JP7150889B2 - 鋼矢板の連結方法、引き込み治具、および連続壁 - Google Patents

鋼矢板の連結方法、引き込み治具、および連続壁 Download PDF

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Description

本発明は、鋼矢板の連結方法、引き込み治具、および連続壁に関する。
従来、複数の鋼矢板を継手部の嵌合によって連結する方法として、例えば特許文献1、2の治具を用いた方法が提案されている。
特許文献1では、並行する2本のガイドレールにそれぞれ対向させて取付けた金物からなる鋼矢板の建込治具が記載されている。金物の側部には、第1の鋼矢板の中央平面との当接部と、第1の鋼矢板に連結した第2の鋼矢板の継手との当接部とが設けられる。
特許文献2では、2本のH形鋼である導材に沿わせてU形鋼矢板を打設して鋼矢板壁を構築する際に用いる治具が記載されている。治具は溝形鋼またはH形鋼であり、その両側のフランジには導材を構成するH形鋼のフランジに嵌め込み固定するための狭窄部を有する切欠が設けられ、端部にはU形鋼矢板のフランジをガイドするための側板が取り付けられる。
実開昭59-76631号公報 実開昭60-120038号公報
ここで、例えばクレーンで吊り上げた後行鋼矢板の継手部を、地盤に打設された先行鋼矢板の継手部に嵌合させる際、クレーンのみで後行鋼矢板重量を支え、さらに人力で後行鋼矢板を水平方向に移動させて所定位置に誘導する。ここで、所定位置は、先行鋼矢板の継手部上方の位置に後行鋼矢板の継手部が来るような位置である。ところが、例えば後行鋼矢板が強風などで揺動した場合や、鋼矢板の大型化や長尺化によって重量が増えた場合、人力のみで後行鋼矢板を所定位置に誘導することは困難であり、そのために嵌合作業の工程が遅延することがある。特に、後行鋼矢板の揺動が大きくなると、作業員が人手で後行鋼矢板を支えることは難しく、作業時間の長期化、および施工安全性の低下を招く可能性がある。
具体的には、10分間の平均風速が10m/s以上の場合、クレーンを使用する作業が法的に禁止される場合がある。平均風速が毎秒5m/s~8m/s程度でも、クレーンで吊られた鋼矢板の揺動を人手で抑えることは困難である。また、鋼矢板の幅が400mm~600mm程度であれば1人の作業員が鋼矢板の幅方向両端を掴んで揺動を制御することができるが、鋼矢板の幅が1000mm以上になると同じことをするのは容易ではなくなる。鋼矢板の幅が広くなると重量が増え、また1人の作業員では目標になる先行矢板の継手部の位置を目視で確認するのが困難になるために、後行鋼矢板の幅方向両端をそれぞれ保持する2人の作業が必要となり、施工負担が増大する。このため、鋼矢板の嵌合作業の容易化が課題として挙げられる。
この点について、特許文献1、2に記載された治具は、後行鋼矢板が強風などで揺動した場合に、後行鋼矢板を治具の位置まで誘導することを容易にするものではない。このため、特許文献1、2に記載された治具を用いた連結方法では、上述した課題の解決が難しい。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、鋼矢板を所定の位置に誘導して先行して打設された鋼矢板に嵌合させる作業を迅速かつ容易にすることができる鋼矢板の連結方法、引き込み治具、および鋼矢板の連結方法により形成された連続壁を提供することにある。
[1]地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、第1の鋼矢板の継手部が平面視で第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ第1および第2の長尺部材が壁体方向において第2の鋼矢板側へ延出する長さが第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、第1および第2の長尺部材の間に第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、第2の鋼矢板を下降させ、第2の鋼矢板の継手部を第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程とを備える鋼矢板の連結方法。
[2]引き込み治具は、第2の鋼矢板の継手部と第1の鋼矢板の継手部との嵌合を補助する嵌合治具をさらに有し、治具固定工程では、第1の鋼矢板の継手部の上端部に嵌合治具を載置し、嵌合工程では、嵌合治具内に第2の鋼矢板の継手部を誘導する、[1]に記載の鋼矢板の連結方法。
[3]移動工程の後に、第2の鋼矢板を地盤上に設置する設置工程と、第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結する連結工程と、地盤上に設置された第2の鋼矢板を、下端が第1の鋼矢板の上端よりも高くなるまで吊り上げる吊り上げ工程とをさらに備える、[1]または[2]に記載の鋼矢板の連結方法。
[4]移動工程の前に、第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結する連結工程と、第2の鋼矢板を、下端が第1の鋼矢板の上端よりも高くなるまで吊り上げる吊り上げ工程とをさらに備える、[1]または[2]に記載の鋼矢板の連結方法。
[5]連結工程では、第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結するとともに、引き込み治具または引き込み治具の有する嵌合治具に形成された挿通孔に第1の索状部材を挿通する、[3]または[4]に記載の鋼矢板の連結方法。
[6]吊り上げ工程の前に、第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端側に形成された切り欠き部に、剛部材または第2の索状部材を架設する架設工程をさらに備え、第2の鋼矢板は、第1および第2の長尺部材と、剛部材または第2の索状部材とによって囲まれる、[3]から[5]のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法。
[7]治具固定工程では、第1の鋼矢板の上部、または第1の鋼矢板とともに地盤に打設された第3の鋼矢板の上部に引き込み治具を取り付ける、[1]から[6]のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法。
[8]治具固定工程では、第1の鋼矢板を支持する導枠に引き込み治具を取り付ける、[1]から[6]のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法。
[9][1]から[8]のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法に用いられる引き込み治具であって、第1および第2の長尺部材と、第1および第2の長尺部材のそれぞれの基端側に設けられ、引き込み治具を第1の鋼矢板に対して固定するために用いられる第1および第2の接続部材とを有し、第1および第2の接続部材を用いて引き込み治具が第1の鋼矢板に対して固定されたときの第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端部の間の距離は、壁体方向における第2の鋼矢板の幅、または壁体直交方向における第2の鋼矢板の高さの少なくともいずれかよりも大きい、引き込み治具。
[10]第1もしくは第2の長尺部材の先端部、または第1もしくは第2の接続部材の少なくともいずれかに挿通孔が形成される、[9]に記載の引き込み治具。
[11]第1もしくは第2の長尺部材の先端部のそれぞれに切り欠き部が形成される、[9]または[10]に記載の引き込み治具。
[12][1]から[8]のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法により形成された、連続壁。
