JPH05218124A - ボンダー及びこれを装備した自動ボンディング装置 - Google Patents

ボンダー及びこれを装備した自動ボンディング装置

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JPH05218124A
JPH05218124A JP4047699A JP4769992A JPH05218124A JP H05218124 A JPH05218124 A JP H05218124A JP 4047699 A JP4047699 A JP 4047699A JP 4769992 A JP4769992 A JP 4769992A JP H05218124 A JPH05218124 A JP H05218124A
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bonders
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数台のボンダーをラインとして並べて使用
する場合に、リードフレームがどのボンダーにおいてボ
ンディング加工されたものなのかの判別を迅速化するこ
と。 【構成】 ボンディング加工を施されたリードフレーム
L\Fが、これをボンデイング加工したボンダーC1
3 自体に装備されたアンローダ1〜3内に収容される
ようになし、以て、複数台のボンダーがラインとして組
み込まれた場合であっても、リードフレームがどのボン
ダーにてボンディング加工されたのであるかを迅速に判
別可能とした。また、ボンダーC1 〜C3 について、上
記アンローダ1〜3を、フレームを受け入れる位置の近
傍に配設し、該ボンダーをラインとして複数台並べて使
用する場合に、これらの前後位置を何等支障なく入れ替
えることが出来るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ICチップ、
すなわち半導体部品を保持した状態にて順次供給される
リードフレームを受け入れて該ICチップのパッド(電
極)と該リードフレーム上に設けられたリードとをワイ
ヤを用いてボンディングするボンダーに関する。また、
本発明は、該ボンダーを複数台と、該各ボンダーを経る
ことによりボンディング加工が施された多数のリードフ
レームを次々と受け入れてこれらを配列して収容するア
ンローダとを、ラインとして装備した自動ボンディング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる自動ボンディング装置の従来例を
図9乃至図23に示す。なお、当該自動ボンディング装
置は、例えば特開平3−155140号公報において開
示されている。
【0003】図9に示すように、当該従来装置において
は、ダイボンダー装置A2 、キュア装置B2 、3台のボ
ンダーC5 〜C7 及びマガジンストッカー装置D2 が、
一列にラインとして装備されている。ダイボンダー装置
2 は、ウェハー(図示せず)をカッティングすること
により得られた多数のICチップ(図示せず)を、例え
ば熱硬化型の接着剤等を用いてリードフレーム(後述)
上の所定位置に順次装着し、後段のキュア装置B2 に向
けて送り出すものである。また、キュア装置B2 は、ダ
イボンダー装置A2 より送り出されたリードフレームを
受け入れて、該接着剤を固化せしめるべく加熱した後、
後段のボンダーC5 〜C7 に向けて送り出すものであ
る。
【0004】各ボンダーC5 〜C7 は、キュア装置B2
を経たリードフレームを受け入れて、該リードフレーム
に形成されているリードと該リードフレーム上に配設さ
れたICチップ上のパッド(電極)とを、金、アルミニ
ウムなどから成るワイヤを用いてボンディングするもの
で、その構成について以下に詳述する。なお、各ボンダ
ーC5 〜C7 は、夫々ほぼ同様に構成されている故、1
台目のボンダーC5 の構成について詳しく説明し、残る
2台のボンダーC6 及びC7 についての説明は省略す
る。
【0005】図10は、ボンダーC5 が具備するリード
フレーム搬送用の搬送機構の構成の概略を示す図であ
る。図10において、ボンダーC5 の本体201(二点
鎖線で図示)上に載置されているボンディングヘッド2
02はカメラヘッド,レンズ及び照明灯を有するカメラ
を含み、X方向及びY方向に移動可能なXYテーブル駆
動機構(図示せず)に搭載されている。このボンディン
グヘッド202によりボンディングステージ(このボン
ディングステージは、ボンディング接続を行うボンディ
ング作業部及びそのチップの前後の複数のチップが載置
され搬送されるステージ部分を指称する。)上の被ボン
ディング部品であるICチップを撮像してリードフレー
ムのリードと該ICチップ上のパッドとをボンディング
接続する。このボンディングヘッド202により撮像さ
れるICチップが配設されるリードフレームは、第1の
ガイドレール203a及び第2のガイドレール203b
により最適間隔位置に位置決め調整される。これら第1
及び第2のガイドレール203a及び203bとリード
フレーム両端との間隔は約0.1mmに設定されてい
る。この第1及び第2のガイドレール203a及び20
3bと平行に第3の搬送機構204が設けられている。
この第3の搬送機構204は1つの軸で軸支された一対
のローラ204a,204bが2つ配設され、該ローラ
204a及び204b間に掛け渡された二本のベルト2
04c,204dとで構成され、前記ローラ204bは
二重ローラで形成され、このローラ204bと前記以外
の他のローラ204eとをベルト204fで掛け渡し、
このローラ軸と駆動モータ204gの軸とが連結駆動さ
れるように構成されている。この駆動モータ204gの
回転駆動力により第3の搬送機構204のベルト204
c及び204dは正逆回転可能に構成されている。この
二本のベルト204c及び204d間の中心でアンロー
ダ側(リードフレーム送り出し方向側)近傍にはリード
フレームの到来を検出する検出センサー205が配置さ
れている。この検出センサー205は反射型の光センサ
ー等で構成されている。
【0006】次に、ローダ側(リードフレーム受け入れ
側)の搬送手段について説明する。ローダ側の搬送手段
は第1及び第2の搬送機構206及び207で構成され
ている。この第1及び第2の搬送機構206及び207
は1つのモータ208で駆動されている。
【0007】まず、第1及び第2の搬送機構206及び
207はローダユニット209上に第1及び第2のガイ
ドレール203a及び203bの長手方向と平行な方向
に並列して設けられている。このローダーユニット20
9の端部は前後スライド用シリンダー210の軸210
aの先端に連結されており、第1及び第2のガイドレー
ル203a及び203bの長手方向と直行する方向にボ
