JPH0523626Y2 - - Google Patents

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JPH0523626Y2
JPH0523626Y2 JP1985128690U JP12869085U JPH0523626Y2 JP H0523626 Y2 JPH0523626 Y2 JP H0523626Y2 JP 1985128690 U JP1985128690 U JP 1985128690U JP 12869085 U JP12869085 U JP 12869085U JP H0523626 Y2 JPH0523626 Y2 JP H0523626Y2
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sheet pile
guide
guide plate
driven
claw
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  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は土木工事等において用いられるシート
パイル(矢板)の爪部を、互に効率よく係着させ
てゆくことを可能ならしめる装置に関する。
(従来の技術) シートパイルとは、港湾部、河川部等において
よく使用される。幅の広い板状の杭のことをい
い、通常これらは第3図のように一列に連結さ
れ、一種の仕切板として用いられる。
第3図の連結状態を説明すると、各シートパイ
ル1の両側部には連結継手として機能する爪部2
が設けられており(爪部2は主爪2a及び副爪2
bとから形成されている)、これらが互に係着し
た状態で各シートパイル1が打設されている。
そして、この打設は、まず、打設済みのシート
パイル1の爪部2の上端部と次に打設するシート
パイル1の爪部2の下端部とを係着させておき、
この状態で打設すべきシートパイル1を杭打機で
上方から打設することにより行なつていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、打設済みのシートパイルと次に
打設すべきシートパイルの爪部同士の係着は必ず
しも容易なものではなく、しばしば多くの時間と
労力を要することがある。
これは、爪部同士の係着部分にはある程度の水
密性が要求されるため、はめ合いの公差も比較的
高い水準で設定されているのに対し、実際の作業
においては、次に打設すべきシートパイルをクレ
ーンで吊下し、この重量及び寸法の大きなシート
パイルを作業員が手作業により位置、姿勢等を調
整しつつ係着を行なわなければならないからであ
る。
このような爪部同士の係着の一個所当りに対す
る無駄な時間及び労力はさほど大きなものとはい
えないかもしれない。しかし、通常の工事におい
て打設されるシートパイルの本数は数百本であ
り、大規模な工事においてはこれよりもはるかに
多い本数となる。
したがつて、全てのシートパイルを打設する迄
に累積される上記の無駄な時間及び労力は工事全
体のそれに対しても決して小さなものとはいえ
ず、工期の短縮化を阻害する大きな要因のひとつ
となつていた。
さらに、他の大きな問題点として、作業員に対
する安全性がある。つまり、作業員は、クレーン
により吊下された次に打設すべきシートパイルの
下端を、手作業により打設済みのシートパイルの
上端に誘導しなければならない。
しかしながら、クレーンに吊下された状態のシ
ートパイルは横方向の外力に対しては何らの抵抗
力を有していないため、強い横風が吹いた場合等
は、風圧を受ける面積が通常の杭(例えば鋼管
杭)よりはるかに大きいことも手伝つて、大きく
揺れることとなる。
したがつて、係着作業を行つている作業員は足
場から転落する危険があり、特に、係着作業を行
う位置が地上10数メートルあるいはそれ以上の高
所である場合においては、このようなシートパイ
ルの揺れは大きな事故に直結する虞れがあつたの
である。
本考案は上記事情に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、シートパイルの打設を
行う際の爪部の係着作業を容易かつ効率的に行な
わしめると共に、係着作業に対する安全性をも向
上せしめたシートパイルの爪部の係着案内装置を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解決するための手段とし
て、 打設済みシートパイルの爪部上端と当接する案
内爪を有し、且つ断面形状が前記シートパイルと
ほヾ同一とされた案内プレートと、該案内プレー
トへ固着した取付座に前記打設済みシートパイル
の幅方向へ摺動自在に、且つ次に打設すべきシー
