JPH0523527U - 高耐圧電気2重層コンデンサ装置 - Google Patents
高耐圧電気2重層コンデンサ装置Info
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- JPH0523527U JPH0523527U JP079914U JP7991491U JPH0523527U JP H0523527 U JPH0523527 U JP H0523527U JP 079914 U JP079914 U JP 079914U JP 7991491 U JP7991491 U JP 7991491U JP H0523527 U JPH0523527 U JP H0523527U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数個の電気2重層コンデンサを直列接続し
て構成した高耐圧電気2重層コンデンサ装置において、
電圧バランスを取るために電力を無駄に消費しないよう
にすること。 【構成】 高耐圧電気2重層コンデンサ装置を構成する
各々の電気2重層コンデンサに、例えば抵抗と制御トラ
ンジスタとの直列回路から成る電流制御手段を、必要に
応じて並列接続する。そして、電気2重層コンデンサの
両端電圧を監視していて、設定値を超えた場合にのみ前
記電流制御手段を導通させてバイパス電流を制御する。
このようにすると、電流制御手段に電流が流れる期間が
少なくなると共に、全ての電流制御手段に流れるわけで
もないので、高耐圧電気2重層コンデンサ装置全体に流
れる漏れ電流が少なくなると共に、発熱量も小となり、
電力を無駄に消費することがない。
て構成した高耐圧電気2重層コンデンサ装置において、
電圧バランスを取るために電力を無駄に消費しないよう
にすること。 【構成】 高耐圧電気2重層コンデンサ装置を構成する
各々の電気2重層コンデンサに、例えば抵抗と制御トラ
ンジスタとの直列回路から成る電流制御手段を、必要に
応じて並列接続する。そして、電気2重層コンデンサの
両端電圧を監視していて、設定値を超えた場合にのみ前
記電流制御手段を導通させてバイパス電流を制御する。
このようにすると、電流制御手段に電流が流れる期間が
少なくなると共に、全ての電流制御手段に流れるわけで
もないので、高耐圧電気2重層コンデンサ装置全体に流
れる漏れ電流が少なくなると共に、発熱量も小となり、
電力を無駄に消費することがない。
Description
【0001】
本考案は、複数個の電気2重層コンデンサを直列接続して構成した高耐圧電気 2重層コンデンサ装置に関するものである。
【0002】
高耐圧のコンデンサ装置を得たい場合、低耐圧のコンデンサを複数個直列接続 することが行われている。図2に示すように、一般にコンデンサ3を等価回路で 表すと、静電容量C3 と等価並列抵抗R3 との並列接続体となっているが、同一 規格のコンデンサを使用したとしても、C3 やR3 の値には微妙なバラツキがあ る。そのため、複数個直列接続した場合、各コンデンサにかかる電圧(即ち、各 コンデンサの充電電圧)にバラツキが生じ、特定のコンデンサに過大な電圧がか かってしまうというような事態が生じる。そこで、高耐圧コンデンサ装置を構成 する場合には、各コンデンサの電圧にバラツキが生じないよう、次に述べるよう な手段が講じられている。
【0003】 図3は、従来の高耐圧コンデンサ装置を示す図である。図3において、1,2 は端子、3はコンデンサ、4はブリーダ抵抗、5は定電圧ダイオードである。図 3(イ)は、直列接続したコンデンサ3に、それぞれブリーダ抵抗4を接続した ものである。各コンデンサ3にかかる電圧は、ブリーダ抵抗4に依存して定まる ようにすることが出来るので、それにより電圧のバラツキを防ぐことが出来る。 図3(ロ)も、コンデンサ3にかかる電圧は、並列に接続された定電圧ダイオー ド5により決まるから、やはり電圧のバラツキを防ぐことが出来る。
【0004】 ところで、近年、小型で大容量のコンデンサとして電気2重層コンデンサが注 目されているが、これには耐電圧が小という欠点がある。従って、高耐圧のコン デンサ装置として利用するためには、どうしても複数個の電気2重層コンデンサ を直列接続して使用せざるを得ない。そのため、図3に示したような構成にして 、高耐圧電気2重層コンデンサ装置とすることが行われている。
【0005】
しかしながら、前記した従来の高耐圧電気2重層コンデンサ装置では、全ての ブリーダ抵抗4あるいは定電圧ダイオード5に常時電流が流されているので、コ ンデンサ装置全体に流れる漏れ電流が大であると共に、ブリーダ抵抗4等での発 熱が大きく、電力を無駄に消費しているという問題点があった。本考案は、この ような問題点を解決することを課題とするものである。
【0006】
前記課題を解決するため、本考案の高耐圧電気2重層コンデンサ装置では、直 列接続された複数個の電気2重層コンデンサと、各電気2重層コンデンサに並列 接続された電流制御手段と、各電気2重層コンデンサの両端電圧を設定電圧と比 較する電圧比較手段とを具え、該電圧比較手段からの出力により前記電流制御手 段を制御して各電気2重層コンデンサの充電電圧のバランスを取ることとした。
【0007】