ンダーC5 の本体201の上面を移動可能に構成されて
いる。このシリンダー(切換手段)210の前後への移
動におけるタイミング制御は図示せぬマイクロプロセッ
サ等よりなる制御回路により制御されており、シリンダ
ーの前後の位置は第1及び第2の搬送機構206,20
7の中心と第1及び第2のガイドレール203a,20
3bの中心及び第3の搬送機構204の中心(一点鎖線
で示す部分)とが一致するように制御されている。この
中心位置の制御は調整可能に構成されていることは勿論
である。この第1及び第2の搬送機構206及び207
は上述した第3の搬送機構204と略同じ構成よりな
り、1つの軸で軸支された一対のローラ206a,20
6bが2つ配設され、該ローラ206a及び206b間
に掛け渡された二本のベルト206c,206dとで構
成された搬送機構が並列に配設されてなるが、前記他方
のローラ軸206bで第1及び第2の搬送機構206及
び207が連結されており、第1の搬送機構206の前
記ローラ206bは二重ローラで形成され、該ローラ2
06bと前記以外の他のローラ206eとがベルト20
6fで掛け渡され、このローラ206eの軸と駆動モー
タ208の軸とが連結されて第1及び第2の搬送機構2
06及び207は同軸で回転駆動されるように構成され
ている。また、第1及び第2の搬送機構206及び20
7には第1及び第2のガイドレール203a及び203
bへのリードフレーム供給側近傍にリードフレーム検出
センサー211、212が配設されている。
【0008】次に、第4及び第5の搬送機構213及び
214は上述の第1及び第2の搬送機構206及び20
7と同一の構成よりなり、アンローダー側に設けられて
いる。この第3及び第4の搬送機構213及び214も
第1及び第2の搬送機構206及び207と同様に1つ
のモータで駆動されているが、第4及び第5の搬送機構
213及び214を駆動する駆動モータで駆動するよう
にしてもよい。また、リードフレーム検出センサー21
5a,215bはリードフレーム排出側、すなわち、図
10のベルト先端近傍に配設されている。
【0009】次に、図11及び図12は図10の第1及
び第2の搬送機構等が搭載されているローダーユニット
の詳細な構成をリードフレーム搬送方向と直交する方向
から示した断面図である。
【0010】図11において、第1のベース217はボ
ンダーC5 の本体201上に固定されている。この第1
のベース217上にはカム218が配設されている。こ
のカム218のカム面の中央には連続的な傾斜面が形成
されてリニアーな移動ができるように構成されている。
また、第1のベース217の左側には前後スライド用シ
リンダー210(216)を支持する支持フレーム22
0が垂直に設けられている。このシリンダー210の軸
先端には断面略コ字型の第2のベース221が連結され
ている。この第2のベース221内には第1及び第2の
搬送機構206及び207を連結する連結軸222が設
けられており、該連結軸222の他端は第2のベース2
21に固定されているベルト駆動用モータ208のモー
タ軸とカップリング223を介して連結されている。第
1の搬送機構206は既に図10で説明したように二本
のベルトが掛け渡されたローラ軸を支持する支持台22
4a及び224bが第2のベース221上に垂直に形成
されている。また、第2の搬送機構207も第1の搬送
機構206と同様にローラ軸を支持する支持台225a
及び225bが第2のベース221上に垂直に形成され
ている。この第2の搬送機構207の支持台225a及
び225bの両側には断面略コ字型の保持台226が設
けられており、この保持台226の側面には上下用ガイ
ド227a設けられている。この上下用ガイド227a
は前記軸受227bに形成された溝と嵌合して上下に摺
動可能に構成されている。保持台226の下面226a
には支柱228が設けられ、この支柱228の先端には
ボールベアリング229が回転可能に設けられている。
この支柱228は第2のベース221に開けられた穴2
30を通して前記ボールベアリング229の先端が前記
カム218のカム面に当接されている。また、保持台2
26の上端には断面略L字型のガイドレール231a及
び231bが設けられている。このガイドレール231
a及び231bはリードフレームの幅により調節可能に
構成されている。このガイドレール231a及び231
bのガイド面の高さは第1及び第2のガイドレール20
3a及び203bのリードフレームの搬送面の高さと少
なくとも一致若しくははぼ同じ面の高さとなるように設
定されている。
【0011】上記構成はローダ側及びアンローダ側も同
じ構成よりなる。
【0012】このローダユニット209を含む上下等に
動作について図11及び図12の図面を用いて以下に説
明する。
【0013】図11はシリンダー210の軸210aが
吸引されている状態であり、軸先端に連結されている第
2のベース221は引っ張られている状態で位置制御さ
れている。このとき、第1及び第2の搬送機構206及
び207は、第1及び第2のガイドレール203a,2
03bと第3の搬送機構204の搬送路に対して一致し
た状態、すなわち図10に示す状態となる、この時、保
持台226の下面に設けられたベアリング229はカム
面の最上部218Hに位置している。したがって、図1
2で示すカム面の最下部218Lに位置する時はリード
フレームが第2の搬送機構207のベルト207c,2
07d上に載置されていたものが、シリンダーの吸引作
用によって保持台226のガイドレール231a及び2
31bによりリードフレーム両端が保持されて上昇し、
ベルト207c,207d上から静かに離間される。こ
れは、カム218により連続的な動きが可能であること
による。この図11の状態の時は第1の搬送機構206
のベルト上にもリードフレームがキュア装置B2 (図9
に図示)より搬送される。したがって、この状態で第3
の搬送機構204の搬送路上にリードフレームの連続的
な搬送を行なうことができる。
【0014】次に、上記のようにして第2の搬送機構2
07のガイドレール231a及び231bのガイド面に
載置されたリードフレームがリードフレームプッシャー
シリンダー219(図10参照)で第1及び第2のガイ
ドレール203a及び203bの搬送路上に押し出され
ると、前後スライド用シリンダー210の軸210aが
突出して図12の状態に移行する。すなわち、第2のベ
ース221をカム面に沿って218Hから218Lに移
動させる。この時、保持台226のガイドレール231
a及び231bのガイド面はベルト上面の位置よりも低
い位置まで降下(図12参照)しているので、新たなリ
ードフレームが図9に示すキュア装置B2 より搬送され
る。この時、第1の搬送機構206は搬送路よりも外れ
た位置にあるのでベルト上にはリードフレームは載置さ
れていない。
