JP5403540B2 - 引出し装置及びこれを備えた収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、引出しを複数段に備えてなる袖デスクやワゴン等の収納家具に適用される引出し装置に係り、特に引出しの割り付けパターンの違いに適切に対応可能とした引出し装置及びこれを備えた収納家具に関するものである。
従来よりこの種の引出し装置は、特許文献1等に示されるように、前方に開口する筐体の両側壁にレールを配し、これらのレールに引出しの両側を出し入れ可能に支持させるように構成されている。
この種の引出し装置は、上下方向に複数段の引出しを有しているのが通例であり、レールはその段数分だけ筐体の側壁に備えられている。
特開平5−214869号公報
ところで、従来の引出し装置は、各引出しに対応するレールを、筐体の側壁における予め定めた割り付け位置に溶接等により固定して取り付けているのが通例である。このため、仕様ごとに筐体を製造しなければならない不便さがある。例えば、筐体の大きさは同じであるが、仕様によっては同じ段に深さ等の異なる別仕様の引出しが取り付けられる場合や、上側の引出と下側の引出が入れ替わる場合、段数違いの引出し装置が構成される場合等がある。これらの仕様違いのものでは、レールの割り付け位置が異なるため、製造工程の早い段階からそれぞれの割り付け位置にレールを固定した仕様ごとの筐体を製造しなければならないため、製造工程の合理化を通じてコスト削減を図ることが難しいという問題がある。また、ノックダウンができない不便さや、上段と中段を入れ替えるなどの事後的な仕様変更にも対応できないという不便さが伴うものである。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の引出し装置は、前方に開口する筐体の両側壁にレール取付部を設定し、これらのレール取付部に、引出しの両側を支持するレールを取り付けるようにしたものであって、前記レール取付部は、レールの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔及び後レール取付孔を含む組からなり、これらのレール取付孔にレールに設けた係り合い部を着脱可能に係り合わせ得るように構成するとともに、少なくとも何れかの段のレール取付部は、レールの割り付けパターンに対応して前レール取付孔及び後レール取付孔を含む組を複数組有しており、何れかの組を選択して同じ段に異なる種類のレールを取り付け得るように構成したことを特徴とする。
このようにすれば、同じ段に深さ等の異なる別仕様の引出しを取り付ける場合や、上下で引出を入れ替える場合、段数違いの引出し装置を構成する場合等にも、筐体の共通化を図ることができ、しかも、着脱式であるため、共通の筐体に対して、レールを取り付ける最終工程で品種を決めることができ、製造工程の共通化や合理化によるコスト削減を有効に果たすことができる。また、工具を使わないノックダウンにも資するほか、上段と中段を入れ替えるなどの事後的な仕様変更にも工具を使わずに有効に対応することができるようになる。
異なる組に属する前レール取付孔同士および後レール取付孔同士の開口位置が上下方向に接近してオフセットしている場合に、レール取付孔の機能を担保するためには、異なる組に属する前レール取付孔同士および後レール取付孔同士のうち必要な方の開口位置を更に前後方向にオフセットさせておくことが好ましい。
レール取付部に対してレールの取り付け間違いが生じることを有効に防止するためには、前レール取付孔と後レール取付孔の間の相対位置関係が、組ごとに異ならせてあり、対応するレールの係り合い部同士も相対位置関係が異ならせてあることが望ましい。
同様の趣旨で、異なる組に属する前レール取付孔同士又は後レール取付孔同士の少なくとも何れか一方は、開口の大きさ又は形状が異ならせてあり、対応するレールの係り合い部同士も大きさ又は形状が異ならせてあるものも有効である。
特に、レールの取り付けに容易かつ確実な作業性を実現するためには、後レール取付孔が前方に開口し、レールの後部に設けた後向きに開く爪状の後係り合い部を後方に移動させて係り合わせるものであるとともに、前レール取付孔が内側方に開口し、レールの前部に設けた下向きに開く爪状の前係り合い部を下方に移動させて係り合わせるものであって、異なる組に属する後レール取付孔同士の開口位置および大きさ、形状等の形態が異ならせてあることが効果的である。
筐体の内側面より突出して引出しに係り合うロック爪を有する引出しロック機構を備える場合に、上記の効果を有効に担保するためには、割り付けによってレールが配置される可能性がある領域を避けた位置に当該ロック爪を配置しておくことが望ましい。
