JPH05230325A - 防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents
防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物Info
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- JPH05230325A JPH05230325A JP4036342A JP3634292A JPH05230325A JP H05230325 A JPH05230325 A JP H05230325A JP 4036342 A JP4036342 A JP 4036342A JP 3634292 A JP3634292 A JP 3634292A JP H05230325 A JPH05230325 A JP H05230325A
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- polyacetal resin
- antifungal
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
- A01N59/16—Heavy metals; Compounds thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
- A01N59/16—Heavy metals; Compounds thereof
- A01N59/20—Copper
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- Agronomy & Crop Science (AREA)
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温での材料加工条件においても安定で防
菌、防カビ効果を持続し得るポリアセタール樹脂組成物
を提供する。 【構成】 ポリアセタール樹脂100 重量部に対し、銀、
銅及び亜鉛から選ばれた金属イオンを含有する抗菌性物
質の１種または２種以上を 0.1〜５重量部配合した防
菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物。
菌、防カビ効果を持続し得るポリアセタール樹脂組成物
を提供する。 【構成】 ポリアセタール樹脂100 重量部に対し、銀、
銅及び亜鉛から選ばれた金属イオンを含有する抗菌性物
質の１種または２種以上を 0.1〜５重量部配合した防
菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は種々の細菌及びカビ類に
対して、抗菌効果を有するポリアセタール樹脂組成物に
関するものである。
対して、抗菌効果を有するポリアセタール樹脂組成物に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリア
セタール樹脂は、機械的物性、耐熱性、耐化学薬品性、
耐電気的性質に優れ、且つその成形加工の容易さから、
電機・自動車・各種機械・建材・機能雑貨などの分野で
幅広く利用されている。しかし、近年のハイテク社会の
進展にともない、上記一般物性の他に特殊な性能を要求
される事が多い。その一例として種々の細菌やカビ類に
対する耐抗性があげられる。一般にプラスチック材料
は、木材、天然繊維、金属等の材料に比べ耐腐蝕性に優
れ、各方面に広く利用されているが、木材、天然繊維の
ような吸水性のある材料ほどではないとしてもやはり細
菌及びカビ類の被害を受け、問題となる事がある。プラ
スチックに生ずる細菌及びカビ類は、材質を著しく変化
させる事は余り無いが、外観を悪化させ、悪臭を発生し
て環境を害しまた接触したものを汚染させる可能性があ
る。そのため、例えば住宅の台所、洗面所、浴室等の水
回りの材料や食品工業における食品の製造、包装などが
行われる室内、あるいは電子工業の製造ラインのある室
内の備品、壁面、天井、床面等にはカビを発生させない
プラスチックの使用が強く要望されている。更にまた、
空調機、食品加工設備、ゴミ処理機、加湿器等、温暖、
湿潤の条件下で使用される機器の部品や材料には特に防
菌、防カビ性材料の要求が強い。近年プラスチック製品
の細菌及びカビ類による変質防止のために各種の防菌、
防カビ剤が研究され、開発されている。プラスチック製
品へ添加する防菌、防カビ剤の必要条件としては、実用
