JPH0523262Y2 - - Google Patents

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JPH0523262Y2
JPH0523262Y2 JP2579086U JP2579086U JPH0523262Y2 JP H0523262 Y2 JPH0523262 Y2 JP H0523262Y2 JP 2579086 U JP2579086 U JP 2579086U JP 2579086 U JP2579086 U JP 2579086U JP H0523262 Y2 JPH0523262 Y2 JP H0523262Y2
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hot air
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は塗装用乾燥炉に係り、特に熱風循環ダ
クト内に高温の熱風を循環供給してその前面に設
けられた輻射板を加熱し、その放射熱を利用して
被塗物の塗膜を加熱乾燥させる熱輻射方式を採用
した塗装用乾燥炉の改良に関する。
〔従来技術〕
塗装用乾燥炉の加熱方式には、炉内に直接熱風
を循環供給して被塗物を加熱する対流式と、熱風
あるいは赤外線電球等の放射熱によつて炉内の被
塗物を加熱する熱輻射式とがある。
対流式の乾燥炉は、バーナの燃焼ガス又は当該
燃焼ガスで加熱された熱風を炉内に直接供給する
ものであるから、熱効率が非常に良い反面、炉内
に搬入した直後の被塗物の濡れた塗膜に熱風中の
塵埃等が付着して塗膜不良を生ずるおそれがある
という欠点を有している。
これに対して、熱輻射式の乾燥炉は、対流式に
比較して熱効率が悪いという欠点を有しているも
のの、未乾燥の塗膜に塵埃等が付着することがな
いという利点を有している。
そこで、非常に厳しい製品品質が要求される自
動車塗装用乾燥炉においては、例えば電着塗装後
の自動車ボデイを所定の温度にまで加熱昇温させ
る昇温ゾーンに、塗装直後の濡れた塗膜に塵埃等
が付着したり急激な空気の流れが作用して塗膜に
悪影響を与えたりすることのない熱輻射式加熱を
採用し、昇温ゾーン内で自動車ボデイの塗膜表面
がある程度乾燥されるとキユアリングゾーンで熱
効率の良い対流式加熱に切り換えて塗膜の焼付乾
燥を行うようにしている。
第3図は、熱輻射式を行う乾燥炉の中で、炉本
体1の左右側壁1R,1Lに沿つて配設された熱
風循環ダクト2R,2L内に熱媒となる高温の熱
風を循環供給して各ダクト2R,2Lの前面に設
けられた輻射板3を加熱し、該輻射板3からの放
射熱を利用して被塗物(自動車ボデイ)4の塗膜
を加熱乾燥させる方式の乾燥炉を示す正面図であ
る。
各ダクト2R,2Lの内部は、下方の熱風通路
5aの一端側から供給された約250〜280℃の熱風
がその他端側から中間の熱風通路5b内を通り、
上方の熱風通路5c内に流通せられて排出される
ように成され、このように熱風通路5a〜5c内
を蛇行するように流通する高温の熱風によつて輻
射板3が約200℃前後に加熱される。
〔解決すべき技術的課題〕
しかしながら、上記の如き熱輻射式の乾燥炉に
あつては、高温体の輻射板3と対面せられて放射
熱が直接当たる自動車ボデイ4の外板パネルと、
その内側にある内板パネルとの間に著しい温度差
を生じ、これら外板パネルと内板パネルの熱膨脹
差により外板パネルの表面に歪みを生して製品品
質を損なうという問題があつた。
このように自動車ボデイ4の外側と内側の面が
著しい温度差を生じないように加熱するには、熱
風循環ダクト2R,2L内に比較的低温の熱風を
供給して輻射板3からの放射熱の温度を低下させ
ると共に、ダクト2R,2Lを設けた昇温ゾーン
を長くしてゆつくりと加熱する手段が考えられる
が、この場合には乾燥炉全体の長さが非常に長く
なつて設備費が嵩むという欠点がある。
また、自動車ボデイ4の種類によつては、ボデ
イ側面の一部が外方に突出したり迫り出したりし
ているものがあり、輻射板3に近接した部分が局
部的に過熱されて塗膜のオーバーベイク現象を生
ずるという欠点もあつた。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、設備費が嵩むことなく極めて
簡易な構成によつて、自動車ボデイ等の被塗物の
表面に温度差による歪みを生じたり、塗膜が局部
的に過熱されてオーバーベイク現象を生ずること
