JPH0523478U - コネクタ自動組立機におけるキヤリアカツト装置 - Google Patents

コネクタ自動組立機におけるキヤリアカツト装置

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JPH0523478U
JPH0523478U JP7948591U JP7948591U JPH0523478U JP H0523478 U JPH0523478 U JP H0523478U JP 7948591 U JP7948591 U JP 7948591U JP 7948591 U JP7948591 U JP 7948591U JP H0523478 U JPH0523478 U JP H0523478U
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contact
carrier
insulator
pin
cutting
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JP7948591U
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茂 林
勝 白倉
誠 山崎
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ケル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コネクタ自動組立機において、比較的簡単な
構成で複数種のコネクタのキャリアカットを行うことが
できるような汎用性のあるキャリアカット装置を提供す
る。 【構成】 取り付装置クランプ手段203を上下、左右
および前後に移動自在に支持する支持手段201と、キ
ャリアの突出方向においてクランプ手段203と対向配
置されたカッティング手段210とを有する。カッティ
ング手段は、支持手段によりクランプ手段が移動されて
クランプ手段に保持されたインシュレータ2から突出す
るコンタクトベルト10がこのカッティング手段内に入
り込んだときに、このコンタクトベルトのコンタクトピ
ンの一端側を挟持するピン挟持手段と、このピン挟持手
段の後側に位置し、ピン挟持手段から後側に突出するキ
ャリアをコンタクトピンから切り離すカッターとから構
成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インシュレータへのコンタクトピン圧入を自動的に行ってコネクタ の自動的な組立を行うようにしたコネクタ自動組立機に関し、さらに詳しくは、 この自動組立機においてキャリアにより繋がった状態のまま、すなわちコンタク トベルトの状態のままインシュレータに圧入されたコンタクトピンからキャリア を自動的に切り離すキャリアカット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
順次搬送されてくるインシュレータ(絶縁ハウジング)にコンタクトピンを自 動的に圧入してコネクタの組立を行うコネクタ自動組立機は従来から知られてい る。このような自動機においては、組立作業の対象となるインシュレータは、パ ーツフィーダから長手方向および幅方向に整列された状態で順次供給される。一 方、コンタクトピンはキャリアにより整列保持されて繋がったベルト状に形成さ れてリールに巻き取られており、このコンタクトベルトがリールから引き出され て所定寸法にカットされ、次に所定寸法にカットされた各コンタクトベルトのコ ンタクトピンがインシュレータ内に圧入される。 但し、このままではコンタクトピンはまだキャリアにより繋がったままである ので、コネクタ自動組立機においては、このようにコンタクトベルトのコンタク トピンが圧入された後に、キャリアがコンタクトピンから切り離されるようにな っている。
【0003】 ところで、従来のコネクタ自動組立機は通常、ある決まったコンタクトの組立 等を行う専用自動機であり、このコネクタ自動組立機により組み立てられるイン シュレータおよびコンタクトピンの形状、サイズ、数等は決っていた。このよう にコネクタ自動組立機が対象とするコネクタが1種である場合、すなわち、専用 自動組立機の場合には、コンタクトベルトが圧入された状態でのインシュレータ に対するキャリアの切り離し位置はある決まった位置である。このため、キャリ アカット装置においてはこの切り離し位置に合わせてカッターを固定配置すれば 良く、キャリアカット装置の構成が簡単で且つその作動制御も容易であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、専用組立機の場合には、コネクタの種類が異なると、各種類毎 にそれぞれ専用組立機が必要となるという問題がある。