JPH05213861A - スルホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯体 - Google Patents

スルホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯体

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JPH05213861A
JPH05213861A JP4056831A JP5683192A JPH05213861A JP H05213861 A JPH05213861 A JP H05213861A JP 4056831 A JP4056831 A JP 4056831A JP 5683192 A JP5683192 A JP 5683192A JP H05213861 A JPH05213861 A JP H05213861A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光、および熱硬化組成物の開始剤として有用
な新規なスルホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯
体を提供する。 【構成】一般式(1)で表されるスルホニウム錯体また
はオキソスルホニウム錯体 (ただしR1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立に、各置
換基を有してもよいアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、アルケニル基、アルキレン基、脂環基、アルコキ
シル基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アミノ基
より選ばれる基を、R4 は酸素原子もしくは孤立電子対
を、ただしアリール基はR1、R2、R3のうち1個の
み、R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ独立に、各
置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、アラル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、より選ばれる基
を示し、R1 、R2 およびR3 、あるいはR5 、R6
7 およびR8 はその2個以上の基が結合している環状
構造であってもよく、R5 、R6 、R7 およびR8 全て
が同時にアリール基となることはない。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なスルホニウム錯
体およびオキソスルホニウム錯体に関する。さらに詳し
くは、光、および熱硬化組成物の硬化触媒として有用で
あり、特にエチレン性不飽和結合を有する化合物の重合
開始剤として良好な効果を有する新規なスルホニウム錯
体またはオキソスルホニウム錯体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、さまざまなスルホニウム錯体およ
びオキソスルホニウム錯体の合成が多数報告されてお
り、これについては日本化学会編、新実験化学講座、第
14巻、1838頁(1978年、丸善)や大饗茂編、
有機硫黄化学(合成反応編)、237頁(1982年、
化学同人)、B.M.Trost およびL.S.Melvin,Jr 著、「Su
lfur Ylides 」、6頁、(1975年、Academic Pres
s)等にまとめられている。また、ジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.So
c.)、第106巻、4121頁(1984年)にはアリ
ールアルキルスルホニウム錯体が、ジャーナル・オブ・
ケミカル・ソサエティー(J.Chem.Soc. )、(C)、6
82頁(1970年)にはアリールオキシスルホニウム
錯体が報告されている。さらに、ヨーロッパ特許、第3
70693号および331413号にはアリールアルキ
ルスルホニウム錯体が、特開昭58−37003号公報
にはジアルキルベンジルスルホニウム ヘキサフルオロ
アンチモネートが、特開平2−1470号公報にはp−
ヒドロキシフェニルアルキルベンジルスルホニウム錯体
が開示されている。
【0003】しかしながら、これらの文献や特許に報告
されているスルホニウム錯体およびオキソスルホニウム
錯体はいずれも、そのアニオン部はハロゲン原子、NO
3 、BF4 、PF6 、SbF6 、SbCl6 、AsF
6 、ClO4 、HgI3 等の無機系アニオンもしくはト
リフルオロメチル硫酸、p−トルエンスルホネート、ベ
ンゾエート等のスルホン酸もしくはカルボン酸等の有機
酸のアニオンであり、アニオン部が有機ホウ素アニオン
からなるスルホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯
体としては、USP第3567453号記載のジチオリ
ウムテトラフェニルボレート、ジャーナル・オブ・ケミ
カル・ソサエティー・ケミカル・コミュニケーション
(J.Chem.Soc.Chem.Commun.)、868頁(1975年)
記載のトリアミノならびにアルコキシジアミノスルホニ
ウムテトラフェニルボレート、ブレティン・オブ・ケミ
カル・ソサエティー・オブ・ジャパン(Bull.Chem.Soc.
Jpn.)、第49巻、2590頁(1976年)記載のエ
トキシモルホリノフェニルスルホニウムテトラフェニル
ボレート等のいずれもアニオン部がテトラアリールボレ
ートであるスルホニウム化合物のみが知られているだけ
である。
【0004】一方の有機ホウ素錯体に関しては、日本化
学会編、新実験化学講座、第12巻、285頁(197
6年、丸善)やリービッヒーズ・アナーレン(Ann.)、
第563号、110頁、(1949年)、ジャーナル・
オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem. )、
第29巻、1971頁(1964年)、ジャーナル・オ
ブ・ケミカル・ソサエティー・パーキン2(J.Chem.So
c.,Perkin 2)、1225頁(1978年)、特開平2
−4804号公報ならびに特開平2−3460号公報に
は金属ボレート錯体に関する記載があり、USP434
3891にはアンモニウムボレート誘導体がある。また
特開昭62−143044号公報およびジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー・(J.Am.Che
m.Soc.) 、第112巻、6329頁(1990年)には
染料ボレート錯体が、また特開平3−704号公報には
アニオン部にトリアリールを有するジアリールヨードニ
ウムボレートの例が開示されている。
【0005】しかし、一般式(1)で表せられるカチオ
ン部がスルホニウムまたはスルホキソニウムイオンから
成っており、かつアニオン部にホウ素原子を有し、しか
もそのホウ素の結合手がアルキル基やアリール基等から
成る構造を特徴とする有機ホウ素化合物は、テトラアリ
ールボレート以外には全く知られていない。
【0006】
【発明の構成】本発明は、一般式(1)で表されるスル
ホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯体である。 一般式(1) (ただしR1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立に、置換
基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
リール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基
を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいア
ルキレン基、置換基を有してもよい脂環基、置換基を有
してもよいアルコキシル基、置換基を有してもよいアリ
ールオキシ基、置換基を有してもよいアルキルチオ基、
置換基を有してもよいアミノ基より選ばれる基を、R4
は酸素原子もしくは孤立電子対を示し、ただし置換基を
有してもよいアリール基はR1、R2およびR3のうち1
個のみとする、R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ
独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有
してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキ
ル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有
してもよいアルキニル基、より選ばれる基を示し、R
1 、R2 およびR3 、あるいはR5 、R6 、R7および
8 はその2個以上の基が結合している環状構造であっ
てもよく、R5 、R6 、R7 およびR8 全てが置換基を
有してもよい同時にアリール基となることはない。)
【0007】一般式(1)のR1 、R2 およびR3 は、
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t
ert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、ビニル
基、2−プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル
基、エチニル基、プロピニル基、シクロヘキシル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキセニル基、ノルボルニル
基、ボルニル基、メンチル基、ピナニル基、アダマンチ
ル基、フェニル基、p−トリル基、キシリル基、メシチ
ル基、クメニル基、ベンジル基、p−クロロベンジル
基、p−ブロモベンジル基、p−シアノベンジル基、m
−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−メチ
ルベンジル基、p−tert−ブチルベンジル基、アニ
シル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基、トリチル
基、スチリル基、シンナミル基、ビフェニリル基、ナフ
チル基、アンスリル基、フェナントリル基、クロロメチ
ル基、ブロモメチル基、ヒドロキシメチル基、シアノメ
チル基、ニトロメチル基、メトキシメチル基、アミノメ
チル基、ジメチルアミノメチル基、アセトニル基、エト
キシカルボニルメチル基、ジエチルアミノカルボキシメ
チル基、フェナシル基、p−クロロフェナシル基、p−
