JP2018024513A - 原稿搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で最後に送り出された用紙の逆送を防止できる原稿搬送装置を提供する。【解決手段】原稿搬送装置は、給紙位置と退避位置との間を移動可能に設けられるピックアップローラ52と、回転可能な排出ローラ75と、該排出ローラ75に圧接するニップ形成位置と、前記排出ローラ75から離間したニップ開放位置との間を移動可能な排出プーリ76と、前記ピックアップローラ52を移動させ、且つ、前記排出ローラ75を正逆回転させるモータと、を備える。前記モータが正回転すると、前記ピックアップローラ52が前記給紙位置に移動し、且つ、前記排出ローラ75が正回転すると共に前記排出プーリ76を前記ニップ形成位置に移動させ、前記モータが逆回転すると、前記ピックアップローラ52が前記退避位置に移動し、且つ、前記排出ローラ75が逆回転すると共に前記排出プーリ75を前記ニップ開放位置に移動させる。【選択図】図8

Description

本発明は、用紙を送り出す原稿搬送装置及びこの原稿搬送装置を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置には、原稿載置部にセットされた用紙を一枚ずつ搬送経路に送り出し、送り出された用紙を搬送経路からトレイ上に排出する原稿搬送装置が付設される場合がある。このような原稿搬送装置には、搬送経路に用紙を送り出すピックアップローラと、搬送経路から用紙を排出する排出ローラ対と、が備えられている。
ピックアップローラは、原稿載置部に載置された用紙に当接する給紙位置と、用紙から上方に離間した退避位置との間を移動可能に設けられ、給紙位置においては用紙を搬送経路に送り出す。排出ローラ対は、互いに圧接してニップを形成する排出ローラと排出プーリと、を有し、搬送経路からニップを通して用紙を排出する。
このような原稿搬送装置では、ピックアップローラと排出ローラとが、正逆回転可能な一つのモータで回転するように構成される場合がある。つまり、原稿載置部にセットされた用紙を送り出す際には、モータを正回転させて、ピックアップローラを給紙位置に移動させて回転させると共に排出ローラを回転させる。これにより、搬送経路に用紙が送り出されると共に搬送経路から用紙が排出される。
原稿載置部にセットされた用紙の送り出しが終了すると、次に送り出す用紙を原稿載置部にセットするために、モータを逆回転させて、ピックアップローラを退避位置に移動させる。この際、排出ローラが排出方向とは反対方向に回転してしまい、最後に送り出された用紙が搬送経路に逆送するという問題がある。
この問題に対して、特許文献1には、排出ローラを排出方向のみに回転させるワンウェイクラッチを備える原稿搬送装置が記載されている。また、特許文献2には、排出される用紙に接触して用紙の逆送を規制する用紙引き込み部材を備える原稿搬送装置が記載されている。
特開平7−61620号公報 特開2014−240314号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の原稿搬送装置においては、ワンウェイクラッチを使用しているため、コストが上昇するという問題がある。また、上記特許文献2に記載の原稿搬送装置においては、用紙引き込み部材が用紙に接触するので、用紙が傷付いたり汚れたりするという問題がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、簡易な構成で最後に送り出された用紙の逆送を防止できる原稿搬送装置及びこの原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の原稿搬送装置は、搬送経路の入口において、用紙に当接して該用紙を前記搬送経路に送り出す給紙位置と用紙から離間した退避位置との間を移動可能に設けられるピックアップローラと、前記搬送経路の出口において、回転可能に設けられる排出ローラと、該排出ローラに圧接してニップを形成するニップ形成位置と、前記排出ローラから離間して前記ニップを開放するニップ開放位置との間を移動可能に設けられる排出プーリと、前記ピックアップローラを前記給紙位置又は前記