このため、複数種のコネ クタの組立が可能な汎用自動組立機が望まれることも多い。 ところが、汎用組立機の場合には、組立対象となるコネクタの種類に対応して コンタクトピンの長さおよびインシュレータへの圧入位置が異なり、キャリアの 切り離し位置もこれに応じて異なるため、キャリアカット装置が複雑化しやすい という問題がある。 本考案はこのような問題に鑑みたもので、比較的簡単な構成で複数種のコネク タのキャリアカットを行うことができるような汎用性のあるキャリアカット装置 を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本考案のキャリアカット装置は、コンタクト挿入 孔内にコンタクトピンを圧入させてコンタクトベルトが取り付けられたインシュ レータを保持するクランプ手段と、このクランプ手段を、上下、左右および前後 に移動自在に支持する支持手段と、キャリアの突出方向においてクランプ手段と 対向配置されたカッティング手段とを有する。なお、カッティング手段は、支持 手段によりクランプ手段が移動されてクランプ手段に保持されたインシュレータ から突出するコンタクトベルトがこのカッティング手段内に入り込んだときに、 このコンタクトベルトのコンタクトピンの一端側を挟持するピン挟持手段と、こ のピン挟持手段の後側に位置し、ピン挟持手段から後側に突出するキャリアをコ ンタクトピンから切り離すカッターとから構成される。さらに、このキャリアカ ット装置はコントローラを有しており、このコントローラは、予め入力された組 立対象コネクタの情報に基づいて、支持手段およびカッティング手段の作動を制 御するようになっている。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施例について説明する。 本考案に係る汎用自動組立機により組み立てられるコネクタは、例えば、図4 、図5に示されるような構成をしている。 図4に示すコネクタ1は、インシュレータ2と、このインシュレータ2の後端 側から内部空間3d内に先端を突出させて圧入された複数のコンタクト11a, 11bとから構成されている。コンタクト11aは圧入された状態のままストレ ートに後方に突出している。コンタクト11bはインシュレータ2の後端面に突 出した部分においてクランク状に曲げられた後、ストレートに後方に突出してい る。以下においては、このような構成のコネクタ1をストレートタイプコネクタ と称する。 なお、インシュレータ2には前端側に突出する第1突起3aおよび後端側に突 出する第2突起3cが形成され、第1突起3aの片方側には切り欠き3bが形成 されている。
【0007】 図5に示すコネクタ5も同様に、インシュレータ6と、このインシュレータ6 の後端側から内部空間7d内に先端を突出させて圧入された複数のコンタクト1 3,14とから構成されている。全コンタクト13,14はその後側(テール側 )において下方に直角に折り曲げられている。このとき、その折り曲げ端の位置 が揃うように、上側のコンタクト14は下側のコンタクト13より長くなってい る。以下においては、このような構成のコネクタ5をアングルタイプコネクタと 称する。 なお、インシュレータ6にも、前端側に突出する第1突起7aおよび後端側に 突出する第2突起7cが形成され、第1突起7aの片方側には切り欠き7bが形 成されている。
【0008】 図4および図5には基本構成の異なる2種のコネクタ1,5を示したが、以下 に説明する汎用自動組立機においては、このようなタイプの異なるコネクタの組 立のみならず、同タイプであっても、インシュレータのサイズや、コンタクトの サイズおよび本数等の異なるコネクタの組立も行うことができるようになってい る。 このように種々のコネクタの組立を可能にするために、この汎用自動組立機に は様々な工夫が凝らされているのであるが、まず、この汎用自動組立機による組 立工程の概略を図1〜図3を参照して説明する。
【0009】 本汎用自動組立機においては、インシュレータ2は振動パーツフィーダ20か ら1個ずつ所定方向に並んだ状態で供給される。このようにして供給されたイン シュレータ2は、図2に示すように、第1搬送路30を通って、インシュレータ 整列装置50に送られる。振動パーツフィーダ20によりインシュレータ2は所 定方向に並んで供給されるのであるが、各インシュレータ2の前後および上下( 表裏)の方向までは振動パーツフィーダ20では揃えることができない。このた め、各インシュレータ2の外観形状を画像処理装置により読み取るとともにその 画像データから各インシュレータ2の方向を読み取り、インシュレータ整列装置 50によりインシュレータ2の方向を揃える。この後、このように方向が揃った インシュレータ2は、第2搬送路70を通って順次搬送保持装置80に送られる 。 上記のように振動パーツフィーダ20から供給されたインシュレータ2を整列 させる工程、すなわち、第1搬送路30から搬送保持装置80に至る工程を第1 ステーションST1と称する。
