JP5131445B2 - 車両用のスライドコンソール - Google Patents

車両用のスライドコンソール Download PDF

Info

Publication number
JP5131445B2
JP5131445B2 JP2007231679A JP2007231679A JP5131445B2 JP 5131445 B2 JP5131445 B2 JP 5131445B2 JP 2007231679 A JP2007231679 A JP 2007231679A JP 2007231679 A JP2007231679 A JP 2007231679A JP 5131445 B2 JP5131445 B2 JP 5131445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
console
main body
lever
operation lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007231679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008174214A (ja
Inventor
光雄 小倉
実 柴田
直樹 大松
慎二 熊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2007231679A priority Critical patent/JP5131445B2/ja
Priority to US12/000,211 priority patent/US7543874B2/en
Publication of JP2008174214A publication Critical patent/JP2008174214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5131445B2 publication Critical patent/JP5131445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

本発明は、車両用のスライドコンソールに関するものである。
近年のMPV(Multi Purpose Vehicle)、SUV(Sport Utility Vehicle)等の車両では、車幅方向における中間部分に配置されるコンソールとして、その利便性の向上を意図して、車両の進行・後退方向(前後方向)に移動自在なスライドコンソールが採用される傾向にある。
例えば特許文献1〜3に記載されるスライドコンソールは、コンソール本体とこのコンソール本体を移動自在に支持するガイドレールとを備えている。そして、このコンソール本体の下部には、ガイドレールに沿って転動する車輪と、ガイドレールに設けられた溝や孔とコンソール本体に設けられた係合部とを係合させてコンソール本体の移動をロックするロック機構とが設けられている。このロック機構は、コンソール本体に設けられる操作レバーにより、そのロックが解除される。
具体的に、特許文献1及び2のスライドコンソールでは、操作レバーの操作により、ラッチ(掛け金)を上方に移動させてこのラッチが係合するガイドレールの係合孔から抜き出させることによってロックを解除するようにしている。そして、この操作レバーは、コンソール本体において車両後方側の側面の下部に形成された凹部に設けられており、操作レバーの一端を支点として他端を上方に回動させることによりラッチが上方に移動してロックが解除される。
また、特許文献3に記載のスライドコンソールでは、ロック解除用のレバー(ハンドル)が、ガイドレールのロック溝に係合しているブロックにワイヤを介して接続されており、このレバーの操作によりロック溝にはまっているブロックが引き上げられてロックが解除されるようにしている。そして、このハンドルは、コンソール本体において車両後方側の側面に設けられており、同側面に軸支されたハンドルの一端を支点として他端を車両後方側に回動させることによりブロックが上方に引き上げられてロックが解除される。
特開2000−264132号公報 特許第3621599号公報 特開昭62−194955号公報
ところで、上記特許文献1〜3のスライドコンソールでは、操作レバーが、コンソール本体の移動方向となる一方側の側面に設けられている。そのため、コンソール本体に対してこの操作レバーが設けられた側に着座する乗員には、この操作レバーを容易に操作することができるものの、他の乗員にとってはこの操作レバーは操作しにくいものとなっている。すなわち、乗員の着座位置によっては、この操作レバーを操作することが困難となるため、コンソール本体を容易に移動させることができない。
そこで、乗員がその着座位置に拘わらず操作レバーを容易に操作できるようにするために、この操作レバーをコンソール本体の上部(上面)に設けることが考えられる。この場合、上述した特許文献1及び2に記載のものにあっては、操作レバーをコンソール本体の上面に配置するとともに操作レバーの一端を支点として他端を上方に回動させることにより、ラッチを上方に移動させてロックを解除することができる。また、上述した特許文献3に記載のものにあっては、コンソールの上面にハンドルの一端を軸支するとともにその一端を支点として他端を上方に回動させることにより、ブロックを上方に引き上げてロックを解除することができる。しかしながら、これらの方法では、レバーの操作方向とコンソール本体を移動させる方向とが直角となるため、ロックの解除からコンソール本体の移動までを円滑に行うことができない虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンソール本体の上部に操作レバーが設けられる場合において、ロックの解除からコンソール本体の移動までを円滑に行うことのできるスライドコンソールを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、コンソール本体と、該コンソール本体の移動を可能とする移動機構と、前記コンソール本体の移動をロックするロック機構とを備える車両用のスライドコンソールであって、前記コンソール本体の上部には、前記コンソール本体の移動方向への操作によって前記ロック機構によるロックを解除する操作レバーが設けられ、前記操作レバーは、前記コンソール本体に対して傾動可能に支持され、前記移動機構は、車両前後方向に延びるレール本体を備えるとともに、前記コンソール本体は、前記レール本体に沿って車両前後方向に移動可能に構成され、前記ロック機構は、前記レール本体と嵌合して前記コンソール本体の移動をロックするロック嵌合部を備え、前記ロック機構は、前記操作レバーの車両前後方向いずれへの傾動によっても前記レール本体と前記ロック嵌合部との嵌合を解除することにより前記ロックを解除するリンク機構を有することを要旨とする。
上記の構成によれば、操作レバーが、コンソール本体の上部に配置されているため、該コンソール本体を取り囲む全ての乗員が、この操作レバーを容易に操作することができる。そして、この操作レバーを操作することにより、ロック機構によるロックを解除してそのままコンソール本体の移動に移行できるため、ロックの解除からコンソール本体の移動までを円滑に行うことができる。ここで、コンソール本体の移動方向へ操作レバーを操作するとは、操作レバーを同移動方向に傾動あるいは回動させること、同移動方向へスライドさせること等を含むものとする。
また、コンソール本体に対して傾動可能に支持された操作レバーを傾動させることにより、リンク機構を通じてロック機構によるロックを解除することができるため、操作レバーの傾動方向とコンソール本体の移動方向とを一致させることにより、ロックの解除からコンソール本体の移動までを円滑に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記レール本体には、前記ロック嵌合部を嵌合するロック嵌合孔が形成され、前記リンク機構は、前記操作レバーの傾動に基づいて、前記ロック嵌合部の前記ロック嵌合孔への嵌合を解除するワイヤを備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ロック機構は、左右一対の前記レール本体にそれぞれ形成されたロック嵌合孔と、前記各ロック嵌合孔に嵌合する左右一対のロック嵌合部と、前記各ロック嵌合部に連設される左右一対のロック係合部を備え、前記リンク機構は、前記左右一対のロック係合部の間隔を変位可能に連結するロック連結部をさらに備え、前記ワイヤは、一端が前記操作レバーに接続されるとともに、他端が前記ロック連結部に接続され、前記リンク機構は、前記操作レバーの傾動に基づいて前記ワイヤ及び前記ロック連結部を一体に移動させることにより、前記ロック係合部の間隔を変位させて前記ロック嵌合孔と前記ロック嵌合部との嵌合を解除することを要旨とする。
本発明の車両用のスライドコンソールによれば、操作レバーがコンソール本体を取り囲む全ての乗員により操作可能となるとともに、操作レバーをコンソール本体の移動方向における一方向に操作することにより、ロックを解除してそのままコンソール本体の移動に移行できるため、ロックの解除からコンソール本体の移動までを円滑に行うことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明のスライドコンソールをMPV、SUV等の車室内に設置されるセンターコンソールに具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後退方向を後方とし、車両の進行方向に向って右側及び左側のそれぞれを右方向及び左方向とする。
図1は、車両の床11の前寄り部分において、車両の左右方向における中間部に設けられたセンターコンソール12の概略構成を示している。床11には、このセンターコンソール12を配置するための床面凹部30が形成されている。この床面凹部30は、上面視が前後に長い矩形状に形成され、前端部が車両の前後方向における運転席と助手席との間に位置し、後端部が運転席と助手席よりも後部座席側に位置している。センターコンソール12は、床11に固定される固定コンソール13と、該固定コンソール13の後方に配置され、かつ前後方向にスライド移動して固定コンソール13に接近及び離間し得る可動コンソール18とを備えている。さらに、センターコンソール12は、可動コンソール18の移動を可能とするガイドレール50と内部機構60とを備えている。すなわち、本実施形態では、可動コンソール18がコンソール本体を構成し、ガイドレール50と内部機構60とが移動機構を構成している。