本発明の好適な適用対象としては、引出し装置を備える袖デスクやワゴン等の収納家具が挙げられる。
本発明の引出し装置は、以上説明した構成であるから、異なる仕様の引出し装置を構成する際の製造工程の共通化や合理化によるコスト削減を有効に果たすことができる。また、工具を使わないノックダウンにも資するほか、上段と中段を入れ替えるなどの事後的な仕様変更にも工具を使わずに有効に対応することができるようになる。
本発明の一実施形態を適用した袖デスクの一部分解斜視図。 同袖デスクを別角度から見た一部分解斜視図。 同実施形態の引出しラッチ機構を示す斜視図。 同実施形態の引出しロック機構の一部を示す斜視図。 同引出しロック機構の原理を示す一部破断した斜視図。 同引出し装置のレール取付構造を示す斜視図。 同実施形態におけるレール後部の取り付け手順を示す図。 同実施形態におけるレール前部の取り付け手順を示す図。 同実施形態におけるレールの割り付けパターンの一例を示す図。 同実施形態におけるレールの割り付けパターンの他の例を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る引出し装置が適用される収納家具たる袖デスクDを分解して示すもので、天板D1の少なくとも一端側を袖部D2で支持して構成されている。
袖部D2は、左右の側壁11を、少なくとも底板12と背壁(図示しない)と上部横架材13とにより連結して形成される筐体1を主体とするもので、筐体1の組立後に天板D1を袖部D2上に載置し、上部横架材13に付帯させた図示しないボルトにより締結して組み付けられる。筐体1の内部には、上段に浅い引出し2が、中段及び下段に深い引出し3,4がそれぞれ組み込まれる。
筐体1の側壁11には、図3等に示すように前縁側に該側壁11の外板11a、前板11bおよび内板11cの間に扁平な空間を形成する前補強部11xが設けてあり、後縁側に図1及び図2に示すように当該側壁11の内側に前向き面11dと内向き面11eを形成する後補強部11yが設けてある。そして、前補強部11xと後補強部11yに、それぞれ各引出し2,3,4を出し入れ可能に支持するレール1a、1b、1cを取り付けている。
この実施形態の上段レール1aはローラを有する固定レールであり、中段レール1bは固定レールにローラを有する中間レールを装着したサスペンションレールであり、下段レール1cも固定レールにローラを有する中間レールを装着したサスペンションレールである。
上段の引出し2は、収納空間Saを形成する引出し本体21の前端部に鏡板23を装着してなるもので、その引出し本体21の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条24を設け、その突条24を袖部1の上段レール1aにスライド可能に支持させ得るようにしている。中段の引出し3は、収納空間Sbを形成する引出し本体31の前端部に鏡板33を装着してなるもので、その引出し本体31の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条34を設け、その突条34を袖部1の中段レール1bにスライド可能に支持させ得るようにしている。下段の引出し4は、収納空間Scを形成する引出し本体41の前端部に鏡板43を装着してなるもので、その引出し本体41の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条44を設け、その突条34を袖部1の下段レール1cにスライド可能に支持させ得るようにしている。
そして、筐体1と引出し2,3,4との間に、これらの引出し2,3,4を収納位置に係留する引出しラッチ機構5と、これらの引出し2,3,4を収納位置にロックする引出しロック機構6とを構成している。
引出しラッチ機構5は、図1〜図3に示すように、引出し2、3,4に設けたラッチ要素51a、51b、51cと、引出し2、3,4を収納する筐体1に設けた第1の被係り合い部52a、52b、52cとから構成される。ラッチ要素51a、51b、51cは、鏡板23.33.43の裏面から後方に延出した板状のもので、先端を引出し2,3、4の出し入れ方向と略直交する方向に作動させて筐体1の側壁11に対して接離させるように支持され、且つ引出し本体21,31,41の外側面から離れて筐体1の側壁11に向かう方向にバネ50により弾性付勢されている。中段の引出し3の鏡板33の裏面は実際には図4に示すような裏板33aが装着され、他の引出し2,4についても同様であって、図3に示すラッチ要素51a、51b、51cはこれらの裏板33等を貫通して後方に延出される。これに対して筐体1側の第1の被係り合い部52a、52b、52cは、前補強部11xの内板11cに設けられ、引出し2,3,4を収納位置にまで没入させた際に各々のラッチ要素51a、51b、51cを筐体1の側壁11の内面に向かう方向に作動させて、第1の被係り合い部52a、52b、52cに係り合わせるようにしている。引出し2,3,4の鏡板23,33,43にはラッチ要素51を第1の被係り合い部52から離脱させるための引出しレバー20,30,40が設けてある。
