JPH05230842A - 地下構造物の構築方法 - Google Patents

地下構造物の構築方法

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JPH05230842A
JPH05230842A JP4030859A JP3085992A JPH05230842A JP H05230842 A JPH05230842 A JP H05230842A JP 4030859 A JP4030859 A JP 4030859A JP 3085992 A JP3085992 A JP 3085992A JP H05230842 A JPH05230842 A JP H05230842A
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JP
Japan
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ground
sheet pile
concrete
sheet
pit
Prior art date
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Pending
Application number
JP4030859A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuaki Tokai
徹朗 東海
Junichi Suzuki
順一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Haseko Corp
Original Assignee
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
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Publication date
Application filed by Haseko Corp, Hasegawa Komuten Co Ltd filed Critical Haseko Corp
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Publication of JPH05230842A publication Critical patent/JPH05230842A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地下構造物を構築する際の工数を削減すると
共に、労力を省いて、工期を短縮する上に、コストも軽
減すること。 【構成】 地下駐車場用のピットの両側壁を形成する位
置の地盤に矢板を打ち込み、ついでその矢板間の地盤を
所定の深さまで根ぎりし、その根ぎりした地盤上にピッ
トの底面となるコンクリートを打設し、前記矢板の上縁
部にコンクリート部材をかぶせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下駐車場用のピット
や、地下貯水槽等の地下構造物を構築する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10および図11は、従来の地下構造
物の構築方法の例を示すもので、図中1は地盤、P
1 (図10の(e)参照)は地盤1中に構築した駐車場
用のピットであり、T1 (図11の(e)参照)は地盤
1中に構築した地下貯水槽である。
【0003】図10の(a)〜(e)は、従来の駐車ピ
ットP1 の構築方法の一例を示すもので、この場合はま
ず図10の(a)に示すように、構築しようとする駐車
場用のピットP1 より広い間隔で、地盤1中にシートパ
イル(矢板)2を打ち込んで山留めとし、ついでこの左
右のシートパイル2間の地盤1を所定の深さまで根ぎり
する。3は、露出した左右のシートパイル2間に張り渡
した切梁である。
【0004】つぎに図10の(c)に示すように、根ぎ
りした地盤上にぐり石4を敷きつめた後、その上にコン
クリートを打設して、ピットP1 の定板5を形成し、つ
ぎに図10の(d)に示すように、底板5の左右両側に
ピットP1 の側板6をコンクリートにより形成し、最後
に図10の(e)に示すように、各シートパイル2を抜
き取った後、ピットP1 の外側の地盤1を埋め戻して駐
車ピットP1 を構築していた。
【0005】図11の(a)〜(e)は、従来の地下貯
水槽T1 の構築方法の一例を示すもので、この場合はま
ず図11の(a)に示すように、構築しようとする地下
貯水槽T1 より広い間隔で、地盤1中にシートパイル2
を打ち込んで山留めとし、ついでこの左右のシートパイ
ル2間の地盤1を所定の深さまで根ぎりする。3は、露
出した左右のシートパイル2間に張り渡した切梁であ
る。
【0006】つぎに図11の(c)に示すように、根ぎ
りした地盤上に、コンクリートを打設して地下貯水槽T
1 の底板7を形成し、つぎに図11の(d)に示すよう
に、底板7の左右両側に貯水槽T1 の側板8と、天井板
9とをコンクリートにより形成し、最後に図11の
