JPH11308631A - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

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JPH11308631A
JPH11308631A JP11104998A JP11104998A JPH11308631A JP H11308631 A JPH11308631 A JP H11308631A JP 11104998 A JP11104998 A JP 11104998A JP 11104998 A JP11104998 A JP 11104998A JP H11308631 A JPH11308631 A JP H11308631A
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signal
circuit
clock
chroma
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JP11104998A
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Toru Wakagi
透 若木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度及びクロマ信号のいずれの処理でも良好
なデコードを行う。 【解決手段】 入力端子10からの信号がA/D変換回
路16を通じてY/C分離回路17に供給され、分離さ
れた輝度信号が輝度信号処理回路18、位相補正回路1
9を通じて出力端子20に取り出される。またY/C分
離回路17で分離されたクロマ信号がバンドパスフィル
タ27、クロマデコード回路28、位相補正回路29を
通じて出力端子30に取り出される。さらに水晶振動子
31で自由発振のクロックが形成され、このクロックが
マスタークロックとして上述の各回路に供給される。さ
らにクロマデコード回路28にはデコード位相を検出し
てsin波とcos波を発生する回路34が設けられ
る。また位相補正回路19、29においてはマスターク
ロックと水平同期信号の位相差によるジッターが補正さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばNTSC方
式、若しくはPAL方式の映像信号のデコードに使用し
て好適な画像信号処理装置に関する。詳しくは、少なく
ともクロマ信号のデコードをアナログPLLを用いずに
自由発振のクロックで行うことにより、色再現性の向上
を図るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】例えばNTSC方式、若しくはPAL方
式の映像信号のデコードを行う画像信号処理装置とし
て、例えば図8のA、Bに示すような装置が使用されて
いる。
【0003】すなわち図8のAにおいては、例えばNT
SC方式、若しくはPAL方式のコンポジットの映像信
号が入力端子80に供給される。この入力端子80から
のコンポジット信号がゲインコントロールアンプ81に
供給される。このゲインコントロールアンプ81の出力
信号がゲイン検出回路82に供給されて信号ゲインが検
出される。そしてこの検出信号によってゲインコントロ
ールアンプ81のゲインコントロールが行われる。
【0004】また、ゲインコントロールアンプ81から
の信号が前置フィルタ83を通じてクランプ回路84に
供給される。さらにゲインコントロールアンプ81から
の信号が同期分離回路85に供給され、分離された同期
信号から形成されるクランプパルスがクランプ回路84
に供給される。これによってクランプ回路84では、例
えば供給された映像信号に対するシンクチップクランプ
が行われる。このクランプされた信号がA/D変換回路
86に供給される。
【0005】さらにA/D変換回路86からの信号が輝
度/クロマ分離回路(以下、Y/C分離回路と称する)
87に供給される。そしてこのY/C分離回路87で分
離された輝度(Y)信号が、輝度信号処理回路88を通
じて出力端子89に取り出される。また、Y/C分離回
路87で分離されたクロマ(C)信号は、バンドパスフ
ィルタ(BPF)90を通じてクロマデコード回路91
に供給される。そしてデコードされたクロマ信号が出力
端子92に取り出される。
【0006】また上述の同期分離回路85からの信号が
水平周期信号抽出回路93に供給される。さらに電圧制
御型可変周波数発振器(以下、VCOと称する)94が
設けられ、このVCO94からの任意のクロック周波数
の発振信号が水平周期までの分周回路95に供給され