【0010】 一方、コンタクトは、リール100から供給される。リール100には、図6 に示すように、パイロット孔15aを有したキャリア15により所定ピッチで保 持された多数のコンタクトピン16を有したコンタクトベルト10が巻取られて いる。このため、リール100からコンタクトベルト10がコンタクト供給装置 110により引き出され、コンタクトカッター130および搬送パレット140 に供給される。コンタクトベルト10が所定寸法だけ搬送パレット140上に突 出した状態でコンタクト供給装置110による送りが止められる。 次いで、搬送パレット140上に突出した部分がこのパレット140により保 持され、この保持された部分がコンタクトカッター130によりリール100側 のコンタクトベルト10から切り離される。これにより、所定寸法にカットされ たコンタクトベルト10が搬送パレット140に保持された状態となる。 上記のようにリール110からコンタクトベルト10を引き出し、これを所定 寸法にカットする工程を第2ステーションST2と称する。
【0011】 上記のように所定寸法にカットしたコンタクトベルト10を保持した搬送パレ ット140は、四角状搬送装置300上を搬送される。 この四角状搬送装置300は、第1〜第4搬送レール310,320,330 ,340を有し、これら搬送レールが図2に示すように、四角状のループ搬送路 を構成している。第1搬送レール310上には第1搬送ベース350が載ってお り、この第1搬送ベース350上に搬送パレット140が載っている。第1搬送 ベース350は、上記のようにコンタクトカッター130に隣接する位置から第 1搬送レール310上を図2の矢印A方向に移動し、コンタクト仮挿入装置16 0に隣接する位置まで移動する。このため、搬送パレット140も定寸にカット されたコンタクトベルト10を保持したまま第1搬送ベース350とともにコン タクト仮挿入装置160上に移動される。
【0012】 一方、搬送保持装置80に送られたインシュレータ2は、コンタクト仮挿入装 置160の近傍に配設された第1ハンドリングロボット410のマニピュレータ アームにより把持され、その状態のままコンタクト仮挿入装置160の上に移動 してきた搬送パレット140の上方に搬送される。次いで、搬送パレット140 に保持されたコンタクトベルト10とマニピュレータアームにより保持されたイ ンシュレータ2との間に位置合わせ用画像処理装置が入り込み、コンタクトベル ト10のコンタクトピン16の位置に対するインシュレータ2のコンタクト挿入 孔の位置を読み取る。そして、この読み取った画像データから、コンタクトピン 16に対するインシュレータ2の挿入孔の位置ずれをマニピュレータアームを作 動させて修正する。次いで、マニピュレータアームにより保持したままマニピュ レータアームを下動させてインシュレータ2をコンタクトベルト10上に押し付 け、インシュレータ2のコンタクト挿入孔内にコンタクトピン16を軽く挿入さ せる。 このように、コンタクト挿入孔内にコンタクトピン16を仮挿入する工程を第 3ステーションST3と称する。
【0013】 このようにコンタクトピン16が仮挿入された後、マニピュレータアームによ るインシュレータ2の把持が解除され、マニピュレータアームは所定位置に退避 する。これにより、搬送パレット140により保持されたコンタクトベルト10 の上にインシュレータ2が仮挿入されて取り付けられた状態となる。 次に、この状態のまま、搬送パレット140は第1搬送ベース350から離れ て第2搬送レール320上に移動され、この第2搬送レール320上を矢印B方 向に搬送され、第3搬送レール330上で第2搬送レール320と対向して位置 する第2搬送ベース360上に搬送される。 この位置にある第2搬送ベース360の上方にはコンタクト圧入装置180が 位置している。第2搬送ベース360上に搬送パレット140が搬送されると、 これにより保持されたコンタクトベルト10に仮挿入されたインシュレータ2が コンタクト圧入装置18により押圧され、各コンタクトピン16はインシュレー タ2のコンタクト挿入孔内に完全に圧入される。 なお、このコンタクト圧入装置18による圧入工程を第4ステーションST4 と称する。
