JPH0521024B2 - - Google Patents
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- JPH0521024B2 JPH0521024B2 JP61241059A JP24105986A JPH0521024B2 JP H0521024 B2 JPH0521024 B2 JP H0521024B2 JP 61241059 A JP61241059 A JP 61241059A JP 24105986 A JP24105986 A JP 24105986A JP H0521024 B2 JPH0521024 B2 JP H0521024B2
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- Japan
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- zeolite
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- sheet material
- granular
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Landscapes
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
- Carpets (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えばペツトシート等として使用す
るための、脱臭効果および吸水性を有しかつ柔軟
性を持つたシート材としてのゼオライトシートに
関する。 〔従来の技術〕 従来、脱臭手段としては例えば活性炭による吸
着、酸やアルカリによる中和、香料等によるマス
キング法等が利用されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、従来のこのような脱臭手段においては
例えば活性炭等の場合は粒状または粉体状のもの
を容器等に入れた状態で使用するため時々震盪等
を行わないと容器内の活性炭のうち外側の部分の
みが先に飽和状態となつて脱臭効果が低下した
り、また該活性炭は粒状または粉末状であるた
め、容器に入れないで例えば床等に敷き詰めよう
とする場合には活性炭が飛散して汚染のもととな
つたり、また柔軟な袋状の容器に入れて使用した
りする場合にも袋内で活性炭が一部分に偏つたり
して均一に分布させることが困難で取り扱い難い
ものである。また、酸やアルカリによる中和方法
は薬品を使用するため手軽に使用できず、また香
料等によるマスキング法では混合悪臭のもとにな
りやすいという欠点を有している。 本発明は上記の問題点に鑑み、脱臭剤としての
ゼオライトを柔軟なシート状にすることにより、
取り扱いが容易でかつ脱臭作用を効果的に行え各
種用途に利用できる脱臭シート材としてのゼオラ
イトシートを提供せんとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記の問題点を解決するために、脱臭
剤として多孔質で吸着効果が強くかつ安価な天然
ゼオライトを用い、これを粒状または粉体状とし
てセルロース繊維と混合して抄紙し、脱臭効果の
ある柔軟なシート材としてのゼオライトシートを
提供せんとするものである。ここで使用するゼオ
ライトの粒子径としては、粒子径の大小で脱臭力
に大きな差異は生じないが、粒子径が大きいと抄
紙してシート材とした場合に表面の平滑性が悪く
なるため、粒子径の小さなゼオライトを用いた方
がシート材としてのゼオライトシートの商品価値
は高く好ましいものであり、そのような粒子径と
しては300〜0.5ミクロンの範囲のものが使用でき
るが特に粒子径1.7ミクロン程度のゼオライトを
用いるのが好ましい。また、粒状または粉体状の
ゼオライトとセルロース繊維との混合比率につい
ては、ゼオライトの混合比率がセルロース繊維の
混合比率に対して小さすぎるときは吸着力が弱
く、シート状に抄造した場合に脱臭効果が期待で
きないし、また、ゼオライトの混合比率がセルロ
ース繊維に対して大きすぎると、抄造工程におい
てゼオライトとセルロース繊維の混合物中でゼオ
ライトが沈降しやすくなり、均一に分布せず良好
なシート材を得ることができない。このためゼオ
ライトとセルロース繊維との混合比率としては、
ゼオライト40〜90重量%に対しセルロース繊維60
〜10重量%とするのが望ましい。また、上記シー
ト材抄造の際に添加するカチオン系アクリル樹脂
およびポリアクリルアマイド系凝集剤は、ゼオラ
