JPH0521342Y2

JPH0521342Y2 -

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Publication number: JPH0521342Y2
Application number: JP1986160080U
Authority: JP
Priority date: 1986-10-21
Filing date: 1986-10-21
Publication date: 1993-06-01
Anticipated expiration: 2001-10-21
Also published as: JPS6367096U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、複写機または印刷装置の排出口に設
けて、用紙をその排出方向に切断するための装置
に関し、特に、切断部分に直接接触することを防
止するためのカバー部材を設けてなる装置に関す
る。

（従来の技術）複写機等の装置の排出部分に設け、コピーを縦
方向に切断して、所定のサイズのコピーとして形
成するような装置としては、例えば、特開昭61−
39063号公報に示されるような装置が従来より用
いられている。

このスリツター装置は、第３図に示されるよう
に、複写機１の用紙搬送路の最終部分の排出トレ
イ２の手前の部分に設けられていて、複写が終了
した用紙を縦方向に分割するようになつており、
その具体的な構成としては、第４図に示されるよ
うなものである。

第４図に示されるように、スリツター装置１０
としては、上下に平行な上軸１１と下軸２０と
に、上側スリツターローラ１２と下側スリツター
ローラ２１とを設けておき、それらのローラの横
部分が接触して回転する位置で用紙の切断を行
う。

また、上軸１１にはアイドラーローラ１６を、
下軸２０には送りローラ２４を設けておき、それ
らのローラが対向した状態で用紙を上下から挟持
し、用紙３を移送するとともに、上側スリツター
ローラ１２と下側スリツターローラ２１とによつ
て切断して、カツトされた用紙３ａ，３ｂを形成
し、排出トレイ２に堆積するようになつている。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記したような従来のスリツタ
ー装置においては、それが用紙搬送路の最終部分
に設けられているために、第３図に示されるよう
に、外部から切断部分に容易に接触出来る位置に
ある。

したがつて、複写機のオペレータが容易に切断
刃部分に触れることが出来るために、不用意に触
つてしまい、怪我をする等の事故が発生しやすい
等の欠点を有している。

また、例えば、スリツターローラの側部には、
スプリング等が付設されていて、それらのローラ
を軸に対して摺動させ得るように構成している他
に、その他の部材が軸とローラに対して設けられ
ていることが多いために、用紙の案内を行うに際
してそれらの付属部材が障害となり、用紙の排出
部でジヤムが発生したりすることがあつた。

（考案の目的）本考案は、上記したような従来より用いられて
いる装置の欠点を解消するもので、スリツター装
置の部分に対してカバー部材を設けて外部から接
触することを防止するとともに、そのカバー部材
によつて用紙のガイドを行い得るような装置を提
供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段および作用）本考案は、複写機のコピー排出部に配置され、
排出ローラ部材を兼ねたスリツター装置を設け、
コピーとして排出される用紙を、送り方向に対し
て平行な方向に切断する装置に関する。

本考案において、前記スリツター装置は、排出
部の上下に配置されるローラ軸に対して、切断用
のスリツターローラをそれぞれ配置し、前記スリ
ツターローラの側面が互いに接する状態に配置す
るとともに、一方のスリツターローラに対して、
他方のスリツターローラから離間させる機構を配
置し、前記スリツター装置を構成する上下の軸に
は、用紙の搬送を行うためのローラ部材を複数対
向させて設け、前記スリツター装置を配置する排
出部の外側に、カバー部材を配置し、該カバー部
材は前記スリツター装置を構成するローラ部材の
間にまで延長して設けて、排出される用紙の案内
部材として用いるように構成している。

したがつて、本考案の複写機用のスリツト形成
装置においては、スリツターの刃に手が触れるこ
とを防止出来るので、複写機の安全性が向上され
るとともに、カバー部材に一体に設けられた突入
部によつて、用紙のガイドが良好に行われ、用紙
の排出性能をスリツター装置を設けない場合と同
様にすることが可能となる。

