JPH05217227A - 交換結合2層光磁気記録媒体 - Google Patents
交換結合2層光磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH05217227A JPH05217227A JP1808592A JP1808592A JPH05217227A JP H05217227 A JPH05217227 A JP H05217227A JP 1808592 A JP1808592 A JP 1808592A JP 1808592 A JP1808592 A JP 1808592A JP H05217227 A JPH05217227 A JP H05217227A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- recording
- mnbi
- tbfe
- optical recording
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来技術のように遷移金属を再生層に用いた
場合、短波長のレーザで記録した場合にカー回転角が小
さいので記録再生したときに得られるC/Nには限界が
あった。また、MnBi単体を記録再生層に用いた場合
高レベルのレーザパワーが必要であり、また安定なビッ
トを書かせることが困難であった。本発明はMnBiと
TbFeを組み合わせることにより、短波長のレーザで
記録した場合にも高C/Nな光磁気記録媒体を提供する
ことにある。 【構成】 レーザ光を用いて情報の記録,再生,消去を
行う光磁気記録媒体において、基板5上に形成された第
1の磁性膜3にMnBiを、第1の磁性膜上に形成され
た第2の磁性膜2にTbFeを用いる。 【効果】 本発明によれば低レベルのレーザパワーで記
録でき、しかも短波長のレーザで再生した場合にも高レ
ベルのC/Nが得られる。
場合、短波長のレーザで記録した場合にカー回転角が小
さいので記録再生したときに得られるC/Nには限界が
あった。また、MnBi単体を記録再生層に用いた場合
高レベルのレーザパワーが必要であり、また安定なビッ
トを書かせることが困難であった。本発明はMnBiと
TbFeを組み合わせることにより、短波長のレーザで
記録した場合にも高C/Nな光磁気記録媒体を提供する
ことにある。 【構成】 レーザ光を用いて情報の記録,再生,消去を
行う光磁気記録媒体において、基板5上に形成された第
1の磁性膜3にMnBiを、第1の磁性膜上に形成され
た第2の磁性膜2にTbFeを用いる。 【効果】 本発明によれば低レベルのレーザパワーで記
録でき、しかも短波長のレーザで再生した場合にも高レ
ベルのC/Nが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている光磁気記録媒体
は、遷移金属からなる記録再生層の上下を透明な保護層
でサンドイッチして基板上に形成した構成、または、基
板と記録再生層の間の保護層をエンハンス層とした構
成、または最下層に反射膜を付加した構成を持つ。ま
た、MnBi系材料を記録層に用いて同様な構成を形成
した媒体も提案されている。
は、遷移金属からなる記録再生層の上下を透明な保護層
でサンドイッチして基板上に形成した構成、または、基
板と記録再生層の間の保護層をエンハンス層とした構
成、または最下層に反射膜を付加した構成を持つ。ま
た、MnBi系材料を記録層に用いて同様な構成を形成
した媒体も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のように遷移
金属を再生層に用いた場合、短波長のレーザで記録した
場合にカー回転角が小さいので記録再生したときに得ら
れるC/Nには限界があった。また、MnBi単体を記
録再生層に用いた場合、高レベルのレーザパワーが必要
であり、また安定なビットを書かせることが困難であっ
た。
金属を再生層に用いた場合、短波長のレーザで記録した
場合にカー回転角が小さいので記録再生したときに得ら
れるC/Nには限界があった。また、MnBi単体を記
録再生層に用いた場合、高レベルのレーザパワーが必要
であり、また安定なビットを書かせることが困難であっ
た。
【0004】本発明の目的は、MnBiとTbFeを組
み合わせることにより、短波長のレーザで記録した場合
にも高C/Nな光磁気記録媒体を提供することにある。
み合わせることにより、短波長のレーザで記録した場合
にも高C/Nな光磁気記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の交換結合2層光
磁気記録媒体は、レーザ光を用いて情報の記録,再生,
消去を行う光磁気記録媒体において、基板上に形成され
た第1の磁性膜上にMnBiを、第1の磁性膜に形成さ
れた第2の磁性膜にTbFeを用いたことを特徴とす
る。
磁気記録媒体は、レーザ光を用いて情報の記録,再生,
消去を行う光磁気記録媒体において、基板上に形成され
た第1の磁性膜上にMnBiを、第1の磁性膜に形成さ
れた第2の磁性膜にTbFeを用いたことを特徴とす
る。
【0006】また本発明によれば、MnBi層の膜厚が
TbFe層の膜厚の1/2以下であることを特徴とす
る。
TbFe層の膜厚の1/2以下であることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】MnBiは短波長のレーザに対してもカー回転
角が大きいという特徴を持っている。また、TbFeは
室温で保磁力が大きいため安定な記録ビットを書かせる
ことが容易で、またキューリ温度が低いため比較的低レ
ベルのレーザパワーで記録が可能である。そこで、Mn
BiとTbFeからなる交換結合2層膜を形成し、記録
はTbFeで再生はMnBiで行うようにすると、低レ
ベルのレーザパワーで記録ができ、しかも短波長のレー
ザで再生したときも高いC/Nが得られる媒体になる。