引出しロック機構6は、図1、図2及び図5に示すように、筐体1側に設けた回転体である施錠レバー61と、引出し2,3,4側に設けた第2の被係り合い部62a、62b、62cおよび施錠部63とから構成される。施錠レバー61は、筐体1の前補強部11xに形成した空間Sに収容された上下方向に長尺なもので、水平旋回可能によって、各引出し2,3,4に対応する高さ位置において一端部より径方向に向けてロック爪61a、61b、61cを突没させ得るようにしている。筐体1の前補強11xには、図2及び図5(b)に示すように、施錠レバー61の他端部のうち中段の引出し3に対応する高さ位置を前補強部11xの内板11cの内面側に表出させるための透窓60が設けてある。一方、図1及び図5(a)に示す第2の被係り合い部62a、62b、62cは、各引出し2,3,4において施錠レバー61の各ロック爪61a、61b、61cに対応する位置に設けてある。図5(a)で第2の被係り合い部62b(62a、62c)は板金をV字状に折り曲げたものを図示しているが、実際にこのような形態は図1に示す中段引出し3および下段引出し4の第2の被係り合い部62b、62cのみで、上段引出し2の第2の被係り合い部62aは実際には図1に示すように突条24を切り欠いて設けた凹部とされている。また、施錠部63は、図4及び図5(b)に示すように中段の引出し3に設けられて、施錠操作により、図4に示すように鏡板22の裏面に設けた施錠杆63aを水平側方に突没させるように構成されている。この施錠杆63aは、中段引出し3の収納位置で図5(b)に示すように前記透窓60に対向する部位に位置づけられ、錠操作により施錠杆63aが側方に突出すると、透窓60内に進入して施錠レバー61の他端部を押圧し、これにより施錠レバー61が矢印方向に回転して、一端部に設けた図5(a)のロック爪61a、61b、61cが想像線で示す位置に突出し、これにより対応する引出し2,3,4の第2の被係り合い部62a、62b、62cに前後方向に係り合って、引出し2,3,4の引出し動作を禁止するものである。
このような構成において、本実施形態のレール取付構造は、前記各引出し2,3,4に対応するレール1a、1b、1cを、筐体1の側壁11の予め定めた割り付け位置に溶接等により固定して取り付けるのではなく、先ず図6に示すように引出し2,3,4の段数に対応するレール取付部7a、7b、7cを側壁11に設け、これらのレール取付部7a、7b、7cに、引出し2,3、4の両側を支持するレール1a、1b、1cを着脱可能に取り付けるようにしている。その際、本実施形態は、レール取付部7a、7b、7cをレール1a、1b、1cの割り付けパターンに対応させている。具体的には、中段のレール1bと下段のレール1cに、仕様に応じて図9及び図10に示すような種類の異なる中段レール(1b、1b)、下段レール(1c、1c)が取り付けられることに備えて、図6に示すレール取付部7a、7b、7cのうち、中段のレール取付部7b及び下段のレール取付部7cを複数の割り付けパターンに対応できるように複数組で構成している。添え字はその組を示しているものである。
以下、図6及び図9、図10を参照して具体的に説明すると、上段のレール取付部7aは、上段レール1aの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔71a及び後レール取付孔72aを含む組からなり、後レール取付孔72aは後補強11yの前向き面11dに前方に開口するように設けられ、前レール取付孔71aは前補強11xの内板11cに内側に開口するように設けられている。中段のレール取付部7bは、レール1b(1b)の前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔71b(71b)及び後レール取付孔72b(72b)を含む2つの組7b,7bを上下に隣接配置した構成からなり、後レール取付孔72b(72b)は後補強11yに前方に開口するように設けられ、前レール取付孔71b(71b)は前補強11xに内側に開口するように設けられている。下段のレール取付部7cは、レール1c(1c)の前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔71c(71c)及び後レール取付孔72c(72c)を含む2つの組7c,7cを上下に隣接配置した構成からなり、後レール取付孔72c(72c)は後補強11yに前方に開口するように設けられ、前レール取付孔71c(71c)は前補強11xに内側に開口するように設けられている。ここで「含む」としているのは、必要に応じてレールの前後方向の中間部に更に取付孔が設けられる態様があり得るからである。
