JP5012482B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電部に電力を蓄え、必要な時に放電する蓄電装置に関するものである。
近年、減速時に制動エネルギーを電気エネルギーとして回収することにより、省燃費を達成する車両が開発されている。このような車両に用いられる回生システムでは、急峻に発生する回生電力を効率よく回収するために、例えば急速充放電特性に優れる電気二重層キャパシタを蓄電素子として用いた蓄電装置が提案されている。
しかし、電気二重層キャパシタの耐電圧は数V程度と低いので、回生電力の回収のためには複数の電気二重層キャパシタを直列、または直並列に接続する構成が必要となる。この場合、電気二重層キャパシタのバラツキに起因して印加電圧に差が生じ、耐電圧を超える電気二重層キャパシタが発生する可能性がある。
そこで、耐電圧を超えないように各電気二重層キャパシタの電圧バランスを取ることができる蓄電装置(コンデンサ装置)が下記特許文献1に提案されている。図3はこのようなコンデンサ装置の概略回路図を示す。複数の電気二重層キャパシタ101、102、103は回生電力の回収に必要な電圧が得られるように直列に接続されている。直列接続された電気二重層キャパシタ101、102、103の両端は端子111、112に接続される。
各電気二重層キャパシタ101、102、103の両端には、それぞれ並列にバイパス回路が接続されている。バイパス回路は次の構成を有する。
まず、各電気二重層キャパシタ101、102、103の両端には、抵抗121、122、123を介して制御トランジスタ131、132、133が接続されるとともに、分圧抵抗141〜146が接続されている。なお、分圧抵抗141〜146は各電気二重層キャパシタ101、102、103あたり、それぞれ直列に2個1組で接続される。1組の分圧抵抗(分圧抵抗141と142、分圧抵抗143と144、および分圧抵抗145と146)の接続点は、それぞれ比較器151、152、153に入力される。さらに、比較器151、152、153には基準電源161、162、163が接続されている。比較器151、152、153の出力は、それぞれ制御トランジスタ131、132、133のベース端子に接続される。
次に、このようなコンデンサ装置の動作を説明する。各電気二重層キャパシタ101、102、103の電圧は1組の分圧抵抗によりそれぞれ検出され、比較器151、152、153に入力される。一方、比較器151、152、153には基準電源161、162、163の電圧も入力される。この電圧は各電気二重層キャパシタ101、102、103の充電電圧の設定値であるので、1組の分圧抵抗により検出された電圧が設定値以下の場合は、比較器151、152、153が制御トランジスタ131、132、133をオンにすることはない。しかし、前記電圧が設定値を上回ると、比較器151、152、153が制御トランジスタ131、132、133をオンにする。これにより、各電気二重層キャパシタ101、102、103に流れる電流は、制御トランジスタ131、132、133、および抵抗121、122、123にも流れるので、各電気二重層キャパシタ101、102、103の電圧が設定値を上回らないように制御できる。このようにして、各電気二重層キャパシタ101、102、103の電圧バランスを取っていた。
実用新案登録第2575358号公報
上記のコンデンサ装置によると、確かに各電気二重層キャパシタ101、102、103の電圧が設定値を上回らないように制御できるので、耐電圧を超えないように電圧バランスが取れるのであるが、回生電力の充電時のように数100A程度の大電流が流れる場合、電圧バランスを取ると抵抗121、122、123や制御トランジスタ131、132、133に耐電流を超える電流が流れ続ける場合が考えられる。従って、これらの回路部品を保護するために、バイパス回路に大電流が流れると、各電気二重層キャパシタ101、102、103への充電を停止する制御が実際には必要となる。