退避位置に移動させ、且つ、前記排出ローラを正逆回転させるモータと、を備え、前記モータが正回転すると、前記ピックアップローラが前記給紙位置に移動し、且つ、前記排出ローラが正回転すると共に前記排出プーリを前記ニップ開放位置から前記ニップ形成位置に移動させて前記搬送経路から用紙を排出し、前記モータが逆回転すると、前記ピックアップローラが前記退避位置に移動し、且つ、前記排出ローラが逆回転すると共に前記排出プーリを前記ニップ形成位置から前記ニップ開放位置に移動させて前記搬送経路への用紙の逆送を阻止することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、用紙の搬送が終了して次の用紙をセットするためにピックアップローラを退避位置に移動させると、排出ローラと排出プーリ間のニップが開放されるので、用紙に負荷を与えることなく、最後に搬送された用紙の逆送を防止できる。
本発明の原稿搬送装置において、前記排出ローラには、トルクリミッタを介して前記排出ローラの回転が伝達されるカムが設けられ、該カムは、前記排出プーリの回転軸に当接して該排出プーリを前記ニップ形成位置から前記ニップ開放位置に移動させる当接位置と、前記排出プーリの回転軸から離間して該排出プーリを前記ニップ開放位置から前記ニップ形成位置に移動させる離間位置と、の間を回動可能に設けられ、前記排出ローラが正回転すると、前記カムが前記当接位置から前記離間位置に回動し、前記排出ローラが逆回転すると、前記カムが前記離間位置から前記当接位置に回動することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、簡易で安価な構成で排出ローラ対を形成及び開放できる。
本発明の原稿搬送装置において、前記カムは、前記当接位置において前記排出プーリの回転軸と係合することで、前記トルクリミッタにかかるトルクが設定値を越え、前記排出ローラの回転の前記カムへの伝達が解除されることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、排出プーリの回転軸によってカムの回動を規制するので、カムの回動を規制するための別部材を設ける必要がない。
本発明の画像形成装置は、前記のいずれかに記載の原稿搬送装置と、該原稿搬送装置によって搬送された原稿を読み取る原稿読取装置と、を備え、前記原稿読取装置で読み取られた原稿に基づいて画像を形成することを特徴とする。
本発明によれば、用紙の搬送が終了して原稿載置部に次の用紙をセットするためにピックアップローラを退避位置に移動させることで、排出ローラ対のニップが開放されるので、簡易な構成で最後に搬送された用紙の逆戻りを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の搬送部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の搬送部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置において、搬送部の側板を示す正面図であり、図5(A)は後側の側板、図5(B)は前側の側板を示す。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置において、搬送部の駆動系統を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置において、モータ正回転時の排出ローラ対を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置において、モータ逆回転時の排出ローラ対を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置及び画像形成装置について説明する。
図1を参照して、画像形成装置としてのカラープリンター1の全体の構成について説明する。図1はカラープリンターの全体構成を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側をカラープリンターの正面側(前側)とし、左右方向はカラープリンター1を正面から見た方向を基準とする。