ブロモフェナシル基、p−シアノフェナシル基、m−ニ
トロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基、サリチル
基、p−ヒドロキシフェニルメチル基、メチルチオメチ
ル基、エチルチオメチル基、ブチルチオメチル基、フェ
ニルチオメチル基、メチルスルフィニルメチル基、メチ
ルスルホニルメチル基、エチルスルホニルメチル基、ベ
ンゼンスルホニルメチル基、p−トルエンスルホニルメ
チル基、メトキシ基、tert−ブトキシ基、フェノキ
シ基、ベンジルオキシ基、p−トリルオキシ基、p−フ
ルオロフェノキシ基、p−ニトロフェノキシ基、クロロ
フェニル基、ブロモフェニル基、フルオロフェニル基、
アニシル基、メチルチオ基、エチルチオ基、ブチルチオ
基、フェニルチオ基、ジメチルアミノ基、フリル基、フ
ルフリル基、チエニル基、セニル基、ピリジル基、ピペ
リジノ基、モルホリノ基、シクロヘキシルアミノ基、ア
ニリノ基、等が挙げられる。また、R1 、R2およびR3
はその2個以上の基が結合している環状構造であって
もよく、このような例としては、テトラメチレン基、ペ
ンタメチレン基、2−ブテニレン基、エチレンジオキシ
基、エチレンジチオ基等が挙げられる。
【0008】また、一般式(1)のR5 、R6 、R7
よびR8 の基の例としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基、オクタデシル基、イソピノカンフェニル基、テキシ
ル基、ジシアミル基、ビニル基、2−プロペニル基、イ
ソプロペニル基、ブテニル基、メタリル基、エチニル
基、1−ヘキシニル基、2−フェニルエテニル基、プロ
ピニル基、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキセニル基、ノルボルニル基、
ボルニル基、メンチル基、ピナニル基、アダマンチル
基、フェニル基、p−トリル基、キシリル基、メシチル
基、クメニル基、ベンジル基、p−クロロベンジル基、
p−ブロモベンジル基、p−シアノベンジル基、m−ニ
トロベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−メチルベ
ンジル基、p−tert−ブチルベンジル基、m−トリ
ルメチル基、ナフチルメチル基、アニシル基、フェネチ
ル基、ベンズヒドリル基、トリチル基、スチリル基、シ
ンナミル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アンスリル
基、フェナントリル基、クロロメチル基、ブロモメチル
基、ヒドロキシメチル基、シアノメチル基、ニトロメチ
ル基、メトキシメチル基、ベンゾイルメチル基、アミノ
メチル基、ジメチルアミノメチル基、アセトニル基、エ
トキシカルボニルメチル基、ジエチルアミノカルボキシ
メチル基、フェナシル基、p−クロロフェナシル基、p
−ブロモフェナシル基、p−シアノフェナシル基、m−
ニトロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基、サリチ
ル基、p−ヒドロキシフェニルメチル基、メチルチオメ
チル基、エチルチオメチル基、ブチルチオメチル基、フ
ェニルチオメチル基、メチルスルフィニルメチル基、メ
チルスルホニルメチル基、エチルスルホニルメチル基、
ベンゼンスルホニルメチル基、p−トルエンスルホニル
メチル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、フル
オロフェニル基、アニシル基、フリル基、フルフリル
基、チエニル基、セニル基、ピリジル基等が挙げられ
る。
【0009】したがって本発明に該当する化合物の具体
例としては、カチオン部がトリメチルスルホニウム、ジ
メチルブチルスルホニウム、ジメチルフェニルスルホニ
ウム、ジドデシルベンジルスルホニウム、ジ−tert
−ブチルベンジルスルホニウム、ジメチルベンジルスル
ホニウム、ジメチル(p−クロロベンジル)スルホニウ
ム、ジブチル(p−クロロベンジル)スルホニウム、ジ
メチル(p−シアノベンジル)スルホニウム、ジメチル
フェナシルスルホニウム、ジ−tert−ブチルフェナ
シルスルホニウム、ジメチル(p−クロロフェナシル)
スルホニウム、ジエチル(p−クロロフェナシル)スル
ホニウム、ジメチル(m−メトキシフェナシル)スルホ
ニウム、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホニウ
ム、ジメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノプロプ
−2−エニル)スルホニウム、ジブチルエトキシスルホ
ニウム、ジメチルフェノキシスルホニウム、メチル(ジ
メチルアミノ)(p−トリル)スルホニウム、ジメチル
メチルチオスルホニウム、ジメチルフェニルチオスルホ
ニウム、メチルフェニルベンジルスルホニウム、メチル
フェニル(p−シアノベンジル)スルホニウム、メチル
フェニルフェナシルスルホニウム、メチルフェニル(2
−フェニル−3,3−ジシアノプロプ−2−エニル)ス
ルホニウム、メチルフェニルエトキシスルホニウム、エ
チルフェニルフェノキシスルホニウム、ジメチルアミノ
ビス(p−トリル)スルホニウム、メチルフェニルメチ
ルチオスルホニウム、ジフェノキシ(p−トリル)スル
ホニウム、トリフェノキシスルホニウム、ビス(ジメチ
ルアミノ)(p−トリル)スルホニウム、テトラメチレ
ンフェナシルスルホニウム、トリベンジルスルホニウ
ム、ジメチルアリルスルホニウム、ジブチルアリルスル
ホニウム、ジメチルシアノメチルスルホニウム、ジメチ
ルアセチルメチルスルホニウム、ジメチルエトキシカル
ボニルメチルスルホニウム、ジメチル(2−エトキシカ
ルボニル)イソプロピルスルホニウム、ジメチルメチル
チオメチルジベンジルフェナシルスルホニウム、ジアリ
ルフェナシルスルホニウム、ジメチルビニルテトラメチ
レン−tert−ブトキシスルホニウム、ジメチル(p
−トリル)スルホニウム、ジエチルエチルチオスルホニ
ウム、ジ−tert−ブチル−N−シクロヘキシルアミ
ノスルホニウム、トリメチルオキソスルホニウム、ジエ
チルブチルオキソスルホニウム、ジメチルベンジルオキ
ソスルホニウム、ジメチルフェナシルオキソスルホニウ
ム、ジメチルフェノキシオキソスルホニウム、メチルフ
ェニルベンジルオキソスルホニウム、メチルフェニルフ
ェナシルオキソスルホニウム、ジフェノキシ(p−トリ
ル)オキソスルホニウム、等の各スルホニウムおよびオ
キソスルホニウムカチオンさらに公知のスルホニウムお
よびオキソスルホニウムカチオンと、アニオン部がte
rt−ブチルトリエチルボレート、フェニルトリエチル
ボレート、トリブチルベンジルボレート、ジエチルジブ
チルボレート、ジブチルジフェニルボレート、ブチルト
リフェニルボレート、ベンジルトリフェニルボレート、
ビニルトリフェニルボレート、エチニルトリフェニルボ
レート、ブチルトリメシチルボレート、ブチルトリ(p
−メトキシフェニル)ボレート、ブチルトリス(p−フ
ルオロフェニル)ボレート、ブチルトリス[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート等の各ボ
レートアニオンさらに公知のテトラアリールボレートを
除くボレートアニオンとの組み合わせより構成されるス
ルホニウム錯体およびオキソスルホニウム錯体が挙げら
れるが、本発明はこれらの例に限定されるわけではな
い。
【0010】本発明の一般式(1)で表せられるスルホ
ニウム錯体またはスルホキソニウム錯体は、一般式
(2)で表されるスルホニウム錯体あるいはオキソスル
ホニウム錯体と、 (ただしR1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立に、置換
基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
リール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基
を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいア
ルキレン基、置換基を有してもよい脂環基、置換基を有
してもよいアルコキシル基、置換基を有してもよいアリ
ールオキシ基、置換基を有してもよいアルキルチオ基、
置換基を有してもよいアミノ基より選ばれる基を、R4
は酸素原子もしくは孤立電子対を示し、ただし置換基を
有してもよいアリール基はR1、R2およびR3のうち1
個のみとする、またXはハロゲン原子、BF4 、PF
6 、SbF6 、AsF6 、ClO4 、メチル硫酸、トリ
フルオロメチル硫酸、ベンゼンスルホネートおよびp−
トルエンスルホネートを示し、R1 、R2 およびR3
その2個以上の基が結合している環状構造であってもよ
い。)一般式(3)で表される有機ホウ素化合物とを所
定の有機溶媒または水、あるいは水と有機溶媒との混合
溶媒中で反応させて合成することが可能である。 (ただしMはアルカリ金属、アンモニウムもしくは炭化
水素基と置換していてもよいアンモニウムを、R5 、R
6 、R7 およびR8 はそれぞれ独立に、置換基を有して
もよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、
置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有しても
よいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル
基、より選ばれる基を示し、R5 、R6 、R7 およびR
8 はその2個以上の基が結合している環状構造であって
もよく、R5 、R6 、R7 およびR8全てが同時に置換
基を有してもよいアリール基となることはない。)
【0011】原料のスルホニウム錯体およびオキソスル
ホニウム錯体は、日本化学会編、新実験化学講座、第1
4巻、1838頁(1978年、丸善)や大饗茂編、有
機硫黄化学(合成反応編)、237頁(1982年、化
学同人)、B.M.Trost およびL.S.Melvin,Jr 著、「Sulf
ur Ylides 」、6頁、(1975年、Academic Pres
s)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー(J.C
hem.Soc. )、(C)、682頁(1970年)等に記
載のスルホニウム錯体およびオキソスルホニウム錯体を
用いることが可能であるし、もう一方の原料である有機
ホウ素錯体については、リービッヒーズ・アナーレン
(Ann.)、第563号、110頁、(1949年)、ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.