角が大きいという特徴を持っている。また、TbFeは
室温で保磁力が大きいため安定な記録ビットを書かせる
ことが容易で、またキューリ温度が低いため比較的低レ
ベルのレーザパワーで記録が可能である。そこで、Mn
BiとTbFeからなる交換結合2層膜を形成し、記録
はTbFeで再生はMnBiで行うようにすると、低レ
ベルのレーザパワーで記録ができ、しかも短波長のレー
ザで再生したときも高いC/Nが得られる媒体になる。
【0008】ただし、MnBi/TbFe2層媒体で
は、MnBiの膜厚がTbFeの膜厚の1/2以下でな
ければならない。その理由は、この様な媒体では、Tb
Fe層のキューリ温度より高温の領域におけるMnBi
層への磁区の種の形成、およびそれに続く冷却過程にお
いて起こるTbFe層のキューリ温度付近におけるTb
Fe層によるビットの整形によりMnBi層に記録ビッ
トが形成されるが、MnBiの膜厚が厚いとMnBi層
からTbFe層への磁区の種の逆転写が生じるため、T
bFe層によるビット整形が不完全になるからである。
は、MnBiの膜厚がTbFeの膜厚の1/2以下でな
ければならない。その理由は、この様な媒体では、Tb
Fe層のキューリ温度より高温の領域におけるMnBi
層への磁区の種の形成、およびそれに続く冷却過程にお
いて起こるTbFe層のキューリ温度付近におけるTb
Fe層によるビットの整形によりMnBi層に記録ビッ
トが形成されるが、MnBiの膜厚が厚いとMnBi層
からTbFe層への磁区の種の逆転写が生じるため、T
bFe層によるビット整形が不完全になるからである。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一例を現す光磁気記録2層膜
媒体の概略図を示す。媒体構成は、基板5/スペーサ層
4/MnBi層3/TbFe層2/保護層1である。こ
こで、基板5としては、ポリカーボネート樹脂,エポキ
シ樹脂またはガラスを用いた基板等を使用する。基板は
グルーブ付きでもグルーブなしでも構わない。ガラスの
上に紫外線硬化樹脂等でグルーブを形成させたものでも
よい。スペーサ層4及び保護層1としては、珪素の窒化
物,珪素の酸化物,タンタルの酸化物,アルミの窒化
物,アルミの酸化物等が使用できる。
媒体の概略図を示す。媒体構成は、基板5/スペーサ層
4/MnBi層3/TbFe層2/保護層1である。こ
こで、基板5としては、ポリカーボネート樹脂,エポキ
シ樹脂またはガラスを用いた基板等を使用する。基板は
グルーブ付きでもグルーブなしでも構わない。ガラスの
上に紫外線硬化樹脂等でグルーブを形成させたものでも
よい。スペーサ層4及び保護層1としては、珪素の窒化
物,珪素の酸化物,タンタルの酸化物,アルミの窒化
物,アルミの酸化物等が使用できる。
【0010】(実施例1) ポリカーボネート(グルー
ブ付き)基板/SCN(80nm)/MnBi(30n
m)TbFe合金(100nm)/SCN(80nm)
という膜構成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグ
ネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。MnBi
層及びTbFe層の室温での諸特性を表1に、2層媒体
の室温での諸特性を表2に示す。
ブ付き)基板/SCN(80nm)/MnBi(30n
m)TbFe合金(100nm)/SCN(80nm)
という膜構成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグ
ネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。MnBi
層及びTbFe層の室温での諸特性を表1に、2層媒体
の室温での諸特性を表2に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】2層媒体に対し、記録波長680nm,線
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界350Oe,レーザビームのパワ
ー7.0mWの条件で記録再生したところ、C/N56
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界350Oe,レーザビームのパワ
ー7.0mWの条件で記録再生したところ、C/N56
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
【0014】(実施例2) ポリカーボネート(グルー
ブ付き)基板/SCN(80nm)/MnBi(20n
m)TbFe合金(80nm)/SCN(80nm)と
いう膜構成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグネ
トロンスパッタ装置の連続スパッタによる。MnBi層
及びTbFe層の室温での諸特性を表3に、2層媒体の
室温での諸特性を表4に示す。
ブ付き)基板/SCN(80nm)/MnBi(20n
m)TbFe合金(80nm)/SCN(80nm)と
いう膜構成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグネ
トロンスパッタ装置の連続スパッタによる。MnBi層
及びTbFe層の室温での諸特性を表3に、2層媒体の
室温での諸特性を表4に示す。
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】2層媒体に対し、記録波長680nm,線
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界400Oe,レーザビームのパワ
ー6.0mWの条件で記録再生したところ、C/N55
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界400Oe,レーザビームのパワ