このような制御を行うと、大電流が流れるまでの短時間しか電圧バランスを取ることができない。この時、基準電源161、162、163による設定値に至らない電気二重層キャパシタは満充電になる前に充電が停止することになる。従って、充放電の繰り返しにより少しずつ電圧バランスが取られていくものの、全ての電気二重層キャパシタ101、102、103の電圧バランスが取れるまでは、コンデンサ装置としての本来の仕様まで満充電を行うことができず、回生効率が低下するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、早期に電圧バランスが取れ、回生効率を向上することができる蓄電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蓄電装置は、直列接続された複数のキャパシタからなる蓄電部と、この蓄電部に接続された充放電回路と、複数の前記キャパシタのそれぞれに並列接続したバランス回路と、前記充放電回路、および前記バランス回路に接続された制御回路とを備え、前記制御回路は、前記バランス回路により前記各キャパシタの初期両端電圧(V0i:i=1〜n、nはキャパシタの数)を測定し、前記蓄電部を初期充電期間(Δt)にわたり、前記充放電回路により定電流値(Ib)で充電し、前記バランス回路により前記各キャパシタの初期充電後両端電圧(V1i)を測定し、前記キャパシタの容量値(Ci)を、Ci=Ib・Δt/(V1i−V0i)に従って計算し、前記定電流値(Ib)で充電した場合の前記各キャパシタが定格電圧(Vmax)に達するまでの到達時間(Tri)を、Tri=(Ci・(Vmax−V1i))/Ibに従って、それぞれ計算し、前記到達時間(Tri)から到達時間最大値(Trmax)を求め、前記蓄電部を充電する際に、前記各キャパシタが前記定格電圧(Vmax)に同時に達するようにするための設定電圧(Vsi)を、Vsi=Vmax−Trmax・(Ib/Ci)により計算し、前記バランス回路により、前記各キャパシタの両端電圧(Vi)が前記初期充電後両端電圧(V1i)から前記設定電圧(Vsi)になるまで放電するようにしたものである。
本発明の蓄電装置によれば、使用開始時に各キャパシタの容量値(Ci)のバラツキに応じて、各キャパシタが定格電圧(Vmax)に同時に達するように各キャパシタの両端電圧(Vi)をバランス回路により制御するので、最初の回生電力の充電時から、各キャパシタの両端電圧(Vi)が同時に定格電圧(Vmax)に至り満充電とすることができる。その結果、早期に電圧バランスが取れるとともに、回生効率を向上することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における蓄電装置のブロック回路図である。図2は同実施の形態における蓄電装置の充放電動作時のキャパシタ電圧経時特性図である。なお、本実施の形態においては、蓄電装置を車両の回生システムに適用した場合について述べる。
図1において、蓄電装置10は、回生電力を蓄えるために、直列接続された複数(本実施の形態では4個とした)のキャパシタ11、12、13、14からなる蓄電部16を有している。なお、キャパシタ11〜14として、回生による大電力を十分に回収するために、大容量の電気二重層キャパシタを用いた。蓄電部16には、電流検出回路17が接続されている。これは、蓄電部16の充放電電流を検出して出力する機能を有する。以後、電流検出回路17により得られる電流を電流出力Iと呼ぶ。さらに、電流検出回路17には、例えばDC/DCコンバータ等で構成される充放電回路18が接続されている。従って、蓄電部16には電流検出回路17を介して充放電回路18が接続されることになる。
また、キャパシタ11には並列にバランス回路19が接続されている。ここで、バランス回路19は以下の構成を有する。
まず、キャパシタ11の両端子間には、スイッチング素子としてのトランジスタ23と、バイパス抵抗25の直列回路が接続されている。さらに、キャパシタ11の両端子間に並列に、キャパシタ11の両端電圧V1を検出するための分割抵抗27、29が接続されている。従って、分割抵抗27、29の接続点電圧がキャパシタ11の両端電圧V1に相当する電圧となる。この接続点電圧(両端電圧V1)は比較器31の一方の入力端に入力される。また、比較器31の他方の入力端には設定電圧Vs1が入力される。なお、設定電圧Vs1の詳細については後述する。比較器31の出力端はトランジスタ23のベースに接続されているので、比較器31は、キャパシタ11の両端電圧V1と設定電圧Vs1とを比較し、比較結果に応じた信号をトランジスタ23のベースに出力することになる。
なお、同様な構成のバランス回路19が、他のキャパシタ12、13、14にも接続されている。
電流検出回路17、充放電回路18、および各バランス回路19は、制御回路33にも接続されている。制御回路33は例えばマイクロコンピュータと周辺回路から構成され、次のような動作を行っている。
まず、制御回路33は、電流検出回路17により検出した電流出力Iを読み込む動作を行うとともに、充放電回路18に対し制御信号Contを送信することで、蓄電部16の充放電を制御している。
次に、各バランス回路19に対しては、分割抵抗27、29の接続点が制御回路33に接続されているので、制御回路33は各キャパシタ11〜14の両端電圧Vi(i=1〜n、nはキャパシタの個数で、ここではn=4)をそれぞれ読み込む。さらに、制御回路33は比較器31に対して設定電圧Vsi(i=1〜n)を出力している。なお、設定電圧Vsiの決定方法は後述する。