一方、上段のレール取付部7aに取り付けられる上段のレール1aは、後部において後向きに開く爪状の後係り合い部82aと、前部において下向きに開く爪状の前係り合い部81aとを有しており、図7に示すように、レール1aを後方に移動させて後係り合い部82aを後レール取付孔72aに差し込み、その状態で図8に示すようにレール1aの前部を下方に移動させて前係り合い部81aを前レール取付孔71aに係り合わせることにより、当該上段レール1aをレール取付部7aに取り付けるようにしている。前係り合い部81a、後係り合い部82aともに切り起こし片であり、前係り合い部81aの上方には当該前係り合い部81aとは逆方向に切り起こされて係り合い動作の最後に前レール取付孔71aの上縁に嵌り込む突起部81a´が設けてある。
図6に示す中段レール1bおよび下段レール1cにも、上記上段レール1aと同様の後係り合い部82b、82cや前係わり合い部81b、81c、突起部81b´、81c´が設けられている。ただし、図6及び図9に示す下側のレール取付部7b,7cに取り付けられるレール1b、1cと、図10に示す上側のレール取付部7b,7cに取り付けられるレール1b、1cとでは、前係り合い部81b、81cや後係わり合い部82b、82cの位置や大きさ等が異ならせてある。それは、引出2,3の仕様に対応している。
図6及び図9に示す中段レール1b及び下段レール1cは、この実施形態ではローラ式のサスペンションレールであり、図10に示す中段レール1b及び下段レール1cは、この実施形態ではボール式のサスペンションレールである。そして、図9に示す中段レール1bに支持される中段引出し3は、底が深くてA4サイズのファイルを背表紙を下にして収容できるものであり、図10に示す中段レール1bに支持される中段引出し3は、底が浅くてB5サイズのファイルを背表紙を下にして収容できるものである。また、このような中段引出し3,3の相違に対応して、下段引出し4は、図9の下段引出し4よりも図10の下段引出し4の方が上下寸法の大きいものとなっている。上段レール1aは上段引出し2とともに図9、図10に共通のものが用いられている。これらは、引出しの機能とレールの機能の関係を示す一例に過ぎず、実際には更に異なるバリエーションが存在している。
この実施形態における図9及び図10の中段のレール取付部7b,7bについて見ると、下側の組に属する前レール取付孔71bと上側の組に属する前レール取付孔71bとは上下方向にオフセットし、下側の組に属する後レール取付孔72bと上側の組に属する後レール取付孔72bも上下方向にオフセットしていることに加えて、前レール取付孔71b、71b同士は、開口位置が更に前後方向にオフセットしている。このため、前レール取付孔71b、71bは、開口同士を連通させることなく上下方向に近接した配置が可能となっている。また、下側の組に属する前レール取付孔71bと後レール取付孔72bの間の相対位置関係と、上側の組に属する前レール取付孔71bと後レール取付孔72bの間の相対位置関係とを見ると、前者の前後方向間隔dよりも後者の前後方向間隔dの方が大きい上に、前者の上下変位量δの方が後者の前後変位量δよりも大きい。中段レール1b,1bの係り合い部81b,81b,82b,82bもこれらに対応している。したがって、中段レール1bは下側の組のレール取付部7bのみに取り付けることが可能とされ、中段レール1bは上側のレール取付部7bのみに取り付けることが可能とされている。