上記固定コンソール13は、略直方体状に形成されて、その上面において開口する小物入れ15と、該小物入れ15の開口を開閉する蓋部16とを備えている。また、固定コンソール13の左右両側部には、同固定コンソール13の下面及び後面において開口する一対の側部ガイド溝17が設けられている。そして、固定コンソール13は、その下端が床面凹部30の略前側半分に嵌合することにより床11に固定されており、この下端部の左右両側部には、後述するガイドレール50のレール本体51を覆う前部カバー部13aが形成されている。
上記可動コンソール18は、固定コンソール13と同程度の高さを有する可動本体部20と、可動本体部20の下部から前方へ延びる可動底部21と、可動底部21の左右両側部から立設して高さが可動本体部20の略半分の一対の可動側壁部22とが一体形成されてなり、可動本体部20及び可動側壁部22は下面が開口して中空状に形成されている。各可動側壁部22は、可動コンソール18の前後位置に拘わらず、常に少なくとも一部が対応する側部ガイド溝17内に入り込むように構成されている。このような構成により、可動コンソール18のスライド移動により可動本体部20が固定コンソール13から後方へ離間した状態では、可動本体部20、固定コンソール13、可動底部21及び2つの可動側壁部22によって囲まれた空間が一時的に形成され、この空間を小物入れとして利用することが可能となる。また、可動本体部20の上面には、後部に円柱状に凹んだ2つのカップホルダ19が左右方向に並んで形成されるとともに、前端部における左右方向の中央部に、上面視略矩形状に凹んだレバー配置部23が形成されている。そして、このレバー配置部23の中央部には開口部24が形成されており、可動コンソール18の移動を操作する操作レバー81は、この開口部24を挿通して上部が露出する態様で配置されている。
上記ガイドレール50は、床11に形成された床面凹部30において左右両側部に前後に延びるレール本体51と、該レール本体51の略後半部分を覆う後部カバー部52とを備えている。なお、図1では、便宜上、片側のレール本体51のみを図示している。
上記内部機構60は、上記可動コンソール18の可動本体部20及び可動側壁部22により上方から覆われるようにして上記可動コンソール18の内部に収容されるとともに、この可動コンソール18に図示しないボルトとナットとにより結合されている。この内部機構60は、ガイドレール50のレール本体51に沿って移動可能に構成されるとともに、レール本体51と係合してこの移動がロックされるように構成されている。そして、上述したように、この内部機構60は、可動コンソール18と結合されているため、内部機構60の移動及び移動のロックに伴って、可動コンソール18の移動及び移動のロックもなされることとなる。
次に、この内部機構60と上記レール本体51の詳細な構造について、図2に基づいて説明する。図2は、内部機構60を分解して示すとともに、上記ガイドレール50のレール本体51の左側の一方を示す図である。
この図2に示すように、各レール本体51は、より詳細には、断面視が左右方向の中央に向って開口する「コ」字状に形成される車輪係合部55と、車輪係合部55の下部に連続して該車輪係合部55よりも左右方向の中央よりに断面視「L」字状に形成される車輪転動部56とから構成されている。この車輪係合部55の側面には、複数のロック嵌合孔53が前後方向に等間隔で形成されている。左右の各レール本体51は、横板54によって、レール本体51間の幅が一定になるように連結されている。
上記内部機構60は、本体部70と、レバー本体80と、車輪部90とを備えている。このレバー本体80は、上述した可動コンソール18のレバー配置部23の開口部24を挿通する操作レバー81を備えている。さらに、内部機構60は、レール本体51のロック嵌合孔53と嵌合するロック本体110と、操作レバー81の操作をロック本体110に伝達するリンク機構100とを備えている。
本体部70は、略直方体状に形成されており、上面の中央部に立設するレバー載置部72を備えている。このレバー載置部72の上部には、左右方向に延びる側面視半円状のピン支持部77が設けられ、このピン支持部77には、両側面を貫通する第1貫挿孔73が形成されている。このピン支持部77は、上記レバー本体80を本体部70に対して傾動可能に支持するためのピン軸83を取り付けるためのものである。また、レバー載置部72には、その前面において開口する前面開口部75と、左右両側面に形成されてこの前面開口部75と連通する本体ガイド溝74とが形成されている。この本体ガイド溝74は、第1貫挿孔73の鉛直下方となる位置が最下部となり、その前後両側に向って漸次高くなる円弧状に形成されている。
また、本体部70の前面において、左右方向の中央部には、一対のリンクガイド部76が、上部、中央部、下部の3箇所に設けられている。各一対のリンクガイド部76は、本体部の前面から突出して中央部に向って屈曲する上面視「L」字状の2つの部材が互いに対向しあうように配置されてなり、後述するリンク機構100のガイド係合部102を挟持するためのものである。
さらに、本体部70の左右両側面における下部には、車輪部90がそれぞれ取り付けられている。各車輪部90は、本体部70の後部から本体部70よりも前方に延びる板状の本体取り付け部91と、該本体取り付け部91の略半分の高さ位置からレール本体51側に向って突出して下方に屈曲する縦断面視「L」字状のレール係合部94とを備えている。そして、各車輪部90では、この本体取り付け部91とレール係合部94との間における前端と後端とのそれぞれに、各車輪92が車輪軸97により転動自在に取り付けられている。内部機構60がレール本体51に沿って移動する際は、レール係合部94がレール本体51の車輪係合部55に係合し、各車輪92が車輪転動部56の上を転動する。さらに、本体取り付け部91及びレール係合部94には、本体部70の前面に対応した位置の下部に略半円状に切り欠かれた切り欠き部95,93が形成されており、この切り欠き部95,93内に、後述するようにロック本体110の一部が位置するように構成されている。
レバー本体80は、上側半分が上述した操作レバー81で構成されており、下側半分が本体連結部82で構成されている。
操作レバー81は、乗員による操作性を向上させるため、側面視が略「T」字状に形成されている。本体連結部82は、左右方向に延びる平板状の載置板89と、該載置板89の左右方向の両側から下方に延びる板状の側壁板88とを備えている。この側壁板88は、より詳細には、側面視が下端に1つの頂点が位置する略三角形状に形成されるとともに、上部に第2貫挿孔86が、下部に第3貫挿孔87がそれぞれ形成されている。
レバー本体80では、図示を省略するが、載置板89の上部に凸部が形成されるとともに、操作レバー81の下面に凹部が形成されており、この凸部と凹部とを嵌合させることにより、操作レバー81が本体連結部82に固定されている。そして、レバー本体80は、本体連結部82の載置板89が本体部70のレバー載置部72の上部を、各側壁板88がレバー載置部72の両側面をそれぞれ覆うようにして、レバー載置部72に載置される。この状態では、レバー本体80の各第2貫挿孔86と本体部70の各第1貫挿孔73とがそれぞれ対応し、第3貫挿孔87と本体ガイド溝74とがそれぞれ対応するように位置する。そして、ピン軸83が、左側の第2貫挿孔86、左側の第1貫挿孔73、右側の第1貫挿孔73及び右側の第2貫挿孔86を順に貫挿し、その端部が係止部84により固定され、これにより、レバー本体80がピン軸83を介して本体部70に対して傾動可能に支持される。さらに、この状態において、2つの嵌合ピン85のうちの一方が、一方の第3貫挿孔87及び一方の本体ガイド溝74を順に貫挿し、他方の嵌合ピン85が、他方の第3貫挿孔87及び他方の本体ガイド溝74を順に貫挿する。そして、この内部機構60が可動コンソール18に収容される状態では、操作レバー81の上部が可動コンソール18のレバー配置部23に露出した状態となる。
上記リンク機構100は、上下に長い板状に形成されてロック本体110と連結するロック連結部106と、該ロック連結部106の上部から本体部70に向って傾斜する傾斜部107と、該傾斜部107の上部に略直方体状に形成されてレバー本体80と連結するレバー連結部104とが一体に形成されてなる。ロック連結部106の左右両側には、左右方向の両側に向って突出する左右一対のガイド係合部102が、上部、中央部、下部の3箇所に設けられている。また、ロック連結部106の下端には、左右に並ぶ2つのロック連結溝103が形成されている。そして、右側のロック連結溝103及び左側のロック連結溝103は、上部に長い方の底辺を有し下部に短い方の底辺を有する台形状に形成されており、中央側の辺が垂直となるとともに側方側の辺が上部ほど側方に近付くように傾斜している。一方、レバー連結部104は、その左右両側面にリンクガイド溝105が形成されている。このリンクガイド溝105は、前後方向の中央部が最も高い最頂部となる略三角形状に形成されている。そして、内部機構60を組み立てた状態において、リンク機構100は、ロック連結部106の各ガイド係合部102が上記本体部70の前面と各リンクガイド部76とにより挟持されるとともに、レバー連結部104が本体部70におけるレバー載置部72の前面開口部75に上下方向に所定高さの空間が形成された状態で収容される。このような構成により、リンク機構100は、水平方向の移動が規制された状態で、鉛直方向のみの移動が可能となり、レバー連結部104の下部が、前面開口部75の下面に接する第1状態と、前面開口部75の上面に接する第2状態との間で移動可能なように構成される。また、この第1状態では、レバー連結部104のリンクガイド溝105の最頂部が、本体ガイド溝74の最下部と鉛直方向および前後方向において一致し、上記嵌合ピン85が、第3貫挿孔87、本体ガイド溝74を介してこのリンクガイド溝105に貫挿されてその端部が係止される。
ロック本体110は、左右方向に長い棒状に形成された左右一対のロック係合部112と、この左右一対のロック係合部112を離間接近自在に連結する連結ばね111とを備えている。各ロック係合部112は、互いに対向し合う端部に前記連結ばね111の両端部をそれぞれ支持するばね支持部115を備える一方、その反対側の端部、すなわち、レール本体51側の端部にロック嵌合部114を備えている。また、ロック係合部112は、前記ばね支持部115が設けられる端部側に後方に向って突出する円柱状のリンク連結部113を備えている。上記連結ばね111は、外力が作用しない通常状態と、外力により収縮する収縮状態との2つの状態との間で遷移可能なように構成されている。そして、連結ばね111の通常状態では、ロック本体110の全長、すなわち2つのロック嵌合部114の間の長さは、レール本体51の左右の一方のロック嵌合孔53から対応する他方のロック嵌合孔53までの長さよりも長くなるように構成されている。一方、連結ばね111の収縮状態では、ロック本体110の全長は、レール本体51の左右の一方のロック嵌合孔53から対応する他方のロック嵌合孔53までの長さよりも短くなるように構成されている。
