JPH05229702A - 用紙巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続紙を用紙ガイドで張架して巻取リールで
順次巻取る用紙巻取装置において、巻取った連続紙を簡
易かつ迅速に回収できるようにする。 【構成】 巻取リール１５の巻取軸１７の一端のみに円
盤状のフランジ１８を設け、このフランジ１８の有る側
より無い側が連続紙の表面に対して突出した形状に用紙
ガイド１４を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子キャッシュレジス
タのジャーナルなどに利用される用紙巻取装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】電子キャッシュレジスタなどでは、販売
業務に関連する略同一の内容を印刷したレシートを発行
すると共にジャーナルを格納することで、販売業務の情
報管理を実現している。そして、このようなジャーナル
を発行するジャーナルプリンタ１の用紙巻取装置２は、
図５に例示するように、連続紙であるジャーナル用紙３
の搬送路上に印刷機構４と平板状の用紙ガイドであるラ
イティングテーブル５と回転自在な巻取リール６とを順
次位置させた構造となっており、この巻取リール６で順
次巻取るジャーナル用紙３に前記印刷機構４で販売情報
を印刷するようになっている。ここで、このようなジャ
ーナルプリンタ１は、上述のように販売情報を印刷した
ジャーナル用紙３に各種情報を追記することがあるの
で、ジャーナル用紙３をライティングテーブル５で平坦
に支持して各種の記入を容易に行なえるようにしてい
る。

【０００３】また、このようなジャーナルプリンタ１の
巻取リール６は、連続的に巻取るジャーナル用紙３の片
寄りを防止するため、図６に例示するように、円盤状の
フランジ７，８が巻取軸９の両端部に設けられており、
この巻取軸９上に巻取られたジャーナル用紙３を取外せ
るようにするため、前記フランジ７，８の一方が前記巻
取軸９に対して着脱自在に装着されている。つまり、こ
のようなジャーナルプリンタ１では、巻取ったジャーナ
ル用紙３を回収する場合、装置本体から巻取リール６を
取外し、この巻取リール６の一方のフランジ７を巻取軸
９から取外し、この巻取軸９から巻回されたジャーナル
用紙３を取外すことになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したジャーナルプ
リンタ１の用紙巻取装置２では、連続紙からなるジャー
ナル用紙３の搬送路の下に平板状のライティングテーブ
ル５を設けることで、ジャーナル用紙３を扁平に支持し
て自在に記入を行なえるようにしている。

【０００５】ここで、このジャーナルプリンタ１では、
上述のように巻取ったジャーナル用紙３を回収するため
には巻取リール６のフランジ７を巻取軸９に対して着脱
する必要があるため、この作業が煩雑であると共に巻取
リール６の構造が複雑化している。このような課題を解
決する手段としては、巻取リール６の一方のフランジ７
を省略することが考えられるが、これでは巻取軸９上に
巻取るジャーナル用紙３に片寄りが生じることがあるの
で実際的でない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】回転自在に軸支されて連
続紙を順次巻取る巻取リールを設け、この巻取リールで
順次巻取られる連続紙を張架して支持する用紙ガイドを
設けた用紙巻取装置において、前記巻取リールを巻取軸
の一端のみに円盤状のフランジを設けた形状に形成し、
このフランジの有る側より無い側が前記連続紙の表面に
対して突出した形状に前記用紙ガイドを形成した。

