吸湿層を形成し、カラーフィルタ基板とする吸湿層形成プロセスと、を備え、前記封止工程では、前記第1電極と前記吸湿層とが接するように、前記有機EL基板と前記カラーフィルタ基板とを貼り合せることを特徴とする。
このように、透明基板上において隔壁間の着色部上に吸湿層の材料を液滴吐出法で配するようにすれば、スピンコート法等で配する場合よりも、隔壁間に配する吸湿層の材料の量を高精度に制御することができる。したがって、所望の厚さの吸湿層を形成することができ、良好な吸湿性を有する吸湿層を形成することができる。このようにして、湿度による有機機能層の劣化が防止された良好な有機EL装置を製造することができる。
また、前記カラーフィルタ基板は、前記有機EL基板とは別に形成するので、カラーフィルタ基板の形成時に熱処理を行った場合に、その熱が有機EL基板に影響を与えることがない。したがって、熱処理の熱により有機機能層の有機物が熱分解されて有機機能層が劣化することが防止される。よって、良好な有機機能層とすることができ、これを備えた良好な有機EL装置を製造することができる。
また、前記封止工程では、窒素雰囲気で有機EL基板と前記カラーフィルタ基板とを貼り合わせることが好ましい。
このようにすれば、水蒸気や酸素ガス等により吸湿層が劣化することが防止される。また、真空雰囲気で貼り合わせると吸湿層の材料が揮発してしまうが、このような不都合を回避することもできる。
以下、本発明の一実施形態を説明するが、本発明の技術範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、構造の特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造はその寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせて示す場合がある。なお、本実施形態は、トップエミッション構造の有機EL装置を例に説明する。
図1(a)は、本実施形態の有機EL装置1の要部を示す側断面構成図であり、図1(b)は、有機機能層を拡大して示す側断面模式図である。
図1(a)に示すように、有機EL装置1は、TFTアレイ基板21上に、画素電極(第2電極)22と有機機能層23と共通電極(第1電極)24とを形成してなる有機EL基板2と、有機EL基板2に対向する透明基板31の有機EL基板2側に、カラーフィルタ層32と吸湿層33とを形成してなるカラーフィルタ基板3と、を備えて構成されている。なお、有機EL基板2及びカラーフィルタ基板3は、TFTアレイ基板21の周縁部と透明基板31の周縁部との間に設けられたシール材4により貼り合わせられて封止されており、有機EL基板2の共通電極24とカラーフィルタ基板3の吸湿層33とが互いに接する構造となっている。
有機EL基板2は、TFTアレイ基板21と、この上に選択的に設けられた島状の画素電極22と、画素電極22間に設けられたSiO等からなる絶縁部25と、画素電極22及び絶縁部25を一括して覆う有機機能層23と、有機機能層23を覆って設けられた共通電極24と、を備えて構成されている。また、本実施形態では、絶縁部25上に対応する位置の有機機能層23上に設けられた補助配線27と、画素電極22のTFTアレイ基板21側に設けられた反射膜26と、を備えて構成されている。なお、本実施形態では、画素電極22が陽極、共通電極24が陰極として機能するようになっている。
画素電極22は、仕事関数が高い(例えば5eV以上)の導電材料、具体的にはITO(インジウム錫酸化物)等からなっており、画素電極22から有機機能層23に正孔(キャリア)が効率的に供給されるようになっている。
陰極24は、透明性を有しかつ仕事関数が低い(例えば4eV以下)材料からなっている。仕事関数が低い材料としては、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、リチウム金属、又はこれらの金属化合物であるフッ化カルシウム等の金属フッ化物や酸化リチウム等の金属酸化物、アセチルアセトナトカルシウム等の有機金属錯体等が挙げられる。
本実施形態ではマグネシウム・銀からなる共通電極24を採用しており、共通電極24から有機機能層23に電子(キャリア)が効率的に供給されるようになっている。また、共通電極24にアルミニウム等からなる低抵抗の補助配線27が併設されていることにより、共通電極24は低消費電力で機能するようになっている。
有機機能層23は、図1(b)に示すように、有機EL材料から有機発光層233を有するものである。一般に有機機能層は、陽極側から正孔注入層、有機発光層が順次積層された構造が知られており、この他、正孔注入層と有機発光層との間に正孔輸送層を設けた構造や、正孔注入層に替えて正孔注入輸送層を設けた構造、さらに低分子系材料等を用いて蒸着法で形成する場合等に有機発光層の陰極側に電子注入(輸送)層を設けた構造等を用いることができる。本実施形態では、画素電極(陽極)22側から正孔注入層231、正孔輸送層232、有機発光層233、電子注入層234が順に積層された構造を採用している。
