JP3032332B2 - 防菌、防カビ性ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents

防菌、防カビ性ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は種々の細菌及びカビ類に
対して、抗菌効果を有するポリアリーレンサルファイド
樹脂組成物及びその成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂(PPS)に代表されるポリ
アリーレンサルファイド(PAS)樹脂又はその組成物
は、機械的物性、耐熱性、耐化学薬品性、耐電気的性質
等に優れ、且つ難燃性の熱可塑性樹脂として、近年広い
分野で機械部品、器具類、容器類、棒、パイプ、板、フ
ィルム、繊維等の材料としてその需要を拡大しつつあ
る。しかしその用途の拡大に伴って上記一般物性の他
に、特殊な性能を要求される場合が多い。その一例とし
て種々の細菌やカビ類に対する耐抗性があげられる。一
般にプラスチックは木材、天然繊維、金属等の材料に比
べ耐腐蝕性にすぐれ、各方面に広く利用されているが、
木材、天然繊維のような吸水性のある材料ほどではない
としてもやはり細菌及びカビ類の被害を受け、問題とな
ることがある。プラスチックに生ずる細菌及びカビ類
は、材質を著しく変質させることはあまりないが、外観
を悪化させ、悪臭を発生して環境を害しまた接触したも
のを汚染させる可能性があるため、例えば住宅の台所、
洗面所、浴室等の水回りの材料や食品工業における食品
の製造、包装などが行われる室の備品、壁面、天井、床
面あるいは電子工業の製造ラインのある室内の備品、壁
面、天井、床面等にはカビを発生させないプラスチック
が強く要望されている。更に又、空調機、食品加工設
備、ゴミ処理機、加湿機等湿潤、温暖の条件下で使用さ
れる機器の部品や材料には特に防菌、防カビ性の要求が
強い。近年プラスチック製品の細菌及びカビ類による変
質防止のために各種の防菌、防カビ剤が研究され、開発
されている。例えばプラスチック或いは塗料等の防菌、
防カビ剤としては、ベンズイミダゾール類例えば2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−(メトキ
シ−カルボニルアミノ)ベンズイミダゾール、サイアゾ
リルベンズイミダゾール等、N−ハロアルキルチオ類例
えばN−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミ
ド、N,N −ジメチル−N'−フェニル−N'−フルオロジク
ロロメチルチオスルファミド、N−トリクロロメチルチ
オテトラヒドロフタルイミド等、ジフェニルエーテル類
例えば2−4−4’トリクロロ−2’ヒドロキシジフェ
ニルエーテル、有機砒素類例えば10−10' オキシビスフ
ェノキシアルシン等、その他有機ハロゲン化合物例えば
テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン等が知ら
れている。しかるにプラスチック製品へ添加する防菌防
カビ剤の必要条件としては、実用範囲で人畜無害であ
り、水により添加した薬剤が流出しないこと、薬剤を添
加した樹脂の物理化学的特性を損なわないこと、金属を
腐蝕しないこと、無臭であることなどが挙げられ、前記
の公知の防菌、防カビ剤はこれらの要求に対して必ずし
も充分でない。又、プラスチック製品の抗菌、防カビ剤
の使用方法としては、永続性の見地から防菌、防カビ剤
をプラスチック材料へ練り込んで保持するのが好ましい
が、ポリアリーレンサルファイド樹脂材料は成形加工温
度が 300〜350℃と高く、製造過程の 300〜350℃での加
熱工程で安定であることが必須条件であるのに対し、前
述の多くの公知防菌、防カビ剤は有機質の物質であって
ポリアリーレンサルファイド樹脂材料の調製、成形加工
温度に於いては分解、変質して、その効果を充分発揮し
なくなってしまう点に問題がある。本発明はかかるポリ
アリーレンサルファイド樹脂材料に配合して防菌、防カ
ビ剤としての必要条件を備え、特に高温での材料加工条
件に於いても安定で防菌、防カビ効果を持続し得るポリ
アリーレンサルファイド樹脂組成物を提供することを目
的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み鋭意研究した結果、特定の金属イオンを含有する抗
菌性物質をポリアリーレンサルファイド(以下PASと
略称)樹脂に配合することによって、防菌、防カビ性を
有するPAS樹脂組成物を得、前記課題を解決するに至