Chem. )、第29巻、1971頁(1964年)、ジャ
ーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー・パーキン2
(J.Chem.Soc.,Perkin 2)、1225頁(1978年)
等に記載の有機ホウ素錯体を用いることが可能である。
【0012】この場合の溶媒としては、該溶剤に対する
原料の溶解性や目的とするスルホニウム錯体あるいはオ
キソスルホニウム錯体の性質等に応じて使い分けること
が好ましい。例えば、原料がいずれも水溶性の場合、具
体的には原料のスルホニウム錯体あるいはオキソスルホ
ニウム錯体のアニオン部が塩素あるいは臭素で、原料の
ホウ素化合物のカチオン部がアルカリ金属の場合、反応
溶媒に水を用いると、目的とするスルホニウム錯体ある
いはオキソスルホニウム錯体は水に殆ど不溶なため、反
応系中に生成した結晶を濾過、水洗、乾燥するだけで目
的とするスルホニウム錯体あるいはオキソスルホニウム
錯体を得ることができる。またこの際、あらかじめ反応
系中に水との混和性に劣る有機溶媒であるジクロロメタ
ンやクロロホルム、酢酸エチル、ベンゼン、エーテル等
を共存させておけば、目的とするスルホニウム錯体ある
いはオキソスルホニウム錯体を生成と同時に有機層中に
抽出できる。この方法は、特に水に対し不安定であった
り結晶化しにくい油状のスルホニウム錯体あるいはオキ
ソスルホニウム錯体の合成に適している。ただしこの場
合、用いる有機溶媒が生成したスルホニウム錯体あるい
はオキソスルホニウム錯体を溶解することが必要であ
る。一方、原料のいずれかが水に対する溶解性の乏しい
場合、具体的には原料のスルホニウム錯体あるいはオキ
ソスルホニウム錯体のアニオン部がBF4 、PF6 、S
bF6 、AsF6 、ClO4 、メチル硫酸、トリフルオ
ロメチル硫酸、ベンゼンスルホネートおよびp−トルエ
ンスルホネート等であったり、原料の有機ホウ素化合物
のカチオン部が4級アンモニウム等の場合、反応溶媒は
原料に対する溶解性の高い有機溶媒あるいは水と有機溶
媒との混合溶媒を用いるのが好ましい。この際、水と相
互に混ざり合うような有機溶媒、例えば、低級アルコー
ル、アセトニトリル、アセトン、テトラヒドロフラン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等を用い
ると、反応終了後、過剰量の水の添加により、容易に目
的とするスルホニウム錯体あるいはオキソスルホニウム
錯体を結晶もしくは油状物質の形で得ることができる。
このようにして得たスルホニウム錯体あるいはオキソス
ルホニウム錯体は、通常の目的に対してこのまま使用し
ても差し支えないが、有機溶媒から再結晶化させて、さ
らに高純度品を得ることも可能である。
【0013】また反応温度は、反応溶媒の融点以上で、
かつ原料もしくは生成するスルホニウム錯体あるいはオ
キソスルホニウム錯体が分解する温度以下であればどの
ような温度で反応させてもかまわないが、本製造方法は
反応に際し多量の熱の出入りが無いこと、また室温付近
ですみやかに反応が進行することから、経済性、安全性
の面からも室温付近で反応させることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明のスルホニウム錯体もしくはオキソスル
ホニウム錯体は、光、熱硬化組成物の硬化触媒として有
用であり、特にエチレン性不飽和結合を有する化合物の
重合硬化触媒としての効果を有している。また本来不安
定なスルホニウム錯体あるいはオキソスルホニウム錯体
のアニオン部をアルキル基やアリール基等の有機置換基
に置換されたホウ素に置き換えることにより、結晶性、
安定性、有機溶剤に対する溶解性の向上が得られ、従来
のスルホニウム錯体よりもエチレン性不飽和結合を有す
る化合物の重合に対して、感度の向上に対し良好な結果
を与える。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
るが、本発明は下記のみに限定されるものではない。
【0016】(実施例1)ジメチルフェナシルスルホニウム ブチルトリフェニル
ボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド5.09
0gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリ
フェニルほう酸リチウム5.424gを水100mlに
溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反
応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥する
と、白色結晶のジメチルフェナシルスルホニウム ブチ
ルトリフェニルボレート5.202gを得た。 融点 134〜137℃(120℃くらいから徐々に分
解) IRスペクトルを図1に示した。 FD−MS m/z 181(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3237BOS 理論値 C;79.99%、H;7.76% 測定値 C;80.01%、H;7.69%
【0017】(実施例2)ジメチルフェナシルオキソスルホニウム ブチルトリフ
ェニルボレートの合成 ジメチルフェナシルオキソスルホニウム ペンタフルオ
ロホスフェート5.00gをアセトン100mlに溶解
させた溶液に、テトラブチルアンモニウム ブチルトリ
フェニルボレート7.91gをアセトン100mlに溶
解させた溶液を加え、室温にて30分撹拌した。その
後、水200mlを加え沈澱した黄色の油状成分を分取
し、ジクロロメタン100mlを加えた。ジクロロメタ
ン層を水洗、乾燥後、濃縮すると、白色結晶のジメチル
フェナシルオキソスルホニウム ブチルトリフェニルボ
レート2.46gを得た。 融点 153〜156℃ IR (KBr) cm-1 3054、2843、1678、1038、741、7
13 FD−MS m/z 197(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3237BO2 S 理論値 C;77.41%、H;7.51% 測定値 C;77.52%、H;7.38%
【0018】(実施例3)ジメチルベンジルスルホニウム ブチルトリフェニルボ
レートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム クロライド6.24
gを水150mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリフ
ェニルほう酸リチウム10.11gを水100mlに溶
解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥すると、
白色結晶のジメチルベンジルスルホニウム ブチルトリ
フェニルボレート13.58gを得た。 融点 131〜134℃ IR (KBr) cm-1 3053、2845、740、712 FD−MS m/z 153(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3137BS 理論値 C;82.28%、H;8.24% 測定値 C;82.39%、H;8.31%
【0019】(実施例4)ジメチルベンジルオキソスルホニウム ブチルトリフェ
ニルボレートの合成 ジメチルフェナシルオキソスルホニウム ブロマイド
7.24gをメタノール100mlに溶解させた溶液
に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム8.90gを水
100mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分
撹拌した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した
後、乾燥すると、白色結晶のジメチルベンジルオキソス
ルホニウム ブチルトリフェニルボレート10.61g
を得た。 融点 145〜148℃ IR (KBr) cm-1 3053、2842、1040、740、714 FD−MS m/z 169(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3137BS 理論値 C;79.47%、H;7.96% 測定値 C;79.52%、H;8.04%
【0020】(実施例5)ジメチル−p−クロロフェナシルスルホニウム ブチル
トリフェニルボレートの合成 ジメチル−p−クロロフェナシルスルホニウム クロラ
イド5.00gを水100mlに溶解させた水溶液に、
ブチルトリフェニルほう酸リチウム6.10gを水10
0mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌
した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾
燥すると、白色結晶のジメチル−p−クロロフェナシル
スルホニウム ブチルトリフェニルボレート9.34g
を得た。 FD−MS m/z 215(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3236BClOS 理論値 C;74.64%、H;7.05% 測定値 C;74.59%、H;7.12%
【0021】(実施例6)ジメチル−p−メトキシフェナシルスルホニウム ブチ
ルトリフェニルボレートの合成 ジメチル−p−メトキシフェナシルスルホニウム ブロ
マイド5.00gを水100mlに溶解させた水溶液
に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム5.26gを水
100mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分
撹拌した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した
後、乾燥すると、白色結晶のジメチル−p−メトキシフ
ェナシルスルホニウム ブチルトリフェニルボレート
7.64gを得た。 FD−MS m/z 211(( M−BC4 H9(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3339BO2 S 理論値 C;77.64%、H;7.70% 測定値 C;77.59%、H;7.74%
【0022】(実施例7)ジメチル−p−クロロベンジルスルホニウム ブチルト