（実施例）図示された実施例に従つて、本考案の複写機用
のスリツト形成装置の構成を説明する。

第１図に示される本考案のスリツター装置１０
は、従来より用いられているスリツター装置と同
様に、複写機の用紙搬送路の最終段階に設けられ
ているもので、用紙の切断部分が上下の軸１１，
２０にそれぞれ設けられた上側スリツターローラ
１２と、下側スリツターローラ２１とによつて構
成されている。

上記上軸１１と下軸２０とは、それぞれ複写機
のフロントフレーム６とリヤフレーム７とに軸受
８，８……を介して支持されており、図示を省略
した駆動装置によつて、それらの軸の一方が駆動
され、用紙の送りまたは切断の動作を行う。

上軸１１には、図示される実施例においては、
上側スリツターローラ１２が中央部に設けられて
いて、その両側には、複数個のアイドラーローラ
１６，１６……が設けられている。また、下軸２
０には下側スリツターローラ２１が設けられてお
り、その下側スリツターローラ２１の側部が、上
記上側スリツターローラ１２の側部に接触される
ような状態で設けられるとともに、前記したアイ
ドラーローラ１６に対応して搬送ローラ２３，２
３……が設けられ、これらのアイドラーローラ１
６と搬送ローラ２３とによつて用紙を挟持した状
態で、用紙の搬送と切断の動作を行うようにされ
ている。

下軸２０には、用紙の切断部分の両側に排出ロ
ーラ２４，２４が設けられており、そのローラを
搬送ローラ２３よりも大径に構成し、それらのロ
ーラ２４によつて、用紙の切断を行わない場合の
用紙の排出が良好に行われるようにしている。

本考案の図示された実施例においては、上側ス
リツターローラ１２はスプリング１５によつて押
圧され、軸方向に摺動可能に設けられていて、通
常のスリツター装置による切断モードに設定され
ている場合に、該スプリング１５によつて上側ス
リツターローラ１２を下側スリツターローラ２１
に接触させ、その接触部分で用紙の切断を行う
が、切断を行わない場合には、上側スリツターロ
ーラ１２を鎖線で示す位置に移動させ、両スリツ
ターローラの圧接を解除できるようにされてい
る。

そのために、本考案の装置においては、第２図
に示されるように、複写機の外部から上側スリツ
ターローラ１２を移動させる揺動レバー１３を設
けている。この揺動レバー１３には、押圧ローラ
１４が設けられていて、その押圧ローラ１４が上
側スリツターローラ１２の側部を押圧することに
よつて、スプリング１５の力に対向して、上側ス
リツターローラ１２を図の右側に移動させるよう
になつている。

さらに、本考案のスリツター装置１０において
は、スリツター装置を構成する各ローラの周囲を
カバーするようにして、上側カバー２５と下側カ
バー２７とを設けている。このカバー部材は、第
１図に示されるように、各ローラの部分にスリツ
ト状に開口部を形成し、ローラによる用紙の搬送
と、切断の動作を支障なく行い得るようにすると
ともに、複写機の排出口部分では、その外部を完
全に覆うような状態で形成される。

さらに、本考案の上側カバー２５と下側カバー
２７とは、それぞれ複写機の内側に向けて突入部
２６と２８とを形成しており、それらの突入部
が、複写機の用紙搬送路を構成する上下のガイド
板５の端部に接続されるような状態で、用紙の案
内を行い得るようになつている。

上記ように構成された本考案の複写機用のスリ
ツト形成装置において、用紙の切断の作用を行わ
せない状態では、揺動レバー１３を操作して上側
スリツターローラ１２が下側スリツターローラ２
１から離れた状態に設定し、通常モードでコピー
を排出するが、その場合には、上側スリツターロ
ーラ１２と下側スリツターローラ２１とはそれぞ
れ用紙搬送ローラとして作用させるようになる。

