JPH05209146A - 印刷インキ用樹脂組成物 - Google Patents

印刷インキ用樹脂組成物

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JPH05209146A
JPH05209146A JP4029292A JP4029292A JPH05209146A JP H05209146 A JPH05209146 A JP H05209146A JP 4029292 A JP4029292 A JP 4029292A JP 4029292 A JP4029292 A JP 4029292A JP H05209146 A JPH05209146 A JP H05209146A
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JP
Japan
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polyurethane resin
polyisoprene
printing ink
diisocyanate
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JP4029292A
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Mitsuaki Hirata
光明 平田
Shunichi Kato
俊一 加藤
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種プラスチックフィルムに対して優れた接
着性を有し、さらに、後加工適性に優れた印刷インキ用
樹脂組成物の提供を目的とする。 【構成】 分子量1,000〜40,000のポリイソ
プレン骨格を10〜90重量%含有するポリウレタン樹
脂からなる印刷インキ用樹脂組成物。 【効果】 各種プラスチックフィルムに対して優れた接
着性を有し、さらに、貯蔵安定性、ラミネート加工適性
(特にPPダイレクトラミネート適性)、ボイルおよび
レトルト加工適性など優れた特性を有する印刷インキ用
樹脂組成物が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷インキ用樹脂組成
物に関する。さらに詳しくは、プラスチックフィルム、
プラスチックシート又は合成樹脂成形品の被覆用として
特に有用な、印刷インキ用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被包装物の多様化、包装技術の高
度化に伴い、包装材料としてプラスチックフィルムが一
般に用いられるようになってきている。それに伴いこう
したプラスチックフィルム用の印刷インキもまた開発さ
れつづけている。一般に、プラスチックフィルム等の印
刷には、グラビア印刷、フレキソ印刷等の方式が用いら
れ、包装材料としてのフィルム印刷の場合には、多くが
巻き取り方式であるため、印刷インキに速乾燥性が要求
される。また食品用の包装として使用する場合は、特に
残留溶剤の少ないことが要求される。また、包装材料の
高性能化のため、印刷後にウレタン系等の接着剤を用い
たドライラミネート加工、アンカーコート剤を用いたエ
クストルージョンラミネート加工等を施すことがあり、
強度や気密性が他のフィルムで優れている事を利用し、
特にポリエステルやナイロン等のフィルムは、ポリエチ
レンフィルムやポリプロピレンフィルム等でラミネート
加工を施し積層化される。
【0003】積層化においては、さらに中間にアルミニ
ウム箔を介在させることもあり、ボイル、レトルト加工
が可能な包装材料とすることもある。また、レトルト加
工までの強度は要求されないが、透明基材をベースとし
た包装材分野においては延伸ポリプロピレン(OPP)
を基材フィルムとし、アンカーコート剤は用いずに、直
接、溶融ポリプロピレンで被覆するラミネート加工方法
(通常、PPダイレクトラミネートと呼ばれている)も
行なわれている。かかる後加工を行なうためには、その
前段階で用いる印刷インキに対し、種々の基材フィルム
に対する接着性、印刷適性はもとより、それぞれの後加
工に対する適性を具備していることが要求され、このよ
うな各種適性は、印刷インキに使用するバインダー樹脂
によって主に決定される。
【0004】従来印刷インキ用バインダーとしては、ナ
イロン、ポリエステル、その他の基材フィルムに対して
幅広い適性を有するものとして、ポリウレタン樹脂をバ
インダーとした印刷インキが使用されている。一方、P
Pダイレクトラミネートが施されるポリオレフィンに対
しては、塩素化ポリプロピレン等の比較的低塩素化度の
塩素化ポリオレフィンをバインダーとした印刷インキが
使用されている。
【0005】しかしながら、ポリウレタン樹脂をバイン
ダーとする印刷インキは、ナイロンフィルム、ポリエス
テルフィルムに対しては、単独で十分な接着性を有する
が、汎用フィルムであるポリエチレンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムに対して
