JPH05227546A - デジタル映像信号処理装置 - Google Patents
デジタル映像信号処理装置Info
- Publication number
- JPH05227546A JPH05227546A JP4057568A JP5756892A JPH05227546A JP H05227546 A JPH05227546 A JP H05227546A JP 4057568 A JP4057568 A JP 4057568A JP 5756892 A JP5756892 A JP 5756892A JP H05227546 A JPH05227546 A JP H05227546A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- signal
- video signal
- digital
- burst
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- Pending
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- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 標準と非標準の両映像信号のデジタルカラー
復調を低コストに行なわせる。 【構成】 デジタル復調された色情報を、１水平走査ご
とに抜き出されるカラーバースト信号から復調される色
情報に基づいてデジタル演算補正する。 【効果】 カラーバースト信号と復調用クロックとの位
相差による復調誤差を自動的に修正できる。
復調を低コストに行なわせる。 【構成】 デジタル復調された色情報を、１水平走査ご
とに抜き出されるカラーバースト信号から復調される色
情報に基づいてデジタル演算補正する。 【効果】 カラーバースト信号と復調用クロックとの位
相差による復調誤差を自動的に修正できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル映像信号処理
装置、さらにはカラー映像信号の色再生に適用して有効
な技術に関するものであって、たとえばテレビジョン受
像機やビデオ再生装置などに利用して有効な技術に関す
るものである。
装置、さらにはカラー映像信号の色再生に適用して有効
な技術に関するものであって、たとえばテレビジョン受
像機やビデオ再生装置などに利用して有効な技術に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機やビデオ再生
装置などの映像機器では、画質の向上や性能の安定化な
どをはかるために、カラー映像信号の色再生をデジタル
で処理するデジタル映像信号処理装置が多く採用される
ようになってきた（たとえば、電子技術出版「テレビ技
術」１９９０年１月号，３９〜４８頁参照）。デジタル
映像信号処理装置では、映像信号から輝度信号と搬送色
信号を分離するＹ／Ｃ分離や、搬送色信号から色差信号
を復調する色復調などをデジタル処理によって行なう。
このデジタル処理のために、入力映像信号はＡ／Ｄ変換
器でデジタル化される。
装置などの映像機器では、画質の向上や性能の安定化な
どをはかるために、カラー映像信号の色再生をデジタル
で処理するデジタル映像信号処理装置が多く採用される
ようになってきた（たとえば、電子技術出版「テレビ技
術」１９９０年１月号，３９〜４８頁参照）。デジタル
映像信号処理装置では、映像信号から輝度信号と搬送色
信号を分離するＹ／Ｃ分離や、搬送色信号から色差信号
を復調する色復調などをデジタル処理によって行なう。
このデジタル処理のために、入力映像信号はＡ／Ｄ変換
器でデジタル化される。
【０００３】ここで、従来の装置では、Ａ／Ｄ変換器の
サンプリング・タイミングを定めるクロックと、色復調
などのデジタル処理のタイミングを定めるクロックを、
共に入力映像信号の水平同期信号に基づいて発生してい
た。すなわち、標準カラー方式（ＮＴＳＣ方式）では、
カラーバースト信号（副搬送波）の周波数ｆｓｃと水平
同期信号の周波数ｆｈの関係が一定（ｆｓｃ＝４５５ｆ
ｈ／２）に規定されている。したがって、Ａ／Ｄ変換器
