JPH0512863Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は電子式キヤツシユレジスタに関する。

(ロ) 従来の技術 一般に電子式キヤツシユレジスタに於いては、
レシート紙とジヤーナル紙に印字を行なうプリン
タが搭載されているが、従来は例えば実公昭61−
10997号公報に示されるように、レシート紙とジ
ヤーナル紙が並列して配置されており、電子式キ
ヤツシユレジスタの横幅が大きくなり、小型化の
阻害要因となつていた。その為小型化を計る為に
レシート紙及びジヤーナル紙の紙幅の狭い用紙を
使用する等の方法が採られているが、狭い用紙の
場合印字桁数も少なくなる為、印字内容を削減し
たり或は二行に互つて印字を行なう等しており、
印字されたデータが読み難いという問題が有つ
た。

そこでこれを解決する方法として、レシート用
プリンタとジヤーナル用プリンタを前後に配置
し、且つレシート用紙をジヤーナル用プリンタの
上部に、又ジヤーナル用紙をジヤーナル用プリン
タの後方に配置する縦一列の配列により、幅の広
い用紙を使用しながら装置の横幅寸法を小型にす
ると共に、印字内容も読み取り易くすることが可
能となる。

しかしながら、この場合ジヤーナル用プリンタ
の上部にレシート用のロール紙が配置されること
により、ジヤーナル用プリンタのインクローラの
交換ができないと共に、レシート用ロール紙の繰
り出し時の回転に伴なう紙粉がプリンタに入り、
プリンタの動作不良を招くという新たな問題が発
生する。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上述の問題点を解消すべくなされたも
ので、レシート用ロール紙をジヤーナル用プリン
タの上部に配置するも、インクローラの交換を可
能にし且つロール紙の紙粉がジヤーナル用プリン
タに入るのを防止した電子式キヤツシユレジスタ
を提供するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案はジヤーナル用プリンタの上部に、レシ
ート用ロール紙を収納するロール紙ケースを回動
可能に装着して構成したものである。

(ホ) 作用 本考案は上述の如く構成したので、ロール紙ケ
ースの回動によりジヤーナル用プリンタが露出さ
れるので、容易にインクローラの交換を行なうこ
とができると共に、ロール紙の紙粉はロール紙ケ
ースに残りジヤーナル用プリンタ上に落ちるのが
防止される。

(ヘ) 実施例 以下本考案の実施例を図面と共に説明する。

第１図は本考案の電子式キヤツシユレジスタ１
の外観を示し、金額データを入力するテンキー及
び商品部門キー等で構成されたキーボード２と、
入力された金額或は演算処理された合計金額等を
表示する表示器３と、レシートの発行口４が形成
されたプリンタ部５と、ドロア６等で構成されて
いる。

第３図はプリンタ部を示す断面図で、レシート
用プリンタ７とジヤーナル用プリンタ８が前後に
配置され、プリンタユニツトを形成するユニツト
ケース９に図示のように少し傾斜して装着されて
いる。１０はレシート用紙に店名等を印字する為
のスタンプ機構で、Ｌ型の支持板１１上にスタン
プ１２と、スタンプ１２を駆動するブランジヤ１
３と、ブランジヤ１３の吸引動作をスタンプ１２
の摺動動作に変換して伝達する伝達レバー１４が
設けられ、支持板１１はユニツトケース９に枢支
軸１５で回動可能に装着されている。１６はジヤ
ーナル用プリンタ８の上部に配置され、ユニツト
ケース９に軸１７で回動可能に装着されたレシー
ト用のロール紙ケースで、断面が半円形状に形成
され、一端に用紙が繰り出される用紙案内１８が
設けられている。１９はロール紙ケース１６の下
端に回動自在に装着されたローラで、ロール紙２
０の繰り出しを円滑にするよう作用する。以上の
構成要素はユニツトケース９に一体に装着されて
おり、プリンタユニツトとして組立て後ユニツト
ケース９を本体キヤビネツト２１の所定位置に装
着しビス２２にて固定される。

２３は本体キヤビネツト２１の後方に形成され
たジヤーナル用紙収納部でジヤーナル用ロール紙
２４を収納すべく下方が半円状に形成されてい
る。２５はジヤーナル用ロール紙２４の上方に配
置され、キヤビネツト２１′に形成された切込み
溝２６に回転軸２７が回動自在に支持された巻取
リールで、図示しないモータの駆動による回転
で、ジヤーナル用プリンタ８で印字を終了したジ
ヤーナル紙を巻取るよう構成されている。

