JP3475402B2 - 原稿搬送装置のヒンジ機構 - Google Patents

原稿搬送装置のヒンジ機構

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JP3475402B2
JP3475402B2 JP2000196674A JP2000196674A JP3475402B2 JP 3475402 B2 JP3475402 B2 JP 3475402B2 JP 2000196674 A JP2000196674 A JP 2000196674A JP 2000196674 A JP2000196674 A JP 2000196674A JP 3475402 B2 JP3475402 B2 JP 3475402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電複写機、レー
ザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成機における画像
形成機本体の後端部にヒンジ機構を介して画像形成機本
体の上面を覆う閉位置と画像形成機本体の上面を開放す
る開位置との間を旋回自在に装着された原稿搬送装置に
おける該ヒンジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成機、例えば静電複写機には原稿
搬送装置が備えられている。原稿搬送装置は、原稿搬送
装置を複写機本体の上面を覆う閉位置と複写機本体の上
面を開放する開位置との間を旋回自在に支持するヒンジ
機構を備えている。このヒンジ機構は、原稿搬送装置の
後端部に配設されて複写機本体の後端部に装着される一
対のヒンジ体から構成されている。複写機本体の後端部
には、左右方向に間隔をおいて支持孔が形成されてい
る。ヒンジ体の各々は、対応する支持孔に挿入支持され
る脚部と、脚部の上端に配設された静止支持枠と、静止
支持枠に旋回軸を介して旋回自在に連結されかつ原稿搬
送装置の後端部が支持される旋回支持枠と、静止支持枠
と旋回支持枠との間に配設された圧縮コイルばねとを備
えている。
【0003】ヒンジ体の各々において、静止支持枠と脚
部とは、それぞれ別部材である鋼板から形成され、ボル
ト・ナットあるいは溶接等の固着手段により相互に一体
に固着されている。脚部は、前壁部及び一対の側壁部を
備え、後方に開放されたチャンネル形状をなしている。
側壁部の各々の上端には原稿搬送装置の左右方向に延び
出す取付フランジ部が形成されている。静止支持枠は、
底枠部及び一対の側枠部を備え、上方に開放されたチャ
ンネル形状をなしている。静止支持枠は、その底枠部
が、脚部の取付フランジ部上に密着して配置され、ボル
ト・ナットあるいは溶接等の固着手段により相互に一体
に固着されることによって、脚部に一体に固着されてい
る。脚部は、静止支持枠の底枠部の左右幅方向の中間部
に配置されている。旋回支持枠は、天井枠部及び一対の
側枠部を備え、下方に開放されたチャンネル形状をなし
ている。旋回支持枠の側枠部間の間隔は、静止支持枠の
側枠部間の間隔よりも広く形成されている。旋回支持枠
は、静止支持枠を上方から覆うようにかつ旋回支持枠の
側枠部が静止支持枠の側枠部を両側から覆うように配置
され、各々の側枠部同士が旋回軸を介して連結されるこ
とにより、静止支持枠に対し旋回軸を介して旋回自在に
連結される。ヒンジ体の各々における旋回支持枠の天井
枠部には原稿搬送装置の後端部が連結・支持されてい
る。旋回支持枠の手前側には前壁部が形成されている。
前壁部は天井枠部と一対の側枠部を折り曲げることによ
り形成されている。静止支持枠の側枠部間であって旋回
軸部よりも前側に間隔をおいた下方位置には横軸が固定
されている。旋回支持枠の前壁部と静止支持枠の横軸と
の間には、圧縮コイルばねがリテイナを介して配置され
ている。リテイナは圧縮コイルばねの後側端部を保持す
るよう配置され、その後面は静止支持枠の横軸に圧接さ
れている。リテイナの後面は、旋回支持枠の旋回動作に
対応して該横軸に対する圧接位置が変化するようスライ
ド自在である。
【0004】原稿搬送装置は、ヒンジ体の各々の脚部
が、複写機本体の後端部に配設された、対応する支持孔
に挿入支持されることにより、複写機本体に対し旋回自
在に装着される。原稿搬送装置が閉位置に位置付けられ
た状態で、旋回支持枠は脚部に対して前後方向に直交し
て延在する水平位置に位置付けられる。圧縮コイルばね
は、旋回支持枠を静止支持枠に対し旋回軸まわりに閉方
向に旋回させるよう付勢するので、原稿搬送装置は複写
機本体の上面に押圧されて位置付けられる。圧縮コイル
ばねは最も圧縮された状態となる。原稿搬送装置が使用
者の手によって開方向に旋回させられ、原稿搬送装置
が、手を離したときに、旋回支持枠を静止支持枠に対し
旋回軸まわりに開方向に旋回させるよう付勢する圧縮コ
イルばねの付勢力が原稿搬送装置の自重による閉方向の
回転モーメントに打ち勝って開位置の最少角度位置に保
持されるか又は原稿搬送装置の自重による閉方向の回転
モーメントが圧縮コイルばねの上記付勢力に打ち勝って
閉位置に旋回させられるかの境界位置である中立位置を
上方に越えると、原稿搬送装置は、手を離しても任意の
開位置に保持される。旋回支持枠は、水平位置に対しそ
の前端が複写機本体の上面から上方に離隔するように傾
斜して位置付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、原稿
搬送装置が開位置から圧縮コイルばねの上記付勢力に抗
して閉方向に旋回させられ、上記中立位置を下方に越え
て閉位置に位置付けられると、旋回支持枠は脚部に対し
て前後方向に直交する水平位置に位置付けられる。原稿
搬送装置が閉位置に位置付けられた状態において、圧縮
コイルばねは、原稿搬送装置が上記中立位置を上方に越
えた状態におけるとは逆に、旋回支持枠を静止支持枠に
対し旋回軸まわりに閉方向に旋回させるよう付勢するの
で、原稿搬送装置は、圧縮コイルばねの該付勢力及びそ
の自重による閉方向の回転モーメントの両作用により、
複写機本体の上面に押圧されて位置付けられる。圧縮コ
イルばねは最も圧縮された状態にあるので、旋回支持枠
と静止支持枠の横軸との間をほぼ前後方向に離隔する方
向に最大のばね力が作用する。この最大のばね力は、脚
部の上端から静止支持枠の後端を上方に浮き上がらせる
(持ち上げる)ように作用する傾向があって、原稿搬送
装置を閉じた状態で原稿搬送装置の後端部が僅かではあ
るが浮き上がることが、本発明等の研究により判明し
た。そしてまた、このような浮き上がり現象は、上記し
たように、静止支持枠と脚部とが別部材から形成されて
いるので接合部の強度が十分に確保されず、静止支持枠
と脚部との間に僅かではあるが相対的に隙間もしくは変
形が生成されることに起因することも、本発明等の研究
により判明した。原稿搬送装置の後端部が浮き上がる現
象が生じた場合には、原稿搬送装置の開閉動作が常時安
定して行なわれないおそれがある。また、原稿搬送装置
の原稿搬送路の一部領域が、複写機本体の上面の一部領
域と協働して形成されると共に画像読取位置を規定する
形態の原稿搬送装置においては、上記のように原稿搬送