のサンプリング・タイミングを定めるクロックおよび色
復調などのデジタル処理のタイミングを定めるクロック
は、入力映像信号の水平同期信号に同期して発振するＰ
ＬＬ（フェーズ・ロック・ループ）によって共通に作成
することができる。また、Ａ／Ｄ変換や色復調などのデ
ジタル処理系のクロック源を上記水平同期クロックで統
一することは、サンプリング位相がずれることによるジ
ッタの発生などが防止されるため、画面の安定化などに
有効である。
サンプリング・タイミングを定めるクロックと、色復調
などのデジタル処理のタイミングを定めるクロックを、
共に入力映像信号の水平同期信号に基づいて発生してい
た。すなわち、標準カラー方式（ＮＴＳＣ方式）では、
カラーバースト信号（副搬送波）の周波数ｆｓｃと水平
同期信号の周波数ｆｈの関係が一定（ｆｓｃ＝４５５ｆ
ｈ／２）に規定されている。したがって、Ａ／Ｄ変換器
のサンプリング・タイミングを定めるクロックおよび色
復調などのデジタル処理のタイミングを定めるクロック
は、入力映像信号の水平同期信号に同期して発振するＰ
ＬＬ（フェーズ・ロック・ループ）によって共通に作成
することができる。また、Ａ／Ｄ変換や色復調などのデ
ジタル処理系のクロック源を上記水平同期クロックで統
一することは、サンプリング位相がずれることによるジ
ッタの発生などが防止されるため、画面の安定化などに
有効である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。すなわち、従来のデジタル映
像信号処理装置は、カラーバースト信号と水平同期信号
が一定の周波数関係（ｆｓｃ＝４５５ｆｈ／２）となる
ように規定されている標準方式のカラー映像信号には有
効であるが、上記の周波数関係が必ずしも成立しない非
標準方式のカラー映像信号に対しては正常に動作するこ
とができない。たとえば、テレビ受信された映像信号は
上記標準方式にしたがっているので、輝度および色情報
を忠実かつ安定に再現することができるが、ビデオ再生
装置などからの映像信号は上記の周波数関係から若干ず
れた非標準カラー信号であるため、水平同期信号に同期
したクロックでは色再生を正しく行なえない。
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。すなわち、従来のデジタル映
像信号処理装置は、カラーバースト信号と水平同期信号
が一定の周波数関係（ｆｓｃ＝４５５ｆｈ／２）となる
ように規定されている標準方式のカラー映像信号には有
効であるが、上記の周波数関係が必ずしも成立しない非
標準方式のカラー映像信号に対しては正常に動作するこ
とができない。たとえば、テレビ受信された映像信号は
上記標準方式にしたがっているので、輝度および色情報
を忠実かつ安定に再現することができるが、ビデオ再生
装置などからの映像信号は上記の周波数関係から若干ず
れた非標準カラー信号であるため、水平同期信号に同期
したクロックでは色再生を正しく行なえない。
【０００５】他方、色再生を正しく行なうために、クロ
ックをカラーバースト信号に同期させると、Ａ／Ｄ変換
のサンプリング・タイミングと水平同期信号との間で位
相ずれが生じるために、輝度信号に水平方向のジッタが
生じる。そこで、従来のデジタル映像信号処理装置で
は、デジタル方式とアナログ方式の２種類の処理回路を
備え、標準カラー信号は上述したデジタル方式で処理す
るが、非標準カラー信号は従前のアナログ方式で処理す
る、ということが行なわれていた。
ックをカラーバースト信号に同期させると、Ａ／Ｄ変換
のサンプリング・タイミングと水平同期信号との間で位
相ずれが生じるために、輝度信号に水平方向のジッタが
生じる。そこで、従来のデジタル映像信号処理装置で
は、デジタル方式とアナログ方式の２種類の処理回路を
備え、標準カラー信号は上述したデジタル方式で処理す
るが、非標準カラー信号は従前のアナログ方式で処理す
る、ということが行なわれていた。
【０００６】しかし、この場合は、デジタルとアナログ
の２種類の処理回路を設けなければならないことによっ
てシステムが高コスト化するとともに、処理回路の切り
替え時に画面の引きつりなどの信号の乱れが生じてしま