これにより、画素電極22と共通電極24との間に電圧が印加されると、画素電極22から正孔注入層231側に正孔が供給され、供給された正孔は正孔輸送層232を介して有機発光層233に輸送される。また、共通電極24から電子注入層234側に電子が供給され、供給された電子は電子注入層234を介して有機発光層233に輸送される。有機発光層233に輸送された正孔と電子とが再結合することにより、有機発光層233が発光するようになっている。なお、発光光のうち画素電極22側に向かう光は、画素電極22を透過してアルミニウム等からなる反射膜26で反射され、共通電極24側から取り出し可能となっている。
正孔注入層231の材料としては、ポリチオフェン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリピロール誘導体等を用いることができる。
正孔輸送層232の材料としては、TAPC、TPD、α−NPD、m−MTDATA、2−TNATA、TCTA、スピロ-TAD、(DTP)DPPD、HTM1、TPTE1、NTPA、TFLTF、ポリフルオレン誘導体(PF)やポリパラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)等のポリシラン系有機高分子材料等を用いることができる。
有機発光層233の材料としては、前記した正孔輸送層231の形成材料の他、ペニレン系色素や、クマリン系色素、ローダミン系色素などの有機高分子材料、あるいはこれら有機高分子材料に例えばルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドンなどの低分子有機材料をドープしたもの、CBP(4.4.―ジカルバゾール−4,4−ビフェニル)誘導体、PtOEP(白金ポルフィリン錯体)誘導体、Ir(ppy)3(イリジウム錯体)誘導体、FIrpic(イリジウム錯体)誘導体等の燐光材料等を用いることができる。なお、本発明では、有機発光層233は発光する色が白色となるように形成されていることが好ましい。
電子輸送層234の材料としては、オキサジアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、フェナンソロリン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、ベンゾキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノン誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン誘導体、ジフェノキノン誘導体、ヒドロキシキノリン誘導体等を用いることができる。
カラーフィルタ基板3は、アクリルやガラス等からなる透明基板31の有機EL基板2側に選択的に設けられたクロム等の非透光性材料からなる遮光部34と、遮光部34の有機EL基板2側に設けられた隔壁35と、隔壁35の間に設けられたカラーフィルタ層32と、カラーフィルタ層32の有機EL基板2側に設けられた吸湿層33と、を備えて構成されている。また、透明基板31の有機EL基板2と反対側には、図示略の反射防止フィルムが貼設されている。
カラーフィルタ層32は、顔料等を含有した透明樹脂等からなる着色部を有するものであり、本実施形態では、周期的に配置された赤色部(着色部)321と緑色部(着色部)322と青色部(着色部)323とから構成されている。
吸湿層33は、透明性を有する吸湿性材料からなるものであり、本実施形態では、捕水層331とパッシベーション膜332とから構成されている。前記吸湿性材料としては、シリカゲル、アルミナゾル、以下の[化合物1]に示すようなアルミニウム金属錯体を主成分とする捕水剤等の吸湿性材料や、これらのうち2以上を混合した混合物、さらにパーヒドロポリシラザンに前記吸湿材料やその混合物を添加したもの等を用いることができる。
なお、[化合物1]に示したアルミニウム金属錯体は、アルミニウム原子と酸素原子とが交互に並ぶ六員環を有しており、六員環のアルミニウム原子は、六員環外の酸素原子と結合しており、該酸素原子はアルキル基と結合している。このアルミニウム金属錯体は、水分子と容易に化学反応([化学式1]参照)して、前記六員環が開環しアルミニウム水酸化物となる。このようにして、水分(水分子)が捕水層331やパッシベーション膜332に取り込まれ、捕水層331やパッシベーション膜332は吸湿性を発現するようになっている。
Figure 0005034812
Figure 0005034812
