JP2000279500A - 消臭剤組成物及び消臭性製品 - Google Patents

消臭剤組成物及び消臭性製品

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JP2000279500A JP11094226A JP9422699A JP2000279500A JP 2000279500 A JP2000279500 A JP 2000279500A JP 11094226 A JP11094226 A JP 11094226A JP 9422699 A JP9422699 A JP 9422699A JP 2000279500 A JP2000279500 A JP 2000279500A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどのア
ルデヒドガス及びアンモニア、トリメチルアミンなどの
塩基性ガスを同時に消臭することができる消臭剤組成
物、並びにこの消臭剤組成物を含有し、優れた消臭性能
を発揮する各種消臭性製品を提供する。 【解決手段】有機質又は無機質の担体に第1級アミノ基
を有する化合物を担持させた消臭剤及び珪酸アルミニウ
ムからなる消臭剤を含有する消臭剤組成物及び前記消臭
剤組成物を水又は溶剤に分散させて含有させるか又は担
持させた消臭性製品

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の悪臭に対し
て優れた消臭能を有する消臭剤組成物及びこれを含有さ
せることにより優れた消臭性能を発揮させることができ
る各種繊維、塗料、シート等の消臭性製品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、快適な生活に対する要求は急激に
高まっており、消臭の機能が非常に注目されている。従
来の消臭剤として活性炭が古くから知られているが、そ
の性能は十分な物ではなかったため、芳香属第一級アミ
ンを活性炭に添着させたものや、活性炭のpH調整をし
たものなどが提案されている。また、鉄化合物とアスコ
ルビン酸を組み合わせたものや、アミノ基やスルホン基
を持つ高分子化合物も消臭剤として知られている。従
来、このように多種類の消臭剤が考え出されたのは、一
部の悪臭ガスに対しては消臭性能が高くても他の悪臭ガ
スには吸着能を有しないのが普通であったため、消臭の
対象となる悪臭ガスの種類に合わせて効果の高い消臭剤
が個別に検討されたためである。この中でも活性炭は消
臭機構が物理吸着であり、比較的広い範囲の悪臭ガスに
対して選択性が無く消臭性能を持つものとして知られて
いるが、それでもアンモニア等塩基性ガスには効果が弱
いことから酸性側にpH調整をしたり、アルデヒド系ガ
スに対して反応性の高い芳香族第一級アミンを含浸する
方法等が提案された。しかし、酸性側にpH調整した活
性炭は逆に塩基性ガス以外の吸着能が低下したり、含浸
した芳香族アミンは滲出して人体に害を及ぼすなどの問
題が起きた他、物理吸着であるため温度が変化すると一
度吸着した悪臭を再び環境中に放出してしまうという問
題を有していた。
【0003】これらの問題を解決するものとして、例え
ば特開平8-325830で提案されている4価金属リン酸塩は
アンモニアなどの塩基性ガスに対して従来の消臭剤より
も優れた消臭性能を持つばかりでなく、耐熱性が高いの
で、繊維用樹脂に練り込みが可能であり、耐久性消臭繊
維を製造できることが知られている。又、珪酸アルミニ
ウムは吸着剤として知られている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明者らは別途検
討の結果、多孔質二酸化ケイ素に第1級アミノ基を有す
る化合物を担持させた消臭剤は、アセトアルデヒド、ホ
ルムアルデヒド等のアルデヒドガスに対する消臭性能が
極めて優れている上、耐熱性も兼ね備えていることを見
出した。一方、上記のように4価金属リン酸塩は塩基性
ガスに対する消臭性能に優れていることが知られている
ので、本発明者らは、4価金属リン酸塩からなる消臭剤
と多孔質二酸化ケイ素に第1級アミノ基を有する化合物
を担持させた消臭剤を混合して併用すれば、塩基性ガス
とアルデヒドガスを同時に消臭できると予想し、これら
の消臭剤を混合したもので消臭性能を評価した。しかし
ながら、評価結果は、予想に反して、各々の消臭剤を単
独で使用した場合に発揮される本来の消臭性能に比較し
て劣っていた。即ち、本発明者の検討により、塩基性ガ
スに有効な消臭剤とアルデヒドガスに有効な消臭剤を混
合して使用すると各々の消臭剤の消臭性能が低下すると
いう問題が明らかになった。さらに、この問題は従来の