トパイルの厚さより広い間隔に取付けられ、該次
に打設すべきシートパイルを前記案内プレートの
案内爪へ内側に挟むようにして案内することが可
能な一対の摺動棒と、該案内プレートにその下方
へ延ばして固着され、前記打設済みシートパイル
の爪部の内側の部分を挟持して、該案内プレート
を前記打設済みシートパイルの上部に係止させる
係止部材と、 から成る構成としてある。
(作用) 上記構成の装置を用いた係着作業を説明する
と、まず、打設済みシートパイルの上部に係止部
材を係止させ、装置全体を打設済みシートパイル
に固定させておく。
次いで、次に打設すべきシートパイルをクレー
ン等により吊下し、その下端部を一対の摺動棒付
近に寄せる。そして、作業員はシートパイルを一
対の摺動棒の内側へ挟まれるようにして誘導す
る。このとき、作業員はこの誘導を行いやすくす
るため、一対の摺動棒のうち片側のみあるいは両
側を適宜摺動させることができる。
このように、次に打設すべきシートパイルを一
対の摺動棒の内側に位置させておくことにより、
シートパイルが横風等により揺れることを防止す
ることができる。
そして、この摺動棒に沿つてシートパイルを移
動させ、シートパイルの爪部を案内プレートの案
内爪へ案内させる。
この状態で、クレーンに吊下されたシートパイ
ルを下降させれば、案内爪は打設済みのシートパ
イルの爪部上端と当接しているため、案内爪の案
内により、打設済みシートパイルの爪部とスムー
スに係着することとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図及び第2図に基
き説明する。
次に打設すべきシートパイル3の爪部4を打設
済みのシートパイル1の爪部2へ係着させる案内
プレート5は、その両側に案内爪6が形成されて
いる。
案内プレート5は、シートパイル1,3と同一
形状のシートパイルを短寸状に裁断したものであ
り、その案内爪6は誘導爪6a及び副爪6bとか
ら形成されている。
誘導爪6aは、シートパイル1,3の主爪2
a,4aに相当する部分を一部切欠したことによ
り形成したもので(第1図中、交差斜線部がこの
切欠により生じた断面)、誘導爪6aには、さら
に、上部位置Aから下部位置Bへいくに従つて次
第に面積が増加していくテーパ面6cが形成され
ている。
このように案内プレート5はシートパイル1,
3と同一のシートパイルを利用して作ることがで
きるため、シートパイルの廃材などを用いて容易
に製造することができ、コスト的にも有利なもの
となつている。
案内プレート5の上部には、アングル材等の適
当な材料を用いて作つた2個の取付座7が溶接等
の手段により固着されている。取付座7には孔7
aが2個所設けられており、これらの孔7aを2
本の摺動棒8,9が挿通している。つまり、一対
の摺動棒8,9は、打設済みシートパイル1の幅
方向即ち第1図のX−X′方向へ摺動自在に取付
けられている。尚、摺動棒8,9には軽量化を図
るため中空丸棒即ちパイプ部材を用いているが、
強度的な面を重視して中実丸棒を用いてよいこと
はもちろんである。
案内プレート5の下部には2組の係止部材10
が固着されている。この1組の係止部材10は、
長方形の板材10aと10bとで構成され、これ
らが溶接等の手段により案内プレート5に固着さ
れたものである。そして、板材10aと10bの
間に打設済みシートパイル1が挟持されるように
すれば、案内プレート5即ち本係着案内装置全体
がシートパイル1の上部に係止されることとな
る。
次に、以上の構成の本係着装置を用いた係着作
業につき説明する。
まず、板材10aと10bが打設済みシートパ
イル1を挟持するような状態にして、案内プレー
ト5をシートパイル1の上部に係止する。このと
き、第2図からも明らかなように、板材10a,
10bの上部がそれぞれ主爪6a、副爪6bの側
へ充分接近されて固着されている。したがつて、
例えば案内プレート5がX方向へ移動しようとし
ても、板材10a,10bの下部がシートパイル
1の主爪2a、副爪2bにぶつかり、この移動は
拘束されることとなる。つまり、板材10a,1
0bより構成される係止部材10は、案内プレー
ト5のY−Y′方向に関する傾斜及びX−X′方向
に関するズレを防止し、装置全体を確実に打設済
みシートパイル1の上部に固定している。
そして、次に打設すべきシートパイル3をクレ
ーンにより矢印C方向へ下降させ、これを摺動棒
8と9の内側に誘導するようにする。このとき、
この内側への誘導がうまくいかないまま、シート
パイル3の下端部が摺動棒8,9より下側に下降
してしまつた場合等は、摺動棒8をX′方向へ引
き、シートパイル3を矢印D方向から誘導するこ
ともできる。
このように、シートパイル3を摺動棒8と9の
