JPS5937788Y2 - 複写機の給紙装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、複写機の給紙装置に関し、詳しくはシート挿
入台の先端側に、上部側従動ローラを下部側駆動ローラ
に押圧させるようにした搬送ローラ対を配置して成る複
写機の給紙装置に関するものである。

（従来技術） 上記複写機の給紙装置において、従来は、手差用シート
挿入台を複写機本体に対して固定的に設けていたが為に
、前記搬送ローラ対においてシートが詰った場合のシー
ト詰りの解消操作が極めて困難であった。

あるいは、特開昭４９−１０４６３２号公報で開示され
た技術、即ち、コピー受は台の持上げに伴って搬送ロー
ラ対の上部側従動ローラを下部側駆動ローラから離間さ
せる技術を、上記の給紙装置に転用することが考えられ
るが、この場合、シート挿入台の先端側を搬送ローラ対
に対して給紙方向下流側で複写機本体に枢着すると共に
、該シート挿入台に上部側従動ローラを支持させる構成
となり、而して、シート挿入台の上方への揺動によって
該従動ローラを持上げることができ、シート詰りの解消
を容易に行なうことができる。

しかしながら、シート挿入台を上方に大きく揺動させる
ほどに従動ローラの持上がり量が大きくなり、而して、
該従動ローラの上部に広いスペースを確保する必要があ
る。

あるいは、上部側従動ローラをスプリングの付勢力で下
部側の駆動ローラに押圧される構成の場合には、そのス
プリングに無理がかかる欠点がある。

（考案の目的） 本考案は、上記の問題を簡単な改良によって解消した給
紙装置を提供せんとするものであり、而して本考案は、
冒頭に記載した複写機の給紙装置において、前記シート
挿入台の先端側を前記搬送ローラ対に対して給紙方向上
流側で複写機本体に枢着すると共に、前記搬送ローラ対
の上部側従動ローラを、一端側が前記シート挿入台に支
持され且つ他端部が前記搬送ローラ対に対して給紙方向
下流側で複写機本体に枢着された揺動レバーで支承し、
もって、前記シート挿入台の上方への揺動に伴う前記レ
バーの揺動によって前記上部側従動ローラを上方に持上
げさせるべく構成した点に特徴がある。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
１図は複写機の給紙装置を示し、図において、１は手差
し給紙の搬送経路を構成する手差用シート挿入台で、第
３図にも示すように、この挿入台１は、左右一対のサイ
ドプレート２，２とシート挿入プレート３とから収り、
かつ、各サイドプレート２，２の先端にはヒンジ部４を
設けてあって、軸１４を介してシート挿入台１を複写機
本体に枢着しである。

５は自動給紙用の第１搬送経路で、自動給紙部６から前
記シート挿入台１先端のシーＩ・挿入ロアの間にわたっ
て設けられている。

１０は前記第１搬送経路５に連ねて設けられた自動給紙
用の第２搬送経路で、これら両搬送経路５，１０間でか
つシート挿入台１先端近くには、第１の搬送ローラ対９
が配置されている。

この第１搬送ローラ対９は、シート挿入台１の先端に対
して給紙方向の下流側に設けられた下部側の駆動ローラ
９ａと上部側の従動ローラ９ｂとから戊るものであって
、駆動ローラ９ａは複写機本体に軸架され、ｌｘ部側従
動ローラ９ｂは、それの両端の軸９ｃが複写機本体の長
孔ａに沿って摺動自在の軸受すに軸支され、かつ、該軸
受すにはスプリングＳが巻回されでいて、前記上部側従
動ローラ９ｂをスプリングＳの付勢力によって下部側駆
動ローラ９ａに押圧させるようになっている３８は前記
第１搬送ローラ対９に至るまでの第１搬送経路５の途中
に設けられた自動給紙用の第２搬送ローラ対で、複写機
本体に軸架された下部側駆動ローラ８ａと、前記挿入台
１の左右のサイドプレー１−２．２に軸架された上部側
の従動ローラ８ｂとから収り、而して、上部側従動ロー
ラ８ｂは、揺動自在に枢着されたシート挿入台１の重力
を基にして下部側駆動ローラ８ａに押圧され、かつ、前
記シート挿入台１の持上げ揺動に伴って下部側駆動ロー
ラ８ａから離間するようになっている。

