JPH0523460Y2 - - Google Patents

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JPH0523460Y2
JPH0523460Y2 JP14275989U JP14275989U JPH0523460Y2 JP H0523460 Y2 JPH0523460 Y2 JP H0523460Y2 JP 14275989 U JP14275989 U JP 14275989U JP 14275989 U JP14275989 U JP 14275989U JP H0523460 Y2 JPH0523460 Y2 JP H0523460Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、例えば文書等を保存したり、輸送
する場合に収納する包装箱に関する。
(従来の技術) 文書等を倉庫等に保存する場合には段ボール箱
からなる包装箱に収納して保存しているのが一般
的である。包装箱は折畳み式であつて、不使用時
には偏平状に折畳まれているが、使用に際して組
立てることによつて包装箱を構成し、内部に保存
しようとする文書を収納して包装している。
第5図〜第10図は従来の包装箱であつて、1
は箱主体である。この箱主体1は段ボール紙を折
曲することによつて形成され、前面板2、背面板
3および両側板4,4からなり上下部に開口部
5,6を有している。すなわち、背面板3の端縁
と両側板4,4の端縁がワイヤステツチ7によつ
て連結され、箱主体1は四角形筒状に形成されて
いる。この箱主体1の下部における前面板2には
折り目8を介して外底板9が連設され、この外底
板9の両端には折り目10a,10bを介して内
側板11a,11bが設けられている。そして、
外底板9は組立て時に前記箱主体1の底部12を
形成し、折畳み時に前記前面板2の下方へ延長さ
れるようになつており、前記内側板11aは、折
畳み時に折り目10aから前記外底板9の内側へ
折込まれ、内側板11aは、一方の側板4の下方
で、しかも外底板9の側方へ延長されるようにな
つている。また、外底板9は組立て時に内側板1
1a,11bとともに、箱主体1の内部に折込ま
れ、外底板9は開口部6を閉塞し、内側板11
a,11bは両側板4,4の内側に重合されるよ
うになつている。したがつて、両側板4,4およ
び内側板11a,11bには組立て時に互いに対
向する長穴からなる取つ手12,12が設けられ
ている。
また、前記箱主体1の下部における背面板3に
は折り目13を介して内底板14が連設されてい
る。この内底板14は、組立て時に前記外底板9
の上面に重合されるとともに、折畳み時に前記背
面板3の下方へ延長され、前記内側板11bの下
側に重合される。
さらに、前記箱主体1の上部における背面板3
には折り目15を介して蓋部16が連設され、組
立て時に上部の開口部5を閉塞するとともに、折
畳み時に折り目15から前記側板4の外側に折曲
されるようになつている。
したがつて、包装箱は、不使用時に偏平状に折
畳まれ、多数の偏平状包装箱を積み重ねて保管す
ることができる。なお、17,17は側板4,4
の上縁に設けたフラツプであり、18は蓋部16
の先端に設けたフラツプである。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前述した従来の包装箱は、箱主体1
を折畳んだ状態が、第7図〜第10図に示すよう
に、前面板2と一方の側板4が重合し、背面板3
と他方の側板4が重合した状態である。さらに、
外底板9は前面板2の下方に延長した状態で、内
底板14は背面板3の下方に延長した状態であ
る。さらに、蓋部16は背面板3の外側へ折り返
した状態にあり、折畳んだ状態の面積が大きいと
いう欠点がある。しかも、組立て時に箱主体1の
内部に折込む外底板9、内底板14および内側板
11a,11bがすべて折畳んだ状態においては
箱主体1の外部にあるため、組立て手順が難し
く、慣れないと組み立てできないという問題があ
る。
この考案は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、折畳んだ状態の面
積が小さく、狭い保管スペースであつても保管で
き、しかも組立てが簡単な包装箱を提供すること
にある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段および作用) 前記目的を達成するためにこの考案は、前面
板、背面板および両側板からなり、上下部に開口
部を有する箱主体と、この箱主体の下部における
前面板に折り目を介して連設され、組立て時に前
記箱主体の底部を形成し、折畳み時に前記前面板
の内側へ折込まれる外底板と、この外底板の両端
に折り目を介して連設され、組立て時に前記両側
板の内側に折込まれ、折畳み時に前記外底板とと
もに前記前面板の内側に折込まれる内側板と、前
記箱主体の下部における背面板に折り目を介して
連設され、組立て時に前記外底板の上面に重合さ
れるとともに、折畳み時に前記背面板の内側に折
込まれる内底板と、前記箱主体の上部における背
面板に第1の折り目を介して連設され、組立て時
に上部の開口部を閉塞するとともに、折畳み時に
前記背面板の内側に折込まれる蓋部とからなり、
前記両側板の両端縁部に上下方向に亘つて折り目
を設けて折り目間の両側板を外側に僅かに突出さ
せるとともに、前記蓋部に前記第1の折り目と平
行に第2の折り目を設け、折畳み時に前記内底板
を包むように背面板の内側に折込まれるように構
成したことにある。
組立て時に、蓋部を箱主体から取り出し、前面
板と背面板を平行に、両側板を互いに平行とする
ことにより、外底板と内底板が折り目から下方に
倒れて重合して底部が構成される。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図〜第4図に
基づいて説明するが、従来と同一構成部分は同一
符号を付してその説明を省略する。
箱主体1を構成する両側板4,4の両端縁には
隅部20と平行に上下方向に亘つて折り目21,
21が設けられ、この折り目21,21間の側板
4は外側に僅かに突出している。さらに、前面板