本実施形態では、捕水層331は、前記アルミニウム金属錯体からなる捕水剤が熱硬化され形成されてなるものであり、パッシベーション膜332は、パーヒドロポリシラザンに前記捕水剤を数〜十数重量%程度の配合比で添加した混合物が熱硬化され形成されてなるものである。また、本実施形態では、隔壁35もパッシベーション膜332と同様の材料からなるものであり、パッシベーション膜332と同様に吸湿性を有している。ここで、パーヒドロポリシラザンは、非常に活性な化合物であり、OHやCOOH等の官能基と化学結合すると同時に、アクリル等の樹脂と相溶するためこれらとの間で高い密着性が得られる。したがって、パッシベーション膜332や隔壁35の材料として、パーヒドロポリシラザンを用いることにより、有機材料からなるカラーフィルタ層32と有機基及び無機基を有する前記捕水層331との間でこれらと良好に密着し、カラーフィルタ層32と捕水層331との間で剥離が生じることを防止することができる。
以上のような構成により有機EL装置1は、島状の画素電極22に選択的に電圧を印加することにより、画素電極22ごとに共通電極24との間の電圧を制御することができ、これら電極間の電圧(画像信号)に応じて有機機能層23における有機発光層233を発光させることができる。有機発光層233で発光した光(白色光)は、共通電極24、カラーフィルタ層32を介して透明基板31側から取り出される。このとき、カラーフィルタ層32の赤色部321を通った赤色光、緑色部322を通った緑色光、青色部323を通った青色光の3種が重ねあわされることで所望の発色光となり、これを1画素として複数の画素からなる画像が表示可能となっている。
次に、本発明の有機EL装置の製造方法を、前記有機EL装置1を製造する方法を例に説明する。図2(a)〜(g)、図3(a)〜(d)は、有機EL装置1の製造方法を模式的に示す断面工程図である。
まず、図2(a)に示すように、例えばガラスからなる透明基板31上に、蒸着法やスパッタリング法でクロムを成膜し、この膜を公知のレジスト技術、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術等を用いてパターニングし、遮光部34を形成する。
次に、遮光部34が形成された透明基板31上に、例えばパーヒドロポリシラザンに前記捕水剤([化合物1]参照)、を添加した液状の材料を、スピンコート法等の液相法で配して隔壁35の材料膜を成膜する。そして、例えば200〜300℃程度の温度で隔壁35の材料膜を熱硬化させ、熱硬化した材料膜を公知のレジスト技術、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術等を用いてパターニングし、図2(b)に示すように、遮光部34上に隔壁35を形成する。なお、捕水剤を添加する配合比を数〜十数重量%とすることにより、十分な吸湿性を有しかつ十分な強度の隔壁35を形成することができる。また、このようにしてして隔壁35を形成した後に、該隔壁35上に撥液処理を行ってもよい。
次に、液滴吐出法を用いて、透明基板31上における隔壁35の間にカラーフィルタ層32を形成する。具体的には、図2(c)に示すように、液滴吐出ヘッド51から所定の隔壁35間に、例えば赤色部321の液状の材料321aを選択的に配し、これを150〜200℃程度の温度で加熱乾燥させて、赤色部321を形成する。そして、図2(d)に示すように、液滴吐出ヘッド52から所定の隔壁35間に、例えば緑色部322の液状の材料322aを選択的に配し、これを150〜200℃程度の温度で加熱乾燥させて、緑色部321を形成する。そして、図2(e)に示すように、液滴吐出ヘッド53から所定の隔壁35間に、例えば青色部323の液状の材料323aを選択的に配し、これを150〜200℃程度の温度で加熱乾燥させて、青色部323を形成する。このようにして、赤色部321、緑色部322、青色部323からなるカラーフィルタ層32を形成することができる。
次に、図2(f)に示すように、隔壁35間のカラーフィルタ層32上、及び透明基板31の周縁付近に形成した隔壁35の周辺における透明基板31上に、液滴吐出法を用いてパッシベーション膜332を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド54からパッシベーション膜332を形成する部分に、例えばパーヒドロポリシラザンに前記捕水剤を添加した液状の材料を吐出し、これを200〜300℃程度の温度で熱硬化させて、パッシベーション膜332を形成する。なお、前記捕水剤を添加する配合比としては、隔壁35と同様に数〜十数重量%とする。
次に、図2(g)に示すように、隔壁35間のパッシベーション膜332上、及びに透明基板31の周縁付近に形成した隔壁35の周辺におけるパッシベーション膜332上に、液滴吐出法を用いて捕水層331を形成する。具体的には、液滴吐出ヘッド55から捕水層331を形成する部分に、液状の前記捕水剤を吐出して、所望の量の捕水剤を配する。ここでいう所望の量とは、配された捕水剤がその表面張力により隔壁35間で隔壁35よりも高く盛り上がり、かつ隔壁35間から溢れ出ない程度の量である。
