JP5578506B2 - 引出し装置及びこれを備えた収納家具 - Google Patents

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本発明は、引出しを複数段に備えてなる袖デスクやワゴン等の収納家具に適用される引出し装置に係り、特にそのラッチ機構を安価に構成可能とした引出し装置及びこれを備えた収納家具に関するものである。
従来よりこの種の引出し装置は、特許文献1等に示されるように、引出しにラッチ要素を配置し、引出しを収納位置にまで没入させた際に前記ラッチ要素を当該引出しを受容する筐体の側壁に向かう方向に作動させて、当該側壁に設けた被係り合い部に係り合わせるように構成されている。
特開平9−252861号公報
ところで、前記引出し側のラッチ要素は、板状のラッチ本体の一部に開口を設けたものであり、対する筐体の側壁には、内側に向けて突出する爪部が樹脂等により形成されて、当該側壁に設けた装着孔に装着して構成されている。そして、引出しの前方への不慮の移動は、ラッチ要素の後縁側の開口縁が筐体側の爪部に突き当たって係止されるようにしている。
ところが、このような構成であると、引出し側と筐体側とに取り付ける部品としてラッチ要素と爪部が必要となる上に、それらを樹脂により作ると、金型コストが高くつく不具合がある。しかも、板状のラッチ本体に開口部を設けるためには周囲に開口部よりも大きい枠が必要になるため、ラッチ要素が大きくなり、樹脂の使用量も多くなる。その上、樹脂部品を筐体の側壁に取り付けた場合、ラッチ要素が突き当たった際の衝撃で外れるおそれもある。
特に、複数の引出しを使用する袖デスクやワゴン等の収納家具では、引出しの段数分だけ上記の不具合があり、また、同じ段の引出しでもラッチ要素の高さが異なる仕様のものでは筐体側の爪部の装着位置も変えなければならないため、筐体の共通化によるコストダウンが図りにくいという欠点もある。
本発明は、このような課題に有効に善処した引出し装置及びこれを備えた袖デスクやワゴン等の収納家具を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る引出し装置は、引出しにラッチ要素を配置し、引出しを収納位置にまで没入させた際に前記ラッチ要素を当該引出しを受容する筐体の側壁に向かう方向に作動させて、当該側壁に設けた被係り合い部に係り合わせるようにしたものであって、前記ラッチ要素を、ラッチ本体の一部に筐体の側壁に向けて突出する爪部を一体的に有してなるものにする一方、前記被係り合い部を、前記爪部を受容し当該爪部の前方への移動を規制する位置に規制壁部を有する凹所によって構成しており、同じ段に異なる種類の引出しを取り付け可能として、引出しの種類に応じて前記ラッチ要素の取り付け高さを異ならせるように構成したことを特徴とする。
このように構成すれば、筐体の側壁に取り付けていた樹脂部品を不要にすることができるので、部品点数と組付工数を有効に削減することが可能となる。しかも、板状のラッチ本体に開口部を設けるためには周囲に開口部よりも大きい枠が必要であるが、爪部を設けるのであれば板状のラッチ本体を爪部よりも大きくする必要が必ずしもないため、ラッチ要素を幅狭にして材料節減等も有効に追求することができる。その上、樹脂部品を筐体の側壁に取り付けた場合、ラッチ要素が突き当たった際の衝撃で外れることがあるが、本発明はラッチ要素側に爪部を一体的に設けているため、そのような不具合を生じることもない。
さらに、同じ段に異なる種類の引出しが取り付け可能であって引出しの種類に応じてラッチ要素の取付高さが異なるようにすることで、被係り合い部を比較的に緊密に配置して、より有効な構成とすることができる。
ガタつきを排除するとともに、ラッチ要素の取り付け高さの変更等に適切に対応するためには、凹所が、爪部を高さ方向に比較的緊密に受容し得る開口であり、その前側の開口縁を規制壁部としていることが有効である。
ラッチ要素の組み付け誤差や取付高さの変更等に有効に対応するためには、凹所が、取り付け高さ方向に延びる連続開口であり、その前側の開口縁のうち高さ方向の一部を規制壁部としていることが望ましい。