リフェニルボレートの合成 ジメチル−p−クロロベンジルスルホニウム クロライ
ド8.21gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブ
チルトリフェニルほう酸リチウム11.27gを水20
0mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌
した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾
燥すると、白色結晶のジメチル−p−クロロベンジルス
ルホニウム ブチルトリフェニルボレート16.67g
を得た。 FD−MS m/z 187(( M−BC49(C6
53)+ ) 元素分析 C3136BClS 理論値 C;76.46%、H;7.45% 測定値 C;76.54%、H;7.39%
【0023】(実施例8)ジメチル−p−シアノベンジルスルホニウム ブチルト
リフェニルボレートの合成 ジメチル−p−シアノベンジルスルホニウム ブロマイ
ド4.20gを水100mlに溶解させた水溶液に、ブ
チルトリフェニルほう酸リチウム4.98gを水100
mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌し
た。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥
すると、白色結晶のジメチル−p−シアノベンジルスル
ホニウム ブチルトリフェニルボレート6.59gを得
た。 FD−MS m/z 178(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3236BNS 理論値 C;80.49%、H;7.60、N;2.9
3% 測定値 C;80.32%、H;7.45、N;2.9
7%
【0024】(実施例9)ジ−tert−ブチルフェナシルスルホニウム ブチル
トリフェニルボレートの合成 ジ−tert−ブチルフェナシルスルホニウム ブロマ
イド6.30gを水150mlに溶解させた水溶液に、
ブチルトリフェニルほう酸リチウム5.59gを水10
0mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌
した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾
燥すると、白色結晶のジ−tert−ブチルフェナシル
スルホニウム ブチルトリフェニルボレート8.98g
を得た。 FD−MS m/z 265(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3849BOS 理論値 C;80.83%、H;8.75% 測定値 C;80.72%、H;8.64%
【0025】(実施例10)ジドデシルフェナシルスルホニウム ブチルトリフェニ
ルボレートの合成 ジドデシルフェナシルスルホニウム ブロマイド7.2
0gおよびブチルトリフェニルほう酸リチウム3.87
gをエタノール200ml中で、室温にて30分撹拌し
た。反応液を水1000mlに投入し、得られた油状成
分を分取、水洗した後、乾燥するとドデシルフェナシル
スルホニウム ブチルトリフェニルボレート6.78g
を得た。 FD−MS m/z 489(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C5481BOS 理論値 C;82.19%、H;10.35% 測定値 C;82.12%、H;10.27%
【0026】(実施例11)ジ−tert−ブチルベンジルスルホニウム ブチルト
リフェニルボレートの合成 ジ−tert−ブチルベンジルスルホニウム ブロマイ
ド5.00gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブ
チルトリフェニルほう酸リチウム4.83gを水100
mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌し
た。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥
すると、白色結晶のジ−tert−ブチルベンジルスル
ホニウム ブチルトリフェニルボレート5.90gを得
た。 FD−MS m/z 237(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3749BS 理論値 C;82.81%、H;9.20% 測定値 C;82.91%、H;9.42%
【0027】(実施例12)ジドデシルベンジルスルホニウム ブチルトリフェニル
ボレートの合成 ジドデシルベンジルスルホニウム ブロマイド6.30
gおよびブチルトリフェニルほう酸リチウム3.56g
をエタノール200ml中で、室温にて30分撹拌し
た。反応液を水1000mlに投入し、得られた油状成
分を分取、水洗した後、乾燥するとドデシルベンジルス
ルホニウム ブチルトリフェニルボレート5.66gを
得た。 FD−MS m/z 461(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C5381BS 理論値 C;83.64%、H;10.73% 測定値 C;83.72%、H;10.82%
【0028】(実施例13)ジメチルフェナシルスルホニウム ブチルトリメシチル
ボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド2.50
gを水100mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリメ
シチルほう酸リチウム4.14gを水100mlに溶解
させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液
を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥すると、ジ
メチルフェナシルスルホニウム ブチルトリメシチルボ
レート4.19gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC49(C6
2(CH3)3)3)+ ) 元素分析 C4155BOS 理論値 C;81.16%、H;9.14% 測定値 C;81.06%、H;9.07%
【0029】(実施例14)ジメチルフェナシルスルホニウム tert−ブチルト
リエチルボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド5.00
gを水200mlに溶解させた水溶液に、tert−ブ
チルトリエチルほう酸リチウム3.10gを水100m
lに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌し
た。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥
すると、白色結晶のジメチルフェナシルスルホニウム
tert−ブチルトリエチルボレート5.54gを得
た。 FD−MS m/z 181(( M−BC49(C2
5)3)+ ) 元素分析 C2037BOS 理論値 C;71.41%、H;11.09% 測定値 C;71.52%、H;10.99%
【0030】(実施例15)ジメチルフェナシルスルホニウム フェニルトリエチル
ボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド5.00
gを水200mlに溶解させた水溶液に、フェニルトリ
エチルほう酸リチウム3.49gを水100mlに溶解
させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液
を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジメ
チルフェナシルスルホニウム フェニルトリエチルボレ
ート5.58gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC65(C2
5)3)+ ) 元素分析 C2233BOS 理論値 C;74.15%、H;9.33% 測定値 C;74.02%、H;9.42%
【0031】(実施例16)ジメチルフェナシルスルホニウム ベンジルトリフェニ
ルボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド5.00
gを水200mlに溶解させた水溶液に、ベンジルトリ
フェニルほう酸リチウム6.51gを水100mlに溶
解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジ
メチルフェナシルスルホニウム ベンジルトリフェニル
ボレート8.09gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BCH26
5(C65)3)+ ) 元素分析 C3535BOS 理論値 C;81.70%、H;6.86% 測定値 C;81.62%、H;6.79%
【0032】(実施例17)ジメチルフェナシルスルホニウム ブチルトリメトキシ
フェニルボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド2.00
gを水50mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリメト
キシフェニルほう酸リチウム3.03gを水50mlに
溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反
応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥すると
ジメチルフェナシルスルホニウム ブチルトリメトキシ
フェニルボレート3.15gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC49(C6
4 OCH3)3)+ ) 元素分析 C3543BO4 S 理論値 C;73.67%、H;7.60% 測定値 C;73. 54%、H;7.53%
【0033】(実施例18)ジメチルフェナシルスルホニウム ビニルトリフェニル
ボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド2.00
gを水50mlに溶解させた水溶液に、ビニルトリフェ
ニルほう酸リチウム2.11gを水100mlに溶解さ