る。そしてこれらの抽出回路93及び分周回路95から
の信号が位相比較器96に供給され、この比較出力がロ
ーパスフィルタ(LPF)97を通じてVCO94に供
給される。
【0007】これによりVCO94からは、供給される
コンポジット信号の水平周期に同期した発振信号が取り
出される。そしてこの発振信号がマスタークロックとし
て、上述のA/D変換回路86以下の、Y/C分離回路
87、輝度信号処理回路88、バンドパスフィルタ9
0、クロマデコード回路91等に供給されて、供給され
るコンポジット信号(入力端子80)からベースバンド
の輝度信号及びクロマ信号(出力端子89、92)への
デコードが行われる。
【0008】また図8のBの回路は、上述のAの回路で
はマスタークロックを水平周期から形成していたもの
を、クロマ信号のサブキャリアから形成するものであ
る。
【0009】従って図8のBにおいては、ゲインコント
ロールアンプ81からの信号と、同期分離回路85から
の信号がサブキャリア検出回路98に供給されてサブキ
ャリアが検出される。またVCO94からの任意のクロ
ック周波数の発振信号がサブキャリア周期までの分周回
路99に供給される。そしてこれらの抽出回路93及び
分周回路95からの信号が位相比較器96に供給され
る。この他の構成は、Aの回路と同様にされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の図8の
A、Bの回路において、例えばマスタークロックを水平
周期から形成しているAの回路では、輝度信号に関して
はジッターの無い信号を得られるものの、クロマ信号に
関しては水平周期に同期したマスタークロックを用いる
ことによって、デコードの基準となるサブキャリアにジ
ッターが発生してしまうことになる。このためこのジッ
ターの影響で、デコード後の色を元通りに再現できなく
なってしまう恐れがある。
【0011】また、一般的に多く使用されているマスタ
ークロックをサブキャリアから形成しているBの回路で
は、クロマ信号に関しては確実に再現できるものの、輝
度信号に関しては水平走査線間のジッターが問題になる
恐れがある。これは特に輝度信号に対して変調クロマ信
号(サブキャリア)がロックしていないような入力信号
の場合には、ジッターが大きくなって著しい画質劣化を
招くなどの重大な問題を生じるものである。
【0012】さらに上述の回路では、水平周期信号抽出
回路93、VCO94、分周回路95、位相比較器9
6、ローパスフィルタ97によってアナログ位相ロック
ループ(PLL)が形成されているが、このアナログP
LLの精度がデコーダ装置全体の精度を左右するもので
ある。従ってこのアナログPLLの温度特性などの性能
が低い場合には、装置全体の性能を著しく低下させてし
まうことになる。
【0013】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置
では輝度信号及びクロマ信号のいずれかにジッターが発
生して、色再現の不良や画質の劣化などの問題が生じ、
また内蔵のアナログPLLの性能が装置全体の性能を左
右していたというものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、輝度信号及び/またはクロマ信号のA/D変換及び
信号処理を自由発振のクロックで行い、処理された信号
の位相補正、またはクロックを一致させて取り出すよう
にしたものであって、これによれば、輝度信号及びクロ
マ信号のいずれの処理においても良好なデコードを行う
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】すなわち本発明の第1の実施の形
態は、輝度信号及びクロマ信号をデジタル化して処理す
る画像信号処理装置であって、輝度信号及びクロマ信号
のA/D変換及び信号処理を自由発振のクロックで行
い、処理された輝度信号及びクロマ信号の位相を補正し
て取り出してなるものである。
【0016】また、本発明の第2の実施の形態は、輝度
信号及びクロマ信号をデジタル化して処理する画像信号
処理装置であって、輝度信号のA/D変換及び信号処理
を水平同期信号に位相ロックしたクロックで行うと共
に、クロマ信号のA/D変換及び信号処理を自由発振の
クロックで行い、処理された輝度信号及びクロマ信号の
クロックを一致させて取り出してなるものである。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明するに、
図1は本発明を適用した画像信号処理装置の第1の実施
の形態の構成を示すブロック図である。なお、以下の説
明では、入力がコンポジット信号で供給される場合、若
しくは輝度(Y)/クロマ(C)信号に分離して供給さ