ったものである。即ち、本発明は、ポリアリーレンサル
ファイド樹脂100 重量部に対し、銀、銅及び亜鉛から選
ばれた金属イオンの無機塩又は有機酸塩から成る抗菌性
物質の1種または2種以上を0.1 〜5重量部配合した防
菌、防カビ性ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物に
関する。
【0004】本発明に於いてPAS樹脂に配合する抗菌
性物質は、銀、銅、亜鉛イオンよりなる金属イオンを含
有する物質で、これらの金属イオンを含有する無機塩、
例えば硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、亜リン酸塩、ピロ
リン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、ハロゲン化物、塩素酸塩
等が用いられる。これらの塩類は適当な量の結晶水を結
合した安定な水和物であってもよい。又、銀、銅、亜鉛
イオンより成る有機酸塩、例えばカルボン酸塩、スルホ
ン酸塩等であってもよい。かかる有機酸塩の場合は低級
脂肪酸(炭素数2〜10)の塩が好ましい。かかる抗菌性
物質はPAS樹脂に対して、直接添加配合し、溶融混練
して樹脂中に均一に分散させることにより所期の効果を
発揮することが出来る。均一に分散させるためには、抗
菌性物質である上記塩類等を予め粉砕して微粒子として
添加することが好ましいが、かかる抗菌性物質は凝集し
易いものもあり、かかる物質を微細な粒子として均一分
散させるためには、抗菌性物質を予め微細な担体に吸
着、担持させ、この微細粒子担体をPAS樹脂に配合す
るのが好ましい。
【0005】かかる目的で使用する無機微粒子担体とし
ては、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、チタニア、ジル
コニア、酸性白土、ゼオライト、炭酸カルシウム等が使
用でき、これらの担体はポリアリーレンサルファイド中
への分散性及び抗菌性の効果より微細な程好ましく、粒
子径は少なくとも100 μ以下、好ましくは50μ以下であ
る。本発明に於いて使用する特定の金属イオンよりなる
抗菌性物質の配合量はPAS樹脂100 重量部に対し 0.1
〜5重量部であり、好ましくは0.5 〜4重量部である。
この配合量が過少の場合は防菌、防カビの効果が充分得
られず、又、過大になっても効果が飽和状態となり、む
しろ他の物性に対する悪影響を生じ好ましくない。
【0006】次に本発明の樹脂材料について説明する。
本発明の組成物における樹脂材料のポリアリーレンサル
ファイド(PAS)樹脂は、主として繰り返し単位-(Ar
-S-)- (ただしArはアリーレン基)で構成されたもので
ある。アリーレン基(-Ar-)としては、例えば、p−フ
ェニレン基、m−フェニレン基、o−フェニレン基、置
換フェニレン基(但し置換基はアルキル基、好ましくは
C1〜C5のアルキル基、又はフェニル基)、p,p’−ジ
フェニレンスルホン基、p,p’−ビフェニレン基、
p,p’−ジフェニレンエーテル基、p,p’−ジフェ
ニレンカルボニル基、ナフタレン基などである。この場
合、前記のアリーレン基から構成されるアリーレンサル
ファイド基の中で、同一の繰り返し単位を用いたポリマ
ー、即ちホモポリマーを用いることができ、又、組成物
の加工性という点から、異種繰り返し単位を含んだコポ
リマーが好ましい場合もある。ホモポリマーとしては、
アリーレン基としてp−フェニレン基を用いた、p−フ
ェニレンサルファイド基を繰り返し単位とする実質上線
状のものが特に好ましく用いられる。又、コポリマーと
しては、前記のアリーレン基からなるアリーレンサルフ
ァイド基の中で、相異なる2種以上の組み合わせが使用
できるが、中でもp−フェニレンサルファイド基を主と
し、m−フェニレンサルファイド基を含む組み合わせが
特に好ましく用いられる。この中でp−フェニレンサル
ファイド基を60モル%以上、より好ましくは70モル%以
上含む実質上線状のものが、耐熱性、成形性、機械的特
性等の物性上の点から適当である。本発明に使用する樹
脂成分としてのポリアリーレンサルファイド樹脂は、比
較的低分子量の線状ポリマーを酸化架橋又は熱架橋によ
り溶融粘度を上昇させ、成形加工性を改良したポリマー
も使用できるが、2官能性モノマーを主体とするモノマ
ーから縮重合によって得られる実質的に線状構造の高分
子量ポリマーを使用することもできる。得られる成形物
の物性は後者の実質的に線状構造ポリマーの方が好まし
い場合が多い。又、本発明のPAS樹脂としては、前記
のポリマーの他に、モノマーの一部分として3個以上の
