JPH08301888A - 新規な安定化リンイリド類の製造方法 - Google Patents
新規な安定化リンイリド類の製造方法Info
- Publication number
- JPH08301888A JPH08301888A JP8110786A JP11078696A JPH08301888A JP H08301888 A JPH08301888 A JP H08301888A JP 8110786 A JP8110786 A JP 8110786A JP 11078696 A JP11078696 A JP 11078696A JP H08301888 A JPH08301888 A JP H08301888A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- compound represented
- group
- compound
- fluorinated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F9/00—Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
- C07F9/02—Phosphorus compounds
- C07F9/547—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
- C07F9/553—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07F9/576—Six-membered rings
- C07F9/60—Quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F9/00—Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
- C07F9/02—Phosphorus compounds
- C07F9/28—Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
- C07F9/535—Organo-phosphoranes
- C07F9/5352—Phosphoranes containing the structure P=C-
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/06—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
- G03C1/08—Sensitivity-increasing substances
- G03C1/10—Organic substances
Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な安定化リンイリド類の製造方法を提供
することである。 【解決手段】 式(1): PPh3−CH−C(R)=Nu (1) [式中、記号RおよびNuは、以下の意味を有する:R
=水素、C1〜C5アルキルもしくはC1〜C3フルオロア
ルキルまたはパーフルオロアルキル基、非フッ素化もし
くはフッ素化されたC6〜C14アリール基あるいは基O
CH3であり;Nu=S、Se、C(CN)2、NH、P
hN、PhNHN、CH3COCCOCH3、CH3OO
CCCOOCH3、または、式(a)、(b)、
(c)、(d)もしくは(e): 【化1】 (式中、Z=C(CH3)2、SまたはN(CH3)およ
びn=1または2である。)で表される基であり;R=
PhおよびNu=NPh、CH3COCCOOC2H5、
および、R=Ar、SAlk、OAlkおよびNu=N
Phの組み合わせ、および、R=H、Alk、アリール
およびNu=Sの組み合わせは、除外される。]で表さ
れる化合物。
することである。 【解決手段】 式(1): PPh3−CH−C(R)=Nu (1) [式中、記号RおよびNuは、以下の意味を有する:R
=水素、C1〜C5アルキルもしくはC1〜C3フルオロア
ルキルまたはパーフルオロアルキル基、非フッ素化もし
くはフッ素化されたC6〜C14アリール基あるいは基O
CH3であり;Nu=S、Se、C(CN)2、NH、P
hN、PhNHN、CH3COCCOCH3、CH3OO
CCCOOCH3、または、式(a)、(b)、
(c)、(d)もしくは(e): 【化1】 (式中、Z=C(CH3)2、SまたはN(CH3)およ
びn=1または2である。)で表される基であり;R=
PhおよびNu=NPh、CH3COCCOOC2H5、
および、R=Ar、SAlk、OAlkおよびNu=N
Phの組み合わせ、および、R=H、Alk、アリール
およびNu=Sの組み合わせは、除外される。]で表さ
れる化合物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な安定化リン
イリド類の製造方法に関する。
イリド類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成的に貴重な2−オキソアルキリデン
トリフェニルホスホラン類(OATP)は、通常、2つ
の方法で製造される。トリフェニルホスフィンをα−ハ
ロケトン類と反応させ、続いて、生成したホスホニウム
塩をアルカリ金属水酸化物で処理することによるか(M.
I. Shevchuk et al., Zhurnal obshei Khimii, Vol. 4
0, N 1, pp. 48-57, 1970)、
トリフェニルホスホラン類(OATP)は、通常、2つ
の方法で製造される。トリフェニルホスフィンをα−ハ
ロケトン類と反応させ、続いて、生成したホスホニウム
塩をアルカリ金属水酸化物で処理することによるか(M.
I. Shevchuk et al., Zhurnal obshei Khimii, Vol. 4
0, N 1, pp. 48-57, 1970)、
【化4】 [R=アルキル、アリール、アルコキシ] あるいは、アシルクロライド類(H. J. Bestmann et al.