一方、下段のレール取付部7c,7cについて見ると、異なる組に属する前レール取付孔71c,71c同士および後レール取付孔72c,72c同士も、開口位置が上下方向にオフセットしており、さらに前レール取付孔71c,71c同士は、開口位置が前後方向にもオフセットしている。このため、レール取付孔71c,71cは、開口同士を連通させることなく上下方向に近接した配置が可能となっている。また、下側の組に属する前レール取付孔71cと後レール取付孔72bの間の相対位置関係と、上側の組に属する前レール取付孔71bと後レール取付孔72cの間の相対位置関係とを見ると、前者の前後方向間隔Δよりも後者の前後方向間隔Δの方が大きい。下段レール1c,1cの係り合い部81c,81c,82c,82cもこれらに対応している。したがって、下段レール1cは下側の組のレール取付部7cのみに取り付けることが可能とされ、下段レール1cは上側のレール取付部7cのみに取り付けることが可能とされている。さらに、下に位置する後レール取付孔72cの上下開口寸法Lよりも、上に位置する後レール取付孔72cの上下開口寸法Lの方が大きく、下段レール1c,1cの係り合い部82c,82cもこれに対応していて、一見して何れのレールの取付先であるかが明瞭とされている。なお、図9における後レール取付孔72a、72b(72b,72b)、72c(72c,72c)の開口の大きさ等も、上段、中段、下段の間で段ごとに適宜大きさを変えている。
なお、図3に示した引出しロック機構6を構成するロック爪61b、61cは、割り付けによってレール1b、1cが配置される可能性がある領域を避けた位置に配されており、ロック爪61aは、レール1aに設けた切欠を介して突没することが許容されている。
以上のように、本実施形態の引出し装置は、前方に開口する筐体1の両側壁11にレール取付部7a、7b、7cを設定し、これらのレール取付部7a、7b、7cに、引出し2,3,4の両側を支持するレール1a、1b、1cを取り付けるにあたり、レール取付部7a、7b、7cを、レール1a、1b、1cの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔及び後レール取付孔を含む組からなるものにし、これらの組の前レール取付孔71a、71b(71b,71b)、71c(71c,71c)及び後レール取付孔72a、72b(72b,72b)、72c(72c,72c)に、レール1a、1b、1cに設けた前係り合い部81a、81b(81b,81b)、81c(81c,81c)及び後係り合い部82a、82b(82b,82b)、82c(82c,82c)を着脱可能に係り合わせ得るように構成したものである。そして、中段及び下段のレール取付部7b、7cを、レール1b,1b,1c,1cの割り付けパターンに対応して複数のレール取付部を構成する組7b,7b,7c,7cからなるものにし、何れかの組を選択して同じ段に異なる種類のレール1b,1b,1c,1cを取り付け得るようにしたものである。
このようにすれば、同じ段に深さ等の異なる別仕様の引出し3,3、4,4を取り付ける場合や、上下の引出3,4(3、4)を入れ替える場合や、段数違いの引出支装置を構成する場合等に、共通の筐体1を用いることができ、しかも、着脱式であるため、共通の筐体1に対して最終工程で何れのレール1b,1b,1c,1cを取り付けるかを決定することができて、製造工程の共通化や合理化、部品点数の削減によるコストダウンを有効に図ることができるようになる。また、工具を使わないノックダウンにも資するものとなり、さらに、上段と中段を入れ替えるなどの事後的な仕様変更にも工具を使わずに有効に対応することが可能となる。
具体的には、同じ段の異なる組に属する前レール取付孔71b,71b同士および後レール取付孔72b,72b同士(前レール取付孔71c,71c同士および後レール取付孔72c,72c同士)は、開口位置が上下方向にオフセットし、かつ異なる組に属する前レール取付孔71b,71b同士(前レール取付孔71c,71c同士)は、開口位置が更に前後方向にオフセットしているので、上下のレール取付孔71b,71b同士(71c,71c同士)を接近させて設けてもそれらが連通してレール取付孔の機能が失われることがなく、種々の仕様に有効に対応することができる。
また、前レール取付孔71bと後レール取付孔72bの間の相対位置関係や、前レール取付孔71bと後レール取付孔72bの間の相対位置関係も、添え字で示す組ごとに異ならせてあり、対応するレール1b、1cの係り合い部81b、82b同士、81c、82c同士も、添え字で示す組ごとに相対位置関係が異ならせてあるので、同じ段のレール取付部7b(7b,7b)、7c(7c,7c)に対してレール1b(1b,1b)、1c(1c,1c)の取り付け間違いが生じることも有効に防止することができる。
さらに、後レール取付孔72c,72c同士などは、開口の大きさが異ならせてあり、対応するレール1c,1cの係り合い部82c,82c同士も大きさが異ならせてあって、これらの点も、レールに取り付け間違いが生じることを防止する上で奏効するものとなる。勿論、形状を異ならせた場合等にも同様の効果が奏される。