以上の構成による蓄電装置10は、充放電回路18に接続された正極端子35と、蓄電部16の負極に接続された負極端子37を介して、車両の発電機やバッテリ、負荷(いずれも図示せず)等に接続されている。
次に、上記構成からなる蓄電装置10の動作を、図2を参照しながら説明する。なお、図2において、横軸は時間tを、縦軸は各キャパシタの両端電圧Viを、それぞれ示す。
今、時間t0で車両のイグニション(図示せず)をオンにしたとする。これにより、制御回路33が動作を開始し、まず各キャパシタ11〜14の初期両端電圧V01〜V04をそれぞれバランス回路19より読み込む。なお、初期両端電圧V01〜V04は、前回車両を使い終わった時から時間t0までの間にキャパシタ11〜14の自己放電が起こるため、バラツキが発生する。ここでは、図2に示すように、初期両端電圧V01が最大で、次にV02、V03の順に小さくなり、V04が最小であったとする。
次に、制御回路33は充放電回路18に対し、蓄電部16を定電流値Ibで充電するように制御信号Contを送信する。これを受け、充放電回路18は定電流Ibで蓄電部16の充電を開始する。これにより、各キャパシタ11〜14の両端電圧V1〜V4は、図2に示すように経時的に上昇していく。
制御回路33は、あらかじめ決定した初期充電期間Δtの間、定電流値Ibで蓄電部16の充電を行うが、その間にわたり、既定の時間間隔(例えば1秒毎)で電流検出回路17の電流出力Iを複数回読み込む。
なお、初期充電期間Δtは各キャパシタ11〜14の容量値C1〜C4を求めるために必要な期間であり、初期充電前後における各キャパシタ11〜14の初期両端電圧V0iと初期充電後両端電圧V1iを区別して高精度に読み込める期間として、あらかじめ決定しておく。本実施の形態では初期充電期間Δtを10秒とした。これにより、初期両端電圧V0iと初期充電後両端電圧V1iが、電圧測定精度より大きく変化するので、高精度にこれらの電圧を得ることができる。
また、初期充電期間Δtを10秒としたので、電流出力Iは初期充電期間Δtの間に10回読み込まれることになる。制御回路33は、この10個の電流出力Iに基いて、定電流値Ibを求めている。これは次の理由による。本来、定電流値Ibは既知で一定のはずであるが、実際に流れた電流は例えばノイズ等の影響により変動する可能性があるため、必ずしも定電流値Ibと等しくなるとは限らない。そこで、定電流値Ibの高精度化を行っている。具体的には、測定した複数の電流出力Iを平均して定電流値Ibを求めるようにしている。これにより、実際に流れた電流に基く定電流値Ibを求めることができるので、高精度化が図れる。但し、ノイズ等により極端に電流出力Iが大きく変化した場合は、その電流出力Iを除き、既定範囲内のものを平均するようにしている。これにより、さらに高精度な定電流値Ibが得られる。なお、電流出力Iの既定範囲は、例えば次のようにして決定する。まず、蓄電装置10の使用時における実際に発現するノイズをあらかじめ求める。次に、その最低レベルのノイズから電流検出回路17の検出精度等に基くマージンを差し引いた値を求める。その値を電流出力Iの上限とするようにして既定範囲を決定しておく。
その後、初期充電期間Δtが経過した時間t1に至ると、制御回路33はまず各キャパシタ11〜14の初期充電後両端電圧V11〜V14を測定する。これは、図2の時間t1におけるキャパシタ両端電圧に相当する。
次に、制御回路33は各キャパシタ11〜14の容量値Ciを求める。容量値Ciは初期充電期間Δtにおける各キャパシタ11〜14の両端電圧傾きの逆数に基いて計算できる。すなわち、(1)式に従って計算する。
Ci=Ib・Δt/(V1i−V0i) (1)
ここで、定電流値Ibはノイズの影響を除いた電流出力Iの平均値である。
次に、時間t1以降において定電流値Ibで充電を継続した場合に各キャパシタ11〜14の両端電圧が定格電圧Vmaxに達するまでの到達時間Triを計算する。ここで、定格電圧Vmaxは各キャパシタ11〜14を満充電する際の電圧であり、電気二重層キャパシタを用いていることから、本実施の形態では2.2Vとした。到達時間Triは、(2)式に従って計算される。
Tri=(Ci・(Vmax−V1i))/Ib (2)
次に、制御回路33は、求めた到達時間Triの中から、到達時間最大値Trmaxを求める。また、到達時間最大値Trmaxのキャパシタを基準キャパシタとして選定する。本実施の形態では、到達時間最大値Trmaxが到達時間Tr1であったとして、キャパシタ11を基準キャパシタと選定した。