う。さらに、処理回路の切り替えに際しては、入力映像
信号が標準であるか非標準であるかの判別が必要である
が、この判別を行なうための構成がかなり複雑で大がか
りなものになっていまう、といった問題が生じる。本発
明の目的は、構成を複雑化あるいは大規模化することな
く、単一のデジタル処理系でもって、標準または非標準
のいずれの入力映像信号に対しても、正確かつ安定な色
再生処理を行なわせる、という技術を提供することにあ
る。本発明の前記ならびにそのほかの目的と特徴は、本
明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろ
う。
の２種類の処理回路を設けなければならないことによっ
てシステムが高コスト化するとともに、処理回路の切り
替え時に画面の引きつりなどの信号の乱れが生じてしま
う。さらに、処理回路の切り替えに際しては、入力映像
信号が標準であるか非標準であるかの判別が必要である
が、この判別を行なうための構成がかなり複雑で大がか
りなものになっていまう、といった問題が生じる。本発
明の目的は、構成を複雑化あるいは大規模化することな
く、単一のデジタル処理系でもって、標準または非標準
のいずれの入力映像信号に対しても、正確かつ安定な色
再生処理を行なわせる、という技術を提供することにあ
る。本発明の前記ならびにそのほかの目的と特徴は、本
明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろ
う。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。すなわち、入力映像信号をデジタ
ル化し、このデジタル化映像信号から分離された搬送色
信号を、上記入力映像信号の水平同期信号に同期するク
ロックを用いてデジタル色復調するとともに、上記映像
信号の１水平走査ごとに抜き出されるカラーバースト信
号からの色復調信号に基づいて、上記搬送色信号からの
色復調信号にデジタル演算処理による補正を加える、と
いうものである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。すなわち、入力映像信号をデジタ
ル化し、このデジタル化映像信号から分離された搬送色
信号を、上記入力映像信号の水平同期信号に同期するク
ロックを用いてデジタル色復調するとともに、上記映像
信号の１水平走査ごとに抜き出されるカラーバースト信
号からの色復調信号に基づいて、上記搬送色信号からの
色復調信号にデジタル演算処理による補正を加える、と
いうものである。
【０００８】
【作用】上述した手段によれば、入力映像信号の水平同
期信号に同期して発生されるクロックと上記入力映像信
号のカラーバースト信号との間に位相ずれがあったとし
ても、この位相ずれによって生じる色復調の誤差は、上
記カラーバースト信号と上記クロックＣＫ間の位相差に
基づいて自動的に補正することができる。これにより、
構成を複雑化あるいは大規模化することなく、単一のデ
ジタル処理系でもって、標準または非標準のいずれの入
力映像信号に対しても、正確かつ安定な色再生処理を行
なわせる、という目的が達成される。
期信号に同期して発生されるクロックと上記入力映像信
号のカラーバースト信号との間に位相ずれがあったとし
ても、この位相ずれによって生じる色復調の誤差は、上
記カラーバースト信号と上記クロックＣＫ間の位相差に
基づいて自動的に補正することができる。これにより、
構成を複雑化あるいは大規模化することなく、単一のデ
ジタル処理系でもって、標準または非標準のいずれの入
力映像信号に対しても、正確かつ安定な色再生処理を行
なわせる、という目的が達成される。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照し
ながら説明する。なお、図において、同一符号は同一あ
るいは相当部分を示すものとする。図１は本発明の技術
が適用されたデジタル映像信号処理装置の一実施例を示
したものであって、１１はＡＧＣ増幅器、１２はクラン
プ回路、１３はラッチ回路、２１はＡ／Ｄ変換器、３０
はデジタルＹ／Ｃ分離回路、４１はデジタル色復調回