次に、１２は一端側が前記シート挿入台１によって支持
された揺動レバーで、前記第１搬送ローラ対９の上部側
従動ローラ軸９ｃの下方を迂回して、その他端側か軸１
１を介して複写機本体に軸支されている。

この揺動レバー１２の上縁部と前記ローラ軸９ｃとの間
には小間隙が形成されており、即ち、前記」二部側従動
ローラ９ｂをスプリングＳの付勢力そのものによって下
部側駆動ローラ９ａに押圧させるようになっている。

尚、揺動レバー１２の一端側にはコロ１３が枢着されて
おり、該コロ１３はもとより揺動レバー１２は、シート
の手差しにとって邪魔にならないように、挿入プレート
３の左右両側部に配置されている。

給紙装置は上記構成によりなり、即ち、自動給紙並びに
手差し給紙を任意に選択でき、そして第２図に示すよう
に、前記手差用シート挿入台１を上方に持上げることに
よって、第２搬送ローラ対８の上部側従動ローラ８ｂが
下部側駆動ローラ８ａから離間し、かつ、前記挿入台１
の持上げに伴う揺動レバー１２の上方への揺動により、
第１搬送ローラ対９の上部側従動ローラ９ｂも下部側駆
動ローラ９ａから離間するのであり、而して、前記第１
搬送ローラ対９でのシート詰りゃ第１及び第２搬送ロー
ラ対９，８にわたるシート詰りを簡単に解消できるので
ある。

しかも、シート詰り解消の操作性が良いようにシート挿
入台１を大きく持」二げたとしても、第１搬送ローラ対
９の上部側従動ローラ９ｂの持上がり量は僅かであり、
従って、該ローラ９ｂを押圧するスプリングＳに無理が
かからないのである。

そして、シート詰りの解消を終えたならば、第１図に示
すように、シート挿入台１を元の姿勢に戻せば良く、而
して、第１搬送ローラ対９をスプリングＳによる付勢押
圧下に、かつ、第２搬送ローラ対８をシート挿入台１に
よる重力付勢下にお・くことができる。

（考案の効果） 以」−説明したように本考案による複写機の給紙装置に
よれば、シート挿入台を持上げ揺動自在に設けると共に
、この挿入台の持上げ揺動に連動してに部側従動ローラ
を上方に持上げるので、搬送ローラ対でのシート詰りの
解消を簡単容易かつ迅速に行なえ、しかも、シート挿入
台の持上げ角の割に揺動レバーの揺動角が小であって、
従って、シート詰り解消の操作性の面でシート挿入台を
大きく上方に揺動させても、上部側従動ローラの持上げ
量は僅かであり、而して、この上部側従動口−ラの上方
移動に要するスペースが狭くて済み、かつ、該従動ロー
ラを例えばスプリングの付勢力によって下部側駆動ロー
ラに押圧させる構成にする場合において、そのスプリン
グに無理な力をかけずとも済み、全体として、簡単な改
良によって複写機の給紙装置を使用勝手の良いものとし
て提供できるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は給紙装置の概略
縦断面図、第２図はシート挿入台の持上げ状態を示す縦
断面図、第３図は手差し給紙部の斜視図である。 １・・・・・・シート挿入台、９・・・・・・搬送ロー
ラ対、９ａ・・・・・・下部側駆動ローラ、９ｂ・・・
・・・上部側従動ローラ、１２・・・・・・揺動レバー
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート挿入台の先端に、上部側従動ローラを下部側駆動
   ローラに押圧させるようにした搬送ローラ対を配置して
   戊る複写機の給紙装置であって前記シート挿入台の先端
   側を前記搬送ローラ対に対して給紙方向上流側で複写機
   本体に枢着すると共に、前記搬送ローラ対の上部側従動
   ローラを、一端側が前記シート挿入台に支持され且つ他
   端側が前記搬送ローラ対に対して給紙方向下流側で複写
   機本体に枢着された揺動レバーで支承し、もって、前記
   シート挿入台の上方への揺動に伴う前記レバーの揺動に
   よって前記上部側従動ローラを上方に持上げさせるべく
   構成しであることを特徴とする複写機の給紙装置。