本実施形態における引き込み治具および連続壁の一例を示す斜視図である。 本実施形態における引き込み治具が用いられる連続壁のハット形鋼矢板を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具が用いられる連続壁を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具が用いられる連続壁を示す正面図である。 本実施形態における引き込み治具の一例を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具の一例を示す斜視図である。 本実施形態における引き込み治具の一例を示す斜視図である。 本実施形態における引き込み治具の一例を示す斜視図である。 本実施形態における引き込み治具を鋼矢板に取り付けたときの平面図である。 本実施形態における引き込み治具を鋼矢板に取り付けたときの正面図である。 本実施形態における引き込み治具の第1変形例を示す斜視図である。 図6Aの引き込み治具を鋼矢板に取り付けたときの平面図である。 本実施形態における引き込み治具の第2変形例を示す平面図である。 嵌合治具の一例を示す斜視図である。 嵌合治具の一例を示す斜視図である。 嵌合治具の一例を示す斜視図である。 本実施形態における嵌合治具に鋼矢板の継手部を誘導したときの平面図である。 本実施形態における嵌合治具に鋼矢板の継手部を誘導したときの平面図である。 本実施形態における引き込み治具の第3変形例を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具の第3変形例を示す正面図である。 本実施形態における引き込み治具の第4変形例を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具の第4変形例を示す正面図である。 本実施形態における鋼矢板の連結方法を示す正面図である。 本実施形態における鋼矢板の連結方法を示す正面図である。 本実施形態における鋼矢板の連結方法を示す正面図である。 本実施形態における鋼矢板の連結方法を示す正面図である。 本実施形態における鋼矢板の連結方法を示す正面図である。 本実施形態における鋼矢板の連結方法を示す正面図である。 本実施形態における引き込み治具が用いられる連続壁のZ形鋼矢板を示す平面図である。 図13Aとは異なる方向から打設された連続壁のZ形鋼矢板を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具が用いられる連続壁のハット形鋼矢板の他の例を示す平面図である。 図14Aとは異なる方向から打設された連続壁のハット形鋼矢板のさらに他の例を示す平面図である。 本実施形態における引き込み治具が用いられる連続壁のU形鋼矢板を示す平面図である。 雄型継手部の一例を示す模式平面図である。 雌型継手部の一例を示す模式平面図である。
以下、本発明に係る鋼矢板の連結方法、引き込み治具、および連続壁の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態における引き込み治具1は、図1に示すように、複数の鋼矢板4を継手部5を互いに嵌合させることによって連結するための鋼矢板の連結方法に用いられる。当該連結方法により、複数の鋼矢板が壁体方向Xに連結され、連続壁9が構築される。
本実施形態における連続壁9は、地盤に順次打設される複数の鋼矢板4を壁体方向Xに連結することによって、壁体直交方向Yの正面側と背面側とを隔てるように構築される。連続壁9は、高さ方向Zに所定の延長を有する複数の鋼矢板4が、地盤に所定の深度まで打設されたものである。
鋼矢板4は、例えば図2に示すように、ウェブ61と、一対のフランジ62と、一対のアーム63と、一対の継手部5とを有する。各継手部5には、隣り合った別の鋼矢板4の継手部5の嵌合爪5aを嵌合させるための嵌合溝5bが形成される。図示された例において、鋼矢板4はハット形鋼矢板である。
ウェブ61は、壁体方向Xに延在し、例えば略平板状に形成される。一対のフランジ62は、ウェブ61における壁体方向Xの両端から、壁体直交方向Yに傾斜して形成される。一対のアーム63は、各フランジ62におけるウェブ61とは反対側の端部から、ウェブ61と略平行に形成される。一対の継手部5は、各アーム63における壁体方向Xの先端に形成される。
連続壁9は、図3Aおよび図3Bに示すように、先行鋼矢板41(第1の鋼矢板)と、後行鋼矢板42(第2の鋼矢板)とを含む。先行鋼矢板41は地盤8内に先行して打設され、後行鋼矢板42は先行鋼矢板41よりも後に打設される。鋼矢板41、42は、先行鋼矢板41における未嵌合側の継手部51に、後行鋼矢板42の継手部52を嵌合させることで、壁体方向Xに隣り合って連結される。
引き込み治具1は、例えば図3Cに示すように、長尺部材2、3と、接続部材21、31とを有する。図示された例のように引き込み治具1を先行鋼矢板41に対して固定した場合、長尺部材2、3の間に壁体方向Xで先行鋼矢板41から離れるにつれて幅が広がる開口部Sが形成される。接続部材21、31は、長尺部材2、3のそれぞれの基端側に設けられ、引き込み治具1を先行鋼矢板41に対して固定するために用いられる。なお、長尺部材2、3に対してそれぞれ複数の接続部材21、31を設けてもよい。複数の接続部材21、31を設けることで、引き込み治具1をより安定して先行鋼矢板41に対して固定することができる。
引き込み治具1は、各長尺部材2、3の先端が互いに離間し、先行鋼矢板41の継手部51が平面視で(高さ方向Zから見て)長尺部材2、3の間に位置し、かつ壁体方向Xにおいて長尺部材2、3が先行鋼矢板41の継手部51から延出する長さが後行鋼矢板42の幅の半分以上になるように、先行鋼矢板41に対して固定される。長尺部材2、3に接続部材21、31を直接取り付け、接続部材21、31を先行鋼矢板41と接続するという簡単な構造によって、引き込み治具1の小型化、軽量化、およびコストの低減が可能になる。図1および図3Cに示された例において、長尺部材2、3は、接続部材21、31を介して先行鋼矢板41の上部に取り付けられる。接続部材21、31は、それぞれ例えばC型クランプなどの締め付け金具を用いて先行鋼矢板41の上部に取り付けられる。なお、引き込み治具1を取り付けるために使用される締め付け金具の数は特に限定されない。他の例において、接続部材21、31は溶接接合などによって先行鋼矢板41に取り付けられてもよい。接続部材21、31を1枚の先行鋼矢板41に取り付ける場合、複数枚に取り付ける場合に比べて作業負荷が軽減される。上記のように引き込み治具1を軽量化すれば、先行鋼矢板の長さが短い場合や、地盤が軟弱な場合などであっても、1枚の先行鋼矢板41で引き込み治具1を十分に支持することができる。
図3Cに示された例において、長尺部材3は、壁体方向Xと略平行な面に沿って配置される。この場合、先行鋼矢板41のアーム63(図2参照)の延長線上に長尺部材3が位置し、後行鋼矢板42のアーム63を長尺部材3に沿わせながら、後行鋼矢板42を先行鋼矢板41側へ移動させることができる。これにより、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させる前の、後行鋼矢板42の引き込み位置合わせ作業が容易となる。図示されているように、長尺部材2、3は互いに交わる方向に延在する。具体的には、例えば高さ方向Zから見た場合に長尺部材2、3のなす角度θが20°以上45°以下となるように、引き込み治具1を先行鋼矢板41に対して固定してもよい。
引き込み治具1には、容易に持ち運びができる部材が用いられる。1人または2人の作業員で運搬や取り付けを行う場合、例えば引き込み治具1の総重量を25kg以下とすると作業が容易になる。
長尺部材2、3としては、直線状の部材が用いられるほか、例えば湾曲状の部材が用いられてもよい。長尺部材2、3は、例えば取り付け作業が容易にできるように、例えば軽量化加工された鋼材や、木材などの軽量素材で形成されてもよい。長尺部材2、3は、両者を連結して一体形成されてもいいし、それぞれ独立の部材とする場合、単一の部材で構成されてもよいし、複数の部材を組み合わせて構成されてもよい。長尺部材2、3は、例えば図4Aに示すように鋼管で形成されてもよいし、図4Bおよび図4Cに示すように山形鋼で形成されてもよい(長尺部材3は長尺部材2と同様のため図示を省略)。
接続部材21、31は、例えば図4Aおよび図4Bに示すように板状の部材(例えば平鋼)で形成されてもよい(接続部材31は接続部材21と同様のため図示を省略)。図1および図3Cに示された例では、接続部材21が先行鋼矢板41のフランジ62に取り付けられ、接続部材31が先行鋼矢板41のアーム63に取り付けられたときに、長尺部材2、3が角度θを成して開口部Sを形成するように、接続部材21、31のそれぞれの長尺部材2、3に対する取付角度が決定される。
他の例では、接続部材21、31として、図4Cに示すように山形鋼が用いられてもよい。この場合、接続部材21、31は、先行鋼矢板41に取り付けられる面と、この面に対して垂直な長尺部材2、3の取り付け面とを有する。この長尺材の取り付け面上で長尺部材2、3の延在方向を調節することによって、開口部Sや角度θの大きさを任意に設定できる。なお、接続部材21、31は必ずしも先行鋼矢板41に取り付けられなくてもよく、他の例では先行鋼矢板41とともに地盤に打設された別の鋼矢板4(第3の鋼矢板)に取り付けてもよい。引き込み治具1に後述する嵌合治具101が含まれる場合は、長尺部材2、3が嵌合治具101と干渉しないように、接続部材21、31の先行鋼矢板41(または別の鋼矢板4)への取り付け位置や、接続部材21、31に対する長尺部材2、3の取り付け角度を調整する。長尺部材2、3と接続部材21、31との間に介在物を挟まず、両者を直接的に溶接などで固定することによって、引き込み治具1が軽量化され、現場での作業性が向上する。