【0015】以上が、ローダユニット209の動作であ
るが、かかる動作はアンローダ側においても同様の動作
が行なわれる。
【0016】次に、本装置を用いてリードフレームが搬
送される経路について図13乃至図15を用いて詳細に
説明する。
【0017】まず、図10の状態よりローダ側の前後ス
ライド用シリンダー210の軸210aが突出してロー
ダユニット209を図13の状態まで移動させる。第2
の搬送機構207の搬送路上にリードフレーム(L/
F)が矢印方向より供給される。このリードフレームを
検出センサー212が検出すると、ベルトを駆動してい
る搬送用の駆動モータ208の回転が制御回路からの指
令により停止する。その後、前後用シリンダー210が
吸引方向に作動してローダユニット209を図14に示
す状態まで移動させる。この時、第1及び第2の搬送機
構206及び207の搬送路はボンディングステージの
ある第1及び第2のガイドレール203a及び203b
の搬送路並びに第3の搬送機構204の搬送路と一致し
て停止する。図11に図示の第2の搬送機構207のガ
イドレール231a及び231b上に載置されたリード
フレームは、リードフレームプッシャーシリンダー21
9により第1及び第2のガイドレール203a及び20
3b上のガイド面に押し出される。このガイドレール2
03a及び203b上に送られたリードフレームは図示
せぬ搬送機構によりクランプされながら1ピッチずつ間
欠送りされた後、ボンディングステージ上で所定温度に
過熱されてボンディングされる。この間、第1の搬送機
構206の搬送路は第3の搬送機構204の搬送路と一
致しているので、本ボンダーC5 以外の他のボンダーC
6 若しくはC7 に第5の搬送機構214を介してリード
フレームを供給することができる。次に、ボンディング
ステージ上でボンディング接続されたリードフレームは
アンローダ側に設けられた第4の搬送機構213の搬送
路上に排出され、リードフレーム検出センサー215a
で検出されてモータの回転が停止した後、アンローダ側
の前後用シリンダー216が突出方向に作用してアンロ
ーダユニットを図15の状態まで移動させる。そして、
ボンディング接続が終了したリードフレームを次のボン
ダーC6 、C7 (図9参照)のバイパス搬送路を経てマ
ガジンストッカー装置D2 (図9参照)側に搬送する。
【0018】以上がリードフレームのボンディング等が
なされる一連の動作である。
【0019】次いで、図9に示したアンローダとしての
マガジンストッカー装置D2 の構成について説明する。
【0020】図16は、マガジンストッカー装置D2
具備するマガジン自動供給装置の側面図である。
【0021】図16において、このマガジン自動供給装
置はマガジンストッカー装置D2 の本体に固定されたベ
ース300に搭載されており、第1のマガジン排出側収
納スペース250と第2のマガジン供給側収納スペース
260とを上下に配置したマガジン収納スペースと、エ
レベータ270と、排出機構290等で構成されてい
る。
【0022】上記構成の詳細について以下に説明する。
【0023】図16に示すようにマガジンストッカー装
置D2 の本体に固定されているベース300上にはスラ
イドベース301が摺動可能に取り付けられている。こ
のスライドベース301の端部にはナット302が設け
られており、このナット302にはねじ303が螺合結
合されている。更に、このねじ303はベース300に
固定されたナット302aに螺合結合されており、該ね
じ303の端部に設けられた調節つまみ304を回動さ
せることによってスライドベース301を前後に移動調
整できるように構成されている。このスライドベース3
01を移動させることによって、マガジンの中心を搬送
機構の搬送路の中心に位置調整することができる。な
お、搬送機構の搬送路の中心はボンディングステージの
中心と一致若しくは平行な位置に調整されている。ま
た、前記調整つまみ304は手動で回動させるように構
成されているが、パルスモータ等により駆動する構成と
してもよい。
【0024】次に、エレベータ270の構成について説
明すると、スライドベース301上にはねじが形成され
た昇降軸271が、この昇降軸271と平行な昇降軸支
承フレーム272により垂直に支持されている。昇降軸
271にはナット273が螺合結合されており、昇降軸
271が回動させられることにより、前記ナット273
と結合されているエレベータ背板278に取り付けられ
ているエレベータステージ279が上下に移動可能に構
成されている。上記昇降軸271の下方はカップリング
274及びタイミングプーリ275等と連結されてお
り、該タイミングプーリ275はベルトを介してモータ
277の軸に取り付けられたプーリー276と連結され
ている。モータ277の駆動力によって前記昇降軸27
1は回転させられる。前記モータ277はベース300
上に垂直に支持されたシリンダー取付フレーム281に
固定されたモータ取付板282に固定されている。この
シリンダー取付フレーム281の上方にはマガジン載置
用シリンダー283及びマガジン押出用シリンダー28
4が上下に並べて取付固定されている。マガジン載置用
シリンダー283の軸端部には載置板283aが取り付
けられている。この載置板283aは該シリンダーがオ
ンされることにより、前方に突出してエレベータステー
ジ279上のマガジンを一時的に載せるものである。ま
た、マガジン押出用シリンダー284の軸端部には押出
片284aが取付けられており、該シリンダーがオンさ
れると前方に押し出されて前記載置板283a上に載置
されているマガジンを第1のマガジン排出側収納スペー
ス250上に押し出す。
【0025】この第1のマガジン排出側収納スペース2
50は、ベース板251がスライドベース301に取り
付けられた支柱(図示せず)に固定されており、このベ
ース板251の両端にはマガジンをガイドするガイド板
252が両端に設けられている。このガイド板252上
にはリードフレーム収納方向(長手方向)と水平に交叉
する方向、すなわちリードフレームの幅方向に配列され
たマガジンを複数連続的に配列することができる。
【0026】この第1のマガジン排出側収納スペース2
50の下段には第2のマガジン供給側収納スペース26
0が設けられている。この第2のマガジン供給側収納ス
ペース260にも第1のマガジン排出側収納スペース2
50と同方向(リードフレーム幅方向)にマガジンを複
数配列することができ、該マガジンをガイド板261が
両端に設けられている。このガイド板261の間にはマ
ガジンを移送する移送機構262が設けられている。こ
の移送機構262は図17に詳しく示されている。
【0027】図17に示すように、この移送機構262
は、ローラ262b及び262c間に掛け渡されたベル
ト262eと、前記ローラ262cとベルト262fで