【０００７】

【作用】順次搬送される連続紙は用紙ガイドの傾斜方向
に付勢されて巻取リールの一端のフランジで位置決めさ
れて巻取軸上に良好に巻取られることになり、この巻取
リールは巻取軸の一端のみにフランジが設けられて他端
は開放されているので、この巻取リールで巻取った連続
紙は巻取軸から引き抜くだけで簡易かつ迅速に回収する
ことができる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図１ないし図４に基づいて
説明する。まず、本実施例の用紙巻取装置１０は、図４
に例示するような電子キャッシュレジスタ１１のジャー
ナルプリンタ１２の一部として形成されており、このジ
ャーナルプリンタ１２は、図２に例示するように、略同
一構造のレシートプリンタ１３と左右方向で略並列とな
る位置に配置されている。ここで、前記ジャーナルプリ
ンタ１２は、従来例として例示したジャーナルプリンタ
１と同様に連続紙であるジャーナル用紙(図示せず)の搬
送路上に印刷機構４と平板状の用紙ガイドであるライテ
ィングテーブル１４と回転自在な巻取リール１５とを順
次位置させた構造となっており、前記レシートプリンタ
１３は連続紙であるレシート用紙(図示せず)の搬送路上
に印刷機構４とオートカッタ１６とを順次配置した構造
となっている。

【０００９】そして、本実施例の用紙巻取装置１０で
は、図１に例示するように、前記巻取リール１５は巻取
軸１７の右端のみに円盤状のフランジ１８が固定的に設
けられた形状となっており、前記ライティングテーブル
１４は、ジャーナル用紙を支持する上面が、前記巻取リ
ール１５のフランジ１８の有る右側より無い左側が上方
に突出した傾斜面で形成されている。

【００１０】なお、本実施例の用紙巻取装置１０では、
図３に例示するように、前記ライティングテーブル１４
が回動自在に軸支されて前記巻取リール１５から離反自
在となっており、この巻取リール１５の着脱やジャーナ
ル用紙のセットが容易となっている。より具体的には、
前記ライティングテーブル１４は両側面の下端部と中央
部とに支持ピン１９，２０が突設されており、下端部の
支持ピン１９を回転自在に軸支する軸孔２１と中央部の
支持ピン２０をスライド自在に支持する円弧状の長孔２
２とがプリンタフレーム２３に形成されている。そし
て、このプリンタフレーム２３の後端部にはスプリング
２４が装着されており、このスプリング２４が支持ピン
２０を上方から押圧することで前記ライティングテーブ
ル１４は前方と後方との一方に弾発保持されるようにな
っている。

【００１１】また、この電子キャッシュレジスタ１１で
は、図４に例示したように、ドロワ２５上に形成された
本体ハウジング２６の上面左方に開閉自在なプリンタカ
バー２７が設けられており、このプリンタカバー２７に
レシート用の発行口２８とジャーナル用の確認窓２９と
が形成されている。さらに、この電子キャッシュレジス
タ１１では、前記本体ハウジング２６の上面右方にキー
ボード３０が設けられており、上面前方にディスプレイ
３１が設けられている。

【００１２】このような構成において、この電子キャッ
シュレジスタ１１では、キーボード３０の操作などで業
務情報を入力すると、これが中央処理装置で編集される
などしてディスプレイ３１に表示され、さらに、レシー
トプリンタ１３でレシート用紙に印刷されて発行口２８
からレシートとして発行されると共に、ジャーナルプリ
ンタ１２でジャーナル用紙に印刷されて巻取リール１５
上にジャーナルとして巻取られる。

【００１３】この時、本発明の用紙巻取装置１０では、
ライティングテーブル１４の傾斜した上面で支持されて
順次搬送されるジャーナル用紙は図中右方に付勢される
ようになっており、このようなジャーナル用紙は右縁部
が巻取リール１５の右端のフランジ１８に当接した状態
で巻取軸１７上に良好に巻取られるようになっている。
つまり、この用紙巻取装置１０では、ジャーナル用紙は
巻取リール１５の巻取軸１７の一端のみに設けられたフ
ランジ１８で位置決めされて良好に巻取られるので、こ
の巻取リール１５は巻取軸１７の右端のみにフランジ１
８が設けられて左端は開放されている。そこで、この用
紙巻取装置１０では、巻取リール１５で巻取ったジャー
ナル用紙を回収する場合は、装置本体から取外した巻取
リール１５の巻取軸１７から引き抜くだけでジャーナル
用紙を簡易かつ迅速に回収することができる。