れる場合に共用される装置について説明する。
【0018】図1において、入力端子10には、例えば
NTSC/PAL方式のコンポジットの映像信号、若し
くは輝度/クロマ信号に分離して供給される場合には輝
度(Y)信号が供給される。この入力端子10からの信
号がゲインコントロールアンプ11に供給される。この
ゲインコントロールアンプ11の出力信号がゲイン検出
回路12に供給されて信号ゲインが検出される。そして
この検出信号によってゲインコントロールアンプ11の
ゲインコントロールが行われる。
【0019】また、ゲインコントロールアンプ11から
の信号が前置フィルタ13を通じてクランプ回路14に
供給される。さらにゲインコントロールアンプ11から
の信号が同期分離回路15に供給され、分離された同期
信号から形成されるクランプパルスがクランプ回路14
に供給される。これによってクランプ回路14では、例
えば供給された映像信号に対するシンクチップクランプ
が行われる。このクランプされた信号がA/D変換回路
16に供給される。
【0020】さらにA/D変換回路16からの信号が輝
度/クロマ分離回路(以下、Y/C分離回路と称する)
17に供給される。そして入力信号がコンポジット信号
の場合にはこのY/C分離回路17で分離された輝度信
号、若しくは輝度/クロマ信号に分離して供給される場
合にはこのY/C分離回路17を通過した輝度信号が、
輝度信号処理回路18を通じて位相補正回路19に供給
される。さらに後述するように位相補正された輝度信号
が出力端子20に取り出される。
【0021】また、入力信号が輝度/クロマ信号に分離
して供給される場合のクロマ(C)信号が入力端子21
に供給される。この入力端子21からの信号がゲインコ
ントロールアンプ22に供給される。さらにこのゲイン
コントロールアンプ22に、上述のゲイン検出回路12
からの検出信号が供給されて、ゲインコントロールアン
プ22のゲインコントロールが行われる。
【0022】このゲインコントロールアンプ22からの
信号が前置フィルタ23を通じてクランプ回路24に供
給される。さらに同期分離回路15からの分離された同
期信号から形成されるクランプパルスがクランプ回路2
4に供給される。これによってクランプ回路24では、
例えば供給されたクロマ信号のペデスタルクランプが行
われる。このクランプされた信号がA/D変換回路25
に供給される。
【0023】さらにY/C分離回路17で分離されたク
ロマ信号、若しくはA/D変換回路25からのクロマ信
号がスイッチ26で選択され、この選択された信号がバ
ンドパスフィルタ(BPF)27を通じてクロマデコー
ド回路28に供給される。そしてこのクロマデコード回
路28でデコードされたクロマ信号が、後述する位相補
正回路29を通じて出力端子30に取り出される。
【0024】また、例えば27.0MHzで振動する水
晶振動子31が設けられ、この水晶振動子31の両端が
インバータアンプ32で接続されて上述の周波数の発振
が行われる。この水晶振動子31からの信号が分周回路
33に供給されて例えば13.5MHzの自由発振のク
ロックが形成される。このクロックがマスタークロック
として、A/D変換回路16、25、Y/C分離回路1
7、輝度信号処理回路18、バンドパスフィルタ27、
クロマデコード回路28等に供給される。
【0025】さらにクロマデコード回路28には、後述
するようにデコード位相を検出してsin(サイン)波
とcos(コサイン)波を発生する回路34が設けられ
る。そしてこの発生回路34からのsin波とcos波
が供給されることによって、クロマデコード回路28で
のデコードが行われるものである。
【0026】また、位相補正回路19、29において
は、後述するようにマスタークロックと水平同期信号の
位相差によるジッターが補正される。このため、例えば
同期分離回路15からの分離された水平同期信号がA/
D変換回路35でデジタル化される。そしてこの信号が
位相検出回路36に供給されてマスタークロックとの位
相差が検出され、この位相差の信号が位相補正回路1
9、29に供給される。
【0027】さらに図2には、上述のクロマデコード回
路28の具体例が示される。この図2において、入力端
子40に供給される変調クロマ信号は所定のバンドパス
フィルタ(BPF)41を通じて乗算器42、43に供
給される。そして回路44、45からのsin波とco
s波がそれぞれ乗算器42、43に供給されることによ
って、それぞれの乗算器42、43からは色差(R−Y
/B−Y)信号が分離して取り出される。
【0028】すなわち、例えば上述の入力端子40に供
給される変調クロマ信号を C(ωt)=Cr・sin(ωt)+Cb・cos(ω