Chem. Ber. 95, 1513,1962)もしくは反応性カルボキシ
ル誘導体(Y. Sheng et al., Synthesis, 1984,p. 924-9
26)によるメチレントリフェニルホスホランのアシル化
による。
Chem. Ber. 95, 1513,1962)もしくは反応性カルボキシ
ル誘導体(Y. Sheng et al., Synthesis, 1984,p. 924-9
26)によるメチレントリフェニルホスホランのアシル化
による。
【化5】 [R=アルキル、パーフルオロアルキル、アリール;X
=ハロゲン、OR]
=ハロゲン、OR]
【0003】他の安定化基を含有するいくつかのリンイ
リド類は、フェニルエチニルトリフェニルホスホニウム
ブロマイド(II)と、アニリン類、エナミン類または
アセトアセテートとの反応によるか(H. Hoffmann et a
l., Tetrahedron Letters N17, 1964, pp. 983-987)、
リド類は、フェニルエチニルトリフェニルホスホニウム
ブロマイド(II)と、アニリン類、エナミン類または
アセトアセテートとの反応によるか(H. Hoffmann et a
l., Tetrahedron Letters N17, 1964, pp. 983-987)、
【化6】 あるいは、イミドイルクロライドによるメチレントリフ
ェニルホスホランのアシル化によって(H. Yoshida et a
l., Synthesis 1977, pp. 626-628)、
ェニルホスホランのアシル化によって(H. Yoshida et a
l., Synthesis 1977, pp. 626-628)、
【化7】 [R1(V)=Ar; R2(V)=Ar、SAlk、O
Alkである。] 製造されている。
Alkである。] 製造されている。
【0004】いくつかの2−チオキソアルキリデントリ
フェニルホスホラン類(VII)は、チオ誘導体(V
I)によるトリフェニルホスフィンのアルキル化によっ
て、
フェニルホスホラン類(VII)は、チオ誘導体(V
I)によるトリフェニルホスフィンのアルキル化によっ
て、
【化8】 [M(VII)=S;R1,R2=H、アルキル、アリー
ルである。] 製造されている(EP-A-052 931)。
ルである。] 製造されている(EP-A-052 931)。
【0005】上記方法以外では、β位のカルボニル酸素
以外の安定化基を有するリンベタイン類を得ることは従
来技術によってはこれまで不可能であった。フェニルエ
チニルトリフェニルホスホニウムブロマイド(II)、
イミドイルクロライド類(IV)およびアルキル化(チ
オ)カルボニル化合物は得ることが通常は非常に困難で
あるため、上記の基を含有するリンベタイン類の製造は
数種の例のみに限られている。
以外の安定化基を有するリンベタイン類を得ることは従
来技術によってはこれまで不可能であった。フェニルエ
チニルトリフェニルホスホニウムブロマイド(II)、
イミドイルクロライド類(IV)およびアルキル化(チ
オ)カルボニル化合物は得ることが通常は非常に困難で
あるため、上記の基を含有するリンベタイン類の製造は
数種の例のみに限られている。
【0006】一方、異なる立体的および電子的性質を有
する他の基による酸素の置換は、有機化合物を修飾する
ための有効な手段となるであろう。
する他の基による酸素の置換は、有機化合物を修飾する
ための有効な手段となるであろう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、2−ホルミル−もしくは2−オキソアルキリデント
リフェニルホスホラン類(OATP)のカルボニル酸素
を他の安定化基によって代替し、このようにして、分子
全体の反応挙動、または、例えば、錯形成傾向(comple
xing tendency)を変化させることのできる、単純かつ
経済的な方法を提供することである。
は、2−ホルミル−もしくは2−オキソアルキリデント
リフェニルホスホラン類(OATP)のカルボニル酸素
を他の安定化基によって代替し、このようにして、分子
全体の反応挙動、または、例えば、錯形成傾向(comple
xing tendency)を変化させることのできる、単純かつ
経済的な方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するものであり、式(1)で表される新規化合物およ
びそれらの製造方法に関する: PPh3=CH−CR=Nu (1) [式中、記号RおよびNuは、以下の意味を有する:R