装置の後端部が浮き上がる現象が生じた場合には、上記
画像読取位置において、原稿搬送装置側に配設されたガ
イド部材と複写機本体側に配設されたガラス板との間に
形成される、原稿通過のための隙間が前後方向に変化し
て一定に保持できなくなり、所望する画像が安定して得
られないことになる。上記不具合を解消するために、静
止支持枠及び脚部の各々を構成する鋼板の厚さ、全体の
大きさ等を増加させて全体の剛性を強化する手段も考え
られるが、ヒンジ体が過剰に大型化し、したがって大幅
な重量増及びコストアップを招くこととなり、実用上、
受け入れ難い手段であるといえる。
【0006】また、一般的に、原稿搬送装置において、
左右方向の一端部には、原稿を搬送するための原稿搬送
路、各種ローラ、給紙モータ、搬送モータ等が集中して
配置されているので、原稿搬送装置の重心は該一端部側
に存在する。したがって、該一端部側に配設されるヒン
ジ体に作用する荷重は、他端部側に配設されるヒンジ体
に作用する荷重よりも相当大きい。先に述べたように、
静止支持枠は、その底枠部が、脚部の取付フランジ部上
に密着して配置され、ボルト・ナットあるいは溶接等の
固着手段により相互に一体に固着されることによって、
脚部に一体に固着されている。脚部は、静止支持枠の底
枠部の左右幅方向の中間部に配置されている。このよう
な連結構成に起因して、静止支持枠の底枠部は脚部の両
側面から上記左右方向に張り出すよう位置付けられ、静
止支持枠の底枠部と脚部の両側面との間には二つの直角
部が形成される。上記したように原稿搬送装置の重心が
左右方向の一端部側に偏って存在することに起因して、
原稿搬送装置の開閉動作時において、該ヒンジ体には左
右方向に作用する偏荷重が生成されることは免れない。
このことに起因して、原稿搬送装置の重心が存在する一
端部側に配設されたヒンジ体が上記したように構成され
ていると、該ヒンジ体に作用する荷重が大きいことと相
まって、上記二つの直角部のいずれかに過剰な応力集中
が生成されるおそれがあり、したがって強度及び耐久性
が保証されないおそれがある。このような不具合を解消
するために、上記したように、静止支持枠及び脚部の各
々の剛性を強化する手段も考えられるが、実用上、問題
であることは上述したとおりである。
【0007】本発明の目的は、簡単な構成によってヒン
ジ体に含まれる静止支持枠と脚部との間の連結強度及び
耐久性を十分に確保することを可能にする、新規な、原
稿搬送装置のヒンジ機構を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、簡単な構成によって
原稿搬送装置を閉じた状態における原稿搬送装置の後端
部の浮き上がりを確実に防止することを可能にする、新
規な、原稿搬送装置のヒンジ機構を提供することであ
る。
【0009】本発明の他の目的は、原稿搬送装置の安定
した開閉動作を常時可能にする、新規な、原稿搬送装置
のヒンジ機構を提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的は、原稿搬送装置の
原稿搬送路の一部領域が、画像形成機本体の上面の一部
領域と協働して形成されると共に画像読取位置を規定す
る形態の原稿搬送装置において、画像読取位置に形成さ
れた原稿通過のための隙間が前後方向に常時一定に保持
され、所望する画像を安定して得ることを保証する、新
規な、原稿搬送装置のヒンジ機構を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、原稿搬送装置を画像形成機本体の上面を覆う閉位置
と該本体の上面を開放する開位置との間を旋回自在に支
持するよう、原稿搬送装置の後端部に配設されて該本体
の後端部に装着される複数のヒンジ体から構成され、少
なくとも1個のヒンジ体は、該本体の後端部に配設され
た支持孔に挿入支持される脚部と、脚部の上端に配設さ
れた静止支持枠と、静止支持枠に旋回軸を介して旋回自
在に連結されかつ原稿搬送装置の後端部が支持される旋
回支持枠と、静止支持枠と旋回支持枠との間に配設され
たばね手段とを備えている、原稿搬送装置のヒンジ機構
において、少なくとも1個の該ヒンジ体に備えられた静
止支持枠と脚部とは共通の一つの部材から一体に形成さ
、複数のヒンジ体は、原稿搬送装置の後端部に左右方
向に間隔をおいて配設された一対のヒンジ体から構成さ
れ、静止支持枠と脚部とが共通の一つの部材から一体に
形成されているヒンジ体は、一対のヒンジ体のうちの片
方のヒンジ体であり、原稿搬送装置の重心は原稿搬送装
置の左右方向の一端部側に存在し、該片方のヒンジ体は
重心が存在する該一端部側に配設され、該片方のヒンジ
体に備えられた該脚部の左右方向の片面と、該静止支持
枠の左右方向の片面であって該脚部の該片面と同じ側の
片面とは、共通の平面上に位置付けられるよう形成さ
れ、共通の平面上に位置付けられた該脚部及び該静止支
持枠の該片面は、原稿搬送装置を正面から見て、該重心
を通る鉛直線上又は該鉛直線の近傍に位置付けられてい
る、ことを特徴とする原稿搬送装置のヒンジ機構、が提
供される。該片方のヒンジ体に備えられた該脚部の左右
方向の他面と、該静止支持枠の左右方向の他面とは、そ
れぞれ共通の平面上に位置付けられるよう形成されてい
る、ことが好ましい。本発明の他の局面によれば、原稿
搬送装置を画像形成機本体の上面を覆う閉位置と該本体
の上面を開放する開位置との間を旋回自在に支持するよ
う、原稿搬送装置の後端部に配設されて該本体の後端部
に装着される複数のヒンジ体から構成さ れ、少なくとも
1個のヒンジ体は、該本体の後端部に配設された支持孔
に挿入支持される脚部と、脚部の上端に配設された静止
支持枠と、静止支持枠に旋回軸を介して旋回自在に連結
されかつ原稿搬送装置の後端部が支持される旋回支持枠
と、静止支持枠と旋回支持枠との間に配設されたばね手
段とを備えている、原稿搬送装置のヒンジ機構におい
て、少なくとも1個の該ヒンジ体に備えられた静止支持
枠と脚部とは共通の一つの部材から一体に形成され、静
止支持枠と脚部とが共通の一つの部材から一体に形成さ
れているヒンジ体に備えられた該脚部の左右方向の片面
と、該静止支持枠の左右方向の片面であって該脚部の該
片面と同じ側の片面とは、共通の平面上に位置付けられ
るよう形成され、静止支持枠と脚部とが共通の一つの部
材から一体に形成されているヒンジ体の該一つの部材は
1枚の金属板からなり、該脚部は、一定の左右方向幅で
真っ直ぐに延びる前壁部と、前壁部の両側端から後面側
に前壁部に対して直角に相互に平行に延び出すよう折曲
形成された一対の側壁部とを含み、該静止支持枠は、該
脚部の片方の側壁部をその上端から更に真っ直ぐに延長
することにより形成された片方の側枠部と、該脚部の他
方の側壁部をその上端から他方の側壁部に対して直角に
片方の側枠部から離れる方向に真っ直ぐに延び出すよう
折曲形成された底枠部と、底枠部の先端から底枠部に対
して直角に片方の側枠部に平行に延び出すよう折曲形成
された他方の側枠部とを含み、該脚部の左右方向の該片
面は該脚部の片方の側壁部の外側面からなり、該静止支
持枠の左右方向の該片面は該静止支持枠の片方の側枠部