芳香族第一級アミンを含浸した活性炭やアミノ基を持つ
高分子化合物などのアルデヒドガス用消臭剤と、酸性物
質からなる塩基性ガス用消臭剤とを混合した時に一般的
に起きる問題であることが判明した。本発明は、アセト
アルデヒド、ホルムアルデヒドなどのアルデヒドガス及
びアンモニア、トリメチルアミンなどの塩基性ガスを同
時に消臭することができる消臭剤組成物、並びにこの消
臭剤組成物を含有し、優れた消臭性能を発揮する各種消
臭性製品を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、塩基性ガス用消臭剤として特定の消臭剤を用い
て、これと第1級アミノ基を有する化合物を担持させた
アルデヒドガス用消臭剤とを組み合わせることが極めて
有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、有機質又は無機質の担体に第1級アミ
ノ基を有する化合物を担持させた消臭剤及び珪酸アルミ
ニウムからなる消臭剤を含有することを特徴とする消臭
剤組成物及び前記消臭剤組成物を水又は溶剤に分散させ
て含有させるか又は担持させたことを特徴とする消臭性
製品である。
【0006】○珪酸アルミニウムからなる消臭剤 本発明における珪酸アルミニウムは塩基性ガスに対する
吸着能を有すれものであれば天然物又は合成物の何れで
あっても良い。好ましい合成珪酸アルミニウムは下記式
であらわされる。
【0007】
【化1】Al23・nSiO2・mH2
【0008】但し、式中、nは6以上の整数であり、m
は正数である。より好ましくは上式においてnは6以上
且つ50以下の整数であり、mは20以下の正数であ
る。特に好ましくは、nは8以上且つ15以下の整数で
あり、mは3以上且つ15以下の正数である。本発明に
おける珪酸アルミニウムは結晶質であっても非晶質であ
って良いが、非晶質である方が消臭効果が高いことから
好ましい。本発明における好ましい珪酸アルミニウムの
比表面積は20〜800m2/gであり、より好ましく
は、100〜800m2/gであり、特に好ましくは2
00〜800m2/gである。比表面積が小さすぎると
悪臭ガスの消臭性能が小さくなる為好ましくない。な
お、比表面積は、窒素吸着量から算出するBET法によ
り、容易に測定できる。合成の非晶質珪酸アルミニウム
は、例えば以下のような操作によって容易に合成するこ
とができる。水溶性アルミニウム塩の水溶液と珪酸アル
カリ金属塩の水溶液とを混合し、室温、大気圧条件下に
必要に応じて酸もしくはアルカリを加えて、pH約3〜
約7の条件に維持して共沈せしめ、これを、例えば約4
0℃〜約100℃程度において熟成し、もしくは熟成せ
ずに共沈物を水洗、脱水、乾燥することにより合成する
ことができる。この際、上記アルミニウム塩と珪酸アル
カリ金属塩の使用量はSiO2/Al23(モル比)が
6以上、例えば6〜50の範囲、より好ましくは8〜1
5の範囲となるように選択するのがよい。又、他の合成
手段としては、例えば、シリカゾルに、水溶性アルミニ
ウム塩の水溶液を加え、更に、酸又はアルカリにより、
系のpHを約3〜7に維持して、十分に均一に混合し、
更に、例えば約40℃〜約100℃程度に加温して、熟
成し又は熟成しないで、その後、水洗、脱水、乾燥する
ことにより、形成することができる。この際、シリカゾ
ルと水溶性アルミニウム塩の使用量も、上記SiO2
Al2 3(モル比)のように選択するのが良い。上記水
溶性アルミニウム塩としては、例えば硫酸アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、沃化アルミ
ニウム、臭化アルミニウム、アルミン酸ソーダ、アルミ
ン酸カリのごとき水溶性アルミニウム塩を例示すること
ができる。又、上記珪酸アルカリ金属塩の例としては、
珪酸ソーダ、珪酸カリ、珪酸リチウムを例示することが
できる。更に、上記合成で用いるアルカリ又は酸の例と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ソー
ダ、炭酸カリ、アンモニア水のごときアルカリ類、塩
酸、硫酸、硝酸のごとき酸類を例示することができる。
【0009】○第1級アミノ基を有する化合物を担持さ
せた消臭剤 本発明における第1級アミノ基を有する化合物を担持さ
せる担体は有機質又は無機質の何れでも良い。好ましい
有機質担体の具体例として、大豆粉、ポリエステル樹
脂、ポリアクリル系樹脂などがあるが、多孔質二酸化ケ
イ素、活性炭の他、セピオライト、雲母などの粘土鉱物
等の無機質担体の方が耐熱性の点で好ましい。アセトア
ルデヒド消臭性能に優れる点、及び種々の材料に含有又