連結された駆動ローラ262aと、前記ベルト262e
の垂れを防ぐベルト支え板262dとで構成されてい
る。駆動ローラ262aの回転駆動力によって、ベルト
262e上に配列されたマガジンはエレベータステージ
279側に移送される。この移送されたマガジンはエレ
ベータ背板278に取付固定されたストッカーガイド2
85に当接して停止するように構成されている。また、
マガジンを保持するチャック機構280がエレベータス
テージ279上に設けられている。該チャック機構28
0の構成は後述する。
【0028】次に、移送機構262により移送されたマ
ガジンは、ストッカーガイド285により規制され、図
示せぬマイクロプロセッサ等で構成される制御回路の指
令により停止されている。この状態でエレベータステー
ジ279が上昇して1つのマガジンのみを前記移送機構
262のベルト262eのベルト上より上方に離間させ
る。この作動機構の構成について図18及び図19を用
いて説明する。この図18は側面からみた断面図であ
り、図19はその正面図である。
【0029】図18において、当該作動機構はスライド
べース301上に取り付けられており、この作動機構は
上端に作動片287aが固定されている作動部材287
と、この作動部材287の側面に取り付けられ、ガイド
受部材288bに矢印方向に摺動可能に設けられた摺動
部材288aと、一端が作動部材287に固定され他端
がガイド受部材288bに固定されてこの作動部材28
7を常時上方に付勢する引張コイルばね286とで構成
されている。また、この作動部材287の側面には、ベ
アリング289が設けられている。
【0030】上記構成よりなるこの作動機構は通常、引
張ばね286の付勢力によって上方に付勢されているの
で、図19において一点鎖線で示す位置に作動片287
aがある。この時には、作動片287aの先端の高さは
図17で示す移送機構262のベルト262eよりも高
い位置になるように設定されているので、作動片287
aの先端がマガジンの下面に当接して持ち上げることが
できるように構成されている。この引張ばね286の付
勢力は調整可能に構成されている。
【0031】また、作動部材287は図18において二
点鎖線で示すエレベータステージ279がベアリング2
89に当接して押し下げられることによって、上記移送
機構262のベルト262eの面よりも低い位置まで逃
げるように構成されている。
【0032】これを図20を用いて更に説明すると、作
動片287aはリードフレームのマガジン内収納方向に
沿って2つ配置されている。この作動片287aは、ベ
アリング289にエレベータステージ279の下面が当
接することにより引張コイルばね286の付勢力に抗し
て押し下げられるように構成されている。
【0033】ここで、先に示したエレベータステージ2
79に設けられたチャック機構280について図21に
基づいて詳述する。
【0034】図21に示すように、このチャック機構2
80においては、可動部材320の先端にチャック32
1が固定されており、この可動部材320の下端とナッ
ト273に対してエレベータ背板278を介して固定さ
れているエレベータステージ279の下端とがばね32
2で連結され、可動部材320は常に図の右側に付勢さ
れている。このエレベータステージ320の下部には起
動部材324が設けられ、可動部材320に固定されて
いる摺動部材325が該起動部材324により案内され
て摺動可能に構成されている。また、可動部材320の
他端にはローラ326が設けられており、このローラ3
26はカム327のカム面に沿って転動するように構成
されている。かかる構成においては、エレベータステー
ジ279上に載置されたマガジン、すなわち、マガジン
供給時にはローラ326がカム327の凸部によりばね
322の付勢力に抗して前方にチャック321を押出し
ているのでマガジンとチャック321との間には間隔が
空いている。エレベータステージ279が下降してカム
327のカム面の凹部にローラ326が位置する時、す
なわちマガジン固定時にはばね322の作用によりチャ
ック321はマガジンを保持する。更に下降すると、再
びカム面の凸部によりチャック321は前方に突出して
マガジンを保持している状態を解除して排出可能な状態
となる。
【0035】次に、上記構成よりなるマガジン自動供給
装置の作用について以下に説明する。
【0036】図16及び図17に示す第2のマガジン供
給側収納スペース260にリードフレームが収納されて
いないマガジンがリードフレーム収納方向と水平に交叉
する方向に複数配列される。これらのマガジンは移送機
構262のベルト262e上に載置されており、制御回
路からの指令によってエレベータステージ279側に送
られる。エレベータステージ279はこの時最下部まで
降下して待機しており、作動部材287(図18及び図
19参照)もエレベータステージ279の下面がベアリ
ング289に当接することにより押し下げてられてい
る。この時、チャック機構280も昇降軸271に沿っ
て配された図21に示すようなカム327の作用によっ
て押拡げられている。この状態で移送されたマガジンは
ストッカーガイド285に衝突して規制される。この
後、制御回路は移送機構を停止させエレベータステージ
279を作動部材287の引張コイルばね286のばね
力が開放、すなわち図19において一点鎖線で示す高さ
に相当する量だけ移動させる。すると、作動片287a
によって、ストッカーガイド285により規制されてい
るマガジンが持ち上げられるので、制御回路は移送機構
に逆転指令を出して持ち上げられているマガジン以外の
マガジンをエレベータステージ279から離間(第2の
マガジン供給側収納スペース260方向)させる位置ま
で移送して停止する。その後エレベータステージ279
を上昇させると、作動部材287により持ち上げられて
いるマガジンはチャック機構280の作用によって確実
に保持される。この状態でエレベータステージ279は
間欠的に上昇しながらボンディングされたリードフレー
ムを収納する。このエレベータステージ279が第1の
マガジン排出側収納スペース250のマガジン収納面よ
り高い位置まで上昇したことがセンサー(図示せず)に
よって検出されると、マガジン載置用シリンダー283
が制御指令によりオンされて載置板283aをエレベー
タステージ279の下面に押し出す。その後、エレベー
タステージ279は最下部まで下降するが、チャック機
構280は再び開放されているのでマガジンは載置板2
83a上に容易に載せられる。そしてマガジン押出用シ
リンダー284は制御指令によってオンされて押出片2
84aを押出してマガジンを第1のマガジン排出側収納
スペース250側に押し出す。
【0037】以上のような工程を繰り返してボンディン
グが完了したリードフレームが自動的にマガジン内に順
次収納される。
