JP2016069837A - 嵌合補助治具及び継手部の嵌合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との位置合わせを容易にすることのできる嵌合補助治具を提供する。
【解決手段】複数の鋼矢板4を継手部5で嵌合させるための嵌合補助治具1に関する。嵌合補助治具1は、先行鋼矢板41に固定される鋼矢板カバー部2と、後行鋼矢板42の継手部52が当接される揺れ抑制部3とを備える。揺れ抑制部3は、第1当接面31aが形成された第1板材31と、第2当接面32aが形成された第2板材32とを有して、第1板材31と第2板材32とに挟まれて、後行鋼矢板42の継手部52を内挿するための内空間Sが形成される。第1板材31と第2板材32とは、平面方向で互いに所定の角度を有するように配置されて、後行鋼矢板42の継手部52を第1当接面31a又は第2当接面32aに当接させてから、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させるものとなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の鋼矢板を継手部で嵌合させるための嵌合補助治具及び継手部の嵌合方法に関する。
従来から、既設鋼矢板と新設鋼矢板とを連結後、鋼矢板打設用治具を容易に取り外し可能に構成することで、鋼矢板打設時の施工能率を向上させることを目的として、特許文献1、2に開示される鋼矢板打設用治具が提案されている。
特許文献1に開示された鋼矢板打設用治具は、既設鋼矢板の端縁部に被冠するための被冠溝が開設されたグリップ部と、既設鋼矢板の連結用縁部端面を覆う被覆部及び該被覆部に隣接し且つガイド斜面の下方終端位置に開設された新設鋼矢板の連結用縁部端面形の空間を構成したインサートガイド部とからなり、これらが被冠溝に被覆部を連続させて一体結合されている。
特許文献2に開示された鋼矢板打設用治具は、既設鋼矢板のフック状に形成された継手部の上端面を覆う被覆部と、新設鋼矢板のフック状に形成された継手部の下端面が嵌挿可能となる嵌挿口を形成した嵌挿部とを有し、被覆部に嵌挿部が連設されて、新設鋼矢板の継手部の返し方向で、新設鋼矢板の継手部の幅より大きい開口幅の開口部が形成されたガイド部を備える。
実開昭61−026738号公報 特開2007−255072号公報
しかし、特許文献1に開示された鋼矢板打設用治具は、高さ方向に延びて新設鋼矢板の連結用縁部端面形の空間を構成したインサートガイド部を有する鋼矢板打設用治具を既設鋼矢板に取り付けるものであり、新設鋼矢板の継手部を鋼矢板打設用治具の側方から内挿させることができないという問題点があった。
また、特許文献2に開示された鋼矢板打設用治具は、被覆部のテーパ面に沿って新設鋼矢板の継手部を吊り下げるため、新設鋼矢板が傾いて鉛直性を保つことが困難なものとなり、新設鋼矢板の鉛直性を保つために、クレーンの微調整を必要として施工効率が低下するだけでなく、クレーンオペレーターの技量に依存することで施工精度が低下するという問題点があった。
さらに、特許文献2に開示された鋼矢板打設用治具は、被覆部のテーパ面が傾斜面を有する形状に形成されるため、鋼矢板打設用治具の製作コストが増大する。また、側面位置決めプレートが既設鋼矢板のアーム部に当接され、なおかつ片側からボルトによって固定されるため鋼矢板打設用治具の既設鋼矢板に対する位置が一律に決まってしまい、既設鋼矢板に対する新設鋼矢板の平面位置の微調整ができないという問題点があった。また、開口部の開口幅は壁体方向に同一幅であり、後行矢板の揺れ幅を事前に開口幅以下に抑えなければ側方から内挿させることができない問題点もある。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との位置合わせを容易なものとして、先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との嵌合作業の施工効率を向上させることのできる嵌合補助治具を提供することにある。
第1発明に係る嵌合補助治具は、複数の鋼矢板を継手部で嵌合させるための嵌合補助治具であって、先行で設けられた先行鋼矢板に固定される鋼矢板カバー部と、後行で設けられる後行鋼矢板の継手部が当接される揺れ抑制部とを備え、前記揺れ抑制部は、第1当接面が形成された第1板材と、第2当接面が形成された第2板材とを有して、前記第1板材と前記第2板材とに挟まれて、後行鋼矢板の継手部を内挿するための内空間が形成されるものであり、前記第1板材と前記第2板材とは、平面方向で互いに所定の角度を有するように配置されて、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面及び前記第2当接面の何れか1箇所に当接させてから、又は、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面と前記第2当接面とで2箇所に当接させてから、後行鋼矢板の継手部を先行鋼矢板の継手部に嵌合させるものとなることを特徴とする。