は担持させても消臭性製品を着色させず美観を損なわな
いことから、特に好ましい担体は、多孔質二酸化ケイ素
である。好ましい多孔質二酸化ケイ素は、比表面積が2
00〜900m2/gであり且つ平均細孔径が0.1〜
10nmである。より好ましい比表面積は、500〜9
00m2/gであり、より好ましい平均細孔径は、2〜
8nmである。多孔質二酸化ケイ素の比表面積が小さ過
ぎると、第1級アミノ基を有する化合物と悪臭ガスとの
接触面積が減少し、ガス吸着量が損なわれる。また、比
表面積が大きすぎるものは、第1級アミノ基を有する化
合物が多く吸着されすぎて、繊維等に加工された際な
ど、加熱により変色を生じさせる原因となり易い。比表
面積は、窒素吸着量から算出するBET法により、容易
に測定できる。また、多孔質二酸化ケイ素の平均細孔径
が大きすぎると、比表面積が減り、第1級アミノ基を有
する化合物の担持量が少なくなり、悪臭ガスの吸着性能
が低下する。平均細孔径が大きすぎるにも係らず比表面
積を充分な大きさにしようとすると、多孔質体における
空隙率が大きくなりすぎ、機械的強度が小さくなった
り、第1級アミノ基を有する化合物を担持する能力が弱
くなり、僅かな加熱により第1級アミノ基を有する化合
物を放出してしまうという問題がある。一方、平均細孔
径が小さすぎると、二酸化ケイ素の比表面積は増加する
が、第1級アミノ基を有する化合物が細孔内に入り難く
なり、結果として第1級アミノ基を有する化合物の担持
量を増加できなくなり、悪臭ガス吸収能は減少する。平
均細孔径(D)は、BET法により求めた細孔容積及び
比表面積から下記式を用いて容易に算出される(単位は
nm)。
【0010】
【数1】D=4×V/Sc×104
【0011】(V:細孔容積[ml/g]、Sc:比表面積
[m2/g])本発明における多孔質二酸化ケイ素の好まし
い含水率は0.5〜20重量%であり、より好ましく
は、8〜15重量%である。含水率が0.5重量%未満
の場合、表面のシラノール基が少ないため、本発明にお
ける第1級アミノ基を有する化合物に対する担持力が小
さい。逆に、含水率が20重量%より多いと、繊維等に
加工した際、着色や劣化の原因となる。多孔質二酸化ケ
イ素の含水率は、JIS K7120〜7122に準じ
て容易に測定できる。多孔質二酸化ケイ素の市販品とし
て、シリカゲルやニップシール(微粒子含水二酸化ケイ
素)等がある。好ましい第1級アミノ基を有する化合物
として、脂肪族系化合物及び芳香族系化合物があり、好
ましい芳香族系化合物として、アニリン等があり、好ま
しい脂肪族系化合物は下記式で表わされる化合物であ
る。
【0012】
【化2】 H2N−(CH2CH2−NH)n−CH2CH2NH2
【0013】(nは0以上3以下の整数)第1級アミノ
基を有する化合物の好ましい担持量は、0.02〜2m
mol/gである。担持量が少な過ぎると、悪臭の吸着
能が低下し、担持量が多過ぎると、繊維等へ加工する
際、第1級アミノ基を有する化合物が担持体から飛び出
して、変色の原因になる上、第1級アミノ基を有する化
合物自身が悪臭となる。また、アセトアルデヒド、ホル
ムアルデヒド吸着量も減少する。第1級アミノ基を有す
る化合物の担持量は、有機元素分析により検出される窒
素含有率から容易に算出できる。
【0014】○その他の消臭剤 本発明においては、上述した第1級アミノ基を有する化
合物を担持させた消臭剤と珪酸アルミニウムからなる消
臭剤の混合物に、銅、亜鉛及びマンガンから選ばれる少
なくとも1種以上の金属イオンを担持した不溶性又は難
溶性の4価金属リン酸塩並びに水和酸化ジルコニウムか
ら選ばれる少なくとも1種以上の消臭剤を更に含有させ
ることができる。 (1)特定の金属イオンを担持させた不溶性又は難溶性
の4価金属リン酸塩からなる消臭剤 この消臭剤は硫化水素、メチルメルカプタンなどの悪臭
を消臭する目的に有効である。銅、亜鉛及びマンガンか
ら選ばれる少なくとも1種以上の金属イオンを担持させ
る4価金属リン酸塩の好ましい具体例として、リン酸ジ
ルコニウム、リン酸チタン、リン酸スズ等がある。これ
らの化合物には、α型結晶、β型結晶、γ型結晶、ナシ
コン型結晶等、種々の結晶系を有する結晶質のものと非
晶質のものがあるが、イオン交換性を有するものは、い
ずれも本発明に含まれる。4価金属リン酸塩に担持させ
る金属イオンの中でも特に銅イオンが硫化水素などの消
臭効果が高いことから好ましい。4価金属リン酸塩に金
属イオンを担持させるには、4価金属リン酸塩を、金属
イオンの塩溶液に接触させ、イオン交換により担持させ
ればよい。金属イオンの担持量は、4価金属リン酸塩の
イオン交換容量内であれば、100%まで所望により自