【0014】 この圧入が完了すると、第2搬送ベース360はその上に搬送パレット140 を載せたまま、第3搬送レール330上を矢印C方向に図2において鎖線で示す 搬送位置まで、すなわち、図3において実線で示される位置まで移動される。な お、図2および図3はともに、本実施例に係る汎用自動組立機を示しており、図 2は工程前半を示し、図3は工程後半を示す。但し、図2と図3とは搬送装置3 00の部分が一部重複して表されている。
【0015】 次に、第2ハンドリングロボット420が作動され、そのマニピュレータアー ムにより搬送パレット140上のインシュレータ2が把持される。このとき、搬 送パレット140によるコンタクトベルト10の保持が解放され、マニピュレー タアームにより、コンタクトピン16が圧入されたインシュレータ2がキャリア カット装置200上に搬送される。 キャリアカット装置200においては、インシュレータ2にコンタクトピン1 6が圧入されて取り付けられたコンタクトベルト10のキャリア15をコンタク トピン16から切り離す。これにより、インシュレータ2の各コンタクト挿入孔 内にコンタクトピン16がそれぞれ独立して圧入された状態となる。 なお、このキャリアカット装置200によるキャリア15の切り離し工程を第 5ステーションST5と称する。
【0016】 キャリア15の切り離しが完了すると、第3ハンドリングロボット430が作 動され、キャリアカット装置200上のインシュレータ2を把持してこれを第1 曲げ加工装置220上に搬送する。この第1曲げ加工装置220においては、シ ンシュレータ2に圧入されて2列に突出するコンタクトピン16の片方の列のテ ール部が所定形状に曲げ加工される。 この第1曲げ加工が完了すると、第4ハンドリングロボット440が作動され 、第1曲げ加工装置220上のインシュレータ2を把持してこれを第2曲げ加工 装置250上に搬送する。この第2曲げ加工装置250においては、まだ曲げ加 工されていない側の列をなすコンタクトピン16のテール部が所定形状に曲げ加 工される。 これら両曲げ加工装置220,250によるコンタクトピン16のテール部の 曲げ加工が完了すると、図4もしくは図5に示した構成のコネクタ1,5が完成 する。なお、これら曲げ加工装置220,250による曲げ工程を第6および第 7ステーションST6,ST7と称する。
【0017】 上記第1〜第7ステーションST1〜ST7を図1に模式的に示しており、各 ステーションを構成する装置の作動制御およびパーツフィーダ20の作動は、コ ントローラ510により制御される。この作動制御は組立対象となるコネクタの 種類に応じて異なり、このため、組立対象となるコネクタについてのデータが組 立作業に先だって入力装置500からコントローラ510に入力されるようにな っている。
【0018】 本考案に係るキャリアカット装置は、上記第5ステーションST5に含まれて いるので、この第5ステーションST5の構成について、以下に説明する。 前述のように、第4ステーションST4においてコンタクトピン16のインシ ュレータ2への圧入が完了すると、第2搬送ベース360はその上に搬送パレッ ト140を載せたまま、第3搬送レール330上を図2の矢印C方向に移動し、 図3において実線で示す位置(図2で鎖線で示す位置)で停止する。そして、図 7に示す構成の第2ハンドリングロボット420が作動され、そのマニピュレー タアームにより搬送パレット140上のインシュレータ2が把持され第5ステー ションST5に搬送される。
【0019】 このロボット420は、ベース421と、この上に取り付けられた水平方向に 回動自在なアーム422,423および垂直方向に移動自在且つ回転自在なロッ ド424とからなるマニピュレータアームと、ロッド424の先端に取り付けら れたチャックハンド425とから構成される。 このロボット420のチャックハンド425が、上記搬送パレット140に保 持されたコンタクトベルト10のコンタクトピン16が圧入されたインシュレー タ2を保持する。そして、搬送パレット140によるコンタクトベルト10の保 持が解放され、第2ハンドリングロボット420により、コンタクトピン16が 圧入された状態のインシュレータ2がキャリアカット装置200(第5ステーシ ョンST5)に搬送される。
【0020】 キャリアカット装置200は、図8に示すように、第2ハンドリングロボット 420により搬送されてきたインシュレータ2を固定保持するクランプ装置20 3と、このクランプ装置203により固定保持されたインシュレータ2から突出 するコンタクトベルト10から、その先端部に位置するキャリア15を切り離す カッティング装置210とから構成される。 なお、クランプ装置203は第4ベース201d上に載置されており、この第 4ベース201dは第3ベース201cに上下動(矢印L方向)自在に取り付け られ、第3ベース201cは第2ベース201bに左右動(図8における紙面に 垂直な方向)自在に取り付けられ、第2ベース201bは第1ベース201aに 前後動(矢印J方向)自在に取り付けられている。このため、クランプ装置20 3は上下、左右および前後に移動自在となっている。