例えば図5Aおよび図5Bに示すように、引き込み治具1が接続部材21、31を用いて先行鋼矢板41に対して固定されたとき、長尺部材2、3のそれぞれの先端側に位置する先端部2a、3aは互いに離間する。このとき、先端部2a、3aの間には開口部Sが形成される。開口部Sは、接続部材21、31から先端部2a、3aに向かって幅広になり、例えば高さ方向Zから見てV字状やU字状に形成される。高さ方向Zに沿って見た場合、先端部2a、3aは、先行鋼矢板41の上端よりも高い位置に設けられる。このため、長尺部材2、3の間に後行鋼矢板42を移動させた後、鋼矢板41、42の連結作業を円滑に行うことができる。
ここで、引き込み治具1が固定されたときの先端部2a、3a間の距離W1は、壁体方向Xにおける後行鋼矢板42の幅W2、または壁体直交方向Yにおける後行鋼矢板42の高さH1の少なくともいずれかよりも大きい。距離W1を幅W2および高さH1の両方よりも大きくした場合、図5Aに矢印で示すように吊り下げられた後行鋼矢板42が強風などにより回転した際に、後行鋼矢板42の向きに関わらず、引き込み治具1の外側から長尺部材2、3の間に後行鋼矢板42を容易に移動させることができる。
あるいは、距離W1を高さH1よりも大きくし、幅W2よりも小さくしてもよい。この場合、後行鋼矢板42のウェブ61とアーム63を先行鋼矢板41と同じ方向、すなわち壁体直交方向Yに向けてから、引き込み治具1内に後行鋼矢板42を移動させる。これによって、後行鋼矢板42の継手部52が先行鋼矢板41の継手部51との嵌合位置に近付きやすくなり、連結作業を円滑に行うことができる。
また、例えば図5Bに示すように、壁体直交方向Yに引き込み治具1を投影した場合、壁体方向Xの長さL1は、壁体方向Xにおいて先行鋼矢板41から後行鋼矢板42側へ引き込み治具1が延出する長さL2が後行鋼矢板42の幅W2の半分以上となるように設定される。この場合、後行鋼矢板42のウェブ61が長尺部材2、3に接触し易くなるため、吊り下げられた後行鋼矢板42の揺動を抑制することができる。長さL2を幅W2以上にすれば、開口部S内に後行鋼矢板42全体を容易に収めることができる。ただし、長尺部材2、3を長くし過ぎると、クレーンにより吊られた後行鋼矢板42が長尺部材2、3の先端に接触した際、接続部材21、31に作用する曲げモーメントが大きくなる。この場合、接続部材21、31の必要強度が大きくなることによって、引き込み治具1自体の重量や材料コストが増大する。そのため、長尺部材2、3の長さは、クレーンなどで吊られた後行鋼矢板42の揺動を抑制できるレベルに収めておくことが好ましい。
本実施形態において、引き込み治具1は、例えば図6Aに示すように、長尺部材2、3のそれぞれの先端側、すなわち先端部2a、3aに形成された切り欠き部22、32を含む。切り欠き部22、32の間には、ブリッジ部材やかんぬき部材などの剛部材70が架設される。この場合、開口部Sが各長尺部材2、3および剛部材70により囲まれ、吊り下げられた後行鋼矢板42が開口部Sから抜け出すことが防止される。他の例では、切り欠き部22、32の間に例えばワイヤ、ロープ、またはチェーンなどの索状部材が架設されてもよい。この場合、開口部Sは、長尺部材2、3および索状部材により囲まれる。特に、長尺部材2、3が比較的短い場合や引き込みの初期段階において後行鋼矢板42の一部が開口部Sの外側に位置する場合(すなわち、後行鋼矢板42が先端部2a、3aを結ぶ線を越えている場合)、切り欠き部22、32の間に架設した索状部材を必要に応じて撓ませることで、開口部Sの外側に位置する後行鋼矢板42の部分についても揺動や抜け出しを防止できる。
引き込み治具1は、例えば図6Aに示すように、接続部材21、31に形成された挿通孔23、33を有していてもよい。挿通孔23、33には、例えばワイヤ、ロープ、またはチェーンなどの索状部材(例えば図12Dに示されるロープ127)が挿通される。この場合、後行鋼矢板42にロープ127を連結することで、ロープ127を利用して後行鋼矢板42の位置を調整することができる。従って、後行鋼矢板42を所定の位置に誘導しやすくなり、後行鋼矢板42の導入を容易に実施することができる。なお、挿通孔23、33は、例えば先端部2a、3aに形成されてもよい。
引き込み治具1は、例えば図7に示すように、嵌合治具101を含んでもよい。嵌合治具101は、先行鋼矢板41の継手部51の上端部に載置される。嵌合治具101は、以下で説明するように、後行鋼矢板42の継手部52と、先行鋼矢板41の継手部51との嵌合を補助する。
嵌合治具101は、例えば図8A~図8Cに示すように、第1誘導具102と、第2誘導具103とを含む。嵌合治具101は、例えば第1誘導具102と、第2誘導具103とを組み合わせた状態で用いられる。
第1誘導具102は、第1面121aと、第2面122aとを有する。第1面121aは、嵌合治具101を継手部51に載置したときに壁体方向Xと交わる面である。同様に、第2面122aは壁体直交方向Yと交わる面である。
第2誘導具103は、延在部131と、突出部132と、第1接続部材133とを有する。延在部131は、嵌合治具101を継手部51に載置したときに壁体方向Xに延在し、かつ第2面122aとは離間する。突出部132は、壁体方向Xにおける延在部131の先端から第2面122a側に突出する。第1接続部材133は、壁体方向Xにおける延在部131の基端側に接合される。第1接続部材133は、延在部131の面を先行鋼矢板41の側面に揃えることにより、壁体直交方向Yにおける、先行鋼矢板41に対する第2誘導具103の位置決めをするのに用いられる。
第1誘導具102の第2面122aは、例えば図8Bに示すように、誘導面122aaと、導入面122abとを含む。導入面122abは、壁体直交方向Yから見て第2誘導具103の延在部131と重なる面である。誘導面122aaは、壁体直交方向Yから見て導入面122abおよび第2誘導具103の延在部131よりも上方に位置し、かつ第1面121aと隣接する面である。なお、誘導面122aaおよび導入面122abは、連続して形成されてもよいし、離間して形成されてもよい。
具体的には、例えば、上記の第1誘導具102は、第1板部材121と、第2板部材122と、第3板部材123とによって構成される。第1板部材121は、第1面121aを形成する。第2板部材122は、壁体方向Xの一端で第1板部材121と接し、第2面122aを形成する。第3板部材123は、第2板部材122における壁体方向Xの他端と接し、第1板部材121に対向する。
図示された例において、第1板部材121の幅(壁体直交方向Yにおける第1板部材121の寸法)は、第3板部材123の幅(壁体直交方向Yにおける第3板部材123の寸法)よりも大きい。壁体直交方向Yから見て、第1板部材121の少なくとも一部は、第2誘導具103の延在部131よりも上方に位置する。高さ方向Zについて、第2板部材122および第3板部材123は、第2誘導具103の延在部131の下端と略等しい位置から、第1板部材121の上端と略等しい位置まで延在する。
さらに、第1誘導具102は、例えば第4板部材124を有してもよい。第4板部材124は、高さ方向Zについて第1板部材121よりも下方に設けられ、第2板部材122における壁体方向Xの一端と接する。第4板部材124は、第3板部材123に対向し、第3板部材123との間の距離が第1板部材121と第3板部材123との間の距離よりも大きい。第4板部材124は、第2誘導具103の延在部131に当接させられる接合面124aを有し、第2誘導具103は、接合面124aを介して第1誘導具102に接合される。接合面124aは、例えば溶接などにより延在部131に接合されるほか、例えば締め付け金具もしくは磁石などの仮固定部材、または点付け溶接を用いて、延在部131に一時的に接合されてもよい。なお、例えば第1誘導具102が第4板部材124を有さない場合、第1板部材121に第2誘導具103との接合面が形成されてもよい。
上記のような第1誘導具102を構成する板部材121、122、123、124は、例えば普通鋼、鋳鋼、鋳鉄、またはFRP(Fiber-Reinforced Plastics)を材料として形成される。なお、材料として鋳鋼が用いられる場合、部材表面の摩擦係数が0.2程度となり、鋼材の摩擦係数(0.45~0.55程度)の半分以下となることから、後行鋼矢板42のスリップ性が向上し、嵌合治具101内における後行鋼矢板42の導入などを容易に実施することができる。また、例えば鋳鋼からなる鋳造一体造形とする場合、形状最適化が容易になり、溶接ビルドアップや切削加工のコストを削減することができる。
第1誘導具102を構成する板部材121、122、123、124のそれぞれの厚さは、例えば6mm以上25mm以下である。強度および溶接性の確保や、重量を抑えて運搬を容易にする観点から、板部材121、122、123、124のそれぞれの厚さを9mm以上17mm以下としてもよい。第1面121a、第3板部材123における第1面121aと対向する面、および第4板部材124における第1面121aと平行な面は、第2面122aと略直交していてもよい。