内側へ位置させておけば、Y−Y′方向の強い横
風が吹いた場合においても(案内プレート5の向
きから見てY−Y方向の風により最も大きな風圧
を受ける)、案内プレート5の揺れを確実に防止
することができる。
次いで、シートパイル3を摺動棒8,9に沿つ
て案内爪6側に移動させる。このとき、誘導爪6
aの上方部分即ち交差斜線部の付近が欠切されて
いるため、シートパイル3の主爪4aは容易に案
内爪6の内側へ案内される。
そして、この状態でシートパイル3を下降させ
ると、主爪4aの下端は副爪6bの内側に沿つ
て、誘導爪6aの位置まで下降する。この状態に
おいては、シートパイル3は案内プレート5に対
して僅かなズレ、傾斜等を生じているのが通常で
あるが、誘導爪6aには前述したテーパ面6cが
形成されており、主爪4aの下端は最初にまず上
部位置A付近にぶつかることとなる。
すると、テーパ面6cは上部位置Aから下部位
置Bへ下がるに従つて面積が増加していくため、
主爪4a及びシートバイル3はこのテーパ面6c
と副爪6bの内壁とにより次第に姿勢が矯正され
て、打設済みシートパイル1の爪部2へ向かつて
下降していく。
そして、案内爪6は、第1図から明らかなよう
に爪部2と連続的に当接しているため、爪部4は
爪部2とスムースに係着することとなる。つづい
て、シートパイル3がさらに下降し、地盤へ届い
た時点で、装置全体をシートパイル1から取外
し、杭打機によりシートパイル3の打設を行う。
後は、同様に、本係着装置を繰り返し使用し、シ
ートパイルの打設を順次行なつていけばよい。
本考案の基本的な実施例は概ね以上の通りであ
るが、本考案にあつては、次の態様をも包含す
る。すなわち、シートパイル1,3及び案内プレ
ート5の形状は、第1図乃至第3図に示した形状
に限定されるものではなく、U形、Z形、H形等
の種々の形状のシートパイルに適用可能である。
(考案の効果) 以上説明したことから明らかなように、本考案
によれば、シートパイルの打設を行う際の爪部の
係着作業を容易かつ効率的に行うことができ、ま
た、係着作業に対する安全性を一段と向上させる
ことができる。
また、係止部材にてシートパイルを挟持するよ
うにして打設済みのシートパイル上に案内プレー
トを置くだけで、その前後、左右方向への移動が
規制されるので、シートパイルに対する案内プレ
ートの装着性も著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の係着案内装置の実施例を示す
斜視図、第2図は第1図を−断面に沿う一部
拡大断面図、第3図は打設されたシートパイルの
連結状態を示す説明図である。 1……打設済みシートパイル、2……爪部、3
……次に打設すべきシートパイル、4……爪部、
5……案内プレート、6……案内爪、7……取付
座、8,9……摺動棒、10……係止部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 打設済みシートパイルの爪部上端と当接する案
    内爪を有し、且つ断面形状が前記シートパイルと
    ほヾ同一とされた案内プレートと、該案内プレー
    トへ固着した取付座に前記打設済みシートパイル
    の幅方向へ摺動自在に、且つ次に打設すべきシー
    トパイルの厚さより広い間隔に取付けられ、該次
    に打設すべきシートパイルを前記案内プレートの
    案内爪へ内側に挟むようにして案内することが可
    能な一対の摺動棒と、該案内プレートにその下方
    へ延ばして固着され、前記打設済みシートパイル
    の爪部の内側の部分を挟持して、該案内プレート
    を前記打設済みシートパイルの上部に係止させる
    係止部材と、から成ることを特徴とするシートパ
    イルの爪部の係着案内装置。
JP1985128690U 1985-08-23 1985-08-23 Expired - Lifetime JPH0523626Y2 (ja)

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JP1985128690U JPH0523626Y2 (ja) 1985-08-23 1985-08-23

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JPS6238953U JPS6238953U (ja) 1987-03-07
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Families Citing this family (5)

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