また、用紙切断時には、上記したように、上側
スリツターローラ１２と下側スリツターローラ２
１とを接触させる状態に戻し、用紙の切断を行う
が、その際に、用紙に対して軸方向の力がかかる
ために、用紙の先端部と後端部とでは、切断位置
にズレが発生する恐れがある。そこで、本考案の
スリツター装置においては、スリツターの刃の外
側の部分に、用紙切断時の用紙押えとしてアイド
ラーローラ１６と送りローラ２３とによつて、用
紙を挟持するように構成している。

この挟持ローラ装置において、例えば、アイド
ラーローラ１６はウレタンスポンジで構成され、
送りローラ２３はウレタンゴムによつて構成され
ていて、それらが用紙に対する摩擦抵抗が比較的
大きい部材で構成されることによつて、切断時に
用紙にズレが発生することを防止出来るようにな
る。

また、排出ローラ２４は、上記したように用紙
の切断を行わないように上側スリツターローラ１
２が移動された場合には、用紙の搬送のための部
材として用いられ、用紙搬送路からの用紙の排出
を良好な状態で行い得るように動作する。この排
出ローラは、図示されるように、下側カバー２７
から外側に突出するようにして設けられているも
ので、それによつて、排出トレイに向けてのコピ
ーの排出が良好に行なわれる。

上記本考案の実施例において、上側カバーと下
側カバーとは、切断刃の部分に容易に手を触れる
ことが出来ないような状態に設けられていれば良
いので、その形状は図示される構成に限定される
ものではなく、その他に任意の形状に構成するこ
とが出来るものである。

また、上側カバーおよび下側カバーに設けられ
る突入部も、用紙のガイドの作用が良好に行なわ
れることが必要条件であるが、その形状も任意に
変更出来るものである。

（考案の効果）本考案の複写機用のスリツト形成装置は、上記
したような構成を有するものであるから、複写機
にスリツター装置を設けることによつても、用紙
の排出性能および排出トレイに対する収容性能に
影響を及ぼさないような装置を構成することが可
能になる。

また、本考案のスリツター装置にカバー部材を
設けることによつて、切断刃部分に直接手を触れ
ることが防止されるので、複写機の安全性を向上
させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスリツター装置の構成を示す
正面図、第２図はカバー部材を設けた場合の本考
案のスリツター装置の側面図、第３図はスリツタ
ー装置を設けた複写機の説明図であり、第４図は
従来より用いられているスリツター装置の説明図
である。図中の符号、１……複写機、２……排出トレ
イ、３……用紙、５……ガイド板、６……フロン
トフレーム、７……リヤフレーム、８……軸受、
１０……スリツター装置、１１……上軸、１２…
…上側スリツターローラ、１３……揺動レバー、
１４……押圧ローラ、１５……スプリング、１６
……アイドラーローラ、２０……下軸、２１……
下側スリツターローラ、２２……スプリング、２
３……送りローラ、２４……排出ローラ、２５…
…上側カバー、２６……突入部、２７……下側カ
バー、２８……突入部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】複写機のコピー排出部に配置され、排出ローラ
部材を兼ねたスリツター装置を設け、コピーとし
て排出される用紙を、送り方向に対して平行な方
向に切断する装置において、前記スリツター装置は、排出部の上下に配置さ
れるローラ軸に対して、切断用のスリツターロー
ラをそれぞれ配置し、前記スリツターローラの側
面が互いに接する状態に配置するとともに、一方
のスリツターローラに対して、他方のスリツター
ローラから離間させる機構を配置し、前記スリツター装置を構成する上下の軸には、
用紙の搬送を行うためのローラ部材を複数対向さ
せて設け、前記スリツター装置を配置する排出部の外側
に、カバー部材を配置し、該カバー部材は前記ス
リツター装置を構成するローラ部材の間にまで延
長して設け、排出される用紙の案内部材として用
いることを特徴とする複写機用のスリツト形成装
置。