図1に示されるように、カラープリンター1は、画像形成部2と、画像形成部2の上方に配置される画像読取部3と、を備えている。画像読取部3は、用紙を自動的に搬送する原稿搬送装置4と、搬送された用紙の画像を読み取る読取装置5と、を有している。画像形成部は、読取装置5で読み取られた画像に対応した画像を用紙に形成する。
次に、図1と図2〜図7を参照して、原稿搬送装置4について説明する。図2は原稿搬送装置の斜視図、図3は搬送部の斜視図、図4は搬送部の側断面図、図5は搬送部の前側の側板と後側の側板を示す正面図、図6は搬送部の駆動系統を示す正面図、図7はモータ正回転時の排出ローラ対を示す斜視図、図8はモータ逆回転時の排出ローラ対を示す斜視図である。
図1に示されるように、原稿搬送装置4は、画像読取装置5の上面に装着されるベース部10と、ベース部10の上面左端部に設けられて、用紙を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送経路11が形成される搬送部12と、搬送部12に支持されて、搬送される用紙が載置される原稿載置部13と、を備えている。
図2に示されるように、ベース部10は、画像読取装置5の上面に載置可能な扁平な略直方体状の部材である。ベース部10の下面には、画像読取装置5と互いに位置決めされる2本の脚部21が形成されている。ベース部10の上面右端部には、搬送された用紙が排出されるトレイ22が形成されている。トレイ22は、左側から右側に向かって上方に傾斜している。また、ベース部10の左端部には、画像読取装置5によって画像を読み取るための窓部23(図1参照)が形成されている。窓部23は、用紙搬送方向と直交する幅方向に沿って形成されている。
次に、搬送部12について、図2と図3〜図5を参照して説明する。図3は搬送部を示す斜視図、図4は搬送部を示す側断面図である。図5は搬送部の一対の側板を示す正面図であり、図5(A)は後側板、図5(B)は前側板を示す。なお、図3、図4はカバー部材が図示省略されている。
搬送部12は、図3や図4に示されるように、前後方向に対向する前後の側板31、32と、前後の側板31、32間に設けられて、横向きU字状の断面形状を有する内ガイド板33と、前後の側板31、32の外面と内ガイド板33の上面及び左面とを覆うカバー部材34(図2参照)と、を備えている。前後の側板31、32は、ベース部10の上面左端部の幅方向両端縁に沿って立設されている。内ガイド板33の幅方向両端縁は、前後の側板31、32の高さ方向中央部に固定されている。カバー部材34は、左端部が前後の側板31、32に回動可能に支持されている。
図4に示されるように、搬送経路11は、内ガイド板33の外周面に沿って、上方の入口11aから左方向に延び、下方に円弧状に湾曲した後、右方向に延びて入口11aの下方の出口11bに達するように、横向きU字状に形成されている。入口11aの手前側の内ガイド板33には、用紙の先端部が載置される原稿載置面37が形成されている。原稿載置面37には、搬送方向に沿って複数のリブが立設されている。
図5(A)、図5(B)に示されるように、前後の側板31、32には、搬送経路11に沿って所定の間隔を開けて、それぞれ5個の軸孔39が前後方向に対向して形成されている。詳細には、搬送経路11の入口11aから湾曲部までの間に所定の間隔を開けて1つ目から3つ目の軸孔39が形成され、湾曲部の頂部付近に4つ目の軸孔39が形成され、出口11bの内側に5つ目の軸孔39が形成されている。1つ目の軸孔39は、搬送経路11の外側に形成され、2つ目から5つ目の軸孔39は、搬送経路11の内側(内ガイド板33の内側)に形成されている。
5つ目の軸孔39の下方には、搬送経路11の外側に、上下方向に長い長孔40が形成されている。さらに、図5(B)に示されるように、前側の側板31には、5つ目の軸孔39の右斜め上方に、前方に突出するピン41が立設されている。
内ガイド板33には、図3や図5(A)に示されるように、搬送経路11に沿って所定の間隔を開けて、4個の開口部44が形成されている。4個の開口部44は、前後の側板に形成された5個の軸孔39のうちの、2つ目から5つ目の軸孔39と、搬送方向において対応するように形成されている。図3に示されるように、開口部44は、用紙幅方向の中央部に、幅方向に所定の間隔を開けて形成される2個の開口を有している。
