JPH05234241A - 薄型情報処理装置 - Google Patents

薄型情報処理装置

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Publication number
JPH05234241A
JPH05234241A JP3363992A JP3363992A JPH05234241A JP H05234241 A JPH05234241 A JP H05234241A JP 3363992 A JP3363992 A JP 3363992A JP 3363992 A JP3363992 A JP 3363992A JP H05234241 A JPH05234241 A JP H05234241A
Authority
JP
Japan
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objective lens
optical disc
information processing
optical
processing apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP3363992A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Tsuboi
信義 坪井
Hiroyuki Minemura
浩行 峯邑
Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
Tetsuya Fushimi
哲也 伏見
Saburo Yasukawa
三郎 安川
Yoshio Sato
美雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】対物レンズと光ディスクが接触しない薄型の情
報処理装置を提供する。 【構成】光ディスクを装着するための装着部と、装着さ
れた光ディスクのディスク面に対向する位置に配置され
た対物レンズと、前記対物レンズを合焦駆動するアクチ
ュエータと、前記アクチュエータの合焦動作を制御する
合焦制御手段と、前記光ディスクを回転させる回転手段
とを備えた情報処理装置において、前記光ディスクの面
振れを測定する面振れ測定手段と、前記面振れ測定手段
の測定結果が、予め定めた値以上である場合、前記回転
手段に前記光ディスクの回転の停止を指示する回転停止
制御手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置等の情
報処理装置に関し、特に、可搬性に優れ、薄型化および
小型化が図られた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型パソコンに代表される可搬型の
情報処理装置のメモリには従来、フロッピディスク、ハ
ードディスク、ICメモリ、光カード等が使用されてい
た。ところが、情報処理装置の処理能力が増加するにつ
れて、画像のような大量の情報を取り扱うニーズが生じ
てきた。このため、従来のフロッピディスクやICメモ
リ、光カードでは容量が不足し、また、ハードディスク
は記憶媒体の交換ができないなど、小型かつ大容量のメ
モリとしてはそれぞれ一長一短があり、新たなメモリが
望まれている。
【0003】近年、小型かつ大容量の条件を満たすこと
が可能なメモリとして、光ディスクが注目されている。
そして、光ディスクをノート型パソコン等の可搬性の情
報処理装置のメモリとして用いるために、薄型の光ディ
スク装置が要求されている。
【0004】ところで、光ディスクは、製造時のディス
ク基板の反りや、ハブの精度によって、光ディスク自身
に面振れを有している。また、光ディスク装置にクラン
プされた光ディスクは、光ディスク装置にセットする際
の光ディスクの傾きや、光ディスクを回転させる回転手
段の有する軸ずれによって、さらに面振れを有する。こ
れらを合わせて、以下光ディスクの面振れという。
【0005】従来の光ディスク装置は、光ディスクの面
振れが1mm程度まで許容する規格に合わせて、光ディス
ク装置のワークディスタンス、すなわち図17の対物レ
ンズ219とディスク基板143表面との距離として、
2mm程度を有していた。また、ディスク基板143は、
1.2 mmの厚さがあり、さらに対物レンズ219の厚み
を加えると、対物レンズ219の焦点距離は4.0 mm以
上必要であつた。
【0006】一方、ディスク基板143を通過して、光
ディスクの記録膜142面で得られる焦点位置の光スポ
ット径dは、 (数1) d=λ/NA で示される。
【0007】ここで、
【0008】
【数2】
【0009】λ:使用する光の波長 D:対物レンズの有効径 f:対物レンズの焦点距離 である。
【0010】数1より、光スポット径dはNAに反比例
することがわかる。さらに、数2より、光スポット径d
は、対物レンズ219の有効径Dに反比例し、焦点距離
fに比例することが示されている。通常、高密度記録用
の対物レンズ219は、光スポット径dを小さくするた
めに、NAが0.5以上必要であり、このため、焦点距
離fと同等以上の有効径Dを持つ対物レンズ219を用
いる必要がある。例えば、数1で波長が830nmの半
導体レーザを用いて、光スポット径dを1.6μm程度
に集光し、NAを0.5 以上にする場合、焦点距離が4
mmの対物レンズ219を用いると対物レンズ219の有
効径Dは4mm以上が必要である。
【0011】この対物レンズ219のNAを有効に利用
するには、この有効径D以上の光束を入射させる必要が
あり、図17のように、ビームスプリッタ214等の他
の光学素子は、当然それ以上の寸法となる。つまり、対
物レンズ219の有効径Dが決まるとこれによりビーム
スプリッタ214等の他の光学素子の寸法が決定され
る。通常、光ディスク装置の厚さは、この対物レンズ2
19の有効径の2倍余りとなる。したがって、光ディス
ク装置を薄型化するためには、対物レンズ219の有効
径をできるだけ小径化し、これに伴う他の光学素子の小
型化、および、対物レンズ219と光ディスクとの間隔
の短距離化を図る必要がある。
【0012】従来は、対物レンズ219のアクチュエー
タが、最大ストロークまで伸びきった場合、また、ディ
スクが面振れを起こした場合にも、対物レンズ219と
光ディスク140が接触しないだけの距離をとるような
構成としていた。したがって、光ディスク装置を薄型化
するために、対物レンズ219と光ディスクの間隔を小
さくした場合、対物レンズ219のアクチュエータが最
大ストロークまで伸び切ると光ディスクに接触する可能
性がある。合焦制御回路が正常に働いている場合には、
面振れに追従するので接触しないが、面振れが大きく、
合焦制御回路の検出幅(通常数10μm程度)を越える
場合や、外乱等により合焦制御回路が外れた時には、対
物レンズが光ディスクに接触して、対物レンズ219お
よび光ディスク基板143の双方に傷が生じる恐れがあ
る。
【0013】一方、光ディスクは、前述したように、基
板越しに光を入射して読み書きをすることにより、基板
表面のごみ付着や傷による信号対雑音比(S/N比)の
劣化を小さくしている。しかし、基板表面のごみや傷は
信号対雑音比(S/N比)の劣化となり、データに読み
とりエラーが生じることにもなる。通常の場合には、あ
る程度のごみなどで生じる離散的な読み取りエラーは、
エラー訂正することが可能である。しかし、基板表面に
付いた傷などによる連続した読み取りエラーはエラー訂
正が不可能となる。情報処理装置で、金銭に代えられな
い重要なデータが記録された光ディスクのデータ読み出
し、あるいはエラー訂正が不可能となるのは致命的なこ
とである。
【0014】このような対物レンズと光ディスクの接触
を回避するために、特開平3−185630号公報で
は、ディスクを透明なケースに収めて、透明なケース越
しに光を照射する構成が提案されている。