路、４２はバースト抜取回路、４３はデジタル演算処理
部、５１は変調回路、６１は同期分離回路、６２はＰＬ
Ｌ（フェーズ・ロック・ループ）である。
ながら説明する。なお、図において、同一符号は同一あ
るいは相当部分を示すものとする。図１は本発明の技術
が適用されたデジタル映像信号処理装置の一実施例を示
したものであって、１１はＡＧＣ増幅器、１２はクラン
プ回路、１３はラッチ回路、２１はＡ／Ｄ変換器、３０
はデジタルＹ／Ｃ分離回路、４１はデジタル色復調回
路、４２はバースト抜取回路、４３はデジタル演算処理
部、５１は変調回路、６１は同期分離回路、６２はＰＬ
Ｌ（フェーズ・ロック・ループ）である。
【００１０】ここで、ＡＧＣ増幅器１１はアナログの入
力映像信号を所定の振幅レベルまで増幅する。クランプ
回路１２は上記入力映像信号の直流再生を行なう。ラッ
チ回路１３はタイミング調整のためにデータを一時的に
保持する。Ａ／Ｄ変換器２１は上記映像信号をデジタル
化する。デジタルＹ／Ｃ分離回路３０は、くし形フィル
タ３１、ＢＰＦ（帯域増幅器）３２、ＡＣＣ（自動カラ
ー・キラー回路）３３などによって構成され、デジタル
化映像信号から輝度信号Ｙと搬送色信号Ｃを分離する。
デジタル色復調回路４１は、Ｒ−ＹとＢ−Ｙの２軸復調
によって上記搬送色信号Ｃから色差信号（ＹＢ，ＸＢお
よびＹＣ，ＸＣ）を復調する。バースト抜取回路４２
は、上記映像信号の１水平走査ごとに上記デジタル色復
調回路４１によって復調されるカラーバースト信号の色
情報（ＹＢ，ＸＢ）を抜き出す。デジタル演算処理部４
３は、上記カラーバースト信号の色情報（ＹＢ，ＸＢ）
に基づいて上記搬送色信号の色情報（ＹＣ，ＸＣ）に演
算による補正処理を行なう。変調回路５１は、補正処理
された色情報（ＹＣ’，ＸＣ’）を上記入力映像信号の
水平同期信号Ｈｓに同期するクロックＣＫを使って搬送
色信号に変調する。同期分離回路６１は上記入力映像信
号から垂直・水平同期信号を分離する。ＰＬＬ６２は、
上記水平同期信号Ｈｓに同期して制御されるＶＣＯ（電
圧制御発振器）によって、上記水平同期信号Ｈｓの周波
数ｆｈに対して一定の関係をもつ周波数４ｆｓｃ（ｆｓ
ｃ＝４５５ｆｈ／２）のクロックＣＫを発生する。
力映像信号を所定の振幅レベルまで増幅する。クランプ
回路１２は上記入力映像信号の直流再生を行なう。ラッ
チ回路１３はタイミング調整のためにデータを一時的に
保持する。Ａ／Ｄ変換器２１は上記映像信号をデジタル
化する。デジタルＹ／Ｃ分離回路３０は、くし形フィル
タ３１、ＢＰＦ（帯域増幅器）３２、ＡＣＣ（自動カラ
ー・キラー回路）３３などによって構成され、デジタル
化映像信号から輝度信号Ｙと搬送色信号Ｃを分離する。
デジタル色復調回路４１は、Ｒ−ＹとＢ−Ｙの２軸復調
によって上記搬送色信号Ｃから色差信号（ＹＢ，ＸＢお
よびＹＣ，ＸＣ）を復調する。バースト抜取回路４２
は、上記映像信号の１水平走査ごとに上記デジタル色復
調回路４１によって復調されるカラーバースト信号の色
情報（ＹＢ，ＸＢ）を抜き出す。デジタル演算処理部４
３は、上記カラーバースト信号の色情報（ＹＢ，ＸＢ）
に基づいて上記搬送色信号の色情報（ＹＣ，ＸＣ）に演
算による補正処理を行なう。変調回路５１は、補正処理
された色情報（ＹＣ’，ＸＣ’）を上記入力映像信号の
水平同期信号Ｈｓに同期するクロックＣＫを使って搬送
色信号に変調する。同期分離回路６１は上記入力映像信
号から垂直・水平同期信号を分離する。ＰＬＬ６２は、
上記水平同期信号Ｈｓに同期して制御されるＶＣＯ（電
圧制御発振器）によって、上記水平同期信号Ｈｓの周波
数ｆｈに対して一定の関係をもつ周波数４ｆｓｃ（ｆｓ
ｃ＝４５５ｆｈ／２）のクロックＣＫを発生する。
【００１１】図２は、上記デジタル演算処理部４３にて
行なわれる補正処理の原理を示す。同図に示すように、
補正処理は、まず、カラーバースト信号から復調した色
情報（色差信号）ＹＢ，ＸＢ（Ｒ−Ｙ軸成分値，Ｂ−Ｙ
軸成分値）から、上記カラーバースト信号と上記クロッ
クＣＫ間の位相差θを算出する。算出した位相差θは次
の水平同期区間での位相差が算出されるまで保持され
る。これとともに、上記搬送色信号からの復調色情報Ｙ