【0038】なお、第1及び第2の搬送機構206及び
207等は2つのレールを具備すると説明しているが、
それ以上設けてもよく、また切換手段としてシリンダー
を用いているが、他の構成を用いて適宜組み合わせるこ
とは勿論可能である。
【0039】なお、上記ではワイヤボンディングを例と
して説明しているが、テープボンディング等に用いても
よい。
【0040】ここで、図9に示したキュア装置B2 の構
成と、その前段の装置であるダイボンダー装置A2 との
関係について説明する。
【0041】先述したように、キュア装置B2 は、ダイ
ボンダー装置A2 から送り出されたリードフレームを受
け入れて、該リードフレームとこれに接着剤等により付
着されているICチップとを互いに固着するものであ
る。
【0042】図22に示すように、キュア装置B2 は、
炉340を有している。この炉340内には、ノズル3
41を通じて高温の窒素ガスが供給される。また該窒素
ガスを排出するための排出パイプ342が炉340の底
部に接続されている。
【0043】そして、図23から明らかなように炉34
0の内部には多数のヒートブロック342が一列に並べ
て設けられている。図23に示すように、リードフレー
ム(L\F)は、この各ヒートブロック342の上面に
載置されながら所定のピッチずつ搬送され、加熱され
る。
【0044】なお、図23に示すように、リードフレー
ムがダイボンダー装置A2 からこのキュア装置B2 に持
ち来される際、リードフレームはまず、当該自動ボンデ
ィング装置のラインの流れる方向Lに平行な経路344
と、該経路344の下流端に連続して当該自動ボンディ
ング装置の背面側に向う経路345と、該経路345の
下流端に連続してラインの流れる方向Lに平行な経路3
46とを、順次経てキュア装置B2 の背面側近傍に搬送
される。この後、上記のようにしてヒートブロック34
2により熱せられつつキュア装置B2 の前面側に搬送さ
れ、続いて、ラインの流れる方向Lに平行な経路347
を経てボンダーC5 乃至C7 へと供給される。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】上記した自動ボンディ
ング装置においては、キュア装置B2 により搬送される
リードフレームが、各ボンダーC5 〜C7 のボンディン
グステージに供給されてボンディング加工が行われる。
そして、これらボンディング後の多数のリードフレーム
が、アンローダとしてのマガジンストッカー装置D2
装備するマガジン内に順次収納されることになる。とこ
ろが、ボンディング接続されたリードフレームのワイヤ
の張り具合や、ボールのパッド面内への押しつぶされた
状態等を観察する必要がある。これは、ワイヤのループ
形状によってショート等を招くことや、電極面に確実に
接続されているかどうかを確認する必要があるからであ
る。よって、上記マガジン内に収納されたリードフレー
ムを抜き出して検査する工程が設けられる。しかしなが
ら、従来の装置では、1つのマガジン内にC5 〜C7
各ボンダーによりボンディング加工が行なわれたリード
フレームが混在するので、リードフレームのボンディン
グ不良を発見してもそのボンディング不良がどのボンダ
ーにおいて生じたものかが容易に確認できず、例えば2
台目のボンダーC6 に故障等の問題があるという特定を
してその修理調整を行うまでにかなりの時間を要してし
まうという欠点がある。
【0046】そこで、本発明は、上記従来技術の欠点に
鑑みてなされたものであって、リードフレームがどのボ
ンダーにてボンディング加工されたかの判別を迅速化す
ることを目的とする。
【0047】また、本発明は、ボンダーについて、これ
をラインとして複数台並べる場合に、それらの前後位置
を入れ替えようとも何等支障の生じないものを提供する
ことを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体部品を
保持して順次供給されるフレームを受け入れて該フレー
ムに対してボンディング加工を施すボンダーであって、
ボンディング加工を完了した前記フレームを収容するア
ンローダを有し、前記アンローダが、前記フレームを受
け入れる位置の近傍に配設されるように構成したもので
ある。また、本発明は、半導体部品を保持して順次供給
されるフレームを受け入れて該フレームに対してボンデ
ィング加工を施す複数台のボンダーと、前記ボンダー各
々を経た前記フレームを受け入れて収容するアンローダ
とを含む自動ボンディング装置であって、前記アンロー
ダが前記ボンダー各々毎に設けられるように構成したも
のである。
【0049】
【実施例】次に、本発明に係る自動ボンディング装置を
添付図面を参照しつつ説明する。なお、当該自動ボンデ
ィング装置は、以下に説明する要部以外は図9乃至図2
3にて示した従来の自動ボンディング装置と同様に構成
されている故、該要部以外についての詳細な説明は省略
する。また、以下の説明において、該従来装置の構成部
材と同一又は対応する部分については同じ参照符号を付
している。
【0050】図1及び図2に示すように、本発明に係る
自動ボンディング装置においては、ダイボンダー装置A
2 及びキュア装置B2 に続いて3台一列に並べて設けら
れたボンダーC1 〜C3 の各々が、該各ボンダー自体に
てボンディング加工を施したリードフレームを収容する
アンローダとしてのマガジンストッカー装置1乃至3を
夫々具備している。よって、ラインとしての上記自動ボ
ンディング装置は、図9に示す従来の自動ボンディング
装置が装備しているマガジンストッカー装置D2 は有し
ていない。なお、各ボンダーC1 〜C3 は、これらマガ
ジンストッカー装置1〜3を取り付けた構成の他は、前
述した従来の自動ボンディング装置に装備された3台の
ボンダーC5 〜C7 の各々と同様に構成されている。故
に、該各マガジンストッカー装置1〜3とその周辺の構
造以外については説明を省略する。また、前述したよう
に、以下の説明において、従来のボンダーの構成部材と
同一又は対応する部分については同じ参照符号を付して
いる。また、各ボンダーC1 〜C3 は、夫々ほぼ同様に
構成されている故、1台目のボンダーC1 の構成につい
て詳しく説明し、残る2台のボンダーC2 及びC3 につ
いての説明は省略する。
【0051】図3に示すように、ボンダーC1 において
は、マガジンストッカー装置1が、リードフレーム受け
入れ側、すなわち、図10等にて示した従来のボンダー
5における第2の搬送機構207を取り外した位置に
設けられている。また、図3に示すように、リードフレ
ームが順次収容されたマガジンは、シリンダー5によっ
て第1の搬送機構206の下方を通じて前方へ押し出さ
れるようになっている。
【0052】上記のように、各ボンダーにおいては、ア
ンローダとしてのマガジンストッカー装置1(2、3)