の外側面からなり、該外側面の各々は該共通の平面上に
位置付けられている、ことを特徴とする原稿搬送装置の
ヒンジ機構、が提供される。複数のヒンジ体は、原稿搬
送装置の後端部に左右方向に間隔をおいて配設された一
対のヒンジ体から構成され、静止支持枠と脚部とが共通
の一つの部材から一体に形成されているヒンジ体は、一
対のヒンジ体のうちの片方のヒンジ体であり、原稿搬送
装置の重心は原稿搬送装置の左右方向の一端部側に存在
し、該片方のヒンジ体は重心が存在する該一端部側に配
設されている、ことが好ましい。 該共通の平面上に位置
付けられた該脚部及び該静止支持枠の該外側面は、原稿
搬送装置を正面から見て、該重心を通る鉛直線上又は該
鉛直線の近傍に位置付けられている、ことが好ましい。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成され
た、原稿搬送装置のヒンジ機構の好適実施形態を添付図
面を参照して更に詳細に説明する。図1及び図2を参照
して、その一部のみを示す複写機100は、直方体状の
複写機本体102を備えている。複写機本体102の上
面には原稿搬送装置2が装着されている。原稿搬送装置
2は、複写機本体102の後端部にヒンジ機構を介し
て、複写機本体102の上面を覆う閉位置と複写機本体
102の上面を開放する開位置との間を旋回自在に装着
されている。ヒンジ機構は、原稿搬送装置2の後端部
に、原稿搬送装置2を正面から見て左右方向に間隔をお
いて装着された一対のヒンジ体4及び6から構成されて
いる。ヒンジ体4及び6については後に詳述する。複写
機本体102内に配設される、画像形成手段、画像読取
装置、その他の各種機器類、装置類それら自体は周知の
構成を利用することでよく、また本発明の特徴をなすも
のではないので、その説明は省略する。
【0014】原稿搬送装置2は、ピックアップローラ8
と、ピックアップローラ8の下流側に配置された一対の
分離ローラ対10と、分離ローラ対10の下流側に配置
されたレジストローラ対12と、レジストローラ対12
の下流側に配置された排出ローラ対14とを備えてい
る。ピックアップローラ8、分離ローラ対10、レジス
トローラ対12及び排出ローラ対14は、原稿搬送装置
2の原稿搬送路15に沿って上流から下流に向かってそ
の順序で配置されている。原稿搬送路15の上流端の延
長上には原稿給紙テーブル16が配設され、原稿搬送路
15の下流端の延長上には原稿排出トレイ18が配設さ
れている。原稿排出トレイ18は原稿給紙テーブル16
の鉛直下方に配置されている。原稿搬送路15の一部領
域は、複写機本体102の上面の一部領域と協働して形
成されると共に画像読取位置Pを規定している。画像読
取位置Pの上流側にはレジストローラ対12が配置さ
れ、画像読取位置Pの下流側には排出ローラ対14が配
置されている。原稿搬送路15は分離ローラ対10から
画像読取位置Pに至る間においてほぼ反転するよう湾曲
されている。
【0015】分離ローラ対10は被駆動ローラ(給紙ロ
ーラ)10aと、分離コロ10bとから構成されてい
る。分離コロ10bは、図示しないトルクリミッタを介
して電動モータからなる給紙モータを含む図示しない給
紙駆動手段に駆動連結されており、ピックアップローラ
8から原稿が重送された場合にのみ、2枚目以降の原稿
の重送を防止するために反転トルクが付与されるよう構
成されている。ピックアップローラ8は分離ローラ対1
0の被駆動ローラ10aに歯付きプーリ及び歯付きベル
トを介して駆動連結されており、分離ローラ対10の被
駆動ローラ10aに連動させられるよう構成されてい
る。レジストローラ対12は被駆動ローラ12aと従動
ローラ12bとから構成されている。排出ローラ対14
は被駆動ローラ14aと従動ローラ14bとから構成さ
れている。
【0016】ピックアップローラ8の鉛直方向下方位置
にはセット原稿押さえ板20が配設されている。セット
原稿押さえ板20は、図示しない給紙ソレノイドにより
図2において実線で示す示す非作用位置と、原稿給紙テ
ーブル16上にセットされた原稿の先端部をピックアッ
プローラ8に向けて押圧する作用位置(図2において2
点鎖線で示す位置)とに選択的に位置付けられ又は強制
されるよう構成されている。ピックアップローラ8の直
下流位置には、原稿給紙テーブル16にセットされる原
稿先端位置を規定する原稿ストップ壁22が配設されて
いる。分離ローラ対10の下流側には原稿の先端あるい
は後端を検出することができる給紙センサSが配設され
ている。給紙センサSは、原稿の先端を検出するための
センサとして、あるいはまた、分離ローラ対10のニッ
プ部を抜け出た原稿の後端を検出するセンサとして、そ
れぞれ機能することができる。給紙センサSは光学式反
射型センサから構成されている。分離ローラ対10の被
駆動ローラ10aは、その支持軸を介して上記給紙駆動
手段に駆動連結され、またレジストローラ対12及び排
出ローラ対14の被駆動ローラ12a及び14aは、そ
れぞれ支持軸を介して、電動モータからなる搬送モータ
を含む図示しない搬送駆動手段に駆動連結されている。
【0017】複写機本体102の上面の比較的広い領域
にはガラス板104が水平に延在するよう配設され、原
稿搬送装置2の、ガラス板104と対応する領域には原
稿押さえ板24が配設されている。例えば本等の原稿の
画像を読み取る場合には、原稿搬送装置2を開いて原稿
面がガラス板104に当接される。この場合、画像読取
装置の光学系が移動して原稿における画像の読み取りが
行なわれる。原稿搬送路15の画像読取位置Pには水平
上面を有するガラス板106と、ガラス板106に対し
所定の隙間をおいて対向するよう配置されたガイド部材
26とが備えられている。ガラス板106は、複写機本
体102の左端部における画像読取位置Pにおいて、一
定の幅で複写機本体102の前後方向に延在するよう配
置されている。またガイド部材26は、原稿搬送装置2
の、ガラス板106に対応した位置において原稿搬送装
置2の前後方向に延在するよう配置されている。ガイド
部材26の水平下面とガラス板106の水平上面の間に
は所定の隙間が形成される。ガラス板106の上面は原
稿搬送路15の画像読取位置Pにおける下面を規定し、
ガイド部材26の下面は原稿搬送路15の画像読取位置
Pにおける上面を規定する。したがって、原稿搬送路1
5の一部領域は、複写機本体102の上面の一部領域
(上記ガラス板104が配設された領域以外の他の一部
領域)と協働して形成されると共に画像読取位置Pを規
定している。ガラス板106とガイド部材26との間の
上記所定の隙間は、少なくとも所定範囲内の厚さを有す
る原稿が、画像読取位置Pをほぼ水平な姿勢に保持され
て通過することができるように規定されている。
【0018】後述するようにして、原稿搬送装置2が閉
位置に位置付けられた状態において、原稿給紙テーブル
16上に原稿がセットされ、複写機本体102に設けら
れた図示しないコピー開始キーがONされると、図示し
ないソレノイドによりセット原稿押さえ部材20が図2
において2点鎖線で示す作用位置に向けて強制される。
原稿給紙テーブル16上にセットされた原稿は所定の圧
力でピックアップローラ8に押し付けられる。図示しな
