JPH05217739A - 浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイル - Google Patents

浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイル

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JPH05217739A
JPH05217739A JP5639992A JP5639992A JPH05217739A JP H05217739 A JPH05217739 A JP H05217739A JP 5639992 A JP5639992 A JP 5639992A JP 5639992 A JP5639992 A JP 5639992A JP H05217739 A JPH05217739 A JP H05217739A
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JP
Japan
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ground coil
coil
propulsion
wiring
levitation
Prior art date
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Pending
Application number
JP5639992A
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English (en)
Inventor
Jiyunji Fujie
恂治 藤江
Hisamitsu Shibakawa
久光 柴川
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Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
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Publication date
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Publication of JPH05217739A publication Critical patent/JPH05217739A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮上式鉄道用地上コイルの発生する磁界の高
調波成分を、地上コイルの層数を増やさないで、低減し
て設計することを可能とする。 【構成】 浮上式鉄道用地上コイルの巻き線部分を二つ
に分割して、車両移動方向ににずらして配置すること
を、一体成型の地上コイルで行うことにより、地上コイ
ルの層数を増やさないで、地上コイルの発生する磁界の
高調波成分を低減することを行い、効率のよい最適な地
上コイルの設計を、低コストでかつ良好な保守性で可能
にする。また、地上コイル取りつけ構造体端部の地上コ
イルの特性も改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車上に界磁装置を備え
る、いわゆる地上一次方式の浮上式鉄道に用いられる地
上コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車上に界磁装置を備える、いわゆる地上
一次方式の浮上式鉄道においては、ガイドウェイの左右
の側壁に浮上コイルを備え、左右の地上コイルの相当箇
所をヌルフラックス配線により接続する側壁浮上案内方
式、さらに当該ヌルフラックス配線用端子に推進用配線
を接続した側壁推進浮上案内方式が用いられている。
【0003】しかし、推進コイルについては、非オーバ
ーラップ型の一層隔極配置では、地上コイルの発生する
磁界の高調波分を低減するために、オーバーラップ型の
二層隔極配置としているが、そのために、地上コイルは
二段重ねとなっており、側壁浮上コイルについては、推
進コイルよりも大きな力を発生するものであるが、一層
構造となっており、その高調波成分への配慮が必要であ
るという状況であった。
【0004】具体的には、推進コイルについては、二層
隔極配置であり、側壁浮上コイルについては、現在一層
構造となっているが、その高調波成分を低減するため
に、例えば、二層配置を浮上コイルに採用するとすれ
ば、合計4層の地上コイルとなるため、結果として、機
械的取りつけ施工性が難点となり、多層の地上コイルの
取りつけ精度面が苦しくなり、さらに、各層の地上コイ
ル間の面の摩擦や磨滅も懸念され、各地上コイルにヌル
フラックス配線用などの端子を設けるためその保守も大
変な作業になるということ、及び、地上コイル取りつけ
構造体の端部において同様な高調波成分が増加するとい
うことが課題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の方式では、浮上式鉄道用地上コイルの層を
増やさないと、浮上式鉄道用地上コイルの発生する磁界
の高調波成分を低減する設計が出来ないことと、地上コ
イル取りつけ構造体の端部においては、中間部に配置す
る地上コイルよりも短尺化された地上コイルを配置する
ことによる、浮上式鉄道用地上コイルの発生する磁界の
高調波成分を低減する設計が困難なことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車上に界磁装