範囲で人畜無害であり、水により添加した薬剤が流出し
ない事、薬剤を添加した樹脂の物理化学的特性を損なわ
ない事、金属を腐蝕させない事、無臭である事などが挙
げられる。又、プラスチック製品の抗菌、防カビ剤の使
用方法としては、永続性の見地から防菌、防カビ剤をプ
ラスチック材料へ練り込んで保持するのが好ましい。し
かしながら、公知の防菌、防カビ剤はこれらの要求に対
して必ずしも充分でない。例えばプラスチックあるいは
塗料等の防菌、防カビ剤として知られる、Ｎ−（フルオ
ロジクロロメチルチオ）フタルイミド、Ｎ，Ｎ−ジメチ
ル−Ｎ’−フェニル−Ｎ’−フルオロジクロロメチルチ
オスルファミドは、それぞれ分解温度が 180℃、120 ℃
と低く、樹脂へ練り込み、成形加工するには不十分な耐
熱性しか有していない。また10−10’−オキシビスフェ
ノキシアルシンは独特の臭気を持ち、その取扱い上、作
業者へ不快感を与える問題がある。更に、チアベンダゾ
ール類は、練り込んだ樹脂からのブリードアウトが激し
く、成形品表面がべとつく等の問題がある。又、防カビ
剤によっては光によって変色するものがあり、白色の成
形品には使用できないものがある。こうした防カビ剤そ
のものによる諸問題に加え、ポリアセタール樹脂はその
特性上、添加する物質によってその化学的安定性を損な
うことが多く、この点においても前述の多くの公知の防
菌、防カビ剤の使用が困難である場合が多い。本発明は
かかるポリアセタール樹脂材料に配合して防菌、防カビ
剤としての必要条件を備え、特に高温での材料加工条件
においても安定で防菌、防カビ効果を持続し得るポリア
セタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
セタール樹脂は、機械的物性、耐熱性、耐化学薬品性、
耐電気的性質に優れ、且つその成形加工の容易さから、
電機・自動車・各種機械・建材・機能雑貨などの分野で
幅広く利用されている。しかし、近年のハイテク社会の
進展にともない、上記一般物性の他に特殊な性能を要求
される事が多い。その一例として種々の細菌やカビ類に
対する耐抗性があげられる。一般にプラスチック材料
は、木材、天然繊維、金属等の材料に比べ耐腐蝕性に優
れ、各方面に広く利用されているが、木材、天然繊維の
ような吸水性のある材料ほどではないとしてもやはり細
菌及びカビ類の被害を受け、問題となる事がある。プラ
スチックに生ずる細菌及びカビ類は、材質を著しく変化
させる事は余り無いが、外観を悪化させ、悪臭を発生し
て環境を害しまた接触したものを汚染させる可能性があ
る。そのため、例えば住宅の台所、洗面所、浴室等の水
回りの材料や食品工業における食品の製造、包装などが
行われる室内、あるいは電子工業の製造ラインのある室
内の備品、壁面、天井、床面等にはカビを発生させない
プラスチックの使用が強く要望されている。更にまた、
空調機、食品加工設備、ゴミ処理機、加湿器等、温暖、
湿潤の条件下で使用される機器の部品や材料には特に防
菌、防カビ性材料の要求が強い。近年プラスチック製品
の細菌及びカビ類による変質防止のために各種の防菌、
防カビ剤が研究され、開発されている。プラスチック製
品へ添加する防菌、防カビ剤の必要条件としては、実用
範囲で人畜無害であり、水により添加した薬剤が流出し
ない事、薬剤を添加した樹脂の物理化学的特性を損なわ
ない事、金属を腐蝕させない事、無臭である事などが挙
げられる。又、プラスチック製品の抗菌、防カビ剤の使
用方法としては、永続性の見地から防菌、防カビ剤をプ
ラスチック材料へ練り込んで保持するのが好ましい。し
かしながら、公知の防菌、防カビ剤はこれらの要求に対
して必ずしも充分でない。例えばプラスチックあるいは
塗料等の防菌、防カビ剤として知られる、Ｎ−（フルオ
ロジクロロメチルチオ）フタルイミド、Ｎ，Ｎ−ジメチ
ル−Ｎ’−フェニル−Ｎ’−フルオロジクロロメチルチ
オスルファミドは、それぞれ分解温度が 180℃、120 ℃
と低く、樹脂へ練り込み、成形加工するには不十分な耐
熱性しか有していない。また10−10’−オキシビスフェ
ノキシアルシンは独特の臭気を持ち、その取扱い上、作
業者へ不快感を与える問題がある。更に、チアベンダゾ
ール類は、練り込んだ樹脂からのブリードアウトが激し
く、成形品表面がべとつく等の問題がある。又、防カビ
剤によっては光によって変色するものがあり、白色の成
形品には使用できないものがある。こうした防カビ剤そ
のものによる諸問題に加え、ポリアセタール樹脂はその