(e)に示すように、各シートパイル2を抜き取った
後、地下貯水槽T1 の外側の地盤1を埋め戻して地下貯
水槽T1 を構築していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の地下構
造物の構築方法では、側板6または8をシートパイル2
とは別に形成しなければならず、また一旦地中に打ち込
んだシートパイル2を引き抜いた後に、埋め戻しを行わ
なければならないから、工数が多くなり、多くの労力を
必要とするので、工期が長びくと共に、コストも嵩むと
いう問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、地下構造物のピットの両側壁を
形成する位置の地盤に矢板を打ち込み、ついでその矢板
間の地盤を所定の深さまで根ぎりし、その根ぎりした地
盤上にピットの底面となるコンクリートを打設し、前記
矢板の上縁部に仕上げをほどこして地下構造物を構築す
る。
【0009】また本発明においては、地下構造物の両側
壁を形成する位置の地盤に矢板を打ち込み、ついでその
矢板間の地盤を根ぎりし、その根ぎりした地盤上に貯水
槽の底面となるコンクリートを打設し、前記左右の矢板
の上縁間に貯水槽の天板となるコンクリート板をかけ渡
した後、この天板上を埋め戻して地下構造物を構築す
る。
【0010】
【作用】上述のように本発明においては、地盤に打ち込
んだ矢板を地下構造物の側板にしたから、一旦地盤に打
ち込んだ矢板を引き抜く工程がなくなる上に、側板を新
たに形成したり、地盤を埋め戻す必要もなくなる。した
がって本発明によれば、工数を減少すると共に、労力を
省いて、工期を短縮する上に、コストも軽減することが
できる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図9について本発明の実施例を
説明する。図中前記符号と同一の符号は同等のものを示
す。
【0012】図1の(a)〜(d)は、本発明を地下駐
車場用のピットに適用したもので、図1の(a)に示す
ように、まず地下駐車場用のピットP2 の両側壁を形成
する位置の地盤1にプレストレスコンクリート製の矢板
10を打ち込み、ついでその矢板10間の地盤1を図1の
(b)に示すように、所定の深さまで根ぎりし、その根
ぎりした地盤1上に図1の(c)に示すように、ぐり石
4を敷きつめた後、ピットP2 の底板11となるコンクリ
ートを打設し、ついで、図1の(d)に示すように、前
記矢板10の上縁部に略アングル状のプレキャストコンク
リート部材(PC部材)12をかぶせて地下駐車場用のピ
ットP2 を構成する。なお11a はピットP 2 の底面とな
るコンクリート製の底板11の両側に形成した排水溝であ
る。また図1の(b)に示す3は矢板10の上端部間にか
け渡した切梁である。また、本実施例では、矢板上端の
仕上げをほどこす為に、PC部材を用いたが、これは現
場打ちコンクリートによって行っても良い。
【0013】図2の(a)(b)は、並設した矢板10
の並びをよくするための他の方法を示すもので、これ
は、PCパイル製の矢板10の上端部にあらかじめアン
カー孔を形成しておき、長尺のアングル22を並設した
矢板10の上部に当てがって、前記アンカー孔にねじ込
んだボルト23によって隣接する矢板10を直線状に整
列させる方法である。
【0014】図3はプレストレスコンクリート製の矢板
10の端面形状を示すもので、10a は一方の側面に突設し
た突部であり、10b は他方の側面に形成した凹部で、前
記突部10a と嵌合するものである。また13はこの突部10
a と凹部10b との間に介挿した水膨張性のシール材であ
り、14は矢板10の側面の内側端部に刻設した溝10c 内に
介挿したゴムまたは軟質合成樹脂製の弾性シール材であ
る。
【0015】図4は矢板10の側面を示す立面図であり、
シール材13の長さは、矢板10の上端から、ぐり石4によ
る砕石層の下方約50cmまでが適当である。また弾性シー
ル材14の長さは、矢板10の上端から、コンクリート製の
底板11の下面までが適当である。
【0016】また図5は、PCパイル製の矢板10によ
って区画された面積が広い場合、外周の矢板10が土圧
によって内側へ押し出される現象を防止するための方法
を示すもので、24は矢板10によって囲まれた空所の
中央部に設けた隔壁であり、25は矢板10による両側
壁の中央部より内側へ向って突設した袖壁である。これ
らの隔壁24または袖壁25を設ければ、矢板10が内
側へ押し出されるのを阻止することができる。また袖壁
25はPCパイルでなくとも差し支えなく、床形成後に
現場打ちで形成してもよい。
【0017】また図6〜図8は、矢板10とコンクリート
製の底板11との接合方法を示すもので、図6の場合は、
矢板10の内側面に鉄板15を埋設しておき、底板11のコン
クリートを打設する前に、底板11の鉄筋16をアングル17
を介して鉄板15と溶接によって連結したものである。ま
た図7の場合は、矢板10の内側に栓18a を有するスリー
ブ状のアンカー18を埋設しておき、底板11のコンクリー
トを打設する前に鉄筋16をアンカー18に挿入して溶接に
よって連結したものである。