以上の計算の結果、キャパシタ11の到達時間Tr1が到達時間最大値Trmaxであったので、定電流値Ibで蓄電部16を充電すると、キャパシタ11が定格電圧Vmaxに至るまで最も時間がかかることになる。そこで、制御回路33は、全てのキャパシタ11〜14が到達時間最大値Trmax(=Tr1)で定格電圧Vmaxに至るように、あらかじめ各キャパシタ11〜14の設定電圧Vsiを決定する。これにより、各キャパシタ11〜14の両端電圧Vi(本実施の形態では後述するV2iに相当)がバランス回路19により各設定電圧Vsiになるように調整しておくことで、全てのキャパシタ11〜14が到達時間最大値Trmaxの経過と同時に定格電圧Vmaxに至る。従って、最初の回生電力充電時から全てのキャパシタ11〜14を満充電にすることができるので、早期に電圧バランスが取れ、かつ回生効率を向上することが可能となる。
このような動作を行うための具体例を以下に示す。
まず、制御回路33は、基準キャパシタ(ここではキャパシタ11)以外のキャパシタ12、13、14を、到達時間最大値Trmaxの間、定電流値Ibで充電した場合に、それぞれ同時に定格電圧Vmaxに達するようにするための各設定電圧Vsiを計算する。設定電圧Vsiは、(3)式により求められる。
Vsi=Vmax−Trmax・(Ib/Ci) (3)
ここで、上記までの計算により、基準キャパシタであるキャパシタ11は時間t1における初期充電後両端電圧V11の状態から、到達時間最大値Trmaxの間、定電流値Ibで充電することにより、定格電圧Vmaxに至ることが明らかであるので、設定電圧Vs1は初期充電後両端電圧V11と等しくなる。従って、キャパシタ11は初期充電後両端電圧V11を維持すればよい。それ以外のキャパシタ12、13、14は、定電流値Ibで充電すると、到達時間最大値Trmaxが経過するまでに定格電圧Vmaxに至ってしまうので、到達時間最大値Trmaxの経過時に定格電圧Vmaxに至るようにするために、制御回路33は、求めた設定電圧Vsiになるまでキャパシタ12、13、14を放電する。具体的には、求めた設定電圧Vsiをバランス回路19の比較器31に対し出力する。
この時の各キャパシタ11〜14の両端電圧変化を図2の時間t1以降の初期放電期間に示す。まず、キャパシタ11は基準キャパシタであるので、前記したように時間t1以降は初期充電後両端電圧V11を維持する。
次に、キャパシタ12は初期充電後両端電圧V12が設定電圧Vs2より高いので、比較器31はトランジスタ23をオン動作させ、バイパス抵抗25によりキャパシタ12が放電される。従って、キャパシタ12の両端電圧V2は経時的に低下していく。この放電動作は、キャパシタ12の両端電圧V2が設定電圧Vs2に達するまで継続し、時間t2で両端電圧V2が設定電圧Vs2に至ると、比較器31はトランジスタ23をオフにして、キャパシタ12の放電を停止する。その結果、時間t2以降は両端電圧V2が設定電圧Vs2を維持する。
同様に、キャパシタ13においても、初期充電後両端電圧V13が設定電圧Vs3より高いので放電されていくが、時間t3でキャパシタ13の両端電圧V3が設定電圧Vs3に至ると、キャパシタ13の放電を停止し、時間t3以降は両端電圧V3が設定電圧Vs3を維持する。
一方、キャパシタ14においては、初期充電後両端電圧V14が設定電圧Vs4より高いので放電されていくが、時間t4に至るまでキャパシタ14の両端電圧V4が設定電圧Vs4に達しない。従って、キャパシタ14は設定電圧Vs4に至るまでの時間が最もかかることになる。ゆえに、時間t1からキャパシタ14の放電が停止する時間t4までが初期放電期間となり、この期間で全てのキャパシタ11〜14の両端電圧(時間t4における両端電圧V21〜V24)が設定電圧Vs1〜Vs4に至ることになる。
この時点(時間t4)で、蓄電装置10は回生電力を充電する準備が完了したことになる。従って、その後車両が制動を行い回生電力が発生すると、制動信号が車両側制御回路(図示せず)から制御回路33に入力される。これにより、制御回路33は回生電力を蓄電部16に充電するために、充放電回路18に対し制御信号Contを送信する。これを受け、充放電回路18は蓄電部16を定電流値Ibで充電する。このような動作により、回生電力の充電期間が経過して時間t5に至ると、全てのキャパシタ11〜14が同時に定格電圧Vmaxに達する。これにより、図2より明らかなように、回生電力の回収効率を向上できることがわかる。また、時間t5の時点で全てのキャパシタ11〜14の電圧バランスが取れるので、従来に比べ極めて早期に電圧バランスを取ることができる。なお、この時点で制御回路33は蓄電部16が満充電となったので、蓄電部16への充電を停止する。