由に調整することができる。
【0015】 (2)水和酸化ジルコニウムからなる消臭剤 この消臭剤は酢酸などの悪臭を消臭する目的に有効であ
る。水和酸化ジルコニウムは、公知の方法により容易に
得ることができ、例えばオキシ塩化ジルコニウム水溶液
などのジルコニウム含有溶液を、水やアルカリ溶液で加
水分解することにより合成することができる。なお、水
和酸化ジルコニウムは、オキシ水酸化ジルコニウム、水
酸化ジルコニウム、含水酸化ジルコニウム、酸化ジルコ
ニウム水和物など、いろいろな言い方がなされる場合が
あるが、本明細書における水和酸化ジルコニウムと同義
である。
【0016】本発明における消臭剤は、いずれも通常粉
体状で得られ、好ましい平均粒径は0.01〜50μm
であり、より好ましくは0.01〜20μmであり、さ
らに好ましくは0.1〜5μmである。平均粒径が0.
01μm未満では取扱いが困難である、再凝集しやすい
といった問題があり好ましくない。また、50μmより大
きいと、バインダー等の表面処理剤に分散させ繊維等に
後加工する場合に表面処理剤中で均一に分散させにくい
等の問題があり好ましくない。また、使用目的により本
発明における消臭剤組成物を粒状化してもよい。この場
合、本発明の消臭剤組成物を1成分ごとに粒状化して
も、あるいは、混合成分として粒状化しても構わない。
粒状体の製造方法は通常粉体を粒状化する方法はいずれ
も用いることができる。例えば、シリカゲル、アルミナ
ゾル、粘土等をバインダーとして用い、粒状体とする方
法がある。粒径は粒状体の硬さや、密度、粉砕強度のな
どにより様々に調整することができるが、取り扱いのし
易さから0.1mm以上とすることが好ましい。
【0017】本発明における第1級アミノ基を有する化
合物を担持させた消臭剤と珪酸アルミニウムからなる消
臭剤の混合割合又は、これらの消臭剤に加えて、銅、亜
鉛及びマンガンから選ばれる少なくとも1種以上の金属
イオンを担持した4価金属リン酸塩並びに水和酸化ジル
コニウムからなる混合物の混合割合は特に制限はなく、
消臭の対象となる悪臭の種類に応じて適宜調整すること
ができる。
【0018】本発明の消臭剤組成物は塩基性ガス又はア
ルデヒドガスの消臭に有効な2種類の消臭剤からなる混
合物であり、各々を均一に混合したり、分散させても消
臭性能が何ら劣化しない特徴を有している。従って、本
発明の消臭剤組成物を水又は溶剤に分散させて種々の材
料に含有させるか又は担持させることにより、塩基性ガ
ス及びアルデヒドガスを同時に消臭する特徴を有する消
臭性製品を容易に製造することができる。消臭性製品の
好ましい例として、消臭性繊維、消臭性塗料及び消臭性
シート等がある。以下、これらの消臭性製品について更
に詳細に説明する。 ○消臭性繊維 本発明の消臭性繊維は、本発明の消臭剤組成物を繊維用
樹脂に練り込んだり、繊維表面に担持させたりすること
により、繊維に消臭能を付与したものである。繊維とし
ては、天然繊維及び合成繊維のいずれであっても良く、
また、短繊維、長繊維及び芯鞘構造をもった複合繊維等
いずれであっても良い。用いることができる繊維用樹脂
は公知のものはいずれも使用することはできるが、好ま
しい具体例として、例えばポリエステル、ナイロン、ア
クリル、ポリエチレン、ポリビニル、ポリビニリデン、
ポリウレタン及びポリスチレン樹脂等がある。これらの
樹脂は、単独ポリマーであっても共重合体であってもよ
い。共重合体とする場合、その各成分の重合割合に特に
制限はない。繊維用樹脂に消臭剤を含有させる方法には
特に制限はなく、例えば、消臭剤を後加工で塗布する場
合には、消臭剤を含有した水系あるいは有機系懸濁液
を、塗布やディッピング等の方法で繊維表面に付着さ
せ、溶媒を除去することにより繊維表面にコーティング
することができる。必要に応じ水系あるいは有機系懸濁
液に、界面活性剤等の分散性を向上させるための薬剤を
添加してもよい。界面活性剤等はアニオン系、ノニオン
系、カチオン系等いずれのものでも必要に応じて使用で
きる。また、繊維表面への付着力を増すためのバインダ
ーを混合してもよい。バインダーとしては、溶媒を除去
した後に付着力が出ればいずれでもよい。消臭剤を含有
する水系の懸濁液のpHは特に制限はないが、消臭剤の
性能を十分に発揮させるためにはpHが6〜8付近であ
ることが好ましい。繊維用樹脂に含有させる消臭剤の割
合は、特に限定はされない。一般に担持量を増やせば消
臭性を強力に発揮させ、長期間持続させることができる
が、ある程度以上に担持させても消臭効果に大きな差が
生じないこと、あるいは繊維の強度が低下することがあ
るので、好ましくは繊維用樹脂100重量部当たり0.