=水素、C1〜C5アルキルもしくはC1〜C5フルオロア
ルキルまたはパーフルオロアルキル基、非フッ素化もし
くはフッ素化されたC6〜C14アリール基あるいは基O
CH3であり; Nu=S、Se、C(CN)2、NH、PhN、PhN
H−N=、
成するものであり、式(1)で表される新規化合物およ
びそれらの製造方法に関する: PPh3=CH−CR=Nu (1) [式中、記号RおよびNuは、以下の意味を有する:R
=水素、C1〜C5アルキルもしくはC1〜C5フルオロア
ルキルまたはパーフルオロアルキル基、非フッ素化もし
くはフッ素化されたC6〜C14アリール基あるいは基O
CH3であり; Nu=S、Se、C(CN)2、NH、PhN、PhN
H−N=、
【0009】 または、式(a)、(b)、(c)、(d)もしくは
(e):
(e):
【化9】 (式中、Z=C(CH3)2、SまたはN(CH3)およ
びn=1または2である。)で表される基であり; 、SAlk、OAlkおよびNu=NPhの組み合わ
せ、および、R=H、Alk、アリールおよびNu=S
の組み合わせは、除外される。]
びn=1または2である。)で表される基であり; 、SAlk、OAlkおよびNu=NPhの組み合わ
せ、および、R=H、Alk、アリールおよびNu=S
の組み合わせは、除外される。]
【0010】式(1)で表される化合物は、2−ホルミ
ル−または2−オキソアルキリデントリフェニルホスホ
ラン類を塩素化剤と反応させて、式(2): Ph3P+−CH=C(R)−Cl X- (2) [式中、X=Cl、BrまたはPOCl2である。]で
表される化合物を与え、式(2)で表される化合物と求
核剤(Nu)との反応によって得ることが可能である。
使用するのに好ましい塩素化剤は、POCl3、PC
l3、COCl2、(COCl)2、SOCl2または他の
慣用の塩素化剤である。塩素化反応の温度は、60〜1
50℃の範囲、好ましくは、90〜120℃の範囲であ
り、反応時間は、30〜90分間の範囲、特に、40〜
60分間の範囲である。
ル−または2−オキソアルキリデントリフェニルホスホ
ラン類を塩素化剤と反応させて、式(2): Ph3P+−CH=C(R)−Cl X- (2) [式中、X=Cl、BrまたはPOCl2である。]で
表される化合物を与え、式(2)で表される化合物と求
核剤(Nu)との反応によって得ることが可能である。
使用するのに好ましい塩素化剤は、POCl3、PC
l3、COCl2、(COCl)2、SOCl2または他の
慣用の塩素化剤である。塩素化反応の温度は、60〜1
50℃の範囲、好ましくは、90〜120℃の範囲であ
り、反応時間は、30〜90分間の範囲、特に、40〜
60分間の範囲である。
【0011】驚くべきことに今回、2−ホルミルトリフ
ェニルホスホラン類または2−オキソアルキリデントリ
フェニルホスホラン類と塩素化剤との反応において、式
(2)で表される安定な2−クロロアルケニルホスホニ
ウム塩が形成されることが判明した。公知の従来技術に
従えば、これら化合物は水素交換とともに反応し、対応
するα−クロロイリド類を与えるか(D. B. Denny et a
l. J. Org. Chem. 27,998 1962)、酸素交換とともに反
応し、ジクロロアルキルトリフェニルホスホニウム塩を
与えることがここでは期待される。
ェニルホスホラン類または2−オキソアルキリデントリ
フェニルホスホラン類と塩素化剤との反応において、式
(2)で表される安定な2−クロロアルケニルホスホニ
ウム塩が形成されることが判明した。公知の従来技術に
従えば、これら化合物は水素交換とともに反応し、対応
するα−クロロイリド類を与えるか(D. B. Denny et a
l. J. Org. Chem. 27,998 1962)、酸素交換とともに反
応し、ジクロロアルキルトリフェニルホスホニウム塩を
与えることがここでは期待される。
【0012】使用される塩素化剤に対する2−オキソア
ルキリデントリフェニルホスホラン類の化学量論比は、
本発明に従えば、一般的には1:1.5〜1:2であ
る。
ルキリデントリフェニルホスホラン類の化学量論比は、
本発明に従えば、一般的には1:1.5〜1:2であ
る。
【0013】反応は、有機溶剤、好ましくは、塩素化さ
れた溶剤、例えば、四塩化炭素、クロロホルムまたは塩
化メチレン中で進行するが、それは、溶剤なしで実施す
ることもできる。2−クロロアルケニルホスホニウム塩
の収率は、80〜100%、特には>90%である。
れた溶剤、例えば、四塩化炭素、クロロホルムまたは塩
化メチレン中で進行するが、それは、溶剤なしで実施す