は未だ十分な接着性がなく、またラミネート加工適性、
特にPPダイレクトラミネート適性が不十分であるとい
う問題がある。一方、塩素化ポリオレフィンをバインダ
ーとした印刷インキは、ポリオレフィンフィルムに対し
ては良好な接着性を示すが、ナイロンフィルムやポリエ
ステルフィルムに対しては十分な接着性を示さないため
基材フィルムが制限され、またPPダイレクトラミネー
ト適性は有するもののボイル適性、レトルト適性がな
く、用途が制限されている。
【0006】また、ポリオレフィンフィルム、ナイロン
フィルム、ポリエステルフィルムに対する接着性を向上
させ、各種ラミネート加工適性、特にPPダイレクトラ
ミネート適性をも有する目的で、塩素化ポリオレフィン
とポリウレタン樹脂とを混合することも試みられている
が、両者は相溶性が悪く、これをバインダーとした印刷
インキは、安定性、印刷適性、ボイル適性、レトルト適
性とも不十分であり、使用し難い。上記のごとく、従来
の印刷インキにおいては、基材フィルムが制限され、ま
たは基材フィルムに対して汎用性を有していても、接着
性が不十分であり、ラミネート加工もしくはボイル加
工、レトルト加工に対して十分な適性を有するものでは
なかった。そのため、各種基材フィルム、各種ラミネー
ト加工、またはレトルト加工等の用途にあわせて、それ
ぞれに適したバインダーを含む印刷インキを、その都度
製造する必要があり、インキの製造工程、印刷工程ある
いはこれらの材料やインキ等の在庫管理上に大きな問題
を有するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記問
題点を解決すべく鋭意検討した結果、分子中にポリイソ
プレン骨格を有する特定の変性ポリウレタン樹脂が前記
問題点をことごとく解決しうることを見出し、本発明を
完成するに至った。本発明の印刷インキ用樹脂組成物
は、被印刷物としてのポリエステル、ナイロン、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどの各種プラスチックフィル
ムのいずれに対しても優れた接着性を有し、ラミネート
加工適性、中でもこれまで不十分であったPPダイレク
トラミネート適性、ボイル加工適性、レトルト加工適性
を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、分
子量1,000〜40,000のポリイソプレン骨格を
10〜90重量パーセント含有するポリウレタン樹脂か
らなることを特徴とする印刷インキ用樹脂組成物であ
る。なお、本発明における分子量とは、ポリスチレン換
算重量平均分子量である。ポリウレタン樹脂中のポリイ
ソプレン骨格の含有量は10〜90重量%であるが、3
0〜80重量%がより好ましい。含有量が10重量%よ
りも少ない場合にはOPPフィルムに対する密着性が低
下する傾向があり、90重量%を越えるとナイロンやポ
リエステルフィルムに対する接着性が低下する傾向があ
る。
【0009】本発明のポリウレタン樹脂は、一般的なポ
リウレタンと同様の方法に従い、例えば、高分子ポリオ
ール(A)、ジイソシアネート化合物(B)、鎖伸長剤
(C)および反応停止剤(D)を反応させて得ることが
でき、ポリイソプレン骨格を導入する方法としては、例
えば、(1)高分子ポリオール(A)に、分子中に少な
くとも1個の水酸基を有するポリイソプレンを含有させ
る、(2)鎖伸長剤(C)に、分子中にアミノ基または
水酸基を2個以上有するポリイソプレンを含有させる、
(3)反応停止剤(D)に、1個のアミノ基または1個
の水酸基を有するポリイソプレンを含有させる方法が挙
げられる。ただしこれらの方法だけに限定されるもので
はない。また、上記方法は単独でも組み合わせてもよ
い。上記方法でポリウレタン樹脂を製造する場合、高分
子ポリオール(A)とジイソシアネート化合物(B)を
反応させる際の条件は、イソシアネート基が過剰になる
ようにするほかは特別な制限はないが、イソシアネート
基/水酸基が当量比1.3/1〜3.0/1の仕込条件
下でウレタン化させることが好ましい。
【0010】高分子ポリオール(A)としては、分子中
に少なくとも1個の水酸基を有するポリイソプレンの他
に、一般にポリウレタンの高分子ポリオール成分として
知られている各種公知のものを用いることができる。た
とえば、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロ
フラン等の重合体もしくは共重合体等のポリエーテルポ
リオール類;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオー
ル、1,4−ブチルジオール、ジプロピレングリコール
等の飽和および不飽和の各種公知の低分子グリコール類
またはn−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキ
シルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテ
ル類、バーサティック酸グリシジルエステル等のモノカ