このロック本体110は、内部機構60を組み立てた状態において、ロック係合部112の各リンク連結部113がリンク機構100の各ロック連結溝103にそれぞれ嵌合し、上側から車輪部90の切り欠き部93,95が隙間を有した状態で嵌合する。そして、ロック本体110のリンク連結部113は、リンク機構100が上下方向に移動することに伴って、このリンク機構100のロック連結溝103に対して相対的に上下方向に移動することとなる。そして、ロック本体110は、各リンク連結部113がリンク機構100のロック連結溝103の上端部に位置する際は、この上端部が下端部と比較して左右両側に向って幅広となっていることから、連結ばね111が通常状態に維持される。これにより、左右の両端部の各ロック嵌合部114が、レール本体51の左右の各ロック嵌合孔53にそれぞれ嵌合するロック状態となる。また、ロック本体110は、各リンク連結部113がリンク機構100のロック連結溝103の下端部に位置する際は、この下端部が幅狭となっていることから連結ばね111が収縮状態となり、これにより、左右の両端部の各ロック嵌合部114が、レール本体51の左右の各ロック嵌合孔53からそれぞれ抜け出すロックの解除状態となる。このようにして、本実施形態では、ロック本体110とレール本体51のロック嵌合孔53とが、ロック機構を構成している。
次に、上記のように構成された本実施形態のセンターコンソール12の作用について図3及び図4に基づいて説明する。図3は、内部機構60の側面図であり、図4は、リンク機構100とロック本体110とレール本体51との正面図であり、(a)がロック機構のロック状態を(b)はロック機構の解除状態をそれぞれ示している。
まず、可動コンソール18の移動がロックされるロック機構のロック状態について説明する。このロック状態では、図3(a)に示すように、レバー本体80は、本体部70に対してピン軸83により支持されるとともに、嵌合ピン85は、リンク機構100のリンクガイド溝105の最頂部で且つ本体部70の本体ガイド溝74の最下部に配置されて直立状態となる。また、この際、リンク機構100は、そのレバー連結部104が、本体部70のレバー載置部72に形成された前面開口部75の下面に接する第1状態となる。そして、図4(a)に示すように、このリンク機構100の第1状態では、ロック本体110のリンク連結部113が、リンク機構100の下端に形成されたロック連結溝103の上端部に位置する。これにより、上述したように連結ばね111が通常状態に維持されるため、ロック本体の左右両端部のロック嵌合部114は、レール本体51の左右の各ロック嵌合孔53にそれぞれ嵌合されてロックされる。
次に、可動コンソール18が移動可能となるロック機構の解除状態について説明する。なお、ここでは、可動コンソール18を前方へ移動させる場合について詳細に説明する。
この解除状態では、図3(b)に示すように、レバー本体80の操作レバー81が、乗員の操作によって移動方向となる前方に傾動する。この際、レバー本体80は、ピン軸83により本体部70に対して支持された状態で上部が前方へ傾動するため、レバー本体80の下部の第3貫挿孔87に貫挿している嵌合ピン85は後方に向って円弧を描くように上昇する。具体的に、嵌合ピン85は、円弧状の本体ガイド溝74に沿って後方かつ上方に移動する。ここで、上述したように、リンク機構100は、そのガイド係合部102が本体部70のリンクガイド部76に挟持されているため、鉛直方向の移動のみが可能となっている。したがって、この嵌合ピン85が後方へ移動すると、リンク機構100のリンクガイド溝105においては、嵌合ピン85がその最頂部よりも後方側を押し上げるように移動することとなる。すなわち、操作レバー81の傾動により嵌合ピン85が後方に向って上昇すると、リンク機構100のリンクガイド溝105においては、最頂部より後方部分がロック状態における最頂部の位置よりも高い位置に移動することとなることから、リンク機構100自体は上昇して、そのレバー連結部104が前面開口部75の上面に接する第2状態となる。
そして、図4(b)に示すように、このリンク機構100の上昇に伴って、ロック本体110のリンク連結部113は、リンク機構100の下部に形成されたロック連結溝103における下端部に嵌合することとなる。これにより、上述したように、各リンク連結部113が互いに近づく側に引き寄せられて連結ばね111が収縮状態となり、ロック本体110では左右両端部の各ロック嵌合部114が、レール本体51のロック嵌合孔53から抜け出してロックが解除される。
このようにして、操作レバー81を前方に傾動させることによりロック機構のロックが解除され、この状態で操作レバー81がそのまま前方に牽引されれば、車輪部90の車輪92がレール本体51に沿って転動し、可動コンソール18が前方へと移動する。
なお、可動コンソール18を後方へ移動させる場合については、図示を省略するが、操作レバー81が乗員の操作により後方に傾動することにより、嵌合ピン85が前方に向って円弧を描くように上昇するため、この嵌合ピン85の上昇によりリンク機構100自体が上昇する。これにより、図4(b)に示すように、ロック本体110のロック嵌合部114が、レール本体51のロック嵌合孔53から抜き出されてロックが解除され、このように操作レバー81を後方に傾動させた状態でそのまま後方に牽引されることにより、可動コンソール18が後方へと移動する。
そして、可動コンソール18は、乗員の所望とする前方や後方の位置まで移動し、ロック本体110がレール本体51の別のロック嵌合孔53に対応した位置に配置される。乗員による操作レバー81の操作が終了されると、ロック本体110では、連結ばね111の収縮状態から通常状態となる付勢力により、各ロック係合部112がそれぞれレール本体51側に向って移動する。これにより、図4(a)に示すように、ロック本体110のロック嵌合部114がレール本体51のロック嵌合孔53に嵌合し、再びロック機構のロックがなされるとともに、リンク連結部113がリンク機構100のロック連結溝103の左右両側部に移動しようとするため、リンク機構100が下方に移動する。このように、操作レバー81が操作されない状況では、連結ばね111の付勢力によりリンク機構100が下方に移動するため、図3(a)に示すように、嵌合ピン85がリンク機構100のリンクガイド溝105の最頂部で且つ本体部70の本体ガイド溝74の最下部に配置され、操作レバー81が再び直立状態となる。すなわち、可動コンソール18を移動させるべく乗員が操作レバー81を操作しようとする際には、操作レバー81が常に直立状態となっており、前方へも後方へも傾動させやすく、その操作性がより向上する。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)本実施形態のセンターコンソール12では、可動コンソール18の上部にこの可動コンソール18の移動方向への操作によってロック機構によるロックを解除する操作レバー81が設けられている。このように、操作レバー81が、可動コンソール18の上部に配置されているため、可動コンソール18を取り囲む全ての乗員がこの操作レバー81を容易に操作することができる。そして、この操作レバー81を移動方向に操作することにより、ロック機構によるロックを解除してそのまま可動コンソール18の移動に移行できるため、ロック機構のロックの解除から可動コンソール18の移動までを円滑に行うことができる。
(2)本実施形態のセンターコンソール12では、操作レバー81が可動コンソール18の移動方向となる車両の前後方向のいずれの操作によってもロック機構によるロックが解除される。つまり、この操作レバー81を、移動させたい方向に操作することにより、常に可動コンソール18を所望とする方向に移動させることができるため、その利便性がより向上する。
(3)本実施形態のセンターコンソール12では、操作レバー81の上部が、可動コンソール18の可動本体部20に形成されたレバー配置部23に露出している。そして、この操作レバー81が、本体部70(可動コンソール18)に対して傾動可能に支持され、ロック機構が操作レバー81の傾動に基づいてロックを解除するリンク機構100を有している。このように、可動コンソール18において一部が露出した操作レバー81を傾動させることにより、リンク機構100を通じてロック機構によるロックを解除することができるため、操作レバー81の傾動方向と可動コンソール18の移動方向とを一致させることにより、ロックの解除から可動コンソール18の移動までを円滑に行うことができる。
(4)本実施形態のセンターコンソール12では、ロック機構がロックされている状態では、ロック本体110の連結ばね111が通常状態となる付勢力により、操作レバー81が直立状態になるようにしている。すなわち、可動コンソール18を移動させるべく、乗員が操作レバー81を操作しようとする際には、操作レバー81が常に直立状態であるため、前方へも後方へも傾動させやすく、その操作性がより向上する。
(第2実施形態)
次に、本発明のスライドコンソールを具体化したセンターコンソールの第2実施形態について図5に基づいて説明する。
図5は、第2実施形態の内部機構150及びレール本体の横板174を示す図であり、(a)がロック機構のロック状態を(b)がロック機構の解除状態をそれぞれ示している。上記第1実施形態は、ロック本体110が左右方向に移動することにより、そのロック嵌合部114とレール本体51のロック嵌合孔53とによるロック及びロックの解除を行うようにしたが、この第2実施形態は、図5に示すように、ロック本体170が上下方向に移動することによりロック機構のロック及びロックの解除を行うようにしている。