せた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を
濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジメチ
ルフェナシルスルホニウム ビニルトリフェニルボレー
ト2.69gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC23(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3031BOS 理論値 C;79.99%、H;6.94% 測定値 C;80.05%、H;7.01%
【0034】(実施例19)ジメチルフェナシルスルホニウム エチニルトリフェニ
ルボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド2.00
gを水50mlに溶解させた水溶液に、エチニルトリフ
ェニルほう酸ナトリウム2.22gを水100mlに溶
解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥すると、
白色結晶のジメチルフェナシルスルホニウム エチニル
トリフェニルボレート2.20gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC2 H( C6
5)3)+ ) 元素分析 C3029BOS 理論値 C;80.35%、H;6.52% 測定値 C;80.39%、H;6.48%
【0035】(実施例20)ジメチルフェナシルスルホニウム ブチルトリス(p−
フルオロフェニル)ボレートの合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド2.00
gを水50mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリス
(p−フルオロフェニル)ほう酸リチウム2.76gを
水100mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30
分撹拌した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した
後、乾燥すると、白色結晶のジメチルフェナシルスルホ
ニウム ブチルトリス(p−フルオロフェニル)ボレー
ト2.90gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC49(C6
4 F)3) + ) 元素分析 C3234BF3 OS 理論値 C;71.91%、H;6.41% 測定値 C;72.00%、H;6.49%
【0036】(実施例21)ジメチルフェナシルスルホニウム ブチルトリス[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレートの
合成 ジメチルフェナシルスルホニウム ブロマイド2.00
gをメタノール100mlに溶解させた溶液に、ブチル
トリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル]ほう酸リチウム5.47gをアセトン100mlに
溶解させた溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を水500mlに投入し、得られた油状成分を分取、
水洗した後、乾燥するとジメチルフェナシルスルホニウ
ム ブチルトリス[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ボレート4.35gを得た。 FD−MS m/z 181(( M−BC49(C6
3(CF3)2)3)+ ) 元素分析 C3831BF18OS 理論値 C;51.37%、H;3.52% 測定値 C;51.42%、H;3.49%
【0037】(実施例22)トリメチルオキソスルホニウム ブチルトリフェニルボ
レートの合成 トリメチルオキソスルホニウム ヨーダイド5.00g
を水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリフェ
ニルほう酸リチウム7.50gを水100mlに溶解さ
せた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を
濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとトリメ
チルオキソスルホニウム ブチルトリフェニルボレート
8.02gを得た。 FD−MS m/z 77(( M−BC49(C65)
3)+ ) 元素分析 C2533BS 理論値 C;79.77%、H;8.84% 測定値 C;79.86%、H;8.76%
【0038】(実施例23)トリメチルスルホキソニウム ブチルトリフェニルボレ
ートの合成 トリメチルスルホキソニウム ヨーダイド5.00gを
水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリフェニ
ルほう酸リチウム6.95gを水100mlに溶解させ
た水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を濾
過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとトリメチ
ルスルホキソニウム ブチルトリフェニルボレート5.
60gを得た。 FD−MS m/z 93(( M−BC49(C65)
3)+ ) 元素分析 C2533BOS 理論値 C;76.52%、H;8.48% 測定値 C;76.59%、H;8.53%
【0039】(実施例24)テトラメチレンフェナシルスルホニウム ブチルトリフ
ェニルボレートの合成 テトラメチレンフェナシルスルホニウム ブロマイド
4.69gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブチ
ルトリフェニルほう酸リチウム5.00gを水100m
lに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌し
た。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥
するとテトラメチレンフェナシルスルホニウム ブチル
トリフェニルボレート7.65gを得た。 FD−MS m/z 207(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3439BOS 理論値 C;80.62%、H;7.76% 測定値 C;80.53%、H;7.67%
【0040】(実施例25)テトラメチレンベンジルスルホニウム ブチルトリフェ
ニルボレートの合成 テトラメチレンベンジルスルホニウム ブロマイド4.
23gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルト
リフェニルほう酸リチウム5.00gを水100mlに
溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反
応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥すると
テトラメチレンベンジルスルホニウムブチルトリフェニ
ルボレート7.23gを得た。 FD−MS m/z 179(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3339BS 理論値 C;82.83%、H;8.22% 測定値 C;82.79%、H;8.16%
【0041】(実施例26)ジメチルアリルスルホニウム ブチルトリフェニルボレ
ートの合成 ジメチルアリルスルホニウム ブロマイド2.99gを
水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリフェニ
ルほう酸リチウム5.00gを水100mlに溶解させ
た水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を濾
過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジメチル
アリルスルホニウム ブチルトリフェニルボレート6.
14gを得た。 FD−MS m/z 103(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C2735BS 理論値 C;80.58%、H;8.77% 測定値 C;80.39%、H;8.59%
【0042】(実施例27)ジブチルアリルスルホニウム ブチルトリフェニルボレ
ートの合成 ジブチルアリルスルホニウム ブロマイド4.36gを
水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリフェニ
ルほう酸リチウム5.00gを水100mlに溶解させ
た水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を濾
過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジブチル
アリルスルホニウム ブチルトリフェニルボレート6.
97gを得た。 FD−MS m/z 187(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3347BS 理論値 C;81.45%、H;9.74% 測定値 C;81.37%、H;9.82%
【0043】(実施例28)ジメチルシアノメチルスルホニウム ブチルトリフェニ
ルボレートの合成 ジメチルシアノメチルスルホニウム ヨーダイド3.7
4gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブチルトリ
フェニルほう酸リチウム5.00gを水100mlに溶
解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジ
メチルシアノメチルスルホニウム ブチルトリフェニル
ボレート4.48gを得た。 FD−MS m/z 102(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C2632BSN 理論値 C;77.80%、H;8.04、N;3.4
9% 測定値 C;77.72%、H;7.98、N;3.3
7%
【0044】(実施例29)ジメチルアセチルメチルスルホニウム ブチルトリフェ
ニルボレートの合成 ジメチルアセチルメチルスルホニウム ブロマイド3.
