JPH0522598Y2 - - Google Patents

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JPH0522598Y2
JPH0522598Y2 JP15997486U JP15997486U JPH0522598Y2 JP H0522598 Y2 JPH0522598 Y2 JP H0522598Y2 JP 15997486 U JP15997486 U JP 15997486U JP 15997486 U JP15997486 U JP 15997486U JP H0522598 Y2 JPH0522598 Y2 JP H0522598Y2
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latch
drawer
plate
guide rod
rod
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、抽斗のラツチ装置、より詳しくは、
抽斗の鏡板に引手を左右移動自在に装着し、引手
を左右方向にスライドさせるのに伴つてラツチ爪
をキヤビネツト等本体から係合解除させるように
構成したラツチ装置の改良に関するものである。
〔従来の技術〕 この種のラツチ装置は、実公昭38−15178号公
報や実開昭56−176351号公報等に記載されてい
る。
すなわち、前者の実公昭38−15178号公報にお
けるラツチ装置は、鏡板の前面に片手を挿入する
ようにした平面視凹字状の把手を固着すると共
に、該把手の内側面にレバーを左右摺動自在に装
着し、該レバーに、先端部をキヤビネツト本体の
係合部に係脱する係止部に形成して成る係止杆を
固着することにより、把手を握つた状態で、レバ
ーを摺動させると係止杆が移動し、当該係止杆に
形成した係止部が本体の係合部から離脱するよう
に構成したものであり、また、実開昭56−176351
号公報に記載されているラツチ装置は、抽斗の側
板外面に、キヤビネツト等本体の係合部に係合す
るよう付勢されたラツチ爪を回動自在に設ける一
方、鏡板に片手が入る程度の大きさの引手孔を穿
設し、該引手孔内に直方体状の引手を左右動自在
に装着して、該引手と前記ラツチ爪とを、引手を
一定方向に移動するのに伴つてラツチ爪が係合解
除方向に回動するよう、鏡板裏面に配設した操作
杆を介して関連させたものであつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかして、これらの構成において抽斗を引き出
そうとすると、前者の考案にあつては把手内に指
を挿入せねばならず、後者の考案にあつては極く
狭い開口面積の引手孔内に指を挿入せねばなら
ず、何れにしても、鏡板の特定の狭い部位に一々
手を差し出さねばならないため、抽斗の引出し操
作が煩わしかつた。
また、人が抽斗を引き出す場合、必ずしもキヤ
ビネツトの正面に立つて引き出すとは限らず、キ
ヤビネツトの側方から手だけを抽斗に伸ばして引
き出すようなことが間々あるが、前記従来のラツ
チ装置にあつては、把手に装着したレバーや引手
孔内に装着した引手に対して一々指を掛けねば抽
斗を引出しできないため、キヤビネツトの側方か
ら手だけを伸ばした状態だと無理な姿勢で抽斗を
引き出すことになり、キヤビネツトの使い勝手が
悪い点にも問題があつた。
本考案は、抽斗の鏡板前面に左右に広い範囲に
わたつて引手を配設し、この引手のどこを持つて
もラツチ爪をキヤビネツト本体から係合解除でき
るようにして、前記問題を解消したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち前記問題を解決するため本考案は、キ
ヤビネツト等の本体左右側板間に前後動自在に装
架した抽斗において、前記抽斗の左右側板のうち
何れか一方または両方の側板外面に、前記キヤビ
ネツト等本体における係合部に係合する方向に付
勢されたラツチ爪を回動自在に設けると共に、前
記鏡板の裏面には、前記ラツチ爪を係合解除方向
に回動させるようにしたラツチ杆を左右移動自在
に装着し、該ラツチ杆と前記鏡板の裏面に左右移
動自在に装着したガイド杆とを、ガイド杆が一定
方向に移動するのに伴つてラツチ杆がラツチ爪を
係合解除する方向に移動するように関連させる一
方、前記抽斗の鏡板前面に、当該鏡板の左右に広
い範囲にわたつて延びる引手を配設し、該引手と
前記ガイド杆とを、両者が一体的に左右移動する
よう鏡板に穿設した貫通孔を介して連結した構成
にしたものである。
〔考案の作用・効果〕
このように構成すると、鏡板の前面に突出した
状態で左右に延びる引手は、鏡板の裏面に装着し
たガイド杆と一体となつて左右摺動すると共に、
ガイド杆が一定方向に摺動するのに伴つてラツチ
爪がキヤビネツト等の本体から係合解除するか
ら、引手の任意の部位を摘んで一定方向に摺動さ
せてから手前に引くことによつて、抽斗をキヤビ
ネツト等本体から引き出すことができることにな
る。また、引き出した状態から抽斗を押し込む
と、いわゆるけりこみ作用によつてラツチ爪をキ
ヤビネツト本体の係合部に自動的に係合させるこ
とができる。
従つて本考案によれば、鏡板の前面に突出した
状態で左右に延びる引手のどこを持つても抽斗を
引き出すことができるから、抽斗を引出すに際し
て鏡板の特定の部位に一々手を掛ける必要はな
く、抽斗の引出しに伴う煩わしさを解消できる効
果を有する。また、引手は鏡板の前面に突出した
状態で延びており、そのどこを摘んでも単に一定
方向に移動させるだけで抽斗が引き出し可能とな
るら、単に引手に手が届きさえすれば、キヤビネ
ツトの側方から手だけを伸ばした状態であつても
無理な姿勢をとるこなく抽斗を引き出すことがで
き、キヤビネツト等の使い勝手も向上できるので
ある。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面(第1〜6図)に基
づいて説明すると、図において符号1は、キヤビ
ネツト2本体の左右側板3,3間に前後動自在に
装架した抽斗を示し、該抽斗1の一方の側板4の
うち前端寄り部位には、当該抽斗の側板4に固着
した取付板5を介してラツチ爪6を水平回動自在
に軸支し、その回動に伴つて前記キヤビネツト本
体2の側板3内面に設けた係合部7に係脱するよ
うに構成すると共に、該ラツチ6の係止部6aと
抽斗の側板4外面との間に圧縮ばね8を脱落不能
に介挿して、当該ラツチ爪6を前記係合部7に係
合する姿勢に付勢している。なお、前記ラツチ爪
6は、取付板5の上下切り起こし片5aに軸支し
ている。
前記抽斗1の鏡板9裏面に、前記ラツチ爪6と
略同じ高さ位置にはラツチ杆10を、上端寄り部
位には板状のガイド杆11をそれぞれ左右動自在
に装着し、これらラツチ杆10とガイド杆11と
を縦長の連結板12を介して一体的に連結すると
共に、ラツチ杆10の先端部10aを、前記ラツ
チ爪6のうち回転軸を挟んだ反対側に臨せ、ラツ
チ杆10が外向き突出動するとラツチ爪6がばね
8力に抗して回動し、キヤビネツト本体2の係合
部7から係合解除するように構成している。前記
ラツチ杆10及びガイド杆11は、それらに穿設
した横長の長孔13,14においてガイドピン1
5,16を固定することによつて、その左右動を
ガイドするようにしているが、他の手段によつて
ガイドしても良い。
そして、前記鏡板9の前面に、当該鏡板9の左
右に広い範囲にわたつて延びる左右長手の引手1
7を配設し、該引手17と前記ガイド杆11と
を、鏡板9に左右適宜隔てて設けた角形貫通孔1
8内に左右摺動自在に嵌挿した連結部材8を介し
て一体的に連結している。なお、前記引手17
は、合成樹脂にて中空に形成されている。
以上の構成において、抽斗1がキヤビネツト本
体2内に押し込まれた状態では、ラツチ爪6はば
ね8によつてキヤビネツト本体2の係合部7に係
合する姿勢に付勢され、キヤビネツト本体2が揺
れたりしても抽斗1が不測に突出動することが防
止される。そして、引手17の任意の部位を持つ
て矢印A方向に摺動させると、ガイド杆11及び
ラツチ杆10が同方向に一体的に移動し、ラツチ
杆10の先端部10aにてラツチ爪15の端部を
押圧してラツチ爪6をばね8力に抗して回動させ
ることにより、ラツチ爪6とキヤビネツト本体2
の係合部7との係合が解除されるから、引手17
を軽く矢印A方向に付勢したまま手前に引くと、
抽斗1は引き出される。また、引出した抽斗1を
押し込むと、ラツチ爪6の傾斜面がキヤビネツト
本体2の係合部7外面に接当して一旦逃げ回動し
たのち、ばね8力によつて係合部7に係合すると
言ういわゆるけりこみ作用によつて係合する。
このように、鏡板9の前面に左右広い範囲にわ
たつて引手17を配設し、該引手17のどの部位
を持つてもラツチ爪15を係合解除できるように
したから、抽斗1の引出しに際して一々鏡板9の
特定の部位に手を掛ける必要はなく、鏡板9の左
右どの部位に手を掛けても抽斗1を引出すことが
できるから、抽斗1の引き出しが至極便利であ
る。また、引手17は鏡板9の前面に突出した状
態で延びており、これを単に握つて側方にスライ
ドさせるだけでラツチ爪6を係合解除させること
ができるから、抽斗1の側方から手だけを伸ばし
た状態であつても無理なく抽斗1を引き出すこと
ができ、キヤビネツトの使い勝手を向上できるの
である。
なお、上述の実施例は、抽斗1の一方の側板4
のみにラツチ爪を設けた場合であつたが、第7図
で示すように、左右両側板4,4の外面にラツチ
爪6,6′を設けても良い。この場合には、左右
両ラツチ爪6,6′のうち一方のラツチ爪6を前
記実施例のように、ガイド杆11の一端部に固着
したラツチ杆10′にて係合解除するように構成
する一方、鏡板4の裏面に、他方のラツチ爪6′