ることもできる。2−クロロアルケニルホスホニウム塩
の収率は、80〜100%、特には>90%である。
【0014】このようにして得られるホスホニウム塩
は、種々の求核剤、例えば、Na2S、Na2Se、H2
C(CN)2、1,3,3−トリメチル−2−メチレン
−1,3−インドール(フィッシャーの塩基)、CH3
COOCH2COOCH3、CH3COCH2COCH
3と、または、PhNH2、PhNHNH2およびNH3、
ならびに、以下の式:
は、種々の求核剤、例えば、Na2S、Na2Se、H2
C(CN)2、1,3,3−トリメチル−2−メチレン
−1,3−インドール(フィッシャーの塩基)、CH3
COOCH2COOCH3、CH3COCH2COCH
3と、または、PhNH2、PhNHNH2およびNH3、
ならびに、以下の式:
【化10】 [式中、Z=O、S、N(CH3)2、C(CH3)2、C
H=CH]で表される化合物と反応し、式(1)で表さ
れる新規な安定化ウイチッヒ(Wittig)イリド類を与え
る。
H=CH]で表される化合物と反応し、式(1)で表さ
れる新規な安定化ウイチッヒ(Wittig)イリド類を与え
る。
【0015】この反応における式(1)で表される化合
物の収率は、50〜90%の範囲、好ましくは、70〜
90%の範囲である。
物の収率は、50〜90%の範囲、好ましくは、70〜
90%の範囲である。
【0016】式(2)で表される化合物と求核剤との反
応は、有機溶剤、例えば、メタノール、エタノール、塩
化メチレンまたはアセトニトリル中で行われる。このた
めには、適当な求核剤は、使用されるトリフェニル−β
−クロロアルケニルホスホニウム塩を基準として、化学
量論比または超化学量論比において使用される。特に、
式(2)で表される化合物に対する求核剤の比は、1:
1〜1:2の範囲内である。
応は、有機溶剤、例えば、メタノール、エタノール、塩
化メチレンまたはアセトニトリル中で行われる。このた
めには、適当な求核剤は、使用されるトリフェニル−β
−クロロアルケニルホスホニウム塩を基準として、化学
量論比または超化学量論比において使用される。特に、
式(2)で表される化合物に対する求核剤の比は、1:
1〜1:2の範囲内である。
【0017】反応時間は、20〜80℃、特には20〜
40℃の範囲内の温度においては、30〜80分間の範
囲内である。
40℃の範囲内の温度においては、30〜80分間の範
囲内である。
【0018】式(1)で表される新規化合物は、カルボ
ニル酸素を含有する対応する化合物と比較して、興味深
い性質の範囲を有する。カルボニル酸素を硫黄、セレン
またはヘテロ環式フラグメントで置換することによっ
て、例えば、可視領域のスペクトルで吸収し、従って、
例えば、写真におけるハロゲン化銀用の増感剤として、
β−置換シアニン染料の製造における前駆体および共役
系の合成用の前駆体として、ならびに、種々のヘテロ環
類の製造のためのシントン(synthons)として使用する
ことのできる錯体または化合物を形成する傾向が増大し
た化合物を得ることが可能である。
ニル酸素を含有する対応する化合物と比較して、興味深
い性質の範囲を有する。カルボニル酸素を硫黄、セレン
またはヘテロ環式フラグメントで置換することによっ
て、例えば、可視領域のスペクトルで吸収し、従って、
例えば、写真におけるハロゲン化銀用の増感剤として、
β−置換シアニン染料の製造における前駆体および共役
系の合成用の前駆体として、ならびに、種々のヘテロ環
類の製造のためのシントン(synthons)として使用する
ことのできる錯体または化合物を形成する傾向が増大し
た化合物を得ることが可能である。
【0019】
【実施例】実施例 1 トリフェニル−(2−クロロアルケニル)ホスホニウム
塩の製造 温度計、冷却器およびバブルカウンターを備えた3径フ
ラスコ中で、20mmolの対応するトリフェニル−β−オ
キソホスホランおよび40mmolのPOCl3を100℃
で60〜90分間加熱する。過剰のPOCl3を減圧で
留去し、残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、減圧で
乾燥する。 a. トリフェニル−(2−クロロプロプ−1−エニ
ル)ホスホニウムジクロロホスフェート: 収率:92% 融点:105〜107℃ b. トリフェニル−(2−クロロ−3,3−ジフルオ
ロプロプ−1−エニル)−ホスホニウムジクロロホスフ
ェート: 収率:94% 融点:150〜152℃ c. トリフェニル−(2−クロロ−3,3,3−トリ
フルオロプロプ−1−エニル)−ホスホニウムジクロロ