図8Bに示されるように、第2板部材122および第3板部材123の高さH11は、例えば60mm以上であり、100mm以上300mm以下であってもよい。第2板部材122の上端側の幅W11は、例えば50mm以上である。嵌合治具101内への後行鋼矢板42の誘導を容易にし、かつ嵌合治具101の運搬をも容易にする観点から、第2板部材122の上端側の幅W11を100mm以上200mm以下としてもよい。なお、第2板部材122の下端側の幅は、幅W11よりも大きくてもよく、例えば延在部131の形状や、延在部131と接合面124aとの接続位置に合わせて決定される。
誘導面122aaの高さH11aは、例えば30mm以上である。嵌合治具101内への後行鋼矢板42の誘導を容易にし、かつ嵌合治具101の運搬を容易にする観点から、高さH11aを50mm以上150mm以下としてもよい。なお、第1板部材121の高さは、誘導面122aaの高さH11aと同程度であってもよいし、高さH11aよりも高くてもよい。
導入面122abの高さH11bは、例えば30mm以上である。後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51との嵌合位置に誘導することを容易にし、かつ嵌合治具101の運搬を容易にする観点から、高さH11bを50mm以上150mm以下としてもよい。なお、第4板部材124の高さは、導入面122abの高さH11bと同程度であってもよいし、高さH11bよりも高くてもよい。
第2誘導具103の延在部131は、例えば図8Cに示すように、当接部131aと、凹部131bとを有する。当接部131aには、例えば第1誘導具102の接合面124aが当接される。凹部131bは、当接部131aと、突出部132との間に形成され、壁体方向Xに沿って第1誘導具102側に開口する。すなわち、凹部131bの内面は、第1誘導具102の第2板部材122に対向する。これによって、第1誘導具102の第2板部材122、第3板部材123および第4板部材124、ならびに第2誘導具103の突出部132および凹部131bに囲まれた空間が形成され、また第3板部材123と突出部132との間にも隙間が形成される。
上記のような延在部131および突出部132を有する第2誘導具103は、例えば鋼矢板4と同じ断面の鋼矢板を適切な長さに切断したものからアーム63および継手部5を切り出し、さらに継手部5の嵌合爪5aの一部(図8Cに示す除去部132aに相当する)を除去したものが用いられる。なお、除去部132aは必ずしも除去されなくてもよく、切り出されたアーム63および継手部5をそのまま延在部131および突出部132としてもよい。この場合、凹部131bは、嵌合溝5bに相当する。なお、図8Cに示された第2誘導具103のように、継手部5の嵌合爪5aの一部(除去部132a)を除去する方が、導入面122abと凹部131bとの間の空間は広くなる。これによって、嵌合治具101内に誘導された後行鋼矢板42を第2誘導具103の凹部131b内に導入することが容易になり、また後行鋼矢板42を円滑に下降させることができる。また、延在部131および突出部132は必ずしもアーム63および継手部5と同じ断面形状で形成されなくてもよく、上記で説明したような形状を有するが断面形状がアーム63および継手部5とは異なる延在部131および突出部132が形成されてもよい。
第1接続部材133は、例えば溶接などによって延在部131に接合される。第1接続部材133は、図示された例のように延在部131の当接部131aとは反対側の面に接合されてもよいし、当接部131aと同じ側の面に接合されてもよい。第1接続部材133は、例えば第1誘導具102の板部材121、122、123、124と同じ材料で形成される。また、第1接続部材133の厚さは、例えば板部材121、122、123、124の厚さと同程度であってもよい。
図8Cに示された延在部131の高さH12は、例えば図8Bに示された導入面122abの高さH11bと同程度である。また、高さ方向Zについて第1接続部材133が延在部131よりも下方に延在する高さH13は、例えば30mm以上である。先行鋼矢板41に対して嵌合治具101を安定的に固定し、かつ嵌合治具101の運搬を容易にする観点から、高さH13を50mm以上100mm以下としてもよい。
延在部131の幅W12は、例えば200mm以下である。突出部132、凹部131b、当接部131a、および第1接続部材133と接する部分を確保できる限りにおいて、幅W12の大きさは任意である。第1接続部材133の幅W13は、例えば30mm以上である。先行鋼矢板41に対して嵌合治具101を安定的に固定し、かつ嵌合治具101の運搬を容易にする観点から、幅W13を40mm以上80mm以下としてもよい。
第1誘導具102および第2誘導具103を組み上げた嵌合治具101全体の大きさは、壁体方向Xに沿って200mm、壁体直交方向Yに沿って200mm、および高さ方向Zに沿って300mm程度であってもよい。この範囲に収まる大きさとすることで、ハンドリング性が良好になりうる。また、嵌合治具101の総重量を例えば25kg以下にすることによって、1人の作業員で容易に運搬することができる。
図9Aに示すように、嵌合治具101付近に誘導された後行鋼矢板42の継手部52は第2板部材122と延在部131との間に導入される。そこから継手部52を嵌合治具101に沿って下降させることによって、継手部52を先行鋼矢板41の継手部51と嵌合させることができる。このとき、例えば強風などによって継手部52に嵌合治具101から抜け出す方向(図9Aおよび図9Bに示された矢印方向)の力が作用した場合、突出部132または第3板部材123が継手部52に接触することによって、継手部52の抜け出しを防止することができる。
特に、図9Aに示された突出部132と第2板部材122との間の第1最短距離D21、および図9Bに示された突出部132と第3板部材123との間の第2最短距離D22の少なくともいずれかを所定の値とすることによって、継手部52の抜け出しをより効果的に防ぐことができる。具体的には、壁体直交方向Yについて、第2板部材122と延在部131との間に導入される継手部52の最大幅D1(後行鋼矢板42の幅方向と直交する方向における継手部52の最大寸法)が第1最短距離D21、および第2最短距離D22の少なくともいずれかよりも大きい場合、例えば継手部52の導入される角度によらず、継手部52の抜け出しを効果的に防ぐことができる。
なお、上述のような嵌合治具101は、引き込み治具1とは別に用いた場合であっても、例えばクレーンで吊り下げられた後行鋼矢板42の継手部52を第1誘導具102の板材で受け止めて先行鋼矢板41の継手部51との水平位置が合わせられるため、継手部51、52の嵌合を容易にするために有効である。ただし、この場合、嵌合治具101は後行鋼矢板42の継手部52のみに接するため、後行鋼矢板42の全体の揺動を抑制することはできない。上述したような引き込み治具1に嵌合治具101を組み合わせることによって、後行鋼矢板42の全体の揺動が抑制され、上述のような嵌合治具101の機能を十分に発揮させることができる。
図10Aおよび図10Bに示す例では、引き込み治具1が導枠90(導枠90a、90b)に取り付けられる。導枠90と先行鋼矢板41との位置関係は固定されているため、引き込み治具1を導枠90に取り付けた場合も、引き込み治具1は先行鋼矢板41に対して固定される。図示された例において、導枠90a、90bは、壁体直交方向Yに沿って先行鋼矢板41を挟むように配置され、先行鋼矢板41を支持する。
上記の例において、引き込み治具1の接続部材21、31は高さ方向Zに延びた形状を有し、それぞれ導枠90aおよび導枠90b上に立設される。長尺部材2、3は、それぞれ導枠90aおよび接続部材21、ならびに導枠90bおよび接続部材31によって支持され、図10Aに示されるように開口部Sが後行鋼矢板42に向かって幅広になるように水平方向(X-Y平面方向)に傾斜して配置される。また、長尺部材2、3は、図10Bに示されるように、吊り下げられた後行鋼矢板42に向かって高くなるように鉛直方向(X-Z平面方向)に傾斜して配置される。図示された例において、長尺部材2、3の先端部2a、3aの高さは、先行鋼矢板41の上端よりも高く、嵌合治具101の上端よりも高い。
なお、上記で図10Aおよび図10Bに示された例では、長尺部材2、3が、それぞれ導枠90上に立設される接続部材21、31および導枠90の2点で支持される。他の例では、長尺部材2、3のそれぞれを導枠90上に立設される接続部材21、31および先行鋼矢板41の上部に配置される別の接続部材の2点で支持してもよい。この場合、長尺部材2、3は先行鋼矢板41の天端ラインと略平行になる。また、接続部材21、31を導枠90に取り付ける代わりに、接続部材21、31の下端を地盤8に設置してもよい。地盤8と先行鋼矢板41との位置関係は固定されているため、接続部材21、31を地盤8に設置した場合も、引き込み治具1は先行鋼矢板41に対して固定される。この場合、接続部材21、31の下端に台車を取り付け、引き込み治具1を持ち上げずに例えば壁体方向Xに移動することを可能にしてもよい。これによって、引き込み治具1の移設が容易になる。台車は、例えば接続部材21、31に別途取り付けられた短杭を地盤8に差し込んで反力を取ったり、台車にストッパーを取り付けて車輪の動きを抑制したりすることによって固定される。