置を備える浮上式鉄道に用いられるガイドウェイの左右
に設置される地上コイルにおいて、一つの地上コイルの
巻き線部分が手前側巻き線部分と向こう側巻き線部分と
に二分割され、かつ、二つの巻き線部分が車両移動方向
にずらして配置され、隣接する地上コイル側の縦配線の
コイル巻き線部分が互いにオーバーラップされる構造と
なった巻き線部分を一体成型の地上コイルとしたこと
と、地上コイルの取りつけ構造体の端部においても本発
明を適用して、より高調波成分を低減できる地上コイル
の構成としたことを最も主要な特徴とする。浮上式鉄道
用地上コイルの発生する磁界の高調波成分を低減するこ
とを、浮上式鉄道用地上コイルの層の数を増やさずに達
成でき得るため、保守性と経済性とを向上して実現し
た。
【0007】
【作 用】地上コイルの発生する磁界は、地上コイルの
車両移動方向における長さの中心位置の位相に応じて、
地上コイルの車両移動方向における長さに渡り、発生さ
せることができるが、車両移動方向においてオーバーラ
ップ配置した地上コイルの部分では、発生した磁界が互
いに加算されることにより、中間レベルの磁界を発生す
ることになり、従来の地上コイルに比べ、高調波成分が
低減されるという作用を活用するものであり、地上コイ
ルの発生する推進力と浮上力と案内力の各磁界について
も同様に高調波成分が低減される作用を活用する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の1実施例の巻き線部分の鳥
瞰図であって、地上コイルは二分割された場合を示し、
1は地上コイルの手前側巻き線部分であり、2は地上コ
イルの向こう側巻き線部分であり、3は案内用配線また
は推進用配線または案内と推進兼用の配線に関する必要
な端子を示している。
【0009】この場合、二分割された地上コイル巻き線
部分は、地上コイルの車両移動方向の長さの中間位置ま
でずらしており、二分割の中では最も高調波成分を低減
することができ、地上コイルの層数も、推進・浮上・案
内併用方式(PLG方式、特開平1-298902)を用いれ
ば、従来の二層隔極配置推進コイルと二層配置浮上コイ
ルの計4層の効果が、わずか一層のコイル配置で得られ
る。
【0010】図2は、図1の製品外形図の一例を示した
もので、4は一体成型の地上コイルであり、5は案内用
配線または推進用配線または案内と推進兼用の配線に関
する必要な端子を示し、6は地上コイルの取りつけ穴を
示す。
【0011】図3は、非オーバーラップ型の地上コイル
による発生磁界の例を示し、図4は図1の場合のオーバ
ーラップ型地上コイルによる発生磁界の例を示してお
り、オーバーラップ型の方が高調波成分を低減できる事
を示している。7は地上コイルを示し、8は地上コイル
から発生する磁界の強さを示す曲線で、この磁界の形が
正弦波に近いほど性能がよい。
【0012】図5は、図1のコイルの巻き線部分の配置
を正面より描いたものであり、図6は、図1を上方より
描いたものであり、図7は、図1のコイルの巻き線部分
の配置を右側より描いたものである。
【0013】図8は、本発明の1実施例の巻き線部分の
鳥瞰図であって、二分割された地上コイル巻き線部分
は、隣接する地上コイルの縦の辺の幅の長さだけ、車両
移動方向にずらしており、二分割の中では最もコンパク
トな形である。地上コイルは二分割された場合を示し、
1は地上コイルの手前側巻き線部分であり、2は地上コ
イルの向こう側巻き線部分であり、3は案内用配線また
は推進用配線または案内と推進兼用の配線に関する必要
な端子を示している。
【0014】図9は、図8の製品外形図の一例を示した
もので、4は一体成型の地上コイルであり、5は案内用
配線または推進用配線または案内と推進兼用の配線に関
する端子を示し、6は地上コイルの取りつけ穴を示す。
【0015】図10は、図8のコイルの巻き線部分の配
置を正面より描いたものである。
【0016】図11は、本発明の1実施例の巻き線部分
の鳥瞰図であって、二分割された地上コイル巻き線部分
は、片方の端部を揃え、片方の端部は適正に車両移動方
向にずらして配置し、隣接する地上コイル側の縦配線の
コイル巻き線部分が互いにオーバーラップされる構造と
しており、地上コイル取りつけ構造体の端部などに用い
る形である。地上コイルは二分割された場合を示し、1
は地上コイルの手前側巻き線部分であり、2は地上コイ
ルの向こう側巻き線部分であり、3は案内用配線または
推進用配線または案内と推進兼用の配線に関する端子を
示している。
【0017】図12は、図11の製品外形図の一例を示
したもので、4は一体成型の地上コイルであり、5は案
内用配線または推進用配線または案内と推進兼用の配線
に関する端子を示し、6は地上コイルの取りつけ穴を示
す。
【0018】図13は、図12のコイルの巻き線部分の
配置を正面より描いたものである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように地上コイルの巻き線
部分を分割し、ずらして配置し、一体成型としたので、
地上コイルの発生する磁界の高調波成分の低減が層数を
増やさないで出来るという効果がある。また、地上コイ
ルの取りつけ構造体の端部においても、本発明を適用す
ることにより、高調波成分を低減できるという効果があ
る。この結果、高性能な浮上式鉄道用地上コイルを層の
数を増やさずに設計できるため、保守性と経済性とを向
上出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイルの巻