オキシホスフェート: 収率:91% 融点:110〜112℃
塩の製造 温度計、冷却器およびバブルカウンターを備えた3径フ
ラスコ中で、20mmolの対応するトリフェニル−β−オ
キソホスホランおよび40mmolのPOCl3を100℃
で60〜90分間加熱する。過剰のPOCl3を減圧で
留去し、残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、減圧で
乾燥する。 a. トリフェニル−(2−クロロプロプ−1−エニ
ル)ホスホニウムジクロロホスフェート: 収率:92% 融点:105〜107℃ b. トリフェニル−(2−クロロ−3,3−ジフルオ
ロプロプ−1−エニル)−ホスホニウムジクロロホスフ
ェート: 収率:94% 融点:150〜152℃ c. トリフェニル−(2−クロロ−3,3,3−トリ
フルオロプロプ−1−エニル)−ホスホニウムジクロロ
オキシホスフェート: 収率:91% 融点:110〜112℃
【0020】実施例 2 トリフェニルホスホロアニリデンアルカン−2−チオン
類の製造 50mmolの対応するトリフェニル−β−クロロアルケニ
ルホスホニウム塩を50mlメタノール中の100mmolの
Na2Sと一緒に20℃で1時間撹拌する。反応混合物
を100mlの水で希釈し、有機相をジクロロメタンで2
度抽出する。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、有機溶剤を減圧で留去する。残渣をCH2Cl2:ヘ
キサンの混合物から再結晶する。 a. 3−(トリフェニルホスホロアニリデン)プロパ
ン−2−チオン 収率:89% 融点:180〜182℃ b. 1,1−ジフルオロ−3−(トリフェニルホスホ
ロアニリデン)プロパン−2−チオン 収率:71% 融点:146〜148℃ c. 1,1,1−トリフルオロ−3−(トリフェニル
ホスホロアニリデン)プロパン−2−チオン 収率:74% 融点:162〜164℃ d. 1−フェニル−2−(トリフェニルホスホロアニ
リデン)エタンチオン収率:84% 融点:164〜166℃
類の製造 50mmolの対応するトリフェニル−β−クロロアルケニ
ルホスホニウム塩を50mlメタノール中の100mmolの
Na2Sと一緒に20℃で1時間撹拌する。反応混合物
を100mlの水で希釈し、有機相をジクロロメタンで2
度抽出する。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、有機溶剤を減圧で留去する。残渣をCH2Cl2:ヘ
キサンの混合物から再結晶する。 a. 3−(トリフェニルホスホロアニリデン)プロパ
ン−2−チオン 収率:89% 融点:180〜182℃ b. 1,1−ジフルオロ−3−(トリフェニルホスホ
ロアニリデン)プロパン−2−チオン 収率:71% 融点:146〜148℃ c. 1,1,1−トリフルオロ−3−(トリフェニル
ホスホロアニリデン)プロパン−2−チオン 収率:74% 融点:162〜164℃ d. 1−フェニル−2−(トリフェニルホスホロアニ
リデン)エタンチオン収率:84% 融点:164〜166℃
【0021】実施例 3 1,1−ジフルオロ−3−(トリフェニルホスホロアニ
リデン)プロパン−2−セレノンの製造 50mmolのトリフェニル−(2−クロロ−3,3−ジフ
ルオロプロプ−1−エニル)ホスホニウムオキソクロラ
イドを50mlメタノール中の100mmolのNa2Seと
20℃で1時間撹拌する。反応混合物を100mlの水で
希釈し、有機相をジクロロメタンで2度抽出し、硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶剤を濾去し、次いで、減圧で留
去する。残渣をCH2Cl2:ヘキサン混合物から再結晶
する。 収率:52% 融点:149〜151℃
リデン)プロパン−2−セレノンの製造 50mmolのトリフェニル−(2−クロロ−3,3−ジフ
ルオロプロプ−1−エニル)ホスホニウムオキソクロラ
イドを50mlメタノール中の100mmolのNa2Seと
20℃で1時間撹拌する。反応混合物を100mlの水で
希釈し、有機相をジクロロメタンで2度抽出し、硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶剤を濾去し、次いで、減圧で留
去する。残渣をCH2Cl2:ヘキサン混合物から再結晶
する。 収率:52% 融点:149〜151℃
【0022】実施例 4 トリフェニルホスホロアニリデンアルキルエチリデンマ