25gを水200mに溶解させた水溶液に、ブチルトリ
フェニルほう酸リチウム5.00gを水100mlに溶
解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥するとジ
メチルアセチルメチルスルホニウム ブチルトリフェニ
ルボレート5.69gを得た。 FD−MS m/z 119(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C2735BOS 理論値 C;77.50%、H;8.43% 測定値 C;77.57%、H;8.49%
【0045】(実施例30)ジメチルエトキシカルボニルメチルスルホニウム ブチ
ルトリフェニルボレートの合成 ジメチルエトキシカルボニルメチルスルホニウム ブロ
マイド3.74gを水200mlに溶解させた水溶液
に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム5.00gを水
100mlに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分
撹拌した。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した
後、乾燥するとジメチルエトキシカルボニルメチルスル
ホニウム ブチルトリフェニルボレート6.32gを得
た。 FD−MS m/z 149(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C2837BO2 S 理論値 C;74.99%、H;8.32% 測定値 C;75.07%、H;8.27%
【0046】(実施例31)ジメチル(2−エトキシカルボニル)イソプロピルスル
ホニウム ブチルトリフェニルボレートの合成 ジメチル(2−エトキシカルボニル)イソプロピルスル
ホニウム ブロマイド4.20gを水200mlに溶解
させた水溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム
5.00gを水100mlに溶解させた水溶液を加え、
室温にて30分撹拌した。反応液を濾過し、得られた結
晶を水洗した後、乾燥するとジメチル(2−エトキシカ
ルボニル)イソプロピルスルホニウム ブチルトリフェ
ニルボレート6.41gを得た。 FD−MS m/z 177(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3041BO2 S 理論値 C;75.62%、H;8.67% 測定値 C;75.49%、H;8.77%
【0047】(実施例32)ジメチル(N,N−ジメチルアミノカルボニル)シアノ
メチルスルホニウムブチルトリフェニルボレートの合成 ジメチル(N,N−ジメチルアミノカルボニル)シアノ
メチルスルホニウムブロマイド4.13gを水200m
lに溶解させた水溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リ
チウム5.00gを水100mlに溶解させた水溶液を
加え、室温にて30分撹拌した。反応液を濾過し、得ら
れた結晶を水洗した後、乾燥するとジメチル(N,N−
ジメチルアミノカルボニル)シアノメチルスルホニウム
ブチルトリフェニルボレート4.74gを得た。 FD−MS m/z 173(( M−BC49(C6
5)3+ ) 元素分析 C2937BN2 OS 理論値 C;73.72%、H;7.89、N;5.9
3% 測定値 C;73.78%、H;7.93、N;5.9
1%
【0048】(実施例33)ジメチルメチルチオメチルスルホニウム ブチルトリフ
ェニルボレートの合成 ジメチルメチルチオメチルスルホニウム ヨーダイド
4.08gを水200mlに溶解させた水溶液に、ブチ
ルトリフェニルほう酸リチウム5.00gを水100m
lに溶解させた水溶液を加え、室温にて30分撹拌し
た。反応液を濾過し、得られた結晶を水洗した後、乾燥
するとジメチルメチルチオメチルスルホニウム ブチル
トリフェニルボレート4.96gを得た。 FD−MS m/z 123(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C2635BS2 理論値 C;73.91%、H;8.35% 測定値 C;73.84%、H;8.27%
【0049】(実施例34)ジベンジルフェナシルスルホニウム ブチルトリフェニ
ルボレートの合成 ジベンジルフェナシルスルホニウム テトラフロオロボ
レート4.12gをアセトニトリル100mlに溶解さ
せた溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.0
0gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶液を加
え、室温にて30分撹拌した。反応液を水500mlに
投入し、得られた油状成分を分取、水洗した後、ジクロ
ロメタン/エーテルより結晶化するとジベンジルフェナ
シルスルホニウム ブチルトリフェニルボレート2.1
1gを得た。 FD−MS m/z 333(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C4445BOS 理論値 C;83.53%、H;7.17% 測定値 C;83.47%、H;7.21%
【0050】(実施例35)ジアリルフェナシルスルホニウム ブチルトリフェニル
ボレートの合成 ジアリルフェナシルスルホニウム テトラフロオロボレ
ート3.14gをアセトニトリル100mlに溶解させ
た溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.00
gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶液を加
え、室温にて30分撹拌した。反応液を水500mlに
投入し、得られた油状成分を分取、水洗した後、ジクロ
ロメタン/エーテルより結晶化すると、ジアリルフェナ
シルスルホニウム ブチルトリフェニルボレート2.2
0gを得た。 FD−MS m/z 233(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3641BOS 理論値 C;81.19%、H;7.76% 測定値 C;81.27%、H;7.81%
【0051】(実施例36)ジメチルビニルスルホニウム ブチルトリフェニルボレ
ートの合成 ジメチルビニルスルホニウム テトラフロオロボレート
1.73gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶
液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.00gを
アセトニトリル100mlに溶解させた溶液を加え、室
温にて30分撹拌した。反応液を水500mlに投入
し、得られた油状成分を分取、水洗した後、ジクロロメ
タン/エーテルより結晶化すると、ジメチルビニルスル
ホニウムブチルトリフェニルボレート1.19gを得
た。 FD−MS m/z 89(( M−BC49(C65)
3)+ ) 元素分析 C2633BS 理論値 C;80.40%、H;8.56% 測定値 C;80.28%、H;8.51%
【0052】(実施例37)ジメチルフェノキシオキソスルホニウム ブチルトリフ
ェニルボレートの合成 ジメチルフェノキシオキソスルホニウム ヘキサフロオ
ロホスホネート3.10gをアセトン100mlに溶解
させた溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.
00gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶液を
加え、室温にて30分撹拌した。反応液を水500ml
に投入し、得られた油状成分を分取、水洗した後、ジク
ロロメタン/エーテルより結晶化すると、ジメチルフェ
ノキシオキソスルホニウム ブチルトリフェニルボレー
ト1.50gを得た。 FD−MS m/z 171(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3035BO2 S 理論値 C;76.59%、H;7.50% 測定値 C;76.66%、H;7.61%
【0053】(実施例38)テトラメチレン−tert−ブトキシスルホニウム ブ
チルトリフェニルボレートの合成 テトラメチレン−tert−ブトキシスルホニウム ヘ
キサクロロアンチモネート4.86gをアセトニトリル
100mlに溶解させた溶液に、ブチルトリフェニルほ
う酸リチウム3.00gをアセトニトリル100mlに
溶解させた溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応
液を水500mlに投入し、得られた油状成分を分取、
水洗した後、ジクロロメタン/エーテルより結晶化する
と、テトラメチレン−tert−ブトキシスルホニウム
ブチルトリフェニルボレート1.54gを得た。 FD−MS m/z 161(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3041BOS 理論値 C;78.24%、H;8.97% 測定値 C;78.17%、H;9.01%
【0054】(実施例39)ジメチル−p−トリルスルホニウム ブチルトリフェニ
ルボレートの合成 ジメチル−p−トリルスルホニウム パークロレート
2.79gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶
液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.00gを
アセトニトリル100mlに溶解させた溶液を加え、室
温にて30分撹拌した。反応液を水500mlに投入
し、得られた油状成分を分取、水洗した後、ジクロロメ
タン/エーテルより結晶化すると、ジメチル−p−トリ
ルスルホニウム ブチルトリフェニルボレート1.70
gを得た。 FD−MS m/z 185(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3137BS2 理論値 C;76.84%、H;7.70% 測定値 C;76.72%、H;7.75%
【0055】(実施例40)ジエチルエチルチオスルホニウム ブチルトリフェニル
ボレートの合成 ジエチルエチルチオスルホニウム トリヨードマーキュ
レート7.19gをアセトニトリル100mlに溶解さ
せた溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.0
0gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶液を加
え、室温にて30分撹拌した。反応液を水500mlに
投入し、得られた油状成分を分取、水洗した後、ジクロ
ロメタン/エーテルより結晶化すると、ジエチルエチル
チオスルホニウム ブチルトリフェニルボレート1.2
1gを得た。 FD−MS m/z 151(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C2839BS2 理論値 C;74.64%、H;8.73% 測定値 C;74.54%、H;8.69%
【0056】(実施例41)ジ−tert−ブチル−N−シクロヘキシルアミノスル
ホニウム ブチルトリフェニルボレートの合成 ジ−tert−ブチル−N−シクロヘキシルアミノスル
ホニウム クロライド2.75gをメタノール100m
lに溶解させた溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチ
ウム3.00gをアセトニトリル100mlに溶解させ
た溶液を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を水5
00mlに投入し、得られた油状成分を分取、水洗した
後、ジクロロメタン/エーテルより結晶化すると、ジ−
tert−ブチル−N−シクロヘキシルアミノスルホニ
ウム ブチルトリフェニルボレート2.52gを得た。 FD−MS m/z 244(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3654BNS 理論値 C;79.53%、H;10.01%、N;
2.58% 測定値 C;79.47%、H;9.97%、N;2.