【００１４】なお、この電子キャッシュレジスタ１１で
は、前述のように通常はライティングテーブル１４は支
持ピン２０がプリンタフレーム２３の長孔２２の前端に
当接することでジャーナル用紙の搬送路下に位置決めさ
れており、ジャーナルに記入を行なう場合は、プリンタ
カバー２７を開けてライティングテーブル１４上のジャ
ーナル用紙を露出させるようになっている。

【００１５】そして、この電子キャッシュレジスタ１１
では、ジャーナルプリンタ１２にジャーナル用紙をセッ
トする場合、前述のようにライティングテーブル１４は
上方に回動させることで巻取リール１５から離反するの
で、ライティングテーブル１４で作業が阻害されること
なく巻取リール１５にジャーナル用紙を簡易にセットす
ることができる。なお、このようにして巻取リール１５
にセットされたジャーナル用紙は立設したライティング
テーブル１４上を通過していることになるが、この電子
キャッシュレジスタ１１では、上述のような状態でジャ
ーナル用紙を搬送するとライティングテーブル１４は回
動して通常位置まで自動的に移動するようになってい
る。

【００１６】さらに、この電子キャッシュレジスタ１１
では、前後方向に細長い二個のプリンタ１２，１３を左
右方向に並列に配置しているので、これらの占有スペー
スは前後方向と左右方向との何れにも過大になることが
ない。従って、これらのプリンタ１２，１３を内蔵した
本体ハウジング２６は、全体が特定の方向に過大になる
ようなことがなく、美麗な形状を実現することができ
る。また、この電子キャッシュレジスタ１１では、発行
するレシートはオートカッタ１６で自動的に切断される
ので、その切り口が美麗で体裁が良好であると共に作業
負担も軽減されるようになっている。

【００１７】なお、本実施例では用紙巻取装置１０をジ
ャーナルプリンタ１２の一部として設けることを例示し
たが、本発明は上記形式に限定されるものではなく、連
続紙を張架状態で順次巻取る各種の用紙巻取装置に適用
可能である。

【００１８】

【発明の効果】本発明は上述のように、回転自在に軸支
されて連続紙を順次巻取る巻取リールを設け、この巻取
リールで順次巻取られる連続紙を張架して支持する用紙
ガイドを設けた用紙巻取装置において、前記巻取リール
を巻取軸の一端のみに円盤状のフランジを設けた形状に
形成し、このフランジの有る側より無い側が前記連続紙
の表面に対して突出した形状に前記用紙ガイドを形成し
たことにより、順次搬送される連続紙は用紙ガイドの傾
斜方向に付勢されて巻取リールの一端のフランジで位置
決めされて巻取軸上に良好に巻取られることになり、こ
の巻取リールは巻取軸の一端のみにフランジが設けられ
て他端は開放されているので、この巻取リールで巻取っ
た連続紙は巻取軸から引き抜くだけで簡易かつ迅速に回
収することができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す模式図である。

【図２】ジャーナルプリンタとレシートプリンタとの外
観を示す斜視図である。

【図３】用紙ガイドであるライティングテーブルの動作
工程を示す縦断側面図である。

【図４】電子キャッシュレジスタの外観を示す斜視図で
ある。

【図５】従来例を示すジャーナルプリンタの縦断側面図
である。

【図６】模式図である。

【符号の説明】

１０ 用紙巻取装置 １４ 用紙ガイド １５ 巻取リール １７ 巻取軸 １８ フランジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転自在に軸支されて連続紙を順次巻取
   る巻取リールを設け、この巻取リールで順次巻取られる
   連続紙を張架して支持する用紙ガイドを設けた用紙巻取
   装置において、前記巻取リールを巻取軸の一端のみに円
   盤状のフランジを設けた形状に形成し、このフランジの
   有る側より無い側が前記連続紙の表面に対して突出した
   形状に前記用紙ガイドを形成したことを特徴とする用紙
   巻取装置。