【0015】また、光ディスク装置を薄型化する目的で
はないが、特開昭62−92243号公報では、光ディ
スクの面振れを測定する装置が提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術において、光ディスク装置を小型化するために、対
物レンズを小型化して、焦点距離を短くすると、対物レ
ンズが光ディスクに衝突し、双方に傷が生じる恐れがあ
った。
【0017】また、特開平3−185630号公報で提
案されている対物レンズと光ディスクの間に透明なケー
スを配置する構成は、対物レンズとケースとが衝突し、
ケースおよび対物レンズの双方に傷が生じる恐れがあ
る。従って、傷のついたケースを取り替えない限り、従
来と同じように読み出しエラーが発生する。また、対物
レンズに傷が生じるという問題は、解決されていない。
【0018】本発明の目的は、光ディスクと対物レンズ
が接触しない薄型の情報処理装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、光ディスクを装着するための装着
部と、装着された光ディスクのディスク面に対向する位
置に配置された対物レンズと、前記対物レンズを合焦駆
動するアクチュエータと、前記アクチュエータの合焦動
作を制御する合焦制御手段と、前記光ディスクを回転さ
せる回転手段とを備えた情報処理装置において、前記光
ディスクの面振れを測定する面振れ測定手段と、前記面
振れ測定手段の測定結果が、予め定めた値以上である場
合、前記回転手段に前記光ディスクの回転の停止を指示
する回転停止制御手段をさらに有することを特徴とする
情報処理装置が提供される。
【0020】また、本発明の別の態様によれば、光ディ
スクを装着するための装着部と、装着された光ディスク
のディスク面に対向する位置に配置された対物レンズ
と、前記対物レンズを合焦駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの合焦動作を制御する合焦制御手段
と、前記光ディスクを回転させる回転手段とを備えた情
報処理装置において、前記光ディスクの面振れを測定す
る面振れ測定手段と、前記アクチュエータの可動範囲
の、前記対物レンズが前記光ディスクに接近する方向に
ついて、前記対物レンズが前記光ディスクに接触しない
限界値を、前記面振れ測定結果に基づいて設定する可動
範囲制限設定手段と、設定された限界値に従って前記ア
クチュエータの可動範囲を制限する可動範囲制限手段を
有することを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0021】
【作用】本発明の第1の態様により提供される情報処理
装置は、対物レンズとアクチュエータと合焦制御手段と
回転手段とを備え、さらに、光ディスクの面振れを測定
する面振れ測定手段と、前記面振れ測定手段の測定結果
が、予め定めた値以上である場合、前記回転手段に前記
光ディスクの回転の停止を指示する制御手段を有するも
のである。
【0022】上記対物レンズおよびアクチュエータは、
光ヘッドを構成し、光ディスクの情報記録領域に光を照
射することにより、情報の書き込み、読み出し、消去の
少なくとも一つを行う。アクチュエータは、対物レンズ
を前記情報記録領域に合焦させる合焦制御手段によって
制御されている。そして、前記対物レンズを前記光ディ
スクに対して、接近および遠ざける方向に駆動して、対
物レンズの焦点位置をディスクの面触れに追従させる。
【0023】本発明の情報処理装置に光ディスクが装着
されると、まず、回転手段が、光ディスクを回転させ
る。面振れ測定手段は、この回転している光ディスクの
面振れを測定する。制御手段は、面振れの測定結果を、
予め定めた値と比較し、面振れが予め定めた値以上であ
る場合、前記回転手段に前記光ディスクの回転の停止を
指示する。上記予め定める値としては、合焦制御手段が
追従可能な面振れ値を設定する。これにより、対物レン
ズが光ディスクに接触する原因の、光ディスクの面振れ
が大きすぎて、合焦制御手段の検出幅を超え、合焦制御
手段が面振れに追従できなくなるということを回避でき
る。よって、対物レンズが光ディスクに接触することな
く、光ディスクに情報の書き込み、読み出し、消去の少
なくとも1つを行うことができる。
【0024】上述のように、本発明の情報処理装置は、
光ディスクの面振れを測定する手段を有し、装着された
ディスクの面振れが予め定めた値以上である場合、すな
わち面振れの大きい場合、一旦、回転を中止し、情報の
書き込み、読み出し、消去のいずれも行わない。面振れ
が予め定めた値より小さいときのみ、ディスクの回転を
継続する。
【0025】したがって、従来のように対物レンズと光
ディスクとの距離を大きくとらなくとも、接触は回避さ
れる。よって、本発明では、対物レンズと光ディスクと
の距離すなわち対物レンズの焦点距離を短くすることが
できる。光ディスク装置を備えた情報処理装置におい
て、焦点距離の短い対物レンズは、有効径が小さい対物
レンズであり、装置の薄型化が可能である。つまり、本
発明を用いることにより、対物レンズと光ディスクが接
触する恐れのないので、薄型の情報処理装置を提供する
ことができる。
【0026】また、本発明の第2の態様により提供され
る情報処理装置は、面振れ測定手段に加え、可動範囲制
限手段と、制限設定手段を備えることができる。可動範
囲制限設定手段は、前記対物レンズが前記光ディスクに
接近する方向の前記アクチュエータの可動範囲の、対物
レンズが前記光ディスクに接近する方向について、前記
対物レンズが前記光ディスクに接触しない限界値を、前
記面振れ測定結果に基づいて設定する。可動範囲制限手
段は、設定された限界値に従って前記アクチュエータの
可動範囲を制限する。
【0027】前記対物レンズが前記ディスクに接触しな
い限界値は、例えば、前記測定した面振れを用いて、前
記光ディスクの情報記録領域に、前記対物レンズが合焦
可能な範囲を求め、この範囲のうち対物レンズが光ディ
スクに最も接近する位置とすることができる。この可動
範囲制限手段は、対物レンズを駆動している合焦制御用
のアクチュエ−タに電気的または機械的なリミッタを設
定することにより、実現できる。
【0028】可動範囲制限手段は、合焦制御中に外乱等
のなんらかの理由で、合焦制御がはずれた場合にも、対
物レンズが可動範囲以上に光ディスクに接近することを
阻止する。これにより、対物レンズは、光ディスクの面
振れ範囲内に接近せず、対物レンズと光ディスクの接触
を回避することができる。
【0029】面振れ測定手段としては、例えば、光ディ
スクを回転させながら合焦制御をかけて、対物レンズの
運動を記録する手段や、光ディスクの回転中に対物レン
ズをディスクから離れた方向から徐々に近づけ、対物レ
ンズが合焦した時の対物レンズの位置を記憶することに
より、光ディスクの面振れの最下位点と最上位点を記憶
する手段を用いることができる。また、面振れ測定手段
は、合焦時の光ディスクの回転位置と、対物レンズの位
置を対比して記憶することにより、ディスク一周の面振
れを記憶することもできる。
【0030】対物レンズが合焦したことを検出する手段
としては、例えば、光ディスクの焦点誤差信号(フォー
カスエラー信号)検出系を用いることが可能である。こ
の検出系でディスク一周のフォ−カスエラー信号を検出
することにより、合焦を検出することができる。具体的
には、対物レンズを光ディスクから離れた位置に停止さ
せ、光ディスク一周のフォ−カスエラー信号を測定し、
フォ−カスエラー信号の合焦信号を検出した場合には、
対物レンズの位置を記憶させる。フォ−カスエラー信号
の合焦信号を検出したときの対物レンズの位置を、ディ
スクの回転角に対応した形で記憶させてもよい。つぎ
に、対物レンズを微少量だけディスク側に接近させて、
さらに、ディスク一周のフォ−カスエラー信号を測定す
る。これを何回か繰り返して、面振れの最下位点と最上