カバー部材34は、前述のように、左端部が前後の側板31、32に回動可能に支持されている。カバー部材34を上方に回動させることで搬送経路11が開放されて、紙詰まりの処理等を行うことができるようになっている。
図4に示されるように、搬送経路11の幅方向中央部には、給紙ホルダ50と、第1搬送ローラ対54と、第2搬送ローラ対55と、第3搬送ローラ対56と、排出ローラ対57とが、搬送方向上流側から順に設けられている。給紙ホルダ50には、給紙ローラ51とピックアップローラ52とが支持されている。
図3や図4に示されるように、給紙ホルダ50は、下面が開口した略直方体状の箱状の部材であり、前後方向に対向する一対の側板と、天板と、を有している。一対の側板の左端部には、駆動軸61が貫通しており、給紙ホルダ50は駆動軸61を中心として上下方向に揺動可能となっている。駆動軸61の両端は、前後の側板31、32に形成された1つ目の軸孔39(図5参照)に回転可能に支持されている。駆動軸61と給紙ホルダ50との間には、トルクリミッタ(図示省略)が介装されている。トルクリミッタは、駆動軸61から給紙ホルダ50に作用する回転トルクが一定値以下の場合には、駆動軸61の回転を給紙ホルダ50に伝達して給紙ホルダ50を駆動軸61と一体に回動させ、回転トルクが一定値を超えると、駆動軸61を給紙ホルダ50に対して空転させる。
給紙ホルダ50の内部において、駆動軸61には給紙ローラ51が回転可能に支持されている。駆動軸61と給紙ローラ51との間には、ワンウェイクラッチ(図示省略)が介装されている。ワンウェイクラッチは、駆動軸61の搬送方向(図3、図4の時計周り方向)への回転は給紙ローラ51に伝達して給紙ローラ51と駆動軸61とを一体に搬送方向に回転させる一方で、搬送方向に搬送される用紙に従動して給紙ローラ51が搬送方向へ回転する場合には、給紙ローラ51を駆動軸61に対して空転させるように作用する。
また、給紙ホルダ50の内部において、一対の側板の右端部間には、ピックアップローラ52が回転可能に支持されている。ピックアップローラ52の外周面には、軸方向に沿った溝が所定の間隔で形成されている。ピックアップローラ52は、アイドルギアやタイミングベルト(図示省略)を介して駆動軸61と連結されて、駆動軸61の回転がピックアップローラ52に伝達されるようになっている。
第1〜第3搬送ローラ対54、55、56は、第1〜第3搬送ローラ63、67、71と第1〜第3搬送プーリ64、68、72とを備えている。第1〜第3搬送ローラ63、67、71は、回転軸63a、67a、71aと、回転軸63a、67a、71aの中央部に所定の間隔を開けて設けられる2個のローラ部63b、67b、71bと、を有している。回転軸63a、67a、71aの両端部は、前後の側板31、32に形成された2つ目〜4つ目の軸孔39に回転可能に支持され、2個のローラ部63b、67b、71bは内ガイド板33の開口部44から上方に露出している。
第1〜第3搬送プーリ64、68、72は、回転軸64a、68a、72aと、回転軸64a、68a、72aに所定の間隔を開けて設けられる2個のローラ部64b、68b、72bと、を有している。回転軸64a、68a、72aは、一対のコイルばね65、69、73を介してカバー部材34の内面に支持されている。カバー部材34が下方へ回動すると、第1〜第3搬送プーリ64、68、72の回転軸64a、68a、72aがコイルばね65、69、73で押圧されて、第1〜第3搬送プーリ64、68、72の各ローラ部64b、68b、72bが、第1〜第3搬送ローラ63、67、71の各ローラ部63b、67b、71bに圧接する。
排出ローラ対57は、排出ローラ75と排出プーリ76とを備えている。排出ローラ75は、回転軸75aと、回転軸75aの中央部に所定の間隔を開けて設けられる2個のローラ部75bと、を有している。回転軸75aの両端部は、前後の側板31、32に形成された5つ目の軸孔39に回転可能に支持され、2個のローラ部75bは内ガイド板33の開口部44から下方に露出している。