き線部分の配置図で、二分割された地上コイル巻き線部
分は、地上コイルの車両移動方向の長さの中間位置まで
ずらしており、二分割の中では最も高調波成分を低減し
て設計されているものの実施例を示した説明図である。
【図2】図1の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイ
ルの製品外形図を示した説明図である。
【図3】非オーバーラップ型地上コイルの発生する磁界
の状況を示した説明図である。
【図4】オーバーラップ型地上コイルの発生する磁界の
状況を示した説明図である。
【図5】図1の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイ
ルの巻き線部分と端子を正面より示した説明図である。
【図6】図1の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイ
ルの巻き線部分と端子を上方より示した説明図である。
【図7】図1の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイ
ルの巻き線部分と端子を右側より示した説明図である。
【図8】浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイルの巻
き線部分の配置図で、二分割された地上コイル巻き線部
分は、地上コイルの巻き線部分の幅だけ車両移動方向に
位置をずらしており、二分割の中では最もコンパクトに
設計されているものの実施例を示した説明図である。
【図9】図8の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイ
ルの製品外形図を示した説明図である。
【図10】図8の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コ
イルの巻き線部分と端子を正面より示した説明図であ
る。
【図11】浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイルの
巻き線部分の配置図で、二分割された地上コイル巻き線
部分は、片方の端部を揃え、片方の端部は適正に車両移
動方向に位置をずらしており、地上コイル取りつけ構造
体の端部などに用いるものの実施例を示した説明図であ
る。
【図12】図11の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上
コイルの製品外形図を示した説明図である。
【図13】図11の浮上式鉄道用オーバーラップ型地上
コイルの巻き線部分と端子を正面より示した説明図であ
る。
【図14】本発明を使用しない従来の浮上式鉄道用地上
コイルの巻き線部分についての図である。
【符号の説明】
1 地上コイルの手前側巻き線部分 2 地上コイルの向こう側巻き線部分 3 案内用配線または推進用配線または案内と推進兼用
の配線に関する端子 4 一体成型の地上コイル 5 案内用配線または推進用配線または案内と推進兼用
の配線に関する端子 6 地上コイル取り付け用の穴 7 地上コイル 8 地上コイルから発生する磁界の強さを示す曲線 9 地上コイルの巻き線部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車上に界磁装置を備える浮上式鉄道に用
    いられるガイドウェイの左右に設置される地上コイルに
    おいて、一つの地上コイルの巻き線部分が手前側巻き線
    部分と向こう側巻き線部分とに二分割され、かつ、二つ
    の巻き線部分が車両移動方向にずらして配置され、隣接
    する地上コイル側の縦配線のコイル巻き線部分が互いに
    オーバーラップされる構造となった巻き線部分からな
    る、一体構造の巻き線部分と、案内用配線または推進用
    配線または案内と推進兼用の配線に関する必要な端子と
    を備え、浮上力と推進力と案内力を発生する磁界の高調
    波成分を低減して任意に設計できることを特徴とする浮
    上式鉄道用オーバーラップ型地上コイル。
  2. 【請求項2】 請求項1の二分割された手前側巻き線部
    分と向こう側巻き線部分との片方の端部を揃え、片方の
    端部は適正に車両移動方向にずらして配置し、隣接する
    地上コイル側の縦配線のコイル巻き線部分が互いにオー
    バーラップされる構造となった巻き線部分からなる、一
    体構造の巻き線部分と、案内用配線または推進用配線ま
    たは案内と推進兼用の配線に関する必要な端子とを備
    え、浮上力と推進力と案内力を発生する磁界の高調波成
    分を低減して任意に設計できることを特徴とする浮上式
    鉄道用オーバーラップ型地上コイル。
  3. 【請求項3】 浮上式鉄道用地上コイルの巻き線部分の
    分割数を3以上にした請求項1または請求項2記載の浮
    上式鉄道用オーバーラップ型地上コイル。
JP5639992A 1992-02-06 1992-02-06 浮上式鉄道用オーバーラップ型地上コイル Pending JPH05217739A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101316024B1 (ko) * 2011-12-01 2013-10-07 (주)피앤에스 전기차량의 비접촉 자기유도식 집전모듈

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