1〜20重量部であり、より好ましくは0.5〜10重
量部である。また、樹脂中には目的に応じて添加剤、例
えば、艶消し剤、着色剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、安
定剤、難燃剤、抗菌防臭剤、防黴剤、赤外線吸収剤及び
紫外線吸収剤等を含んでいても良い。
【0019】○消臭性塗料 塗料成分は、塗膜形成要素と塗膜形成助剤からなる。塗
膜形要素剤は、塗膜の主体となる塗膜要素の他、可塑
剤、硬化剤、乳化剤及び分散剤等の塗膜副要素並びに顔
料からなり、塗膜形成助要素は溶剤又は希釈剤等からな
る。上記塗膜主要素に特に制限はなく、天然植物油、天
然樹脂、半合成樹脂及び合成樹脂のいずれであっても良
く、また熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであって
も良い。好ましい油脂及び樹脂としては、例えばあまに
油、しなきり油、大豆油等の乾性油又は半乾性油、ロジ
ン、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸酪酸セ
ルロース、ベンジルセルロース、ノボラック型又はレゾ
ール型のフェノール樹脂、アルキド樹脂、アミノアルキ
ド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル、シリコーン樹脂、
ホモポリマー型熱硬化性、コポリマー型熱硬化性、変成
型熱硬化性又は熱硬化性のフッ素樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂及
びポリ塩化ビニリデン樹脂等がある。本発明の塗料は液
状であり、溶液型及び分散型のいずれでもよく、溶媒も
特に制限はなく、親油性有機溶剤、親水性有機溶剤及び
水のいずれでもよい。又、本発明の塗料はいかなる機構
により硬化するタイプでもよく、具体的には酸化重合
型、湿気重合型、加熱硬化型、触媒硬化型、紫外線硬化
型、及びポリオール硬化型等がある。本発明における消
臭剤組成物は何れも水に対して不溶性又は難溶性である
ため、その形成成分の溶出が少なく、又有機溶剤に対し
て安定であるため、塗料を極めて容易に調製することが
できる。具体的には、上記消臭剤と塗料成分をボールミ
ル、ロールミル、デイスパーやミキサー等の一般的な混
合装置を用いて十分に分散、混合すればよい。本発明の
塗料を塗布する方法には特に制限はなく、塗膜形成要素
の特性に応じて公知の方法に従って塗布すればよい。
又、本発明の塗料を硬化する方法も特に制限はなく、常
温乾燥、加熱、紫外線、可視光又は電子線等の光線を照
射する方法等のいずれでもよく、塗料の硬化機構に応じ
て適宜公知の硬化手段を採用することができる。本発明
の塗料に含有させる消臭剤の割合は、特に限定はされな
い。一般に含有量を増やせば消臭性を強力に発揮させ、
長期間持続させることができるが、ある程度以上に含有
させても消臭効果に大きな差が生じないこと、あるいは
塗装面の光沢がなくなったり、割れが生じたりするの
で、好ましくは塗料100重量部当たり0.1〜20重
量部であり、より好ましくは0.5〜10重量部であ
る。又、塗料中の消臭剤含有量を多くし、塗料の粘度を
上げたペースト状の塗料を予め用意し、塗装時に溶剤で
希釈して用いることもできる。この場合、ペースト状の
塗料中の消臭剤の好ましい含有量は、塗料100重量部あ
たり、30〜70重量部である。
【0020】○消臭性シート 本発明のシートは、柔軟で折り曲げ可能なものであれ
ば、その材質、微構造等に制限はない。好ましい材質は
樹脂、紙等、あるいはこれらの複合物であり、好ましい
微構造は多孔質である。シートの好ましい具体例とし
て、和紙、合成紙、不織布、樹脂フィルム等があり、特
に好ましいシートは天然パルプ及び/又は合成パルプか
らなる紙である。好ましい天然パルプとして、木材パル
プ、靭皮繊維、葦パルプ、バガスパルプ、ワラパルプ、
竹パルプ等があり、好ましい合成パルプとして、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アルミナ繊維、炭
素繊維、ガラス繊維、ジルコニア繊維、アルミナ・シリ
カ繊維等からなる合成繊維がある。天然パルプを使用す
ると、微細に枝分かれした繊維間に消臭剤粒子の粉末が