したがつて使用に先立ちロール紙２０，２４の
セツトを行なう場合、先ず巻取リール２５を取り
外し又ロール紙ケース１６の係止を外し第４図に
示すように軸１７を中心に反時計方向に回動さ
せ、ジヤーナル用プリンタ８が露出される状態と
する。次にジヤーナル用ロール紙２４の先端をジ
ヤーナル用プリンタ８の用紙挿入口２８に少し挿
入した後ロール紙２４を収納する。そしてキーボ
ード２で紙送りキーを操作すると、プリンタ８で
紙送りが行なわれ、用紙が自動的に繰り出される
ので、巻取リール２５を取り付け用紙２４′を巻
取リール２５に適当な量巻き付け固定する。これ
によりジヤーナル用紙２４のセツトが完了する。
続いてレシート用ロール紙２０のセツトは、ロー
ル紙ケース１６を時計方向に回動して係止状態に
した後、ロール紙２０の先端を用紙案内１８に沿
つて挿入すると、用紙案内１８の先端がレシート
用プリンタ７の用紙挿入口２９と対向しており、
ロール紙２０′はプリンタ７内に容易に挿入され
る。その後は前述と同様にキーボード２の紙送り
キーを操作すると、プリンタ７で紙送りが行なわ
れスタンプ１２の前面を通過して繰り出される。
これにより引字用紙のセツトが完了するので、プ
リンタ部５を覆うカバーを装着し、レシート用紙
の先端をレシート発行口４より出すことにより準
備が完了する。

そこで登録が開始されると、図示しない制御回
路によりプリンタ７，８が駆動され、レシート及
びジヤーナル印字が行なわれる。印字中にレシー
ト紙２０′の繰り出しでロール紙２０が回転され
るが、回転に伴ない紙粉が発生したとしても、ロ
ール紙ケース１６内に残留し、ジヤーナル用プリ
ンタ８上に落下することはなく、ジヤーナル用プ
リンタ８の動作不良が防止される。

尚プリンタ７，８のインクローラ３０，３０′
の交換が必要になつた場合には、支持板１１及び
ロール紙ケース１６をそれぞれ反時計方向に回動
させることにより、レシート用プリンタ７或はジ
ヤーナル用プリンタ８が露出され、インクローラ
３０，３０′の交換を容易に行なうことができる。

(ト) 考案の効果 上述の如く本考案の電子式キヤツシユレジスタ
は、レシート及びジヤーナル用のプリンタとロー
ル紙を縦一列に配列すると共に、ジヤーナル用プ
リンタの上部にレシート用のロール紙を収納する
ロール紙ケースを回動可能に装着して構成したこ
とにより、小型化が可能となり、又ジヤーナル用
プリンタのインクローラの交換を容易にし、且つ
ロール紙の回転に伴ない発生する紙粉がジヤーナ
ル用プリンタ上に落下し、ジヤーナル用プリンタ
が動作不良を起こすのを防止したものであり、極
めて実用的効果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子式キヤツシユレジスタの
外観を示す斜視図、第２図は第１図のプリンタ部
を示す平面図、第３図は第１図の要部を示す側面
図、第４図は第３図の要部を示す拡大図、であ
る。 １……電子式キヤツシユレジスタ、２……キー
ボード、３……表示器、５……プリンタ部、７…
…レシート用プリンタ、８……ジヤーナル用プリ
ンタ、１６……ロール紙ケース、２０……レシー
ト用ロール紙、２４……ジヤーナル用ロール紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レシート印字並びにジヤーナル印字を行なう電
   子式キヤツシユレジスタに於いて、レシート用プ
   リンタとジヤーナル用プリンタを前後に配置し、
   且つレシート用ロール紙を収納するロール紙ケー
   スをジヤーナル用プリンタの上部に回動可能に装
   着し、又ジヤーナル用ロール紙と巻取リールを上
   下に収納する収納部をジヤーナル用プリンタの後
   方を設けて構成したことを特徴とする電子式キヤ
   ツシユレジスタ。