スピンコート法等で捕水剤を塗布する場合には、遠心力により回転中心から離れる方向に捕水剤が広がるが、遠心力は回転中心からの距離によって変化するため、回転中心からの距離によって隔壁35を乗り越えて広がる捕水剤の量が変化してしまう。
本発明のように液滴吐出法を用いれば、所定位置に正確な量の捕水剤を配することができるので、先述のような所望の量の捕水剤を配することができる。
そして、配された捕水剤を200〜300℃程度の温度で熱硬化させて、例えば隔壁35よりも上面が高くなる厚さに捕水層331を形成する。なお、捕水層331は、水蒸気等の湿気をある程度透過し、これと化学反応することにより湿気を捕水層331内に捕捉するので、湿気を透過しないガスバリア膜(SiON)よりも分子構造あるいは結晶構造が疎な膜質となっており、ガスバリア膜よりも高い伸縮性を有している。
そして、透明基板31のカラーフィルタ層32と反対側に反射光防止フィルム等を貼設することにより、カラーフィルタ基板3が得られる。
また、カラーフィルタ基板3とは別に、図3(a)に示すような有機EL基板2を形成する。具体的には、まず、スイッチング素子として機能する図示略の薄膜トランジスタ(TFT)を複数有するTFTアレイ基板21を形成し、複数の前記TFTのそれぞれと導通する島状の画素電極22を形成するとともに、画素電極22のTFTアレイ基板21側に例えばアルミニウムからなる反射膜26を形成する。これらは公知の方法等を用いて形成することができる。
そして、画素電極22及びTFTアレイ基板21を覆って、例えばCVD法等でSiOを成膜する。そして、このSiO膜を公知のレジスト技術、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術等を用いてパターニングし、画素電極22を露出させるとともに画素電極22間のSiO膜を残し、これを絶縁部25とする。そして、画素電極22及び絶縁部25を覆って、正孔注入層231、正孔輸送層232、有機発光層233、電子注入層234を、例えば蒸着法等を用いて順次成膜し、積層された多層膜を有機機能層23(図1(b)参照)とする。そして、有機機能層23上に、例えばアルミニウムを蒸着法等で成膜し、この膜を公知のレジスト技術、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術等を用いてパターニングし、絶縁部25上における有機機能層23上に補助配線27を形成する。そして、有機機能層23及び補助配線27を覆って、マグネシウム・銀からなる共通電極24を例えば蒸着法等を用いて形成する。このようにして、有機EL基板2が得られる。
次に、図3(b)に示すように、カラーフィルタ基板3の周縁部にシール材4となる液状のシール剤4aを、例えばディスペンサ等で描画する。シール剤4aとしては、通常用いられているシール剤を用いることができる。なお、本実施形態では、紫外線硬化性及び熱硬化性を兼ね備えたエポキシ系のシール剤4aを、隙間を介して連なる複数の帯状に描画する。
次に、捕水層331側及び共通電極24側が内側となるように、有機EL基板2とシール剤4aを配したカラーフィルタ基板3とを貼り合わせる。具体的には、大気圧の窒素雰囲気中に、図3(c)に示すように前記カラーフィルタ基板3と有機EL基板2を対向させ、これら基板間の窒素ガスを吸引することで基板間の圧力を0.04〜0.08MPa程度に低下させる。有機EL基板2及びカラーフィルタ基板3は、内側となる基板間の圧力と外側の圧力(略大気圧)との間の圧力差により、図3(d)に示すように、内側に向かって押し合わされる。これにより、これら基板間が貼り合わされる。
このように、窒素雰囲気で有機EL基板2とカラーフィルタ基板3とを貼り合わせるようにすれば、捕水層331が雰囲気中の水蒸気や酸素等と反応することにより劣化することが防止される。また、真空雰囲気で貼り合わせると捕水層331の材料が揮発してしまうが、窒素雰囲気中で行うことによりこのような不都合等も回避される。
なお、捕水層331は、隔壁35よりも高く、すなわち隔壁35よりも有機EL基板2側に張り出して形成されており、かつ伸縮性を有しているので、有機EL基板2側に押し合わされることにより有機EL基板2側が変形して共通電極24と密着する。このように、捕水層331は、パッシベーション膜332と共通電極24との間のギャップを埋めるギャップ材(平坦化層)としても機能する。
また、カラーフィルタ基板3の周縁部に配されたシール剤4aは、有機EL基板2側と押し合わされることによって、先述の隙間に押し広げられる。これにより、帯状の部分が連続するようになり、有機EL基板2の周縁部に密着する。そして、シール剤4aに紫外線を照射するとともに加熱処理を行い、これを硬化させてシール材4とし、有機EL基板2とカラーフィルタ基板3との間を封止する。このようにして、図1(a)に示した有機EL装置1が得られる。
以上のような本発明の製造方法によれば、液滴吐出法を用いて捕水層331を形成しているので、捕水層331を均一かつ所望の厚さに形成することができる。したがって、十分に吸湿性を有し、かつ長期間にわたって機能する良好な捕水層331を形成することができ、これを備えた良好な有機EL装置1を製造することができる。