Ｃ，ＸＣに対して、上記位相差θをゼロにするような色
情報ＹＣ’，ＸＣ’に数学的に補正する演算処理を行な
う。数１は上記デジタル演算処理部４３によって実行さ
れる補正処理の演算式を示す。
行なわれる補正処理の原理を示す。同図に示すように、
補正処理は、まず、カラーバースト信号から復調した色
情報（色差信号）ＹＢ，ＸＢ（Ｒ−Ｙ軸成分値，Ｂ−Ｙ
軸成分値）から、上記カラーバースト信号と上記クロッ
クＣＫ間の位相差θを算出する。算出した位相差θは次
の水平同期区間での位相差が算出されるまで保持され
る。これとともに、上記搬送色信号からの復調色情報Ｙ
Ｃ，ＸＣに対して、上記位相差θをゼロにするような色
情報ＹＣ’，ＸＣ’に数学的に補正する演算処理を行な
う。数１は上記デジタル演算処理部４３によって実行さ
れる補正処理の演算式を示す。
【数１】 なお、数１のデジタル演算は、加算器や乗算器などの演
算回路によるハードウェア処理、あるいはＤＳＰ（デジ
タル・シグナル・プロセッサ）などによるソフトウェア
処理によって行なわせることができる。
算回路によるハードウェア処理、あるいはＤＳＰ（デジ
タル・シグナル・プロセッサ）などによるソフトウェア
処理によって行なわせることができる。
【００１２】上述したデジタル映像信号処理装置では、
まず、アナログの入力映像信号のデジタル化、このデジ
タル化映像信号からのＹ／Ｃ分離、分離された搬送色信
号の色復調がそれぞれ、上記映像信号の水平同期信号Ｈ
ｓに同期するクロックＣＫに基づいて行なわれることに
より、水平方向のジッタなどを生じることなく、デジタ
ルのカラー信号処理を安定して行なわせることができ
る。これとともに、上記映像信号の１水平走査ごとに抜
き出されるカラーバースト信号からの色復調信号（Ｙ
Ｂ，ＸＢ）に基づいて、上記搬送色信号からの色復調信
号（ＹＣ，ＸＣ）にデジタル演算処理による補正を加え
ることにより、入力映像信号の水平同期信号Ｈｓに同期
して発生されるクロックＣＫと上記入力映像信号のカラ
ーバースト信号との間に位相ずれがあったとしても、こ
の位相ずれによって生じる色復調の誤差は、上記カラー
バースト信号からの復調色信号（ＹＢ，ＸＢ）によって
示される位相差θに基づいて自動的に補正することがで
きる。
まず、アナログの入力映像信号のデジタル化、このデジ
タル化映像信号からのＹ／Ｃ分離、分離された搬送色信
号の色復調がそれぞれ、上記映像信号の水平同期信号Ｈ
ｓに同期するクロックＣＫに基づいて行なわれることに
より、水平方向のジッタなどを生じることなく、デジタ
ルのカラー信号処理を安定して行なわせることができ
る。これとともに、上記映像信号の１水平走査ごとに抜
き出されるカラーバースト信号からの色復調信号（Ｙ
Ｂ，ＸＢ）に基づいて、上記搬送色信号からの色復調信
号（ＹＣ，ＸＣ）にデジタル演算処理による補正を加え
ることにより、入力映像信号の水平同期信号Ｈｓに同期
して発生されるクロックＣＫと上記入力映像信号のカラ
ーバースト信号との間に位相ずれがあったとしても、こ
の位相ずれによって生じる色復調の誤差は、上記カラー
バースト信号からの復調色信号（ＹＢ，ＸＢ）によって
示される位相差θに基づいて自動的に補正することがで
きる。
【００１３】これにより、標準または非標準のいずれの
入力映像信号に対しても、その判別を行なうことなく、
デジタル方式の処理回路だけでもって正確かつ安定な色
再生処理を行なわせることができる。デジタル演算処理
部４３にて補正処理された色情報（色差信号）ＹＣ’，
ＸＣ’は、そのままカラー表示システムへ送って表示さ
せることもできるが、図１に示した実施例では、変調回
路５１により標準カラー方式の搬送色信号に変調して出
力している。これにより、入力映像信号が標準カラー信
号または非標準カラー信号信号のいずれであっても、常
に標準カラー信号で統一された搬送色信号が得られる。
入力映像信号に対しても、その判別を行なうことなく、
デジタル方式の処理回路だけでもって正確かつ安定な色
再生処理を行なわせることができる。デジタル演算処理
部４３にて補正処理された色情報（色差信号）ＹＣ’，
ＸＣ’は、そのままカラー表示システムへ送って表示さ
せることもできるが、図１に示した実施例では、変調回