2の下端部における両端の隅部20には切込み部
22,22が形成されている。そして、前記折り
目21,21と切込み部22,22によつて内底
板14と外底板9を内側板11a,11bととも
に、箱主体1の内部に折込みやすく形成してい
る。また、前記背面板3には第1の折り目23を
介して蓋部16が連設され、さらに、この第1の
折り目23と平行に第2の折り目24が形成され
ている。この第2の折り目24は折畳み時に背面
板3の内側に重合された内底板14を包み込むた
め設けたものであり、内底板14の高さ寸法によ
つて第1の折り目23と第2の折り目24との間
隔が決定される。
このように構成された包装箱は、不使用時には
偏平状に折畳まれて保管され、使用時に組立てら
れる。すなわち、不使用時には次のようにして折
畳まれる。まず、外底板9に対して内側板11
a,11bを折り目10a,10bから折込んで
外底板9の内側に重合し、この状態で外底板9を
折り目8から折込んで開口部6から箱主体1の内
部に入れる。そして、外底板9を内側板11a,
11bとともに前面板2の内側に折込む。この場
合、前面板2には切込み部22,22が形成され
ているため、外底板9の内側に内側板11a,1
1bを抵抗なく、折込むことができる。また、内
底板14を折り目13から折り込み、開口部6か
ら箱主体1の内部に入れて、内底板14を背面板
3の内側に折込む。さらに、蓋部16を第2の折
り目24から内側に折込んで、内底板14を包み
込むように箱主体1の内部に折込んで内底板14
の内側に重合する。この状態で、箱主体1を第3
図の矢印A方向に押し潰すことによつて、前面板
2、背面板3は両側板4,4に重合し、この箱主
体1の内部に外底板9、内側板11a,11b、
内底板14および蓋部16のすべてが収納され、
第4図に示すようにコンパクトに折畳まれる。し
たがつて、包装箱を保管する場合においてもスペ
ースを取らず、また携帯にも便利である。
また、使用時に包装箱を組み立てる場合には、
まず、箱主体1を偏平状態から矩形状態に開き、
蓋部16を箱主体1から抜き出す。そして、箱主
体1を四角形、つまり前面板2と両側板4,4と
の隅部20を直角とし、背面板3と両側板4,4
との隅部20を直角とすると、両側板4,4には
折り目21,21が付されて外側に僅かに突出し
ているため、外底板9は両側板4,4の内面と干
渉することはなく、外底板9は内側板11a,1
1bとともに、自重によつて倒れ、開口部6を閉
塞する。つぎに内側板11a,11bを外底板9
に対して直角に起立させると、両側板4,4の内
側に重合され、取つ手12,12が互いに対向し
て二重側板が形成される。内側板11a,11b
が起立されると、内底板14も両側板4,4の内
面と干渉することはなく、自重によつて倒れ、外
底板9に重合して二重底板が形成される。このよ
うに、箱主体1を矩形状に開くだけで外底板9お
よび内底板14が自重によつて倒れて底部を形成
するため、組立て手順が簡単であり、従来のよう
に外底板9および内底板14を無理に箱主体1の
内部に押し込む操作が不要となる。
このように構成された包装箱は、文書保存用に
限定されず、宅配便等の梱包箱としても利用でき
る。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、箱主
体の内部に外底板、内側板、内底板および蓋部す
べてを収納した状態で折畳むことができるから、
折畳んだ状態の面積が小さく、狭い保管スペース
であつても保管でき、しかも組立てが簡単で慣れ
ない人でも容易に組み立てることができるという
効果がある。
しかも、底部、側部が二重構造となるため、強
度的に優れ、通い箱として使用しても耐久性を向
上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の一実施例を示すも
ので、第1図および第2図は包装箱の組み立て手
順を示す斜視図、第3図および第4図は包装箱の
折畳み手順を示す斜視図、第5図〜第10図は従
来の包装箱を示すもので、第5図および第6図は
組み立て手順を示す斜視図、第7図は折畳んだ状
態の上面図、第8図は同側面図、第9図は折畳ん
だ状態の下面図、第10図は同側面図である。 1……箱主体、2……前面板、3……裏面板、
4……側板、5,6……開口部、9……外底板、
8,10a,10b,13,21……折り目、1
1a,11b……内側板、14……内底板、16
……蓋部、23……第1の折り目、24……第2
の折り目。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前面板2、背面板3および両側板4,4からな
    り、上下部に開口部5,6を有する箱主体1と、
    この箱主体1の下部における前面板2に折り目8
    を介して連設され、組立て時に前記箱主体1の底
    部を形成し、折畳み時に前記前面板2の内側へ折
    込まれる外底板9と、この外底板9の両端に折り
    目10a,10bを介して連設され、組立て時に
    前記両側板4,4の内側に折込まれ、折畳み時に
    前記外底板9とともに前記前面板2の内側に折込
    まれる内側板11a,11bと、前記箱主体1の
    下部における背面板3に折り目13を介して連設
    され、組立て時に前記外底板9の上面に重合され
    るとともに、折畳み時に前記背面板3の内側に折
    込まれる内底板14と、前記箱主体1の上部にお
    ける背面板3に第1の折り目15を介して連設さ
    れ、組立て時に上部の開口部5を閉塞するととも
    に、折畳み時に前記背面板3の内側に折込まれる
    蓋部16とからなり、前記両側板4,4の両端縁
    部に上下方向に亘つて折り目21,21を設けて
    折り目21,21間の両側板4,4を外側に僅か
    に突出させるとともに、前記蓋部16に前記第1
    の折り目23と平行に第2の折り目24を設け、
    折畳み時に前記内底板14を包むように背面板3
    の内側に折込まれるように構成したことを特徴と
    する包装箱。
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