特性上、添加する物質によってその化学的安定性を損な
うことが多く、この点においても前述の多くの公知の防
菌、防カビ剤の使用が困難である場合が多い。本発明は
かかるポリアセタール樹脂材料に配合して防菌、防カビ
剤としての必要条件を備え、特に高温での材料加工条件
においても安定で防菌、防カビ効果を持続し得るポリア
セタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、鋭意研究した結果、特定の金属イオンを含有する
抗菌性物質をポリアセタール（以下ＰＯＭと略称）樹脂
に配合することによって、防菌、防カビ性を有するＰＯ
Ｍ樹脂組成物を得、前記課題を解決するに至ったもので
ある。
鑑み、鋭意研究した結果、特定の金属イオンを含有する
抗菌性物質をポリアセタール（以下ＰＯＭと略称）樹脂
に配合することによって、防菌、防カビ性を有するＰＯ
Ｍ樹脂組成物を得、前記課題を解決するに至ったもので
ある。
【０００４】即ち、本発明はポリアセタール樹脂100 重
量部に対し、銀、銅及び亜鉛から選ばれた金属イオンを
含有する抗菌性物質の１種または２種以上を 0.1〜５重
量部配合した防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物
に関する。
量部に対し、銀、銅及び亜鉛から選ばれた金属イオンを
含有する抗菌性物質の１種または２種以上を 0.1〜５重
量部配合した防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物
に関する。
【０００５】本発明においてＰＯＭ樹脂に配合する抗菌
性物質は、銀、銅、亜鉛イオンよりなる金属イオンを含
有する物質であり、好ましくは銀又は亜鉛の金属イオン
を含有するものが良い。これら金属イオンを含有する物
質は無機塩、例えば硫酸塩、ほう酸塩等、有機酸塩、例
えばカルボン酸塩、安息香酸塩等が挙げられる。これら
の塩類は適当な量の結晶水を結合した安定な水和物であ
ってもよい。又、これらの金属の酸化物も抗菌性物質と
して挙げられる。好ましくは、硫酸亜鉛、酸化亜鉛等、
亜鉛金属を主体とする抗菌性物質の一種、または二種以
上を混合して用いるのが良い。かかる抗菌性物質はＰＯ
Ｍ樹脂に対して、直接添加配合し、溶融混練して樹脂中
に均一に分散させることで所期の効果を発揮することが
できる。均一に分散させるために、抗菌性物質である上
記塩類等を予め粉砕して微粒子として添加することが好
ましい。又、凝集し易い抗菌剤を使用する場合には抗菌
性物質を予め微細な単体に吸着、担持させ、この微粒子
担体をＰＯＭ樹脂に配合するのが望ましい。かかる目的
で使用する無機微粒子担体としては、シリカ、ケイソウ
土、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸性白土、ゼオ
ライト、炭酸カルシウム等が使用でき、これらの担体は
ＰＯＭ樹脂中への分散性及び抗菌性の効果より微細な程
好ましく、粒子径は少なくとも100 μ以下、好ましくは
50μ以下である。本発明において使用する特定の金属イ
オンよりなる抗菌性物質の配合量は、ＰＯＭ樹脂100 重
量部に対し、 0.1〜５重量部であり、好ましくは 0.5〜
４重量部である。抗菌剤の配合量が上記未満では抗菌性
の効果が充分得られず、また、過大であっても効果が飽
和状態となり経済性を悪くするのみか、樹脂組成物の物
性にも悪影響を及ぼし好ましくない。
性物質は、銀、銅、亜鉛イオンよりなる金属イオンを含
有する物質であり、好ましくは銀又は亜鉛の金属イオン
を含有するものが良い。これら金属イオンを含有する物
質は無機塩、例えば硫酸塩、ほう酸塩等、有機酸塩、例
えばカルボン酸塩、安息香酸塩等が挙げられる。これら
の塩類は適当な量の結晶水を結合した安定な水和物であ
ってもよい。又、これらの金属の酸化物も抗菌性物質と
して挙げられる。好ましくは、硫酸亜鉛、酸化亜鉛等、
亜鉛金属を主体とする抗菌性物質の一種、または二種以
上を混合して用いるのが良い。かかる抗菌性物質はＰＯ
Ｍ樹脂に対して、直接添加配合し、溶融混練して樹脂中
に均一に分散させることで所期の効果を発揮することが
できる。均一に分散させるために、抗菌性物質である上
記塩類等を予め粉砕して微粒子として添加することが好
ましい。又、凝集し易い抗菌剤を使用する場合には抗菌
性物質を予め微細な単体に吸着、担持させ、この微粒子
担体をＰＯＭ樹脂に配合するのが望ましい。かかる目的