図11Aおよび図11Bに示す例では、引き込み治具1が導枠90(導枠90a、90b)に連結された索状部材71(索状部材71a、71b)を用いて固定される。索状部材71は、例えばクランプなどの締め付け部材を用いて導枠90に固定される。
上記の例において、引き込み治具1の長尺部材2の先端部2aには、導枠90bに連結された索状部材71aが連結される。一方、長尺部材3の先端部3aには、導枠90aに連結された索状部材71bが連結される。このとき、高さ方向Zから見て、開口部Sは長尺部材2、3および索状部材71a、71bによって囲まれる。例えば、吊り下げられた後行鋼矢板42が長尺部材2、3に接触した場合、長尺部材2、3に連結された索状部材71に作用する引張力によって、長尺部材2、3が外側に変位することが抑制される。例えば、後行鋼矢板42の重量が大きく、上記のような場合に接続部材21、31に作用する曲げモーメントが大きい場合に、先端部2a、3aに索状部材71を連結することによって、長尺部材2、3を支持する接続部材21、31への負担を軽減することができる。
次に、本実施形態における鋼矢板の連結方法の一例について、図12A~図12Fを用いて説明する。本実施形態における鋼矢板の連結方法では、引き込み治具1を用いて、複数の鋼矢板4を継手部5の嵌合によって連結し、バイブロハンマー工法によって地中に打設する。
本実施形態に係る鋼矢板の連結方法では、図12Aに示すように、クレーン81などによって吊り下げた後行鋼矢板42を引き込み治具1によって形成される開口部S内に移動させた後、後行鋼矢板42を下降させ、後行鋼矢板の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させる。このような鋼矢板の連結方法は、治具固定工程と、移動工程と、嵌合工程とを含み、例えば設置工程、連結工程、吊り上げ工程、架設工程、および撤去工程の少なくともいずれかをさらに含んでもよい。
治具固定工程では、図12Bに示すように、引き込み治具1を、壁体方向Xにおける先行鋼矢板41から離間する方向に開口部Sが形成されるように、先行鋼矢板41の上部に取り付ける。すなわち、治具固定工程では、長尺部材2、3の先端(先端部2a、3a)が互いに離間し、先行鋼矢板41の継手部51が平面視で長尺部材2、3の間に位置し、かつ長尺部材2、3が壁体方向Xにおいて後行鋼矢板42側へ延出する長さが後行鋼矢板42の幅の半分以上になるように、引き込み治具1が先行鋼矢板41に対して固定される。治具固定工程では、図示された例のように先行鋼矢板41の上部に引き込み治具1が取り付けられてもよいし、先行鋼矢板41とともに地盤8に打設された別の鋼矢板4の上部に引き込み治具1が取り付けられてもよい。あるいは、図10Aおよび図10Bに示した例のように、先行鋼矢板41を支持する導枠90に引き込み治具1が取り付けられてもよい。既に述べたように、いずれの場合も、引き込み治具1を先行鋼矢板41に対して固定することができる。
上記のような治具固定工程では、例えば締め付け金具を用いて、引き込み治具1の接続部材21、31を先行鋼矢板41または導枠90に取り付けてもよい。あるいは、治具固定工程では、例えば点付けによる断続溶接により、引き込み治具1の接続部材21、31を先行鋼矢板41、別の鋼矢板4または導枠90に取り付けてもよい。この場合、後述する撤去工程では、グラインダを用いて接続部材21、31を先行鋼矢板41、別の鋼矢板4または導枠90から取り外すことができる。
上記の治具固定工程は、先行鋼矢板41の上端部に嵌合治具101を載置する工程を含んでもよい。なお、引き込み治具1の取り付けと嵌合治具101の載置とを行う順番は、任意である。
具体的には、治具固定工程は、例えば先行鋼矢板41における未嵌合側の継手部51に隣接するアーム63の上端部に、第1接続部材133を介して嵌合治具101を載置する工程を含んでもよい。第1接続部材133は、延在部131の一方の面に接合され、先行鋼矢板41の側面に沿って延びるように配置される。これにより、先行鋼矢板41における継手部51の上端に、嵌合治具101を載置することができる。
治具固定工程において嵌合治具101を載置する工程では、例えば締め付け金具もしくは磁石などの仮固定部材、または点付け溶接により、先行鋼矢板41に第1接続部材133を仮固定する。なお、治具固定工程では、例えば溶接接合などによって先行鋼矢板41に第1接続部材133を接合してもよく、溶接接合および仮固定部材を併用してもよい。なお、治具固定工程において用いられる仮固定部材の数は、任意である。
次に、移動工程では、長尺部材2、3の間に形成される開口部Sに、吊り下げられた後行鋼矢板42を移動させる。このとき、例えば図12Bに示す破線矢印のように、後行鋼矢板42が強風などにより揺動しても、各長尺部材2、3との接触によって、後行鋼矢板42の揺動範囲は引き込み治具1内に留まり、後行鋼矢板42の揺動が大きくなるのを抑制できる。従って、移動工程においては、作業員は引き込み治具1の外側にいて、後行鋼矢板42に直接的に触れることなく後行鋼矢板42を移動させることができる。作業員が揺動する後行鋼矢板42に触れなくてよいことによって、施工の安全性が向上する。
次に、図12Cに示すような設置工程を実施してもよい。設置工程では、後行鋼矢板42を地盤8上に設置する。このとき、後行鋼矢板42の平面位置は、長尺部材2、3の間の開口部S内に維持される。
次に、図12Dに示すような連結工程を実施してもよい。連結工程では、後行鋼矢板42にロープ127を連結する。例えば、後行鋼矢板42の両側の継手部52付近にロープ127を連結してもよい。ロープ127の後行鋼矢板42への連結工程は、上記の移動工程の前に実施されてもよい。移動工程の前にロープ127を後行鋼矢板42に連結しておくことで、地盤8への降下および再上昇の工程が不要となり、作業時間を短くできる。
上記の連結工程では、上述した引き込み治具1の挿通孔23、33、または嵌合治具101に形成された挿通孔に、ロープ127の先行鋼矢板41側の部分を挿通してもよい。
連結工程は、例えば後行鋼矢板42に予め形成された孔にロープ127を挿通する工程に加えて、例えば締め付け部材を用いて後行鋼矢板42とロープ127とを締結する工程を含んでもよい。図12Dに示された例では、2つのロープ127a、127bが用いられる。ロープ127aは、先行鋼矢板41に近い側の継手部52付近に連結され、先行鋼矢板41に取り付けられた嵌合治具101に形成された挿通孔に挿通される。他の例において、ロープ127aは引き込み治具1の挿通孔23、33に挿通されてもよい。一方、ロープ127bは、先行鋼矢板41から遠い側の継手部52付近に連結される。これにより、例えば後述する嵌合工程において、2人の作業員がそれぞれロープ127a、127bを把持して、後行鋼矢板42の位置を微調整することができる。なお、ロープ127a、127bのいずれか一方、またはロープ127a、127bが一続きになったロープ127を後行鋼矢板42に連結してもよい。
次に、図12Eに示すような吊り上げ工程を実施してもよい。吊り上げ工程では、後行鋼矢板42を、下端が先行鋼矢板41の上端よりも高くなるまで吊り上げる。上記の設置工程が実施された場合、地盤8上に設置された後行鋼矢板42が吊り上げられる。設置工程が実施されない場合、吊り上げ前の後行鋼矢板42の位置は任意である。吊り上げ工程の間、後行鋼矢板42の平面位置は、長尺部材2、3の間の開口部S内に維持される。上記で連結工程において後行鋼矢板42にロープ127を連結した場合、吊り上げ工程ではロープ127を用いて後行鋼矢板42の位置を制御することができる。なお、嵌合治具101が載置されている場合、吊り上げ工程では、後行鋼矢板42を、下端が嵌合治具101の誘導面122aaに当接する高さ位置、すなわち導入面122abの上端よりも高く、誘導面122aaの上端よりも低い位置になるまで吊り上げる。このような高さ位置に後行鋼矢板42の下端を調節しておくことで、後行鋼矢板42の下端が先行鋼矢板41の継手部51上に水平移動された時点で嵌合治具101に当接し、その後はクレーンで後行鋼矢板42を降下させる作業だけで継手部51、52の嵌合が可能である。これによって、迅速な嵌合作業が可能となる。
なお、上記の吊り上げ工程の前に、架設工程を実施してもよい。架設工程では、図6Aおよび図6Bに示された例のように長尺部材2、3の先端部2a、3aに形成された切り欠き部22、32に、剛部材70または索状部材を架設する。このとき、開口部Sに位置する後行鋼矢板42は、長尺部材2、3および剛部材70によって囲まれる。
その後、図12Eに矢印で示されるように、例えばロープ127を用いて、先行鋼矢板41の継手部51の上方にあたる位置に、後行鋼矢板42の継手部52を誘導する(図12Eの矢印)。図示された例では、2人の作業員がロープ127a、127bのそれぞれを引っ張ることによって後行鋼矢板42を誘導する。このような誘導工程は、作業員が後行鋼矢板42を直接触れることなく実施することができるため、安全性が高い。また、クレーン81のみを用いて後行鋼矢板42を誘導する場合に比べて、迅速に後行鋼矢板42を誘導することができる。