その後、車両制動が終了すると、制御回路33は制動終了信号を車両側制御回路から受信する。これにより、制御回路33は蓄電部16に蓄えた電力を車両の負荷やバッテリに供給するために、充放電回路18に対し制御信号Contを送信する。これを受け、充放電回路18は蓄電部16を放電する。その結果、図2の時間t5から時間t6までの放電期間に示すように、各キャパシタ11〜14の両端電圧Viは経時的に低下していく。この際、各キャパシタ11〜14の容量値Ci等のバラツキにより、両端電圧Viもばらつく。
しかし、時間t6で再び車両制動による回生電力が発生すると、制御回路33は再度蓄電部16を満充電になるまで充電するよう制御する。これにより、各キャパシタ11〜14の両端電圧Viは経時的に上昇していくが、時間t4で各キャパシタ11〜14の両端電圧Viが同時に定格電圧Vmaxに至るように調整されているので、蓄電部16が満充電になる時間t7においても全てのキャパシタ11〜14が同時に定格電圧Vmaxに達する。
以後、このような動作を繰り返すことにより、回生電力の回収効率を向上することができる。
以上の構成、動作により、各キャパシタ11〜14の容量値Ciのバラツキに応じて、各キャパシタ11〜14が定格電圧Vmaxに同時に達するように各キャパシタ11〜14の両端電圧Viをバランス回路19により制御するので、回生電力の充電時に早期に電圧バランスが取れるとともに、回生効率を向上することが可能な蓄電装置10を実現できる。
なお、本実施の形態において、キャパシタ11〜14には電気二重層キャパシタを用いたが、これは電気化学キャパシタ等の他のキャパシタでもよい。
本発明の蓄電装置は、回生効率を向上することができるという効果を有し、特に自動車の制動力回生システムに用いられる蓄電装置等として利用できる。
本発明の実施の形態における蓄電装置のブロック回路図 同実施の形態における蓄電装置の充放電動作時のキャパシタ電圧経時特性図 従来のコンデンサ装置の概略回路図
符号の説明
11、12、13、14 キャパシタ
16 蓄電部
17 電流検出回路
18 充放電回路
19 バランス回路
25 バイパス抵抗
27、29 分割抵抗
31 比較器
33 制御回路
35 正極端子
37 負極端子

Claims (4)

  1. 直列接続された複数のキャパシタからなる蓄電部と、
    この蓄電部に接続された充放電回路と、
    複数の前記キャパシタのそれぞれに並列接続したバランス回路と、
    前記充放電回路、および前記バランス回路に接続された制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記バランス回路により前記各キャパシタの初期両端電圧(V0i:i=1〜n、nはキャパシタの数)を測定し、
    前記蓄電部を初期充電期間(Δt)にわたり、前記充放電回路により定電流値(Ib)で充電し、
    前記バランス回路により前記各キャパシタの初期充電後両端電圧(V1i)を測定し、
    前記キャパシタの容量値(Ci)を、Ci=Ib・Δt/(V1i−V0i)に従って計算し、
    前記定電流値(Ib)で充電した場合の前記各キャパシタが定格電圧(Vmax)に達するまでの到達時間(Tri)を、Tri=(Ci・(Vmax−V1i))/Ibに従って、それぞれ計算し、
    前記到達時間(Tri)から到達時間最大値(Trmax)を求め、
    前記蓄電部を充電する際に、前記各キャパシタが前記定格電圧(Vmax)に同時に達するようにするための設定電圧(Vsi)を、Vsi=Vmax−Trmax・(Ib/Ci)により計算し、
    前記バランス回路により、前記各キャパシタの両端電圧(Vi)が前記初期充電後両端電圧(V1i)から前記設定電圧(Vsi)になるまで放電するようにした蓄電装置。
  2. 前記蓄電部、および前記制御回路に電流検出回路を接続した構成を有し、
    前記制御回路は、前記初期充電期間(Δt)にわたって、前記電流検出回路の電流出力(I)を複数回読み込み、複数の前記電流出力(I)に基いて前記定電流値(Ib)を求めるようにした請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記定電流値(Ib)は、複数の前記電流出力(I)を平均して求めるようにした請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記定電流値(Ib)は、複数の前記電流出力(I)において既定範囲内のものを平均して求めるようにした請求項2に記載の蓄電装置。
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