で使用する無機微粒子担体としては、シリカ、ケイソウ
土、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸性白土、ゼオ
ライト、炭酸カルシウム等が使用でき、これらの担体は
ＰＯＭ樹脂中への分散性及び抗菌性の効果より微細な程
好ましく、粒子径は少なくとも100 μ以下、好ましくは
50μ以下である。本発明において使用する特定の金属イ
オンよりなる抗菌性物質の配合量は、ＰＯＭ樹脂100 重
量部に対し、 0.1〜５重量部であり、好ましくは 0.5〜
４重量部である。抗菌剤の配合量が上記未満では抗菌性
の効果が充分得られず、また、過大であっても効果が飽
和状態となり経済性を悪くするのみか、樹脂組成物の物
性にも悪影響を及ぼし好ましくない。
【０００６】本発明に用いられるポリアセタール樹脂は
オキシメチレン基(-CH2O) を主たる構成単位とする高分
子化合物で、ポリオキシメチレンホモポリマー、オキシ
メチレン基以外に他の構成単位を少量含有するコポリマ
ー（ブロックコポリマーを含む）、ターポリマーの何れ
にてもよく、また分子が線状のみならず、分岐、架橋構
造を有するものであっても良い。又、その重合度等に関
しても特に制限はない。
オキシメチレン基(-CH2O) を主たる構成単位とする高分
子化合物で、ポリオキシメチレンホモポリマー、オキシ
メチレン基以外に他の構成単位を少量含有するコポリマ
ー（ブロックコポリマーを含む）、ターポリマーの何れ
にてもよく、また分子が線状のみならず、分岐、架橋構
造を有するものであっても良い。又、その重合度等に関
しても特に制限はない。
【０００７】本発明のＰＯＭ樹脂材料（成形品）には、
その目的に応じて所望の特性を付与するために、従来公
知の添加物、例えば酸化防止剤、滑剤、離型剤、帯電防
止剤、その他の界面活性剤、或いは有機高分子材料、無
機又は有機の繊維状、粉粒状、板状の充填剤等、例えば
ガラス繊維、タルク、マイカ、カーボンなどを加えても
かまわない。
その目的に応じて所望の特性を付与するために、従来公
知の添加物、例えば酸化防止剤、滑剤、離型剤、帯電防
止剤、その他の界面活性剤、或いは有機高分子材料、無
機又は有機の繊維状、粉粒状、板状の充填剤等、例えば
ガラス繊維、タルク、マイカ、カーボンなどを加えても
かまわない。
【０００８】本発明の組成物の調製法は種々の公知の方
法で可能であるが、ＰＯＭ樹脂に前記の抗菌性物質また
はこれを吸着、担持した担体粒子を加え、要すれば更に
他の成分を加えて加熱溶融し混練処理することによって
調製される。例えば必要成分を予めタンブラー又はヘン
シェルミキサーのような混合機で均一に混合した後、一
軸又は二軸の押出機に供給して溶融混練処理し、ペレッ
トを製造する。この際、全成分を同時に加えてもよく、
別に配合しても良い。
法で可能であるが、ＰＯＭ樹脂に前記の抗菌性物質また
はこれを吸着、担持した担体粒子を加え、要すれば更に
他の成分を加えて加熱溶融し混練処理することによって
調製される。例えば必要成分を予めタンブラー又はヘン
シェルミキサーのような混合機で均一に混合した後、一
軸又は二軸の押出機に供給して溶融混練処理し、ペレッ
トを製造する。この際、全成分を同時に加えてもよく、
別に配合しても良い。
【０００９】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例をあげるが、本
発明はこれに限定されるものではない。 実施例１〜４ ポリアセタール（ポリプラスチックス（株）製）樹脂に
以下に示す抗菌剤を表１に示す量加え、30mm二軸押出機
にて溶融混練し、樹脂ペレットを調製し、そのペレット
を射出成形して試験片を作製し、細菌抵抗性試験、カビ
抵抗性試験を行った。結果を表１に示す。使用した抗菌
剤、試験方法は以下の通りである。抗菌剤 安息香酸亜鉛−酸化亜鉛系 硫酸亜鉛−酸化亜鉛系 ほう酸亜鉛系抗菌効果 射出成形にて試験片（50mm×70mm×３mm厚）を成形し、
以下に示す標準菌による抗菌試験を行った。 １）標準菌類 細菌類 ａ；大腸菌（Escherichia coli） ｂ；黄色ブドウ球菌（Stapylococcus aureus） カビ類 ａ；クロコウジカビ（Aspergillus niger ） ｂ；クロカビ（Cladosporium cladosporioides） ｃ；ツチアオカビ（Trichoderma sp. ） ２）試験方法細菌抵抗性試験 AATCC90 に準拠して行った。即ち、標準寒天培地(pH7.