位点、または、ディスク1周分の面振れを記憶させる。
【0031】通常の光ディスクの焦点誤差信号検出系
は、検出幅が数十μmであるが、ディスクの面振れは1
00μm以上ある場合があり、合焦制御回路のみではデ
ィスク位置が検出できない領域がある。本発明では、対
物レンズの位置をディスクに対して段階的または連続的
に徐々に近づけて測定することにより焦点誤差信号検出
幅より大きな面振れも検出することができる。このよう
に測定することで、検出幅の数十μmの焦点誤差信号検
出系で、100μm以上あるディスクの面振れを、測定
することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。本発明の第1の実施例の情報処理装置は、図1に
示すように、光ディスク140を回転させる回転手段と
光ディスクの装着部とを兼ねるモータ240と、モータ
240の回転を制御するモータ駆動回路241と、光デ
ィスク140の情報記録領域に、図1では示していない
レ−ザからの光をディスクに集光して、情報の書き込
み、読み出しおよび消去する対物レンズ219を備えて
いる。
【0033】光ディスク140は、電磁吸着用の磁性体
であるハブ242と一体となっている。モータ240に
は、ハブ242を吸引するためのマグネット244が設
けられている。ディスク140は、モータ240に吸着
され回転される。また、対物レンズ219は、アクチュ
エータ408により支持されている。アクチュエータ
は、対物レンズ219を光ディスク140に対して、接
近および遠ざける方向に駆動する。アクチュエータ40
8には、駆動を制御するアクチュエータ駆動回路280
が接続されている。
【0034】本実施例では、光ディスクドライブ全体を
薄型化するため、光ディスク140として、基板厚さ
0.8mmのものを用いた。また、対物レンズ219とし
て、NA0.5、有効径2.08mm、レンズ厚さ0.7
25mm、焦点距離を1.92mmのものを用いた。この時
の、対物レンズ219のワークディスタンス(WD)
は、(WD=焦点距離−基板厚さ−対物レンズ厚)は、
約0.4mmである。光ディスク140の面振れは100
μmまで許容することとした。アクチュエータ408の
作動距離は、1mmとした。また、モータは、回転手段の
軸ずれによる光ディスク140の面振れを0.1mm以
下に抑えるものを用いた。
【0035】対物レンズ219を挟んで、光ディスク1
40と向い合う位置には、立ち上げミラー217が配置
されている。光ディスク140からの反射光は、立ち上
げミラー217により偏向されて、立ち上げミラー21
7と同軸上に配置された検出レンズ220により、検出
器221に集光される。検出レンズ220と光検出器2
21の間に配置されたナイフエッジ230は、検出レン
ズ220を通過した光の上半分を遮断する位置に置か
れ、光検出器221上に作るスポットの形状を変える働
きをする。これらの光学系と、対物レンズ219のアク
チュエータ408とで、光ヘッドを構成している。
【0036】また、ナイフエッジ230の作るスポット
形状に合わせて、検出器221は、上下に分割されてお
り、それぞれの検出器221が受ける光の差分信号を比
較器221で求めて、焦点誤差信号(すなわちフォ−カ
スエラー信号)を得る。すなわち、ディスク140と対
物レンズ219の相対位置による反射光の違いは、検出
器221で検出され、焦点誤差信号に変換される。
【0037】焦点誤差信号は続いて、A/D変換器40
4によりディジタル信号に変換され、A側に切り換えら
れたスイッチ428と、C側に切り換えられたスイッチ
427とを介して、比較器412に入力され、オフセッ
ト調整回路414の出力信号と比較される。そして、オ
フセット調整回路414の出力信号より大きい場合、ア
クチュエータ駆動回路280に、駆動の信号が送られ
る。オフセット調整回路414は、対物レンズ219を
駆動する機構系のオフセットを調整するための可変電圧
を与える。これらの回路は、光ディスク140の面振れ
に追従して、光ディスク140の情報記録領域に対物レ
ンズ219を合焦させるために、対物レンズ219をネ
ガティブに制御する合焦制御回路を構成している。
【0038】また、スイッチ427をD側に、スイッチ
428をB側に切り換えると、比較器412には、D/
A変換器406を介してMPU400が接続され、ま
た、A/D変換器404にはメモリ402が接続され
て、光ディスク140の面振れを測定する面振れ測定回
路を構成する。アクチュエータ408は、MPU400
の指示によって、対物レンズ219を駆動し、メモリ4
02は、対物レンズ219が合焦した時のアクチュエー
タ408の位置とモータ240の回転角度を記憶する。
MPU400には、ユーザに、メッセージを表示するた
めの表示装置250が接続されている。
【0039】次に、本実施例の情報処理装置の動作につ
いて、図2、図3を用いて説明する。本実施例の情報処
理装置のMPU400は、内部に、図2、図3のフロー
チャートを実行するためのプログラムを格納している。
本実施例の情報処理装置は、対物レンズ219のワーク
ディスタンスを小さくしているので、ディスク140と
対物レンズ219とを接触させないため、光ディスク1
40が装着されると、面振れを測定する(ステップ11
00)。
【0040】この面振れ測定手順を図3に示すフローチ
ャートで、詳細に説明する。光ディスク140がモータ
240に装着されると、まず、スイッチ428をB側
に、スイッチ427をD側に切り換えて、面振れ測定回
路を構成する(ステップ1000)。通常の情報書き込
み、消去等の時には、対物レンズは、図5(b)に示す
ように、ディスク140に合焦するために、ディスク1
40に接近した位置にあるが、図5(a)のように、予
め定めた一定位置tまで、退避させるようにアクチュエ
ータ駆動回路280に指示する(ステップ1001)。
【0041】この退避位置に対物レンズ219を下げた
後に、モータ駆動回路241にディスク140を回転さ
せる指示を送り、レーザ(図示しない)のスイッチをオ
ンさせる(ステップ1002)。前述したようにディス
ク140からの反射光は、光検出器221で受光され、
フォ−カスエラー信号が得られるので、光ディスク14
0の1周分のフォーカスエラー信号が、検出される(図
4)。この時対物レンズ219は、光ディスク140の
情報記録領域の外周部に位置させて、面振れの最も大き
な外周部で測定をおこなう。
【0042】このフォ−カスエラー信号は、焦点距離の
前後数十ミクロン程度のみがディスクとの相対距離に比
例して得られるが、それ以上の距離では感度が低下する
性質を有し、合焦信号の検出幅は数十ミクロンである。
合焦点付近では、図4に示すようにS字曲線50が得ら
れる。合焦位置は、フォーカスエラー信号が0となる
点、すなわちS字曲線の0クロス点によって表される。
【0043】フォーカスエラー信号が検出されると、フ
ォーカスエラー信号に0となる点があるかどうか判断す
る(ステップ1004)。フォーカスエラー信号に0点
があった場合、ステップ1006に進みメモリ402
に、その時の対物レンズ219の位置hと、0点時のモ
ータ240の回転角度Rと対比させて記憶させて、ステ
ップ1005に進む。0点が無い場合は、そのままステ
ップ1005に進む。ステップ1005では、対物レン
ズ219の位置hをaだけ光ディスク140に接近させ
るようにアクチュエータ駆動回路280に指示する。本
実施例では、面振れ測定における対物レンズ219の上
限位置として、面振れしていない光ディスク140から
ワークディスタンス(WD)の長さ分はなれた位置を上
限位置hWDとして、MPU400に予め入力した。従っ
て、接近させた位置hが、予め定めた上限位置hWD
り、小さい場合にはステップ1003に戻り処理を繰り
返す。hがhWDに達した場合には、面振れ測定を終了す
る。
【0044】これら一連の動作により、メモリ402に