具体的には、例えばロープ127の一方の端を後行鋼矢板42の下端部に連結し、他方の端を引き込み治具1、または嵌合治具101に形成された挿通孔を通して水平方向に引っ張ることによって、ロープ127の一部の位置を先行鋼矢板41の継手部51付近に固定することができる。この場合、後行鋼矢板42の継手部52が先行鋼矢板41の継手部51との嵌合位置に向かって引き込まれるため、継手部51、52の嵌合の作業が容易になる。嵌合治具101に形成された挿通孔にロープ127を挿通した場合は、後行鋼矢板42の下端の継手部52が嵌合治具101に接触するまでロープ127を引き込むことによって、自動的に後行鋼矢板の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51との嵌合位置の上方に誘導することができる。この場合、継手部52が嵌合治具101に接触した段階で後行鋼矢板42を下降させれば、継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に容易に嵌合させることができる。
なお、例えばウィンチなどの機械を用いてロープ127aを巻き取ることによって後行鋼矢板42を誘導してもよい。機械を用いることで、鋼矢板の大型化や長尺化に伴い後行鋼矢板42の重量が重い場合や、強風などのために人手では後行鋼矢板42を静止させることが困難な場合であっても、確実に後行鋼矢板42を誘導することができる。このような機械は、例えば先行鋼矢板41の近傍で、地盤8から反力を取れる位置に設置することが好ましい。あるいは、先行鋼矢板41の上部に固定板を設置し、その上に機械を設置してもよい。固定板は、作業員の作業スペースを圧迫しないように、先行鋼矢板41の断面内に収まるようにし、機械も平面視で固定板内に収まる小型軽量のものを用いることが好ましい。この場合、反力を先行鋼矢板41で取れるように、機械を固定板にボルトなどを用いて仮固定してもよい。本実施形態ではバイブロハンマー工法が用いられるが、他の実施形態において施工機械を先行鋼矢板41の上に載置する圧入工法を用いる場合は、ウィンチなどの機械を圧入施工機械に直接取り付けて反力を取ってもよい。
次に、図12Fに示すような嵌合工程を実施する。嵌合工程では、図12Fに矢印で示すように後行鋼矢板42を下降させ、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41における未嵌合側の継手部51に嵌合させる。嵌合治具101が先行鋼矢板41に載置されている場合、嵌合工程では、嵌合治具101内に継手部52の下端を誘導した上で、後行鋼矢板42を下降させる。これにより、円滑に継手部52を継手部51に嵌合させることができる。
なお、上記の連結工程を実施した場合、嵌合工程では、後行鋼矢板42を下降させる前に、2つのロープ127a、127bの少なくともいずれかを取り外してもよい。例えば、後行鋼矢板42を下降させる前に、ロープ127aのみを外してもよい。この場合、残されたロープ127bを、下降中の後行鋼矢板42の位置を調整するために用いることができる。
上記のような嵌合工程の後に、撤去工程を実施してもよい。撤去工程では、上記の治具固定工程において先行鋼矢板41に対して固定された引き込み治具1を撤去する。例えば引き込み治具1が締め付け金具を用いて取り付けられている場合、締め付けを解除することによって容易に引き込み治具1を取り外すことができる。また、引き込み治具1が溶接されている場合も、グラインダを用いて溶接部を削り取って引き込み治具1を取り外すことができる。取り外した引き込み治具1は、例えば後行鋼矢板42の打設後に未嵌合側の継手部52周辺に取り付けることによって、繰り返し使用することができる。
また、嵌合治具101が用いられる場合、撤去工程は、第1誘導具102と、延在部131とを仮固定する支持部材または点付け溶接を取り除く工程を含む。その後、第1誘導具102を撤去した後に、第2誘導具103を撤去する。撤去した嵌合治具101は、例えば後行鋼矢板42の打設後に未嵌合側の継手部52に隣接するアーム63の上端部に載置することによって、繰り返し使用することができる。
上記のような工程によって後行鋼矢板42を先行鋼矢板41に連結した後、例えば継手部51、52を嵌合させながら後行鋼矢板42を地盤8上まで降下させ、後行鋼矢板42の頭部をクレーンで吊り下げられたバイブロハンマーで掴み、後行鋼矢板42に鉛直方向の振動を与えることによって地中に打設する。以上のような工程を繰り返すことによって、複数の鋼矢板4が継手部5で互いに連結された連続壁9を構築することができる。
なお、本実施形態における引き込み治具1は、例えば図13Aおよび図13B、ならびに図15に示すように、鋼矢板4としてZ形鋼矢板またはU形鋼矢板が用いられた場合においても、上記の例と同様に用いることができる。この場合も、引き込み治具1を用いた鋼矢板の連結方法、および鋼矢板の連結方法による連続壁9の構築を実現することができる。
ここで、例えば図16Aおよび図16Bに示すように、Z形鋼矢板またはハット形鋼矢板は、雄型継手部5fと、雌型継手部5sとを一対の継手部5として有してもよい。この場合、一方の鋼矢板4の有する雄型継手部5fと、他方の鋼矢板4の有する雌型継手部5sとを嵌合させることで、一対の鋼矢板4が連結される。
雄型継手部5fは、例えば図16Aに示すように、嵌合溝5bよりもアーム63側に形成された突部5tを有する。突部5tは、アーム63から嵌合爪5aと枝分かれして形成され、嵌合爪5aと同じ方向に延在する。嵌合溝5bは、突部5tと嵌合爪5aとの間に形成される。
雌型継手部5sは、例えば図16Bに示すように、嵌合溝5bよりもアーム63側に形成された屈曲部5nを有する。屈曲部5nは、アーム63と嵌合爪5aとの間に形成され、嵌合爪5aと同じ方向に延在する。嵌合溝5bは、屈曲部5nと嵌合爪5aとの間に形成される。嵌合爪5aは、屈曲部5nを介してアーム63と一体に形成される。
鋼矢板4として、雄型継手部5fおよび雌型継手部5sを有するZ形鋼矢板が用いられる場合、例えば図13Aおよび図13Bに示すように、各鋼矢板4が連結されて、連続壁9が形成される。このとき、一対の鋼矢板4を嵌合させる順序として、第1順序および第2順序のいずれかが用いられる。
第1順序は、例えば図13Aに示すように、先行鋼矢板41の雌型継手部51sに、後行鋼矢板42の雄型継手部52fを嵌合させる。この場合、図13Aに示す矢印の方向に沿って各鋼矢板4が連結される。
第2順序は、例えば図13Bに示すように、先行鋼矢板41の雄側継手部51fに、後行鋼矢板42の雌側継手部52sを嵌合させる。この場合、図13Bに示す矢印の方向に沿って各鋼矢板4が連結される。
また、鋼矢板4として、雄型継手部5fおよび雌型継手部5sを有するハット形鋼矢板が用いられる場合、例えば図14Aおよび図14Bに示すように、各鋼矢板4が連結されて、連続壁9が形成される。この場合においても、一対の鋼矢板4を嵌合させる順序として、図14Aに示す第1順序、および図14Bに示す第2順序のいずれかが用いられる。なお、各順序の詳細については、上述した各順序と同様のため、説明を省略する。
上記の通り、本実施形態における引き込み治具1は、鋼矢板4として、雄型継手部5fおよび雌型継手部5sを有するZ形鋼矢板、またはハット形鋼矢板が用いられた場合においても、上記同様に用いることができる。この場合も、引き込み治具1を用いた鋼矢板の連結方法、および鋼矢板の連結方法による連続壁9の構築を実現することができる。
以上で説明したような本発明の実施形態では、移動工程において、長尺部材2、3の間の開口部Sに後行鋼矢板42(他の鋼矢板)を移動させる。このため、強風などの環境下においても、長尺部材2、3によって後行鋼矢板42の揺動を抑制でき、容易かつ迅速に後行鋼矢板42を所定位置に誘導することができる。また、例えば吊り下げられた後行鋼矢板42が大きく揺動しているような場合においても、引き込み治具1を用いて揺動を止めることができる。従って、後行鋼矢板42が揺動する状況であっても作業員の人数を増やす必要はなく、また従来から行われているように後行鋼矢板42に作業員が直接手を触れて誘導する工程をなくすことができるため、作業の安全性が向上する。
また、本実施形態の嵌合工程では、嵌合治具101内に後行鋼矢板42の継手部52を誘導する。このため、先行鋼矢板41の継手部51の上方の位置に、後行鋼矢板42の継手部52を容易に配置できる。これにより、鋼矢板の連結作業をさらに容易にすることができる。
また、本実施形態の連結工程では、後行鋼矢板42にロープ127を連結し、ロープ127を用いて後行鋼矢板42を容易に誘導することができる。これにより、作業員が後行鋼矢板42に直接接触する機会を減少させ、施工の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態の連結工程では、移動工程の前に、後行鋼矢板42にロープ127を連結してもよい。この場合、移動工程においてロープ127を介して後行鋼矢板42を容易に誘導することができる。また、クレーンなどにより後行鋼矢板42を吊り上げる前に、予め地上(地盤8)に設置された状態で後行鋼矢板42にロープ127を連結してもよい。この場合、ロープ127の連結のために後行鋼矢板42を地盤8に降下させ、再上昇させる工程が不要になる。