官能基を有するモノマーを混合使用して重合した分岐又
は架橋PAS樹脂、又はこれを前記の線状ポリマーにブ
レンドした配合樹脂も用いることができ好適である。
【0007】次に本発明で用いる前記PAS樹脂材料は
更に、機械的強度、耐熱性、寸法安定性、電気的性質等
の性能に優れた成形品を得るため強化剤、充填剤、その
他添加剤を配合することが出来る。これは目的に応じて
繊維状、粉粒状、板状、又は中空状の充填剤が用いられ
る。繊維状充填剤としては、ガラス繊維、アスベスト繊
維、カーボン繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊
維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、硼
素繊維、チタン酸カリ繊維、更にステンレス、アルミニ
ウム、チタン、銅、真鍮等の金属の繊維状物などの無機
質繊維状物質が挙げられる。特に代表的な繊維状充填剤
はガラス繊維又はカーボン繊維である。尚、ポリアミ
ド、フッ素樹脂、アクリル樹脂などの高融点有機質繊維
状物質も使用することができる。一方、粉粒状充填剤と
しては、カーボンブラック、シリカ、石英粉末、ガラス
ビーズ、ガラス粉、硅酸カルシウム、硅酸アルミニウ
ム、カオリン、タルク、クレー、硅藻土、ウォラストナ
イトの如き硅酸塩、酸化鉄、酸化チタン、アルミナの如
き金属の酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの
如き金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如
き金属の硫酸塩、その他炭化硅素、窒化硅素、窒化硼
素、各種金属粉末等が挙げられる。板状充填剤として
は、マイカ、ガラスフレーク、各種金属箔等が挙げられ
る。又、中空状充填剤としては、シラスバルーン、金属
バルーン、ガラスバルーン等が挙げられる。これら充填
剤の表面は、PAS樹脂との密着性を高めるため、有機
シラン、有機ボラン、有機チタネート等を使用して表面
処理を施して使用してもよい。これらの無機充填剤は1
種又は2種以上併用することもできる。繊維状充填剤、
特にガラス繊維又はカーボン繊維と、粒状又は板状充填
剤の併用は特に機械的強度と寸法精度、電気的性質等を
兼備する上で好ましい組み合わせである。
【0008】かかる充填剤の添加量は樹脂成分 100重量
部に対し 400重量部以下であり、これ以上であると成形
加工性や靱性を害し好ましくない。特に好ましくは 250
重量部以下である。尚、上記充填剤の全部又は一部を本
発明の目的である抗菌性物質の担体として用い、充填剤
としての目的と兼用してもよく、又、別々に配合しても
よい。
【0009】又、本発明の組成物にはその目的を逸脱し
ない範囲で、他の熱可塑性樹脂、例えばポリ塩化ビニル
樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、天然ゴム、合成ゴム等を補助的に少量
配合することも出来る。又、難燃剤、酸化防止剤、紫外
線防止剤、滑剤、離型剤、核剤、発泡剤、架橋剤、着色
剤等の添加剤を加えても差し支えない。
【0010】本発明の組成物の調製法は種々の公知の方
法で可能であるが、PAS樹脂に前記の抗菌性物質又は
これを吸着、担持した担体粒子を加え、要すれば更に他
の成分も加えて加熱溶融し混練処理することによって調
製される。例えば必要成分を予めタンブラー又はヘンシ
ェルミキサーのような混合機で均一に混合した後、一軸
又は二軸の押出機に供給して溶融混練処理し、ペレット
を製造する。この際、全成分を同時に加えてもよく、別
に配合してもよい。混練処理温度は、樹脂成分が溶融す
る温度より5℃ないし 100℃高い温度であり、特に好ま
しくは樹脂の融点より10℃ないし60℃高い温度である。
【0011】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例をあげるが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0012】実施例1〜10 以下に示す3種のポリフェニレンサルファイド樹脂又は
その組成物1140A1、R-4 、0220A9に対し、以下に示す抗
菌剤を表1に示す量加え、30mm二軸押出機にて溶融混練
し、ポリフェニレンサルファイド樹脂ペレットを調製
し、ペレット製造性を評価した。次いで、そのペレット
を射出成形して試験片を作成し、細菌抵抗試験、カビ抵
抗試験を行った。結果を表1に示す。使用した材料、試