図5に示すように、本実施形態では、左右のレール本体を連結する横板174において、この横板174を上下方向に貫通するロック嵌合孔175が形成されている。また、本実施形態では、リンク機構160とロック本体170とが一体形成されている。具体的には、リンク機構160におけるロック連結部166が第1実施形態のロック連結部106よりも短い板状に形成されている。そして、ロック本体170は、リンク機構160のロック連結部166の下端から前方に突出して下方に延びる側面視「L」字状のロック係合部171と、このロック係合部171の下部において、このロック係合部171の周囲を囲むように形成される第1ばね支持部173とを備えている。また、ロック本体170では、ロック係合部171の下端がロック嵌合部176に構成されている。そして、本体部70には、前面の上部にリンク機構160を鉛直方向にのみ移動可能とするためのリンクガイド部76が設けられる一方、前面の中央部には前方に突出する第2ばね支持部165が設けられている。この第2ばね支持部165には、ロック本体170のロック係合部171が上下に貫挿するロック貫挿孔163が形成されている。また、ロック係合部171には、本体部70の第2ばね支持部165と該ロック係合部171に設けられた第1ばね支持部173との間にばね162が貫挿されている。そして、このばね162は、2つのばね支持部165,173の間の距離が長いときには通常状態となり、2つのばね支持部165,173の間の距離が短くなると、これらばね支持部165,173により圧縮されて収縮状態となるように構成されている。なお、本実施形態では、ロック本体170が左右のレール本体に達する横長の形状ではないため、車輪部90には切り欠き部93,95が設けられていない。
本実施形態では、図5(a)に示すように、操作レバー81が操作されない状態では、リンク機構160が下方に位置する第1状態となり、この状態では、ロック本体170のロック嵌合部176が横板174のロック嵌合孔175と嵌合してロック機構がロックされる。そして、この状態では、ばね162が通常状態に維持されている。
一方、図5(b)に示すように、可動コンソール18を前方に移動させるために、操作レバー81が操作されて移動方向となる前方に傾動すると、リンク機構160が上昇して第2状態となる。これにより、ロック本体170も上昇するため、ロック嵌合部176が横板174のロック嵌合孔175から抜け出してロックが解除される。また、このロック本体170の上昇により第1ばね支持部173と第2ばね支持部165との距離が近くなるため、ばね162は収縮状態となる。そして、このように操作レバー81を傾動させた状態で、この操作レバー81をそのまま前方に牽引することにより、可動コンソール18を移動させることができる。なお、可動コンソール18を後方に移動させるために、操作レバー81を後方に傾動させた場合にも同様にリンク機構160が上昇して第2状態となるため、ロック本体170が上昇して同様にロックが解除される。
操作レバー81の操作が終了されると、ばね162が収縮状態から通常状態になろうとする付勢力によりこのばね162がロック本体170の第1ばね支持部173を下方に押すため、ロック本体170が下降してロック嵌合部176が再び別の横板174のロック嵌合孔175と嵌合し、ロック機構のロックがなされる。また、このロック本体170の下降に伴ってリンク機構160も下降して第1状態となることから、操作レバー81が直立状態となる。
このようにロック本体170が上下方向に移動するスライドコンソールにおいても、操作レバー81を可動コンソール18の移動方向へ傾動させることによってロック機構のロックを解除することが可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加え、以下の(5)の効果が得られる。
(5)本実施形態のセンターコンソール12では、リンク機構160が上下に移動するのに伴って、ロック本体170も同様に上下に移動し、これにより、ロック機構のロック及び解除を行うようにしている。このように、リンク機構160とロック本体170の移動が同じ方向であるため、ロック機構におけるロック及びその解除をより簡素な構成で実現することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明のスライドコンソールを具体化したセンターコンソールの第3実施形態について図6に基づいて説明する。
図6は、第3実施形態の内部機構190の側面図である。上記第1実施形態は、リンク機構100がロック連結部106と傾斜部107とレバー連結部104とを一体形成して構成するようにしたが、この第3実施形態では、図6に示すように、リンク機構200をワイヤ201とロック連結部202とから構成するようにしている。
具体的に、図6に示すように、本体部70の前面開口部75には、その下面にワイヤ201を前後方向に挿通させるための挿通部204が設けられている。リンク機構200のワイヤ201は、上端が嵌合ピン85に巻きつけられており、上記前面開口部75の下面に形成された挿通部204を挿通して下端がロック連結部202に接続されている。そして、この挿通部204から嵌合ピン85までのワイヤ201の長さは、嵌合ピン85が本体ガイド溝74の最下部に位置する際に最短となるように構成されている。また、この本実施形態のロック連結部202は、図示を省略するが、前面視が矩形の板状に形成されて第1実施形態のロック連結溝103と同じ形状のロック連結溝203を備えている。また、本体部70の前面には、第1実施形態におけるリンクガイド部76に代わって、このワイヤ201を保持し、ワイヤ201が本体部70の前面に沿って上下に移動可能とし、横方向の移動を規制するワイヤガイド部206が形成されている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様の構成である。
本実施形態では、図6(a)に示すように、操作レバー81が操作されない状態では、ワイヤ201の下方に位置するロック連結部202が下方に位置する。これにより、上記第1実施形態と同様の作用により、ロック本体110のリンク連結部113が、ロック連結溝203における上端部に位置するため、連結ばね111が通常状態となり、ロック本体110は、そのロック嵌合部114がレール本体のロック嵌合孔53に嵌合することによりロックされる。一方、図6(b)に示すように、可動コンソール18を前方に移動させるために、操作レバー81が操作されて移動方向となる前方に傾動すると、ワイヤ201が後方かつ上方に引っ張られるために、ロック連結部202が上昇することとなる。これにより、ロック本体110のリンク連結部113が、ロック連結溝203における下端部に位置するため、連結ばね111が収縮状態となり、ロック本体110は、そのロック嵌合部114がレール本体のロック嵌合孔53から抜け出してロックが解除される。なお、可動コンソール18を後方に移動させるために、操作レバー81を後方に傾動させた場合は、ワイヤ201が前方かつ上方に引っ張られるために、同様にロック連結部202が上昇してロックが解除される。
このように本実施形態では、リンク機構200の一部をワイヤ201といった汎用部品を用いることによっても、操作レバーによるロックの解除が可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明のスライドコンソールを具体化したセンターコンソールの第4実施形態について図7に基づいて説明する。
図7は、第4実施形態の内部機構280の側面図である。上記各実施形態は、操作レバー81が移動方向となる前方又は後方に傾動することによりロックの解除を行うようにしたが、この第4実施形態では、操作レバー251が移動方向となる前方又は後方に牽引されることによりロックの解除を行うようにしている。そして、本実施形態では、本体部270のレバー載置部272の構成と、レバー本体250の構成が上記各実施形態と異なっている。
具体的に、本実施形態では、図7に示すように、本体部270の上部に形成されるレバー載置部272が、その上部にピン軸を支持するためのピン支持部が形成される代わりに、レバー載置部272の左右の両側面間を貫通する側面視が前後に長い矩形状のスライド溝279が形成されるとともに、その上面が平坦に形成されている。また、本実施形態では、レバー載置部272の側面に形成される本体ガイド溝274が円弧状ではなく前後方向に延びる略矩形状に形成されている。
レバー本体250は、棒状に形成される操作レバー251と、この操作レバーの下方に位置する本体連結部252とから構成されている。操作レバー251は、第1実施形態と同様にレバー配置部23に露出している。この本体連結部252の側壁板258には、上部の中央部に前後に並ぶ前方貫挿孔254と後方貫挿孔253とが形成されている。そして、前方支持ピン262及び後方支持ピン261が、車両の左側(図7の手前側)の前方貫挿孔254及び後方貫挿孔253をそれぞれ貫挿し、さらに、レバー載置部272のスライド溝279を介して車両の右側の前方貫挿孔254及び後方貫挿孔253を貫挿している。これらの各支持ピン262,261は、前方及び後方貫挿孔254,253から抜け出さないように、その端部が図示しない係止部により固定されている。そして、操作レバー251が乗員の操作により移動方向となる前方又は後方に牽引されると、レバー本体250は、各支持ピン262,261をスライド溝279内においてスライド移動させながら、これら各支持ピン262,261がスライド溝279の前後の端部に達するまでこの牽方向に移動するように構成されている。
図7(a)に示すように、操作レバー251が操作されない状態では、操作レバー251がレバー載置部272に対して前後方向の略中央部に位置しており、この状態では、嵌合ピン255が、リンク機構100のリンクガイド溝105の最頂部に位置している。すなわち、リンク機構100のレバー連結部104が前面開口部275の下面に接する第1状態となっているため、ロック機構がロックされている。
可動コンソール18を後方に移動させるために、図7(b)に示すように、操作レバー251が後方に牽引されると、これに伴って、その下部の本体連結部252も、支持ピン262,261をスライド溝279においてスライドさせながらレバー載置部272に対して後方に移動する。操作レバー251は、後方支持ピン261が、スライド溝279の後端部に達するまで牽引される。そして、これに伴って、リンク機構100のリンクガイド溝105においては、嵌合ピン255が、その最頂部より後方側に移動することとなる。すなわち、操作レバー81が後方に牽引されると、嵌合ピン85が後方に移動し、リンク機構100のガイド溝105においては、最頂部より後方部分がロック状態における最頂部と同じ高さに位置することとなるから、リンク機構100自体が上方に移動して第2状態となる。これにより、第1実施形態と同様に、ロック本体110では、ロック係合部112が引き寄せられることにより、ロック嵌合部114がレール本体51のロック嵌合孔53から抜け出してロックが解除される。なお、可動コンソール18を前方に移動させるために操作レバー251を前方に牽引した場合は、嵌合ピン255が前方に移動してリンク機構100が上昇するため、同様にロックが解除される。