なく熱輻射式加熱を行える塗装用乾燥炉を提供す
ることを目的とする。
〔考案の構成〕
この目的を達成するために、本考案は、熱風循
環ダクト内に高温の熱風を循環供給してその前面
に設けられた輻射板を加熱し、当該輻射板の放射
熱を利用して炉内に搬入された被塗物の塗膜を加
熱乾燥させる塗装用乾燥炉において、前記輻射板
の前面からその前面と近接して対峙する前記被塗
物の表面部分に直射される放射線だけを遮蔽する
所要幅の遮熱板が、前記輻射板の前面と所定間隔
を保つて対面した状態でその輻射板の横方向に沿
つて延設されていることを特徴とする。
〔考案の作用〕
本考案によれば、熱風循環ダクトの前面に設け
られた輻射板から炉内に向けて放射される電磁波
等の放射線が、輻射板の前面と所定間隔を保つて
対面する遮熱板で遮蔽されて、被塗物の表面に直
接当たらないようになされているから、被塗物の
輻射板側の面が過熱されて熱膨脹差による歪みを
生じたり、局部的に塗膜のオーバーベイク現象を
生じたりすることが防止される。
また、本考案によれば、輻射板から被塗物に直
射される放射線を遮蔽するだけであり、炉内全体
の雰囲気は輻射板からの放射熱によつて従来と同
様に充分加熱され、炉内温度が低下して被塗物の
乾燥効率が低下することがないから、乾燥炉全体
の長さを大きくする必要もない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。
第1図は本考案による塗装用乾燥炉の一例を概
略的に示す正面図、第2図はその技術的効果の試
験結果を示すグラフである。
なお、上述した第3図説明と共通する部分につ
いては同一符号を付して詳細説明を省略する。
本考案においては、特に熱風循環ダクト2R,
2Lの輻射板3の前面と所定間隔を保つて対面せ
られる遮熱板6が、輻射板3の横方向に沿つて延
設されている。
輻射板3の前面には、例えばその横方向に沿つ
て所定間隔で複数のボルト7が突設され、当該各
ボルト7の先端に螺合する位置決め用ナツト8,
8と緩み止めナツト9とによつて遮熱板5が着脱
自在に取り付けられている。
なお、遮熱板6は必要に応じて任意の板幅に選
定され、例えば第1図に示す如く被塗物となる自
動車ボデイ4の側面の迫り出した部分の幅に応じ
て当該部分を完全に遮蔽し得る充分な板幅に選定
される。
また、遮熱板6の取付位置も、輻射板3側に迫
り出した自動車ボデイ4の側面部分と対峙し得る
任意の高さに選定される。
以上が本考案による塗装用乾燥炉の一例構成で
あり、次にその作用及び効果について説明する。
例えば、上記の如くボルト7と位置決め用ナツ
ト8,8及び緩み止めナツト9等によつて輻射板
3の前面側に着脱自在に取り付けられる遮熱板6
として、予め熱伝導率の高い銅板、アルミニユウ
ム板等で製作したものと、比較的熱伝導率の低い
鋼板等で製作したものの二種類を用意しておく。
そして、乾燥炉の炉本体1内に搬入される自動
車ボデイ4の種類により、当該ボデイ4の車幅が
広くてその側面が輻射板3と近接する場合には、
当該輻射板3と自動車ボデイ4との間に介在する
遮熱板6として熱伝導率の低い鋼板等を使用し、
自動車ボデイ4の表面温度が一定以上に高くなら
ないように調節する。
また、自動車ボデイ4の車幅が狭くてその側面
が輻射板3から離間し、当該ボデイ4の表面温度
が低くなり過ぎる場合には、遮熱板6として熱伝
導率の高い銅板、アルミニユウム板等を使用して
自動車ボデイ4の表面温度を一定以上に維持する
ように調節しておく。
この状態で、熱風循環ダクト2R,2L内に例
えば約250〜280℃程度の高温の熱風を循環供給
し、熱風通路5a〜5c内を流通する熱風を熱媒
として輻射板3を約200℃に加熱し、その放射熱
によつて炉本体1内を加熱すると共に、炉本体1
内にコンベア等で移送される自動車ボデイ4を連
続的に搬入する。
このとき、輻射板3にはその前面と所定間隔を
保つて対面する遮熱板6が横方向に沿つて延設さ
れ、当該遮熱板6により輻射板3側に迫り出して
近接する自動車ボデイ4の側面部分が遮蔽されて
いるから、当該迫り出した部分の表面に輻射板3
から放射される放射線が直接当たることがない。
したがつて、輻射板3と近接する自動車ボデイ
4の側面の一部が異常な高温に加熱されて塗膜の
オーバーベイク現象を生じたり、あるいは外板パ
ネルと内板パネルとの間に温度差を生じて熱膨脹
差による外板パネルの歪みを生ずることが確実に
防止される。
第2図はその効果を実証する試験結果を示し、
遮熱板6を有しない従来の乾燥炉では自動車ボデ