は、図4に示すような、対物レンズ219の位置hと、
モータ240の回転角度Rを用いて表される光ディスク
140の面振れを表すデータの集合が記憶される。
【0045】光ディスク140の面振れの最大振幅は、
メモリ402に記憶された対物レンズ219の位置hを
用いて、最初に0クロス点を検出した時の対物レンズの
位置hLと、最後に0クロス点があった時の対物レンズ
の位置hHを用いて、hH−hLで表される。本実施例で
は、図4より、hH−hL=h11−h1で表される。MP
U400には、予め、合焦制御手段が外れない限りディ
スク140が対物レンズ219と接触しないで、光ディ
スク140に情報の書き込み、読み出し等の処理を行う
ことのできる面振れ許容値T、本実施例では100μm
を入力しておく。
【0046】このように、面振れ測定(ステップ110
0)が終了したら、図2のステップ1101に進み、測
定した面振れ振幅hH−hL=h11−h1が、面振れ許容
値Tより大きい場合には、モータ240の回転を停止す
るようにモータ駆動回路241に指示し、同時にレーザ
を消灯させる(ステップ1101)。続けて、表示装置
250に、ユーザに光ディスクの再セットを促すための
メッセージ1を表示し、ステップ1100に戻る(ステ
ップ1104)。そして、再び、面振れを測定し(ステ
ップ1100)、またステップ1102に進んだ場合に
は、ユーザにこの光ディスク140に異常があるので、
情報の書き込み等が行えないことを知らせるメッセージ
2を、表示装置250に表示し(ステップ1105)、
動作を終了する。
【0047】またステップ1101で、面振れがT以下
であった場合には、ステップ1106に進み、スイッチ
428をA側に、スイッチ427をC側に切り換える。
これにより、合焦制御が可能となるので、この状態で、
情報の書き込み、読み出しおよび消去等を行う。
【0048】このように、本実施例の情報処置装置は、
装着された光ディスク140の面振れを測定し、面振れ
が予め定めた値Tより大きいときには、回転を停止さ
せ、光ディスク140に情報の書き込み等を行わない構
成とした。このような構成であるので、面振れが大きい
ために、面振れに合焦制御回路が追従できない可能性の
ある光ディスク140が装着されても、対物レンズ21
9と光ディスク140が接触を回避することができる。
また、同時にユーザに、ディスク140の再セット、お
よび、ディスク140の面振れが大きく使用できないこ
とを知らせるので、ユーザの困惑を防ぎ、使い勝手の良
い情報処理装置が提供される。したがって、対物レンズ
219と光ディスク140が接触する恐れがないので、
対物レンズ219のワークディスタンスを短くすること
が可能であり、薄型の情報処理装置を実現することがで
きる。
【0049】つぎに、本発明の第2の実施例を図面を用
いて説明する。本発明の第2の実施例の情報処理装置
は、図6のように、第1の実施例の情報処理装置内のス
イッチ427とスイッチ428との間に、対物レンズ2
19の可動範囲を制限する手段として、電気的なリミッ
タ416を有するものである。MPUは、リミッタ41
6の制限値を設定する可動範囲制限設定手段を、兼ねて
いる。また、さらに、図9のように、光ディスク140
の情報記録領域以外の光ディスク140の基板の表面に
接触することにより、光ディスク140の面振れを抑え
るディスクリミッタ418を有している。ディスクリミ
ッタ418は、面振れのない光ディスク140がセット
された場合に、光ディスク140から約0.6mmの位置
にくるように固定されている。実際の光ディスク140
の面振れは、通常では0.1 mm以下であるので、ディス
クリミッタ418に接触することはない。しかし、ディ
スク140の基板に大きな反りがあったり、ディスク1
40が傾いてセットされ、正常に回転されなかった時に
は、面振れ0.6mm以上となることがある。この場合、
光ディスク140は、ディスクリミッタ418に接触す
るので、ディスクリミッタ418より対物レンズ219
側に接近することはない。
【0050】図6において、スイッチ428がA側に、
スイッチ427がC側に切り換えられているとき、比較
器410からの焦点誤差信号は、A/D変換器404お
よびスイッチ428を介して、リミッタ416に入力さ
れる。リミッタ416は、A/D変換器404からの入
力が一定値以上の時に、比較器412への出力の上限値
を決めるものである。すなわち、A/D変換器404の
出力が、リミッタ416に予め設定されている上限値を
越えない時には、そのまま比較器412へ送られ、アク
チュエータ408を駆動させる。A/D変換器404の
出力が、リミッタ416の上限値を超えた場合には、上
限値が出力され、アクチュエータ408は、上限値以上
に駆動することはない。
【0051】リミッタ416に設定される上限値は、対
物レンズ219を、メモリ402に記憶されているhL
よりわずかに高い位置hL+aに駆動するために、比較
器412が出力する値と等しい値とする。aは、面振れ
許容値T以上で、ワークディスタンスWD−面振れ許容
値T以下の値、すなわち本実施例では100μm以上3
00μm以下とした。リミッタ416の上限値は、メモ
リ402に記憶されている面振れ測定データhLを用い
て、MPU400により設定される。他の構成は、第1
の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0052】本実施例の情報処理装置の動作について、
図8を用いて説明する。図8のように、本実施例の情報
処理装置は、装着された光ディスク140の面振れを測
定し(ステップ1100)、測定した面振れhH−hL
予め定めたTと比較する(ステップ1101)。面振れ
がTより大きい場合には、モータ240を停止し、レー
ザを消灯し(ステップ1102)、メッセージを表示す
る(ステップ1103、1104、1105)。面振れ
がTより小さい場合には、スイッチ428をA側に、ス
イッチ427をC側に切り換え(ステップ1106)、
合焦制御回路を構成する。さらに、MPU400は、リ
ミッタ416にアクチュエータ408の可動範囲として
Lより若干大きめの値hL+aと対応する電流値の上限
値を設定する。
【0053】これにより、アクチュエータ408は、対
物レンズ219を、hL+a以上接近しないので、光デ
ィスク140に接触しない範囲で駆動される。したがっ
て、情報の書き込み等を行っているときに、外乱等のな
んらかの理由で合焦制御回路が外れた場合にも、リミッ
タ416により制限されるので、対物レンズ219は、
可動範囲以上光ディスク140に接近することはでき
ず、光ディスクに接触する恐れはない。
【0054】このような構成としているので、対物レン
ズ219とディスク140は接触することはない。この
ため、対物レンズの焦点距離を短くすることが出来るだ
けでなく、レンズ表面とディスクの表面の距離を短くす
ることが出来る。レンズ表面とディスクの表面の距離ワ
ークディスタンスを短くでき、薄型の情報処理装置が提
供される。
【0055】つぎに、第2の実施例のリミッタ416に
ついてさらに詳細に説明する。上述の実施例の図6で
は、A/D変換器404、スイッチ428、リミッタ4
16、メモリ402、MPU400を別個に示している
が、具体的には、図15のように構成した。すなわち、
比較器410の和信号と差信号を用いるディジタル制御
回路とした。この制御回路は、光ディスク140の反射
率などの違いによる差信号のレベルの違いを一定の範囲
に収めるためのレベル変換器501、A/D変換器50
2(図6のA/D変換器404)、ディジタル化された
信号の処理を行うための乗算器503、処理時間を短縮
するためのメモリテーブル504、505、面振れ測定
結果を記憶するデータRAM506(図6のメモリ40
2)、入力に応じた出力に変換するD/A変換器507
およびレベル変換器508(図6では図示していないが