t) 〔但し、Cr=R−Y、Cb=B−Y〕とする。これに
sin(ωt)、cos(ωt)を乗算すると、その積
信号は C(ωt)×sin(ωt)=(Cr/2){1−co
s(2ωt)}+(Cb/2){sin(2ωt)} C(ωt)×cos(ωt)=(Cb/2){1−co
s(2ωt)}+(Cr/2){sin(2ωt)} となる。そしてこれらの信号の高域成分を除去すること
で、色差(R−Y/B−Y)信号を分離して取り出すこ
とができる。
【0029】そこで上述の乗算器42、43からの色差
(R−Y/B−Y)信号が、乗算による高周波成分を除
去するための、例えばカットオフ周波数が1MHz程度
のローパスフィルタ(LPF)46、47に供給され
る。さらにこれらのローパスフィルタ46、47からの
信号がスイッチ48で選択され、後述する乗算器49を
通じて出力端子50に取り出される。
【0030】さらにローパスフィルタ46、47からの
信号がバースト位相の検出回路51に供給される。ま
た、この検出回路51には、例えば上述の同期分離回路
15からのバーストフラグ(BF)が供給されて、ロー
パスフィルタ46、47からの信号のバーストの位相が
検出される。そしてこの検出されたバースト位相の情報
が回路44、45に供給されて、乗算器42、43に供
給されるsin波及びcos波の位相が制御される。
【0031】また、ローパスフィルタ46、47からの
信号及びバーストフラグ(BF)がバーストレベルの検
出回路52に供給される。そして検出回路52で検出さ
れたバーストレベルに応じて色信号レベルの自動調整
(ACC)及びカラーキラーの制御が行われる。すなわ
ちこの検出されたバーストレベルに応じた制御値が形成
され、この制御値が乗算器49に供給されることで、上
述のACC及びカラーキラーの制御が行われる。
【0032】そしてこのクロマデコード回路において、
例えば図3に示すようなNTSC方式の100%カラー
バー信号が供給されると、例えば図4のAに示すような
輝度信号、同図のBに示すような色差(R−Y)信号、
及び同図のCに示すような色差(B−Y)信号がデコー
ドされて取り出される。なお、図中の数字はデジタル化
したときの量子化値を示す。
【0033】さらにこのクロマデコード回路において、
本発明の装置ではクロックが自由発振のため、sin波
とcos波の周波数と位相を入力変調クロマ信号に合わ
せることが重要である。ここで周波数と位相が合ってい
るか否かの判別は、デコードされた色差(R−Y/B−
Y)信号のバースト信号部分を検出して行うことができ
る。
【0034】そこで上述の回路においては、例えば入力
信号がNTSC方式のときは正規化後の検出出力がR−
Y=0、B−Y=1となるように制御し、またPAL方
式のときはR−Y=−(B−Y)、R−Y>0となるよ
うに制御する。これによってsin波とcos波の周波
数と位相を入力変調クロマ信号に合わせることができ
る。なおこの制御では、実際上は、変調クロマ信号に対
してデジタルPLLを掛けて、sin波とcos波の周
波数と位相を合わせているものである。
【0035】またこのバースト信号のレベルを見る際
に、同時に上述の乗算器49に供給される制御値を形成
することができる。すなわちこのバースト信号のレベル
は、クロマ信号のレベルを示しているものである。そこ
でこのバースト信号のレベルを見て上述の制御値を形成
し、この制御値を乗算器49で色差(R−Y/B−Y)
信号に乗算することによって、上述の色信号レベルの自
動調整(ACC)及びカラーキラーの制御を同時に行う
ことができる。
【0036】さらに上述の装置において、各水平ライン
ごとのジッターは例えば図5のAに示すようになってい
る。すなわち上述の装置では、自由発振のクロックでA
/D変換を行っているために、本来は1画面で図5のB
に示すように正方格子状(点線)であって欲しい各水平
ラインごとのサンプリングポイント(×)が、Aに示す
ように縦の点線の位置からずれてしまっている。
【0037】そこで上述の装置では、このサンプリング
ポイントのずれを位相検出回路36で検出し、これを解
消するように位相補正回路19、29で補正することが
行われている。
【0038】すなわちこのサンプリングポイントのずれ
の検出は、例えば同期分離回路15で分離されたコンポ
ジットシンク(同期信号)をデジタル化した信号を用い
て行われる。なお、同期分離回路15でアナログ同期分
離が行われている場合には分離されたコンポジットシン
クをA/D変換回路35でデジタル化し、デジタル同期
分離が行われている場合には直接利用して検出が行われ
る。
【0039】ここで例えば同期分離回路15で分離され
たコンポジットシンクは、予め適当なローパスフィルタ
を通っているために、デジタル化した場合の例えば信号
の立ち下がりに数クロック掛かることになる。そしてサ
ンプリングポイントにずれがない場合には、図5のCに
示すようにこの立ち下がり部分でのサンプリングされた
信号レベルは例えば64→32→0と変化する。
【0040】これに対してサンプリングポイントにずれ
がある場合には、例えば図5のDに示すように、この立
ち下がり部分でのサンプリングされた信号レベルが、例
えば64→48→16と変化することになる。そしてこ
の場合には、例えば同図のCのサンプリングポイントに
ずれがない場合に対して後ろに1/2クロックずれてい
ることが判るものである。
【0041】この位相検出回路36で検出されたずれの
量が、位相補正回路19、29に供給される。そしてこ
の位相補正回路19、29では、上述の検出されたずれ
の量に従って、例えば各ラインごとに遅延量の異なるデ
ジタルフィルタを切り換えて通すことにより位相補正を
実現することができる。
【0042】すなわち図6は例えば2つの位相を切り換
える回路の具体例を示す。この図6において、入力端子
60に供給された信号が、例えば1/2クロックの遅延
を行うフィルタ回路61に供給される。さらに入力端子
60からの直接の信号とフィルタ回路61の出力信号が
スイッチ62に供給される。そしてこのスイッチ62が
上述の位相検出回路36からの信号によって選択され
て、選択された信号が出力端子63に取り出される。
【0043】なおこの回路において、上述の1/2クロ
ックの遅延を行うフィルタ回路61は、例えば1+Z-1
のような特性のフィルタ回路によって実現できる。ま
た、実際に回路を組む場合には、2段階の切り換えでは
精度が悪いので、この考え方で位相検出及び補正のポイ
ントを増やすことで、より細かいジッター補正を行うこ
とができる。さらにサンプリングの周波数(クロック周
波数)を上げれば、コンポジットシンクの立ち下がりを
サンプリングする数が増え、より細かい精度の補正を行
うことができる。
【0044】こうして上述の本発明の第1の実施の形態
の装置においては、アナログPLLを持たないことによ
り、例えば原発振を水晶で行うことでマスタークロック
を極めて安定に形成することができ、そのジッターによ
る影響を全く無くすことができる。また、周辺回路にお
いてアナログPLLに必要な外付けの回路部品等を削減
することができる。
【0045】さらにクロマデコード回路では、デジタル
PLLでデコードに用いるsin波とcos波を発生す
るため、従来のアナログPLLを用いた回路に比べて温
度特性等の影響のない回路を形成することができる。ま
た、各ライン間のジッターに対しては、位相補正を行う
ことによって極めて安定な出力デコードデータを得るこ
とができるものである。
【0046】従ってこの装置において、輝度信号及びク
ロマ信号のA/D変換及び信号処理を自由発振のクロッ
クで行い、処理された信号を位相補正して取り出すこと
により、輝度信号及びクロマ信号のいずれの処理におい
ても良好なデコードを行うことができる。
【0047】これによって、従来の装置では輝度信号及
びクロマ信号のいずれかにジッターが発生して、色再現
の不良や画質の劣化などの問題が生じ、また内蔵のアナ
ログPLLの性能が装置全体の性能を左右していたもの
を、本発明によればこれらの問題点を容易に解消するこ
とができるものである。
【0048】ところで上述の装置では、クロマ信号のデ
コードはデジタルPLLを用いることで安定したデコー
ドデータを得ることができるが、輝度信号のジッターに
関しては上述の位相補正を用いても完全に“0”に押さ
えることは困難である。そこでこのジッターを完全に押
さえるためには、図7に示すような装置が用いられる。
【0049】すなわち図7には、本発明を適用した画像
信号処理装置の第2の実施の形態の構成のブロック図を
示す。なお、図7において、上述の図1と対応する部分
には同一の符号を附して重複の説明を省略する。また、
以下の説明では、入力がコンポジット信号で供給される
場合、若しくは輝度(Y)/クロマ(C)信号に分離し
て供給される場合に共用される装置について説明する。
【0050】この図7において、上述の図1の異なる部
分では、まずクランプ回路14、24からの信号がスイ
ッチ26で選択されてA/D変換回路25に供給され
る。また、A/D変換回路16からの信号が輝度(Y)
分離回路70に供給され、分離された輝度信号が輝度信
号処理回路18に供給される。さらにA/D変換回路2
5からの信号がクロマ(C)分離回路71に供給され、
分離されたクロマ信号がバンドパスフィルタ27に供給
される。