験方法は以下の通りである。樹脂又はその組成物 1140A1;ポリプラスチックス(株)製、40%ガラス繊維
強化ポリフェニレンサルファイド樹脂 R-4 ;フィリップスペトロリウム製、40%ガラス繊維強
化ポリフェニレンサルルファイド樹脂 0220A9;ポリプラスチックス(株)製、ポリフェニレン
サルファイド樹脂抗菌剤 ;ZnSO4 系 ;ZnSO4 系(但し溶液を平均粒径10μの炭酸カルシウ
ムに吸着後乾燥したもの) ;AgNO3 系 ;AgNO3-CuSO4 系 ;AgNO3-ZnSO4 系 ;(CH3CH2CCO)2Zn系 〔評価方法〕 ペレット製造性(ペレット調製時の挙動):ペレット調
製時の挙動を観察し、下記2段階で評価した。 ○…ペレット製造上、特に問題ない ×…ストランド切れを起こし、ペレット製造が円滑でな
い 抗菌効果:射出成形にて試験片(ASTM 1号ダンベル)を
成形し、以下に示す標準菌による抗菌試験を行った。 (1) 標準菌類 細菌類 A;黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) B;枯草菌(Bacillus subtilis) C;大腸菌(Escherichia coli) カビ類 a;トリコデルマ菌T-1(Trichoderma T-1) b;ペニシリウム シトリナム(Penicillium citrinum) c;アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger) (2) 試験方法細菌抵抗性試験 AATCC90 に準拠して行った。即ち、標準寒天培地(pH7.
0)を高圧蒸気滅菌した後、45℃に冷却した。この培地15
0ml に対して試験菌液を1ml接種し、これを直径9cmの
シャーシ内に15mlずつ分注し凝固させた。次に試験片を
4cm長さに切断し、菌接種寒天培地上に十分接触させ、
37℃、18時間培養し、菌の発育阻止帯(ハロー)の有無
を調べ、抗菌性の効果を下記3段階で判定した。 +;発育阻止帯あり ±;発育阻止帯有るが弱い −;発育阻止帯なしカビ抵抗性試験 JIS Z2911 に準拠して行った。即ち、じゃがいも・ぶど
う糖寒天培地(pH6.0)を高圧蒸気滅菌した後、直径9cm
のシャーシ内に25mlずつ分注し凝固させ寒天平板を作成
した。この寒天平板上に試験片を4cm長さに切断した試
料をのせ、その上に試験菌胞子を懸濁した胞子懸濁液1
mlを均一に散布した後、28℃、14日間培養し、試験片の
表面に生じた菌系の発育状態を調べ、カビ抵抗性の効果
を下記3段階で判定した。 カビ抵抗性の表示 3;試料又は試験片の接種した部分
に菌糸の発育が認められない 2;試料又は試験片の接種した部分に認めらる菌糸の発
育部分の面積が、全面積の1/3を越えない 1;試料又は試験片の接種した部分に認めらる菌糸の発
育部分の面積が、全面積の1/3を越える 比較例1〜8 比較のため、以下に示す有機系抗菌剤を溶融混練した
系、及び抗菌剤を溶融混練しない系について、同様の試
験を行った。
【0013】結果を併せて表1に示す。
【0014】有機系抗菌剤 ; 2-(4- チアゾリール)-ベンズイミダゾール ; 2-メトキシカルボニル- アミノ- ベンズイミダゾー
【0015】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 81/00 - 81/02 C08K 5/09 - 5/098 C08K 3/24 - 3/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアリーレンサルファイド樹脂100 重
    量部に対し、銀、銅及び亜鉛から選ばれた金属イオン
    無機塩又は有機酸塩から成る抗菌性物質の1種または2
    種以上を0.1 〜5重量部配合した防菌、防カビ性ポリア
    リーレンサルファイド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 銀、銅及び亜鉛から選ばれた金属イオン
    の有機酸塩が低級脂肪酸塩である請求項1記載の防菌、
    防カビ性ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 銀、銅及び亜鉛から選ばれた金属イオン
    の無機塩又は有機酸塩から成る抗菌性物質の1種または
    2種以上を無機質微粒子に吸着、担持させたものを配合
    した請求項1又は2記載の防菌、防カビ性ポリアリーレ
    ンサルファイド樹脂組成物。
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