い給紙駆動手段の作動により、分離ローラ対10の被駆
動ローラ10aが回転駆動されるので、ピックアップロ
ーラ8も同時に連動させられる。原稿給紙テーブル16
上にセットされた原稿は、ピックアップローラ8によっ
て上面側から通常複数枚、分離ローラ対10に送られ
る。分離ローラ対10に送られた複数枚の原稿は、分離
ローラ対10により最上部の1枚のみが分離されてレジ
ストローラ対12に向けて搬送される。原稿の先端が給
紙センサSによって検出されてから所定量だけ搬送され
た後、給紙駆動手段の作動停止により、分離ローラ対1
0の被駆動ローラ10a及びピックアップローラ8の回
転駆動が停止させられ、一次給紙が終了する。原稿は、
その先端がレジストローラ対12のニップ部に押圧され
かつ先端部にたわみが形成された状態で停止させられ
る。
【0019】上記のとおりにして一次給紙が終了してか
ら所定時間経過後、図示しない搬送駆動手段の作動によ
り、レジストローラ対12の被駆動ローラ12a及排出
ローラ対14の被駆動ローラ14aが回転駆動される。
原稿は、先ず、レジストローラ対12により画像読取位
置Pに向けて搬送させられ、二次給紙が開始される。二
次給紙が開始された後、原稿は、画像読取位置Pを通過
させられて排出ローラ対14に送られる。次いでレジス
トローラ対12及び排出ローラ対14の協働により搬送
された後、最終的には、排出ローラ対14によって原稿
排出トレイ18に排出される。
【0020】以上のとおりにして原稿搬送装置2により
搬送される原稿の画像は、画像読取位置Pを通過する過
程において、複写機本体102に配設された画像読取装
置に含まれる画像読取手段(例えばCCDイメージセン
サ)によって読み取られ、記憶装置により画像情報とし
て記憶される。記憶装置により記憶された画像情報は、
原稿搬送装置2の上記搬送動作に並行して行なわれる、
複写機本体102に配設された画像形成手段の作動によ
り、用紙に転写・定着される。画像形成手段による画像
形成動作の繰り返しによって、全原稿の画像のコピーが
行なわれる。
【0021】次に、本発明に従って構成された、原稿搬
送装置2のヒンジ機構について説明する。ヒンジ機構
は、上記したように、原稿搬送装置2の後端部に、原稿
搬送装置2を正面から見て左右方向に間隔をおいて装着
された一対のヒンジ体4及び6から構成されている。ヒ
ンジ体4は原稿搬送装置2の左端部側に、またヒンジ体
6は右端部側に配設されている。なお、この明細書にお
いて、「左右方向」とは、原稿搬送装置2及び複写機本
体102を正面から見た左右方向(図1において左右方
向)を意味し、また「前後方向」とは、原稿搬送装置2
及び複写機本体102を正面から見た前後方向(図1に
おいて表裏方向)を意味するものである。
【0022】先ず、ヒンジ体4について説明する。図3
〜図7に示されているように、ヒンジ体4は、複写機本
体102の後端部に配設された一対の支持孔110(後
述する)の一方に挿入支持される脚部30と、脚部30
の上端に配設された静止支持枠31と、静止支持枠31
に旋回軸46を介して旋回自在に連結されかつ原稿搬送
装置2の後端部が支持される旋回支持枠40と、静止支
持枠31と旋回支持枠40との間に配設されて旋回支持
枠40を原稿搬送装置2の開位置方向に旋回させるよう
付勢しうるばね手段である圧縮コイルばね47と、リテ
ーナ48とを備えている。
【0023】図8〜図10を参照して、ヒンジ体4の一
部を構成する静止支持枠31と脚部30とは、共通の一
つの部材である金属板、例えば適宜の1枚の鋼板から一
体に折曲形成されている。脚部30は、前壁部32及び
一対の側壁部33及び34を備え、横断面が後方に開放
されたチャンネル形状をなしている。更に具体的に説明
すると、脚部30は、一定の左右方向幅で真っ直ぐに延
びる前壁部32と、前壁部32の両側端(原稿搬送装置
2の左右方向の両側端)から後面側に前壁部32に対し
て直角に相互に平行に延び出すよう折曲形成された一対
の側壁部33及び34とを含んでいる。前壁部32、側
壁部33及び34はほぼ帯形状をなすよう形成されてい
る。側壁部33及び34の前後方向幅は、図10に示さ
れているように、その長手方向における大部分の領域に
おいて一定であるが、各々の上端部は、後方に突出する
よう形成されており、前後方向幅が広く形成されてい
る。後方に突出する上端部の下端は、側壁部33及び3
4の一定幅領域を規定する先端に対し直角な段部33a
及び34aを規定している。側壁部33及び34の下端
から段部33a及び34aまでの長さは同一に規定さ
れ、この領域における側壁部33及び34の形状は相互
に対称形状をなしている。
【0024】静止支持枠31は、脚部30の片方の側壁
部33をその上端から更に真っ直ぐに延長することによ
り形成された片方の側枠部35と、脚部30の他方の側
壁部34をその上端から他方の側壁部34に対して直角
に片方の側枠部35から離れる方向に真っ直ぐに延び出
すよう折曲形成された底枠部36と、底枠部36の先端
から底枠部36に対して直角に片方の側枠部35に平行
に上方に延び出すよう折曲形成された他方の側枠部37
とを含んでいる。脚部30の片方の側壁部33の外側面
と静止支持枠31の片方の側枠部35の外側面とは共通
の平面P(図8参照)上に位置付けられている。静止支
持枠31の側枠部35及び37はほぼ対称形状をなして
いる。側枠部35及び37には、各々の後端から側枠部
35及び37に対して直角にかつ相互に近付く方向に延
び出す後枠部35a及び37aが形成されている。側枠
部35及び37の後部寄りの上端部には、左右方向に延
在する共通の軸線Lを有する孔35b及び37bが形成
されている。孔35b及び37bは、旋回軸46装着用
の孔である。側枠部35及び37間であって孔35b及
び37bの形成部位よりも前側下方位置には横軸38が
固定されている。側枠部35及び37の、横軸38に対
応する位置には横軸38と共通の軸線を有する支持孔が
形成されており、横軸38の両端部は側枠部35及び3
7の該支持孔に圧入されることにより、側枠部35及び
37間に保持されている。横軸38の両端は、側枠部3
5及び37の外側に突出しないよう、各々の位置が規定
されている。上記したように、静止支持枠31と脚部3
0とは、共通の一つの部材である金属板、例えば適宜の
鋼板から一体に折曲形成されているので、静止支持枠3
1及び脚部30は一体の脚部ユニットを構成するといえ
る。
【0025】図11〜図13を参照して、ヒンジ体4の
他の一部を構成する旋回支持枠40は、金属板、例えば
適宜の鋼板から一体に折曲形成されている。旋回支持枠
40は、天井枠部42、一対の側枠部43及び44を備
え、それらの間では、ほぼ下方に開放されたチャンネル
形状をなしている。更に具体的に説明すると、旋回支持
枠40は、ほぼ矩形状の平坦面を有する天井枠部42
と、天井枠部42の両側端(原稿搬送装置2の左右方向
の両側端)から下方に天井枠部42に対して直角に相互
に平行に延び出すよう折曲形成された一対の側枠部43
及び44とを含んでいる。側枠部43及び44もほぼ矩
形状をなしている。旋回支持枠40の手前側には前枠部