ロノニトリルの製造 50mmolの対応するトリフェニル−β−クロロアルケニ
ルホスホニウム塩を40mlエタノール中の50mmolマロ
ノジニトリルおよび100mmolのトリエチルアミンと一
緒に20℃で1時間撹拌する。沈殿物を濾去し、生成物
をエタノールから再結晶する。 a. 1−(トリフェニルホスホロアニリデン)メチル
エチリデンマロノニトリル 収率:88% 融点:266〜268℃ b. 2,2−ジフルオロ−1−(トリフェニルホスホ
ロアニリデン)メチルエチリデンマロノニトリル 収率:72% 融点:211℃ c. 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフェニル
ホスホロアニリデン)メチルエチリデンマロノニトリル 収率:90% 融点:234〜236℃ d. 1−(トリフェニルホスホロアニリデン)フェニ
ルエチリデンマロノニトリル 収率:61% 融点:238〜240℃
ロノニトリルの製造 50mmolの対応するトリフェニル−β−クロロアルケニ
ルホスホニウム塩を40mlエタノール中の50mmolマロ
ノジニトリルおよび100mmolのトリエチルアミンと一
緒に20℃で1時間撹拌する。沈殿物を濾去し、生成物
をエタノールから再結晶する。 a. 1−(トリフェニルホスホロアニリデン)メチル
エチリデンマロノニトリル 収率:88% 融点:266〜268℃ b. 2,2−ジフルオロ−1−(トリフェニルホスホ
ロアニリデン)メチルエチリデンマロノニトリル 収率:72% 融点:211℃ c. 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフェニル
ホスホロアニリデン)メチルエチリデンマロノニトリル 収率:90% 融点:234〜236℃ d. 1−(トリフェニルホスホロアニリデン)フェニ
ルエチリデンマロノニトリル 収率:61% 融点:238〜240℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09B 23/00 C09B 23/00 K G03C 1/18 G03C 1/18 1/22 1/22
Claims (8)
- 【請求項1】 式(1): PPh3−CH−C(R)=Nu (1) [式中、記号RおよびNuは、以下の意味を有する:R
=水素、C1〜C5アルキルもしくはC1〜C3フルオロア
ルキルまたはパーフルオロアルキル基、非フッ素化もし
くはフッ素化されたC6〜C14アリール基あるいは基O
CH3であり;Nu=S、Se、C(CN)2、NH、P
hN、PhNHN、CH3COCCOCH3、CH3OO
CCCOOCH3、または、式(a)、(b)、
(c)、(d)もしくは(e): 【化1】 (式中、Z=C(CH3)2、SまたはN(CH3)およ
びn=1または2である。)で表される基であり;R=
PhおよびNu=NPh、CH3COCCOOC2H5、
および、R=Ar、SAlk、OAlkおよびNu=N
Phの組み合わせ、および、R=H、Alk、アリール
およびNu=Sの組み合わせは、除外される。]で表さ
れる化合物。 - 【請求項2】 式(1)で表される化合物の製造方法で
あって、2−ホルミル−または2−オキソアルキリデン
トリフェニルホスホラン類を塩素化剤と反応させて、式
(2): Ph3P+−CH=C(R)−Cl X- (2) [式中、X=Cl、BrまたはPOCl2である。]で
表される化合物を与えること、および、式(2)で表さ
れる化合物と求核剤(Nu)とを反応させて、式
(1): PPh3−CH−C(R)=Nu (1) [式中、Rは、水素、C1〜C5アルキルもしくはC1〜
C3フルオロアルキルまたはパーフルオロアルキル基、
非フッ素化もしくはフッ素化されたC6〜C14アリール
基あるいは基OCH3であり;Nuは、S、Se、C
(CN)2、NH、PhN、PhNHN、CH3COCC
OCH3、CH3OOCCCOOCH3、または、式
(a)、(b)、(c)、(d)もしくは(e): 【化2】 (式中、Z=C(CH3)2、SまたはN(CH3)であ
る。)で表される基である。]で表される化合物を与え
ることを含む上記方法。 - 【請求項3】 使用される塩素化剤が、POCl3、P
Cl3、COCl2、(COCl)2またはSOCl2であ
る、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 使用される求核性化合物が、Na2S、
Na2Se、H2C(CN)2、1,3,3−トリメチル
−2−メチレン−1,3−インドール(フィッシャーの
塩基)、CH3COCH2COCH3、CH3COOCH2