第2発明に係る嵌合補助治具は、第1発明において、前記第1板材と前記第2板材とは、平面方向で互いに所定の角度を有するように配置されて、先行鋼矢板が設けられた基端側から、後行鋼矢板が設けられる先端側まで、平面方向で側方に向けて略直線状に拡開することで、前記内空間に拡開部を形成させるものとなることを特徴とする。
第3発明に係る嵌合補助治具は、第1発明又は第2発明において、前記第1板材及び前記第2板材は、前記第1当接面及び前記第2当接面の上部が、高さ方向で先行鋼矢板の継手部と略平行となるように形成されて、前記第1当接面及び前記第2当接面の何れか一方又は両方の下部が、上方から下方に向けて傾斜する略テーパ状に形成されることを特徴とする。
第4発明に係る嵌合補助治具は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記鋼矢板カバー部は、先行鋼矢板の一部を挟み込んで、先行鋼矢板の片面又は両面から、平面方向に並べて設けられた複数のボルトで、先行鋼矢板に固定されるものであることを特徴とする。
第5発明に係る嵌合補助治具は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記鋼矢板カバー部は、先行鋼矢板の一部を挟み込んで、先行鋼矢板の片面又は両面から、複数の鋼矢板が連結される壁体方向に並べて設けられた複数のボルトで、先行鋼矢板に固定されるものであることを特徴とする。
第6発明に係る嵌合補助治具は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記鋼矢板カバー部は、磁力を有する材料により構成されて、先行鋼矢板に磁力により固定されるものであることを特徴とする。
第7発明に係る継手部の嵌合方法は、複数の鋼矢板を継手部で嵌合させるための継手部の嵌合方法であって、先行で設けられた先行鋼矢板に固定される鋼矢板カバー部と、後行で設けられる後行鋼矢板の継手部が当接される揺れ抑制部とを有する嵌合補助治具を、先行鋼矢板の一部を前記鋼矢板カバー部で挟み込むことで取り付ける取付工程と、第1当接面が形成された第1板材と第2当接面が形成された第2板材とに挟まれた前記揺れ抑制部の内空間で、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面及び前記第2当接面の何れか1箇所に当接させてから、又は、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面と前記第2当接面とで2箇所に当接させてから、後行鋼矢板の継手部を先行鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程とを備えることを特徴とする。
第1発明〜第7発明によれば、第1当接面と第2当接面とで後行鋼矢板の継手部を1箇所又は2箇所に当接させて、クレーン操作等に伴って発生した後行鋼矢板の揺れを制止させることで、後行鋼矢板の継手部の平面方向の位置を安定させて、先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との位置合わせが容易なものとなり、先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、後行鋼矢板の継手部を第1接点及び第2接点の1箇所又は2箇所に当接させながら略鉛直下方向にスライド移動させることができるため、後行鋼矢板を略鉛直に下降させることができるものとなり、後行鋼矢板の略鉛直下降状態を保持させて、先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、複数の略平板状の鋼板等を組み合わせることで、揺れ抑制部及び鋼矢板カバー部を容易に接合させて製作することができるだけでなく、鋼矢板カバー部を着脱容易に固定させて複数の鋼矢板に同一の嵌合補助治具を順次取り付け、取り外しができるものとして再利用することで、嵌合補助治具の製作コストや材料コストの増大を抑制することが可能となる。
特に、第2発明によれば、拡開部が略直線状に拡開されるため、揺れ抑制部の内空間に後行鋼矢板の継手部が内挿される入口を大きく確保したものとなる。よって、クレーン操作等に伴って後行鋼矢板が大きく揺れている場合であっても、揺れ抑制部の内空間に後行鋼矢板の継手部を容易に内挿させて、後行鋼矢板の継手部を揺れ抑制部の1面又は2面に当接させることで徐々に揺れ幅を小さくできるため、後行鋼矢板の揺れを容易かつ確実に制止させることが可能となる。