イトとセルロース繊維とのバインダーとして抄造
後のシート材の強度を向上させるのみならず、抄
造過程においてもフロツク形成および分散剤とし
て作用し、抄造を容易にするものである。例え
ば、カチオン系アクリル樹脂を添加しない場合に
は、ゼオライトの混合比率の小さな場合は抄紙は
できるもののシート材としての強度が弱く実用品
とはならず、また、ゼオライトの混合比率が大き
い場合には抄造時に網の目から抜け落ちる量が多
く、歩留が悪くなる。また、ポリアクリルアマイ
ド系凝集剤を添加しない場合には、ゼオライトと
セルロース繊維の混合物の分散が悪くまた良好な
フロツク形成がなされないのでやはり良好なシー
ト材を得ることができない。前述のような効果を
生じるためには、ゼオライトとセルロース繊維と
の混合物100重量部に対して、カチオン系アクリ
ル樹脂を3〜10重量部、またポリアクリルアマイ
ド系凝集剤を0.1〜0.7重量部添加するのが好まし
い。また、セルロース繊維としてコツトンリンタ
ーパルプを用いればシート表面の風合もよく、柔
軟性に富み加工性もよくクレープ加工、R加工等
の成形加工が容易となりさまざまな形に造形する
ことができるものであり、脱臭効果、および吸水
性を有する造形物としたり、またはペツトシー
ト、押し入れシート、タンスの中敷等の用途にも
広く使用しうるものである。 〔作用〕 本発明に係るゼオライトシートは上記の如く抄
造されるもので、セルロース繊維とともにシート
材中に抄きこんだ粒状または粉末状のゼオライト
中の微細な孔に悪臭成分が吸着されることにより
脱臭効果を生じ、かつ前記ゼオライトを粒状また
は粉体状にしてセルロース繊維と混合して抄造し
てなるので吸水性がありかつ柔軟性に富み取り扱
いが容易なシート材となつているものである。 実施例 1 平均粒子径1.7ミクロンのゼオライト粉末40〜
90重量%に叩解したセルロース繊維として
NBKP(針葉樹晒クラフトパイプ)60〜10重量%
を加え、この混合物100重量部に対してカチオン
系アクリル樹脂8重量部、ポリアクリルアマイド
系凝集剤0.5重量部を加え混合撹拌し、このスラ
リーを通常の抄紙法により抄紙してシートを得
た。 得られたシートの性状は表1のとおりであつ
た。
るための、脱臭効果および吸水性を有しかつ柔軟
性を持つたシート材としてのゼオライトシートに
関する。 〔従来の技術〕 従来、脱臭手段としては例えば活性炭による吸
着、酸やアルカリによる中和、香料等によるマス
キング法等が利用されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、従来のこのような脱臭手段においては
例えば活性炭等の場合は粒状または粉体状のもの
を容器等に入れた状態で使用するため時々震盪等
を行わないと容器内の活性炭のうち外側の部分の
みが先に飽和状態となつて脱臭効果が低下した
り、また該活性炭は粒状または粉末状であるた
め、容器に入れないで例えば床等に敷き詰めよう
とする場合には活性炭が飛散して汚染のもととな
つたり、また柔軟な袋状の容器に入れて使用した
りする場合にも袋内で活性炭が一部分に偏つたり
して均一に分布させることが困難で取り扱い難い
ものである。また、酸やアルカリによる中和方法
は薬品を使用するため手軽に使用できず、また香
料等によるマスキング法では混合悪臭のもとにな
りやすいという欠点を有している。 本発明は上記の問題点に鑑み、脱臭剤としての
ゼオライトを柔軟なシート状にすることにより、
取り扱いが容易でかつ脱臭作用を効果的に行え各
種用途に利用できる脱臭シート材としてのゼオラ
イトシートを提供せんとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記の問題点を解決するために、脱臭
剤として多孔質で吸着効果が強くかつ安価な天然
ゼオライトを用い、これを粒状または粉体状とし
てセルロース繊維と混合して抄紙し、脱臭効果の
ある柔軟なシート材としてのゼオライトシートを
提供せんとするものである。ここで使用するゼオ
ライトの粒子径としては、粒子径の大小で脱臭力
に大きな差異は生じないが、粒子径が大きいと抄
紙してシート材とした場合に表面の平滑性が悪く
なるため、粒子径の小さなゼオライトを用いた方
がシート材としてのゼオライトシートの商品価値
は高く好ましいものであり、そのような粒子径と
しては300〜0.5ミクロンの範囲のものが使用でき
るが特に粒子径1.7ミクロン程度のゼオライトを
用いるのが好ましい。また、粒状または粉体状の
ゼオライトとセルロース繊維との混合比率につい
ては、ゼオライトの混合比率がセルロース繊維の
混合比率に対して小さすぎるときは吸着力が弱