45が形成されている。前枠部45は、天井枠部42の
前端から下方に天井枠部42に対して直角に延び出すよ
う折曲形成されている。前枠部45の左右方向両端部の
手前側における大部分は、側枠部43及び44の前端か
ら側枠部43及び44に対して直角に相互に近付く方向
に延び出すよう折曲形成された押さえフランジ43a及
び44aに密着して覆われている。側枠部43及び44
の下端にはフランジ43b及び44bが形成されてい
る。フランジ43b及び44bは、側枠部43及び44
の下端から側枠部43及び44に対して直角に相互に近
付く方向に延び出すよう折曲形成されている。天井枠部
42の後端は、天井枠部42の平坦な上面から上方に傾
斜して延び出す旋回ストッパ42aが形成されている。
前枠部45の中央部には、前枠部45の内側に突出する
位置決め突起45aが形成されている。突起45aは円
形の周縁を有している。側枠部43及び44の後端部に
おける上端部には、左右方向に延在する共通の軸線Lを
有する孔43c及び44cが形成されている。孔43c
及び44cは、旋回軸46の貫通を許容する大きさを有
している。天井枠部42には軸受部材49が装着されて
いる。適宜の合成樹脂から一体に成形することができる
軸受部材49には上方に延び出す突起が形成され、天井
枠部42には貫通孔42bが形成され、該突起が貫通孔
42bに圧入されることにより、軸受部材49は天井枠
部42の内側に装着される。軸受部材49は、その両端
が側枠部43及び44との間に適宜の隙間を有するよ
う、側枠部43及び44間に位置付けられている。旋回
支持枠40は、この軸受部材49を介して旋回軸46に
旋回自在に支持される。側枠部43及び44間の間隔
は、静止支持枠31の側枠部35及び37間の間隔より
も広く形成されている。天井枠部42の後端部は、静止
支持枠31の側枠部35及び37間の間隔よりもその幅
が狭く規定されている(図5参照)。
【0026】図3、図5及び図6を参照して、旋回支持
枠40は、静止支持枠31を上方から覆うようにかつ旋
回支持枠40の側枠部43及び44が静止支持枠31の
側枠部35及び37を両側から覆うように配置され、各
々の側枠部同士が旋回軸46を介して連結されることに
より、旋回支持枠40は、静止支持枠31に対し旋回軸
46を介して旋回自在に連結・支持される。旋回支持枠
40が脚部30に対し直交して延在するよう相対的に位
置付けられた状態で、旋回支持枠40の前枠部45の内
側と静止支持枠31の横軸38との間には所定の間隔が
形成されるよう、旋回支持枠40の長手方向(前後方
向)の大きさが規定されている。旋回支持枠40の前枠
部45と静止支持枠31の横軸38との間には、圧縮コ
イルばね47がほぼキャップ形状をなすリテイナ48を
介して配置される。圧縮コイルばね47の前端は前枠部
45の位置決め突起45aの周縁部に位置付けられ、他
端部はリテイナ48内に収容されて保持される。リテイ
ナ48は、旋回支持枠40内の矩形状の空間部内に収容
しうる大きさであって、ほぼ矩形状の外周面を有するよ
う形成されている。リテイナ48の後面には、旋回支持
枠40を上記左右方向から見て、上方から下方に前方に
向かって直線状に傾斜する傾斜面48aが形成されてい
る。旋回支持枠40が脚部30に対し直交して延在する
よう相対的に位置付けられた状態で、リテイナ48の傾
斜面48aの上端部が圧縮コイルばね47により、静止
支持枠31の横軸38に圧接されて、圧縮コイルばね4
7は最大に圧縮され、旋回支持枠40は上記状態に保持
される。上記したように、旋回支持枠40の天井枠部4
2の後端部は、静止支持枠31の側枠部35及び37間
の間隔よりもその幅が狭く規定されているので、天井枠
部42の幅の広い部分と狭い部分との境界部が静止支持
枠31の側枠部35及び37の対応する上端に当接させ
られ、旋回支持枠40の、図6において反時計方向(閉
方向)のそれ以上の旋回は阻止される。ヒンジ体4の旋
回支持枠40の天井枠部42には原稿搬送装置2の後端
部が連結される。
【0027】次に、ヒンジ体6について説明する。図1
4、図16及び図17に示されているように、ヒンジ体
6は、複写機本体102の後端部に配設された一対の支
持孔110(後述する)の他方に挿入支持される脚部5
0と、脚部50の上端部に旋回軸51を介して旋回自在
に連結されかつ原稿搬送装置2の後端部が支持される旋
回支持枠60とを備えている。適宜の合成樹脂により一
体に成形することができる脚部50は、ほぼ正方形の横
断面を有する中実角材形状をなしており、その上端部5
2は後方に向かって突出するよう形成されている。脚部
50の後面の上端と上端部52の下端面との間には相互
に直角をなす段部50aが形成されている。脚部50の
上端部52の後部には上方に突出したボス部53が形成
されている。ボス部53の貫通孔には旋回軸51が装着
されている。
【0028】旋回支持枠60は、旋回軸51を介して脚
部50に旋回自在に連結されている。図16及び図17
において、符号Lは旋回軸線を示している。ヒンジ体6
を構成する旋回支持枠60は、金属板、例えば適宜の鋼
板から一体に折曲形成されている。旋回支持枠60は、
ほぼ矩形状の平坦面を有する底枠部62、一対の側枠部
63及び64を備え、上方に開放されたチャンネル形状
をなしている。側枠部63及び64は、底枠部62の両
側端(原稿搬送装置2の左右方向の両側端)から上方に
底枠部62に対して直角に相互に平行に延び出すよう折
曲形成されている。側枠部63及び64は、底枠部62
から更に後方に所定の長さ延び出しており、ほぼ矩形状
をなしている。旋回支持枠60の手前側には前枠部65
が形成されている。前枠部65は、底枠部62の前端か
ら上方に底枠部62に対し直角に延び出すよう折曲形成
されている。前枠部65の上端にはフランジ部65aが
形成されている。フランジ部65aは、前枠部65の上
端から手前方向に前枠部65に対して直角に延び出すよ
うに折曲形成されている。側枠部63及び64の上端に
はフランジ部63a及び64aが形成されている。フラ
ンジ部63a及び64aは、側枠部63及び64の上端
から側枠部63及び64に対して直角に相互に離隔する
方向に延び出すよう折曲形成されている。フランジ部6
5aの上面とフランジ部63a及び64aの上面とは、
同一平面上に位置付けられている。側枠部63及び64
の後端にはフランジ部63b及び64bが形成されてい
る。フランジ部63b及び64bは、側枠部63及び6
4の後端から側枠部63及び64に対して直角に相互に
近付く方向に延び出すよう折曲形成されている。なお、
脚部50の上端部52の後端部には上方に突出する旋回
ストッパ53が形成されている。旋回支持枠60の開方
向の旋回は、フランジ部63b及び64bが旋回ストッ
パ53に当接することにより規制される。ヒンジ体6の
旋回支持枠60のフランジ部65a、フランジ部63a
及び64aには原稿搬送装置2の後端部が連結される。
【0029】図1、図4及び図15を参照して、複写機
本体102の後端部を規定するフレーム112には、左
右方向に間隔をおいて一対のチャンネル部材114が固
着されている。チャンネル部材114の各々の開放端が