排出ローラ75の回転軸75aの前端部は、軸孔39から前方に突き出ている。図7、図8に示されるように、突き出た前端部には、トルクリミッタ78を介して回転軸75aの回転が伝達されるカム79が設けられている。トルクリミッタ78としては、バネクラッチを使用できる。カム79の外周面には、回転軸75aからの距離が長い大径部79aと、回転軸75aからの距離が大径部79aよりも短い小径部79bとが、図7、図8の時計回り方向に沿って連続して形成されている。さらに、大径部79aには、小径部79bとは反対側の位置から、大径部79aよりも外側に突出する突出部80が形成されている。
排出プーリ76は、回転軸76aと、回転軸76aに所定の間隔を開けて設けられる2個のローラ部76bと、を有している。回転軸76aの両端部は、前後の側板31、32の長孔40に、上下方向にスライド可能且つ回転可能に支持されている。
排出ローラ75の回転軸75aに設けられたカム79は、回転軸75aを中心として、突出部80がピン41に係止される位置と、突出部80が排出プーリ76の回転軸76aに係止される位置との間を回動する。突出部80がピン41に係止されると、カム79の小径部79bが排出プーリ76の回転軸76aの上方に離間して、カム78と回転軸76aとは係合しない。一方、突出部80が排出プーリ76の回転軸76aに係止されると、カム79の大径部79aが排出プーリ76の回転軸76aに当接して、回転軸76aは長孔40内を下方にスライドする。
排出プーリ76の回転軸76aとベース部10の上面との間には、2個のコイルばね81(図4参照)が介装されている。コイルばね81は回転軸76aを上方に押圧している。これにより、回転軸76aが長孔40内を上方に移動し、各ローラ部76aが排出ローラ75の各ローラ部75aに圧接される。
次に、駆動軸61と、第1〜第3搬送ローラ63、67、71の回転軸63a、67a、71aと、排出ローラ75の回転軸75aとの駆動系統について、図3と図6を参照して説明する。図6は駆動系統を模式的に説明する図である。
図3に示されるように、搬送部12の後側の側板32の後側の面には、正逆回転可能なモータ85が、モータ取付板86によって支持されている。モータ85の回転軸85aは、モータ取付板86を貫通して、モータ取付板86と後側の側板32との間の空間に突き出ている。空間に突き出た回転軸85aの先端には、駆動ギア88が固定されている。
また、図6に示されるように、駆動軸61と、第1〜第3搬送ローラ63、67、71の回転軸63a、67a、71aと、排出ローラ75の回転軸75aの各後端部も空間内に突き出て、それぞれ駆動ギア91、92、93、94、95が固定されている。また、駆動軸61と駆動ギア91との間にはクラッチ96(図3参照)が介装されている。
モータ85の駆動ギア88は、第1搬送ローラ63の駆動ギア92と噛み合っている。第1搬送ローラ63の駆動ギア91は、駆動軸61の駆動ギア91と噛み合っている。また、第1搬送ローラ63の駆動ギア92は、直列に噛み合う3個のアイドルギアG1、G2、G3を介して第2搬送ローラ67の駆動ギア93に噛み合っている。第2搬送ローラ67の駆動ギア93は、アイドルギアG4を介して第3搬送ローラ71の駆動ギア94に噛み合っている。また、第1搬送ローラ63の駆動ギア92は、アイドルギアG5を介して排出ローラ75の駆動ギア95に噛み合っている。
この駆動系統において、モータ85が正方向(図6の時計回り方向、実線矢印参照)に回転すると、駆動軸61は時計回り方向に回転し、第1〜第3搬送ローラ63、67、71と排出ローラ75とは反時計回り方向に回転する。一方、モータ85が逆方向(図6の反時計回り方向、破線矢印参照)に回転すると、駆動軸61は反時計回り方向に回転し、第1〜第3搬送ローラ63、67、71と排出ローラ75とは時計回り方向に回転する。
次に、図2を参照して、原稿載置部13について説明する。原稿載置部13は、上面に所定のサイズの用紙が載置可能な原稿載置面101が形成された、長方形状の板状部材である。原稿載置面101には、用紙の幅方向を整合するサイドカーソル102が、幅方向にスライド可能に支持されている。
原稿載置部13は、搬送部12の内ガイド板33に形成された原稿載置面37(図3参照)に向かって下方に傾斜するように、搬送部12の前後の側板31、32に支持されている。