く、シート状に抄造した場合に脱臭効果が期待で
きないし、また、ゼオライトの混合比率がセルロ
ース繊維に対して大きすぎると、抄造工程におい
てゼオライトとセルロース繊維の混合物中でゼオ
ライトが沈降しやすくなり、均一に分布せず良好
なシート材を得ることができない。このためゼオ
ライトとセルロース繊維との混合比率としては、
ゼオライト40〜90重量%に対しセルロース繊維60
〜10重量%とするのが望ましい。また、上記シー
ト材抄造の際に添加するカチオン系アクリル樹脂
およびポリアクリルアマイド系凝集剤は、ゼオラ
イトとセルロース繊維とのバインダーとして抄造
後のシート材の強度を向上させるのみならず、抄
造過程においてもフロツク形成および分散剤とし
て作用し、抄造を容易にするものである。例え
ば、カチオン系アクリル樹脂を添加しない場合に
は、ゼオライトの混合比率の小さな場合は抄紙は
できるもののシート材としての強度が弱く実用品
とはならず、また、ゼオライトの混合比率が大き
い場合には抄造時に網の目から抜け落ちる量が多
く、歩留が悪くなる。また、ポリアクリルアマイ
ド系凝集剤を添加しない場合には、ゼオライトと
セルロース繊維の混合物の分散が悪くまた良好な
フロツク形成がなされないのでやはり良好なシー
ト材を得ることができない。前述のような効果を
生じるためには、ゼオライトとセルロース繊維と
の混合物100重量部に対して、カチオン系アクリ
ル樹脂を3〜10重量部、またポリアクリルアマイ
ド系凝集剤を0.1〜0.7重量部添加するのが好まし
い。また、セルロース繊維としてコツトンリンタ
ーパルプを用いればシート表面の風合もよく、柔
軟性に富み加工性もよくクレープ加工、R加工等
の成形加工が容易となりさまざまな形に造形する
ことができるものであり、脱臭効果、および吸水
性を有する造形物としたり、またはペツトシー
ト、押し入れシート、タンスの中敷等の用途にも
広く使用しうるものである。 〔作用〕 本発明に係るゼオライトシートは上記の如く抄
造されるもので、セルロース繊維とともにシート
材中に抄きこんだ粒状または粉末状のゼオライト
中の微細な孔に悪臭成分が吸着されることにより
脱臭効果を生じ、かつ前記ゼオライトを粒状また
は粉体状にしてセルロース繊維と混合して抄造し
てなるので吸水性がありかつ柔軟性に富み取り扱
いが容易なシート材となつているものである。 実施例 1 平均粒子径1.7ミクロンのゼオライト粉末40〜
90重量%に叩解したセルロース繊維として
NBKP(針葉樹晒クラフトパイプ)60〜10重量%
を加え、この混合物100重量部に対してカチオン
系アクリル樹脂8重量部、ポリアクリルアマイド
系凝集剤0.5重量部を加え混合撹拌し、このスラ
リーを通常の抄紙法により抄紙してシートを得
た。 得られたシートの性状は表1のとおりであつ
た。
(1) 供試品:
各ゼオライトシートを10cm×10cmの大きさに
切り試験片とした。 (2) 試験方法: 容量5のデシケーター中に試験片を入れ、
検知挿入口より50μマイクロシリンジで臭気
物質を注入し、スターラーにてデシケーター中
を撹拌し、所定時間放置した後、濃度検知管に
てデシケーター中の残留ガス濃度を測定した。 尚、使用した臭気物質は次の3種類である。 アンモニア(NH3):28%NH3水を95%
C2H5OHにて4倍に希釈したもの。 メチルメルカプタン(CH3SH):30%
CH3SHを95%C2H5OHにて2.5倍に希釈したも
の。 エチルアミン(C2H5NH2):70%
C2H5NH23.5mlを95%C2H5OHにて100mlに希
釈したもの。 試験の結果を表2に示した。
切り試験片とした。 (2) 試験方法: 容量5のデシケーター中に試験片を入れ、
検知挿入口より50μマイクロシリンジで臭気
物質を注入し、スターラーにてデシケーター中
を撹拌し、所定時間放置した後、濃度検知管に
てデシケーター中の残留ガス濃度を測定した。 尚、使用した臭気物質は次の3種類である。 アンモニア(NH3):28%NH3水を95%
C2H5OHにて4倍に希釈したもの。 メチルメルカプタン(CH3SH):30%
CH3SHを95%C2H5OHにて2.5倍に希釈したも
の。 エチルアミン(C2H5NH2):70%
C2H5NH23.5mlを95%C2H5OHにて100mlに希
釈したもの。 試験の結果を表2に示した。
【表】
以上のように本発明に係るゼオライトシート
は、粒状または粉体状ゼオライトおよびセルロー
ス繊維の混合物にカチオン系アクリル樹脂および
ポリアクリルマイド系凝集剤を添加した分散スラ
リーから抄造することを特徴とし、柔軟性に富み
取り扱いが容易で加工性がよいばかりでなく吸水