イ4の外板パネルと内板パネルとの温度差が最高
30℃以上であるのに対し、本考案に係る遮熱板6
を使用した場合には20℃以下に低減された。
また、各輻射板3,3の伝熱面積は従来と同じ
であり、炉本体1内への放射熱量は何ら異なるこ
とがないから、炉内温度が低下して自動車ボデイ
4の乾燥効率が低下することはなく、したがつて
乾燥炉全体の長さを大きくする必要もない。
更に、実施例の如く遮熱板6として熱伝導率の
高いものと低いものとを使い分ければ、昇温ゾー
ンにおける自動車ボデイ4の表面温度を当該ボデ
イの種類等に応じて最適にコントロールしてその
製品品質を大幅に向上させることができる。
また、このように遮熱板6を熱伝導率の高いも
のと低いものとに使い分ける場合に限らず、例え
ば遮熱板6として多数の透孔を穿設したパンチン
グメタルを用い、透孔の開口径又は開口密度等が
異なるものを使い分けたり、あるいは遮熱板6を
取り付けるボルト7の材質を熱伝導率の高いもの
と低いものに変更して昇温温度をコントロールす
る場合であつてもよい。
なお、遮熱板6を輻射板3に取り付けた状況下
においては、ボルト7に螺合した位置決めナツト
8,8によつて遮熱板6と輻射板3との間の間隔
を調節することで自動車ボデイ4の昇温温度を調
節することもできる。また、遮熱板6の輻射板3
側の面に反射率の高い薄板等を貼着するなどして
自動車ボデイ4の表面温度を調節することも可能
である。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、設備費等
が嵩むことのない極めて簡易な構成によつて、被
塗物の表面に温度差による歪みを生じたり、塗膜
の局部的な過熱によるオーバーベイク現象等を生
じたりすることなく、被塗物を熱輻射式加熱によ
り均一に加熱してその製品品質を著しく向上させ
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による塗装用乾燥炉の一例を示
す正面図、第2図はその技術的効果の試験結果を
示すグラフ、第3図は従来例を示す正面図であ
る。 符号の説明、1……炉本体、2R,2L……熱
風循環ダクト、3……輻射板、4……自動車ボデ
イ(被塗物)、5a〜5c……熱風通路、6……
遮熱板、7……ボルト、8……位置決めナツト、
9……緩み止めナツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱風循環ダクト2R,2L内に高温の熱風を
    循環供給してその前面に設けられた輻射板3を
    加熱し、当該輻射板3の放射熱を利用して炉内
    に搬入された被塗物4の塗膜を加熱乾燥させる
    塗装用乾燥炉において、前記輻射板3の前面か
    らその前面と近接して対峙する前記被塗物4の
    表面部分に直射される放射線だけを遮蔽する所
    要幅の遮熱板6が、前記輻射板3の前面と所定
    間隔を保つて対面した状態でその輻射板3の横
    方向に沿つて延設されていることを特徴とする
    塗装用乾燥炉。 2 前記輻射板3の前面に横方向に沿つて所定間
    隔で複数のボルト7が突設され、当該各ボルト
    7の先端に螺合するナツト8,9によつて前記
    遮熱板6が着脱自在に取り付けられている前記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の塗装用乾
    燥炉。 3 前記遮熱板6が、銅板、アルミニユウム板等
    の熱伝導率の高い金属板で成形されている前記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の塗装用乾
    燥炉。 4 前記遮熱板6が、鋼板等の比較的熱伝導率の
    低い金属板で成形されている前記実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の塗装用乾燥炉。 5 前記遮熱板6に多数の透孔が穿設されている
    前記実用新案登録請求の範囲第1項記載の塗装
    用乾燥炉。
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JPH081019Y2 (ja) * 1989-08-14 1996-01-17 株式会社大氣社 自動車ボディの輻射式乾燥炉

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