0) を高圧蒸気滅菌した後、45℃に冷却した。この培地1
50ml に対して試験菌液を１ml接種し、これを直径９cm
のシャーレ内に15mlずつ分注し凝固させた。次に試験片
を半分に切断し、菌接種寒天培地に充分接触させ、37
℃、18時間培養し、菌の発育阻止帯（ハロー）の有無を
調べ、抗菌性の効果を３段階で判定した。 ＋；発育阻止帯有り ±；発育阻止帯無し。検体下での菌の発育無し −；検体下での菌の発育有りカビ抵抗性試験 JIS Z2911 に準拠して行った。即ち、じゃがいも・ぶど
う糖寒天培地(pH6.0) を高圧蒸気滅菌した後、直径９cm
のシャーレ内に25mlずつ分注し凝固させ寒天平板を作成
した。この寒天平板上に試験片を半分に切断した試料を
乗せ、その上に試験菌胞子を懸濁した胞子懸濁液１mlを
均一に散布した後、28℃、14日間培養し、試験片の表面
に生じた菌糸の発育状態を調べ、カビ抵抗性の効果を下
記５段階で判定した。 試験菌の試料表面の菌発育 表示 菌の発育なし ； ０ 僅かな発育（試料面積の10％以下） ； １ 少し発育 （試料面積の10〜30％） ； ２ 中間的発育（試料面積の30〜60％） ； ３ 激しく発育（試料面積の30〜60％） ； ４ 比較例１〜４ 比較のため、以下に示す有機系抗菌剤を使用した系、抗
菌剤を溶融混練しない系についても同様の試験を行っ
た。結果を合わせて表１に示す。 ジクロルジメチルヒダントイン ２−（ヒドロキシメチル）−Ｓ−トリアジン ２−（４−チアゾリル）−ベンズイミダゾール
発明はこれに限定されるものではない。 実施例１〜４ ポリアセタール（ポリプラスチックス（株）製）樹脂に
以下に示す抗菌剤を表１に示す量加え、30mm二軸押出機
にて溶融混練し、樹脂ペレットを調製し、そのペレット
を射出成形して試験片を作製し、細菌抵抗性試験、カビ
抵抗性試験を行った。結果を表１に示す。使用した抗菌
剤、試験方法は以下の通りである。抗菌剤 安息香酸亜鉛−酸化亜鉛系 硫酸亜鉛−酸化亜鉛系 ほう酸亜鉛系抗菌効果 射出成形にて試験片（50mm×70mm×３mm厚）を成形し、
以下に示す標準菌による抗菌試験を行った。 １）標準菌類 細菌類 ａ；大腸菌（Escherichia coli） ｂ；黄色ブドウ球菌（Stapylococcus aureus） カビ類 ａ；クロコウジカビ（Aspergillus niger ） ｂ；クロカビ（Cladosporium cladosporioides） ｃ；ツチアオカビ（Trichoderma sp. ） ２）試験方法細菌抵抗性試験 AATCC90 に準拠して行った。即ち、標準寒天培地(pH7.