性があり優れた脱臭効果を有する脱臭シート材と
してのゼオライトシートを提供しうるものであ
る。
は、粒状または粉体状ゼオライトおよびセルロー
ス繊維の混合物にカチオン系アクリル樹脂および
ポリアクリルマイド系凝集剤を添加した分散スラ
リーから抄造することを特徴とし、柔軟性に富み
取り扱いが容易で加工性がよいばかりでなく吸水
性があり優れた脱臭効果を有する脱臭シート材と
してのゼオライトシートを提供しうるものであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒状または粉体状ゼオライトおよびセルロー
ス繊維の混合物にカチオン系アクリル樹脂および
ポリアクリルアマイド系凝集剤を添加した分散ス
ラリーから抄造することを特徴とするゼオライト
シート。 2 粒状または粉体状ゼオライト40〜90重量%、
セルロース繊維60〜10重量%の混合物100重量部
に対し、カチオン系アクリル樹脂3〜10重量部お
よびポリアクリルアマイド系凝集剤0.1〜0.7重量
部を用いてなる特許請求の範囲第1項記載のゼオ
ライトシート。 3 粒状または粉体状ゼオライトとして300〜0.5
ミクロンの粒子径のものを用いてなる特許請求の
範囲第1項または第2項記載のゼオライトシー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61241059A JPS6393350A (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | ゼオライトシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61241059A JPS6393350A (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | ゼオライトシ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6393350A JPS6393350A (ja) | 1988-04-23 |
JPH0521024B2 true JPH0521024B2 (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=17068694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61241059A Granted JPS6393350A (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | ゼオライトシ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6393350A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08244149A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | Nishikawa Sendou | マット状部材及びその製造方法 |
JPH09253186A (ja) * | 1996-03-22 | 1997-09-30 | Yoshinari Hasegawa | 脱臭抗菌材 |
US6663949B1 (en) | 1998-07-24 | 2003-12-16 | Kao Corporation | Deodorizing absorbent sheet |
TW592798B (en) * | 2000-09-18 | 2004-06-21 | Boc Group Inc | Improved monolith adsorbents for air separation processes |
US6436173B1 (en) | 2000-09-18 | 2002-08-20 | The Boc Group, Inc. | Monolith adsorbents for air separation processes |
JP4731898B2 (ja) * | 2004-12-09 | 2011-07-27 | キヤノン株式会社 | インクタンク |
-
1986
- 1986-10-08 JP JP61241059A patent/JPS6393350A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6393350A (ja) | 1988-04-23 |
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