このように本実施形態では、操作レバー251を移動させたい方向に牽引することによっても、可動コンソール18のロックの解除と移動とを行うことができ、第1実施形態の(1)及び(2)と同じ効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明のスライドコンソールを具体化したセンターコンソールの第5実施形態について図8〜図11に基づいて説明する。
図8は、第5実施形態の内部機構300及びガイドレール350の左側のレール本体351を示す図である。上記第1実施形態は、操作レバー81が直立状態から前方又は後方に傾動した状態に遷移すると、リンク機構100が上昇することによりロック機構のロックが解除されるように構成されていた。これに対して、この第5実施形態では、操作レバー81が直立状態から前方又は後方に傾動した状態に遷移すると、リンク機構310が下降することによりロック機構のロックが解除されるように構成されている。また、本体部301が車輪331の取り付けられる台車330に載置されている点や、リンク機構310及びロック本体370等の具体的な構成が上記第1の実施形態とは異なっている。
具体的には、台車330は、下方に開口する前面視略「コ」字状に形成されており、本体部301を載置するための天板333と該天板333の下面における左右両側から下方に延びる車輪取り付け部334とを備えている。この天板333は、横幅が本体部301の横幅と略同じ長さに形成されており、前後方向の長さが本体部301の前後方向の長さよりも長く形成されている。そして、台車330の天板333において、その後寄りの部分に本体部301が、その前寄りの部分に後述するロック本体370等がそれぞれ載置される。また、台車330において各車輪取り付け部334の前端と後端とのそれぞれには、各車輪331が車輪軸335により転動自在に取り付けられている。
本実施形態の本体部301は、上記第1実施形態の本体部70と略同じ形状をしており、上面の中央部にはレバー載置部302が設けられるとともに、前面における左右方向の中央部には、一対のリンクガイド部306が、上部、中央部及び下部の3箇所に設けられている。なお、これらレバー載置部302及びリンクガイド部306は、上記第1の実施形態のレバー載置部72とリンクガイド部76と同様の構成である。そして、この本体部301は、上述したように台車330の後寄りの部分に載置される。また、本体部301のレバー載置部302には、上記第1実施形態と同様のレバー本体80が載置されている。
また、本実施形態では、リンク機構310のレバー連結部314に形成されるリンクガイド溝315とロック連結部316に形成されるロック連結溝313とが、上記第1実施形態のリンク機構100のリンクガイド溝105とロック連結溝103と異なっている。具体的には、リンク機構310のリンクガイド溝315は、前後方向の中央部が最も低い最下部となる略逆三角形状に形成されている。そして、このリンクガイド溝315の三角形において最下部から前方及び後方のそれぞれに向って上方に延びる2つの辺は、レバー載置部302の本体ガイド溝304においてその最下部から前方及び後方のそれぞれに向って上方に延びる円弧の傾斜角度よりも急な角度で傾斜している。また、リンク機構310の一対のロック連結溝313は、直角三角形状に形成されており、中央側の辺が垂直となるとともに側方側の辺が下部ほど側方に近付くように傾斜した形状となっている。そして、上記第1実施形態と同様に、リンク機構310のレバー連結部314は、本体部301のレバー載置部302の前面開口部305に収容され、ガイド係合部312は、本体部301のリンクガイド部306に挟持される。
本実施形態において、台車330の天板333において前寄りのスペースには、後方及び左右両側方が開口した側面視「コ」字状に形成されたロックカバー部380が配置されており、このロックカバー部380と本体部301とに囲まれた空間にはロック本体370が配置されている。本実施形態のロック本体370は、上記第1実施形態のロック本体110のロック係合部112が左右方向に長い棒状の部材により構成されていたことに代り、左右一対のロック係合部372が略板状の部材を折り曲げることによって構成されている。本実施形態では、このようにロック係合部372を板状の部材で構成しているため、棒状の部材で構成するよりも内部機構300の進行方向における剛性を強くすることができる。そして、一対のロック係合部372の互いに対向し合う端部にばね支持部375が設けられており、この一対のロック係合部372を離間接近自在に連結する連結ばね371がこのばね支持部375に支持されている。また、ロック係合部372において、ばね支持部375とは反対側の端部には上下に伸びるように折り曲げられた板状のロック嵌合部374が形成されており、ロック本体370がロックカバー部380内に収容された状態では、このロック嵌合部374側の端部がロックカバー部380の左右両端の開口から露出している。また、ロック係合部372は、ばね支持部375が設けられる端部側に後方に向って突出する円柱状のリンク連結部373を備え、ロック本体370がロックカバー部380内に収容された状態では、このリンク連結部373はロックカバー部380の後方における開口から露出してリンク機構310のロック連結溝313と嵌合している。
また、本実施形態では、レール本体351に第1実施形態のロック嵌合孔53の代りにこのロック嵌合部374が嵌合するロック嵌合溝357が形成されている。そして、連結ばね371に外力が作用しない同連結ばね371の通常状態では、ロック本体370のロック嵌合部374がレール本体351のロック嵌合溝357に嵌合し、連結ばね371に外力が作用して収縮した状態では、ロック嵌合部374がレール本体351のロック嵌合溝357から外れるように構成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態のセンターコンソール12の作用について図9及び図10に基づいて説明する。図9は、内部機構300の側面図であり、図10は、リンク機構310とロック本体370とレール本体351との正面図であり、(a)がロック機構のロック状態を(b)はロック機構の解除状態をそれぞれ示している。
まず、可動コンソール18の移動がロックされるロック機構のロック状態について説明する。このロック状態では、図9(a)に示すように、レバー本体80は、本体部301に対してピン軸83により支持されるとともに、嵌合ピン85は、リンク機構310のリンクガイド溝315の最下部で且つ本体部301の本体ガイド溝304の最下部に配置されて直立状態となる。また、この際、リンク機構310は、そのレバー連結部314が本体部301のレバー載置部302に形成された前面開口部305の上面に接する第1状態となる。そして、図10(a)に示すように、このリンク機構310の第1状態では、ロック本体370のリンク連結部373が、リンク機構310の下端に形成されたロック連結溝313の下端部付近に位置する。これにより、上述したように連結ばね371が通常状態に維持されるため、ロック本体370の左右両端部のロック嵌合部374は、レール本体351の左右の各ロック嵌合溝357にそれぞれ嵌合されてロックされる。
次に、可動コンソール18が移動可能となるロック機構の解除状態について説明する。なお、ここでは、可動コンソール18を前方へ移動させる場合について詳細に説明する。
この解除状態では、図9(b)に示すように、レバー本体80の操作レバー81が、乗員の操作によって移動方向となる前方に傾動する。この際、レバー本体80は、ピン軸83により本体部301に対して支持された状態で上部が前方へ傾動するため、レバー本体80の下部の第3貫挿孔87に貫挿している嵌合ピン85は、円弧状の本体ガイド溝304に沿って後方かつ上方に円弧を描くように上昇する。ここで、上述したように、リンク機構310は、そのガイド係合部312が本体部301のリンクガイド部306に挟持されているため、鉛直方向の移動のみが可能となっている。したがって、この嵌合ピン85が後方へ移動すると、リンク機構310のリンクガイド溝315においてはその最下部よりも後方側がこの嵌合ピン85によって押し下げられる。すなわち、嵌合ピン85は操作レバー81の前方への傾動によって後方に向って上昇するものの、リンク機構310においてリンクガイド溝315の三角形をなす辺は、嵌合ピン85がこの際に描く円弧状の軌跡よりも傾斜角度が急であるため、このリンクガイド溝315の後方側が押し下げられることとなる。これにより、リンク機構310自体が下降し、レバー連結部314が前面開口部305の下面に接する第2状態となる。
そして、図10(b)に示すように、このリンク機構310の下降に伴って、ロック本体370のリンク連結部373は、リンク機構310の下部に形成されたロック連結溝313における上端部付近に位置することとなる。これにより、各リンク連結部373が互いに近づく側に引き寄せられて連結ばね371が収縮状態となり、ロック本体370では左右両端部の各ロック嵌合部374が、レール本体351のロック嵌合溝357から外れてロックが解除される。
このようにして、操作レバー81を前方に傾動させることによりロック機構のロックが解除され、この状態で操作レバー81がそのまま前方に牽引されれば、台車330に取り付けられた車輪331がレール本体351に沿って転動し、可動コンソール18が前方へと移動する。なお、可動コンソール18を後方に移動させるために、操作レバー81を後方に傾動させた場合においても同様にリンク機構310が下降して第2状態となるため、ロック本体370の連結ばね371が収縮状態となってロックが解除される。
そして、操作レバー81の操作が終了されると、ロック本体370では、連結ばね371が収縮状態から通常状態に遷移しようとする付勢力により、各ロック係合部372がそれぞれレール本体351側に向って移動する。これにより、図10(a)に示すように、ロック本体370のロック嵌合部374がレール本体351のロック嵌合溝357に嵌合し、再びロック機構のロックがなされる。また、ロック本体370のリンク連結部373がリンク機構310のロック連結溝313の左右両側部に移動することによりリンク機構310が上昇して第1状態となるため、操作レバー81が直立状態となる。