が、フレームを受け入れる位置の近傍に配設されている
ことから、該ボンダーをラインとして複数台並べて使用
する場合に、これらの前後位置を何等支障なく入れ替え
ることが出来る。
【0053】何んとなれば、かかる構成とは逆に、上記
アンローダをフレームを送り出す位置の近傍に配置する
ことを考えれば明らかである。すなわち、このようにア
ンローダをフレーム送り出し側に設ける場合、図10等
に示す第4の搬送機構213を取り外して代わりに該ア
ンローダをこの位置に装着することとなる。つまり、図
10において、第1及び第2の搬送機構206、207
を通じてフレームをボンディングステージ上に取り込
み、該フレームにボンディング加工を施した後、アンロ
ーダ内に収容する訳である。ところが、このように構成
すると、複数台並べられたボンダーのうち最後部のもの
については、ボンダー同士の間でフレームをバイパス送
りするための第3及び第5の搬送機構204及び214
が無用なものとなる。但し、この最後部のボンダーにつ
いて、これら第3及び第5の搬送機構204、214を
通常は使用せずとも設けておけば、このボンダーを前段
の各ボンダーのいずれかと配置替えすることは可能であ
る。しかしながら、このように配置替えを考慮するなら
ば、この第3及び第5の搬送機構204及び214につ
いて、常に作動可能なように、錆及び塵埃等の除去、オ
イルの供給並びに細部の調整など、保守点検しておく必
要がある。この保守点検作業は作業者にとって煩わし
く、しかも配置替えがいつ行われるのかも明確ではな
く、長期に亘ってこれらの作業をなすこととなる可能性
を考えれば、やはりこの最後部に配置されるべきボンダ
ーについては他のボンダーとの互換性を前提としないも
のを特別に用意しておくこととなる。また、そうする
と、この最後部のボンダーについては、上記第3及び第
5の搬送機構204、214を設けておくことは元来無
意味であるから、これらを製造当初から設けない機種を
用意しておく必要がある。よって、ライン用として多数
のボンダーを用意するときに、このような特別仕様のボ
ンダーをも製造しておく必要があり、コスト等の観点か
ら支障が生ずることが懸念される。
【0054】本発明に係るボンダーにおいては、アンロ
ーダがフレーム受け入れ側、すなわち、図10等におけ
る第2の搬送機構207を取り外した位置に設けられて
いる故に、他の第1及び第3の搬送機構206、204
並びに第4及び第5の搬送機構213、214は全て設
けられ、しかもこれら各搬送機構は常に作動せしめられ
る。よってラインの最後部に並べられるボンダーについ
てもその前段のボンダーと全く同じ構成でよく、各ボン
ダーの前後位置を何等支障なく入れ替えることが出来る
訳である。
【0055】また、本発明に係るボンダーC1 〜C3
関しては、下記の効果も奏される。
【0056】即ち、3台並べられたボンダーC1 〜C3
のいずれか、例えば2台目及び3台目のボンダーC2
びC3 が故障等を招いた場合であっても、残りのボンダ
ーC 1 のみは停止させることなくそのまま続行して稼働
させることが出来る。従って、処理効率が大幅に低下す
ることはない。これに対し、図9以後に示した従来の装
置においては、各ボンダーC5 〜C7 のいずれかに故障
等の問題が発生したときにはライン全体を停止させなけ
ればならない。すなわち、アンローダとしてのマガジン
ストッカー装置D2 が、該各ボンダーの下流側に位置す
るので、例えば2台目のボンダーC6 に問題があるとき
はこのボンダーC6 をラインから外し、その修理調整が
終了するまで、ボンダーC5 及びC7 並びにマガジンス
トッカー装置D2 の順のラインに組み換えて稼働させる
ことになる。これでは、ラインの組み換えに多大の時間
がかかり、高速処理を図ろうとするライン作業の効果が
得られない。
【0057】一方、本発明に係るボンダーC1 〜C3
使用すれば、従来のような専用機としてのマガジンスト
ッカー装置D2 が不要であるので、ライン全体としての
占有スペースが少なくて済み、組み換えも容易であると
いう効果が得られる。
【0058】ところで、図3から明らかなように、ボン
ダーC1 (C2 、C3 についても同様)においては、リ
ードフレームを第4及び第5の搬送機構213、214
に導入するための搬送機構が、第1の搬送機構206と
第3の搬送機構204の2つ設けられているが、これら
第1及び第3の搬送機構206及び204を互いに合体
させる形態にして1つの搬送機構に代えてもよい。但
し、上記のように互いに別体の2つの搬送機構206、
204を設ければ、これらと同様の搬送機構206及び
204を具備する従来のボンダーC5 〜C7 (図10参
照)と、本発明に係るボンダーC1 〜C3 との2機種の
ボンダーを製造する際、該両機種間において各搬送機構
206、204については同じものを使用することが出
来、製造コストの低減が達成される。
【0059】なお、上記した第1の搬送機構206と第
3の搬送機構204とを、第1搬送手段と総称する。す
なわち、この第1搬送手段は、前段より供給されるリー
ドフレームL\Fを受け入れて後段に向けて送り出すた
めのパイパス搬送路を有する。
【0060】一方、第4の搬送機構213と第5の搬送
機構214については、これらを第2搬送手段と総称す
る。該第2搬送手段は、上記のパイパス搬送路の一部を
形成し得ると共に、リードフレームL\Fを該パイパス
搬送路から逸脱した側方に取り出してボンディング位置
に向けて逆向きに搬送するためのものであり、上述した
アンローダたるマガジンストッカー装置1(2、3)と
共に該ボンディング位置を挾む位置に配置されている。
【0061】次に、ボンダーC1 においてリードフレー
ムが搬送される経路について図4及び図5をも用いて説
明する。
【0062】まず、図3の状態から、右側の前後用シリ
ンダー216の軸が突出して、第4及び第5の搬送機構
213及び214を図4の状態まで移動させる。この状
態で、第1及び第3の搬送機構206及び204を経
て、リードフレームが第4の搬送機構213上に供給さ
れる。このリードフレームを検出センサー215aが検
出すると、各ベルトを駆動している搬送用の駆動モータ
の回転が制御回路からの指令により停止する。その後、
前後用シリンダー216が吸引方向に作動して、第4及
び第5の搬送機構213及び214が図5に示す状態ま
で引き戻される。この時、第4及び第5の搬送機構21
3及び214の搬送路はボンディングステージのある第
1及び第2のガイドレール203a及び203bの搬送
路並びに第3の搬送機構204の搬送路の中心と一致し
て停止する。次いで、第4の搬送機構213上のリード
フレームは、該第4の搬送機構213の右側に設けられ
たリードフレームプッシャーシリンダー6により、第1
及び第2のガイドレール203a及び203b上のガイ