特に、第3発明によれば、第1板材の第1当接面の下部又は第2板材の第2当接面の下部が上方から下方に向けて傾斜する略テーパ状に形成されることで、揺れ抑制部の内空間の拡開部がより大きく確保されたものとなり、強風等にあおられて後行鋼矢板が著しく大きく揺れている場合であっても、揺れ抑制部の内空間に後行鋼矢板の継手部を容易に内挿させて、後行鋼矢板の大きな揺れを容易かつ確実に制止させることが可能となる。
特に、第4発明、第5発明によれば、複数のボルトの側板材からの突出長を異ならせるのみで、鋼矢板カバー部を先行鋼矢板のアーム部と略平行なものとさせずに傾斜させることができることから、揺れ抑制部の平面方向の位置を容易に調節するものとして、先行鋼矢板の継手部と後行鋼矢板の継手部との位置合わせを高い精度で容易に実施することが可能となる。
特に、第6発明によれば、先行鋼矢板に鋼矢板カバー部を磁力によって固定させる場合に、ボルトの螺合作業等を必要としないで、着脱の容易性を向上させることが可能となる。
本発明を適用した嵌合補助治具が用いられる鋼矢板壁を示す斜視図である。 本発明を適用した嵌合補助治具が用いられる鋼矢板壁のハット形鋼矢板を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した嵌合補助治具が用いられる鋼矢板壁を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具を示す斜視図である。 本発明を適用した嵌合補助治具を示す正面図である。 (a)は、図5のD−D矢視断面図であり、(b)は、図5のE−E矢視断面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具の鋼矢板カバー部を示す正面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具を示す平面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具で直立状の第1板材と第2板材とを示す側面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具で部分的に略テーパ状に形成された第1板材と第2板材とを示す側面図である。 本発明を適用した継手部の嵌合方法で先行鋼矢板のアーム部の上方から鋼矢板カバー部を下方に向けて移動させる取付工程を示す正面図である。 本発明を適用した継手部の嵌合方法で先行鋼矢板のアーム部に鋼矢板カバー部を取り付ける取付工程を示す平面図である。 本発明を適用した継手部の嵌合方法で後行鋼矢板の継手部を揺れ抑制部の内空間に側方から移動させて内挿させる嵌合工程を示す平面図である。 本発明を適用した継手部の嵌合方法で後行鋼矢板の継手部を下方に向けてスライド移動させて先行鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程を示す側面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具で後行鋼矢板の継手部を揺れ抑制部に挟み込むことで後行鋼矢板の揺れを制止させた状態を示す平面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具で揺れ抑制部の平面方向の位置を調節した状態を示す平面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具が用いられる鋼矢板壁のU形鋼矢板を示す平面図である。 本発明を適用した嵌合補助治具が用いられる鋼矢板壁のZ形鋼矢板を示す平面図である。
以下、本発明を適用した嵌合補助治具1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、図1に示すように、複数の鋼矢板4を継手部5で嵌合させて、複数の鋼矢板4が壁体方向Xに連結された鋼矢板壁7を構築するために用いられる。
鋼矢板壁7は、複数の鋼矢板4が壁体方向Xに連結されて地盤内8に順次打設されることで、壁体直交方向Yの正面側と背面側とを隔てるように構築される。鋼矢板壁7は、高さ方向Zに所定の延長を有する複数の鋼矢板4が、地盤内8の所定の深度まで打設されるものとなる。
鋼矢板4は、図2に示すように、ハット形鋼矢板が用いられる場合に、フランジ部61と、一対のウェブ部62と、一対のアーム部63と、一対の継手部5とを有して、各々の継手部5に、互いに隣り合った継手部5の嵌合爪5aを嵌合させるための嵌合溝5bが形成される。
フランジ部61は、壁体方向Xに延びて略平板状等に形成される。一対のウェブ部62は、フランジ部61の壁体方向Xの両端の各々から、壁体直交方向Yに傾斜して形成される。一対のアーム部63は、各々のウェブ部62の壁体方向Xの片端から、フランジ部61と略平行に形成される。一対の継手部5は、各々のアーム部63の壁体方向Xの先端に形成される。