また、本実施形態の連結工程では、引き込み治具1、または嵌合治具101に形成された挿通孔23、33にロープ127を挿通する。この場合、挿通孔23、33を支点としてロープ127を引っ張ることで、後行鋼矢板42の誘導を効率的に精度良く行うことができる。
また、本実施形態の架設工程では、長尺部材2、3の先端部2a、3aに、剛部材70または索状部材を取り付ける。剛部材70または索状部材は、先端部2a、3aに形成される切り欠き部22、32に取り付けられてもよい。この場合、長尺部材2、3の間に形成される開口部Sから後行鋼矢板42が抜け出すことを防止できる。このため、後行鋼矢板を再度引き込み治具内に誘導する複数回の移動工程を行うような、作業の手戻りをなくすことができる。
また、本実施形態において、先端部2a、3a間の距離W1は、後行鋼矢板42の幅W2よりも大きくてもよい。この場合、後行鋼矢板42は、吊り下げられた向きに関わらず後行鋼矢板42を長尺部材2、3の間に容易に移動させることができる。あるいは、先端部2a、3a間の距離W1は、後行鋼矢板42の高さH1よりも大きくてもよい。この場合、吊り下げられた後行鋼矢板42が先行鋼矢板41と平面視で同じ向きとなるように、所定の向きを向いていれば、後行鋼矢板42を長尺部材2、3の間に移動させた後に、先行鋼矢板41の継手部51との嵌合を容易にすることができる。
また、本実施形態において、挿通孔23、33が、先端部2a、3aおよび接続部材21、31の少なくともいずれかに形成されてもよい。この場合、後行鋼矢板42に連結されたロープ127を挿通孔23、33に挿通することで、後行鋼矢板42の導入が容易になる。
なお、本実施形態における引き込み治具1は、上記で任意であるものとして説明された構成を備えなくてもよいし、これらの構成のいくつかを組み合わせた構成を備えてもよい。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1…引き込み治具、2…長尺部材、2a…先端部、21…接続部、22…切り欠き部、23…挿通孔、3…長尺部材、3a…先端部、31…接続部、32…切り欠き部、33…挿通孔、4…鋼矢板、41…先行鋼矢板、42…後行鋼矢板、5…継手部、5a…嵌合爪、5b…嵌合溝、5f…雄型継手部、5n…屈曲部、5s…雌型継手部、5t…突部、51…継手部、51f…雄型継手部、51s…雌型継手部、52…継手部、52f…雄型継手部、52s…雌型継手部、61…ウェブ、62…フランジ、63…アーム、70…剛部材、71…索状部材、8…地盤、81…クレーン、9…連続壁、90…導枠、101…嵌合治具、102…第1誘導具、103…第2誘導具、121…第1板部材、121a…第1面、122…第2板部材、122a…第2面、122aa…誘導面、122ab…導入面、123…第3板部材、124…第4板部材、124a…接続面、127…ロープ、131…延在部、131a…当接部、131b…凹部、132…突出部、132a…除去部、133…第1接続部材、S…開口部、X…壁体方向、Y…壁体直交方向、Z…高さ方向。

Claims (12)

  1. 地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、
    第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、前記第1の鋼矢板から離れるにつれて幅が広がる開口部が形成されるように前記第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、前記第1の鋼矢板の継手部が平面視で前記第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ前記第1および第2の長尺部材が壁体方向において前記第2の鋼矢板側へ延出する長さが前記第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、前記第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、
    前記第1および第2の長尺部材の間に前記第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、
    前記第2の鋼矢板を下降させ、前記第2の鋼矢板の継手部を前記第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程と
    を備え
    前記移動工程の後に、
    前記第2の鋼矢板を前記地盤上に設置する設置工程と、
    前記第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結する連結工程と、
    前記地盤上に設置された前記第2の鋼矢板を、下端が前記第1の鋼矢板の上端よりも高くなるまで吊り上げる吊り上げ工程と
    をさらに備え、
    前記連結工程では、前記第2の鋼矢板に前記第1の索状部材を連結するとともに、前記引き込み治具または前記引き込み治具の有する嵌合治具に形成された挿通孔に前記第1の索状部材を挿通する鋼矢板の連結方法。
  2. 地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、
    第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、前記第1の鋼矢板から離れるにつれて幅が広がる開口部が形成されるように前記第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、前記第1の鋼矢板の継手部が平面視で前記第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ前記第1および第2の長尺部材が壁体方向において前記第2の鋼矢板側へ延出する長さが前記第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、前記第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、
    前記第1および第2の長尺部材の間に前記第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、
    前記第2の鋼矢板を下降させ、前記第2の鋼矢板の継手部を前記第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程と
    を備え、
    前記移動工程の前に、
    前記第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結する連結工程と、
    前記第2の鋼矢板を、下端が前記第1の鋼矢板の上端よりも高くなるまで吊り上げる吊り上げ工程と
    をさらに備え、
    前記連結工程では、前記第2の鋼矢板に前記第1の索状部材を連結するとともに、前記引き込み治具または前記引き込み治具の有する嵌合治具に形成された挿通孔に前記第1の索状部材を挿通する鋼矢板の連結方法。
  3. 前記吊り上げ工程の前に、前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端側に形成された切り欠き部に、前記第2の鋼矢板が前記開口部から抜け出すことを防止するために剛部材または第2の索状部材を架設する架設工程をさらに備え、
    前記第2の鋼矢板は、前記第1および第2の長尺部材と、前記剛部材または前記第2の索状部材とによって囲まれる、請求項1または請求項2に記載の鋼矢板の連結方法。
  4. 地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、
    第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、前記第1の鋼矢板から離れるにつれて幅が広がる開口部が形成されるように前記第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、前記第1の鋼矢板の継手部が平面視で前記第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ前記第1および第2の長尺部材が壁体方向において前記第2の鋼矢板側へ延出する長さが前記第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、前記第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、
    前記第1および第2の長尺部材の間に前記第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、