フレーム112によって閉塞されることにより、チャン
ネル部材114の各々とフレーム112との間に支持孔
110が形成される。支持孔110の各々はほぼ正方形
の横断面を有するよう形成され、それぞれ鉛直方向に直
線状に延在するよう位置付けられる。原稿搬送装置2
は、ヒンジ体4及び6の各々の脚部30及び50が、対
応する支持孔110に離脱自在に挿入支持されることに
より、複写機本体102に対し旋回自在に装着される。
ヒンジ体4の脚部30の側壁部33及び34における段
部33a及び34aが、対応するチャンネル部材114
の上端面上に載置されることにより、脚部30は対応す
る支持孔110に保持される。またヒンジ体6の脚部5
0の段部50aが、対応するチャンネル部材114の上
端面上に載置されることにより、脚部50は対応する支
持孔110に保持される。ヒンジ体4及び6の各々の旋
回軸線Lは、図1に示されるように、共通の軸線上に位
置付けられる。
【0030】図1及び図6を参照して、原稿搬送装置2
が図1に示される閉位置に位置付けられた状態で、ヒン
ジ体4における旋回支持枠40は、脚部30に対して前
後方向に直交して延在する水平位置に位置付けられる。
圧縮コイルばね47は、旋回支持枠40を静止支持枠3
1に対し旋回軸46まわりに閉方向に旋回させるよう付
勢するので、原稿搬送装置2は複写機本体102の上面
に押圧されて位置付けられる。圧縮コイルばね47は最
も圧縮された状態となる。原稿搬送装置2が使用者の手
によって開方向(図7において時計方向)に旋回させら
れ、原稿搬送装置2が、手を離したときに、旋回支持枠
40を静止支持枠31に対し旋回軸46まわりに開方向
に旋回させるよう付勢する圧縮コイルばね47の付勢力
が原稿搬送装置2の自重による閉方向の回転モーメント
に打ち勝って開位置の最少角度位置に保持されるか、又
は原稿搬送装置2の自重による閉方向の回転モーメント
が圧縮コイルばね47の上記付勢力に打ち勝って閉位置
に旋回させられるかの境界位置である中立位置を上方に
越えると、原稿搬送装置2は、手を離しても任意の開位
置に保持される。ヒンジ体4における旋回支持枠40
は、水平位置に対しその前端が複写機本体102の上面
から上方に離隔するように傾斜して位置付けられる。原
稿搬送装置2(旋回支持枠40)が、使用者の手によっ
て、図7に示される全開位置まで旋回軸46まわりに旋
回させられると、旋回支持枠40の旋回ストッパ42a
が静止支持枠31の後枠部35a及び37aの上端に当
接してそれ以上に旋回が阻止され、原稿搬送装置2は、
使用者が手を離しても、圧縮コイルばね47の付勢力に
よった全開位置に保持される(図7参照)。
【0031】旋回支持枠40が原稿搬送装置2の閉位置
から開位置に向かって旋回させられるに従って、静止支
持枠31の横軸38に圧接させられている上記リテイナ
48の傾斜面48aは、横軸38に対してスライドさせ
られる。すなわち、傾斜面48aの横軸38に対する圧
接点は上端部から下端部に向かってスライドさせられ、
原稿搬送装置2を開方向に旋回させる、圧縮コイルばね
47による回転モーメントの作用点と旋回軸46との距
離が徐々に大きくなり、同時に、旋回支持枠40の前枠
部45と静止支持枠31の横軸38の距離が徐々に離さ
れて圧縮コイルばね47のばね力が徐々に低下させら
れ、しかも原稿搬送装置2の自重による閉方向の回転モ
ーメントが徐々に小さくなるような作動が行なわれる。
このため図示しない上記中立位置を上方に越えると、原
稿搬送装置2は、手を離しても任意の開位置に保持され
るのである。
【0032】原稿搬送装置2が、圧縮コイルばね47の
上記付勢力に抗して閉方向に旋回させられ、上記中立位
置を下方に越えて閉位置に位置付けられると、旋回支持
枠40は脚部30に対して前後方向に直交する水平位置
に位置付けられる。原稿搬送装置2が閉位置に位置付け
られた状態において、圧縮コイルばね47は、原稿搬送
装置2が上記中立位置を上方に越えた状態におけるとは
逆に、旋回支持枠40を静止支持枠31に対し旋回軸4
6まわりに閉方向に旋回させるよう付勢するので、原稿
搬送装置2は、圧縮コイルばね47の該付勢力及びその
自重による閉方向の回転モーメントの両作用により、複
写機本体102の上面に押圧されて位置付けられる。圧
縮コイルばね47は最も圧縮された状態にあるので、旋
回支持枠40と静止支持枠31の横軸38との間をほぼ
前後方向に離隔する方向に最大のばね力が作用する。先
に述べたように、この最大のばね力は、脚部30の上端
から静止支持枠31の後端を上方に浮き上がらせるよう
に作用する傾向がある。
【0033】上記したように、本発明におけるヒンジ体
4の静止支持枠31と脚部30とは共通の一つの部材か
ら一体に形成されているので、静止支持枠31と脚部3
0とが別部材から形成されている従来のヒンジ体におけ
るような接合部が存在せず、先に述べたような隙間ある
いは変形が生ずることもない。すなわち本発明によるヒ
ンジ体4を含むヒンジ機構によれば、簡単な構成によっ
て、静止支持枠31と脚部30との間の連結強度及び耐
久性を十分に確保することを可能にする。実施形態にお
いて、静止支持枠31と脚部30とは適宜の1枚の鋼板
から一体に折曲形成された脚部ユニットに構成されるの
で、簡単な構成によって脚部ユニットの強度を十分に確
保できる。その結果、簡単な構成によって、原稿搬送装
置2を閉じた状態における原稿搬送装置2の後端部が浮
き上がる現象は確実に防止される。また、原稿搬送装置
2の開閉動作を常時安定して行なうことが保証される。
更にはまた、図2を参照して説明したように、原稿搬送
装置2の原稿搬送路15の一部領域が、複写機本体10
2の上面の一部領域と協働して形成されると共に画像読
取位置Pを規定する形態の原稿搬送装置2において、画
像読取位置Pに形成された原稿通過のための隙間(原稿
搬送装置2側に配設されたガイド部材26と複写機本体
側104に配設されたガラス板106との間に形成され
る、原稿通過のための隙間)が前後方向に常時一定に保
持され、所望する画像を安定して得ることが保証され
る。
【0034】また、図示の原稿搬送装置2においては、
図1において左右方向の一端部である左端部に原稿を搬
送するための原稿搬送路、各種ローラ、給紙モータ、搬
送モータ等が集中して配置されているので、原稿搬送装
置2の重心は図1において左端部側に存在する。したが
って、左端部側に配設されるヒンジ体4に作用する荷重
は右端部側に配設されるヒンジ体6に作用する荷重より
も相当大きい。原稿搬送装置2の重心が左端部側に偏っ
て存在することに起因して、原稿搬送装置2の開閉動作
時において、ヒンジ体4には左右方向、特に重心が存在
する方向に作用する偏荷重が生成されることは免れな
い。図1において、符号Gは原稿搬送装置2の重心を示
しており、ヒンジ体4は重心Gが存在する左端部に配設
されている。ヒンジ体4は、上記したように、静止支持
枠31と脚部30とが共通の一つの部材から一体に形成
されているので、簡単な構成によってその連結強度が強
化されており、上記偏荷重の生成及び大きな荷重の作用
にもかかわらず、その連結強度及び耐久性が保証され
る。
【0035】また、上記ヒンジ体4において、脚部30