【0021】 クランプ装置203を図9に拡大して示しており、この装置203は、第4ベ ース201dに固定された載置ブロック208と、この載置ブロック208に対 して前後に移動可能な移動ブロック204とを有する。載置ブロック208の前 端には突起208aを有した載置面208bが形成されており、上述のようにし て第2ハンドリングロボット420により搬送されてきたインシュレータ2は、 図において鎖線で示すように、載置面208bの上に、コンタクトベルト10が 前方に突出するようにして載置される。 載置ブロック208の上には、前端がインシュレータ2と対向するとともにバ ネ206cにより後方に付勢された後固定ブロック206が前後動可能に取り付 けられている。上述のように載置面208b上にインシュレータ2が載置される と、シリンダ206aが作動してロッド206bを介して後固定ブロック206 を前方に押し出し、この後固定ブロック206と載置ブロック208の突起20 8aとの間にインシュレータ2を挟持する。
【0022】 次いで、シリンダ204aが作動され、ロッド204bを介して移動ブロック 204が前方(矢印J1方向)に移動され、その前端部はインシュレータ2の上 側にこれを覆うように位置する。移動ブロック204の前端部には上固定ブロッ ク205が取り付けられており、上記のように移動ブロック204が前方に移動 された後、この移動ブロック204上のシリンダ205aが作動され、リンク2 05を介して上固定ブロック205が下動される。これにより、図8に示すよう に、上固定ブロック205がインシュレータ2を上から押し付け、これを固定保 持する。 なお、図示していないが、インシュレータ2を左右から挟持する手段もこのク ランプ装置203に配設されており、このように、クランプ装置203は、前後 、左右および上下からインシュレータ2をしっかりと固定保持するようになって いる。
【0023】 以上のようにしてクランプ装置203によりインシュレータ2が固定保持され た状態で、コンタクトベルト10は前方に突出し、キャリア15がその前端に位 置する。このキャリア15を切断するのがカッティング装置210である。 この装置210を図10および図11に拡大して詳細に説明している。 この装置210は、固定ベース210a,210bに取り付けられたシリンダ 211aと、このシリンダ211aによりリンク211bを介して上下動される カッターベース211と、このカッターベース211に固設されたカッター21 2とを有する。さらに、カッター212の前面に接するようにして、シリンダ2 14aによりロッド214bを介して上下動される押圧部材213と、押圧部材 213の上側に横方向に延びて配設された挟持プレート214と、この挟持プレ ート214の上側にこれと対向して配設された挟持部材215とが取り付けられ ている。なお、この挟持部材215は固定ベース210bに結合されている。
【0024】 押圧部材213は、図10に示すようにT字型の部材であり、その中央上面に は、上方に突出する複数の櫛歯213aが形成されている(図12(A)参照) 。この櫛歯213aは、図12(B)に示すように、押圧部材213の上面21 3bの前半部にのみ形成されており、この上面213bの後半部の上側には挟持 プレート214および挟持部材215が対向配設されている。なお、これら櫛歯 213aの溝213cの間隔は、コンタクトベルト10のコンタクト16のピッ チと等しくなっている。
【0025】 挟持プレート214は、図12(C)に示すように、両端がピン216aを介 してバネ216bにより下方に押圧されるとともに、挟持部材215の両端に固 設されたサポートアーム215aにより支えられている。このため、通常は挟持 プレート214と挟持部材215との間には横方に延びる隙間がある。また、押 圧部材213は下方に下げられており、押圧部材213と挟持プレート214と の間にも隙間がある。 なお、この装置210の前面には図10に示すように、シリンダ217aによ り左右に移動自在となった移動部材217bが配設されており、この移動部材2 17bの下面には、上記挟持プレート214の前方の方に延びた刀の刃のような 形状をしたセパレータ218が取り付けられている。