同様に、ラッチ要素の組み付け誤差や取付高さの変更等に有効に対応し、なおかつ筐体の強度向上にも資するためには、凹所が、側壁の一部に後方に開くように設けた折り曲げ片によって構成され、その折り曲げ片の高さ方向の一部を規制壁部としているものが挙げられる。
以上の引出し装置を用いて当該袖デスクやワゴン等の収納家具を構成することで、部品点数や組立工数の削減を通じて収納家具の低コスト化を有効に追求することが可能となる。
本発明は、以上説明したように、ラッチ要素側に爪部を一体的に設け、筐体側の被係り合い部を凹所としたため、従来より筐体側に設けていた樹脂等よりなる爪部を不要にして、部品点数と組立工数の削減、ひいてはコストダウンを有効に図ることが可能な引出装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を適用した袖デスクの一部分解斜視図。 同袖デスクを別角度から見た一部分解斜視図。 同実施形態の引出しラッチ機構を示す斜視図。 同実施形態の引出しロック機構の一部を示す斜視図。 同引出しロック機構の原理を示す一部破断した斜視図。 同引出しラッチ機構の具体的な構成を示す図。 同引出しラッチ機構の作用説明図。 同引出しラッチ機構の付随的な効果を説明する図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の他の変形例を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る引出し装置が適用される収納家具たる袖デスクDを分解して示すもので、天板D1の少なくとも一端側を袖部D2で支持して構成されている。
袖部D2は、左右の側壁11を、少なくとも底板12と背壁(図示しない)と上部横架材13とにより連結して形成される筐体1を主体とするもので、筐体1の組立後に天板D1を袖部D2上に載置し、上部横架材13に付帯させた図示しないボルトにより締結して組み付けられる。筐体1の内部には、上段に浅い引出し2が、中段及び下段に深い引出し3,4がそれぞれ組み込まれる。
筐体1の側壁11には、図3等に示すように前縁側に該側壁11の外板11a、前板11bおよび内板11cの間に扁平な空間を形成する前補強部11xが設けてあり、後縁側に図1及び図2に示すように当該側壁11の内側に前向き面11dと内向き面11eを形成する後補強部11yが設けてある。そして、前補強部11xと後補強部11yに、それぞれ各引出し2,3,4を出し入れ可能に支持するレール1a、1b、1cを取り付けている。
この実施形態の上段レール1aはローラを有する固定レールであり、中段レール1bは固定レールにローラを有する中間レールを装着したサスペンションレールであり、下段レール1cも固定レールにローラを有する中間レールを装着したサスペンションレールである。
上段の引出し2は、収納空間Saを形成する引出し本体21の前端部に鏡板23を装着してなるもので、その引出し本体21の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条24を設け、その突条24を袖部1の上段レール1aにスライド可能に支持させ得るようにしている。中段の引出し3は、収納空間Sbを形成する引出し本体31の前端部に鏡板33を装着してなるもので、その引出し本体31の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条34を設け、その突条34を袖部1の中段レール1bにスライド可能に支持させ得るようにしている。下段の引出し4は、収納空間Scを形成する引出し本体41の前端部に鏡板43を装着してなるもので、その引出し本体41の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条44を設け、その突条34を袖部1の下段レール1cにスライド可能に支持させ得るようにしている。
そして、筐体1と引出し2,3,4との間に、これらの引出し2,3,4を収納位置に係留する引出しラッチ機構5と、これらの引出し2,3,4を収納位置にロックする引出しロック機構6とを構成している。
