JP3237977B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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・再生あるいは消去を行う光記録において、特に短波長
光を用いた高密度記録に有用な光磁気記録媒体の構造に
関する。
能である等の特徴を持つことから、広くOA機器などに
利用されつつある。この光磁気ディスクの代表的な記録
方式には、光変調方式と磁界変調方式があり、両者の変
調方式とも、外部から磁界を印加して情報の記録消去を
行う。従来膜であるTbFeCo系の光磁気記録膜で
は、磁界に対する感度が良好であったために、小さな外
部磁界で記録消去を行うことができた。しかし、TbF
eCo系材料は短波長光になるに従ってカー回転角が減
少する。従って、レーザ光を短波長化して高密度記録を
行った場合、良好なS/Nを得ることができなかった。
域でのカー回転角が大きいために、短波長光を用いた高
密度記録再生で高いS/Nを得ることができる。
/Co系多層膜は短波長光対応光磁気記録媒体として有
望である。しかし、Pt/Co系多層膜を記録膜とした
ディスクは、記録信号の消去に際して記録膜に400O
e以上の大きな外部磁界印加を必要とした。これより小
さな外部磁界で消去しようとすると信号の消え残りが生
じ、再度記録を行うときにノイズレベルが上昇してS/
Nが落ちるといった問題があった。記録再生装置に大き
な外部磁界を備えることは装置の大型化及び高コスト化
につながる。
めにデータ転送速度が速いという利点があり、最近では
この方式を採った製品も出荷され始めた。この磁界変調
方式でも、磁界感度の悪い光磁気記録媒体は、外部印加
磁界装置が大型化するために適さない。
ては、磁界感度の向上を目的としていくつかの提案がな
されている。しかし、Pt/Co系多層膜を記録膜とし
た光磁気ディスクに対応した磁界感度向上の提案はされ
ていない。
度を改善し、高S/Nを有しかつ磁界変調方式に適した
短波長対応高密度光磁気記録媒体を提供することにあ
る。
解決するため、Pt/Co系多層膜中の任意の箇所、あ
るいは接して、面内磁化層を設けることにより達成され
る。この種の例として、希土類遷移金属系の光磁気記録
媒体では、高磁界感度化を達成するために、垂直磁化膜
に接して面内磁化層を形成し、その膜厚を調整した光磁
気記録媒体が提案されている(特開平3−95741号公
報)。
はPt/CoNi多層膜を記録膜とする光磁気記録媒体
の高磁界感度化を図る。すなわち、Pt/Co多層膜を
記録膜とする光磁気記録媒体で、前記多層膜中の任意の
箇所に多層膜中のCo層厚より厚いCo層(以後Co面
内層と呼ぶ)を少なくとも一層設け、その層厚が2nm
以下であることを特徴とする。Co面内層は多層膜中の
どの箇所に設置しても良いが、Ptに挾まれている状態
となっていることが望ましい。つまり、多層膜中のCo
を面内層に置き換えた形が好ましい。
度化を達成できるが、さらに層数を増やすことにより磁
気光学効果も増すことができ、その結果、信号出力が増
大し高S/Nを得ることができる。Co面内層の厚さは
0.5〜2nm が望ましい。この膜厚の範囲は、その磁
気特性、特に磁界感度を最適化し、かつ記録膜として優
れた垂直磁気異方性を有する観点から選ばれたものであ
り、上記範囲より薄い場合にはCo面内層の効果が不十
分となり、また、この範囲を超えるとCo面内層の面内
磁化成分が強くなりすぎて、記録膜の垂直磁気異方性が
劣化するおそれがある。Co面内層の層厚のより好まし
い範囲は多層膜中のCo層の2倍から4倍である。この
範囲では極めて良好な磁界感度を有し、小さな外部磁界
で記録・消去が可能である。また、このように、面内層
をCo層にすることにより、新たにターゲットを用意す
る必要がなく、簡単な膜構造でPt/Co多層膜の高磁
界感度化を容易に達成できる。
i多層膜を記録膜とする光磁気記録媒体で、前記多層膜
中の任意の箇所に多層膜中のCoNi層厚より厚いCo
Ni層(以後CoNi面内層と呼ぶ)を少なくとも一層
設け、その層厚が2nm以下であることを特徴とする。
CoNi面内層もCo面内層と同様、多層膜中のどの箇
所に設置しても良いが、Ptに挾まれている状態となっ
ていることが望ましい。つまり、多層膜中のCoNiを