【0018】また図8は、矢板10のPCパイル打ち込
み時に、底板11の受け梁11aを連結するための鉄筋
26の基部26aをコンクリートに埋設すると共に、鉄
筋26の突出部26bを折り曲げておき、底板11を形
成するときに、突出部26bを図8(a)に二点鎖線図
で示すように水平方向に曲げ起こすと共に、図8(b)
に示すように底板11の鉄筋16と連結した後、コンク
リートを打設して底板11とその受け梁11aを形成し
たものである。なお受け梁11aは底板11の全周に設
けてもよく、応力に応じて部分的に設けてもよい。
【0019】図9の(a)〜(d)は、本発明を地下貯
水槽に適用したもので、まず図9の(a)に示すよう
に、地下貯水槽T2 の両側壁を形成する位置の地盤1に
プレストレスコンクリート製の矢板10を打ち込み、つい
でその矢板10間の地盤1を図9の(b)に示すように根
ぎりし、その根ぎりした地盤1上に図9の(c)に示す
ように、貯水槽T2 の天板19となるコンクリートを打設
し、つぎに図9の(d)に示すように、前記左右の矢板
10の上縁間に貯水槽T2 の天板となるコンクリート板20
をかけ渡した後、この天板20上を埋め戻して地下貯水槽
2 を構築する。21は矢板10と天板20との間に介挿した
L形のコンクリート部材である。
【0020】
【発明の効果】上述のように本発明においては、地盤1
に打ち込んだ矢板10を地下構造物の側板にしたから、一
旦地盤1に打ち込んだ矢板10を引き抜く工程がなくなる
上に、側板を新たに形成したり、地盤1を埋め戻す必要
もなくなる。したがって本発明によれば、工数を減少す
ると共に、労力を省いて、工期を短縮する上に、コスト
も軽減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の第1実施例を示す
工程説明図である。
【図2】(a)は、矢板の整列方法を示す斜視図であ
り、(b)は、その部分詳細図である。
【図3】図1の矢板の端面図である。
【図4】図3の矢板の側面を示す立面図である。
【図5】(a)は、矢板の内側への倒れを防止する方法
を示す立断面図であり、(b)は、その平面図である。
【図6】矢板と底板の接続方法を示す部分断面図であ
る。
【図7】矢板と底板の他の接続方法を示す部分断面図で
ある。
【図8】(a)は、矢板と底板の他の接続方法を示す部
分断面図であり、(b)は、その矢板を底板と接続した
状態を示す部分断面図である。
【図9】(a)〜(d)は、本発明の第2実施例を示す
工程説明図である。
【図10】(a)〜(e)は、従来の地下駐車場用ピッ
トの構築方法を示す工程説明図である。
【図11】(a)〜(e)は、従来の地下貯水槽の構築
方法を示す工程説明図である。
【符号の説明】 1 地盤 2 シートパイル 3 切梁 4 ぐり石 5 底板 6 側板 P1 駐車ピット T1 地下貯水槽 7 底板 8 側板 9 天井板 P2 本発明によるピット T2 本発明による地下貯水槽 10 矢板 11 底板 12 プレキャストコンクリート部材(PC部材) 13 シール材 14 弾性シール材 15 鉄板 16 鉄筋 17 アングル 18 アンカー 19 底板 20 天板(コンクリート板) 21 コンクリート部材 22 アングル 23 ボルト 24 隔壁 25 袖壁 26 鉄筋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下構造物のピットの両側壁を形成する
    位置の地盤に矢板を打ち込み、ついでその矢板間の地盤
    を所定の深さまで根ぎりし、その根ぎりした地盤上にピ
    ットの底面となるコンクリートを打設し、前記矢板の上
    縁部に仕上げをほどこすことを特徴とする地下構造物の
    構築方法。
  2. 【請求項2】 地下構造物の両側壁を形成する位置の地
    盤に矢板を打ち込み、ついでその矢板間の地盤を根ぎり
    し、その根ぎりした地盤上に貯水槽の底面となるコンク
    リートを打設し、前記左右の矢板の上縁間に貯水槽の天
    板となるコンクリート板をかけ渡した後、この天板上を
    埋め戻しすることを特徴とする地下構造物の構築方法。
JP4030859A 1992-02-18 1992-02-18 地下構造物の構築方法 Pending JPH05230842A (ja)

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JP4030859A JPH05230842A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 地下構造物の構築方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106760722A (zh) * 2017-02-28 2017-05-31 南通华荣建设集团有限公司 无桩基单层地下车库抗浮施工方法
CN110606437A (zh) * 2019-10-22 2019-12-24 中铁建工集团有限公司 一种适于逆作法楼层间传递物料用行走式小型电动提升机

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