ー6.0mWの条件で記録再生したところ、C/N55
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
【0018】(実施例3) ガラス(グルーブ付き)基
板/ZnS(68nm)/MnBi(30nm)TbF
e合金(100nm)/SCN(80nm)という膜構
成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグネトロンス
パッタ装置の連続スパッタによる。MnBi層及びTb
Fe層の室温での諸特性を表5に、2層媒体の室温での
諸特性を表6に示す。
板/ZnS(68nm)/MnBi(30nm)TbF
e合金(100nm)/SCN(80nm)という膜構
成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグネトロンス
パッタ装置の連続スパッタによる。MnBi層及びTb
Fe層の室温での諸特性を表5に、2層媒体の室温での
諸特性を表6に示す。
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】2層媒体に対し、記録波長680nm,線
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界350Oe,レーザビームのパワ
ー7.5mWの条件で記録再生したところ、C/N56
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界350Oe,レーザビームのパワ
ー7.5mWの条件で記録再生したところ、C/N56
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
【0022】(実施例4) ガラス(グルーブ付き)基
板/ZnS(74nm)/MnBi(40nm)TbF
e合金(120nm)/SCN(80nm)という膜構
成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグネトロンス
パッタ装置の連続スパッタによる。MnBi層及びTb
Fe層の室温での諸特性を表7に、2層媒体の室温での
諸特性を表8に示す。
板/ZnS(74nm)/MnBi(40nm)TbF
e合金(120nm)/SCN(80nm)という膜構
成の媒体を作成した。成膜はすべてRFマグネトロンス
パッタ装置の連続スパッタによる。MnBi層及びTb
Fe層の室温での諸特性を表7に、2層媒体の室温での
諸特性を表8に示す。
【0023】
【表7】
【0024】
【表8】
【0025】2層媒体に対し、記録波長680nm,線
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界350Oe,レーザビームのパワ
ー9.0mWの条件で記録再生したところ、C/N60
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
速度11.3m/s,記録周波数3.7MHz,DuT
y比50%,記録磁界350Oe,レーザビームのパワ
ー9.0mWの条件で記録再生したところ、C/N60
dBが得られた。エラー発生率は10-6以下であった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば低
レベルのレーザパワーで記録でき、しかも短波長のレー
ザで再生した場合にも高レベルのC/Nが得られる。
レベルのレーザパワーで記録でき、しかも短波長のレー
ザで再生した場合にも高レベルのC/Nが得られる。
【図1】本発明の光磁気記録媒体の一例を示す概念図で
ある。
ある。
1 保護層 2 TbFe層 3 MnBi層 4 スペーサ層 5 基板
Claims (2)
- 【請求項1】レーザ光を用いて情報の記録,再生,消去
を行う光磁気記録媒体において、基板上に形成された第
1の磁性膜にMnBiを、第1の磁性膜上に形成された
第2の磁性膜にTbFeを用いたことを特徴とする交換
結合2層光磁気記録媒体。 - 【請求項2】MnBi層の膜厚がTbFe層の膜厚の1
/2以下であることを特徴とする請求項1記載の交換結
合2層光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1808592A JPH05217227A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 交換結合2層光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1808592A JPH05217227A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 交換結合2層光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217227A true JPH05217227A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11961813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1808592A Pending JPH05217227A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 交換結合2層光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05217227A (ja) |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1808592A patent/JPH05217227A/ja active Pending
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