リミッタ416中に内蔵されている)を備えて構成され
る。
【0056】これらを統括するマイクロコンピュータ5
09は、面振れ測定結果をもとに出力値を制限するプロ
グラムを格納している。このプログラムを実行すること
によって、マイクロコンピュータ509は、面振れ測定
結果をもとに出力値の上限を求め、自ら設定した値以上
の信号が出力されないよう制限する。出力値の上限の制
限は、図15に示した、ディジタル制御回路中でディジ
タル値で処理され、D/A変換器507で、アナログ信
号に変換されて出力される。マイクロコンピュータ50
9内に格納されているプログラムのフローチャートを図
16に示す。
【0057】すなわち、マイクロコンピュータ509は
乗算器503と、メモリテーブル504、505、デー
タRAM506を制御して、比較器410からの和信号
差信号に応じた信号を、D/A変換器507とレベル変
換器508を通して出力する。この出力は、上述のよう
に、比較器412へ出力され、アクチュエータ駆動回路
280に入力されて、対物レンズ219を制御する。
【0058】マイクロコンピュータ509は、上限値と
して、RAM506に記憶されている面振れ測定データ
を用いて、hL+aを計算する。そして、マイクロコン
ピュータ509は、D/A変換器507の出力と上限値
を比較し、上限値より小さい場合は、D/A変換器50
7の出力をD/A変換器507に出力する。上限値より
大きい場合は、上限値をD/A変換器507に出力す
る。D/A変換器は、マイクロコンピュータ509のデ
ィジタル信号の出力したがって、アナログ信号を出力す
る。このように、図15のディジタル制御回路を用い
て、光ディスク140の面振れに応じた上限値が設定す
るリミッタ416を構成することができる。
【0059】図15のディジタル制御回路は、ディジタ
ル シグナル プロセッサ(DSP)を用いて構成する
こともできる。また、マイクロコンピュータ509を、
インターフェース510を用いて、外部のパソコン52
0と接続する構成としても良い。
【0060】また、図15において、和信号は、ディス
ク140のプリピットあるいは、追記録した信号を読み
取るために使用する。プリピットとは、ディスク140
に高密度に記録するために、予め、細かいピッチで設け
られたトラッキング用のウォブルピットや、アドレスを
示すヘッダ信号である。トラッキング制御は、ウォブル
ピットを和信号で検出して、その間をビームスポットが
走行するように制御する。また、トラッキングによりヘ
ッダ部のプリピットおよび、データ記録領域の反射率を
和信号で検出し、変復調フォーマットに基づき復調す
る。この復調された信号をエラー訂正処理をすることに
より、元の信号に戻すことができる。
【0061】つぎに、電気的リミッタ416の具体的な
別の例を、図12(a)(b)を用いて説明する。これ
らの回路は、図6の比較器412と、オフセット回路4
14と、リミッタ416と、アクチュエータ駆動回路2
80と、アクチュエータ408とを含んでおり、可変抵
抗RBの抵抗を変えることにより、上限値を設定するこ
とができる。この回路は、装置の完成時に、許容可能な
最大の面振れを有する光ディスクを用いて、対物レンズ
の駆動範囲の上限値を半固定的に設定するのに適してい
る。
【0062】図12(a)は、ツェナーダイオードの電
圧でリミッタをかける例である。図12(a)中のボル
テージフォロワアンプは、A/D変換器404から出力
された差信号(電圧信号)に比例した正負の電流を流
す。図12(a)のILに示した方向にフォーカスコイ
ルに電流がながれるとき、対物レンズ219は、光ディ
スク140に近づく。対物レンズ219と光ディスク1
40の位置関係は、装置の製作精度によって異なるの
で、フォーカスコイルに流す直流分により補正される。
【0063】そこで、装置の完成時に、許容可能な最大
級の面振れを有する光ディスクを搭載して、オフセット
回路により、差信号にオフセット電圧を加算する。これ
により、対物レンズは、上昇して、ディスク140に接
近する。そして、ディスク140の面振れの範囲からh
L+aの位置を求め、この位置でツェナー電圧になるよ
うに、可変抵抗RBを調節する。
【0064】このように、設定しておくと実働状態にお
いて、なんらかの外乱で、差信号が大きくなってもフォ
ーカスコイルには、ツェナー電圧で規制される電流IL
maxが最大値となるので、対物レンズ219が光ディ
スクに接近するのが制限される。図12(b)は、トラ
ンジスタを用いた場合の回路であり動作は同様であるの
で説明を省略する。
【0065】上述の第2の実施例では、可動範囲制限手
段として、電気的なリミッタ416を設けたが、光学セ
ンサや、機械的リミッタ417を用いることももちろん
可能である。機械的リミッタ417は、図7に示すよう
に、アクチュエータ408に接触することによりアクチ
ュエータ408の可動範囲を制限する。機械的リミッタ
417は、その位置をMPU400の指示により設定さ
れ、対物レンズ219のアクチュエータ408と接触し
て可動範囲を制限する。
【0066】上述の第1および第2の実施例では、光デ
ィスク140の基板厚さを0.8mmにし、対物レンズ2
19のNAを0.5、有効径を2.08mm、レンズ厚さ
を0.725mm、焦点距離を1.92mmとした。また、
対物レンズ219のワークディスタンスを0.4mm、ア
クチュエータ408の作動距離を1mmとした。
【0067】この対物レンズを用いて、情報処理装置を
組み立てた場合の装置の厚さを、図9(a)に示す。情
報処理装置の厚さは、作動範囲を含めた対物レンズ21
9や立ち上げミラ217等の光学素子部分の厚さと、光
ヘッドベースの厚さ、情報処理装置の外装箱の厚さであ
る。作動範囲を含めた対物レンズ219や立ち上げミラ
217等の光学素子部分の厚さは、対物レンズ219と
立ち上げミラ217を通る光束の径を考慮すると、対物
レンズ219の有効径の約2倍となる。光ヘッドベース
やドライブケースの寸法は、2〜3mmが適当である。図
9(a)においては、これらの値を用いて、対物レンズ
219の有効径に対する情報処理装置の厚さを計算して
いる。また、対物レンズ219の有効径に対して装置の
厚さに幅があるのは、光学系の光束や光ヘッドベースや
ドライブケースなどの寸法が、情報処理装置の構成で多
少異なるためであり、必要な最小限の寸法から決まる値
を最小として示した。
【0068】前述したように、本実施例では、光ディス
ク140の基板の厚さを薄くし、面振れを小さくするこ
とにより、対物レンズの焦点距離を短くし、NAを同一
の場合の対物レンズ219の有効径を小さくしている。
情報処理装置厚さは、図9(a)からわかるように、対
物レンズ219の有効径に比例する。本実施例の対物レ
ンズは、有効径が2.08mmであるので、情報処理装
置の厚さは、10mm以下の薄型情報処理装置を実現で
きるであることがわかる。
【0069】また、本実施例に使用することのできる、
光ディスク140および対物レンズ219は、上述の有
効径や基板厚さのものに、限定されるものではない。例
えば、表1,表2に示したような、対物レンズや、光デ
ィスクを用いることができる。表1、表2では、基板の
厚さと、許容する光ディスク140の面振れすなわちM
PU400に設定する面振れ最大振幅Tによって決定さ
れる、対物レンズ219の最低限必要な焦点距離の関係
を示している。従って、表1、表2に示した焦点距離よ
り長い焦点距離を有する対物レンズを本実施例に用いる
ことができる。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】対物レンズ219の有効径は、次式のよう
にNAの2倍と焦点距離の積であたえられる。
【0073】 φ=2NAf …(数2) f=〔WD+(2n+1)/{2(n+2)}t+Td/nc〕…(数3) ここで、n:レンズの屈折率 WD:ワークディスタンス t:レンズの厚み nc:基板の屈折率 Td:基板の厚み 上述のように、情報処理装置の薄型化を図るためには、
対物レンズ219の焦点距離および有効径を小さくする
必要がある。表1、表2からわかるように、対物レンズ
の有効径は、面振れ許容値T=0.1〜0.9mmのと
き、1〜5.00mmにすることが可能である。
【0074】表1、表2に示した対物レンズを用いた場
合の装置厚さは、図9(a)に示される。光ディスク1
40の基板の厚さが1.2mmのとき、表2より、対物
レンズの有効径は、3.93から5.00mmであるの
で、装置厚さ10mm以上になる。光ディスクの基板厚
さ0.6mmおよび0.3mmのとき、表1より、他物
レンズの有効径は、1.73から3.10mmであるの
で、図9(a)より、装置厚さを10mm以下にするこ
とができる。
【0075】また、図9(b)は、表1、表2の対物レ
ンズを用いた場合のワークディスタンスと対物レンズ2
19の有効径の関係を、基板の厚みをパラメータとして
示したものである。図9(b)では、対物レンズのNA
=0.5,n=1.5 ,レンズの厚みt=2mm,基板の
屈折率nc=1.5 の場合を示した。図9(b)のグラ
フ中に示した対物レンズ219の厚みは、対物レンズの
上面から下面までの長さで示しているので、表1、表2
で用いた主点から表面までの厚さの2倍である。
【0076】図9(b)より、ワークディスタンス1mm
とするためには、基板厚さd=0.3 のとき、対物レン
ズ219の有効径φは2.35 mm、基板厚さd=0.8
のとき、有効径φは2.68 mm、基板厚さd=1.2の
とき有効径φは2.93mm程度となることがわかる。こ
の有効径φに対して、装置厚さは図9(a)のように、
それぞれ約10mm,約11mm,約12mmになる。
【0077】また、装置厚さを10mm以下にする必要が
あり、かつ、ワークディスタンスを1mmにしたい場合、
図9(a)(b)より、基板の厚さを0.3mm以下、対
物レンズの有効径を約2.3mm以下にする必要がある
ことがわかる。また、装置厚さを10mm以下にする必要
があり、ワークディスタンス0.4mmにしたい場合、基
板の厚さを1.2 mm以下で実現可能であることがわか
る。本発明の情報処理装置は、対物レンズ219とディ
スク140が接触しないので、ワークディスタンスが小
さい装置にすることが可能である。したがって、ワーク
ディスタンス0.4mmを許容することができるので、光
ディスクの基板厚さが、従来の1.2mmのままであっ
ても、装置厚さを10mm以下にすることが可能であ
る。
【0078】光ディスクの基板は、装置の厚さに関係が
あるだけでなく、情報を書き込んだり、読みだしたりす
る場合の、S/N比に影響を与えるので、実際の情報処
理装置を製造する場合には、この点も考慮し、光ディス
クの用途に合わせて、必要なS/N比を確保するように
選択する。図10に、種々の基板厚さの光ディスクを、
通常の環境で一定期間放置した場合の、基板厚さとS/
N比の関係を示す。ディスク基板の厚さが薄くなると、
S/N比は急激に低下する傾向にある。これは、基板厚
さが薄くなると、基板表面の塵埃によって、光ビームの
遮られる面積が、光ディスクに記録されている情報の大
きさと、同等になるためである。
【0079】このS/N比は、高いほどが望ましいが、
光ディスクに記録されるデータによって、必要とされる
S/N比は異なるので、光ディスクの用途に応じて、最
低のS/N比を確保するように基板厚さを設計する。例
えば画像データを記録する光ディスクの場合、アナログ
信号を扱う場合、S/N比は、42dB以上必要であ
る。図10より、画像データを記録する光ディスクの場
合には、基板厚さ0.3mm以上あれば、必要なS/N比
が得られる。基板厚さ0.3 mmのとき、図9のように、
光ディスクドライブ全体を6〜15mmにすることがで
き、S/N比を確保しながら薄型の情報処理装置が実現
できる。
【0080】また、塵埃が基板に付着することを防止す
る手段を、光ディスクまたは情報処理装置に備えた場合
には、薄い基板であっても、S/N比を大きくすること
ができる。塵埃が基板に付着することを防止する手段と
しては、例えば、開閉可能なシャッタを有するケース
で、情報処理装置に装着されるとシャッタが開く構造の
ものを用いることができる。
【0081】つぎに、第2の実施例においては、対物レ
ンズ219の可動範囲制限手段として、リミッタ41
6、417を設け、合焦制御回路がなんらかの理由では
ずれた場合にも、対物レンズ219を光ディスク140
に接触させない構成とした。このなんらかの合焦制御回
路が外れる理由について、詳細に説明する。
【0082】従来の光ディスクは1.2 mmの基板が±1
mm程度の面振れを伴って回転した場合にも対物レンズが
焦点距離に対し、±1μm以下の精度を保つような合焦
制御(以下、フォーカス制御という)が行われている。
このフォーカス制御はディスクから反射光を検出してフ
ォーカス誤差信号を得て、これを合焦制御回路(以下、
サーボ回路という)に帰還している。このフォーカス誤
差信号は、ディスク140と対物レンズ219の相対位
置が、焦点距離の±20μm程度の範囲で得られる。こ
れの範囲をサーボの引き込み領域とよぶ。このため、最
初はこの引き込み領域に対物レンズ219を動かして、
その領域になったことを検出して、サーボ回路のスイッ
チをオンにするような制御が行われている。
【0083】一般に、この最初に引き込み領域に対物レ
ンズ219を動かす制御の方式は、フォーカスサーボオ
ン信号により、一旦はディスク140から対物レンズを
離して、その後、低速度でディスクに近付けるようにし
て、面振れをしているディスク140でも、その引き込
み領域を通過するようにしている。そして、この領域内
になったことを検出して、サーボ回路のスイッチが閉じ
られる。
【0084】通常は、この領域内に位置したことを検出
して、サーボ回路のスイッチが閉じられて、ディスクの
面振れに応じて対物レンズが追従する制御が行われる。
しかし、何らかの原因でこの引き込み領域を検出出来な
かった場合は、サーボ回路のスイッチが閉じられない
で、対物レンズ219は、ディスク140に近づいてい
き、対物レンズ219のアクチュエータ408が最大ス
トロークまで伸びきった状態となる。そして、対物レン
ズ219がディスク140側に伸びきった状態で、ディ
スク140が面振れを伴って回転するとレンズ219と
ディスク140が接触して双方に傷が生じることの恐れ
がある。
【0085】また、上記した領域内になったことを検出
して、サーボ回路のスイッチが閉じられて、ディスクの
面振れに応じて対物レンズが追従する制御が行われてい
る状態でも、外乱によりサーボが外れることがある。
【0086】この場合は、通常では対物レンズ219を
一旦ディスク140から遠ざけ、暫時近ずけながら上記
面振れをしているディスク140でもその引き込み領域
を通過するようにしている。そして、この領域内になっ
たことを検出して、サーボ回路のスイッチが閉じられ
る。光ディスク140は、前述したように、基板越しに
光を入射して読み書きをすることにより、基板表面のご
み付着や傷による信号対雑音比(S/N比)の劣化を小
さくしている。しかし、基板表面のごみや傷は信号対雑
音比(S/N比)の劣化となり、データに読みとりエラ
ーが生じることにもなる。通常の場合には、ある程度の
ごみなどで生じる離散的な読み取りエラーはエラー訂正
が可能である。しかし、基板表面に付いた傷などによる
連続した読み取りエラーはエラー訂正が不可能になると
いう、致命的な障害になる。
【0087】上述の第1および第2の実施例では、合焦
制御のための光学系のみを図示したが、以下に、本実施
例に使用することができる、光学系全体構成の一例を、
図11を用いて説明する。なお、この光学系は、ナイフ
エッジ230として、フォーカスサーボとトラッキング
サーボ用プリズムを兼ねるフーコープリズム230を用
いている。
【0088】半導体レーザ211から出射された光は、
コリメートレンズ212によって平行光(以下、光ビー
ム100という)に変換される。この光ビーム100
は、偏光ビームスプリッタ213に向う。半導体レーザ
の出射光は、直線偏光であり、この偏光ビームスプリッ
タ213に対し、P波となるよう設定されるので偏光ビ
ームスプリッタ213を透過する。更に、光ビーム10
0は、1/4波長板215によって、偏光されて、円偏
光となり、全反射ミラー217によって垂直方向に曲げ
られる。この円偏光の光ビーム100は対物レンズ21
9によって集光され、光ディスク140の情報記録領域
を形成する光記録媒体144に照射される。
【0089】この光記録媒体144に結像されたスポッ
トからの反射光は、対物レンズ219により、平行光に変
換された後、全反射ミラー217により光路を変更さ
れ、1/4波長板215によって偏光されてS波とな
る。S波の光ビーム100は、偏光ビームスプリッタ2
13によって反射された後、フーコープリズム230と
検出レンズ220により、上下方向に受光面が2分割さ
れているフォーカスサーボ用の光検出器221Fa,2
21Fbに結像される。光検出器は各種のものがある
が、例えば光量に比例した電流を発生するタイプがあ
り、電流−電圧変換により電圧値として取扱う。
【0090】対物レンズ219と光ディスク140との
相対距離に対応して221Fa,221Fbの検出電圧
が変わる。この差信号を以後、焦点誤差信号すなわちフ
ォーカスエラー信号と呼ぶ。このフォーカスエラー信号
は対物レンズ219と光ディスク140との相対距離が
対物レンズの焦点距離付近にあるとき距離に比例し、焦
点距離の前後で極性も反転する。第1および第2の実施
例で述べたように、合焦制御回路は、このフォーカスエ
ラー信号を用いて、合焦制御を行う。
【0091】一方、フーコープリズム230によって方
向をかえられた、略半分の光束は、光ディスク140の
トラッキング方向に受光面が2分割されているトラッキ
ングサーボ用の光検出器221Ta,221Tbに結像
される。そして、フォーカスエラー信号と同様に予め設
けられたディスクの半径方向の案内溝からの位置誤差と
して検出される。これをトラッキングエラー信号とよ
ぶ。この、トラッキングエラー信号を図示しないサーボ
回路にフィードバックすることにより、トラッキングが
おこなわれる。これらの合焦制御,トラッキング制御に
より、数十μm以上で変位している光デイスクに対し
て、前述したように1.6 μmピツチのトラック上にス
ポット径を1μm程度に絞り込んだレーザビームが照射
される。再生信号は、上記した光検出器221Ta,2
21Tb,221Fa,221Fbの信号の加算回路に
よりえられる。
【0092】図11では、整形プリズム216と偏光ビ
ームスプリッタ213と1/4波長板215と立ち上げ
ミラ217とを一体に形成した複合プリズム210を用
いて、光学系の光軸ずれをほとんど無くしている。これ
により、半導体レーザ211のこれらの光学系に対する
相対取り付け角度の精度を向上させることが容易にな
る。したがって、コリメートレンズ212のNA値を大
きくして、拡散する半導体レーザ211の光を効率良く
使用することが可能となる。また、ビームの整形精度、
および、ディスクに対する光軸を精度を向上させること
ができる。
【0093】次に、本実施例を用いた情報処理装置の全
体構成の一例について説明する。図13において、情報
処理装置は、光ディスク140,光ディスクドライブ2
00,プロセッサ400,入力手段500,出力手段6
00により構成されている。光ディスク140は、ケー
ス31に収納され、光ディスクドライブ200に、脱着
可能となっている。
【0094】また、光ディスクドライブ200は、記
録,再生,消去用の光ヘッド210,光ディスク140
の回転用モータ240、及び、光ヘッド210とモータ
240との制御ドライブ回路260により構成されてい
る。
【0095】ドライブ回路260は、プロセッサ400
からの指令により、モータ240の回転数を制御すると
共に、記録,消去用のデータの変調及び再生用のデータ
の復調の機能を果たす。
【0096】また、プロセッサ400は入力手段500
からの指令により演算処理あるいは光ディスク140へ
の記録,再生,消去を実施すると共に必要に応じて出力
手段600を介して光ディスク140に記録されている
情報あるいは演算結果を出力する。光ヘッド210およ
びの内容は、図1等に示したように薄型化の考慮がされ
ている。
【0097】本発明を実現するのに好適な光ディスク1
40は、コンパクトディスクのような再生専用型の光記
録媒体、孔開けや相変化を利用する追記型光記録媒体、
光磁気効果や相変化を利用する書き換え型光記録媒体を
使用することが出来る。すなわち、レーザ光によって記
録再生消去できる媒体であればどんな媒体でも使用する
ことが出来る。
【0098】図14は、ドライブ回路260を詳細に説
明したものである。ドライブ回路260は、データ管理
部261,トラックアドレス制御部262,トラック制
御部263,フォーカス制御部264,光検出増幅部2
65,データ復調部266,データ変調部267,レー
ザドライブ268,モータ制御部269で構成されてい
る。このような構成で、データの記録,消去時は、トラ
ックアドレス制御部262で記録すべきトラックアドレ
スを決め、データ変調部267がプロセッサ400から
与えられたデータを変調方式によって光記録媒体104
に記録する“0”,“1”パターンに変換する。変調方
式には2−7変調や4−15変調があるが、システムに
よって使いわけられている。レーザドライブ268では
データ変調部267によって決められた“0”,“1”
のパターンに応じ、レーザパワーを消去用パワーと記録
用パワーの間で変調する。
【0099】また、データの再生時はプロセッサ400
により指定されたドライブアドレスを選択し、レーザパ
ワーを略1〜2mWの一定値にして、光検出増幅器26
5により光記録媒体144の反射率を読みだし、データ
復調部266によりデータを復調する。また、光検出増
幅器265の結果はトラック制御263やフォーカス制
御264の信号としても利用されるが、この部分の機能
は従来コンパクトディスクに代表される情報処理装置で
用いられていた機能で実現できる。また、モータ制御部
269は光記録媒体144を回転するためのモータ24
0の回転数を制御する。
【0100】
【発明の効果】上述のように、本発明を用いることによ
り、装着された光ディスクが面振れ大きな面振れを有し
ていても、対物レンズと光ディスクが接触しないので、
対物レンズの有効径および焦点距離を小さくすることが
可能であり、情報処理装置の薄型化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の情報処理装置の構成
をしめす説明図。
【図2】 本発明の第1の実施例の情報処理装置の動作
を示すフローチャート。
【図3】 面振れ測定の動作を詳細に示すフローチャー
ト。
【図4】 光ディスク140の面振れと、面振れ測定に
より得られるデータを示す説明図。
【図5】 対物レンズの、合焦時の位置と、退避時の位
置を示す説明図。
【図6】 本発明の第2の実施例の情報処理装置の構成
をしめす説明図。
【図7】 ディスクリミッタ418と、機械的なリミッ
タ417の配置と構成を示す説明図。
【図8】 本発明の第2の実施例の除法処理装置の動作
を示すフローチャート。
【図9】 対物レンズの有効径と、情報処理装置の厚さ
およびワークディスタンスの関係を示すグラフ。
【図10】 光ディスク140の基板の厚さと、S/N
比および情報処理装置の厚さの関係を示すグラフ。
【図11】 本発明の実施例に用いることのできる光学
系を詳細に示す斜視図。
【図12】 本発明の情報処理装置の対物レンズの可動
範囲を制限するための電気回路図。
【図13】 本発明の情報処理装置の全体の構成の一例
を示すブロック図。
【図14】 本発明の実施例に用いることのできる光ヘ
ッドのドライブ回路の一例を示すブロック図。
【図15】 本発明を実施例の面振れ測定回路の別の例
を示すブロック図。
【図16】 図15のマイクロコンピュータ509の出
力値制限プログラムのフローチャート。
【図17】 従来の光ディスク装置の対物レンズ219
と光ディスク140の位置関係を示す斜視図。
【符号の説明】
140…光ディスク、217…立ち上げミラー、219
…対物レンズ、220…検出レンズ、221…光検出
器、230…ナイフエッジ、240…モータ、241…
モータ駆動回路、242…ハブ、244…マグネット、
250…表示装置、280…アクチュエータ駆動回路、
400…MPU、402…メモリ、404…A/D変換
器、406…D/A変換器、408…アクチュエータ、
410…比較器、412…比較器、414…オフセット
調整回路、416…リミッタ、417…リミッタ、41
8…ディスクリミッタ、427…スイッチ、428…ス
イッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伏見 哲也 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 安川 三郎 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 佐藤 美雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクを装着するための装着部と、装
    着された光ディスクのディスク面に対向する位置に配置
    された対物レンズと、前記対物レンズを合焦駆動するア
    クチュエータと、前記アクチュエータの合焦動作を制御
    する合焦制御手段と、前記光ディスクを回転させる回転
    手段とを備えた情報処理装置において、 前記光ディスクの面振れを測定する面振れ測定手段と、
    前記面振れ測定手段の測定結果が、予め定めた値以上で
    ある場合、前記回転手段に前記光ディスクの回転の停止
    を指示する回転停止制御手段を有することを特徴とする
    情報処理装置。
  2. 【請求項2】光ディスクを装着するための装着部と、装
    着された光ディスクのディスク面に対向する位置に配置
    された対物レンズと、前記対物レンズを合焦駆動するア
    クチュエータと、前記アクチュエータの合焦動作を制御
    する合焦制御手段と、前記光ディスクを回転させる回転
    手段とを備えた情報処理装置において、 前記光ディスクの面振れを測定する面振れ測定手段と、
    前記アクチュエータの可動範囲の、前記対物レンズが前
    記光ディスクに接近する方向について、前記対物レンズ
    が前記光ディスクに接触しない限界値を、前記面振れ測
    定結果に基づいて設定する可動範囲制限設定手段と、設
    定された限界値に従って前記アクチュエータの可動範囲
    を制限する可動範囲制限手段を有することを特徴とする
    情報処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記アクチュエータの
    可動範囲の、前記対物レンズが前記光ディスクに接近す
    る方向について、前記対物レンズが前記光ディスクに接
    触しない限界値を、前記面振れ測定結果に基づいて設定
    する可動範囲制限設定手段と、設定された限界値に従っ
    て前記アクチュエータの可動範囲を制限する可動範囲制
    限手段をさらに有することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、前記可動範囲
    制限設定手段は、前記対物レンズが前記光ディスクに接
    触しない限界値として、前記光ディスクの情報記録領域
    に前記対物レンズが合焦可能な範囲のうち前記光ディス
    クに最も近い位置を設定することを特徴とする情報処理
    装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3において、前記可動範囲
    制限手段は、前記合焦制御手段が前記アクチュエータに
    出力する制御信号と、前記限界値を比較して、前記制御
    信号が、前記限界値を越える場合、予め定めた一定値を
    制御信号に置き換えて出力することを特徴とする情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2において、前記面振れ測
    定手段は、前記光ディスクの情報記録領域の外周側で測
    定を行うことを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2において、前記面振れ測
    定手段は、前記対物レンズが前記光ディスクに合焦した
    ことを検出する合焦検出手段と、前記合焦検出手段が合
    焦を検出した時に、前記対物レンズの位置を記憶する記
    憶手段と、前記対物レンズを回転している光ディスクに
    徐々に接近させながら、合焦した時の前記対物レンズの
    位置を前記記憶手段に記憶させる面振れ測定制御手段を
    有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】光ヘッドを用いて、情報記録領域を有する
    光ディスクに光を照射し、情報の読み出し、書き込み、
    消去の少なくとも一つを行う情報処理装置の制御方法に
    おいて、 装着された前記光ディスクを回転させ、 前記光ディスクの面振れを測定し、 前記測定結果が、予め定めた値以上である場合、前記光
    ディスクの回転を停止することを指示することを特徴と
    する情報処理装置の制御方法。
  9. 【請求項9】光ヘッドを用いて、情報記録領域を有する
    光ディスクに光を照射し、情報の読み出し、書き込み、
    消去の少なくとも一つを行う情報処理装置の制御方法に
    おいて、 装着された前記光ディスクを回転させ、 前記光ディスクの面振れを測定し、 前記光ヘッドの対物レンズを合焦駆動するアクチュエー
    タの可動範囲の、前記対物レンズが前記光ディスクに接
    近する方向について、前記対物レンズが前記光ディスク
    に接触しない限界値を、前記面振れ測定結果に基づいて
    設定することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  10. 【請求項10】請求項8において、前記光ヘッドの対物
    レンズを合焦駆動するアクチュエータの可動範囲の、前
    記対物レンズが前記光ディスクに接近する方向につい
    て、前記対物レンズが前記光ディスクに接触しない限界
    値を、前記面振れ測定結果に基づいて設定することを特
    徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 【請求項11】請求項8または9において、前記面振れ
    測定手段の測定結果が、予め定めた値以上である場合、
    ユーザに前記光ディスクの再装着を促すための表示をす
    ることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  12. 【請求項12】請求項8、9または11において、前記
    面振れ測定手段の測定結果が、予め定めた値以上である
    場合、前記表示手段に、前記光ディスクの使用が不可能
    であることをユーザに知らせるための表示をすることを
    特徴とする情報処理装置の制御方法。
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