面内層に置き換えた形が好ましい。
により、磁界感度を向上できるだけでなく磁気光学効果
も増大することができ、その結果、信号出力が増大し高
S/Nを得ることができる。CoNi面内層の厚さは2
nm以下が望ましい。この範囲では極めて良好な磁界感
度を有し、小さな外部磁界で記録・消去が可能である。
CoNi面内層の厚さが2nmより厚いと面内層の面内
磁化成分が強くなりすぎて、記録膜の垂直磁気異方性が
劣化するおそれがある。また、このように、面内層を多
層膜中の遷移金属元素であるCoNi層にすることによ
り、新たにターゲットを用意する必要がなく、Pt/C
oNi多層膜の高磁界感度化を容易に達成できる。
Co多層膜および/またはPt/CoNi多層膜を含む
光磁気記録媒体で、Pt/Co多層膜および/またはP
t/CoNi多層膜に接してPtCo合金膜および/ま
たはPtCoNi合金膜を形成するものであり、前記合
金膜の膜厚を30nm以下としたことを特徴とする。合
金膜のCo含有量あるいはCoNi含有量は15%以上
が望ましい。この含有量は、磁界感度を向上させるため
に合金膜が有効に働くために選ばれたものであり、15
%未満であると、合金膜の持っている面内磁化成分が垂
直磁化膜との磁気的な相互作用で弱くなり、高磁界感度
化の効果が弱くなる。前記合金膜の最適な膜厚は、合金
膜の組成によって変わる。遷移金属元素が15%から3
5%の場合には、合金膜の膜厚は10nm以上30nm
以下が好ましい。10nmより膜厚が薄いと、合金膜の
面内磁化成分の効果が不十分となり、30nm以上では
面内磁化成分と垂直磁化成分との交換結合の結果、記録
膜全体としての垂直磁気異方性が劣化する。また、同様
の理由により、遷移金属元素が50%以上の合金膜の場
合には、面内磁化成分が10nm以下が好ましい。
Co多層膜および/またはPt/CoNi多層膜を含む
光磁気記録媒体で、Pt/Co多層膜および/またはP
t/CoNi多層膜に接して、Pt/Co面内磁化膜お
よび/またはPt/CoNi面内磁化膜を形成し、さら
に、これらの面内磁化膜中の遷移金属元素の層厚を、P
t層厚の1/2以上とし、面内磁化膜の膜厚を30nm
以下としたことを特徴とする。ここで、面内磁化膜と
は、膜面に垂直方向に測定したときのヒステリシス曲線
の角形比が1未満である磁性膜を指し、磁性膜に垂直磁
化成分が含まれていてもよい。面内磁化膜をPt/Co
多層膜および/またはPt/CoNi多層膜とした場
合、Co層厚およびCoNi層厚は、Pt層厚の1/2
以上であることが望ましい。この範囲の層厚比にするこ
とにより、高磁界感度化が達成される。この範囲よりC
o量およびCoNi量が少ないと面内磁化成分が弱くな
り磁界感度向上の効果が弱くなる。面内磁化膜の膜厚は
30nmが好ましい。上記範囲を越えると磁界感度,記
録感度がともに悪化する。
層膜に接して形成した面内磁化膜は、外部磁界を印加し
たときに、その磁界を助長するように記録膜に作用す
る。従って、記録膜は印加した磁界より大きな磁界を感
じ、その結果、外部磁界に対する磁界感度が向上する。
構造を図1に示す。本実施例は、Pt/Co膜上にCo
面内層が形成された光磁気ディスクの例である。光磁気
記録媒体は、マグネトロンスパッタリング装置を用い
て、以下のようにして作製した。
ヘッド案内溝およびアドレスなどを表すピットやセクタ
マークあるいは記録情報などの凹凸パターンを有する透
明なディスク状基板1をターゲットから10cmの距離に
セットして回転させた。
で、Siターゲットよりスパッタガス圧10mTorrでS
iを反応性スパッタし、誘電体膜2として窒化シリコン
を形成した。このとき、窒化シリコンの表面をスパッタ
エッチングすると、表面の平坦性が向上し、記録膜の磁
気特性が向上する。スパッタエッチングはアルゴンガス
圧10mTorrで3分間行った。スパッタエッチング後の
窒化シリコンの膜厚は65nmである。
tとCoを交互に積層した多層膜とした。Pt/Co多
層膜は二元同時スパッタ法により作製した。スパッタガ
スにキセノンを、ターゲットにはPt及びCoを使用
し、スパッタガス圧8mTorrでスパッタした。スパッタ
レートはPtが0.04nm/sec,Coが0.02nm
/secである。Pt,Coのそれぞれの厚さは、それぞ
れ、Pt;0.8nm,Co;0.3nm とし、Co,
Pt,Coの順に交互に積層した。膜厚はターゲットの