上記構成を有する原稿搬送装置4における原稿搬送作用を、図4、図6と図7及び図8を参照して説明する。
図7に示されるスタンバイ時は、給紙ホルダ50は駆動軸61を中心として上方向に回動し、ピックアップローラ52と原稿載置面37との間にはスペースが開いている。このスペースを通して、原稿載置面37と原稿載置部13に用紙が載置される。また、排出プーリ76の回転軸76aは、長孔40の上端に係止されるまでコイルばね81(図4参照)で付勢され、排出プーリ76の各ローラ部76bと排出ローラ75の各ローラ部75bとの間にニップが形成されている。排出ローラ75の回転軸75aの前端に設けられたカム79は、突出部80がピン41に係止されて、小径部79bが排出プーリ76の回転軸76aの上方に離間した位置に回転している。
原稿載置部13に用紙が載置されて、用紙搬送が開始されると、モータ85が正方向(図6の時計回り方向、実線矢印参照)に回転する。すると、駆動軸61が時計回り方向に回転し、給紙ホルダ50が下方向に回転する。これにより、ピックアップローラ52が原稿載置面37に載置された用紙の上面に当接する。そして、駆動軸61の回転によってピックアップローラ52が時計回り方向に回転して、最上位の用紙を搬送経路11の方向に送り出す。また、駆動軸61と共に給紙ローラ51も時計回り方向に回転して、ピックアップローラ52で送り出された用紙を搬送経路11に送り出す。
なお、給紙ホルダ50は、ピックアップローラ52が最上位の用紙に当接することで、下方向への回動が規制される。すると、駆動軸61と給紙ホルダ50との間に介装されたトルクリミッタにおいて、給紙ホルダ50から駆動軸61に作用する回転トルクが一定値を超え、駆動軸61は給紙ホルダ50に対して空転する。
モータ85の正方向への回転によって第1〜第3搬送ローラ63、67、71は図4の反時計回り方向に回転し、給紙ローラ51で搬送経路11に送り出された用紙が第1〜第3搬送ローラ対54、55、56によって搬送経路11を下流側に搬送される。そして、用紙がベース部10に設けられた窓部23(図1参照)を通過する際に、原稿読取装置5によって用紙が読み取られる。また、モータ85の正方向への回転によって排出ローラ75は図4の反時計回り方向に回転し、搬送経路11を搬送された用紙が、排出ローラ対57によってトレイ22に排出される。
読み取られる用紙が複数枚の場合は、駆動軸61と駆動ギア91との間に介装されたクラッチ96によって、駆動軸61を断続的に回転させることで、ピックアップローラ52による用紙送り出し間隔を開けて、用紙を一枚ずつ送り出すようになっている。
最後の用紙が搬送された後、給紙ホルダ50はスタンバイ状態に戻る。すなわち、給紙ホルダ50は駆動軸61を中心として上方向に回動して、ピックアップローラ52と原稿載置面37との間にスペースが開けられる。給紙ホルダ50をスタンバイ状態に戻すために、モータ85を逆方向(図6の反時計回り方向、破線矢印参照)に回転させると、駆動軸61は図6の反時計回り方向に回転して、給紙ホルダ50が上方向へ回転する。給紙ホルダ50はカバー部材34に当接することで、上方向への回動が規制される。すると、駆動軸61と給紙ホルダ50との間に介装されたトルクリミッタにおいて、給紙ホルダ50から駆動軸61に作用する回転トルクが一定値を超え、駆動軸61は給紙ホルダ50に対して空転する。
駆動軸61が図6の反時計回り方向に回転すると、ピックアップローラ52も反時計回り方向に回転する。また、モータ85の逆方向への回転によって第1〜第3搬送ローラ63、67、71は図4の時計回り方向に回転する。
また、モータ85の逆方向への回転によって排出ローラ75の回転軸75aは図7の時計回り方向に回転する。すると、排出ローラ75の回転軸75aに設けられたカム79も時計回り方向に回転して、排出プーリ76の回転軸76aの上方から小径部79bが離れて大径部79aが近接する。これにより、図8に示されるように、排出プーリ76の回転軸76aが、コイルばね81の付勢力に抗して大径部79aで下方に押圧される。すると、排出プーリ76の回転軸76aは長孔40内を下方にスライドし、排出プーリ76は排出ローラ75から下方に離間して、ニップが開放される。