特に、この後レール取付孔72c,72cについて更に詳述すると、これらは前方に開口していて、レール1c,1cの後部に設けた後向きに開く爪状の後係り合い部82c,82cを後方に移動させて係り合わせるものであり、前レール取付孔71c,71c2は内側方に開口し、レール1c,1cの前部に設けた下向きに開く爪状の前係り合い部81c,81cを下方に移動させて係り合わせるものであるため、レール1c,1cの後方を差し込み、前方を落とし込むことで簡単に装着作業を行うことができる上に、後レール取付孔72c,72cの開口位置と形態がレール1c,1cごとに異なることで、後レール取付孔72c,72cと後係り合い部81c,81cを視認するだけでその位置に取り付けるべき適切なレールであるか否かを判断することが容易となり、取り付け間違いを早い段階で防止する上で有用なものとなる。勿論、形状を異ならせも同様の効果が得られる。
さらに、割り付けによってレール1a、1b、1cが配置される可能性がある領域を避けた位置に、筐体1の内側面より突出して引出し2,3,4に係り合うロック爪61a、61b、61cを配置して、引出しロック機構6を構成しているので、仕様変更に容易に対応できるという本実施形態の効果を有効に担保しておくことができる。
とりわけ、このような引出し装置を備えた袖デスクDにおいては、収納するファイルの大きさや、ファイルボックス対応品であるか否か等によって、様々なバリエーション展開がされているため、上記の効果が特に顕著に奏されるものとなる。
なお、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。また、本発明の引出し装置を適用して独立したワゴンを構成するなど、適用可能な収納家具も上記に限定されるものではない。
1…筐体
1a、1b、1b,1b,1c、1c,1c…レール
2,3,4…引出し
7a、7b、7b,7b,7c、7c,7c…レール取付部
71a、71b、71b,71b、71c、71c,71c…前レール取付孔
72a、72b、72b,72b、72c、72c,72c…後レール取付孔
81a、81b、81b,81b、81c、81c,81c…前係り合い部
82a、82b、82b,82b、82c、82c,82c…後係り合い部

Claims (7)

  1. 前方に開口する筐体の両側壁にレール取付部を設定し、これらのレール取付部に、引出しの両側を支持するレールを取り付けるようにしたものであって、
    前記レール取付部は、レールの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔及び後レール取付孔を含む組からなり、これらのレール取付孔にレールに設けた係り合い部を着脱可能に係り合わせ得るように構成するとともに、少なくとも何れかの段のレール取付部は、レールの割り付けパターンに対応して前レール取付孔及び後レール取付孔を含む組を複数組有しており、何れかの組を選択して同じ段に異なる種類のレールを取り付け得るように構成したことを特徴とする引出し装置。
  2. 異なる組に属する前レール取付孔同士および後レール取付孔同士は、開口位置が上下方向にオフセットし、かつ異なる組に属する前レール取付孔同士および後レール取付孔同士の少なくとも何れか一方は、開口位置が更に前後方向にオフセットしている請求項1記載の引出し装置。
  3. 前レール取付孔と後レール取付孔の間の相対位置関係が、組ごとに異ならせてあり、対応するレールの係り合い部同士も相対位置関係が異ならせてある請求項1記載の引出し装置。
  4. 異なる組に属する前レール取付孔同士又は後レール取付孔同士の少なくとも何れか一方は、開口の大きさ又は形状が異ならせてあり、対応するレールの係り合い部同士も大きさ又は形状が異ならせてある請求項1記載の引出し装置。
  5. 後レール取付孔は前方に開口し、レールの後部に設けた後向きに開く爪状の後係り合い部を後方に移動させて係り合わせるものであり、前レール取付孔は内側方に開口し、レールの前部に設けた下向きに開く爪状の前係り合い部を下方に移動させて係り合わせるものであって、異なる組に属する後レール取付孔同士の開口位置および大きさ、形状等の形態が異ならせてある請求項1〜4何れかに記載の引出し装置。
  6. 割り付けによってレールが配置される可能性がある領域を避けた位置に、筐体の内側面より突出して引出しに係り合うロック爪を配置して、引出しロック機構を構成している請求項1〜5何れかに記載の引出し装置。
  7. 請求項1〜6何れかに記載の引出し装置を備えたことを特徴とする収納家具。


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