開放時間によって制御した。Pt層とCo層を13組積
層した後、Co面内層4を0.5nm積層し、最上層に
Ptを0.8nm積層した。
0.7nm,1nm,1.5nm,2nm,2.5nmと
した光磁気記録媒体をそれぞれ作製した。
じスパッタ装置により、これらの実施例と同様のスパッ
タ条件で従来のPt/Co膜を積層した。Pt(0.8n
m)/Co(0.3nm)多層膜を記録膜とし、Pt層と
Co層を14組積層した。
に、波長830nmのレーザ光を用い、回転数;180
0rpm,記録レーザパワー;7〜8mW,記録周波
数;1MHz,記録位置;r=44mmの条件で外部印
加磁界を−400Oe〜600Oeに変化させて記録
し、再生レーザ出力;1mWで再生した。
部印加磁界依存性を図2に、Co面内層の厚さを0.5
nm,0.7nm,1nm,1.5nm,2nm,2.5
nmとしたディスクにおける搬送波対雑音比の外部印加
磁界依存性を図3ないし図8に、それぞれ示す。従来デ
ィスクでは再生信号出力が0dBになるのに必要な印加
磁界はマイナス400Oe以上であったが、本実施例に
係る光磁気記録媒体は、より小さな外部磁界で再生C/
Nを0dBにすることができる。特にCo面内層を1n
mにした場合、図4に示すように、マイナス150Oe
の印加磁界で再生C/Nは0dBとなった。また、Co
面内層の膜厚が2nmをこえると外部磁場依存性は逆に
悪化するため、Co層の膜厚は2nm以下が好ましい。
本実施例の光磁気記録媒体は、記録信号の消し残りによ
るノイズの発生を抑え、高いC/Nを得ることができ
る。
変えたが、このCo層を多層膜中のいかなる箇所に置い
ても本発明の効果は変わらない。この場合の膜構造は、
Co面内層がPt/Co多層膜中のCo層と置きかわっ
た構造とする。つまり、Co面内層はPt層にはさまれ
る形となる。
を、多層膜中のPt層厚より薄くすることによっても、
同様に磁界感度を向上させることができる。Pt層厚が
薄くなることにより、そのPtをはさんでいるCoある
いはCoNi同士の交換結合が強くなり、その結果、C
o層厚あるいはCoNi層厚を厚くしたときと同じく面
内磁化成分が強くなるからである。
けるCo面内層だけでなく、Pt/CoNi膜における
CoNi面内層でも同様である。
録媒体の断面図を図9に示す。光磁気記録媒体は、実施
例1と同様にマグネトロンスパッタリング装置を用いて
作製した。本実施例では、Pt/Co多層膜に接してP
tCo合金を積層し、その外部磁場依存性を測定した。
ヘッド案内溝およびアドレスなどを表すピットやセクタ
マークあるいは記録情報などの凹凸パターンを有する透
明なディスク状基板1をターゲットから10cmの距離に
セットして回転させた。
スパッタガス圧10mTorrでZnOをスパッタし、誘電
体膜2として酸化亜鉛を形成した。スパッタエッチング
はアルゴンガス圧10mTorrで5分間行った。スパッタ
エッチング後の酸化亜鉛の膜厚は800Åである。
/Co系多層膜3に合金膜5としてPtCo合金膜を積
層した交換結合膜とした。Pt/Co多層膜は二元同時
スパッタ法により作製した。スパッタガスにキセノン
を、ターゲットにはPt及びCoを使用し、スパッタガ
ス圧8mTorrでスパッタした。スパッタレートはPtが
0.4Å/sec,Coが0.3Å/secである。Pt,Co
のそれぞれの厚さは、それぞれ、Pt;10Å,Co;
4Åとし、Co,Pt,Coの順に交互に積層した。最
終層はPtで、Pt/Coの全膜厚は154Å(11
組)である。
て、Pt/Co多層膜上にPtCo合金膜を製膜した。
スパッタガスにアルゴンを使用し、スパッタレートは3
Å/secとした。PtCo合金層の組成は、Pt90Co
10,Pt85Co15,Pt75Co25,Pt68Co32,Pt50C
o50,Pt24Co76,Pt8Co92 の6種類を用意し
た。それぞれのPtCo合金膜について、膜厚を3n
m,10nm,15nm,30nm,40nmに変え、
Pt/Co多層膜3上にそれぞれ積層した。従って、本
発明の光磁気記録媒体は30種類である。また、従来例
として、合金膜を積層していない従来ディスクも作製し
た。
5nmのレーザ光を用い、回転数;900rpm,記録
周波数;1MHz,記録位置;r=46mmなる条件で
外部印加磁界を600Oeから−400Oeに変えて記
録し、再生レーザ出力;1mWで再生した。記録パワー