複数の鋼矢板4は、図3に示すように、地盤内8に先行で打設させて設けられた先行鋼矢板41の継手部51に、地盤内8に後行で打設させて設けられる後行鋼矢板42の継手部52を嵌合させることで、先行で設けられた先行鋼矢板41と、後行で設けられる後行鋼矢板42とが、壁体方向Xに隣り合って連結されるものとなる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、図4に示すように、先行鋼矢板41のアーム部63に固定される鋼矢板カバー部2と、先行鋼矢板41の継手部51に後行鋼矢板42の継手部52を嵌合させるときに、後行鋼矢板42の継手部52が当接される揺れ抑制部3とを備える。
鋼矢板カバー部2は、図5、図6(a)に示すように、略平板状の鋼板等が用いられた一対の側板材20を有して、壁体直交方向Yで先行鋼矢板41のアーム部63の板厚以上の間隔を空けて、壁体方向Xで互いに略平行となるように、一対の側板材20が設けられる。
鋼矢板カバー部2は、一対の側板材20の一方又は両方において、側板材20の板厚方向に貫通して形成された1個又は複数のボルト挿通孔21を有して、ボルト挿通孔21が形成された部位にタップ切り加工がなされて、又は、ボルト挿通孔21が形成された部位に溶接ナット等が取り付けられることで、ボルト挿通孔21に螺合部21aが設けられるものとなる。
鋼矢板カバー部2は、一対の側板材20の一方又は両方において、複数のボルト挿通孔21が形成される場合に、壁体方向Xと壁体直交方向Yとからなる平面方向で、図7(a)に示すように、複数のボルト挿通孔21が並べて形成されるものとなる。鋼矢板カバー部2は、図7(b)に示すように、側板材20の高さ方向Zに並べて複数のボルト挿通孔21が形成されてもよく、また、図7(c)に示すように、側板材20の平面方向及び高さ方向Zに並べて複数のボルト挿通孔21が形成されてもよい。特に、壁体直交方向Yに対して揺れ抑制部3の角度を調整したい場合には、図7(a)や(c)のように壁体方向Xに複数個ボルト挿通孔21が形成されるのが望ましい。
鋼矢板カバー部2は、図6(a)に示すように、先行鋼矢板41の一部を構成するアーム部63を一対の側板材20で挟み込んで、複数のボルト22がボルト挿通孔21に挿入されて、各々のボルト22がボルト挿通孔21の螺合部21aに螺合されるものとなる。鋼矢板カバー部2は、先行鋼矢板41のアーム部63の片面又は両面から、各々のボルト22がボルト挿通孔21の螺合部21aに螺合されて、各々のボルト22の先端部で先行鋼矢板41のアーム部63を支圧することで、先行鋼矢板41に固定されるものとなる。
鋼矢板カバー部2は、各々の側板材20に磁力を有さない鋼板等が用いられるものであるが、これに限らず、各々の側板材20が磁力を有する磁石等の材料により構成されて、先行鋼矢板41のアーム部63に磁力により固定されるものであってもよい。このとき、鋼矢板カバー部2は、先行鋼矢板41のアーム部63に、ボルト22による固定とともに磁力による固定がなされてもよく、また、磁力による固定のみがなされるものであってもよい。
揺れ抑制部3は、図5、図6(b)に示すように、第1当接面31aが形成された第1板材31と、第2当接面32aが形成された第2板材32とを有して、第1板材31と第2板材32とに挟まれて、後行鋼矢板42の継手部52を内挿するための内空間Sが形成される。揺れ抑制部3は、略平板状の鋼板等が第1板材31に用いられて、第1当接面31aが略平坦状に形成されるとともに、略平板状の鋼板等が第2板材32に用いられて、第2当接面32aが略平坦状に形成される。
揺れ抑制部3は、鋼矢板カバー部2の上方に連続させて設けられた鋼材等のリブ部23に、第1板材31と第2板材32とを溶接等で接合させることで、鋼矢板カバー部2にリブ部23を介して連結される。揺れ抑制部3は、先行鋼矢板41のアーム部63に鋼矢板カバー部2が固定された状態で、先行鋼矢板41の継手部51の上方に、第1板材31と第2板材32とを設けるものとすることで、先行鋼矢板41の継手部51に連続させて内空間Sが配置される。
第1板材31と第2板材32とは、図8に示すように、先行鋼矢板41が設けられた基端側Aから、後行鋼矢板42が設けられる先端側Bまで、平面方向で互いに所定の角度θを有するように配置される。第1板材31と第2板材32とは、基端側Aでリブ部23に固定されて、基端側Aから先端側Bまで、平面方向で側方に向けて略直線状に拡開することで、内空間Sに拡開部30を形成させるものとなる。
第1板材31と第2板材32とは、第1板材31の第1当接面31aの一部と、先行鋼矢板41の継手部51での嵌合溝5bの内面の一部とで、平面方向での位置を略一致させるとともに、第2板材32の第2当接面32aの一部と、後行鋼矢板42の継手部52での嵌合爪5aの外面の一部とで、平面方向での位置を略一致させるものとなるように配置される。