COOCH3、PhNH2、PhNHNH2、NH3、およ
び、以下の式: 【化3】 [式中、Z=O、S、N(CH3)2、C(CH3)2また
はCH=CHである。]で表される化合物からなる群よ
り選択される、請求項2に記載の方法。 - 【請求項5】 錯体を形成する著しい傾向を有してい
る、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項6】 請求項1に記載された式(1)で表され
る化合物の、写真におけるハロゲン化銀用の増感剤とし
ての使用。 - 【請求項7】 請求項1に記載された式(1)で表され
る化合物の、β−置換シアニン染料の製造における前駆
体および共役系の合成用の前駆体としての使用。 - 【請求項8】 請求項1に記載された式(1)で表され
る化合物の、シントンとしての使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19515982.9 | 1995-05-02 | ||
DE19515982A DE19515982A1 (de) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | Verfahren zur Herstellung neuer stabilisierter Phosphor Ylide |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08301888A true JPH08301888A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=7760811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8110786A Pending JPH08301888A (ja) | 1995-05-02 | 1996-05-01 | 新規な安定化リンイリド類の製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5856558A (ja) |
EP (1) | EP0741138A3 (ja) |
JP (1) | JPH08301888A (ja) |
CN (1) | CN1141299A (ja) |
CA (1) | CA2175536A1 (ja) |
DE (1) | DE19515982A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8524277B2 (en) * | 1998-03-06 | 2013-09-03 | Alza Corporation | Extended release dosage form |
DE10008521C1 (de) * | 2000-02-24 | 2001-09-06 | Agfa Gevaert Ag | Fotografische Silberhalogenidemulsion |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4394322A (en) * | 1980-08-18 | 1983-07-19 | Gulf Research & Development Company | Group VA ylides and process for preparing same |
DE4426267C2 (de) * | 1994-07-25 | 1996-11-21 | Plantamed Gmbh | Verfahren zur enantioselektiven Synthese von pharmakologisch wirksamen Sesquiterpenen, Zwischenprodukt und Verfahren zu dessen Herstellung |
-
1995
- 1995-05-02 DE DE19515982A patent/DE19515982A1/de not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-04-17 EP EP96105990A patent/EP0741138A3/de not_active Withdrawn
- 1996-04-30 CN CN96100239.5A patent/CN1141299A/zh active Pending
- 1996-05-01 CA CA002175536A patent/CA2175536A1/en not_active Abandoned