【0051】また同期分離回路15からの信号が水平周
期信号抽出回路72に供給される。さらに電圧制御型可
変周波数発振器(以下、VCOと称する)73が設けら
れ、このVCO73からの任意のクロック周波数の発振
信号が水平周期までの分周回路74に供給される。そし
てこれらの抽出回路72及び分周回路74からの信号が
位相比較器75に供給され、この比較出力がローパスフ
ィルタ(LPF)76を通じてVCO73に供給され
る。
【0052】これによりVCO73からは、供給される
コンポジット信号の水平周期に同期した発振信号が取り
出される。そしてこの発振信号がマスタークロックとし
て、A/D変換回路16、輝度(Y)分離回路70、輝
度信号処理回路18等に供給される。また、上述の分周
回路33からの自由発振のクロックがマスタークロック
として、A/D変換回路25、クロマ(C)分離回路7
1、バンドパスフィルタ27、クロマデコード回路28
等に供給される。
【0053】そしてこれらの輝度信号処理回路18、ク
ロマデコード回路28等において、入力端子10に供給
されるコンポジット信号からベースバンドの輝度信号及
びクロマ信号へのデコードが行われる。ただしこの場合
には、得られる輝度信号及びクロマ信号のクロックが異
なっているので、さらにこれらの信号を乗り換えメモリ
ー77、78にそれぞれのクロックで書き込み、これら
を入力端子79からの乗り換えクロックで読み出すこと
でクロックを一致させている。
【0054】従ってこの装置においては、クロマ信号の
A/D変換及び信号処理は自由発振のクロックで行い、
輝度信号のA/D変換及び信号処理は水平同期信号に位
相ロックしたクロックで行うと共に、処理された信号の
クロックを一致させて取り出すことによって、輝度信号
及びクロマ信号のいずれの処理においても良好なデコー
ドを行うことができる。
【0055】すなわちこの装置においては、完全に
“0”に押さえることは困難であった輝度信号のジッタ
ーを、輝度信号のA/D変換及び信号処理は水平同期信
号に位相ロックしたクロックで行うことによって、輝度
信号及びクロマ信号のいずれの処理においてもジッター
の無いデコードを行うことができる。さらにこの装置
は、輝度信号とクロマ信号の分離をそれぞれ独立の回路
70、71で行うので、それぞれの信号でジッターの無
い良好な分離を行うことができる。
【0056】ただしこの装置では、上述のように回路7
0、71を独立に設けるので構成が多少複雑になる。ま
たクロック信号を一致させるための乗り換えメモリー7
7、78等の構成も必要となる。さらに輝度信号の処理
はアナログPLLで行われるので、アナログPLLの性
能が充分でない場合には、上述の第1の実施の形態の装
置の方が安定した性能を示す場合もある。
【0057】こうして上述の画像信号処理装置の第1の
実施の形態によれば、輝度信号及びクロマ信号をデジタ
ル化して処理する画像信号処理装置であって、輝度信号
及びクロマ信号のA/D変換及び信号処理を自由発振の
クロックで行い、処理された輝度信号及びクロマ信号の
位相を補正して取り出すことにより、輝度信号及びクロ
マ信号のいずれの処理においても良好なデコードを行う
ことができるものである。
【0058】また、上述の画像信号処理装置の第2の実
施の形態によれば、輝度信号及びクロマ信号をデジタル
化して処理する画像信号処理装置であって、輝度信号の
A/D変換及び信号処理を水平同期信号に位相ロックし
たクロックで行うと共に、クロマ信号のA/D変換及び
信号処理を自由発振のクロックで行い、処理された輝度
信号及びクロマ信号のクロックを一致させて取り出すこ
とにより、輝度信号及びクロマ信号のいずれの処理にお
いても良好なデコードを行うことができるものである。
【0059】なお本発明は、上述の説明した実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱するこ
となく種々の変形が可能とされるものである。
【0060】
【発明の効果】従って請求項1の発明によれば、輝度信
号及びクロマ信号のA/D変換及び信号処理を自由発振
のクロックで行い、処理された信号を位相補正して取り
出すことにより、輝度信号及びクロマ信号のいずれの処
理においても良好なデコードを行うことができるもので
ある。
【0061】これによって、従来の装置では輝度信号及
びクロマ信号のいずれかにジッターが発生して、色再現
の不良や画質の劣化などの問題が生じ、また内蔵のアナ
ログPLLの性能が装置全体の性能を左右していたもの
を、本発明によればこれらの問題点を容易に解消するこ
とができるものである。
【0062】従って請求項2の発明によれば、クロマ信
号のA/D変換及び信号処理は自由発振のクロックで行