挟まれ、特に結合剤を使用しなくても実用的な担持体と
なるが、耐薬品性の点で天然パルプの繊維は合成パルプ
より若干劣るので、使用される系によってはこの点を改
善するため合成パルプを併用してもよい。合成パルプを
使用する場合には、繊維間に粉体を挟み込むことにより
消臭剤粒子を担持することが困難となることがあるの
で、抄紙後の乾燥工程において繊維の一部を溶融し、粉
末と繊維との間の付着力を増加させたり、繊維の一部に
別の熱硬化性樹脂繊維を混在させることもよい。このよ
うに天然パルプと合成パルプとを適当な割合で混合して
使用すると、種々の特性を調整した紙を得ることがで
き、一般に合成パルプの割合を多くすると、強度、耐水
性、耐薬品性及び耐油性等に優れた紙を得ることがで
き、一方、天然パルプの割合を多くすると、吸水性、ガ
ス透過性、親水性、成形加工性及び風合い等に優れた紙
を得ることができる。シートに上記消臭剤を担持させる
方法には特に制限はない。消臭剤の担持は、シートの製
造時又はシートの製造後のいずれでもよく、例えば、紙
に担持する場合、抄紙工程のいずれかの工程において消
臭剤を導入したり、バインダーと共に消臭剤を分散させ
た液体を予め製造した紙に塗布、浸漬又は吹き付ける方
法がある。以下、一例として、抄紙工程時に消臭剤を導
入する方法について、更に詳細に説明する。抄紙工程自
体は公知の方法に従って行えばよく、例えば、以下のよ
うにして行うことができる。まず、所定の割合で消臭剤
とパルプとを含むスラリーに、カチオン性及びアニオン
性の凝集剤をそれぞれ全スラリー重量の5重量%以下添
加して凝集体を生成する。各凝集剤の使用量をスラリー
全体の5重量%よりも多くすると、凝集体が大きくなり
過ぎたり、所定の大きさの凝集体とならず、消臭剤粒子
を均一に分散した紙を得ることが困難となることがある
ので、その使用量は5重量%以下とすることが好まし
い。次いで、この凝集体を公知の方法によって抄紙を行
うと共に、これを温度100〜190℃で乾燥させるこ
とにより、消臭剤を担持した紙を得ることができる。好
ましいカチオン性の無機凝集体として、硫酸アルミニウ
ム、水酸化亜鉛等があり、好ましいカチオン性有機凝集
剤として、カチオン性デンプン、ポリアクリルアミド−
カチオン性モノマー共重合体、ポリビニルベンジルトリ
メチル、アンモニウムクロライド、ポリビニルピリジン
塩、縮合型高分子凝集剤としての陽性ポリアミド、水溶
性尿素樹脂、ポリチオ尿素塩、陽性ポリ尿素、ポリアミ
ノトリアゾール、アミン−エピクロルヒドリン重縮合物
塩、アンモニアエピクロルヒドリン重縮合部塩等があ
り、好ましいアニオン性有機凝集剤として、重合型高分
子のカルボキシル−メチル−スターチ(CMS)、カル
ボキシル−メチル−セルロース(CMC)、ポリアクリ
ルアミド−カチオン性モノマー共重合体、ポリスチレン
スルホン酸ナトリウム、マレイン酸共重合体等がある。
アニオン性凝集剤とカチオン性凝集剤とを併用すると、
消臭剤粒子とパルプとの凝集により良好に行うことがで
きる。尚、上記以外の凝集剤としてポリアクリルアミド
系等のノニオン系或いは両性凝集剤も使用することがで
きる。又、抄紙工程時又は抄紙工程後に、塗布、浸漬又
は吹き付け等により、紙に対する消臭剤の付着力を向上
させる好ましいバインダーとして、以下のものがある。
すなわち、天然樹脂、天然樹脂誘導体、フェノール樹
脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹
脂、クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹
脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、塩化ビニル、酢酸
ビニル共重合樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルブチラール、塩素化ポリプロピレン、
スチレン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン及びセルロース
誘導体等である。尚、アルミナ繊維等の無機繊維を用い
る場合、紙100重量部あたり5重量部以内のNBRラテ
ックスあるいはSBRラテックス等の結合剤を併用する