高耐圧電気2重層コンデンサ装置を構成する各々の電気2重層コンデンサに、 例えば抵抗と制御トランジスタとの直列回路から成る電流制御手段を、必要に応 じて並列接続する。そして、電気2重層コンデンサの両端電圧を監視していて、 設定値を超えた場合にのみ前記電流制御手段を導通させてバイパス電流を制御す る。このようにすると、電流制御手段に電流が流れる期間が少なくなると共に、 全ての電流制御手段に流れるわけでもないので、高耐圧電気2重層コンデンサ装 置全体に流れる漏れ電流が少なくなると共に、発熱量も小となり、電力を無駄に 消費することがない。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。まず、電気2重層コ ンデンサの充電電圧の特性について説明する。図4は、直列接続した電気2重層 コンデンサにおける各充電電圧を説明する図である。図4において、31〜34 は電気2重層コンデンサ、6は直流電源、7はスイッチ、V31〜V34は各電気2 重層コンデンサの充電電圧である。
【0009】 図4(イ)のように電気2重層コンデンサ31〜34を直列接続し、スイッチ 7を介して直流電源6を印加すると、各電気2重層コンデンサは充電され、それ の両端にはそれぞれ充電電圧V31〜V34が現れる。図4(ロ)は、充電電圧V31 〜V34の時間的変化を示したものである。充電過程を仔細に観察すると、充電が 或る程度進んだ途中の電圧値までは(図4(ロ)ではVk までは)、各充電電圧 に殆ど差はなく、電圧のバランスが保たれている。差が出て来るのは、その後で ある。
【0010】 そこで本考案では、電圧バランスが保たれている電圧範囲においては電流が流 されないが、それを超えた範囲では電流が流されるようにしたバイパス回路を、 各電気2重層コンデンサに並列に設ける。
【0011】 図1は、本考案の実施例にかかわる高耐圧電気2重層コンデンサ装置である。 符号は図4のものに対応し、41〜43は抵抗、51〜53は制御トランジスタ 、61〜63は比較器、71〜73は基準電源、81〜86は分圧抵抗、I32は 充電電流、IB はバイパス電流である。
【0012】 各電気2重層コンデンサに同様な回路が並列接続されているので、説明は電気 2重層コンデンサ32の場合を例にとって行う。抵抗42と制御トランジスタ5 2との直列回路は、前記した電流制御手段の具体的な1例であり、これが電気2 重層コンデンサ32に並列に接続される。分圧抵抗83,84もやはり電気2重 層コンデンサ32に並列接続され、電気2重層コンデンサ32の両端電圧V32を 分圧する。基準電源72は、比較器62に比較の基準電圧を提供するものであり 、これが充電電圧V32の設定値を決めている。比較器62の出力は、前記制御ト ランジスタ52に伝えられる。
【0013】 分圧抵抗84の両端電圧が基準電源72の電圧より小である内は、比較器62 の出力は制御トランジスタ52をオンさせることはない。従って、バイパス電流 IB はゼロであり、流れているのは、電気2重層コンデンサ32に直接流れ込ん でいる充電電流I32である。しかし、基準電源72の電圧を超えると、制御トラ ンジスタ52はオンされ、バイパス電流IB も流れ始める。充電電圧V32の値は 基準電源72や比較器62等により監視され、設定値より大になろうとすると、 バイパス電流IB が増やされて、設定値に維持される。
【0014】 基準電源71〜73と分圧抵抗81〜86を適宜決定して、各電気2重層コン デンサの充電電圧の設定値を略同じにすることにより、電圧バランスは良好に保 たれ、特定のコンデンサに過大な電圧がかかるというようなことはない。
【0015】 各電気2重層コンデンサに並列接続されているバイパス回路には、充電電圧が 或る電圧に達するまでは電流が流れない上、流れるとしても全てのバイパス回路 に流れるというわけではない(流れるのは制御トランジスタがオンにされた回路 のみ)。従って、バイパス電流IB が流れる期間が、図3に示す従来例に比し短 いと共に、小であるので、高耐圧電気2重層コンデンサ装置全体に流れる漏れ電 流は小となる。それに伴い、漏れ電流による発熱も少なくなり、電力を無駄に消 費することもなくなる。
【0016】 なお、図1の実施例では、全ての電気2重層コンデンサに並列回路を設けてい るが、予め各電気2重層コンデンサの特性を測定し、各漏れ電流の値等が分かっ ている場合には、それを考慮して必要と思われる電気2重層コンデンサにのみ設 けてもよい。
【0017】
以上述べた如く、本考案の高耐圧電気2重層コンデンサ装置によれば、電圧バ ランスを取るために各電気2重層コンデンサに並列接続した電流制御手段に電流 が流れる期間が少なくなると共に、常時全ての電流制御手段に電流が流れるとい うことはなくなる。そのため、高耐圧電気2重層コンデンサ装置全体に流れる漏 れ電流が少なくなると共に、発熱量も小となり、電力を無駄に消費することがな い。
【図1】本考案の実施例にかかわる高耐圧電気2重層コ
ンデンサ装置
ンデンサ装置
【図2】コンデンサの等価回路を説明する図
【図3】従来の高耐圧コンデンサ装置を示す図
【図4】直列接続した電気2重層コンデンサにおける各
充電電圧を説明する図
充電電圧を説明する図
1,2 端子 3 コンデンサ 4 ブリーダ抵抗 5 定電圧ダイオード 6 直流電源 7 スイッチ 31〜34 電気2重層コンデンサ 41〜43 抵抗 51〜53 制御トランジスタ 61〜63 比較器 71〜73 基準電源 81〜86 分圧抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 直列接続された複数個の電気2重層コン
デンサと、各電気2重層コンデンサに並列接続された電
流制御手段と、各電気2重層コンデンサの両端電圧を設
定電圧と比較する電圧比較手段とを具え、該電圧比較手
段からの出力により前記電流制御手段を制御して各電気
2重層コンデンサの充電電圧のバランスを取ることを特