第1板材31と第2板材32とは、後行鋼矢板42の継手部52を内空間Sに側方から内挿させて、後行鋼矢板42の継手部52での嵌合爪5aが、第1板材31の第1当接面31aに第1接点C1で接触するものとなり、また、第2板材32の第2当接面32aに第2接点C2で接触するものとなる。
第1板材31と第2板材32とは、第1当接面31aの第1接点C1と第2当接面32aの第2接点C2とで、後行鋼矢板42の継手部52を2箇所に当接させるものとなる。第1板材31及び第2板材32は、図9に示すように、高さ方向Zで先行鋼矢板41の継手部51の軸方向と略平行となるように、略鉛直の直立状に形成される。
このとき、第1板材31と第2板材32とは、後行鋼矢板42の継手部52を第1接点C1及び第2接点C2の2箇所に当接させながら略鉛直下方向にスライド移動させることで、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させるものとなる。
なお、第1板材31と第2板材32とは、第1当接面31aの第1接点C1及び第2当接面32aの第2接点C2の何れかで、後行鋼矢板42の継手部52を1箇所に当接させるものとして、また、後行鋼矢板42の継手部52を第1接点C1及び第2接点C2の何れか1箇所に当接させながら略鉛直下方向にスライド移動させることで、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させるものとなってもよい。
第1板材31及び第2板材32は、図10に示すように、第1当接面31aの上部31b及び第2当接面32aの上部32bが、高さ方向Zで先行鋼矢板41の継手部51と略平行となるように直立状に形成されるとともに、第1当接面31aの下部31c及び第2当接面32aの下部32cの何れか一方又は両方が、高さ方向Zで上方から下方に向けて傾斜する略テーパ状に形成されてもよい。
このとき、第1板材31及び第2板材32は、第1当接面31aの下部31c及び第2当接面32aの下部32cが、高さ方向Zで下方から上方に向けて、内空間Sを拡げるように傾斜して形成されることで、第1当接面31a及び第2当接面32aの高さ方向Zの全長が略鉛直の直立状に形成されたものと比較して、内空間Sの拡開部30を大きく確保したものとなる。
第1板材31と第2板材32とは、第1当接面31aの上部31b及び第2当接面32aの上部32bが、直立状に形成されることで、第1当接面31aの上部31b及び第2当接面32aの上部32bで、後行鋼矢板42の継手部52が略鉛直下方向にスライド移動するものとなる。また、第1板材31と第2板材32とは、第1当接面31aの下部31c及び第2当接面32aの下部32cが、略テーパ状に形成されることで、第1当接面31aの下部31c及び第2当接面32aの下部32cで、後行鋼矢板42の継手部52が壁体方向Xに摺動しながら下方向にスライド移動して、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させるものとなる。
本発明を適用した継手部の嵌合方法は、図1に示すように、本発明を適用した嵌合補助治具1を用いて、複数の鋼矢板4を継手部5で嵌合させるものであり、図11〜図14に示すように、先行鋼矢板41に嵌合補助治具1を取り付ける取付工程と、後行鋼矢板42の継手部52を先行鋼矢板41の継手部51に嵌合させる嵌合工程とを備える。
最初に、取付工程では、図11に示すように、先行鋼矢板41のアーム部63の上方から、嵌合補助治具1の鋼矢板カバー部2を下方に向けて移動させる。このとき、鋼矢板カバー部2は、壁体直交方向Yに所定の間隔を空けた一対の側板材20の間で、一対の側板材20の何れか一方又は両方を、先行鋼矢板41のアーム部63に当接又は離間させて、先行鋼矢板41のアーム部63を挟み込んだものとなる。
次に、取付工程では、図12に示すように、先行鋼矢板41のアーム部63の片面又は両面から、複数のボルト22がボルト挿通孔21の螺合部21aに螺合されて、各々のボルト22の先端部で先行鋼矢板41のアーム部63を支圧して、嵌合補助治具1の鋼矢板カバー部2が先行鋼矢板41に取り付けられる。取付工程では、磁力を有する材料により構成された側板材20を用いて、鋼矢板カバー部2が先行鋼矢板41に磁力によって取り付けられてもよい。
次に、嵌合工程では、図13に示すように、後行鋼矢板42の継手部52を、揺れ抑制部3の内空間Sに側方から移動させて内挿させることで、揺れ抑制部3の内空間Sで、後行鋼矢板42の継手部52を第1当接面31aと第2当接面32aとで2箇所に当接させる。このとき、揺れ抑制部3は、第1板材31と第2板材32とが直立状に形成されて、第1当接面31aと第2当接面32aとに継手部52を当接させた後行鋼矢板42を直立させたものとなる。