なお、図11は、ガイドレール350と内部機構300の下側の部材である台車330とロックカバー部380とロック本体370とを組み立てた状態を示している。本実施形態では、ガイドレール350と内部機構300とを車両に組み付ける際に、まず、図11に示すようにガイドレール350と内部機構300の下側の部材とを予め組み立てるとともに、図11には図示しない本体部301とリンク機構310とレバー本体80といった内部機構300の上側の部材を予め組み立てる。そして、図11に示すガイドレール350と内部機構300の下側の部材とが車両に組み付けられた後に、内部機構300の上側の部材がその上に載置されて固定されるといった態様で組み付けられる。したがって、車両にこれらを組み付ける際には、車室内においてはこの2つの工程のみを行えばよい。ここで、リンク機構310のロック連結溝313は、上述したように側方側の辺が下部ほど側方に近付くように傾斜した直角三角形状に形成されている。したがって、内部機構300の下側の部材の上に内部機構300の上側の部材をセットする際には、連結ばね371が通常状態に維持された状態でリンク機構310のロック連結溝313にロック本体370のリンク連結部373を嵌合させることができる。すなわち、ガイドレール350と内部機構300の下側の部材とを組み立てた状態で内部機構300の上側の部材を載置して組み立てる場合に第1実施形態の態様のリンク機構100を適用すると、リンク機構310(100)のロック連結溝313(103)にロック本体370(110)のリンク連結部373(113)を嵌合させるために連結ばね371(111)を一旦収縮状態とする必要がある。しかしながら、本実施形態では、内部機構300の下側の部材の上に内部機構300の上側の部材をセットする際に、連結ばね371に対して外力を作用させる必要がなくリンク機構310のロック連結溝313にロック本体370のリンク連結部373を嵌合させることができる。したがって、車内での組み付け作業を容易に行うことができる。なお、特に言及しない他の構成は上記第1実施形態と同じである。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1実施形態に記載した(1)〜(4)と同等の効果と以下の(6)の効果が得られる。
(6)本実施形態では、ガイドレール350と内部機構300の下側の部材とが予め組み立てられるとともに、内部機構300の上側の部材が予め組み立てられ、これら2つのパーツが車室内に持ち込まれて組み付けられる。したがって、これら全てが組み立てられた状態で車両に持ち込まれるよりも、車両に持ち込む際における部品の軽量化を図ることができるとともに、これら全てが分解された状態で車両に持ち込まれるよりも、車内での組み付け作業の簡素化を図ることができる。また、この組み付けの際に、ロック本体370の連結ばね371を通常状態に維持して内部機構300の下側の部材に内部機構300の上側の部材を載置すれば組み付けが完了するため、この組み付けを容易に行うことができる。
(第6実施形態)
次に、本発明のスライドコンソールを具体化したセンターコンソールの第6実施形態について図12〜図15に基づいて説明する。
図12は、第6実施形態の内部機構400及びガイドレール350の左側のレール本体351を示す図である。この第6実施形態は、操作レバー81が直立状態から前方又は後方に傾動した状態に遷移すると、リンク機構410が下降することによりロック機構のロックが解除されるように構成されている点は上記第5実施形態と同じである。しかしながら、本実施形態では、リンク機構410が、上部に位置する第1のリンク機構420と下部に位置する第2のリンク機構430とに分割されてなり、この点が上記第5実施形態と異なる。
具体的には、本実施形態では、台車440の天板443に、本体部401が載置される後寄りの部分と前寄りの部分とを区画する側面視が略「L」字状の仕切板448が設けられている。そして、この仕切板448には、上方が開口する細長い一対のスライド溝449が形成されており、後述する第2のリンク機構430の後側のスライド棒がこのスライド溝449と遊嵌した状態で同スライド溝449内を上下にスライドするように構成されている。なお、この台車440におけるその他の構成は第5実施形態の台車330と同じである。
本実施形態においても上記第5実施形態と同様に、台車440の天板443において後寄りのスペースに本体部401が載置されている。この本体部401には、前面における左右方向の中央部の上部にのみリンクガイド部406が設けられており、この点については第5実施形態の本体部301と異なるが、その他の構成は第5実施形態の本体部301と同じである。
また、本実施形態においても、台車440の天板443において前寄りのスペースにロックカバー部480が配置されている。本実施形態のロックカバー部480は、前面を構成する板の左右方向の中央部が上方に延設されるとともに、上面を構成する板における左右方向の中央部分が開口している。また、ロックカバー部480では、前面中央部の上方に延設された部分に上方が開口する細長い一対のスライド溝489が形成されており、後述する第2のリンク機構430の前側のスライド棒434がこのスライド溝489と遊嵌した状態で同スライド溝489内を上下にスライドするように構成されている。そして、本実施形態では、このロックカバー部480と仕切板448とに囲まれた空間にロック本体470が配置される。このロック本体470は、左右一対のロック係合部472においてばね支持部475が設けられる端部側の前面及び後面のそれぞれに前方及び後方に向って突出する円柱状のリンク連結部473が形成されており、この点については第5実施形態のロック本体370と異なるが、その他の構成は第5実施形態のロック本体370と同様の構成である。
リンク機構410は、上述したように第1のリンク機構420と第2のリンク機構430とを備えている。第1のリンク機構420は、レバー連結部424と鉛直方向に伸びる板状のガイド部426と側面視が直角三角形状の押圧部427とが上から順に一体成形されてなる。そして、レバー連結部424には、上記第5実施形態と同様に略逆三角形状のリンクガイド溝425が形成されており、ガイド部426には本体部401の一対のリンクガイド部406に係合する一対のガイド係合部422が形成されている。また、押圧部427は、その下面が第2のリンク機構430の上面と当接するように構成されている。
第2のリンク機構430は、上部から下部にかけて被押圧部431と中間部432とロック連結部433とを備えている。そして内部機構400が組み立てられた状態では、被押圧部431の上面と第1のリンク機構420の押圧部427の下面が当接した状態となる。また、中間部432の前面には前方へ突出する円柱状の左右一対のスライド棒434が設けられており、このスライド棒434は、ロックカバー部480のスライド溝489と遊嵌して同スライド溝489内を上下にスライドする。また、図12には図示されないが、中間部432の後面には後方へ突出する円柱状の左右一対のスライド棒が設けられており、このスライド棒は、仕切板448のスライド溝449と遊嵌して同スライド溝449内を上下にスライドする。そして、第2のリンク機構430のロック連結部433は、前寄りに位置する前板436と後寄りに位置する後板437とを備え、この前板436及び後板437のそれぞれには、下部ほど幅が広くなる台形状のロック連結溝438,439が形成されている。そして、内部機構400が組み立てられた状態では、ロック本体470のロック係合部472においてばね支持部475が設けられる端部側の上部が、ロックカバー部480の上面の開口から露出した状態となり、この上部がロック連結部433によって覆われる。そして、このロック連結部433の前板436と後板437のロック連結溝438,439に、ロック本体470の前側と後側のリンク連結部473がそれぞれ係合する。
次に、上記のように構成された本実施形態のセンターコンソール12の作用について図13及び図14に基づいて説明する。図13は、内部機構400の側面図であり、図14は、リンク機構410とロック本体470とレール本体351との正面図であり、(a)がロック機構のロック状態を(b)はロック機構の解除状態をそれぞれ示している。
まず、可動コンソール18の移動がロックされるロック機構によるロック状態について説明する。このロック状態では、図13(a)に示すように、レバー本体80は、本体部401に対してピン軸83により支持されるとともに、嵌合ピン85は、第1のリンク機構420のリンクガイド溝425の最下部で且つ本体部401の本体ガイド溝404の最下部に配置されて直立状態となる。また、この際、第1のリンク機構420は、そのレバー連結部424が本体部401のレバー載置部402に形成された前面開口部405の上面に接する第1状態となる。そして、図14(a)に示すように、この第1のリンク機構420の第1状態では、第2のリンク機構430のロック連結部433の前板436及び後板437のそれぞれに形成されるロック連結溝438,439において、ロック本体470のリンク連結部473がその下端部付近に位置する。これにより、連結ばね471が通常状態に維持されるため、ロック本体470の左右両端部のロック嵌合部474は、レール本体351の左右の各ロック嵌合溝357にそれぞれ嵌合されてロックされる。
次に、可動コンソール18が移動可能となるロック機構の解除状態について説明する。なお、ここでは、可動コンソール18を前方へ移動させる場合について詳細に説明する。
この解除状態では、図13(b)に示すように、レバー本体80の操作レバー81が、乗員の操作によって移動方向となる前方に傾動する。この際、レバー本体80は、ピン軸83により本体部401に対して支持された状態で上部が前方へ傾動するため、レバー本体80の下部の第3貫挿孔87に貫挿している嵌合ピン85は、円弧状の本体ガイド溝404に沿って後方かつ上方に円弧を描くように上昇する。そして、第1のリンク機構420は、上記第5実施形態のリンク機構310と同様の態様で、そのリンクガイド溝425が嵌合ピン85により押し下げられることによって下降し、レバー連結部424が前面開口部405の下面に接する第2状態となる。この第1のリンク機構420の下降に伴い、第1のリンク機構420の押圧部427が第2のリンク機構430の被押圧部431を押圧し、第2のリンク機構430も下降する。そして、図14(b)に示すように、このように第2のリンク機構430が下降することに伴って、ロック本体470のリンク連結部433は、第2のリンク機構430のロック連結部433に形成されたロック連結溝438,439における上端部付近に位置することとなる。これにより、ロック本体470では、各リンク連結部473が互いに近づく側に引き寄せられて連結ばね471が収縮状態となり、ロック本体470では左右両端部の各ロック嵌合部474が、レール本体351のロック嵌合溝357から外れてロックが解除される。