ド面上に押し出される。
【0063】このガイドレール203a及び203b上
に送られたリードフレームは、図示せぬ搬送機構により
クランプされながら1ピッチづつ間欠送りされた後ボン
ディングステージ上で所定温度に過熱されてボンディン
グされる。この間、第1の搬送機構206、第3の搬送
機構204及び第5の搬送機構214の各搬送路は第3
の搬送機構204の搬送路と一致しているので、本ボン
ダーC1 以外の他のボンダーC2 若しくはC3 にこの第
5の搬送機構214を介してリードフレームを供給する
ことができる。次に、ボンディングステージ上でボンデ
ィング接続されたリードフレームは、図示せぬプッシャ
ーによりマガジンストッカー装置1内に収納せられる。
そして、このフレームの収納が図示せぬ検出センサーで
検出され、この検出出力によって上記の各モータの回転
が停止する。以上がリードフレームのボンディング等が
なされる一連の動作である。
【0064】次に、マガジンストッカー装置1の構成に
ついて詳述する。図6に示すように、このマガジンスト
ッカー装置1は、昇降機構ベース8と、この昇降機構ベ
ース8を図6の矢印C方向に移動調整する調整手段9及
び昇降機構10とで構成されている。
【0065】上記昇降機構ベース8は、調整手段9によ
り矢印C方向に移動可能に構成されており、この調整手
段9には図7に示すように昇降機構ベース8の端部に雌
ねじが形成されたナット11が固定されており、このナ
ット11と雌ねじが形成されたねじ棒12とが螺合結合
されている。このねじ棒12はボンダー本体14に固定
された軸受13と螺合結合されており、また、端部には
つまみ15が取り付けられている。このつまみ15を回
すことにより昇降機構ベース8を図6の矢印C方向に移
動させることができる。このつまみ15に代えてパルス
モータよりなる制御モータを用いるようにすれば昇降機
構ベース8の移動量を自動的にデジタル制御することも
できる。この昇降機構ベース8は、ボンダー本体14に
支持されている図6図示の固定ガイド16a、16b及
びガイドベアリング17、偏心ガイド18により両端を
規制されて摺動可能に構成されている。このガイドベア
リング17及び偏心ガイド18により昇降機構ベース8
をガイドレール203a及び203bの長手方向と直交
する方向への合わせ調整を行い、昇降機構ベース8上に
固定されている昇降機構10の取付誤差を補正すること
ができる。
【0066】次に、この昇降機構10は、図7に示すよ
うに雄ねじが形成された昇降軸19の下端部が昇降機構
ベース8の軸受部8aに軸支され、その上端部はパルス
モータよりなる制御モータ20と結合(ギヤ、プーリ等
により間接的に駆動してもよい)されている。この昇降
軸19には雌ねじが形成された昇降部材21が螺合結合
されており、前記制御モータ20を正逆回転させること
により昇降部材21が上下に昇降可能に構成されてい
る。
【0067】なお、昇降部材21は昇降軸19と平行な
2本のガイドシャフト(図示せず)により案内される。
この昇降部材21の移動量は図示せぬマイクロコンピュ
ータ等よりなる制御手段により制御される。この昇降部
材21の上方位置及び下方位置のリミット位置を検出す
る上方センサ22及び下方センサ23が昇降機構10の
所定位置に取り付けられている。これらのセンサ22及
び23には光学的センサが用いられている。昇降部材2
1には、断面略L字形状に形成されマガジン24の下端
部を受けるマガジン受部25が取り付けられている。こ
のマガジン受部25の自由端部にはマガジン24の端部
を押え保持するチャック26が摺動可能に取り付けられ
ており、このチャック26の端部は昇降軸19に沿って
配設されているカム19aのカム面に当接可能に構成さ
れている。このカム19aは図8に示すように昇降軸1
9の上方及び下方位置に凸部が形成されており、マガジ
ン受部25が上昇してマガジン24を受けて保持する時
若しくは下降してマガジン24を排出する時、カム19
aのカム面に形成された凸部により前方に押し出されて
突出するように構成されている。
【0068】このマガジン受部25の構成の詳細を図8
を用いて説明すると、固定部材25aの先端にはチャッ
ク26が固定されており、この固定部材25aの下端と
保持台25eの下端とがバネ25bで連結され、固定部
材25aは常に保持台25e側に付勢されている。この
保持台25eの下部には起動部材25cが設けられ、固
定部材25aに固定されている摺動部材25dが起動部
材25cに案内されて摺動可能に構成されている。ま
た、固定部材25aの他端にはローラ25fが設けられ
ており、このローラ25fはカム19aのカム面に沿っ
て移動する。
【0069】今、図8に示すように保持台25eに載置
されたマガジン24、すなわちマガジン供給時には、ロ
ーラ25fがカム19aの凸部によりバネ25bの付勢
力に抗して前方にチャック26を押出しているのでマガ
ジン24とチャック26との間には間隔があいている。
昇降部材21が下降してカム19aのカム面の凹部に位
置する時、すなわちマガジン固定時にはバネ25bの作
用によりチャック26はマガジン24を保持する。更に
下降すると、再びカム面の凸部によりチャック26は前
方に突出してマガジン24を保持している状態を解除し
て排出できる状態とする。
【0070】上記マガジン24はチャック26により保
持されており、ボンディングステージ上にてボンディン
グ加工されたリードフレームは、このマガジン24内
に、図示しないプッシャーにより昇降機構10の昇降部
材21の下降に伴って順次収納される。このプッシャー
は、ボンディングステージ面とはぼ平行に配設されてお
り、エアーシリンダ(図示せず)により駆動される構成
となっている。
【0071】一方、マガジン24の側面は図6及び図7
に示すような略L字形状に形成されたストッカーガイド
27により規制され、このストッカーガイド27には、
第1のガイド板31a,31b及び第2のガイド板32
a,32bが移動可能に固定されている。この第1及び
第2のガイド板31a,31b及び32a,32bはス
トッカーガイド27の規制面に固定されているので、ス
トッカーガイド27を図6に示す矢印E,E´方向に移
動させることによって拡張させることができ、また、第
2のガイド板32a及び32bのガイドレール203
a,203bと垂直な方向ヘストッカーガイド27の規
制面に沿って移動させることによって矢印D及びD´方
向にも移動させることができる。これによって、大きさ
の異なるマガジン24の交換時にも対応することができ
る。これら第1及び第2のガイド板31a,31b及び
32a,32bとの間に図7に図示の如く上方より挿入
された複数のマガジン24は、マガジン受部25が所定
の位置まで上昇して保持するまでマガジンプッシャー3
0により係止されるので、このマガジンプッシャー30