引出しラッチ機構5は、図1〜図3に示すように、引出し2、3,4に設けたラッチ要素51a、51b、51cと、引出し2、3,4を収納する筐体1に設けた第1の被係り合い部52a、52b、52cとから構成される。ラッチ要素51a、51b、51cは、鏡板23.33.43の裏面から後方に延出した板状のもので、先端を引出し2,3、4の出し入れ方向と略直交する方向に作動させて筐体1の側壁11に対して接離させるように支持され、且つ引出し本体21,31,41の外側面から離れて筐体1の側壁11に向かう方向にバネ50により弾性付勢されている。中段の引出し3の鏡板33の裏面は実際には図4に示すような裏板33aが装着され、他の引出し2,4についても同様であって、図3に示すラッチ要素51a、51b、51cはこれらの裏板33等を貫通して後方に延出される。これに対して筐体1側の第1の被係り合い部52a、52b、52cは、前補強部11xの内板11cに設けられ、引出し2,3,4を収納位置にまで没入させた際に各々のラッチ要素51a、51b、51cを筐体1の側壁11の内面に向かう方向に作動させて、第1の被係り合い部52a、52b、52cに係り合わせるようにしている。引出し2,3,4の鏡板23,33,43にはラッチ要素51を第1の被係り合い部52から離脱させるための引出しレバー20,30,40が設けてある。
引出しロック機構6は、図1、図2及び図5に示すように、筐体1側に設けた回転体である施錠レバー61と、引出し2,3,4側に設けた第2の被係り合い部62a、62b、62cおよび施錠部63とから構成される。施錠レバー61は、筐体1の前補強部11xに形成した空間Sに収容された上下方向に長尺なもので、水平旋回可能によって、各引出し2,3,4に対応する高さ位置において一端部より径方向に向けてロック爪61a、61b、61cを突没させ得るようにしている。筐体1の前補強11xには、図2及び図5(b)に示すように、施錠レバー61の他端部のうち中段の引出し3に対応する高さ位置を前補強部11xの内板11cの内面側に表出させるための透窓60が設けてある。一方、図1及び図5(a)に示す第2の被係り合い部62a、62b、62cは、各引出し2,3,4において施錠レバー61の各ロック爪61a、61b、61cに対応する位置に設けてある。図5(a)で第2の被係り合い部62b(62a、62c)は板金をV字状に折り曲げたものを図示しているが、実際にこのような形態は図1に示す中段引出し3および下段引出し4の第2の被係り合い部62b、62cのみで、上段引出し2の第2の被係り合い部62aは実際には図1に示すように突条24を切り欠いて設けた凹部とされている。また、施錠部63は、図4及び図5(b)に示すように中段の引出し3に設けられて、施錠操作により、図4に示すように鏡板22の裏面に設けた施錠杆63aを水平側方に突没させるように構成されている。この施錠杆63aは、中段引出し3の収納位置で図5(b)に示すように前記透窓60に対向する部位に位置づけられ、錠操作により施錠杆63aが側方に突出すると、透窓60内に進入して施錠レバー61の他端部を押圧し、これにより施錠レバー61が矢印方向に回転して、一端部に設けた図5(a)のロック爪61a、61b、61cが想像線で示す位置に突出し、これにより対応する引出し2,3,4の第2の被係り合い部62a、62b、62cに前後方向に係り合って、引出し2,3,4の引出し動作を禁止するものである。
このような構成において、本実施形態は、前記引出しラッチ機構5のラッチ要素51a、51b、51cを、図6に示すように板状のラッチ本体5aの一側面に筐体1の側壁11に向けて突出する爪部5bを一体的に有してなるものにする一方、前記第1の被係り合い部52a、52b、52cを、前記爪部5bを受容し当該爪部5bの前方への移動を規制する位置に規制壁部5c1を有する凹所5cによって構成している。
ラッチ要素51a、51b、51cは、ラッチ本体5aと爪部5bとを樹脂により一体成形したもので、ラッチ本体5aは図3に示すように基端を支軸回りに回転可能に支持されて先端を後方に延出させた板状をなし、爪部5bは図6に示すようにその先端に平面視ほぼ三角形状に形成されて、反先端側を係止面5b1とされている。このラッチ要素51a、51b、51cは、前述したバネ50によって爪部5bが外側方すなわち引出し本体21,31,41の側板から離れる方向へ弾性付勢されて、図7(d)に示す所定位置にオフセットされるとともに、引出し2,3,4の鏡板23,33,43(図3参照)に付随する引出しレバー20,30,40に入力される矢印方向の操作力が伝達部を介してラッチ要素51a、51b、51cに伝わり、当該51a、51b、51cが弾性力に抗して内側方すなわち筐体1の側壁11から離れて引出し本体21,31,41の側板に近づく方向へ回転するように関連づけられている。