徴とする高耐圧電気2重層コンデンサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991079914U JP2575358Y2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 高耐圧電気2重層コンデンサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991079914U JP2575358Y2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 高耐圧電気2重層コンデンサ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523527U true JPH0523527U (ja) | 1993-03-26 |
JP2575358Y2 JP2575358Y2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=13703563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991079914U Expired - Lifetime JP2575358Y2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 高耐圧電気2重層コンデンサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575358Y2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005025029A1 (ja) | 2003-09-03 | 2005-03-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 蓄電装置及び配線パターン |
WO2005069322A1 (ja) * | 2004-01-20 | 2005-07-28 | Japan Radio Co., Ltd. | 電気二重層キャパシタ、それを備えた蓄電装置及び電気二重層キャパシタの製造方法 |
DE19922948B4 (de) * | 1998-05-15 | 2005-08-18 | Nec Corp. | Elektrischer Doppelschicht-Kondensator mit Kurzschlußfunktion |
DE10044439B4 (de) * | 1999-09-09 | 2006-03-30 | Honda Giken Kogyo K.K. | Elektrische Doppellagen-Kondensatorvorrichtung |
US7750607B2 (en) | 2005-08-31 | 2010-07-06 | Panasonic Corporation | Auxiliary electric power supply for vehicle and charger/discharger for vehicle |
WO2011016517A1 (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-10 | ダイキン工業株式会社 | 電圧平滑回路 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5012482B2 (ja) * | 2007-12-18 | 2012-08-29 | パナソニック株式会社 | 蓄電装置 |
KR102485120B1 (ko) * | 2018-02-01 | 2023-01-04 | 엘에스일렉트릭(주) | 인버터 직류링크 캐패시터의 전압분배 회로 |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP1991079914U patent/JP2575358Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE19922948B4 (de) * | 1998-05-15 | 2005-08-18 | Nec Corp. | Elektrischer Doppelschicht-Kondensator mit Kurzschlußfunktion |
DE19922948B9 (de) * | 1998-05-15 | 2006-01-12 | Nec Corp. | Elektrischer Doppelschicht-Kondensator mit Kurzschlußfunktion |
DE10044439B4 (de) * | 1999-09-09 | 2006-03-30 | Honda Giken Kogyo K.K. | Elektrische Doppellagen-Kondensatorvorrichtung |
WO2005025029A1 (ja) | 2003-09-03 | 2005-03-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 蓄電装置及び配線パターン |
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US9001536B2 (en) | 2009-08-07 | 2015-04-07 | Daikin Industries, Ltd. | Voltage smoothing circuit for smoothing voltage from power supply |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2575358Y2 (ja) | 1998-06-25 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |