JPH05234140A - 光ディスク - Google Patents
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- JPH05234140A JPH05234140A JP4314331A JP31433192A JPH05234140A JP H05234140 A JPH05234140 A JP H05234140A JP 4314331 A JP4314331 A JP 4314331A JP 31433192 A JP31433192 A JP 31433192A JP H05234140 A JPH05234140 A JP H05234140A
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B11/10—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
- G11B11/105—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
- G11B11/10582—Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form
- G11B11/10584—Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form characterised by the form, e.g. comprising mechanical protection elements
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B11/10—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
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- G11B11/1055—Disposition or mounting of transducers relative to record carriers
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/2403—Layers; Shape, structure or physical properties thereof
- G11B7/24056—Light transmission layers lying on the light entrance side and being thinner than the substrate, e.g. specially adapted for Blu-ray® discs
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 金属薄膜を機能膜として有する光ディスクに
おいて、外周端部における最大膜厚ｄおよびデータエリ
ア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 がｄ≧２ｄ0であ
る、また機能膜が磁気光学効果を有する金属薄膜である
光磁気ディスクにおいて最大膜厚ｄと平均膜厚ｄ0 の差
Ｌ1 が４０μｍ以下、保護膜が外周端部において曲率Ｒ
1 （Ｒ1 ≧１２．４８ｍｍ）の曲面を有するといった条
件を満足する保護膜を形成する、すなわち外周端部の膜
厚が厚い保護膜を形成する。さらに、磁気記録部と実摺
動部により構成される磁気ヘッド装置の形状を上記光デ
ィスクに適合させる。 【効果】 機能膜として希土類−遷移金属非晶質薄膜の
ような腐食性の高い金属薄膜を形成した場合でも、十分
な耐食性を示すとともに良好な記録特性を示す光ディス
クが得られる。
おいて、外周端部における最大膜厚ｄおよびデータエリ
ア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 がｄ≧２ｄ0であ
る、また機能膜が磁気光学効果を有する金属薄膜である
光磁気ディスクにおいて最大膜厚ｄと平均膜厚ｄ0 の差
Ｌ1 が４０μｍ以下、保護膜が外周端部において曲率Ｒ
1 （Ｒ1 ≧１２．４８ｍｍ）の曲面を有するといった条
件を満足する保護膜を形成する、すなわち外周端部の膜
厚が厚い保護膜を形成する。さらに、磁気記録部と実摺
動部により構成される磁気ヘッド装置の形状を上記光デ
ィスクに適合させる。 【効果】 機能膜として希土類−遷移金属非晶質薄膜の
ような腐食性の高い金属薄膜を形成した場合でも、十分
な耐食性を示すとともに良好な記録特性を示す光ディス
クが得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクに関し、特に
保護膜の改良及び上記光ディスクに適合する磁気ヘッド
装置の改良に関する。
保護膜の改良及び上記光ディスクに適合する磁気ヘッド
装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】レーザ光の照射により情報の記録・再生
を行う光ディスクとしては、デジタルオーディオディス
ク（いわゆるコンパクトディスク），光学式ビデオディ
スク（いわゆるレーザーディスク）等が既に広く普及し
ている。
を行う光ディスクとしては、デジタルオーディオディス
ク（いわゆるコンパクトディスク），光学式ビデオディ
スク（いわゆるレーザーディスク）等が既に広く普及し
ている。
【０００３】デジタルオーディオディスク等の光ディス
クは、情報信号である凹凸パターンが形成された透明基
板上にＡｌ膜等の金属薄膜よりなる反射膜が形成され、
さらにこの反射膜を大気中の水分，Ｏ2 から隔離するた
めの保護膜が上記反射膜上に形成された構成とされる。
上記保護膜としては、通常、紫外線硬化樹脂をスピンコ
ート法，ロールコート法等により、反射膜上の膜面全面
に亘り均一に塗布，硬化して形成される紫外線硬化樹脂
層が用いられる。
クは、情報信号である凹凸パターンが形成された透明基
板上にＡｌ膜等の金属薄膜よりなる反射膜が形成され、
さらにこの反射膜を大気中の水分，Ｏ2 から隔離するた
めの保護膜が上記反射膜上に形成された構成とされる。
上記保護膜としては、通常、紫外線硬化樹脂をスピンコ
ート法，ロールコート法等により、反射膜上の膜面全面
に亘り均一に塗布，硬化して形成される紫外線硬化樹脂
層が用いられる。
【０００４】ところで、上記構成の光ディスクでは、使
用者は製造時に透明基板上に形成された凹凸パターンか
らの情報信号を読み取るだけであり、該光ディスクに対
して直接情報信号を書き込むことができない。そこで、
近年、使用者による情報の繰り返し記録，消去が可能な
光ディスクとして光磁気ディスクの開発が進められ、商
品化が実現されつつある。
用者は製造時に透明基板上に形成された凹凸パターンか
らの情報信号を読み取るだけであり、該光ディスクに対
して直接情報信号を書き込むことができない。そこで、
近年、使用者による情報の繰り返し記録，消去が可能な
光ディスクとして光磁気ディスクの開発が進められ、商
品化が実現されつつある。
【０００５】上記光磁気ディスクでは、記録磁性層とし
て膜面と垂直方向に磁化容易軸を有し且つ磁気光学効果
の大きな磁性薄膜を用いる。そして、記録に際しては、
レーザ光の照射によりこの磁性薄膜を部分的にキュリー
点または温度補償点を越えて昇温し、この部分の保磁力
を消滅させて外部から印加される記録磁界の方向に磁化
の向きを反転させる。一方、再生に際しては、該磁性薄
膜にレーザ光を照射し、磁気カー効果もしくはファラデ
ー効果を利用して記録情報を読み出す。
て膜面と垂直方向に磁化容易軸を有し且つ磁気光学効果
の大きな磁性薄膜を用いる。そして、記録に際しては、
レーザ光の照射によりこの磁性薄膜を部分的にキュリー
点または温度補償点を越えて昇温し、この部分の保磁力
を消滅させて外部から印加される記録磁界の方向に磁化
の向きを反転させる。一方、再生に際しては、該磁性薄
膜にレーザ光を照射し、磁気カー効果もしくはファラデ
ー効果を利用して記録情報を読み出す。
【０００６】上述の記録磁性層として要求される特性を
有する磁性薄膜としては、たとえばＴｂＦｅＣｏ系非晶
質薄膜等の希土類−遷移金属非晶質薄膜がある。光磁気
ディスクは、通常、このような希土類−遷移金属非晶質
薄膜とともに反射層，誘電体層を積層することにより記
録部を形成し、さらにこの記録部上に保護膜が設けられ
た構成とされる。また、さらにこの光磁気ディスクに
は、単板仕様のものと該光磁気ディスクの２枚を保護膜
が対向するように貼り合わせ、両面より記録，再生を行
うようにした両面仕様のものがあり、製造が容易である
こと、記録再生装置が簡易な構成で済むこと等から、単
板仕様のものが普及品として検討されている。
有する磁性薄膜としては、たとえばＴｂＦｅＣｏ系非晶
質薄膜等の希土類−遷移金属非晶質薄膜がある。光磁気
ディスクは、通常、このような希土類−遷移金属非晶質
薄膜とともに反射層，誘電体層を積層することにより記
録部を形成し、さらにこの記録部上に保護膜が設けられ
た構成とされる。また、さらにこの光磁気ディスクに
は、単板仕様のものと該光磁気ディスクの２枚を保護膜
が対向するように貼り合わせ、両面より記録，再生を行
うようにした両面仕様のものがあり、製造が容易である
こと、記録再生装置が簡易な構成で済むこと等から、単
板仕様のものが普及品として検討されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光磁気
ディスクにおいては、記録磁性層として形成される希土
類−遷移金属非晶質薄膜が非常に腐食し易いため、保護
膜には、デジタルオーディオディスク等の光ディスク以
上に高い防水機能が要求される。特に単板仕様とする場
合には、保護膜面が大気と直接接触するために、保護膜
に対する要求はより厳しいものとなる。
ディスクにおいては、記録磁性層として形成される希土
類−遷移金属非晶質薄膜が非常に腐食し易いため、保護
膜には、デジタルオーディオディスク等の光ディスク以
上に高い防水機能が要求される。特に単板仕様とする場
合には、保護膜面が大気と直接接触するために、保護膜
に対する要求はより厳しいものとなる。
【０００８】このため、光磁気ディスクでは、保護膜と
して比較的膜厚の厚い紫外線硬化樹脂層や架橋度の高い
紫外線硬化樹脂層を記録部上に形成する等の試みがなさ
れているが、膜厚が厚かったり、架橋度の高い紫外線硬
化樹脂層を記録部上に形成しようとすると、硬化収縮に
より基板に反りが生じる等の不都合が生じる。このた
め、光磁気ディスクにおいても、現在のところはデジタ
ルオーディオディスクと同様の膜厚，架橋度の紫外線硬
化樹脂層を保護膜として形成しており、十分な耐食性が
得られないのが実情である。
して比較的膜厚の厚い紫外線硬化樹脂層や架橋度の高い
紫外線硬化樹脂層を記録部上に形成する等の試みがなさ
れているが、膜厚が厚かったり、架橋度の高い紫外線硬
化樹脂層を記録部上に形成しようとすると、硬化収縮に
より基板に反りが生じる等の不都合が生じる。このた
め、光磁気ディスクにおいても、現在のところはデジタ
ルオーディオディスクと同様の膜厚，架橋度の紫外線硬
化樹脂層を保護膜として形成しており、十分な耐食性が
得られないのが実情である。
【０００９】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、希土類−遷移金属非晶質
薄膜等の腐食性の高い機能膜を形成した場合でも十分な
耐食性が得られる光ディスクを提供することを目的とす
る。
鑑みて提案されたものであり、希土類−遷移金属非晶質
薄膜等の腐食性の高い機能膜を形成した場合でも十分な
耐食性が得られる光ディスクを提供することを目的とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、希土類−遷
移金属非晶質薄膜等の金属薄膜を有する光ディスクの耐
食性は、保護膜の外周端部の膜厚を厚くすることによ
り、飛躍的に改善されるとの知見を得るに至った。
めに、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、希土類−遷
移金属非晶質薄膜等の金属薄膜を有する光ディスクの耐
食性は、保護膜の外周端部の膜厚を厚くすることによ
り、飛躍的に改善されるとの知見を得るに至った。
【００１１】本発明の光ディスクは、このような知見に
基づいて提案されたものであり、透明基板上に金属薄膜
よりなる機能膜および保護膜が形成されてなる光ディス
クにおいて、上記保護膜の外周端部における最大膜厚を
ｄ，データエリア上の平坦部における平均膜厚をｄo と
したときに、ｄ≧２．０ｄ0 であることを特徴とするも
のである。
基づいて提案されたものであり、透明基板上に金属薄膜
よりなる機能膜および保護膜が形成されてなる光ディス
クにおいて、上記保護膜の外周端部における最大膜厚を
ｄ，データエリア上の平坦部における平均膜厚をｄo と
したときに、ｄ≧２．０ｄ0 であることを特徴とするも
のである。
【００１２】本発明の光ディスクは、透明基板上に記録
層，反射層等の機能膜よりなる記録部と記録部上を覆う
如く形成された保護膜が形成されてなるものである。
層，反射層等の機能膜よりなる記録部と記録部上を覆う
如く形成された保護膜が形成されてなるものである。
【００１３】上記透明基板の材料としては、通常、光デ
ィスクに使用されている基板材料であればいずれでもよ
く、たとえば、ポリカーボネート系樹脂，ポリメチルメ
タクリレート系樹脂あるいはアモルファスポリオレフィ
ン系樹脂等が挙げられる。
ィスクに使用されている基板材料であればいずれでもよ
く、たとえば、ポリカーボネート系樹脂，ポリメチルメ
タクリレート系樹脂あるいはアモルファスポリオレフィ
ン系樹脂等が挙げられる。
【００１４】上記透明基板上に形成される記録層、反射
層等の機能膜は用途に応じて任意選択することができ
る。例えば、デジタルオーディオディスクや、いわゆる
ＣＤ−ＲＯＭ等においては、凹凸パターンが転写された
ディスク基板上にＡｌ等の金属反射膜が成膜される。一
方、光磁気ディスクでは、透明基板上に記録層である磁
気光学特性（磁気カー効果やファラデー効果）を有する
垂直磁化膜，たとえばＴｂＦｅＣｏ系非晶質薄膜等の希
土類−遷移金属合金非晶質膜等が成膜される。
層等の機能膜は用途に応じて任意選択することができ
る。例えば、デジタルオーディオディスクや、いわゆる
ＣＤ−ＲＯＭ等においては、凹凸パターンが転写された
ディスク基板上にＡｌ等の金属反射膜が成膜される。一
方、光磁気ディスクでは、透明基板上に記録層である磁
気光学特性（磁気カー効果やファラデー効果）を有する
垂直磁化膜，たとえばＴｂＦｅＣｏ系非晶質薄膜等の希
土類−遷移金属合金非晶質膜等が成膜される。
【００１５】上記保護膜は、記録部を衝撃から保護する
とともに、空気中の酸素，水分から隔離し、記録部の腐
食，孔食を防止するためのものである。ここで、本発明
においては、上記機能膜として希土類−遷移金属合金非
晶質膜等の腐食性の高い金属薄膜を形成した場合でも、
保護膜によって該金属薄膜の腐食が確実に防止できるよ
うに、保護膜として外周端部における最大膜厚をｄ，デ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚をｄ0 としたと
きにｄ≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜、すなわち
外周端部の膜厚が厚い保護膜を形成する。
とともに、空気中の酸素，水分から隔離し、記録部の腐
食，孔食を防止するためのものである。ここで、本発明
においては、上記機能膜として希土類−遷移金属合金非
晶質膜等の腐食性の高い金属薄膜を形成した場合でも、
保護膜によって該金属薄膜の腐食が確実に防止できるよ
うに、保護膜として外周端部における最大膜厚をｄ，デ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚をｄ0 としたと
きにｄ≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜、すなわち
外周端部の膜厚が厚い保護膜を形成する。
【００１６】保護膜は、特に外周端部において腐食因子
である水分，Ｏ2 の侵入を逃し易いが、外周端部の膜厚
を厚くすることにより、このような腐食因子の侵入をも
効果的に防止できるようになり、防水効果の高いものと
なる。
である水分，Ｏ2 の侵入を逃し易いが、外周端部の膜厚
を厚くすることにより、このような腐食因子の侵入をも
効果的に防止できるようになり、防水効果の高いものと
なる。
【００１７】上記保護膜は、たとえばアクリル系紫外線
硬化樹脂等の紫外線硬化樹脂をスピンコート法により塗
布，紫外線照射して形成される。すなわち、スピンコー
ト法により、紫外線硬化樹脂を塗布するには、上記記録
部中央部に所定量の紫外線硬化樹脂を滴下し、ディスク
を回転させる。すると、滴下した紫外線硬化樹脂は遠心
力により外周端部へ向かって振り切られ、記録部全面に
行き亘る。その後、ディスクの回転を停止させると、記
録部上には、紫外線硬化樹脂塗膜が、外周端部に盛り上
がりを有した形状で形成される。この紫外線硬化樹脂塗
膜において、盛り上がり部の紫外線硬化樹脂は放置によ
り徐々に中央部に向かって流動し、外周端部が平坦とな
るが、ディスクの回転停止直後に紫外線照射を行って外
周端部に盛り上がりを有した状態で硬化させるか、ある
いはディスクを回転させて盛り上がり部の中央部への流
動を遠心力により抑えた状態で紫外線照射を行うと、保
護膜の外周端部に盛り上がりを持たせることができる。
硬化樹脂等の紫外線硬化樹脂をスピンコート法により塗
布，紫外線照射して形成される。すなわち、スピンコー
ト法により、紫外線硬化樹脂を塗布するには、上記記録
部中央部に所定量の紫外線硬化樹脂を滴下し、ディスク
を回転させる。すると、滴下した紫外線硬化樹脂は遠心
力により外周端部へ向かって振り切られ、記録部全面に
行き亘る。その後、ディスクの回転を停止させると、記
録部上には、紫外線硬化樹脂塗膜が、外周端部に盛り上
がりを有した形状で形成される。この紫外線硬化樹脂塗
膜において、盛り上がり部の紫外線硬化樹脂は放置によ
り徐々に中央部に向かって流動し、外周端部が平坦とな
るが、ディスクの回転停止直後に紫外線照射を行って外
周端部に盛り上がりを有した状態で硬化させるか、ある
いはディスクを回転させて盛り上がり部の中央部への流
動を遠心力により抑えた状態で紫外線照射を行うと、保
護膜の外周端部に盛り上がりを持たせることができる。
【００１８】このとき、データエリア上の平坦部におけ
る平均膜厚ｄ0 および外周端部における最大膜厚ｄは、
ディスクの振り切り回転数，振り切り時間，ディスクの
回転停止後から紫外線照射をするまでの放置時間および
紫外線照射時のディスク回転数等を制御することにより
所望の値とすることができ、これらの条件を調整するこ
とにより、ｄ≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜が形
成されることとなる。
る平均膜厚ｄ0 および外周端部における最大膜厚ｄは、
ディスクの振り切り回転数，振り切り時間，ディスクの
回転停止後から紫外線照射をするまでの放置時間および
紫外線照射時のディスク回転数等を制御することにより
所望の値とすることができ、これらの条件を調整するこ
とにより、ｄ≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜が形
成されることとなる。
【００１９】なお、紫外線硬化樹脂層よりなる保護膜の
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 は、記録
部の保護を確実なものとする観点からはより厚い方が好
ましいが、あまり厚くすると硬化収縮により基板に反り
等が生じる虞れがあることから、通常は３〜１０μｍに
制御される。
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 は、記録
部の保護を確実なものとする観点からはより厚い方が好
ましいが、あまり厚くすると硬化収縮により基板に反り
等が生じる虞れがあることから、通常は３〜１０μｍに
制御される。
【００２０】ところで、上述のように機能膜として磁気
光学効果を有する金属薄膜が形成され記録層となされて
いる光磁気ディスクの記録再生装置としては、磁界発生
装置である磁気ヘッド装置を記録磁性層側に配し、レー
ザ光を照射する光学ピックアップ装置を基板を挟んだ記
録磁性層の対面に具備したものが挙げられる。上記のよ
うな磁気ヘッド装置においては、諸々の制約から非常に
小さな磁界しか発生できず、磁気ヘッド装置をなるべく
光磁気ディスクに近接させる必要があるため、該磁気ヘ
ッド装置として磁気記録部と実摺動部により構成される
磁気ヘッド装置が用いられている。上記磁気記録部は磁
気ヘッド素子を有し記録磁界を発生する部分であり、磁
気記録部よりも内周側に設けられた上記実摺動部はバネ
による負荷を受けながら光磁気ディスク上に接してお
り、磁気記録部をディスク表面から微小間隙を有して支
持する部分である。
光学効果を有する金属薄膜が形成され記録層となされて
いる光磁気ディスクの記録再生装置としては、磁界発生
装置である磁気ヘッド装置を記録磁性層側に配し、レー
ザ光を照射する光学ピックアップ装置を基板を挟んだ記
録磁性層の対面に具備したものが挙げられる。上記のよ
うな磁気ヘッド装置においては、諸々の制約から非常に
小さな磁界しか発生できず、磁気ヘッド装置をなるべく
光磁気ディスクに近接させる必要があるため、該磁気ヘ
ッド装置として磁気記録部と実摺動部により構成される
磁気ヘッド装置が用いられている。上記磁気記録部は磁
気ヘッド素子を有し記録磁界を発生する部分であり、磁
気記録部よりも内周側に設けられた上記実摺動部はバネ
による負荷を受けながら光磁気ディスク上に接してお
り、磁気記録部をディスク表面から微小間隙を有して支
持する部分である。
【００２１】このような磁気ヘッド装置により情報の記
録を行うに際しては、実摺動部が光磁気ディスクの保護
膜上を摺接することとなり、光磁気ディスクの保護膜の
膜厚や形状及び用いる磁気ヘッド装置の形状を互いに適
合したものとする必要がある。
録を行うに際しては、実摺動部が光磁気ディスクの保護
膜上を摺接することとなり、光磁気ディスクの保護膜の
膜厚や形状及び用いる磁気ヘッド装置の形状を互いに適
合したものとする必要がある。
【００２２】そこで本発明の光ディスクにおいては、金
属薄膜よりなる機能膜が磁気光学効果を有する垂直磁化
膜である場合において、保護膜の外周端部における最大
膜厚ｄとデータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo
の差Ｌ1 が４０μｍ以下である、または保護膜の膜厚が
外周端部において次第に増加して曲面を構成しており、
前記曲面の曲率半径Ｒ1 が１２．４８ｍｍ以上であるこ
とを特徴とする。
属薄膜よりなる機能膜が磁気光学効果を有する垂直磁化
膜である場合において、保護膜の外周端部における最大
膜厚ｄとデータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo
の差Ｌ1 が４０μｍ以下である、または保護膜の膜厚が
外周端部において次第に増加して曲面を構成しており、
前記曲面の曲率半径Ｒ1 が１２．４８ｍｍ以上であるこ
とを特徴とする。
【００２３】さらに本発明においては、上記のような光
磁気ディスクが、磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘ
ッド装置により記録され、前記実摺動部が光ディスクの
摺接面に摺接したときの磁気記録部の前記摺接面からの
高さＬ2 が、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1に
対してＬ2 ＞Ｌ1 とされている、または磁気記録部が光
ディスクの記録可能領域の最外周位置に位置するとき、
実摺動部がデータエリア上の保護膜の平坦部に摺接する
ことを特徴とする。
磁気ディスクが、磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘ
ッド装置により記録され、前記実摺動部が光ディスクの
摺接面に摺接したときの磁気記録部の前記摺接面からの
高さＬ2 が、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1に
対してＬ2 ＞Ｌ1 とされている、または磁気記録部が光
ディスクの記録可能領域の最外周位置に位置するとき、
実摺動部がデータエリア上の保護膜の平坦部に摺接する
ことを特徴とする。
【００２４】上記のような光磁気ディスクにおいて、光
磁気ディスクの記録可能領域の最外周位置での磁気ヘッ
ド素子と記録部間の距離があまり大きいとスペーシング
ロスによる記録不良が発生し易いことから、保護膜の外
周端部における最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部に
おける平均膜厚ｄo の差Ｌ1 は４０μｍ以下であること
が好ましく、該光磁気ディスクに適合する磁気ヘッド装
置としては、磁気記録部の光磁気ディスクの摺接面から
の高さＬ2 が、Ｌ1 に対してＬ2 ＞Ｌ1 であることが好
ましい。また、上記のような光磁気ディスクにおいて、
外周端部に形成される曲面の曲率半径Ｒ1 が１２．４８
ｍｍ未満であると、磁気ヘッド装置の実摺動部が該曲面
より滑り落ちてしまい光磁気ディスクの記録可能領域の
最外周位置への記録が不可能となるといった不都合が生
じる。さらに、上記のような光磁気ディスクに適合する
磁気ヘッド装置においては、磁気記録部が光ディスクの
記録可能領域の最外周位置に位置するとき、実摺動部が
データエリア上の保護膜の平坦部に摺接するため、記録
可能領域の最外周位置に記録を行う際にも磁気ヘッド素
子と記録部間の距離が変わらないため、スペーシングロ
スが発生しにくい。
磁気ディスクの記録可能領域の最外周位置での磁気ヘッ
ド素子と記録部間の距離があまり大きいとスペーシング
ロスによる記録不良が発生し易いことから、保護膜の外
周端部における最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部に
おける平均膜厚ｄo の差Ｌ1 は４０μｍ以下であること
が好ましく、該光磁気ディスクに適合する磁気ヘッド装
置としては、磁気記録部の光磁気ディスクの摺接面から
の高さＬ2 が、Ｌ1 に対してＬ2 ＞Ｌ1 であることが好
ましい。また、上記のような光磁気ディスクにおいて、
外周端部に形成される曲面の曲率半径Ｒ1 が１２．４８
ｍｍ未満であると、磁気ヘッド装置の実摺動部が該曲面
より滑り落ちてしまい光磁気ディスクの記録可能領域の
最外周位置への記録が不可能となるといった不都合が生
じる。さらに、上記のような光磁気ディスクに適合する
磁気ヘッド装置においては、磁気記録部が光ディスクの
記録可能領域の最外周位置に位置するとき、実摺動部が
データエリア上の保護膜の平坦部に摺接するため、記録
可能領域の最外周位置に記録を行う際にも磁気ヘッド素
子と記録部間の距離が変わらないため、スペーシングロ
スが発生しにくい。
【００２５】なお、上述のような条件を満たす保護膜
も、スピンコート法により紫外線硬化樹脂を塗布する際
のディスクの振り切り回転数，振り切り時間，ディスク
の回転停止後から紫外線照射をするまでの放置時間およ
び紫外線照射時のディスク回転数等を制御することによ
って形成される。
も、スピンコート法により紫外線硬化樹脂を塗布する際
のディスクの振り切り回転数，振り切り時間，ディスク
の回転停止後から紫外線照射をするまでの放置時間およ
び紫外線照射時のディスク回転数等を制御することによ
って形成される。
【００２６】
【作用】本発明の光ディスクでは、外周端部における最
大膜厚ｄ，データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ
o がｄ≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜を設ける。
このような条件を満たす保護膜を設けた光ディスクは、
従来の光ディスクにおいて逃し易い外周端部からの水
分，Ｏ2 の侵入が上記保護膜によって効果的に防止され
る。したがって、たとえば希土類−遷移金属非晶質薄膜
等の腐食性の高い金属薄膜を機能膜として有する場合で
も、優れた耐食性を示し、信頼性の高い記録再生が達成
される。
大膜厚ｄ，データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ
o がｄ≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜を設ける。
このような条件を満たす保護膜を設けた光ディスクは、
従来の光ディスクにおいて逃し易い外周端部からの水
分，Ｏ2 の侵入が上記保護膜によって効果的に防止され
る。したがって、たとえば希土類−遷移金属非晶質薄膜
等の腐食性の高い金属薄膜を機能膜として有する場合で
も、優れた耐食性を示し、信頼性の高い記録再生が達成
される。
【００２７】また、本発明の光ディスクは、金属薄膜よ
りなる機能膜が磁気光学効果を有する垂直磁化膜である
場合において、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄと
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1
が４０μｍ以下である、または保護膜の膜厚が外周端部
において次第に増加して曲面を構成しており、前記曲面
の曲率半径Ｒ1 が１２．４８ｍｍ以上であるため、記録
可能領域の最外周位置においても良好な記録が実現さ
れ、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記録再生が
達成される。
りなる機能膜が磁気光学効果を有する垂直磁化膜である
場合において、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄと
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1
が４０μｍ以下である、または保護膜の膜厚が外周端部
において次第に増加して曲面を構成しており、前記曲面
の曲率半径Ｒ1 が１２．４８ｍｍ以上であるため、記録
可能領域の最外周位置においても良好な記録が実現さ
れ、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記録再生が
達成される。
【００２８】さらに本発明においては、上記のような光
磁気ディスクが、磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘ
ッド装置により記録され、前記実摺動部が光ディスクの
摺接面に摺接したときの磁気記録部の前記摺接面からの
高さＬ2 が、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1に
対してＬ2 ＞Ｌ1 とされている、または磁気記録部が光
ディスクの記録可能領域の最外周位置に位置するとき、
実摺動部がデータエリア上の保護膜の平坦部に摺接する
ため、記録可能領域の最外周位置においても良好な記録
が実現され、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記
録再生が達成される。
磁気ディスクが、磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘ
ッド装置により記録され、前記実摺動部が光ディスクの
摺接面に摺接したときの磁気記録部の前記摺接面からの
高さＬ2 が、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1に
対してＬ2 ＞Ｌ1 とされている、または磁気記録部が光
ディスクの記録可能領域の最外周位置に位置するとき、
実摺動部がデータエリア上の保護膜の平坦部に摺接する
ため、記録可能領域の最外周位置においても良好な記録
が実現され、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記
録再生が達成される。
【００２９】
【実施例】本発明の好適な実施例について説明する。
【００３０】実験例 外径１３０ｍｍのポリカーボネート基板上に、外周マス
クを使用せずに、第１の誘電体層，記録磁性層，第２の
誘電体層，反射層をスパッタリング法により順次成膜
し、記録部を形成した。次いで、この記録部上に粘度５
０ｃｐｓの紫外線硬化樹脂をスピンコートし、ディスク
回転停止後、１秒以内に高圧水銀ランプにて紫外線照射
して保護膜を形成し、光磁気ディスク（サンプルディス
ク１〜サンプルディスク８）を作成した。
クを使用せずに、第１の誘電体層，記録磁性層，第２の
誘電体層，反射層をスパッタリング法により順次成膜
し、記録部を形成した。次いで、この記録部上に粘度５
０ｃｐｓの紫外線硬化樹脂をスピンコートし、ディスク
回転停止後、１秒以内に高圧水銀ランプにて紫外線照射
して保護膜を形成し、光磁気ディスク（サンプルディス
ク１〜サンプルディスク８）を作成した。
【００３１】なお、各光磁気ディスクの保護膜形成条件
（スピンコートの際の振り切り条件，紫外線照射時のデ
ィスク回転数）および保護膜の外周端部における最大膜
厚ｄおよびデータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ
0 は表１に示す通りである。
（スピンコートの際の振り切り条件，紫外線照射時のデ
ィスク回転数）および保護膜の外周端部における最大膜
厚ｄおよびデータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ
0 は表１に示す通りである。
【００３２】
【表１】
【００３３】また、参考のため、テンコール社製，Ｐ−
１にて測定したサンプルディスク１の表面形状プロファ
イルを図１に示す。
１にて測定したサンプルディスク１の表面形状プロファ
イルを図１に示す。
【００３４】さらに、比較のために、保護膜を形成する
に際して、紫外線硬化樹脂をスピンコートし、ディスク
回転停止から５秒経過した後に紫外線照射して保護膜を
形成したこと以外は実施例１と同様にして光磁気ディス
ク（比較ディスク１〜比較ディスク４）を作成した。な
お、ディスク回転停止から紫外線照射までの時間を５秒
に設定したのは、通常のスピンコートにおいてハンドリ
ングにかかる時間に適合させるためである。
に際して、紫外線硬化樹脂をスピンコートし、ディスク
回転停止から５秒経過した後に紫外線照射して保護膜を
形成したこと以外は実施例１と同様にして光磁気ディス
ク（比較ディスク１〜比較ディスク４）を作成した。な
お、ディスク回転停止から紫外線照射までの時間を５秒
に設定したのは、通常のスピンコートにおいてハンドリ
ングにかかる時間に適合させるためである。
【００３５】各光磁気ディスクの保護膜形成条件（スピ
ンコートの際の振り切り条件，紫外線照射時のディスク
回転数）および保護膜の外周端部における最大膜厚ｄお
よびデータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 は表
２に示す通りである。
ンコートの際の振り切り条件，紫外線照射時のディスク
回転数）および保護膜の外周端部における最大膜厚ｄお
よびデータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 は表
２に示す通りである。
【００３６】
【表２】
【００３７】参考のため、比較ディスクの表面形状プロ
ファイルを図２に示す。
ファイルを図２に示す。
【００３８】このようにして作成された各光磁気ディス
ク１０枚を温度８０℃，相対湿度８５％の高温多湿条件
下で１０００時間放置し、放置前後のバイトエラーレー
トを調べた。なお、バイトエラーレートは、ソニー社
製，商品名 ＳＭＯ−Ｄ５０１のドライブ装置にて最外
周トラックから１０００トラック目のトラックについて
測定した。その結果を表３に示す。また、各光磁気ディ
スクの基板の反り量についても表３に併せて示す。
ク１０枚を温度８０℃，相対湿度８５％の高温多湿条件
下で１０００時間放置し、放置前後のバイトエラーレー
トを調べた。なお、バイトエラーレートは、ソニー社
製，商品名 ＳＭＯ−Ｄ５０１のドライブ装置にて最外
周トラックから１０００トラック目のトラックについて
測定した。その結果を表３に示す。また、各光磁気ディ
スクの基板の反り量についても表３に併せて示す。
【００３９】
【表３】
【００４０】表３からわかるように、ｄ≧２ｄ0 なる条
件を満たす保護膜を形成したサンプルディスク１〜サン
プルディスク８は、高温多湿条件下放置後においても、
バイトエラーが１×１０-5以下と小さく、耐食性に優れ
ている。しかも、基板の反りも±１ｍｒａｄ以下と小さ
く良好な形状を有している。
件を満たす保護膜を形成したサンプルディスク１〜サン
プルディスク８は、高温多湿条件下放置後においても、
バイトエラーが１×１０-5以下と小さく、耐食性に優れ
ている。しかも、基板の反りも±１ｍｒａｄ以下と小さ
く良好な形状を有している。
【００４１】これに対して、ｄ≧２ｄ0 なる条件を満た
さない保護膜，すなわち保護膜を記録部全面に亘り略均
一な膜厚で形成した光磁気ディスクは、保護膜の膜厚が
薄い場合には高温多湿条件下放置によるバイトエラーレ
ートの増大が著しく、保護膜の膜厚を厚くすると放置に
よるエラーレートの増大は抑えられるものの、基板の反
り量が大きくなり、機械的特性が劣化する。
さない保護膜，すなわち保護膜を記録部全面に亘り略均
一な膜厚で形成した光磁気ディスクは、保護膜の膜厚が
薄い場合には高温多湿条件下放置によるバイトエラーレ
ートの増大が著しく、保護膜の膜厚を厚くすると放置に
よるエラーレートの増大は抑えられるものの、基板の反
り量が大きくなり、機械的特性が劣化する。
【００４２】したがって、以上の結果から、光ディスク
においてｄ≧２ｄ0 なる条件を満たす保護膜を形成する
ことは、耐食性に優れ、しかも良好な形状を有する光デ
ィスクを得る上で有効であることがわかった。
においてｄ≧２ｄ0 なる条件を満たす保護膜を形成する
ことは、耐食性に優れ、しかも良好な形状を有する光デ
ィスクを得る上で有効であることがわかった。
【００４３】磁気ヘッド装置の構成例 次に、本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置の
実施例を図面を参照しながら説明する。本発明の光ディ
スクのうち、機能膜が磁気光学効果を有する金属薄膜で
ある光磁気ディスクの記録再生装置としては、磁界発生
装置である磁気ヘッド装置を記録磁性層側に配し、レー
ザ光を照射する光学ピックアップ装置を基板を挟んだ記
録磁性層の対面に具備したものが挙げられ、このような
装置においては、光学ピックアップ装置より照射される
レーザ光によって記録磁性層を部分的に昇温し、磁気ヘ
ッド装置により記録磁界を印加して記録を行い、該記録
磁性層に光学ピックアップよりレーザ光を照射して磁気
光学効果を利用して再生を行う。しかし、上記のような
磁気ヘッド装置においては、諸々の制約から非常に小さ
な磁界しか発生できず、磁気ヘッド装置をなるべく光磁
気ディスクに近接させる必要がある。
実施例を図面を参照しながら説明する。本発明の光ディ
スクのうち、機能膜が磁気光学効果を有する金属薄膜で
ある光磁気ディスクの記録再生装置としては、磁界発生
装置である磁気ヘッド装置を記録磁性層側に配し、レー
ザ光を照射する光学ピックアップ装置を基板を挟んだ記
録磁性層の対面に具備したものが挙げられ、このような
装置においては、光学ピックアップ装置より照射される
レーザ光によって記録磁性層を部分的に昇温し、磁気ヘ
ッド装置により記録磁界を印加して記録を行い、該記録
磁性層に光学ピックアップよりレーザ光を照射して磁気
光学効果を利用して再生を行う。しかし、上記のような
磁気ヘッド装置においては、諸々の制約から非常に小さ
な磁界しか発生できず、磁気ヘッド装置をなるべく光磁
気ディスクに近接させる必要がある。
【００４４】そこで、磁気ヘッド装置として磁気記録部
と実摺動部により構成される磁気ヘッド装置を用いてい
る。該磁気ヘッド装置は、例えば図３に示すように、図
示しない磁気ヘッド素子を有する磁気記録部１とこれを
支持する実摺動部２より構成されている。上記実摺動部
２は、磁気記録部１よりも内周側に設けられており、図
示しないバネによる負荷を受けながら本発明の光ディス
クである光磁気ディスク３上に接しており、また磁気記
録部１は光磁気ディスクの摺接面３ａから高さＬ2 を有
して実摺動部２により支持されている。なお、上記磁気
ヘッド装置においては、本発明の光ディスクに適合する
ようにＬ2 は光磁気ディスクの保護膜の外周端部におけ
る最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部における平均膜
厚ｄ0 の差Ｌ1 に対してＬ2 ＞Ｌ1 となされている。
と実摺動部により構成される磁気ヘッド装置を用いてい
る。該磁気ヘッド装置は、例えば図３に示すように、図
示しない磁気ヘッド素子を有する磁気記録部１とこれを
支持する実摺動部２より構成されている。上記実摺動部
２は、磁気記録部１よりも内周側に設けられており、図
示しないバネによる負荷を受けながら本発明の光ディス
クである光磁気ディスク３上に接しており、また磁気記
録部１は光磁気ディスクの摺接面３ａから高さＬ2 を有
して実摺動部２により支持されている。なお、上記磁気
ヘッド装置においては、本発明の光ディスクに適合する
ようにＬ2 は光磁気ディスクの保護膜の外周端部におけ
る最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部における平均膜
厚ｄ0 の差Ｌ1 に対してＬ2 ＞Ｌ1 となされている。
【００４５】また、上記のような磁気記録部と実摺動部
により構成される磁気ヘッド装置は、その構造からシス
テムの小型化，機構の簡素化，低コスト化の点において
も好ましい。
により構成される磁気ヘッド装置は、その構造からシス
テムの小型化，機構の簡素化，低コスト化の点において
も好ましい。
【００４６】上記磁気ヘッド装置を光磁気ディスク３方
向より見た図を図４に示す。この時、光磁気ディスク３
は図中矢印Ｍに示されるように回転し、磁気ヘッド装置
４の摺接方向前方側に磁気ヘッド素子５を有する磁気記
録部１，後方側に実摺動部２が設けられ、実摺動部２は
光磁気ディスク３に対する磁気記録部１の記録可能領域
を広げるために磁気記録部１よりも内周側に磁気ヘッド
装置４の光磁気ディスク３への摺接方向に沿うように設
けられている。また、上記磁気ヘッド装置においては、
該磁気ヘッド装置の磁気記録部が本発明の光ディスクの
記録可能領域の最外周位置に記録を行う際、実摺動部は
データエリア上の保護膜の平坦部を摺接するようになさ
れている。
向より見た図を図４に示す。この時、光磁気ディスク３
は図中矢印Ｍに示されるように回転し、磁気ヘッド装置
４の摺接方向前方側に磁気ヘッド素子５を有する磁気記
録部１，後方側に実摺動部２が設けられ、実摺動部２は
光磁気ディスク３に対する磁気記録部１の記録可能領域
を広げるために磁気記録部１よりも内周側に磁気ヘッド
装置４の光磁気ディスク３への摺接方向に沿うように設
けられている。また、上記磁気ヘッド装置においては、
該磁気ヘッド装置の磁気記録部が本発明の光ディスクの
記録可能領域の最外周位置に記録を行う際、実摺動部は
データエリア上の保護膜の平坦部を摺接するようになさ
れている。
【００４７】例えば、直径６４ｍｍで記録可能な最外周
位置が半径３０．５ｍｍの位置であり、外周端部におけ
る最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部における平均膜
厚ｄ0 との差Ｌ1 が４０μｍであり、半径３１．０の位
置から曲率半径Ｒ1 １２．４８ｍｍで立ち上がり、外周
端部に盛り上がりを形成する形状の本発明の光ディスク
に適合するためには、磁気ヘッド装置の磁気記録部が半
径３０．５ｍｍの位置に記録を行う際、実摺動部は半径
３１．０ｍｍの位置よりも内周側に位置するようにす
る。すなわち、図４に示すように磁気ヘッド装置４の磁
気記録部１に設けられる磁気ヘッド素子５の中心５ａが
光磁気ディスク３の図中ｒ1 で示される記録可能な最外
周位置（半径３０．５ｍｍ）にトラッキングしている
際、実摺動部２が図中ｒ2 で示される立ち上がり開始部
（半径３１．０ｍｍ）よりも内周側を摺接するようにす
る。
位置が半径３０．５ｍｍの位置であり、外周端部におけ
る最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部における平均膜
厚ｄ0 との差Ｌ1 が４０μｍであり、半径３１．０の位
置から曲率半径Ｒ1 １２．４８ｍｍで立ち上がり、外周
端部に盛り上がりを形成する形状の本発明の光ディスク
に適合するためには、磁気ヘッド装置の磁気記録部が半
径３０．５ｍｍの位置に記録を行う際、実摺動部は半径
３１．０ｍｍの位置よりも内周側に位置するようにす
る。すなわち、図４に示すように磁気ヘッド装置４の磁
気記録部１に設けられる磁気ヘッド素子５の中心５ａが
光磁気ディスク３の図中ｒ1 で示される記録可能な最外
周位置（半径３０．５ｍｍ）にトラッキングしている
際、実摺動部２が図中ｒ2 で示される立ち上がり開始部
（半径３１．０ｍｍ）よりも内周側を摺接するようにす
る。
【００４８】また、上記磁気ヘッド装置においては、図
６に示すように実摺動部１２に光磁気ディスク１３の曲
面部１６と接触しないように曲率半径Ｒ2 でＲ加工を施
し、実摺動部１２のディスク摺接面１２ａ内に実摺動箇
所１７を設けることによって、図２のように実摺動部２
にＲ加工を施さない場合よりも磁気ヘッド素子５の中心
ａ付近で支持することができる。すなわち、図５に示す
ように実摺動部１２の実摺動箇所１７を磁気記録部１１
の磁気ヘッド素子１５の中心線１５ａの延長線上付近に
設けることにより、光磁気ディスク１３との摺接時の磁
気ヘッド装置１４の図中矢印Ｍ方向での姿勢の安定性を
向上させることができる。また、実摺動箇所１７を設け
ることにより、実摺動部１２を長くすることも可能とな
り、このことからも光磁気ディスク１３との摺接時の磁
気ヘッド装置１４の図中矢印Ｍ方向での姿勢の安定性を
向上させることができる。
６に示すように実摺動部１２に光磁気ディスク１３の曲
面部１６と接触しないように曲率半径Ｒ2 でＲ加工を施
し、実摺動部１２のディスク摺接面１２ａ内に実摺動箇
所１７を設けることによって、図２のように実摺動部２
にＲ加工を施さない場合よりも磁気ヘッド素子５の中心
ａ付近で支持することができる。すなわち、図５に示す
ように実摺動部１２の実摺動箇所１７を磁気記録部１１
の磁気ヘッド素子１５の中心線１５ａの延長線上付近に
設けることにより、光磁気ディスク１３との摺接時の磁
気ヘッド装置１４の図中矢印Ｍ方向での姿勢の安定性を
向上させることができる。また、実摺動箇所１７を設け
ることにより、実摺動部１２を長くすることも可能とな
り、このことからも光磁気ディスク１３との摺接時の磁
気ヘッド装置１４の図中矢印Ｍ方向での姿勢の安定性を
向上させることができる。
【００４９】この時の実摺動部１２に施すＲ加工の曲率
半径Ｒ2 は、実摺動箇所１７の摺接位置が半径３１．０
ｍｍの位置である場合においてはＲ2 ＜１２．４８とす
れば良いが、実摺動箇所１７の摺接位置ｒ5 が半径３
１．０ｍｍよりも内周側である場合においては、次のよ
うに求められる。
半径Ｒ2 は、実摺動箇所１７の摺接位置が半径３１．０
ｍｍの位置である場合においてはＲ2 ＜１２．４８とす
れば良いが、実摺動箇所１７の摺接位置ｒ5 が半径３
１．０ｍｍよりも内周側である場合においては、次のよ
うに求められる。
【００５０】 （３２．０−ｒ5 ）2 ＋（Ｒ2 −０．０４）2 ＝Ｒ2 2 すなわち、 Ｒ2 ＝１２．５ｒ5 2−８００ｒ5 ＋１２８００．０２（ｍｍ）
【００５１】実摺動箇所１７の摺接位置ｒ5 を半径３
１．０ｍｍよりも内周側とする場合においても、実摺動
部１２のＲ加工の曲率半径Ｒ2 を上式で求められる曲率
半径よりも小さくすることによって光磁気ディスク１３
の曲面部１６との接触が防止される。
１．０ｍｍよりも内周側とする場合においても、実摺動
部１２のＲ加工の曲率半径Ｒ2 を上式で求められる曲率
半径よりも小さくすることによって光磁気ディスク１３
の曲面部１６との接触が防止される。
【００５２】また、図６には実摺動部１２の外周側及び
内周側にＲ加工を施した例を示したが、外周側のみにＲ
加工を施しても同様の効果を得ることができる。
内周側にＲ加工を施した例を示したが、外周側のみにＲ
加工を施しても同様の効果を得ることができる。
【００５３】さらに、本発明の光ディスクに適合する磁
気ヘッド装置の形状としては、上述のものの他に図７に
示すような磁気ヘッド装置２４の磁気記録部２１の内周
側の一部に実摺動部２２を設けた形状も挙げられる。上
記実摺動部２２のディスク対向面２２ａには光磁気ディ
スク２３の曲面部に接触しないようにＲ加工が施されて
実摺動箇所２５が設けられている。図７に示されるよう
に該磁気ヘッド装置２４においても光磁気ディスク２３
のの摺接面２３ａからの磁気記録部２１の高さＬ2 は光
磁気ディスクの保護膜の外周端部における最大膜厚ｄと
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 の差Ｌ1
に対してＬ2 ＞Ｌ1 となされている。
気ヘッド装置の形状としては、上述のものの他に図７に
示すような磁気ヘッド装置２４の磁気記録部２１の内周
側の一部に実摺動部２２を設けた形状も挙げられる。上
記実摺動部２２のディスク対向面２２ａには光磁気ディ
スク２３の曲面部に接触しないようにＲ加工が施されて
実摺動箇所２５が設けられている。図７に示されるよう
に該磁気ヘッド装置２４においても光磁気ディスク２３
のの摺接面２３ａからの磁気記録部２１の高さＬ2 は光
磁気ディスクの保護膜の外周端部における最大膜厚ｄと
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄ0 の差Ｌ1
に対してＬ2 ＞Ｌ1 となされている。
【００５４】図８に上記磁気ヘッド装置を光磁気ディス
ク側から見た図を示す。図８に示すように磁気ヘッド装
置２４の磁気記録部２１に設けられる磁気ヘッド素子２
６の中心２６ａが光磁気ディスク２３の図中ｒ6 で示さ
れる記録可能な最外周位置（半径３０．５ｍｍ）にトラ
ッキングしている際、実摺動箇所７が図中ｒ7 で示され
る立ち上がり開始部（半径３１．０ｍｍ）よりも内周側
を摺接するようになされている。
ク側から見た図を示す。図８に示すように磁気ヘッド装
置２４の磁気記録部２１に設けられる磁気ヘッド素子２
６の中心２６ａが光磁気ディスク２３の図中ｒ6 で示さ
れる記録可能な最外周位置（半径３０．５ｍｍ）にトラ
ッキングしている際、実摺動箇所７が図中ｒ7 で示され
る立ち上がり開始部（半径３１．０ｍｍ）よりも内周側
を摺接するようになされている。
【００５５】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明の光ディスクにおいては、外周端部における最大膜厚
ｄ，データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo がｄ
≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜を設けているの
で、腐食性の高い金属薄膜を機能膜として形成した場合
でも、該機能膜の腐食，孔食が確実に防止され、優れた
耐食性を得ることが可能である。したがって、本発明に
よれば、光磁気ディスクにおいても実用的な寿命が得ら
れるようになり、光ディスクの記録方式，仕様の多様化
が可能となる。
明の光ディスクにおいては、外周端部における最大膜厚
ｄ，データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo がｄ
≧２．０ｄ0 なる条件を満たす保護膜を設けているの
で、腐食性の高い金属薄膜を機能膜として形成した場合
でも、該機能膜の腐食，孔食が確実に防止され、優れた
耐食性を得ることが可能である。したがって、本発明に
よれば、光磁気ディスクにおいても実用的な寿命が得ら
れるようになり、光ディスクの記録方式，仕様の多様化
が可能となる。
【００５６】また、本発明の光ディスクは、金属薄膜よ
りなる機能膜が磁気光学効果を有する垂直磁化膜である
場合において、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄと
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1
が４０μｍ以下である、または保護膜の膜厚が外周端部
において次第に増加して曲面を構成しており、前記曲面
の曲率半径Ｒ1 が１２．４８ｍｍ以上であるため、記録
可能領域の最外周位置においても良好な記録が実現さ
れ、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記録再生が
達成され、品質の良好な光ディスクを得ることができ
る。
りなる機能膜が磁気光学効果を有する垂直磁化膜である
場合において、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄと
データエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1
が４０μｍ以下である、または保護膜の膜厚が外周端部
において次第に増加して曲面を構成しており、前記曲面
の曲率半径Ｒ1 が１２．４８ｍｍ以上であるため、記録
可能領域の最外周位置においても良好な記録が実現さ
れ、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記録再生が
達成され、品質の良好な光ディスクを得ることができ
る。
【００５７】さらに本発明においては、上記のような光
磁気ディスクが、磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘ
ッド装置により記録され、前記実摺動部が光ディスクの
摺接面に摺接したときの磁気記録部の前記摺接面からの
高さＬ2 が、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1に
対してＬ2 ＞Ｌ1 とされている、または磁気記録部が光
ディスクの記録可能領域の最外周位置に位置するとき、
実摺動部がデータエリア上の保護膜の平坦部に摺接する
ため、記録可能領域の最外周位置においても良好な記録
が実現され、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記
録再生が達成され、品質の良好な光ディスクを得ること
ができる。
磁気ディスクが、磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘ
ッド装置により記録され、前記実摺動部が光ディスクの
摺接面に摺接したときの磁気記録部の前記摺接面からの
高さＬ2 が、保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデ
ータエリア上の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1に
対してＬ2 ＞Ｌ1 とされている、または磁気記録部が光
ディスクの記録可能領域の最外周位置に位置するとき、
実摺動部がデータエリア上の保護膜の平坦部に摺接する
ため、記録可能領域の最外周位置においても良好な記録
が実現され、かつ優れた耐食性を示し、信頼性の高い記
録再生が達成され、品質の良好な光ディスクを得ること
ができる。
【図１】本発明の光ディスクの表面形状プロファイルで
ある。
ある。
【図２】従来の光ディスクの表面形状プロファイルであ
る。
る。
【図３】本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置
の一例を示す側面図である。
の一例を示す側面図である。
【図４】本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置
の一例を示す底面図である。
の一例を示す底面図である。
【図５】本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置
の他の例を示す底面図である。
の他の例を示す底面図である。
【図６】本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置
を示す要部拡大図である。
を示す要部拡大図である。
【図７】本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置
のさらに他の例を示す正面図である。
のさらに他の例を示す正面図である。
【図８】本発明の光ディスクに適合する磁気ヘッド装置
を示す底面図である。
を示す底面図である。
１，１１，２１・・・・・磁気記録部 ２，１２，２２・・・・・実摺動部 ３，１３，２３・・・・・光磁気ディスク ４，１４，２４・・・・・磁気ヘッド装置 ５，１５，２６・・・・・磁気ヘッド素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 伴幸 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 透明基板上に金属薄膜よりなる機能膜お
よび保護膜が形成されてなる光ディスクにおいて、 上記保護膜の外周端部における最大膜厚をｄ，データエ
リア上の平坦部における平均膜厚をｄo としたときに、 ｄ≧２．０ｄ0 であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項２】 金属薄膜よりなる機能膜が磁気光学効果
を有する垂直磁化膜であり、 保護膜の外周端部における最大膜厚ｄとデータエリア上
の平坦部における平均膜厚ｄo の差Ｌ1 が４０μｍ以下
であることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。 - 【請求項３】 保護膜の膜厚が外周端部において次第に
増加して曲面を構成しており、前記曲面の曲率半径Ｒ1
が１２．４８ｍｍ以上であることを特徴とする請求項２
記載の光ディスク。 - 【請求項４】 磁気記録部と実摺動部を有する磁気ヘッ
ド装置により記録が行われ、 前記実摺動部が光ディスクの摺接面に摺接したときの磁
気記録部の前記摺接面からの高さＬ2 が、保護膜の外周
端部における最大膜厚ｄとデータエリア上の平坦部にお
ける平均膜厚ｄo の差Ｌ1 に対してＬ2 ＞Ｌ1 とされて
いることを特徴とする請求項２記載の光ディスク。 - 【請求項５】 磁気記録部が光ディスクの記録可能領域
の最外周位置に位置するとき、実摺動部がデータエリア
上の保護膜の平坦部に摺接することを特徴とする請求項
４記載の光ディスク。
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|---|---|---|---|
| JP31433192A JP3407316B2 (ja) | 1991-12-28 | 1992-10-30 | 光磁気ディスク |
| US08/908,739 US5930088A (en) | 1991-12-28 | 1997-08-07 | Optical disc having a protective layer which is thicker at its outer periphery |
| US09/007,139 US6016303A (en) | 1991-12-28 | 1998-01-14 | Optical disc having a protective layer which is thicker at its outer periphery |
| US09/368,656 US6091580A (en) | 1991-12-28 | 1999-08-05 | Optical disc having a protective layer which is thicker at its outer periphery |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-359087 | 1991-12-28 | ||
| JP35908791 | 1991-12-28 | ||
| JP31433192A JP3407316B2 (ja) | 1991-12-28 | 1992-10-30 | 光磁気ディスク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05234140A true JPH05234140A (ja) | 1993-09-10 |
| JP3407316B2 JP3407316B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=26567906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31433192A Expired - Lifetime JP3407316B2 (ja) | 1991-12-28 | 1992-10-30 | 光磁気ディスク |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (3) | US5930088A (ja) |
| JP (1) | JP3407316B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7873363B1 (en) * | 2006-02-22 | 2011-01-18 | Hieb Mario K | Method for identifying unique FM transmitter locations with enhanced transmission coverage |
| JP6711341B2 (ja) * | 2017-10-30 | 2020-06-17 | カシオ計算機株式会社 | 出退勤登録装置、出退勤登録方法およびプログラム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4584259A (en) * | 1982-12-17 | 1986-04-22 | Burroughs Corporation | Coated media for optical recording with acrylic overcoat |
| DE3503996A1 (de) * | 1984-02-06 | 1985-08-08 | Ricoh Co., Ltd., Tokio/Tokyo | Magnetische metalloxidsubstanz und eine daraus bestehende magnetschicht sowie deren verwendungen |
| JPS60101720A (ja) * | 1984-10-17 | 1985-06-05 | Hitachi Ltd | 磁気デイスク |
| JPH0721885B2 (ja) * | 1984-11-30 | 1995-03-08 | ティーディーケイ株式会社 | 光磁気記録媒体 |
| JPS62289946A (ja) * | 1986-06-09 | 1987-12-16 | Konica Corp | 光磁気記録媒体 |
| JPH06101147B2 (ja) * | 1987-02-04 | 1994-12-12 | 株式会社日立製作所 | 光デイスクの製造方法 |
| US4957824A (en) * | 1987-03-24 | 1990-09-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium and method of manufacturing the same |
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| EP0624870B1 (en) * | 1989-03-27 | 1996-11-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Apparatus for making optical discs |
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| US5202863A (en) * | 1990-09-11 | 1993-04-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magneto-optical disk unit compatible with different two types of magneto-optical disks and a magnetic-field generator suitable thereof |
| US5210673A (en) * | 1991-09-09 | 1993-05-11 | Hitachi Metals, Ltd. | Thin-film hard disk magnetic medium |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP31433192A patent/JP3407316B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-08-07 US US08/908,739 patent/US5930088A/en not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-01-14 US US09/007,139 patent/US6016303A/en not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-08-05 US US09/368,656 patent/US6091580A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11203724A (ja) * | 1998-01-09 | 1999-07-30 | Sony Corp | 光ディスク及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6016303A (en) | 2000-01-18 |
| US5930088A (en) | 1999-07-27 |
| US6091580A (en) | 2000-07-18 |
| JP3407316B2 (ja) | 2003-05-19 |
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