一方、この実施形態における筐体1側の被係り合い部52a、52b、52cを構成する凹所5cは、図3、図5及び図6に示すように前補強部11に設けた矩形状の開口であって、高さ寸法hが爪部5bを比較的緊密に収容し得る大きさをなし、前側の開口縁を規制壁部51cとしている。前補強部11xは板金素材で作られており、前記凹所5cの開口は板金素材である前補強部11xにプレスによって穿孔されている。
すなわち、図7(d)→(c)→(b)→(a)に示すように引出し2,3,4を押し込むと、ラッチ要素51a、51b、51cは一時的に前補強部11xの内面と干渉して内側へ没入し、凹所5cの開口に到達した際に図3のバネ50により突出して、爪部5bを第1の被係り合い部52a、52b、52cである凹所5cの開口に進入させ、係止面5b1を規制壁部5c1に係り合わせる。この状態で引出し2,3,4を引き出そうとしても、引出し力がラッチ要素52a、52b、52cの開口からの離脱力とならないように爪部5bの係止面5b1と凹所5cの規制壁部5cとのなす角度が予め設定してあり、引出しレバー20,30,40を操作しない限りラッチ状態が解除されることがないようにしている。なお、この係止面51bは、ラッチ要素51a、51b、51cの支軸nからの距離Rが一定となるように形成されており、引出し2,3,4の押し込み位置が変わらない限り、ラッチ要素51a、51b、51cが凹所52a、52b、52cの開口から外れるまでの間に係止面5b1と規制壁部5c1とのクリアランスが変わらないように設定されている。したがって、収納位置から引出しレバー20,30,40の操作と引出し2,3,4を引き出す操作とが同時に行われても、図7(a)のクリアランスが同図(b)に至って無くなるまでの間にラッチ要素51a、51b、51cを凹所5cの開口から離脱させる動作をスムーズに行うことができ、たとえ図7(b)に示すように係止面5b1が規制壁部5c1に突き当たっても、その位置でのラッチ要素51a、51b、51cにスムーズな回転動作を確保できるものとなっている。
以上のように本実施形態は、ラッチ要素51a、51b、51cを構成するラッチ本体5aの一部に筐体1の側壁11に向けて突出する爪部5bを一体的に設ける一方で、被係り合い部52a、52b、52cを、爪部5bを受容し当該爪部5bの前方への移動を規制する位置に規制壁部5c1を有する凹所5cによって構成しているため、筐体1の側壁側にはプレスによって開口を設けるだけで、従来より筐体1の側壁に取り付けていた爪部となる樹脂部品を不要にするとともに、その爪部を従来より引出し2,3,4側に設けていたラッチ要素51a、51b、51cに成形時に樹脂一体成形することができる。このため、部品点数と組付工数を有効に削減することが可能となる。しかも、板状のラッチ本体5aに開口部を設けるためには周囲に開口部よりも大きい枠が必要であり、開口部を大きくすればラッチ本体5aのサイズは更に大きくなることが不可欠であったが、本実施形態においては、爪部5bを設けるために板状のラッチ本体5aを爪部5bよりも大きくすることは必須ではないため、ラッチ要素51a、51b、51cの上下幅を必要であれば図6の状態よりも更に小さく(例えば爪部5bの高さ寸法hと同等程度に)することも可能であり、極力幅狭に構成して材料節減等も有効に追求することも可能になる。
具体的には、凹所5cが、高さ方向に爪部5bを比較的緊密に収容し得る大きさの開口であり、その前側の開口縁を規制壁部5c1としているため、上下方向へのがたつきを極力排除することができることに加えて、例えば、図8に示すように中段の引出し3を取り除いて下段の引出し4を入れ替えるといったように、同じ段に異なる種類の引出しを取り付け可能とする場合、引出しの種類に応じてラッチ要素51の取付高さが上下に若干異なるときには、図1に示すように被係り合い部52bを予め複数箇所に設けておくことが必要となるが、凹所5cの開口が極力小さく抑えられることで、ラッチ要素の高さ違いに対応して被係り合い部52bを比較的緊密に隣接配置しておくことができるものとなる。