路５１により標準カラー方式の搬送色信号に変調して出
力している。これにより、入力映像信号が標準カラー信
号または非標準カラー信号信号のいずれであっても、常
に標準カラー信号で統一された搬送色信号が得られる。
【００１４】さらに、上述したように、本発明の装置で
は、単一のデジタル処理系でもって標準と非標準の両方
式に対応させることができるので、標準と非標準の両方
式の処理回路を別個に備える必要がないとともに、また
標準と非標準の判別を行なう必要もない。したがって、
構成を複雑化あるいは大規模化することなく、標準また
は非標準のいずれの入力映像信号からも正確かつ安定な
色再生を行なうことができる。
は、単一のデジタル処理系でもって標準と非標準の両方
式に対応させることができるので、標準と非標準の両方
式の処理回路を別個に備える必要がないとともに、また
標準と非標準の判別を行なう必要もない。したがって、
構成を複雑化あるいは大規模化することなく、標準また
は非標準のいずれの入力映像信号からも正確かつ安定な
色再生を行なうことができる。
【００１５】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。以上の
説明では主として、本発明者によってなされた発明をそ
の背景となった利用分野であるテレビジョン受像機やビ
デオ再生装置などの映像機器に適用した場合について説
明したが、それに限定されるものではなく、たとえばコ
ンピュータによる画像処理システムにも適用できる。
施例にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。以上の
説明では主として、本発明者によってなされた発明をそ
の背景となった利用分野であるテレビジョン受像機やビ
デオ再生装置などの映像機器に適用した場合について説
明したが、それに限定されるものではなく、たとえばコ
ンピュータによる画像処理システムにも適用できる。
【００１６】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。すなわち、構成を複雑化あるいは大規模化するこ
となく、標準または非標準のいずれの入力映像信号から
も正確かつ安定な色再生を行なうことができる、という
効果が得られる。
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。すなわち、構成を複雑化あるいは大規模化するこ
となく、標準または非標準のいずれの入力映像信号から
も正確かつ安定な色再生を行なうことができる、という
効果が得られる。
【図１】本発明の技術が適用されたデジタル映像信号処
理装置の実施例を示すブロック図
理装置の実施例を示すブロック図
【図２】図１中のデジタル演算処理部の動作内容を示す
図
図
１１ ＡＧＣ増幅器 １２ クランプ回路 １３ ラッチ回路 ２１ Ａ／Ｄ変換器 ３０ デジタルＹ／Ｃ分離回路 ４１ デジタル色復調回路 ４２ バースト抜取回路 ４３ デジタル演算処理部 ５１ 変調回路 ６１ 同期分離回路 ６２ ＰＬＬ（フェーズ・ロック・ループ） ＣＫ クロック
Claims (3)
- 【請求項１】 入力映像信号をデジタル化するＡ／Ｄ変
換器と、デジタル化映像信号から分離された搬送色信号
を上記入力映像信号の水平同期信号に同期するクロック
を用いて復調するデジタル色復調回路と、上記映像信号
の１水平走査ごとに上記デジタル色復調回路によって復
調されるカラーバースト信号の色情報を抜き出すバース
ト抜取回路と、上記カラーバースト信号の色情報に基づ
いて上記搬送色信号の色情報に演算による補正処理を行
なうデジタル演算処理部とを備えたデジタル映像信号処
理装置。 - 【請求項２】 入力映像信号をデジタル化するＡ／Ｄ変
換器と、デジタル化映像信号から分離された搬送色信号
を上記入力映像信号の水平同期信号に同期するクロック
を用いて復調するデジタル色復調回路と、上記映像信号
の１水平走査ごとに上記デジタル色復調回路によって復
調されるカラーバースト信号の色情報を抜き出すバース
ト抜取回路と、上記カラーバースト信号の色情報に基づ
いて上記搬送色信号の色情報に演算による補正処理を行