ことが好ましい。塗布、浸漬又は吹き付けにより消臭剤
を担持させることが好ましい紙として、例えば、複雑
紙、薄葉紙(例えば、ティシュペーパー、トイレットペ
ーパー、ナプキン、タオル紙及び生理紙)、包装紙、塗
工紙(例えば、アート紙、コート)、非塗工紙、印刷
紙、図面紙、ラミネート紙等があり、板紙としては、ダ
ンボール紙、白板紙、黄板紙、チップボール紙、コルゲ
ート紙、紙幣原紙及び台紙等がある。消臭剤の担持量
は、一般に担持量を増やせば消臭性を強力に発揮させ、
長期間持続させることができるが、ある程度以上に担持
させても消臭効果に大きな差が生じないので、消臭剤の
好ましい担持量は、抄紙工程時に消臭剤担持させて、シ
ートの表面と内部の全体に担持させる場合、シート100
重量部あたり0.1〜10重量部であり、塗布等、シート
の表面に消臭剤を担持させる場合0.05〜10g/m2であ
る。本発明の消臭性シートは消臭剤が化学的及び物理的
に優れた安定性を有しているため、加工方法に制限はな
く、長期にわたって消臭性を発揮させることができる。
従って、成形することができる形態には特に制限はな
く、通常の紙に可能な形態はすべて可能であり、例え
ば、パイプ、ハニカム、箱、巻き物、袋および折り紙で
作られる各種形態等がある。
【0021】○用途 本発明の消臭剤組成物は、アンモニア、アセトアルデヒ
ド、ホルムアルデヒド、或いは、これらに加えて硫化水
素、メチルメルカプタン等の種々の悪臭に対する消臭効
果に優れているので、活性炭等、従来の消臭剤が使用さ
れている種々の分野で利用可能である。本発明の消臭性
繊維は、消臭性を必要とする各種の分野で利用可能であ
り、例えば肌着、ストッキング、靴下、布団、布団カバ
ー、座布団、毛布、じゅうたん、カーテン、ソファー、
カーシート、エアーフィルターを始めとして、多くの繊
維製品に使用できる。本発明の消臭性塗料は、消臭性を
必要とする各種の分野で利用可能であり、例えば、建物
の内壁、外壁、鉄道車両の内壁等で使用できる。本発明
の消臭性シートは消臭性を必要とする各種の分野で利用
可能であり、例えば、医療用包装紙、食品用包装紙、鮮
度保持紙、紙製衣料、空気清浄フィルター、壁紙、ティ
ッシュペーパー、トイレットペーパー等がある。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
具体的に説明する。 (実施例1〜5および比較例1〜5)表1に示す本発明
における特定の化合物を重量比で配合した消臭剤、又は
比較の為、表2に示す消臭剤を調製した。(表1におけ
る非晶質珪酸アルミニウムの非表面積は300m2/g
であり、表1又は表2における活性炭は第1級アミノ基
を有する化合物を担持させたものである。) これらの消臭剤を均一に混合する為、純水100重量部に
対して10重量部入れ24時間振とう攪拌した後、100℃
で乾燥し粉砕した。この消臭剤0.05gをテドラーバッグ
に入れ、表3に示す悪臭ガス1Lを注入し、2時間後の
テドラーバッグ中の残存ガス濃度を検知管で測定した。
その結果を表5に示した。 (実施例6〜10及び比較例6〜10)純水100重量部
に対して表1に示す本発明における特定の化合物を重量
比で配合した消臭剤、又は比較の為、表2に示す消臭剤
を10重量部、アクリル系バインダー(NS-1200 東亞合成
(株)製)を20重量部添加した懸濁液を作製した。この懸
濁液をポリエステル繊維100重量部に対して10重量部を
塗布し150℃で乾燥後、消臭性繊維(消臭剤の含有量は
樹脂100重量部に対して1部)を得た。この繊維3gをテ
ドラーバッグに入れ、表4に示す悪臭ガス1Lを注入
し、2時間後のテドラーバッグ中の残存ガス濃度を測定
した。その結果を表6に示した。 (実施例11〜15及び比較例11〜15)溶剤とした
キシレン100重量部に対して、アクリル樹脂(J-500 S
Cジョンソンポリマー社(株)製)を70重量部、分散剤
(BYK-10 BYK Chemie(株)製)を3重量部、増粘剤
(ベントンSD2 ウィルバーエルス(株)製)を2重量部、
表1に示す本発明における特定の化合物を重量比で配合
した消臭剤、又は比較の為、表2に示す消臭剤を200重
量部添加し、3本ロールで良く練り分散させたペースト
状組成物を得た。これをキシレンで10倍に希釈し、70×