0) を高圧蒸気滅菌した後、45℃に冷却した。この培地1
50ml に対して試験菌液を１ml接種し、これを直径９cm
のシャーレ内に15mlずつ分注し凝固させた。次に試験片
を半分に切断し、菌接種寒天培地に充分接触させ、37
℃、18時間培養し、菌の発育阻止帯（ハロー）の有無を
調べ、抗菌性の効果を３段階で判定した。 ＋；発育阻止帯有り ±；発育阻止帯無し。検体下での菌の発育無し −；検体下での菌の発育有りカビ抵抗性試験 JIS Z2911 に準拠して行った。即ち、じゃがいも・ぶど
う糖寒天培地(pH6.0) を高圧蒸気滅菌した後、直径９cm
のシャーレ内に25mlずつ分注し凝固させ寒天平板を作成
した。この寒天平板上に試験片を半分に切断した試料を
乗せ、その上に試験菌胞子を懸濁した胞子懸濁液１mlを
均一に散布した後、28℃、14日間培養し、試験片の表面
に生じた菌糸の発育状態を調べ、カビ抵抗性の効果を下
記５段階で判定した。 試験菌の試料表面の菌発育 表示 菌の発育なし ； ０ 僅かな発育（試料面積の10％以下） ； １ 少し発育 （試料面積の10〜30％） ； ２ 中間的発育（試料面積の30〜60％） ； ３ 激しく発育（試料面積の30〜60％） ； ４ 比較例１〜４ 比較のため、以下に示す有機系抗菌剤を使用した系、抗
菌剤を溶融混練しない系についても同様の試験を行っ
た。結果を合わせて表１に示す。 ジクロルジメチルヒダントイン ２−（ヒドロキシメチル）−Ｓ−トリアジン ２−（４−チアゾリル）−ベンズイミダゾール
【００１０】
【表１】
【００１１】
【発明の効果】表１から、本発明におけるＰＯＭ樹脂組
成物の抗菌効果は明らかである。この組成物は、機械的
強度の低下がなく、耐熱性も無添加物と同等であること
が確認されている。さらに変色もないことから、従来Ｐ
ＯＭが用いられてきた用途にでも用いることが可能であ
る。さらに、カビが増殖しやすい空調設備、冷暖房機器
等、また、浴室設備、台所設備、衛生設備等の水回りの
設備に幅広く使用することができる。
成物の抗菌効果は明らかである。この組成物は、機械的
強度の低下がなく、耐熱性も無添加物と同等であること
が確認されている。さらに変色もないことから、従来Ｐ
ＯＭが用いられてきた用途にでも用いることが可能であ
る。さらに、カビが増殖しやすい空調設備、冷暖房機器
等、また、浴室設備、台所設備、衛生設備等の水回りの
設備に幅広く使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｃ０８Ｌ 59:00
Claims (5)
- 【請求項１】 ポリアセタール樹脂100 重量部に対し、
銀、銅及び亜鉛から選ばれた金属イオンを含有する抗菌
性物質の１種または２種以上を 0.1〜５重量部配合した
防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項２】 抗菌性物質が銀、銅及び亜鉛から選ばれ
た金属イオンの無機塩である請求項１記載の防菌、防カ
ビ性ポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項３】 抗菌性物質が銀、銅及び亜鉛から選ばれ
た金属イオンの金属酸化物である請求項１記載の防菌、
防カビ性ポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項４】 抗菌性物質が銀、銅及び亜鉛から選ばれ
た金属イオンの有機酸塩である請求項１記載の防菌、防
カビ性ポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項５】 抗菌性物質が亜鉛または銀を主体とする
ものである請求項１記載の防菌、防カビ性ポリアセター
ル樹脂組成物。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4036342A JPH05230325A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物 |
| MX9300984A MX9300984A (es) | 1992-02-24 | 1993-02-23 | Composicion de resina de poliacetal antibacteriana y fungicida. |
| CA002090208A CA2090208A1 (en) | 1992-02-24 | 1993-02-23 | Antibacterial and antifungal polyacetal resin composition |
| US08/345,795 US5478563A (en) | 1992-02-24 | 1994-11-22 | Antibacterial and antifungal polyacetal resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4036342A JPH05230325A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 防菌、防カビ性ポリアセタール樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05230325A true JPH05230325A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12467163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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