なうデジタル演算処理部と、補正処理された色情報を上
記入力映像信号中のカラーバースト信号から独立して発
生されるクロックによって搬送色信号に変調する変調手
段とを備えたデジタル映像信号処理装置。 - 【請求項３】 入力映像信号をデジタル化するＡ／Ｄ変
換器と、デジタル化映像信号から分離された搬送色信号
を上記入力映像信号の水平同期信号に同期するクロック
を用いて復調するデジタル色復調回路と、上記映像信号
の１水平走査ごとに上記デジタル色復調回路によって復
調されるカラーバースト信号の色情報を抜き出すバース
ト抜取回路と、上記カラーバースト信号の色情報に基づ
いて上記搬送色信号の色情報に演算による補正処理を行
なうデジタル演算処理部と、補正処理された色情報を上
記入力映像信号の水平同期信号に同期するクロックによ
って搬送色信号に変調する変調手段とを備えたデジタル
映像信号処理装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4057568A JPH05227546A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | デジタル映像信号処理装置 |
| EP19930101669 EP0555756A3 (en) | 1992-02-10 | 1993-02-03 | Colour video signal processing method and device |
| US08/013,376 US5351089A (en) | 1992-02-10 | 1993-02-04 | Video signal processing device and method |
| KR1019930001617A KR930018995A (ko) | 1992-02-10 | 1993-02-06 | 영상 신호 처리 장치 및 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4057568A JPH05227546A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | デジタル映像信号処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05227546A true JPH05227546A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=13059445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4057568A Pending JPH05227546A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | デジタル映像信号処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05227546A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002218492A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-08-02 | Nec Eng Ltd | 色信号復調装置 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP4057568A patent/JPH05227546A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002218492A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-08-02 | Nec Eng Ltd | 色信号復調装置 |
| JP4612201B2 (ja) * | 2001-01-22 | 2011-01-12 | Ｎｅｃエンジニアリング株式会社 | 色信号復調装置 |
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