62%
【0057】(実施例42)ジメチル−N−フェニルアミノスルホニウム ブチルト
リフェニルボレートの合成 ジメチル−N−フェニルアミノスルホニウム クロライ
ド1.86gをメタノール100mlに溶解させた溶液
に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム3.00gをア
セトニトリル100mlに溶解させた溶液を加え、室温
にて30分撹拌した。反応液を水500mlに投入し、
得られた油状成分を分取、水洗した後、ジクロロメタン
/エーテルより結晶化すると、ジメチル−N−フェニル
アミノスルホニウム ブチルトリフェニルボレート2.
01gを得た。 FD−MS m/z 154(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3036BNS 理論値 C;79.46%、H;8.00%、N;3.
09% 測定値 C;79.27%、H;7.97、N;3.1
4%
【0058】(実施例43)p−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム
ブチルトリフェニルボレートの合成 p−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート4.99gをアセトニト
リル100mlに溶解させた溶液に、ブチルトリフェニ
ルほう酸リチウム3.00gをアセトニトリル100m
lに溶解させた溶液を加え、室温にて30分撹拌した。
反応液を水500mlに投入し、得られた油状成分を分
取、水洗した後、ジクロロメタン/エーテルより結晶化
すると、p−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホ
ニウム ブチルトリフェニルボレート1.81gを得
た。 FD−MS m/z 273(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3841BO2 S 理論値 C;79.71%、H;7.22% 測定値 C;79.83%、H;7.17%
【0059】(実施例44)p−メトキシカルボニルオキシフェニルベンジルメチル
スルホニウム ブチルトリフェニルボレートの合成 p−メトキシカルボニルオキシフェニルベンジルメチル
スルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート5.15
gをアセトニトリル100mlに溶解させた溶液に、ブ
チルトリフェニルほう酸リチウム3.00gをアセトニ
トリル100mlに溶解させた溶液を加え、室温にて3
0分撹拌した。反応液を水500mlに投入し、得られ
た油状成分を分取、水洗した後、ジクロロメタン/エー
テルより結晶化すると、p−メトキシカルボニルオキシ
フェニルベンジルメチルスルホニウム ブチルトリフェ
ニルボレート1.84gを得た。 FD−MS m/z 289(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C3841BO3 S 理論値 C;77.54%、H;7.02% 測定値 C;77.46%、H;6.99%
【0060】(実施例45)フェニルメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノプロ
プ−2−エニル)スルホニウム ブチルトリフェニルボ
レートの合成 フェニルメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノプロ
プ−2−エニル)スルホニウム テトラフロオロボレー
ト3.09gをジクロロメタン100mlに溶解させた
溶液に、ブチルトリフェニルほう酸リチウム2.50g
をアセトニトリル100mlに溶解させた溶液を加え、
室温にて2時間撹拌した。反応液を水500mlに投入
し、ジクロロメタン層を分取、水洗した後、ジクロロメ
タン/エーテルより結晶化すると、フェニルメチル(2
−フェニル−3,3−ジシアノプロプ−2−エニル)ス
ルホニウム ブチルトリフェニルボレート0.93gを
得た。 FD−MS m/z 291(( M−BC49(C6
5)3)+ ) 元素分析 C4039BN2 S 理論値 C;81.34%、H;6.66%、N;4.
74% 測定値 C;81.21%、H;6.72%、N;4.
69%
【0061】(参考例1)ラジカル重合可能なエチレン
性不飽和結合を有する化合物としてペンタエリスリトー
ルトリアクリレート50部と本発明のスルホニウム錯体
としてジメチルフェナシルスルホニウムブチルトリフェ
ニルボレート1部からなる混合物をガラス板上に約5ミ
クロンの厚さに塗布し、さらにこの上に厚さ約25ミク
ロンのポリエチレンテレフタレートフィルムを密着させ
たサンプルを作成した。このサンプルを150℃のオー
ブン中で10分間保持したところ、このサンプルは硬化
し明らかに重合生成物を与えた。ジメチルフェナシルス
ルホニウムブチルトリフェニルボレートのかわりに、ジ
メチルフェナシルスルホニウムテトラフェニルボレー
ト、ジメチルフェナシルスルホニウムテトラフルオロボ
レートを含んだサンプルでは同条件下では重合生成物は
認められなかった。
【0062】(参考例2)ラジカル重合可能なエチレン
性不飽和結合を有する化合物としてペンタエリスリトー
ルトリアクリレート50部と本発明のスルホニウム錯体
としてジメチルフェナシルスルホニウムブチルトリフェ
ニルボレート1部からなる混合物をガラス板上に約5ミ
クロンの厚さに塗布し、さらにこの上に厚さ約25ミク
ロンのポリエチレンテレフタレートフィルムを密着させ
たサンプルを作成した。このサンプルを500Wの高圧
水銀ランプで10cmの距離より10分間照射したとこ
ろ、このサンプルは硬化し明らかに重合生成物を与え
た。ジメチルフェナシルスルホニウムブチルトリフェニ
ルボレートのかわりに、ジメチルフェナシルスルホニウ
ムテトラフェニルボレート、ジメチルフェナシルスルホ
ニウムテトラフルオロボレートを含んだサンプルでは同
条件下では重合生成物は認められなかった。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1で合成した化合物のIRスペクトル(K
Br錠剤中)を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】しかしながら、これらの文献や特許に報告
されているスルホニウム錯体およびオキソスルホニウム
錯体はいずれも、そのアニオン部はハロゲン原子、NO
、BF、PF、SbF、SbCl、As
、ClO、HgI等の無機系アニオンもしくは
トリフルオロメチル硫酸、p−トルエンスルホネート、
ベンゾエート等のスルホン酸もしくはカルボン酸等の有
機酸のアニオンであり、アニオン部が有機ホウ素アニオ
ンからなるスルホニウム錯体またはオキソスルホニウム
錯体としては、USP第3567453号記載のジチオ
リウムテトラフェニルボレート、ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサエティー・ケミカル・コミュニケーション
(J.Chem.Soc.Chem.Commu
n.)、868頁(1975年)記載のトリアミノスル
ホニウムテトラフェニルボレートおよびアルコキシジア
ミノスルホニウムテトラフェニルボレート、ブレティン
・オブ・ケミカル・ソサエティー・オブ・ジャパン(B
ull.Chem.Soc.Jpn.)、第49巻、2
590頁(1976年)記載のエトキシモルホリノフェ
ニルスルホニウムテトラフェニルボレート等のいずれも
アニオン部がテトラアリールボレートであるスルホニウ
ム化合物のみが知られているだけである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】一方の有機ホウ素錯体に関しては、日本化
学会編、新実験化学講座、第12巻、285頁(197
6年、丸善)やリービッヒーズ・アナーレン(An
n.)、第563号、110頁、(1949年)、ジャ
ーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Or
g.Chem.)、第29巻、1971頁(1964
年)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー・パ
ーキン2(J.Chem.Soc.,Perkin
2)、1225頁(1978年)、特開平2−4804
号公報ならびに特開平2−3460号公報には金属ボレ
ート錯体に関する記載があり、USP4343891に
はアンモニウムボレート誘導体がある。また特開昭62
−143044号公報およびジャーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサエティー・(J.Am.Che
m.Soc.)、第112巻、6329頁(1990
年)には染料ボレート錯体が、また特開平3−704号
公報にはアニオン部に3つのアリール基を有するジアリ
ールヨードニウムボレートの例が開示されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明の構成】本発明は、一般式(1)で表されるスル
ホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯体である。 一般式(1) (ただしR、RおよびRはそれぞれ独立に、置換
基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