は第二高調波が最小となるパワーとした。表1に各ディ
スクで再生C/Nが0dBとなった外部印加磁界を示
す。
なる外部印加磁界は400Oeより大きかった。また、
PtCo合金膜厚が40nmの場合、いずれの組成でも
再生C/Nが0dBとなる外部印加磁界は400Oeよ
り大きく、磁界感度の向上は見られなかった。これは、
面内磁化成分が強すぎて、逆に磁界感度を悪化させたた
めであると考えられる。また、組成によってもその感度
向上の効果は変わる。Co量が15%から35%の合金
膜では、膜厚15nmから30nmで、300Oe以下
の外部磁界で再生C/Nが0dBとなった。これより、
Co量が15%から35%の合金膜では、膜厚は15n
mから30nmが良い。また、Co量が50%以上の場
合、膜厚が10nm以下で本発明の効果があった。特に
Co量の多いPt8Co92 合金では、膜厚3nmのみで
従来ディスクより磁界感度が向上した。Co量が多いほ
ど、磁界感度向上に必要な膜厚は薄くなる。従って、磁
界感度向上の効果は膜厚,組成によって変化し、その組
成に適した膜厚を選ぶことによって磁界感度は向上す
る。その組成はCo量15%以上、膜厚30nm以下で
本発明は達成される。
るものではなく、Pt以外の元素、例えば、Pdを用い
た多層膜でもなんら違いはない。また、Pt/Co系多
層膜と磁気的に結合するように希土類−鉄族元素系合金
を積層した交換結合膜でも、その効果は変わらない。希
土類−鉄族元素系合金は、例えば、TbFeCo,Tb
DyFeCoなどが挙げられる。
いたが、Pd/Co多層膜でもその効果は変わらない。
Pt/Co系多層膜の上に積層するだけでなく、その下
部に設けても、その効果は変わらない。さらに、記録膜
の上部に窒化シリコンの誘電体膜やアルミニウム合金な
どの金属膜などの保護膜を設けても、その効果は変わら
ない。
録媒体の断面図を図10に示す。本実施例は、Pt/C
oNi膜上にPt/CoNi面内磁化膜が形成された光
磁気ディスクの例である。光磁気記録媒体は、マグネト
ロンスパッタリング装置を用いて、以下のようにして作
製した。
ヘッド案内溝およびアドレスなどを表すピットやセクタ
マークあるいは記録情報などの凹凸パターンを有する透
明なディスク状基板1をターゲットから10cmの距離に
セットし回転させた。
で、Siターゲットよりスパッタガス圧10mTorrでS
iを反応性スパッタし、誘電体膜2として窒化シリコン
を形成した。窒化シリコンの表面は実施例1と同様スパ
ッタエッチングを行った。スパッタエッチングはアルゴ
ンガス圧10mTorrで3分間行い、スパッタエッチング
後の窒化シリコンの膜厚は75nmとした。
磁気異方性の大きいPt/CoNi多層膜と、垂直磁気
異方性の小さいPt/CoNi面内磁化膜の交換結合膜
とした。Pt/CoNi多層膜は二元同時スパッタ法に
より作製した。スパッタガスにキセノンを、ターゲット
にはPt及びCo60Ni40を使用し、スパッタガス圧8
mTorrでスパッタした。スパッタレートはPtが0.0
4nm/sec,CoNiが0.02nm/secである。P
t,CoNiのそれぞれの厚さは、それぞれ、Pt;
1.1nm,CoNi;0.6nmとし、CoNi,P
t,CoNiの順に交互に積層した。Pt/CoNi全
膜厚は約25nmである。続いて面内磁化膜6を作製し
た。Pt/CoNi面内磁化膜は記録膜と同様、二元同
時スパッタ法により作製した。スパッタガスにはアルゴ
ンを使用し、スパッタガス圧15mTorrでスパッタし
た。Ptの膜厚は0.8nmとし、CoNiの厚さを、
0.3nm,0.5nm ,1nmとしたPt/CoNi面
内磁化膜をそれぞれ記録膜上に製膜した。これらのPt
とCoNiの膜厚比は、それぞれ約3:1,2:1,
1:1である。それぞれの面内磁化膜に対し、膜厚を1
5nm,30nm,40nmの三種類とした。また、従
来例として面内磁化膜を積層していない従来ディスクも
作製した。
に、波長515nmのレーザ光を用い、回転数;180
0rpm,記録周波数;2MHz,記録位置;r=43
mmなる条件で外部印加磁界を600Oeから−400
Oeに変えて記録し、再生レーザ出力;1mWで再生し
た。記録パワーは第二高調波が最小となるパワーとし
た。表2に各ディスクで再生C/Nが0dBとなった外
部印加磁界を示す。