最後に、嵌合工程では、図14に示すように、後行鋼矢板42の継手部52を、第1当接面31aの第1接点C1及び第2当接面32aの第2接点C2の2箇所に当接させながら、高さ方向Zで下方に向けてスライド移動させる。このとき、嵌合工程では、図15に示すように、後行鋼矢板42の継手部52の嵌合爪5aが、先行鋼矢板41の継手部51の嵌合溝5bに挿嵌されて、後行鋼矢板42の継手部52が先行鋼矢板41の継手部51に嵌合される。
なお、嵌合工程では、揺れ抑制部3の内空間Sで、後行鋼矢板42の継手部52を第1接点C1又は第2接点C2の何れか1箇所に当接させながら略鉛直下方向にスライド移動させることで、後行鋼矢板42の継手部52が先行鋼矢板41の継手部51に嵌合されるものとなってもよい。
鋼矢板壁7は、図1に示すように、後行で設けられる後行鋼矢板42をクレーン9等で吊り下げながら、地盤内8に先行で設けられた先行鋼矢板41の継手部51に、後行鋼矢板42の継手部52を嵌合させることで構築される。
このとき、後行鋼矢板42は、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との平面方向の位置合わせが必要となるものであるが、クレーン9等で吊り下げられた状態で移動させるものとなるため、クレーン操作に伴って発生する揺れや、強風等であおられることによって、後行鋼矢板42の継手部52の平面方向の位置が安定しないものとなる。
ここで、本発明を適用した嵌合補助治具1は、揺れ抑制部3の第1板材31及び第2板材32において、図15に示すように、後行鋼矢板42の継手部52を、第1当接面31aの第1接点C1と第2当接面32aの第2接点C2とで2箇所に当接させて、壁体直交方向Yに挟み込むため、クレーン操作等に伴って発生した後行鋼矢板42の揺れを制止させるものとなる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、第1当接面31aと第2当接面32aとで後行鋼矢板42の継手部52を2箇所に当接させて、クレーン操作等に伴って発生した後行鋼矢板42の揺れを制止させることで、後行鋼矢板42の継手部52の平面方向の位置を安定させるものとなる。これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との位置合わせが容易なものとなり、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、図9に示すように、第1板材31と第2板材32とが、高さ方向Zで先行鋼矢板41の継手部51の軸方向と略平行となるように、略鉛直の直立状に形成されるため、後行鋼矢板42の継手部52を第1接点C1及び第2接点C2の2箇所に当接させながら略鉛直下方向にスライド移動させることができる。これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、後行鋼矢板42を略鉛直に下降させることができるものとなり、後行鋼矢板42の略鉛直下降状態を保持させて、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となる。
なお、本発明を適用した嵌合補助治具1は、後行鋼矢板42の継手部52を、第1当接面31aの第1接点C1及び第2当接面32aの第2接点C2の何れか1箇所に当接させることによっても、クレーン操作等に伴って発生した後行鋼矢板42の揺れを制止させて、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となり、また、後行鋼矢板42を略鉛直に下降させて、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、図16に示すように、先行鋼矢板41のアーム部63を一対の側板材20で挟み込んで、平面方向に並べて設けられる複数のボルト22において、側板材20からの各々の突出長を異ならせるものとすることができる。本発明を適用した嵌合補助治具1は、例えば、先行鋼矢板41のアーム部63の一方の片面で、壁体方向Xで左側のボルト22の突出長L1を長くするとともに、壁体方向Xで右側のボルト22の突出長L2を短くして、先行鋼矢板41のアーム部63の他方の片面で、壁体方向Xで右側のボルト22の突出長L1を長くするとともに、左側のボルト22の突出長L2を短くする。
このとき、本発明を適用した嵌合補助治具1は、鋼矢板カバー部2の一対の側板材20を、先行鋼矢板41のアーム部63と略平行なものとさせずに傾斜させることができるため、鋼矢板カバー部2に連結された揺れ抑制部3の平面方向の位置を調節することができるものとなる。これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、揺れ抑制部3の平面方向の位置を調節して、第1板材31と第2板材32とに挟まれた内空間Sの平面方向の向きを変更することで、先行鋼矢板41と後行鋼矢板42とを平面方向で所定の角度を有するように設けて、平面方向で略曲線状に延びた鋼矢板壁7を精度よく構築することが可能となる。