【0026】 次に、上記のキャリアカット装置200によるコンタクトベルト10のキャリ ア15の切り離し作業について説明する。 この作業は、組立対象となるコネクタが図4に示したストレートタイプコネク タであるか、図5に示したアングルタイプコネクタであるかにより異なる。
【0027】 ストレートタイプコネクタの場合には、インシュレータ2から突出する上下2 列のコンタクトベルト10におけるコンタクト16の長さが同じであるため、上 下のコンタクトベルト10からのキャリア15の切り離しを同時に行う。 この作業は図13に示すように行われる。まず、クランプ装置203を移動さ せ、このクランプ装置203により保持したインシュレータ2から突出する上下 2列のコンタクトベルト10の先端すなわちキャリア15を、図13(A)に示 すように、それぞれ挟持プレート214の上下両側を通って後面側に突出させる 。 この結果、上側のコンタクトベルト10は挟持プレート214と挟持部材21 5との間を通って後面側に突出し、下側のコンタクトベルト10は挟持プレート 214と押圧部材213との間を通って後面側に突出する。なお、このとき、上 下のコンタクトベルト10を正確に挟持プレート214の上下両側に分かれて突 出させるため、シリンダ217を作動させてセパレータ218を両コンタクトベ ルト10の間に入り込ませる。
【0028】 次に、シリンダ214aを作動させて押圧部材213を上動させる。ここで、 押圧部材213の上面の櫛歯213aの溝213cの間隔は、コンタクトベルト 10のコンタクト16のピッチと等しくなっているため、各櫛歯213aはコン タクト16の間を通過して図13(A)に示すように上方に突出する。 このまま、さらに押圧部材213を上動させると、その上面213bが下側コ ンタクトベルト10に当接し、図13(B)に示すように、間に挟持プレート2 14を挟んで、挟持部材215との間に両コンタクトベルト10を挟持する。 そして、この状態のまま、シリンダ211aが作動されて、カッター212が 上動され、後面側に突出したキャリア15が図13(C)に示すように切り離さ れる。
【0029】 一方、アングルタイプコネクタの場合には、上下でコンタクトベルト10の長 さが異なるため、まず図14(A)に示すように、下側に位置する短い方のコン タクトベルト10の先端のキャリア15を押圧部材213等の後面側に突出させ た状態で両コンタクトベルト10を挟持する。このとき、上側に位置する長い方 のコンタクトベルト10はキャリア15のみならずコンタクト16もその一部が 後面側に突出する。 そして、カッター212を所定量だけ上動させ、図14(B)に示すように、 下側のコンタクトベルト10のキャリア15のみを切り離す。
【0030】 この後、押圧部材213を下動させてコンタクトベルト10の挟持を解放し、 クランプ部材203を移動させて、図14(C)に示すように、上側のコンタク トベルト10のキャリア15のみを挟持部材215等の後面側に突出させる。次 いで、再びカッター212を上動させ、このように突出した上側のコンタクトベ ルト10のキャリア15を切り離す(図14(D)参照)。 このように、アングルタイプコネクタの場合には、上下コンタクトベルト10 のキャリア15を別々に切り離す。
【0031】 以上のようにしてキャリア15の切り離しが完了すると、クランプ装置203 による保持が解放され、インシュレータ2は第3ハンドリングロボット430( このロボット430も図7に示した第2ハンドリングロボット420と同一構成 である)により第1曲げ加工装置220(第6ステーションST6)に搬送され る。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のキャリアカット装置は、コンタクトベルトが取 り付けられたインシュレータを保持するクランプ手段と、このクランプ手段を上 下、左右および前後に移動自在に支持する支持手段と、クランプ手段と対向配置 されたカッティング手段とを有し、カッティング手段は、コンタクトベルトのコ ンタクトピンの一端側を挟持するピン挟持手段と、ピン挟持手段の後側に位置し 、ピン挟持手段から後側に突出するキャリアをコンタクトピンから切り離すカッ ターとから構成されている。そして、キャリアカット装置はコントローラを有し ており、このコントローラは、予め入力された組立対象コネクタの情報に基づい て、支持手段およびカッティング手段の作動を制御するようになっている。 このため、組立対象となるコネクタの種類が異なる場合でも、このコネクタの 情報を予めコントローラに入力しておくことにより、そのコネクタに合わせて支 持手段によるクランプ手段の移動量が調節され、このクランプ手段に保持された インシュレータから突出するコンタクトベルトの先端のキャリアのみが、カッテ ィング手段内においてピン挟持手段から後側に突出し、キャリアが正確に切り離 される。 このことから分かるように、本考案のキャリアカット装置によれば、種類の異 なるコネクタのキャリアカットを行わせることができ、且つその構成が簡単であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコネクタ自動組立機の組立ステー