により基準面となるストッカーガイド27(第1のガイ
ド板31a,31b)側に押圧されて係止される。した
がって、この構成によりマガジン24が図7に図示のよ
うにストッカーガイド27に固定されている第1のガイ
ド板31a及び31bの規制面に確実に規制される。こ
のマガジンプッシャー30のオン、オフのタイミングは
図示せぬ制御手段により制御されるが、図7に図示のよ
うに昇降部材21が上昇してマガジン24を保持するま
でオン状態とし、マガジン受部25により保持された時
オフとなる。そして、昇降部材21が下降してマガジン
24が排出される時には、次のマガジン24(図中破線
で示す部分)を係止するべく再びオンとなり、昇降部材
21が上昇するまで待機するように制御されている。ま
た、このマガジンプシャー30は図示せぬエアーシリン
ダにより駆動される。
【0072】以上が、アンローダとしてのマガジンスト
ッカー装置1の構成である。このようなアンローダを有
するボンダーを複数台連結することにより、自動ボンデ
ィング装置が構成される。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボンディング加工を施されたフレームが、これをボンデ
ィング加工したボンダー自体に装備されたアンローダ内
に収容される。よって、複数台のボンダーがラインとし
て組み込まれた場合であっても、フレームがどのボンダ
ーにてボンディング加工されたのであるかを迅速に判別
することができ、ループ形状等の不具合が発生した際に
も該フレームの検査結果に基づき修理調整すべきボンダ
ーを直ちに知って適切な処置を施せるという効果があ
る。また、本発明に係るボンダーにおいては、上記アン
ローダが、フレームを受け入れる位置の近傍に配設され
ていることから、該ボンダーをラインとして複数台並べ
て使用する場合に、これらの前後位置を何等支障なく入
れ替えることが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る自動ボンディング装置の
正面図である。
【図2】図2は、図1に示した自動ボンディング装置が
具備する3台のボンダーの斜視図である。
【図3】図3は、図2に示した3台のボンダーのうち第
1台目に並べられたボンダーの斜視図である。
【図4】図4は、図3に示したボンダーの動作説明図で
ある。
【図5】図5は、図3に示したボンダーの動作説明図で
ある。
【図6】図6は、図3に示したボンダーが具備するアン
ローダとしてのマガジンストッカー装置の平面図であ
る。
【図7】図7は、図6に示したマガジンストッカー装置
の縦断面図である。
【図8】図8は、図6及び図7に示したマガジンストッ
カー装置の一部の拡大図である。
【図9】図9は、従来の自動ボンディング装置の正面図
である。
【図10】図10は、図9に示した自動ボンディング装
置が具備するボンダーの斜視図である。
【図11】図11は、図10に示したボンダーの一部分
の、一部断面を含む側面図である。
【図12】図12は、図11に示した部分の動作説明図
である。
【図13】図13は、図10に示したボンダーの動作説
明図である。
【図14】図14は、図10に示したボンダーの動作説
明図である。
【図15】図15は、図10に示したボンダーの動作説
明図である。
【図16】図16は、図9に示した自動ボンディング装
置が具備するマガジンストッカー装置の要部の縦断面図
である。
【図17】図17は、図16に示した要部の一部の拡大
図である。
【図18】図18は、図16に示した要部の一部の拡大
図である。
【図19】図19は、図18に関するW−W矢視図であ
る。
【図20】図20は、図16に関するX−X矢視図であ
る。
【図21】図21は、図9に示した自動ボンディング装
置が具備するマガジンストッカー装置の一部の拡大図で
ある。
【図22】図22は、図9に示した自動ボンディング装
置が具備するキュア装置の要部の縦断面図である。
【図23】図23は、図22に示したキュア装置と、そ
の前後のダイボンダー装置及びボンダーの、概略斜視図
である。
【符合の説明】
1 、C2 、C3 ボンダー 1、2、3、 マガジンストッカー装置(アンロ
ーダ) 5 シリンダー 6 リードフレームプッシャーシリン
ダー 204 第3の搬送機構 206 第1の搬送機構 207 第2の搬送機構 213 第4の搬送機構 214 第5の搬送機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体部品を保持して順次供給されるフ
    レームを受け入れて該フレームに対してボンディング加
    工を施すボンダーであって、ボンディング加工を完了し
    た前記フレームを収容するアンローダを有し、前記アン
    ローダが、前記フレームを受け入れる位置の近傍に配設
    されていることを特徴とするボンダー。
  2. 【請求項2】 前段より供給される前記フレームを受け
    入れて後段に向けて送り出すためのバイパス搬送路を有
    する第1搬送手段と、前記バイパス搬送路の一部を形成
    し得ると共に前記フレームを前記バイパス搬送路から逸
    脱した側方に取り出してボンディング位置に向けて搬送
    するための第2搬送手段とを有し、前記第2搬送手段が
    前記アンローダと共に前記ボンディング位置を挾む位置
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載のボン
    ダー。
  3. 【請求項3】 半導体部品を保持して順次供給されるフ
    レームを受け入れて該フレームに対してボンディング加
    工を施す複数台のボンダーと、前記ボンダー各々を経た
    前記フレームを受け入れて収容するアンローダとを含む
    自動ボンディング装置であって、前記アンローダが前記
    ボンダー各々毎に設けられていることを特徴とする自動
    ボンディング装置
  4. 【請求項4】 前記アンローダが、前記ボンダーのフレ
    ーム受け入れ位置の近傍に配設されていることを特徴と
    する請求項2記載の自動ボンディング装置。
  5. 【請求項5】 前記ボンダーは、前段より供給される前
    記フレームを受け入れて後段に向けて送り出すためのバ
    イパス搬送路を有する第1搬送手段と、前記バイパス搬
    送路の一部を形成し得ると共に前記フレームを前記バイ
    パス搬送路から逸脱した側方に取り出してボンディング
    位置に向けて搬送するための第2搬送手段とを有し、前
    記第2搬送手段が前記アンローダと共に前記ボンディン
    グ位置を挾む位置に配置されていることを特徴とする請
    求項4記載の自動ボンディング装置。
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