特に、このような引出し装置を備えた袖デスクDにおいては、複数の引出し2,3,4を有するため、各々のラッチ部品の部品点数を削減することでコストダウン及び工数の累積的な削減効果が期待できる上に、筐体1側をシンプルな構造にして共通化することによる更なるコストダウンの効果も見込めるものとなる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記のようにラッチ要素側に爪部を設け、筐体側に被係り合い部として凹所を設ける構成によれば、図9に示すように、凹所105cを取り付け高さ方向に延びる連続開口とし、その前側の開口縁のうち高さ方向の一部を規制壁部105c1とするのも有効である。このように構成すると、上下にラッチ要素151の組み付け誤差や取り付け高さの変更等があっても、当該ラッチ要素151を連続開口に確実に係り合わせることができ、引出しの種類に応じて同じ段に配置される引出しに付随するラッチ要素151の取付高さが図中想像線のように異なる場合にも有効に対応することができる。さらに、図9(b)に示すように、各段の引出しに付随するラッチ要素251a、251b、251cを凹所205cたる共通の連続開口に係り合わせるように構成することも可能であり、段数が違う引出し装置への展開等も容易となる。
あるいは、図10(a)に示す凹所305cのように、側壁311の一部に後方に開くように設けた折り曲げ片350によって構成し、その折り曲げ片350の高さ方向の一部を規制壁部305c1として利用するようにしてもよい。このようにしても、ラッチ要素351の上下方向への組み付け誤差や取り付け高さの変更等に確実に対応させることができ、更には同図(b)に示すように、各段のラッチ要素351a、351b、351cを共通に係り合わせることができるほか、筐体301の強度を有効に向上させることにもつながるものとなる。
さらに、爪部はラッチ本体と一体的であれば、必ずしも樹脂一体成形する必要はなく、ラッチ本体と爪部を別々に構成して、爪部をラッチ本体に嵌め込むように構成する態様も実施可能である。この場合、ラッチ本体は金属等であっても構わない。
さらにまた、本発明の引出し装置を適用して独立して利用可能なワゴンを構成するなど、適用可能な収納家具も上記に限定されるものではなく、その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…筐体
2,3,4…引出し
5a…ラッチ本体
5b…爪部
5c…凹所
5c1…規制壁部
11…側壁
51a、51b、51c…ラッチ要素
52a、52b、52c…被係り合い部(第1の被係り合い部)
151…ラッチ要素
251a、251b、251c…ラッチ要素
351…ラッチ要素
351a、351b、351c…ラッチ要素

Claims (5)

  1. 引出しにラッチ要素を配置し、引出しを収納位置にまで没入させた際に前記ラッチ要素を当該引出しを受容する筐体の側壁に向かう方向に作動させて、当該側壁に設けた被係り合い部に係り合わせるようにしたものであって、
    前記ラッチ要素を、ラッチ本体の一部に筐体の側壁に向けて突出する爪部を一体的に有してなるものにする一方、
    前記被係り合い部を、前記爪部を受容し当該爪部の前方への移動を規制する位置に規制壁部を有する凹所によって構成しており、
    同じ段に異なる種類の引出しを取り付け可能として、引出しの種類に応じて前記ラッチ要素の取り付け高さを異ならせるように構成したことを特徴とする引出し装置。
  2. 凹所が、爪部を高さ方向に比較的緊密に受容し得る開口であり、その前側の開口縁を規制壁部としている請求項1記載の引出し装置。
  3. 凹所が、取り付け高さ方向に延びる連続開口であり、その前側の開口縁のうち高さ方向の一部を規制壁部としている請求項2記載の引出し装置。
  4. 凹所が、側壁の一部に後方に開くように設けた折り曲げ片によって構成され、その折り曲げ片の高さ方向の一部を規制壁部としている請求項1記載の引出し装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の引出し装置を備えたことを特徴とする収納家具。
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