- 1996-05-01 JP JP8110786A patent/JPH08301888A/ja active Pending
-
1997
- 1997-08-18 US US08/912,799 patent/US5856558A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0741138A3 (de) | 1998-04-08 |
EP0741138A2 (de) | 1996-11-06 |
CN1141299A (zh) | 1997-01-29 |
US5856558A (en) | 1999-01-05 |
CA2175536A1 (en) | 1996-11-03 |
DE19515982A1 (de) | 1996-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2694716A (en) | Polymethylene-bis-benzothiazolium salts | |
JP3485227B2 (ja) | 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製造方法 | |
JP2711491B2 (ja) | スルホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯体 | |
JPH08301888A (ja) | 新規な安定化リンイリド類の製造方法 | |
JPS6239156B2 (ja) | ||
EP0121326B1 (en) | Alkanediyl bridged benzimidazolo monomethine cyanine dyes, processes for their preparation, and photographic emulsions and elements containing such dyes | |
US4695535A (en) | Silver halide photosensitive material | |
US5808129A (en) | Process for the preparation of novel stabilized phosphorus ylides | |
EP0216973B1 (en) | Photographic elements and compositions containing cyclic thioethers | |
JP4092012B2 (ja) | 臭素化合物の製造方法 | |
JPH01138552A (ja) | 環状エーテル化合物を含む感光性写真要素 | |
US3591384A (en) | Silver halide emulsion containing naphthamide photographic couplers | |
JP2557726B2 (ja) | フェニルメルカプトアゾール化合物 | |
JP3161015B2 (ja) | ジフェニルスルホン化合物の製造方法 | |
US3692833A (en) | Photographic color couplers | |
US5576461A (en) | Preparation of sulphoxonium salts | |
JPH03120291A (ja) | α―クロル―ホスホリリデンの製造法 | |
JP2748192B2 (ja) | 新規アミン化合物 | |
JP3124980B2 (ja) | 新規な鉄錯体及びその製造方法 | |
US4719175A (en) | Novel pyrazole compounds having silver halide development groups | |
JP2709775B2 (ja) | 新規なジカルバモイルジテルリド化合物 | |
JPS6195075A (ja) | シアニン染料とその製造方法ならびに写真材料の増感剤としてのその使用 | |
JP2709774B2 (ja) | 新規なジカルバモイルテルリド化合物 | |
JP3086341B2 (ja) | 新規な鉄錯体及びその製造方法 | |
JPS6029391B2 (ja) | ベンゾトリアゾ−ル化合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A072 | Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20031212 |