また、本発明を適用した嵌合補助治具1は、複数のボルト22の側板材20からの突出長を異ならせるのみで、揺れ抑制部3の平面方向の位置を容易に調節するものとして、先行鋼矢板41の継手部51と後行鋼矢板42の継手部52との位置合わせを高い精度で容易に実施することが可能となる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、各々のボルト22の先端部と先行鋼矢板41のアーム部63との間に、図示しないライナープレートが設けられることで、鋼矢板カバー部2が先行鋼矢板41に強固に固定されるものとなる。また、本発明を適用した嵌合補助治具1は、先行鋼矢板41のアーム部63に、図示しない貫通孔が設けられて、各々のボルト22が貫通孔に挿通されることで、鋼矢板カバー部2が先行鋼矢板41にボルト接合されるものとなる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、図17に示すように、先行鋼矢板41及び後行鋼矢板42にU形鋼矢板が用いられた場合であっても、U形鋼矢板のウェブ部62に鋼矢板カバー部2を容易に取り付けることができる。さらに、本発明を適用した嵌合補助治具1は、図18に示すように、先行鋼矢板41及び後行鋼矢板42にZ形鋼矢板が用いられた場合であっても、Z形鋼矢板のアーム部63に鋼矢板カバー部2を容易に取り付けることができる。
これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、ハット形鋼矢板のみならず、U形鋼矢板、Z形鋼矢板等の如何なる形状の鋼矢板4に対しても、複数のボルト22の側板材20からの突出長を異ならせるのみで、揺れ抑制部3の平面方向の位置を容易に調節できるものとなる。このため、本発明を適用した嵌合補助治具1は、如何なる形状の鋼矢板4の継手部5においても1種類の嵌合補助治具1で対応可能であるだけでなく、特別に大がかりな導枠等を用いることを必要としないで、嵌合作業の施工効率を向上させることが可能となる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、図13に示すように、平面方向で側方に向けて略直線状に拡開させた拡開部30が揺れ抑制部3の内空間Sに形成される。このとき、本発明を適用した嵌合補助治具1は、揺れ抑制部3の上方となる高い位置から後行鋼矢板42の継手部52を下降させることを必要としないで、揺れ抑制部3の側方から内空間Sに、後行鋼矢板42の継手部52を容易に内挿させることができるものとなる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、略直線状に拡開させた拡開部30が形成されるため、揺れ抑制部3の内空間Sに後行鋼矢板42の継手部52が内挿される入口を大きく確保したものとなる。これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、クレーン操作等に伴って後行鋼矢板42が大きく揺れている場合であっても、揺れ抑制部3の内空間Sに後行鋼矢板42の継手部52を容易に内挿させて、後行鋼矢板42の継手部52を揺れ抑制部3の1面又は2面に当接させることで徐々に揺れ幅を小さくできるため、後行鋼矢板42の揺れを容易かつ確実に制止させることが可能となる。
特に、本発明を適用した嵌合補助治具1は、図10に示すように、第1板材31の第1当接面31aの下部31c及び第2板材32の第2当接面32aの下部32cが、高さ方向Zで上方から下方に向けて傾斜する略テーパ状に形成されることで、揺れ抑制部3の内空間Sの拡開部30がより大きく確保されたものとなる。これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、強風等にあおられて後行鋼矢板42が著しく大きく揺れている場合であっても、揺れ抑制部3の内空間Sに後行鋼矢板42の継手部52を容易に内挿させて、後行鋼矢板42の大きな揺れを容易かつ確実に制止させることが可能となる。
本発明を適用した嵌合補助治具1は、複数の略平板状の鋼板等を組み合わせることで、図4に示すように、揺れ抑制部3、鋼矢板カバー部2及びリブ部23を容易に接合させて製作することができる。また、本発明を適用した嵌合補助治具1は、先行鋼矢板41に鋼矢板カバー部2をボルト22によって着脱容易に固定させることができるものとなる。特に、本発明を適用した嵌合補助治具1は、先行鋼矢板41に鋼矢板カバー部2を磁力によって固定させる場合に、ボルト22の螺合作業等を必要としないで、着脱の容易性を向上させることが可能となる。