ション構成を示す概略図である。
【図2】上記自動組立機の前半部の概略構成を示す平面
図である。
【図3】上記自動組立機の後半部の概略構成を示す平面
図である。
【図4】上記自動組立機により組み立てられるコネクタ
の一例を示す斜視図および断面図である。
【図5】上記自動組立機により組み立てられる別のコネ
クタの一例を示す斜視図および断面図である。
【図6】このコネクタに圧入されるコンタクトピンを有
したコンタクトベルトを示す正面図および側面図であ
る。
【図7】ハンドリングロボットを示す斜視図である。
【図8】キャリアカット装置を示す側面図である。
【図9】クランプ装置を示す部分断面図である。
【図10】カッティング装置を示す正面図である。
【図11】カッティング装置を示す部分断面図である。
【図12】カッティング装置の押圧部材を示す正面図、
側面断面図および正面断面図である。
【図13】ストレートタイプコネクタの場合でのカッテ
ィング装置の作動を示す側面断面図である。
【図14】アングルタイプコネクタの場合でのカッティ
ング装置の作動を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2,5 インシュレータ 10 コンタクトベルト 20 パーツフィーダ 25 リール 110 コンタクト供給装置 116,126 駆動スプロケット 130 コンタクトカッター 140 搬送パレット 160 コンタクト仮挿入装置 180 コンタクト圧入装置 200 キャリアカット装置 203 クランプ装置 210 カッティング装置 220,250 曲げ加工装置 410,420,430,440 ハンドリングロボッ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュレータにコンタクトピンを自動
    的に圧入してコネクタの組立を行うコネクタ自動組立機
    において、一端側がキャリアにより連続的に整列保持さ
    れたコンタクトピンを有するコンタクトベルトを、前記
    インシュレータに形成されたコンタクト挿入孔内に前記
    コンタクトピンの他端側を圧入させて取り付けた後、前
    記インシュレータから外方に突出する前記キャリアを前
    記コンタクトピンから切り離すキャリアカット装置であ
    って、 前記コンタクトベルトが取り付けられた前記インシュレ
    ータを保持するクランプ手段と、 このクランプ手段を、上下、左右および前後に移動自在
    に支持する支持手段と、 前記キャリアの突出方向において前記クランプ手段と対
    向配置されたカッティング手段とからなり、 このカッティング手段は、前記支持手段により前記クラ
    ンプ手段が移動されて前記クランプ手段に保持された前
    記インシュレータから突出するコンタクトベルトがこの
    カッティング手段内に入り込んだときに、このコンタク
    トベルトのコンタクトピンの前記一端側を挟持するピン
    挟持手段と、このピン挟持手段の後側に位置し、このピ
    ン挟持手段から後側に突出する前記キャリアを前記コン
    タクトピンから切り離すカッターとから構成され、 予め入力された組立対象コネクタの情報に基づいて、前
    記支持手段および前記カッティング手段の作動を制御す
    るコントローラを有してなることを特徴とするコネクタ
    自動組立機におけるキャリアカット装置。
JP7948591U 1991-09-03 1991-09-03 コネクタ自動組立機におけるキヤリアカツト装置 Pending JPH0523478U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114664717A (zh) * 2022-05-26 2022-06-24 四川熙隆半导体科技有限公司 一种kbl半导体器件引脚组装设备
CN117239512A (zh) * 2023-11-15 2023-12-15 泰州市航宇电器有限公司 一种具有清灰功能的电子连接器的切割装置
CN117254328A (zh) * 2023-09-05 2023-12-19 东莞市信翰精密工业有限公司 连接器自动组装设备

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