い、輝度信号のA/D変換及び信号処理は水平同期信号
に位相ロックしたクロックで行うと共に、処理された信
号のクロックを一致させて取り出すことによって、輝度
信号及びクロマ信号のいずれの処理においても良好なデ
コードを行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像信号処理装置の第1の実
施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】その要部の具体回路例の構成図である。
【図3】その説明のための図である。
【図4】その説明のための図である。
【図5】その説明のための図である。
【図6】その要部の具体回路例の構成図である。
【図7】本発明を適用した画像信号処理装置の第2の実
施の形態の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の装置の説明のための図である。
【符号の説明】
10,21…入力端子、11,22…ゲインコントロー
ルアンプ、12…ゲイン検出回路、13,23…前置フ
ィルタ、14,24…クランプ回路、15…同期分離回
路、16,25,35…A/D変換回路、17…Y/C
分離回路、18…輝度信号処理回路、19,29…位相
補正回路、20,30…出力端子、26…スイッチ、2
7…バンドパスフィルタ、28…クロマデコード回路、
31…水晶振動子、32…インバータアンプ、33…分
周回路、34…sin波とcos波を発生する回路、3
6…位相検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由発振のクロックを生成させるクロッ
    ク生成手段と、 輝度信号及びクロマ信号を前記クロックに基づいてデジ
    タル変換するアナログ/デジタル変換手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段で変換されたデジタル
    輝度信号及びデジタルクロマ信号の処理を前記クロック
    に基づいて行う画像処理手段と、 前記画像処理手段で処理されたデジタル輝度信号及びデ
    ジタルクロマ信号の位相を補正する位相補正手段とを備
    えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、所定の方式の画像
    信号のベースバンド信号へのデコードを行う手段とした
    請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 輝度信号の水平同期信号に位相ロックし
    たクロックを生成させる第1のクロック生成手段と、 自由発振のクロックを生成させる第2のクロック生成手
    段と、 前記輝度信号を前記第1のクロック生成手段が生成させ
    たクロックに基づいてデジタル変換する第1のアナログ
    /デジタル変換手段と、 前記第1のアナログ/デジタル変換手段で変換されたデ
    ジタル輝度信号の処理を前記第1のクロック生成手段が
    生成させたクロックに基づいて行う輝度処理手段と、 クロマ信号を前記第2のクロック生成手段が生成させた
    クロックに基づいてデジタル変換する第2のアナログ/
    デジタル変換手段と、 前記第2のアナログ/デジタル変換手段で変換されたデ
    ジタルクロマ信号の処理を前記第2のクロック生成手段
    が生成させたクロックに基づいて行うクロマ処理手段
    と、 前記輝度処理手段で処理されたデジタル輝度信号のクロ
    ック位相と、前記クロマ処理手段で処理されたデジタル
    クロマ信号のクロックを一致させるクロック補正手段と
    を備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記クロマ処理手段は、所定の方式の画
    像信号を構成するクロマ信号のベースバンド信号へのデ
    コードを行う手段とした請求項3記載の画像信号処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115113A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd クロック発生装置

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JP2006115113A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd クロック発生装置

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