また、有機EL基板2をカラーフィルタ基板3と別に形成し、カラーフィルタ基板3に吸湿層33を形成するので、吸湿層33を形成する際の熱処理等により有機EL基板2の有機機能層23が熱分解し劣化することが防止される。したがって、良好な有機機能層23を形成することができ、これを備えた良好な有機EL装置1を製造することができる。
また、以上の製造方法により得られた本発明の有機EL装置1は、吸湿性の吸湿層33により有機機能層23の防湿を行っているので、ガスバリア膜に併設される衝撃緩和層が不要となる。また、吸湿層33は、有機EL基板2とカラーフィルタ基板3との間のギャップを埋める平坦化層としても機能するようになっているので、別途平坦化層を設ける必要がない。このように、衝撃緩和層や平坦化層が不要となっているので、薄型化が可能な有機EL装置1となっている。
また、衝撃緩和層や平坦化層等の熱伝導率が低い部分が不要となっているので、これらを設けることなく有機EL装置1を構成することにより、有機機能層23の発光熱をカラーフィルタ基板2側へ放熱する放熱性を改善することができる。また、薄型化により有機EL装置1の厚さ方向の温度勾配が急峻となるので、厚さ方向へ伝熱される熱量が大きくなり、有機EL装置1の放熱性をさらに改善することができる。
このように、有機EL装置1は、放熱性が格段に改善されるので、使用中の発光熱により有機機能層23が劣化することが防止され、有機EL装置1は長寿命のものとなっている。また、放熱性が改善されることにより放熱板等が不要となるので、放熱板を設けないことによりさらなる薄型化や軽量化が図られ、またフレキシブル性を持たせることが可能な有機EL装置1となっている。
なお、前記実施形態では、蒸着法を用いて有機機能層23を形成したが、有機高分子系材料を用いて塗布法等の液相法で形成することもできる。このように有機高分子形材料からなる有機機能層を採用する場合には、一般に電子注入層234が不要となる。
また、隔壁35やパッシベーション膜332に吸湿性材料、あるいは捕水層331の形成用の吸湿性材料は、前記実施形態で用いたアルミニウム金属錯体を主成分とする捕水剤の他、シリカゾル等を用いてもよく、前記捕水剤を用いた場合と同様に、捕水層331とパッシベーション膜332との間や、パッシベーション膜332とカラーフィルタ層32との間の密着力を良好にすることができる。
また、隔壁間に黒色部(着色部)を有するカラーフィルタ層、例えば前記実施形態の赤色部321、緑色部322、青色部323の3種に黒色部を加えた4種の着色部からなるカラーフィルタ層を採用し、この黒色部を遮光部として機能させてもよい。このようにすれば黒色部が設けられた隔壁間にも吸湿層を設けることができるので、吸湿層の面積が大きくなり、吸湿層の吸湿性を高めることができる。
(a)は本発明の有機EL装置の側断面構成図、(b)は要部拡大図である。 本発明の製造方法を示す断面工程図である。 本発明の製造方法を示す断面工程図である。
符号の説明
1・・・有機EL装置、2・・・有機EL基板、22・・・画素電極(第2電極)、23・・・有機機能層、233・・・有機発光層、24・・・共通電極(第1電極)、3・・・カラーフィルタ基板、31・・・透明基板、32・・・カラーフィルタ層、321、322、323・・・着色部、33・・・吸湿層、35・・・隔壁、4・・・シール材

Claims (4)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極上に設けられた発光層と、
    前記発光層上に設けられた第2電極と、
    前記第2電極上に設けられ、吸湿性を有しかつ透光性を有する材料により形成された吸湿層と、
    前記吸湿層上に設けられたカラーフィルタ層と、を備え、
    前記カラーフィルタ層は、着色部と、前記着色部を区画する隔壁と、を有し、
    前記吸湿層は、前記着色部と前記第2電極との間に設けられており、
    前記着色層は、遮光性を有する黒色部を有することを特徴とする有機EL装置。
  2. 前記第2電極と接するように、前記第2電極と電気的に接続された補助配線が設けられ、
    前記補助配線と前記隔壁とは、平面的に重なっていることを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 前記隔壁は、吸湿性材料を含有して形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL装置。
  4. 前記吸湿層は、前記第2電極および前記カラーフィルタ層と接して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機EL装置。
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