したがって、排出ローラ75は時計回り方向、すなわち、用紙を搬送経路に逆戻りさせる方向に回転するが、排出ローラ75と排出プーリ76との間にニップが形成されていないので、用紙を搬送経路11に逆送させる力が発生せず、用紙の逆走を防止できる。
なお、カム79は、突出部80が排出プーリ76の回転軸76aに係止されるまで時計回り方向に回転する。カム79の突出部80が排出プーリ76の回転軸76aに係止されると、カム79から回転軸75aにかかるトルクが一定値を超え、回転軸75aがカム79に対して空転し、回転軸75aの回転はカム79には伝達されない。
上記説明したように本発明の原稿搬送装置4においては、原稿搬送作業終了後に次の作業のために給紙ホルダ50を上方向に回転させても、用紙に負荷を与えずに最後に搬送された用紙の搬送経路11への逆送を防止することができる。
また、トルクリミッタ78として安価なバネクラッチを使用することで、コストの上昇を抑えることができる。
さらに、排出プーリ76の回転軸76aによってカム79の回動を規制しているので、カム79の回動を規制するための別部材を設ける必要がない。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
4 原稿搬送装置
5 原稿読取装置
11 搬送経路
13 原稿載置部
52 ピックアップローラ
57 排出ローラ対
75 排出ローラ
76 排出プーリ
78 トルクリミッタ
79 カム
85 モータ

Claims (4)

  1. 搬送経路の入口において、用紙に当接して該用紙を前記搬送経路に送り出す給紙位置と用紙から離間した退避位置との間を移動可能に設けられるピックアップローラと、
    前記搬送経路の出口において、回転可能に設けられる排出ローラと、
    該排出ローラに圧接してニップを形成するニップ形成位置と、前記排出ローラから離間して前記ニップを開放するニップ開放位置との間を移動可能に設けられる排出プーリと、
    前記ピックアップローラを前記給紙位置又は前記退避位置に移動させ、且つ、前記排出ローラを正逆回転させるモータと、を備え、
    前記モータが正回転すると、前記ピックアップローラが前記給紙位置に移動し、且つ、前記排出ローラが正回転すると共に前記排出プーリを前記ニップ開放位置から前記ニップ形成位置に移動させて前記搬送経路から用紙を排出し、
    前記モータが逆回転すると、前記ピックアップローラが前記退避位置に移動し、且つ、前記排出ローラが逆回転すると共に前記排出プーリを前記ニップ形成位置から前記ニップ開放位置に移動させて前記搬送経路への用紙の逆送を阻止することを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記排出ローラには、トルクリミッタを介して前記排出ローラの回転が伝達されるカムが設けられ、
    該カムは、前記排出プーリの回転軸に当接して該排出プーリを前記ニップ形成位置から前記ニップ開放位置に移動させる当接位置と、前記排出プーリの回転軸から離間して該排出プーリを前記ニップ開放位置から前記ニップ形成位置に移動させる離間位置と、の間を回動可能に設けられ、
    前記排出ローラが正回転すると、前記カムが前記当接位置から前記離間位置に回動し、
    前記排出ローラが逆回転すると、前記カムが前記離間位置から前記当接位置に回動することを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記カムは、前記当接位置において前記排出プーリの回転軸と係合することで、前記トルクリミッタにかかるトルクが設定値を越え、前記排出ローラの回転の前記カムへの伝達が解除されることを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の原稿搬送装置と、
    該原稿搬送装置によって搬送された原稿を読み取る原稿読取装置と、を備え、
    前記原稿読取装置で読み取られた原稿に基づいて画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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