リール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基
を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよい
ルキニル基、置換基を有してもよい脂環基、置換基を有
してもよいアルコキシル基、置換基を有してもよいアリ
ールオキシ基、置換基を有してもよいアルキルチオ基、
置換基を有してもよいアミノ基より選ばれる基を、R
は酸素原子もしくは孤立電子対を示し、ただし置換基を
有してもよいアリール基はR、RおよびRのうち
1個のみとする、R、R、RおよびRはそれぞ
れ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を
有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラル
キル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を
有してもよいアルキニル基、より選ばれる基を示し、R
、RおよびR、あるいはR、R、Rおよび
はその2個以上の基が結合している環状構造であっ
てもよく、R、R、RおよびR全てが置換基を
有してもよい同時にアリール基となることはない。)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】一般式(1)のR、RおよびRは、
置換基を有してもよいアルキル基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデ
シル基、オクタデシル基、クロロメチル基、ブロモメチ
ル基、ヒドロキシメチル基、シアノメチル基、ニトロメ
チル基、メトキシメチル基、アミノメチル基、ジメチル
アミノメチル基、アセトニル基、エトキシカルボニルメ
チル基、ジエチルアミノカルボキシメチル基、p−ヒド
ロキシフェニルメチル基、メチルチオメチル基、エチル
チオメチル基、ブチルチオメチル基、フェニルチオメチ
ル基、メチルスルフィニルメチル基、メチルスルホニル
メチル基、エチルスルホニルメチル基、ベンゼンスルホ
ニルメチル基、p−トルエンスルホニルメチル基、サリ
チル基、アニシル基等があげられ、置換基を有してもよ
いアリール基としては、フェニル基、p−トリル基、キ
シリル基、メシチル基、クメニル基、ビフェニリル基、
ナフチル基、アンスリル基、フェナントリル基、クロロ
フェニル基、ブロモフェニル基、フルオロフェニル基等
があげられ、置換基を有してもよいアラルキル基として
は、フェネチル基、ベンズヒドリル基等があげられ、置
換基を有してもよいアルケニル基としては、ビニル基、
2−プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル、スチ
リル基、シンナミル基等があげられ、置換基を有しても
よいアルキニル基としては、エチニル基、プロピニル基
等があげられ、置換基を有してもよい脂環基としては、
シクロヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキセニ
ル基、ノルボルニル基、ボルニル基、メンチル基、ピナ
ニル基、アダマンチル基等があげられ、置換基を有して
もよいアルコキシル基としては、メトキシ基、tert
−ブトキシ基、ベンジルオキシ基等があげられ、置換基
を有してもよいアリールオキシ基としては、フェノキシ
基、p−トリルオキシ基、p−フルオロフェノキシ基、
p−ニトロフェノキシ基等があげられ、置換基を有して
もよいアルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチル
チオ基、ブチルチオ基等があげられ、置換基を有しても
よいアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ピペリジノ
基、モルホリノ基、シクロヘキシルアミノ基、アニリノ
基等があげられる。特に好ましい置換基として、置換基
を有してもよいベンジル基と置換基を有してもよいフェ
ナシル基があげられるが、これらの例として、置換基を
有してもよいベンジル基としては、ベンジル基、p−ク
ロロベンジル基、p−ブロモベンジル基、p−シアノベ
ンジル基、m−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル
基、p−メチルベンジル基、p−tert−ブチルベン
ジル基等があげられ、置換基を有してもよいフェナシル
基としてはフェナシル基、p−クロロフェナシル基、p
−ブロモフェナシル基、p−シアノフェナシル基、m−
ニトロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基等があげ
られる。また、R、RおよびRはその2個以上の
基が結合している環状構造であってもよく、このような
例としては、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、2
−ブテニレン基、エチレンジオキシ基、エチレンジチオ
基等があげられる。その他、好ましい置換基として、フ
リル基、フルフリル基、チエニル基、セニル基、ピリジ
ル基等があげられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、一般式(1)のR、R、R
よびRの基の例としては、置換基を有してもよいアル
キル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、
クロロメチル基、ブロモメチル基、ヒドロキシメチル
基、シアノメチル基、ニトロメチル基、メトキシメチル
基、アミノメチル基、ジメチルアミノメチル基、アセト
ニル基、エトキシカルボニルメチル基、ジエチルアミノ
カルボキシメチル基、p−ヒドロキシフェニルメチル
基、メチルチオメチル基、エチルチオメチル基、ブチル
チオメチル基、フェニルチオメチル基、メチルスルフィ
ニルメチル基、メチルスルホニルメチル基、エチルスル
ホニルメチル基、ベンゼンスルホニルメチル基、p−ト
ルエンスルホニルメチル基、サリチル基、アニシル基等
があげられ、置換基を有してもよいアリール基として
は、フェニル基、p−トリル基、キシリル基、メシチル
基、クメニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アンス
リル基、フェナントリル基、クロロフェニル基、ブロモ
フェニル基、フルオロフェニル基等があげられ、置換基
を有してもよいアラルキル基としては、フェネチル基、
ベンズヒドリル基等があげられ、置換基を有してもよい
アルケニル基としては、ビニル基、2−プロペニル基、
イソプロペニル基、ブテニル、スチリル基、シンナミル
基等があげられ、置換基を有してもよいアルキニル基と
しては、エチニル基、プロピニル基等があげられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表されるスルホニウム錯体
    またはオキソスルホニウム錯体。 (ただしR1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立に、置換
    基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
    リール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基
    を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいア
    ルキレン基、置換基を有してもよい脂環基、置換基を有
    してもよいアルコキシル基、置換基を有してもよいアリ
    ールオキシ基、置換基を有してもよいアルキルチオ基、
    置換基を有してもよいアミノ基より選ばれる基を、R4
    は酸素原子もしくは孤立電子対を示し、ただし置換基を
    有してもよいアリール基はR1、R2およびR3のうち1
    個のみとする、R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ
    独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有
    してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキ
    ル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有
    してもよいアルキニル基、より選ばれる基を示し、R
    1 、R2 およびR3 、あるいはR5 、R6 、R7および
    8 はその2個以上の基が結合している環状構造であっ
    てもよく、R5 、R6 、R7 およびR8 全てが同時に置
    換基を有してもよいアリール基となることはない。)
  2. 【請求項2】一般式(1)において、R1 、R2 および
    3 のうち、少なくとも1つの置換基が、置換基を有し
    てもよいアリル基、置換基を有してもよいベンジル基も
    しくは置換基を有してもよいフェナシル基のいずれかで
    あり、R5 が置換基を有してもよいアルキル基であり、
    6 、R7 およびR8 が置換基を有してもよいアリール
    基であることを特徴とする請求項1記載のスルホニウム
    錯体またはオキソスルホニウム錯体。
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