これにより、本発明を適用した嵌合補助治具1は、複数の略平板状の鋼板等を組み合わせることで容易に製作されて、また、先行鋼矢板41に鋼矢板カバー部2を着脱容易に固定させて複数の鋼矢板4に同一の嵌合補助治具1を順次取り付け、取り外しができるものとして再利用することで、嵌合補助治具1の製作コスト、材料コストの増大を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :嵌合補助治具
2 :鋼矢板カバー部
20 :側板材
21 :ボルト挿通孔
21a :螺合部
22 :ボルト
23 :リブ部
3 :揺れ抑制部
30 :拡開部
31 :第1板材
31a :第1当接面
31b :上部
31c :下部
32 :第2板材
32a :第2当接面
32b :上部
32c :下部
4 :鋼矢板
41 :先行鋼矢板
42 :後行鋼矢板
5 :継手部
5a :嵌合爪
5b :嵌合溝
51 :先行鋼矢板の継手部
52 :後行鋼矢板の継手部
61 :フランジ部
62 :ウェブ部
63 :アーム部
7 :鋼矢板壁
8 :地盤内
9 :クレーン
A :基端側
B :先端側
X :壁体方向
Y :壁体直交方向
Z :高さ方向

Claims (7)

  1. 複数の鋼矢板を継手部で嵌合させるための嵌合補助治具であって、
    先行で設けられた先行鋼矢板に固定される鋼矢板カバー部と、後行で設けられる後行鋼矢板の継手部が当接される揺れ抑制部とを備え、
    前記揺れ抑制部は、第1当接面が形成された第1板材と、第2当接面が形成された第2板材とを有して、前記第1板材と前記第2板材とに挟まれて、後行鋼矢板の継手部を内挿するための内空間が形成されるものであり、
    前記第1板材と前記第2板材とは、平面方向で互いに所定の角度を有するように配置されて、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面及び前記第2当接面の何れか1箇所に当接させてから、又は、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面と前記第2当接面とで2箇所に当接させてから、後行鋼矢板の継手部を先行鋼矢板の継手部に嵌合させるものとなること
    を特徴とする嵌合補助治具。
  2. 前記第1板材と前記第2板材とは、平面方向で互いに所定の角度を有するように配置されて、先行鋼矢板が設けられた基端側から、後行鋼矢板が設けられる先端側まで、平面方向で側方に向けて略直線状に拡開することで、前記内空間に拡開部を形成させるものとなること
    を特徴とする請求項1記載の嵌合補助治具。
  3. 前記第1板材及び前記第2板材は、前記第1当接面及び前記第2当接面の上部が、高さ方向で先行鋼矢板の継手部と略平行となるように形成されて、前記第1当接面及び前記第2当接面の何れか一方又は両方の下部が、上方から下方に向けて傾斜する略テーパ状に形成されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の嵌合補助治具。
  4. 前記鋼矢板カバー部は、先行鋼矢板の一部を挟み込んで、先行鋼矢板の片面又は両面から、平面方向に並べて設けられた複数のボルトで、先行鋼矢板に固定されるものであること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の嵌合補助治具。
  5. 前記鋼矢板カバー部は、先行鋼矢板の一部を挟み込んで、先行鋼矢板の片面又は両面から、複数の鋼矢板が連結される壁体方向に並べて設けられた複数のボルトで、先行鋼矢板に固定されるものであること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の嵌合補助治具。
  6. 前記鋼矢板カバー部は、磁力を有する材料により構成されて、先行鋼矢板に磁力により固定されるものであること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の嵌合補助治具。
  7. 複数の鋼矢板を継手部で嵌合させるための継手部の嵌合方法であって、
    先行で設けられた先行鋼矢板に固定される鋼矢板カバー部と、後行で設けられる後行鋼矢板の継手部が当接される揺れ抑制部とを有する嵌合補助治具を、先行鋼矢板の一部を前記鋼矢板カバー部で挟み込むことで取り付ける取付工程と、
    第1当接面が形成された第1板材と第2当接面が形成された第2板材とに挟まれた前記揺れ抑制部の内空間で、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面及び前記第2当接面の何れか1箇所に当接させてから、又は、後行鋼矢板の継手部を前記第1当接面と前記第2当接面とで2箇所に当接させてから、後行鋼矢板の継手部を先行鋼矢板の継手部に嵌合させる嵌合工程とを備えること
    を特徴とする継手部の嵌合方法。
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