150mmの亜鉛めっき鋼板の両面に膜厚100μmで塗付し
た。この70×150mmの亜鉛めっき鋼板1枚をテドラーバッ
グに入れ、表4に示す悪臭ガス1Lを注入し、2時間後
のテドラーバッグ中の残存ガス濃度を測定した。その結
果を表7に示した。 (実施例16〜20及び比較例16〜20)純水100重
量部に対して表1に示す本発明における特定の化合物を
重量比で配合した消臭剤、又は比較の為、表2に示す消
臭剤を10重量部、アクリル系バインダー(NS-1200 東亞
合成(株)製)を20重量部添加した懸濁液を作製した。こ
の懸濁液を和紙100重量部に対して10重量部を塗布し150
℃で乾燥後、消臭性和紙(消臭剤の塗布量は和紙1m2
たり2g)を得た。この消臭性和紙3.0gをテドラーバッ
グに入れ、表4に示す悪臭ガス1Lを注入し、2時間後
のテドラーバッグ中の残存ガス濃度を測定した。その結
果を表8に示した。 (比較例21)消臭剤を添加しないこと以外は実施例6
と同様の操作を行い比較例21とした。その結果を表6
に示した。 (比較例22)消臭剤を添加しないこと以外は実施例1
1と同様の操作を行い比較例22とした。その結果を表
7に示した。 (比較例23)消臭剤を添加しないこと以外は実施例1
6と同様の操作を行い比較例23とした。その結果を表
8に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】表5の結果より、本発明の消臭剤組成物は
アンモニア、アセトアルデヒド、硫化水素、酢酸などの
悪臭ガスを同時に消臭できることがわかる。又、表6〜
表8の結果より本発明の消臭剤組成物を繊維の表面へ添
加したり、塗料に入れて塗装したり、あるいは紙(シー
ト)へ添加したりしても、アンモニア、アセトアルデヒ
ド、硫化水素及び酢酸に対する消臭性能に優れることが
わかる。
【0032】
【発明の効果】本発明の消臭剤およびこれを繊維、塗料
又はシート等に含有させた消臭性製品はアンモニア等の
塩基性ガス及びアセトアルデヒド等のアルデヒドガスを
同時に消臭することができ、特定の金属イオンを担持さ
せた4価金属リン酸ジルコニウム塩や水和酸化ジルコニ
ウムを更に含有させることにより、硫化水素、酢酸など
の性質の異なる悪臭ガスも同時に消臭することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA05 AA06 BB02 CC02 CC04 CC05 CC08 HH03 HH05 JJ01 JJ04 JJ05 JJ06 JJ09 KK06 KK08 MM01 MM02 MM18 NN06 QQ03 QQ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機質又は無機質の担体に第1級アミノ基
    を有する化合物を担持させた消臭剤及び珪酸アルミニウ
    ムからなる消臭剤を含有することを特徴とする消臭剤組
    成物。
  2. 【請求項2】第1級アミノ基を有する化合物の担体が多
    孔質二酸化ケイ素であることを特徴とする請求項1記載
    の消臭剤組成物。
  3. 【請求項3】第1級アミノ基を有する化合物を担持させ
    た消臭剤は、比表面積が400〜900m2/gであ
    り、平均細孔径が0.1〜10nmであり、且つ含水率
    が0.5〜20重量%である多孔質二酸化ケイ素に第1
    級アミノ基を有する化合物を前記多孔質二酸化ケイ素1
    g当たり0.02〜2.0mmol担持させた消臭剤で
    あることを特徴とする請求項2記載の消臭剤組成物。
  4. 【請求項4】銅、亜鉛及びマンガンから選ばれる少なく
    とも1種以上の金属イオンを担持した不溶性又は難溶性
    の4価金属リン酸塩並びに水和酸化ジルコニウムから選
    ばれる少なくとも1種以上の消臭剤を更に含有すること
    を特徴とする請求項1〜3記載の消臭剤組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載の消臭剤組成物を水又は
    溶剤に分散させて含有させるか又は担持させたことを特
    徴とする消臭性製品。
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