以上の外部磁界を印加しないと記録されてしまった。組
成比では、Pt:CoNiの膜厚比が3:1の場合、顕
著な磁界感度向上の効果は見られなかったが、膜厚比が
2:1と1:1の場合はいずれも磁界感度が向上した。
従って、CoNi膜厚はPt膜厚の1/2以上厚いこと
が好ましい。さらに、Pt/CoNi面内磁化膜の厚さ
が40nmの場合、いずれの組成でも再生C/Nが0d
Bとなるのに必要な外部印加磁界は400Oeより大き
く、磁界感度の向上は見られなかったが、30nm以下
の場合には、磁界感度が向上した。このことから、面内
磁化膜の厚さは30nm以下が良い。磁界感度向上の効
果は膜厚,組成によって変化し、その組成に適した膜厚
を選ぶことによって磁界感度は向上する。
磁化膜に限るものではなく、Pt以外の元素、例えば、
Pdを用いた多層膜でもなんら違いはない。また、面内
磁化膜としてPt/Co多層膜を用いても同様の効果が
ある。さらに、記録膜であるPt/Co系多層膜と磁気
的に結合するように希土類−鉄族元素系合金を積層した
交換結合膜でも、その効果は変わらない。希土類−鉄族
元素系合金は、例えば、TbFeCo,TbDyFeC
oが挙げられる。
oNi多層膜を用いたが、Pt/Co多層膜でもその効
果は変わらない。
用いた光磁気記録媒体の磁界感度が向上する。その結
果、短波長レーザ光による高密度記録再生に適し、かつ
磁界感度の良好な光磁気記録媒体を提供することができ
る。
印加磁界依存性を示す特性図。
印加磁界依存性を示す特性図。
印加磁界依存性を示す特性図。
印加磁界依存性を示す特性図。
印加磁界依存性を示す特性図。
印加磁界依存性を示す特性図。
印加磁界依存性を示す特性図。
多層膜、4…面内層、5…合金膜、6…面内磁化膜。
Claims (3)
- 【請求項1】Pt/Co多層膜および/またはPt/C
oNi多層膜を含む光磁気記録媒体において、多層膜中
の任意の箇所に、多層膜中の遷移金属元素の層より厚い
Co層あるいはCoNi層を少なくとも一層設けたこと
を特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】請求項1において、多層膜中の遷移金属元
素の層より厚いCo層あるいはCoNi層の層厚が2nm以
下である光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 Pt/Co多層膜および/またはPt/C
oNi多層膜を含む光磁気記録媒体において、Pt/C
o多層膜および/またはPt/CoNi多層膜に接して
面内磁化膜を形成し、前記面内磁化膜としてPt/Co
多層膜及び/またはPt/CoNi多層膜を用い、前記多層
膜中の遷移金属元素の層厚がPt層厚の1/2以上であ
り、前記多層膜の膜厚を30nm以下とした光磁気記録
媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27805993A JP3237977B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27805993A JP3237977B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130015A JPH07130015A (ja) | 1995-05-19 |
JP3237977B2 true JP3237977B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=17592087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27805993A Expired - Lifetime JP3237977B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237977B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP27805993A patent/JP3237977B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07130015A (ja) | 1995-05-19 |
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