に対するラツチ杆10′を鏡板9裏面に左右移動
自在に装着し、該他方のラツチ杆10′の基端部
と前記ガイド杆11の他端部とを、中途部を鏡板
4にピン21枢着したリンク杆20を介して回動
自在に連結することにより、ガイド杆11が矢印
A方向に移動するのに伴つて他方のラツチ杆1
0′が矢印B方向に移動し、他方の側板4に設け
たラツチ爪6′を係合解除するように構成しても
良い。
また、実施例は連結部材19を四角形の貫通孔
18内に嵌挿することにより、引手17及びガイ
ド杆11の左右移動がガイドされるようにした場
合であつたが、必ずしも連結部材19にガイド機
能を保持せしめる必要はなく、また、引手17と
ガイド杆11とは連結部材19を介して連結する
ことなく、引手17又はガイド杆11の何れか一
方又は両方に、貫通孔18内に入り込む突出部を
形成し、この突出部を相手部材に対して直接的に
固着することによつて、両者を一体的に連結する
ようにしても良いのである。
更に、ラツチ杆10の左右移動をガイドする手
段としては、第7図及び第8図で示すように、金
属板をコ字状に凹み形成したガイド片23を鏡板
9裏面に固着し、その溝部23a内にラツチ杆1
0,10′を嵌挿するようにしても良い(ガイド
杆11もこの手段でガイドするようにしても良
い)。
第9図で示すのは、回転板24を利用してラツ
チ杆10,10′を左右移動させるようにした例
で、鏡板9裏面に回転板24を回転自在にピン2
5を枢着すると共に、回転中心を挟んだ上下位置
に、略水平配設したラツチ杆10,10′の基端
部を回動自在にピン16枢着し、回転板24のC
方向への回転に伴つて両ラツチ杆10,10′が
それぞれ敗退方向に水平移動してラツチ爪(図示
せず)を係合解除方向に回動させるように構成す
る一方、回転板24の上端部とガイド杆11の中
途部とを、中途部を鏡板9裏面にピン28枢着し
たリンク杆27を介して連結し、ガイド杆11が
矢印A方向に移動すのに伴つて、回転板24がC
方向に回転するようにしたものである。
なお、ガイド杆やラツチ杆は板状のみならず棒
状など他の形態であつても良いし、また、ラツチ
爪の形態も実施例に限るものではないことは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は抽斗の
斜視図、第2図はキヤビネツト本体に装架した状
態の要部平断面図、第3図は第2図の−視断
面図、第4図は第2図の−視図、第5図は第
4図の−視断面図、第6図は作用を示す要部
平断面図、第7図は他の実施例を示す背面図、第
8図は第7図の−視断面図、第9図は更に他
の実施例を示す背面図である。 1……抽斗、2……キヤビネツト本体、3……
キヤビネツト本体の側板、6……ラツチ爪、7…
…キヤビネツト本体の係合部、9……鏡板、10
……ラツチ杆、11……ガイド杆、12……連結
板、17……引手、18……貫通孔、19……連
結部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤビネツト等の本体左右側板間に前後動自在
    に装架した抽斗において、前記抽斗の左右側板の
    うち何れか一方または両方の側板外面に、前記キ
    ヤビネツト等本体における係合部に係合する方向
    に付勢されたラツチ爪を回動自在に設けると共
    に、前記鏡板の裏面には、前記ラツチ爪を係合解
    除方向に回動させるようにしたラツチ杆を左右移
    動自在に装着し、該ラツチ杆と前記鏡板の裏面に
    左右移動自在に装着したガイド杆とを、ガイド杆
    が一定方向に移動するのに伴つてラツチ杆がラツ
    チ爪を係合解除する方向に移動するように関連さ
    せる一方、前記抽斗の鏡板前面に、当該鏡板の左
    右に広い範囲にわたつて延びる引手を配設し、該
    引手と前記ガイド杆とを、両者が一体的に左右移
    動するよう鏡板に穿設した貫通孔を介して連結し
    たことを特徴とする抽斗のラツチ装置。
JP15997486U 1986-10-17 1986-10-17 Expired - Lifetime JPH0522598Y2 (ja)

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JP15997486U JPH0522598Y2 (ja) 1986-10-17 1986-10-17

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JPS6364862U JPS6364862U (ja) 1988-04-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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