このようにして、操作レバー81を前方に傾動させることによりロック機構のロックが解除され、この状態で操作レバー81がそのまま前方に牽引されれば、上記第5の実施形態と同様に、可動コンソール18が前方へと移動する。なお、可動コンソール18を後方に移動させるために、操作レバー81を後方に傾動させた場合においても同様に第1のリンク機構420の下降に伴って第2のリンク機構430が下降するため、ロック本体470の連結ばね471が収縮状態となり同様にロックが解除される。
そして、操作レバー81の操作が終了されると、ロック本体470では、連結ばね471が収縮状態から通常状態に遷移しようとする付勢力により、各ロック係合部472がそれぞれレール本体351側に向って移動する。これにより、図14(a)に示すように、ロック本体470のロック嵌合部474がレール本体351のロック嵌合溝357に嵌合し、再びロック機構のロックがなされるとともに、リンク連結部473が第2のリンク機構430のロック連結溝438,439における左右両側部に移動しようとする。したがって、第2のリンク機構430が上昇し、これに伴い第1のリンク機構420も上昇して第1状態となることから、操作レバー81が直立状態となる。
なお、図15は、ガイドレール350と内部機構400の台車440とロックカバー部480とロック本体470とを組み立てた状態を示している。本実施形態においては、この図15に示す状態において、さらに第2のリンク機構430がこれらの部材と予め組み立てられる。すなわち、図15に示す状態において、第2のリンク機構430の中間部432に形成される前側及び後側のスライド棒434が、ロックカバー部480の前板に形成されるスライド溝489及び台車440の仕切板448に形成されるスライド溝449と遊嵌した状態となる。そして、ロック本体470のロック係合部472において連結ばね471が設けられる側の端部側の上部がロック連結部433によって覆われて、第2のリンク機構430のロック連結溝438,439にロック本体470のリンク連結部473が係合した状態となる。そして、このような状態でこれらの部材が組み付けられた後に、図15には図示しない本体部401と第1のリンク機構420とレバー本体80といった内部機構400の上側の部材が予め組み立てられたものが、その上に載置されて固定される。したがって、車内にこれらを組み付ける際には、これら予め組み立てられた2つのパーツを車内に持ち込み、内部機構400の下側の部材の上に内部機構400の上側の部材を載置して固定すればよい。そして、この際に、第2のリンク機構430のロック連結溝438,439とロック本体370のリンク連結部373との位置決めを行う必要がない。したがって、車内での組み付け作業を非常に容易に行うことができる。なお、特に言及しない他の構成は上記第1実施形態と同じである。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1実施形態に記載した(1)〜(4)と同等の効果と上記第5実施形態に記載した(6)の効果に加え、以下の(7)の効果が得られる。
(7)本実施形態では、ガイドレール350と内部機構400の台車440とロックカバー部480とロック本体470と第2のリンク機構430といった同内部機構400の下側の部材が予め組み立てられ、内部機構400の本体部401と第1のリンク機構420とレバー本体80といった内部機構400の上側の部材とが予め組み立てられる。そして、これら2つのパーツが車両に持ち込まれて組み付けられる。したがって、車内においてこれらを組み付ける際には、内部機構400の下側の部材の上に内部機構400の上側の部材を載置して固定すればよく、非常に容易に組み付けを行うことができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・上記第1〜第4の各実施形態では、内部機構において本体部70の左右両側面に車輪部90を取り付けることによって、本体部70に車輪92を取り付けるようにしたが、この第1〜第4の各実施形態においても、第5及び第6の各実施形態のように本体部を台車の上に載置する構成を適用するようにしてもよい。そして、車内に内部機構とガイドレールとを取り付ける際には、第5及び第6の実施形態のようにこれらを2つのパーツに分割して車内に持ち込み、車内においては、ガイドレールと内部機構の下側の部材を組み付けた後に、この上に内部機構の上側の部材を載置して固定するといった態様で、これらを組み付けるようにしてもよい。また、第1,3及び4の各実施形態においてロック本体110のロック係合部112を板状の部材により構成してもよいし、第5及び第6の各実施形態におけるロック本体370,470を棒状に構成してもよい。また、ロック係合部以外のその他の構成についても、各実施形態において、他の実施形態で採用した具体的な構成を適宜採用するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、ガイドレールと、車輪を有する内部機構とが移動機構を構成するようにしたが、移動機構を、例えば、車輪を有さない内部機構と、この内部機構の下部における左右両側部をスライド自在に支持する桟とから構成するようにしてもよい。また、移動機構として、床面凹部30の左右両側部に軸支されるローラを前後方向に複数配置するとともに、このローラ上に車輪を有さない内部機構を配置し、このローラの転動に伴って内部機構が前後に移動するといった態様を採用してもよい。
・上記各実施形態では、センターコンソール12が固定コンソール13と可動コンソール18とを備えるようにしていたが、センターコンソールは、固定コンソールを有していない構成であってもよい。また、センターコンソールが、固定コンソール及び可動コンソールを備えている構成であっても、固定コンソールにカップホルダに形成されていたり、可動コンソールに小物入れが形成されていたりして、上記各実施形態と異なる態様であってもよい。
・上記各実施形態では、車両の左右方向の中間部に設けられて、前後方向に移動可能な可動コンソールを備えるスライドコンソールについて説明したが、例えば、車両の左右方向に延びるように配設されて、左右方向に移動可能なスライドコンソールであってもよい。
・上記各実施形態において、ロック本体のロック嵌合部とレール本体のロック嵌合孔を設ける位置、個数などは特に限定されない。例えば、上記第2実施形態のように、ロック本体170が上下に移動することによりロック機構のロック及び解除がなされる場合においては、横板の代わりに各レール本体の車輪係合部の下面にロック嵌合孔を設けてもよい。つまり、この場合、ロック本体は、その下端が左右のレール本体に達するように横長に形成されるとともにその左右両端に下方に延びるロック嵌合部を備え、このロック本体が上下方向に動くことにより、左右両端のロック嵌合部が左右のレール本体のロック嵌合孔と嵌合したり抜け出したりしてロック機構のロック及び解除を行うようにしてもよい。
上記各実施形態では、操作レバーの上部が可動コンソールのレバー配置部より露出されるようにしたが、操作レバー全体が可動コンソールの上面から突出する態様で設けられていてもよい。
本発明を具体化した第1実施形態におけるセンターコンソールの概略構成を示す斜視図。 同センターコンソールの内部機構の分解斜視図及びレール本体の斜視図。 同センターコンソールの内部機構を模式的に示す側面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 同センターコンソールの内部機構のリンク機構とロック本体とレール本体とを模式的に示す正面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 本発明を具体化した第2実施形態におけるセンターコンソールの内部機構を模式的に示す側面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 本発明を具体化した第3実施形態におけるセンターコンソールの内部機構を模式的に示す側面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 本発明を具体化した第4実施形態におけるセンターコンソールの内部機構を模式的に示す側面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 本発明を具体化した第5実施形態における内部機構の分解斜視図及びレール本体の斜視図。 同センターコンソールの内部機構を模式的に示す側面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 同センターコンソールの内部機構のリンク機構とロック本体とレール本体とを模式的に示す正面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 同センターコンソールのガイドレールと内部機構の台車とロックカバー部とロック本体とを組み立てた状態を示す斜視図。 本発明を具体化した第6実施形態における内部機構の分解斜視図及びレール本体の斜視図。 同センターコンソールの内部機構を模式的に示す側面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 同センターコンソールの内部機構のリンク機構とロック本体とレール本体とを模式的に示す正面図であって、(a)はロック機構のロック状態を示し、(b)はロック機構の解除状態を示す。 同センターコンソールのガイドレールと内部機構の台車とロックカバー部とロック本体と第2のリンク機構との組み立て状態を示す斜視図。
符号の説明