の左右方向の片面(側壁部33の外側面)と、静止支持
枠31の左右方向の片面であって脚部30の該片面と同
じ側の片面(側枠部35の外側面)とは、共通の平面P
上に位置付けられるよう形成されている。そして共通の
平面P上に位置付けられた脚部30及び静止支持枠31
の該片面は、原稿搬送装置2を正面から見て、重心Gを
通る図示しない鉛直線の近傍、実施形態においては図1
において該鉛直線の右側近傍に位置付けられている。そ
の結果、原稿搬送装置2の開閉動作時において、ヒンジ
体4に、重心Gが存在する方向に作用する偏荷重が生成
されても、該偏荷重の影響は最小限に抑えられ、しか
も、重心G側に位置する静止支持枠31及び脚部30の
各々の片面は共通の平面P上に位置付けられているの
で、従来におけるような応力集中が生ずることはなく、
静止支持枠31及び脚部30の連結強度及び耐久性が保
証される。また原稿搬送装置2の安定した開閉動作が常
に保証される。共通の平面P上に位置付けられた脚部3
0及び静止支持枠31の該片面が、重心Gを通る鉛直線
上に位置付けられた場合には、上記効果は更に向上させ
られる。
【0036】なお、脚部30の左右方向の片面(側壁部
33の外側面)と、静止支持枠31の左右方向の片面で
あって脚部30の該片面と同じ側の片面(側枠部35の
外側面)とが、共通の平面P上に位置付けられるよう形
成されている上記ヒンジ体4は、原稿搬送装置2の後端
部の左右方向のどの位置に配置されているとしても、原
稿搬送装置2の開閉動作時における左右方向への偏荷重
によって、少なくとも該平面P側においては応力集中が
生ずることはなく、静止支持枠31及び脚部30の連結
強度及び耐久性が保証され、したがってヒンジ体4の強
度及び耐久性が保証される。また原稿搬送装置2の安定
した開閉動作が確保される。このような実施形態に代え
て、静止支持枠31と脚部30とが共通の一つの部材か
ら一体に形成されているヒンジ体4に備えられた脚部3
0の左右方向の両面と、静止支持枠31の左右方向の両
面とが、それぞれ共通の平面上に位置付けられるよう形
成されている、他の実施形態も成立する。この実施形態
においては、原稿搬送装置2の開閉動作時における左右
方向のいずれの偏荷重によっても、応力集中が生ずるこ
とはないので、上記効果が更に向上させられる。
【0037】上記実施形態において、静止支持枠31と
脚部30とが共通の一つの部材から一体に形成されてい
るヒンジ体4の該一つの部材は1枚の金属板、一般的に
は鋼板からなり、脚部30は、一定の左右方向幅で真っ
直ぐに延びる前壁部32と、前壁部32の両側端から後
面側に前壁部32に対して直角に相互に平行に延び出す
よう折曲形成された一対の側壁部33及び34とを含ん
でいる。静止支持枠31は、脚部30の片方の側壁部3
3をその上端から更に真っ直ぐに延長することにより形
成された片方の側枠部35と、脚部30の他方の側壁部
34をその上端から他方の側壁部34に対して直角に片
方の側枠部33から離れる方向に真っ直ぐに延び出すよ
う折曲形成された底枠部36と、底枠部36の先端から
底枠部36に対して直角に片方の側枠部35に平行に延
び出すよう折曲形成された他方の側枠部37とを含んで
いる。そして、脚部30の片方の側壁部33の外側面と
静止支持枠31の片方の側枠部35の外側面とは共通の
平面P上に位置付けられている。このような構成は、実
用化を容易に可能にし、しかも、簡単な構成によって静
止支持枠31及び脚部30の連結強度及び耐久性が保証
され、したがってヒンジ体4の所要の強度及び耐久性が
容易かつ確実に保証される。
【0038】図示の原稿搬送装置2においては、その重
心Gは図1において左端部側に存在し、左端部側に配設
されるヒンジ体4に作用する荷重は右端部側に配設され
るヒンジ体6に作用する荷重よりも相当大きいので、左
端部側に配設されるヒンジ体4は上記したとおりに構成
されている。これに対し、原稿搬送装置2の右端部側に
配設されるヒンジ体6に作用する荷重は左端部側に配設
されるヒンジ体4に作用する荷重よりも相当小さいの
で、ヒンジ体6には圧縮コイルばねは設けられていな
い。したがって、ヒンジ体6は比較的簡単に構成され、
ヒンジ体4と協動して原稿搬送装置2の旋回動作を円滑
に遂行する。
【0039】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、上記実施形態においては、原稿搬送装置
2の後端部にヒンジ体4及び6が配設されているが、原
稿搬送装置2の大きさ及び/又は重量によっては、両方
とも圧縮コイルばね47を含むヒンジ体4により構成す
る他の実施形態もある。また原稿搬送装置2の大きさ及
び/又は重量によっては、原稿搬送装置2の後端部にヒ
ンジ体を3個以上配置する他の実施形態もある。その場
合、少なくとも1個のヒンジ体を上記ヒンジ体4により
構成することは必須である。更にはまた、本発明は、静
電複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成
機における画像形成機本体の後端部にヒンジ機構を介し
て閉位置と開位置との間を旋回自在に装着された原稿搬
送装置における該ヒンジ機構に関するものであるが、上
記画像形成機の他に、画像読取装置における画像読取装
置本体の後端部にヒンジ機構を介して閉位置と開位置と
の間を旋回自在に装着された原稿搬送装置における該ヒ
ンジ機構にも適用される。その場合、本発明における
「画像形成機本体」は、「画像読取装置本体」と読み替
えられることになる。
【0040】
【発明の効果】本発明による原稿搬送装置によれば、簡
単な構成によってヒンジ体に含まれる静止支持枠と脚部
との間の連結強度及び耐久性を十分に確保することを可
能にする。また、簡単な構成によって原稿搬送装置を閉
じた状態における原稿搬送装置の後端部の浮き上がりを
確実に防止することを可能にする。更にはまた、原稿搬
送装置の安定した開閉動作を常時可能にする。更にはま
た、原稿搬送装置の原稿搬送路の一部領域が、複写機本
体の上面の一部領域と協働して形成されると共に画像読
取位置を規定する形態の原稿搬送装置において、画像読
取位置に形成された原稿通過のための隙間が前後方向に
常時一定に保持され、所望する画像を安定して得ること
を保証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、ヒンジ機構の実施形態を備えた
原稿搬送装置及び複写機の一部を示す正面概略図。
【図2】図1に示す原稿搬送装置及び複写機本体の一部
を拡大して示す断面概略図。
【図3】図1に示す原稿搬送装置のヒンジ機構に含まれ
るヒンジ体の一方を示す正面図であって、構成部材の一
部を省略して示す正面図。
【図4】図1におけるA−A矢視断面図。
【図5】図3に示すヒンジ体の上面図。
【図6】図3に示すヒンジ体を図3において右方から見
た側面図であって、図3において省略された構成部材の
一部を含めて示す側面図。
【図7】図6に示すヒンジ体の他の作動態様を示す側面
図。
【図8】図3に示すヒンジ体を構成する脚部ユニットを
示す正面図。
【図9】図8に示す脚部ユニットの上面図。
【図10】図8に示す脚部ユニットを図8において右方