    前記第2の鋼矢板を下降させ、前記第2の鋼矢板の継手部を前記第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程と
    を備え、
    前記移動工程の後に、
    前記第2の鋼矢板を前記地盤上に設置する設置工程と、
    前記第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結する連結工程と、
    前記地盤上に設置された前記第2の鋼矢板を、下端が前記第1の鋼矢板の上端よりも高くなるまで吊り上げる吊り上げ工程と
    をさらに備え、
    前記吊り上げ工程の前に、前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端側に形成された切り欠き部に、前記第2の鋼矢板が前記開口部から抜け出すことを防止するために剛部材または第2の索状部材を架設する架設工程をさらに備え、
    前記第2の鋼矢板は、前記第1および第2の長尺部材と、前記剛部材または前記第2の索状部材とによって囲まれる鋼矢板の連結方法。
  5. 地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、
    第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、前記第1の鋼矢板から離れるにつれて幅が広がる開口部が形成されるように前記第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、前記第1の鋼矢板の継手部が平面視で前記第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ前記第1および第2の長尺部材が壁体方向において前記第2の鋼矢板側へ延出する長さが前記第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、前記第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、
    前記第1および第2の長尺部材の間に前記第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、
    前記第2の鋼矢板を下降させ、前記第2の鋼矢板の継手部を前記第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程と
    を備え、
    前記移動工程の前に、
    前記第2の鋼矢板に第1の索状部材を連結する連結工程と、
    前記第2の鋼矢板を、下端が前記第1の鋼矢板の上端よりも高くなるまで吊り上げる吊り上げ工程と
    をさらに備え、
    前記吊り上げ工程の前に、前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端側に形成された切り欠き部に、前記第2の鋼矢板が前記開口部から抜け出すことを防止するために剛部材または第2の索状部材を架設する架設工程をさらに備え、
    前記第2の鋼矢板は、前記第1および第2の長尺部材と、前記剛部材または前記第2の索状部材とによって囲まれる鋼矢板の連結方法。
  6. 前記引き込み治具は、前記第2の鋼矢板の継手部と前記第1の鋼矢板の継手部との嵌合を補助する嵌合治具をさらに有し、
    前記治具固定工程では、前記第1の鋼矢板の継手部の上端部に前記嵌合治具を載置し、
    前記嵌合工程では、前記嵌合治具内に前記第2の鋼矢板の継手部を誘導する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法。
  7. 前記治具固定工程では、前記第1の鋼矢板の上部、または前記第1の鋼矢板とともに前記地盤に打設された第3の鋼矢板の上部に前記引き込み治具を取り付ける、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法。
  8. 前記治具固定工程では、前記第1の鋼矢板を支持する導枠に前記引き込み治具を取り付ける、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の鋼矢板の連結方法により形成された、連続壁。
  10. 地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、
    第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、前記第1の鋼矢板から離れるにつれて幅が広がる開口部が形成されるように前記第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、前記第1の鋼矢板の継手部が平面視で前記第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ前記第1および第2の長尺部材が壁体方向において前記第2の鋼矢板側へ延出する長さが前記第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、前記第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、
    前記第1および第2の長尺部材の間に前記第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、
    前記第2の鋼矢板を下降させ、前記第2の鋼矢板の継手部を前記第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程と
    を備える鋼矢板の連結方法に用いられる引き込み治具であって、
    前記第1および第2の長尺部材と、
    前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの基端側に直接設けられ、前記引き込み治具を前記第1の鋼矢板に対して固定するために用いられる第1および第2の接続部材と
    を有し、
    前記第1および第2の接続部材を用いて前記引き込み治具が前記第1の鋼矢板に対して固定されたときの前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端部の間の距離は、壁体方向における前記第2の鋼矢板の幅、または壁体直交方向における前記第2の鋼矢板の高さの少なくともいずれかよりも大きく、
    前記第1もしくは第2の長尺部材の先端部、または前記第1もしくは第2の接続部材の少なくともいずれかに、前記第2の鋼矢板に連結された索状部材を挿通することが可能な挿通孔が形成される、引き込み治具。
  11. 前記第1もしくは第2の長尺部材の先端部のそれぞれに、前記開口部を前記第1および第2の長尺部材とともに囲む剛部材または索状部材を架設することが可能な切り欠き部が形成される、請求項10に記載の引き込み治具。
  12. 地盤に打設された第1の鋼矢板の継手部に、クレーンで吊り下げられた第2の鋼矢板の継手部を嵌合させる鋼矢板の連結方法であって、
    第1および第2の長尺部材を有する引き込み治具を、前記第1の鋼矢板から離れるにつれて幅が広がる開口部が形成されるように前記第1および第2の長尺部材の先端が互いに離間し、前記第1の鋼矢板の継手部が平面視で前記第1および第2の長尺部材の間に位置し、かつ前記第1および第2の長尺部材が壁体方向において前記第2の鋼矢板側へ延出する長さが前記第2の鋼矢板の幅の半分以上になるように、前記第1の鋼矢板に対して固定する治具固定工程と、
    前記第1および第2の長尺部材の間に前記第2の鋼矢板を移動させる移動工程と、
    前記第2の鋼矢板を下降させ、前記第2の鋼矢板の継手部を前記第1の鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程と
    を備える鋼矢板の連結方法に用いられる引き込み治具であって、
    前記第1および第2の長尺部材と、
    前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの基端側に直接設けられ、前記引き込み治具を前記第1の鋼矢板に対して固定するために用いられる第1および第2の接続部材と
    を有し、
    前記第1および第2の接続部材を用いて前記引き込み治具が前記第1の鋼矢板に対して固定されたときの前記第1および第2の長尺部材のそれぞれの先端部の間の距離は、壁体方向における前記第2の鋼矢板の幅、または壁体直交方向における前記第2の鋼矢板の高さの少なくともいずれかよりも大きく、
    前記第1もしくは第2の長尺部材の先端部のそれぞれに、前記開口部を前記第1および第2の長尺部材とともに囲む剛部材または索状部材を架設することが可能な切り欠き部が形成される、引き込み治具。
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