11…床、12…センターコンソール、13…固定コンソール、13a…前部カバー部、15…小物入れ、16…蓋部、17…側部ガイド溝、18…可動コンソール、19…カップホルダ、20…可動本体部、21…可動底部、22…可動側壁部、23…レバー配置部、24…開口部、30…床面凹部、50,350…ガイドレール、51,351…レール本体、52…後部カバー部、53…ロック嵌合孔、54…横板、55…車輪係合部、56…車輪転動部、60,150,190,280,300,400…内部機構、70,270,301,401…本体部、72,272,302,402…レバー載置部、73…第1貫挿孔、74,274,304,404…本体ガイド溝、75,275,305,405…前面開口部、76,306,406…リンクガイド部、77…ピン支持部、80,250…レバー本体、81,251…操作レバー、82,252…本体連結部、83…ピン軸、84…係止部、85、255…嵌合ピン、86…第2貫挿孔、87…第3貫挿孔、88,258…側壁板、89…載置板、90…車輪部、91…本体取り付け部、92…車輪、93…切り欠き部、94…レール係合部、95…切り欠き部、97…車輪軸、100,160,200,310,410…リンク機構、102,312,422…ガイド係合部、103,203,313,438,439…ロック連結溝、104,314,424…レバー連結部、105,315,425…リンクガイド溝、106,166,202,316,433…ロック連結部、107…傾斜部、110,170,370,470…ロック本体、111,371,471…連結ばね、112,171,372,472…ロック係合部、113,373,473…リンク連結部、114,374,474…ロック嵌合部、115,375,475…ばね支持部、162…ばね、163…ロック貫挿孔、165…第2ばね支持部、173…第1ばね支持部、174…横板、175…ロック嵌合孔、176…ロック嵌合部、201…ワイヤ、204…挿通部、206…ワイヤガイド部、253…後方貫挿孔、254…前方貫挿孔、261…後方支持ピン、262…前方支持ピン、279…スライド溝、330,440…台車、331…車輪、333,443…天板、334…車輪取り付け部、335…車輪軸、357…ロック嵌合溝、380,480…ロックカバー部、420…第1のリンク機構、426…ガイド部、427…押圧部、430…第2のリンク機構、431…被押圧部、432…中間部、434…スライド棒、436…前板、437…後板、448仕切板、449,489…スライド溝。

Claims (3)

  1. コンソール本体と、該コンソール本体の移動を可能とする移動機構と、前記コンソール本体の移動をロックするロック機構とを備える車両用のスライドコンソールであって、
    前記コンソール本体の上部には、前記コンソール本体の移動方向への操作によって前記ロック機構によるロックを解除する操作レバーが設けられ、
    前記操作レバーは、前記コンソール本体に対して傾動可能に支持され、
    前記移動機構は、車両前後方向に延びるレール本体を備えるとともに、前記コンソール本体は、前記レール本体に沿って車両前後方向に移動可能に構成され、
    前記ロック機構は、前記レール本体と嵌合して前記コンソール本体の移動をロックするロック嵌合部を備え、
    前記ロック機構は、前記操作レバーの車両前後方向いずれへの傾動によっても前記レール本体と前記ロック嵌合部との嵌合を解除することにより前記ロックを解除するリンク機構を有する
    ことを特徴とする車両用のスライドコンソール。
  2. 請求項1において、
    前記レール本体には、前記ロック嵌合部を嵌合するロック嵌合孔が形成され、
    前記リンク機構は、前記操作レバーの傾動に基づいて、前記ロック嵌合部の前記ロック嵌合孔への嵌合を解除するワイヤを備える
    ことを特徴とする車両用のスライドコンソール。
  3. 請求項2において、
    前記ロック機構は、左右一対の前記レール本体にそれぞれ形成されたロック嵌合孔と、前記各ロック嵌合孔に嵌合する左右一対のロック嵌合部と、前記各ロック嵌合部に連設される左右一対のロック係合部を備え、
    前記リンク機構は、前記左右一対のロック係合部の間隔を変位可能に連結するロック連結部をさらに備え、
    前記ワイヤは、一端が前記操作レバーに接続されるとともに、他端が前記ロック連結部に接続され、
    前記リンク機構は、前記操作レバーの傾動に基づいて前記ワイヤ及び前記ロック連結部を一体に移動させることにより、前記ロック係合部の間隔を変位させて前記ロック嵌合孔と前記ロック嵌合部との嵌合を解除する
    ことを特徴とする車両用のスライドコンソール。
JP2007231679A 2006-12-18 2007-09-06 車両用のスライドコンソール Active JP5131445B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007231679A JP5131445B2 (ja) 2006-12-18 2007-09-06 車両用のスライドコンソール
US12/000,211 US7543874B2 (en) 2006-12-18 2007-12-11 Vehicular sliding console

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006340164 2006-12-18
JP2006340164 2006-12-18
JP2007231679A JP5131445B2 (ja) 2006-12-18 2007-09-06 車両用のスライドコンソール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008174214A JP2008174214A (ja) 2008-07-31
JP5131445B2 true JP5131445B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=39701547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007231679A Active JP5131445B2 (ja) 2006-12-18 2007-09-06 車両用のスライドコンソール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5131445B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11958440B2 (en) 2018-07-10 2024-04-16 Shanghai Yanfeng Jinqiao Automotive Trim Systems Co. Ltd. Vehicle interior component

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6091966B2 (ja) * 2013-04-02 2017-03-08 小島プレス工業株式会社 コンソールドア用操作装置
JP2014213631A (ja) * 2013-04-23 2014-11-17 小島プレス工業株式会社 コンソールボックス

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09109778A (ja) * 1995-10-20 1997-04-28 Toyota Auto Body Co Ltd シャトルコンソールを有する車両
JP3831827B2 (ja) * 1997-05-30 2006-10-11 株式会社イノアックコーポレーション 可動式コンソールボックス用スライダー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11958440B2 (en) 2018-07-10 2024-04-16 Shanghai Yanfeng Jinqiao Automotive Trim Systems Co. Ltd. Vehicle interior component

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008174214A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7543874B2 (en) Vehicular sliding console
CA2217646C (en) Seat attachment structure for motor vehicles
JP4914304B2 (ja) コンソールボックス
US7637469B2 (en) Seat sliding apparatus for a vehicle
EP1431104B1 (en) Seat slide device
JP5098279B2 (ja) 車両用シート装置
JP5203658B2 (ja) ウォークインシート
US7503614B2 (en) Seat sliding apparatus for vehicle and method of assembling the same
US20060071140A1 (en) Seat slide mechanism for vehicles
US8496290B2 (en) Motor vehicle seat with preloaded wing-rest and seat arrangement with such a motor vehicle seat
JP5104335B2 (ja) 車両用格納シート
JP5551486B2 (ja) シートのスライドロック装置
JP2009520640A (ja) 自動車用ヘッドレスト
US9475408B2 (en) Seat rail apparatus for vehicle having walk-in memory function
JP2019081517A (ja) シートスライド機構
US20100301654A1 (en) Seat assembly having a moveable head restraint assembly
JP4918980B2 (ja) 車両用シート装置
JP5131445B2 (ja) 車両用のスライドコンソール
JP5933023B2 (ja) スライドレール機構及び車両用シート
US11541819B2 (en) Vehicle center console assembly
JP5381413B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP5112729B2 (ja) チップアップ・スライド式自動車用シート
JP5119731B2 (ja) 車両用シート装置
JP2008273399A (ja) 荷室ボード連動構造
JP3104737B2 (ja) シートスライド装置のロック機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121010

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121023

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5131445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150