から見た側面図。
【図11】図3に示すヒンジ体を構成する旋回支持枠を
示す正面図。
【図12】図11に示す旋回支持枠の上面図。
【図13】図11に示す旋回支持枠を図11において右
方から見た側面図。
【図14】図1に示す原稿搬送装置のヒンジ機構に含ま
れるヒンジ体の他方を示す正面図。
【図15】図14におけるB−B矢視断面図。
【図16】図14に示すヒンジ体の上面図。
【図17】図14に示すヒンジ体を図14において右方
から見た側面図。
【符号の説明】
2 原稿搬送装置 4、6 ヒンジ体 30 脚部 31 静止支持枠 32 前壁部 33、34 側壁部 35、37 側枠部 36 底枠部 40 旋回支持枠 100 複写機 102 複写機本体 106 ガラス板 110 支持孔 G 重心 P 平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−297665(JP,A) 特開 平6−230630(JP,A) 特開 平9−90852(JP,A) 特開2001−326770(JP,A) 特開 平7−219288(JP,A) 特開2001−203838(JP,A) 特開 昭57−68857(JP,A) 特開 平7−128926(JP,A) 特開 平1−154136(JP,A) 特開 平10−197971(JP,A) 実開 昭63−167580(JP,U) 実開 平1−118582(JP,U) 実開 昭62−189474(JP,U) 実開 昭61−37369(JP,U) 実開 平2−58579(JP,U) 実用新案登録3069410(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 G03G 15/04 G03B 27/62 H04N 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送装置を画像形成機本体の上面を
    覆う閉位置と該本体の上面を開放する開位置との間を旋
    回自在に支持するよう、原稿搬送装置の後端部に配設さ
    れて該本体の後端部に装着される複数のヒンジ体から構
    成され、少なくとも1個のヒンジ体は、該本体の後端部
    に配設された支持孔に挿入支持される脚部と、脚部の上
    端に配設された静止支持枠と、静止支持枠に旋回軸を介
    して旋回自在に連結されかつ原稿搬送装置の後端部が支
    持される旋回支持枠と、静止支持枠と旋回支持枠との間
    に配設されたばね手段とを備えている、原稿搬送装置の
    ヒンジ機構において、 少なくとも1個の該ヒンジ体に備えられた静止支持枠と
    脚部とは共通の一つの部材から一体に形成され、 複数のヒンジ体は、原稿搬送装置の後端部に左右方向に
    間隔をおいて配設された一対のヒンジ体から構成され、
    静止支持枠と脚部とが共通の一つの部材から一体に形成
    されているヒンジ体は、一対のヒンジ体のうちの片方の
    ヒンジ体であり、原稿搬送装置の重心は原稿搬送装置の
    左右方向の一端部側に存在し、該片方のヒンジ体は重心
    が存在する該一端部側に配設され、 該片方の ヒンジ体に備えられた該脚部の左右方向の片面
    と、該静止支持枠の左右方向の片面であって該脚部の該
    片面と同じ側の片面とは、共通の平面上に位置付けられ
    るよう形成され、共通の平面上に位置付けられた該脚部
    及び該静止支持枠の該片面は、原稿搬送装置を正面から
    見て、該重心を通る鉛直線上又は該鉛直線の近傍に位置
    付けられている、ことを特徴とする原稿搬送装置のヒン
    ジ機構。
  2. 【請求項2】 該片方のヒンジ体に備えられた該脚部の
    左右方向の面と、該静止支持枠の左右方向の面と
    は、それぞれ共通の平面上に位置付けられるよう形成さ
    れている、請求項1記載の原稿搬送装置のヒンジ機構。
  3. 【請求項3】 原稿搬送装置を画像形成機本体の上面を
    覆う閉位置と該本体の上面を開放する開位置との間を旋
    回自在に支持するよう、原稿搬送装置の後端部に配設さ
    れて該本体の後端部に装着される複数のヒンジ体から構
    成され、少なくとも1個のヒンジ体は、該本体の後端部
    に配設された支持孔に挿入支持される脚部 と、脚部の上
    端に配設された静止支持枠と、静止支持枠に旋回軸を介
    して旋回自在に連結されかつ原稿搬送装置の後端部が支
    持される旋回支持枠と、静止支持枠と旋回支持枠との間
    に配設されたばね手段とを備えている、原稿搬送装置の
    ヒンジ機構において、 少なくとも1個の該ヒンジ体に備えられた静止支持枠と
    脚部とは共通の一つの部材から一体に形成され、 静止支持枠と脚部とが共通の一つの部材から一体に形成
    されているヒンジ体に備えられた該脚部の左右方向の片
    面と、該静止支持枠の左右方向の片面であって該脚部の
    該片面と同じ側の片面とは、共通の平面上に位置付けら
    れるよう形成され 、 静止支持枠と脚部とが共通の一つの部材から一体に形成
    されているヒンジ体の該一つの部材は1枚の金属板から
    なり、該脚部は、一定の左右方向幅で真っ直ぐに延びる
    前壁部と、前壁部の両側端から後面側に前壁部に対して
    直角に相互に平行に延び出すよう折曲形成された一対の
    側壁部とを含み、該静止支持枠は、該脚部の片方の側壁
    部をその上端から更に真っ直ぐに延長することにより形
    成された片方の側枠部と、該脚部の他方の側壁部をその
    上端から他方の側壁部に対して直角に片方の側枠部から
    離れる方向に真っ直ぐに延び出すよう折曲形成された底
    枠部と、底枠部の先端から底枠部に対して直角に片方の
    側枠部に平行に延び出すよう折曲形成された他方の側枠
    部とを含み、該脚部の左右方向の該片面は該脚部の片方
    の側壁部の外側面からなり、該静止支持枠の左右方向の
    該片面は該静止支持枠の片方の側枠部の外側面からな
    り、該外側面の各々は該共通の平面上に位置付けられて
    いる、ことを特徴とする原稿搬送装置のヒンジ機構。
  4. 【請求項4】 複数のヒンジ体は、原稿搬送装置の後端
    部に左右方向に間隔をおいて配設された一対のヒンジ体
    から構成され、静止支持枠と脚部とが共通の一つの部材
    から一体に形成されているヒンジ体は、一対のヒンジ体
    のうちの片方のヒンジ体であり、原稿搬送装置の重心は
    原稿搬送装置の左右方向の一端部側に存在し、該片方の
    ヒンジ体は重心が存在する該一端部側に配設されてい
    る、請求項3記載の原稿搬送装置のヒンジ機構。
  5. 【請求項5】 該共通の平面上に位置付けられた該脚部
    及び該静止支持枠の該外側面は、原稿搬送装置を正面か
    ら見て、該重心を通る鉛直線上又は該鉛直線の近傍に位
    置付けられている、請求項4記載の原稿搬送装置のヒン
    ジ機構。
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