ルボン酸グリシジルエステル類と、アジピン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、
ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等
の二塩基酸またはこれらに対応する酸無水物やダイマー
酸などとを脱水縮合せしめてえられるポリエステルポリ
オール類;環状エステル化合物を開環重合してえられる
ポリエステルポリオール類;その他ポリカーボネートポ
リオール類、ポリブタジエングリコール類、ビスフェノ
ールAに酸化エチレンもしくは酸化プロピレンを付加し
てえられたグリコール類等が挙げられる。
【0011】なお、上記高分子ポリオール(A)の内グ
リコール類と二塩基酸とから得られる高分子ポリオール
の場合には、該グリコール類のうち5モル%までは以下
の各種ポリオールに置換することができる。たとえばグ
リセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエ
タン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−
ブタントリオール、ソルビトール、ペンタエリスリトー
ル等があげられる。上記高分子ポリオール(A)の分子
量は、得られるポリウレタンの溶解性、乾燥性、耐ブロ
ッキング性等を考慮して適宜決定され、通常は700〜
10000程度、好ましくは1000〜6000の範囲
内とするのがよい。分子量が700未満になると溶解性
の低下に伴ない印刷適性が低下する傾向があり、また1
0000を越えると乾燥性及び耐ブロッキング性が低下
する傾向がある。
【0012】ジイソシアネート化合物(B)としては、
芳香族、脂肪族または脂環族の各種公知のジイソシアネ
ート類を使用することができる。たとえば、1,5−ナ
フチレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジメチルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジベンジルイソシア
ネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネー
ト、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネー
ト、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フ
ェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネー
ト、メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサ
ン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソ
シアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネー
ト、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートやダ
イマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に転化し
たダイマージイソシアネート等がその代表例としてあげ
られる。
【0013】鎖伸長剤(C)としては、分子中にアミノ
基または水酸基を2個以上有するポリイソプレンの他に
各種公知のアミン類を使用することができる。たとえ
ば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレン
トリアミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメ
タン−4,4′−ジアミンなどがあげられる。その他、
2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキ
シエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピ
レンジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミ
ン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の
分子内に水酸基を有するジアミン類およびダイマー酸の
カルボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミン
等もその代表例としてあげられる。反応停止剤(D)と
しては、分子中に1個のアミノ基または1個の水酸基を
有するポリイソプレンの他に、たとえば、ジ−n−ブチ
ルアミン等のジアルキルアミン類やエタノール、イソプ
ロピルアルコール等のアルコール類があげられる。
【0014】また、上記製造法において使用される溶剤
としては、通常、印刷インキ用の溶剤としてよく知られ
ている、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶
剤、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール等のアルコール系溶剤、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤があげ
られ、これらを単独または2種以上の混合物で用いる。
【0015】以上の様にして得られる変性ポリウレタン
樹脂の分子量は、5,000〜150,000の範囲と
するのがよい。分子量が5,000に満たない場合に
は、これをビヒクルとして用いた印刷インキの乾燥性、
耐ブロッキング性、皮膜強度、耐油性等が低下しやす
く、一方、150,000を越える場合ポリウレタン樹
脂溶液の粘度が上昇したり、印刷インキの光沢が低下し
やすくなる。本発明の変性ポリウレタン樹脂を使用して
印刷インキ組成物を製造する場合は各種顔料、溶剤、さ
らに必要に応じてインキ流動性およびインキ表面皮膜を
改良する為の界面活性剤、ブロッキング防止剤、可塑剤
等の添加剤を配合し、ボールミル、アトライター、サン
ドミル等の通常のインキ製造装置を用いて混練する。ま
た、印刷インキ組成物を製造するに際し本発明の変性ポ
リウレタン樹脂に対し相溶性を有する硝化綿、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化エチレン/
プロピレン等の塩素化ポリオレフィン、クロルスルホン
化ポリオレフィン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ま
たはその塩素化もしくはクロルスルホン化物、マレイン
酸樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン等の樹脂を併用することができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表わす。 〔実施例1〕攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガ
ス導入管を備えた四ツ口フラスコに両末端に水酸基をも
つ分子量が3800のポリイソプレンジオール2500
部、およびイソホロンジイソシアネート326部を仕込
み窒素気流下に90℃で6時間反応させた。次いでこれ
を30℃まで冷却し、イソホロンジアミン109部、ジ
−n−ブチルアミン19部、トルエン4680部、メチ
ルエチルケトン600部、およびイソプロピルアルコー
ル4570部を添加し、攪拌下に30℃で3時間反応さ
せポリイソプレン変性ポリウレタン樹脂溶液(A)を得
た。こうして得られた樹脂溶液(A)は樹脂固形分濃度
が30%、粘度が435cps/25℃であり、重量平
均分子量が48000であった。
【0017】得られたポリイソプレン変性ポリウレタン
樹脂溶液(A)を金属缶に密閉し、25℃で14日間保
存しても分離あるいはゲル化等を生じず、変化が無かっ
た。さらに、得られたポリイソプレン変性ポリウレタン
樹脂溶液(A)40部、酸化チタン30部、トルエン1
5部およびメチルエチルケトン15部の混合物を練肉
し、白色印刷インキを調製し、得られた印刷インキをト
ルエン、メチルエチルケトンおよびイソプロピルアルコ
ールの混合溶剤(重量比60:30:10)にて粘度を
調整し、版深35μmグラビア版を備えたグラビア校正
機によりコロナ処理延伸ポリプロピレンフィルム(OP
P)、コロナ処理ポリエチレンテレフタレートフィルム
(PET)およびコロナ処理ナイロンフィルム(NY)
に印刷して、40℃〜50℃で乾燥し、印刷物を得た。
得られた印刷物について、接着性、押し出しラミネート
強度、ドライラミネート強度、ボイル適性およびレトル
ト適性、PPダイレクトラミネート適性を評価した。そ
の結果を表1に記す。なお、評価は下記の試験方法にて
行なった。
【0018】1)接着性 上記印刷物を1日放置後、印刷面にセロハンテープを貼
り付け、これを急速に剥がしたときの印刷皮膜の外観の
状態を目視判定した。なお判定基準は次の通りとした。 ◎…印刷皮膜の全くはがれなかったもの ○…印刷皮膜の80%以上フィルムに残ったもの △…50%〜80%がフィルムに残ったもの ×…50%以下フィルムに残ったもの
【0019】2)押し出しラミネート強度 上記印刷物にOPPについてはポリエチレンイミン系、
PETおよびNYについてはイソシアネート系のアンカ
ーコート剤を使用し、押し出しラミネート機によって、
溶融ポリエチレンを積層し、イソシアネート系アンカー
コート剤の場合、40℃で2日間エージングを加え、ラ
ミネート後3日目に試料を15mm幅に切断し、T型剥
離強度を測定した。 3)ドライラミネート強度 上記印刷物にウレタン系接着剤を使用し、ドライラミネ
ート機によってCPP(無延伸ポリプロピレン)フィル
ムを積層し、40℃で3日間エージング後、押し出しラ
ミネート強度と同様の方法で剥離強度を測定した。
【0020】4)ボイル適性およびレトルト適性 上記NY印刷物をドライラミネート加工後、ラミネート
物を製袋し、内容物として、水/サラダ油の混合物を入
れ、密封後、ボイル適性については100℃、30分
間、レトルト適性については120℃、30分間加熱し
た後、ラミ浮きの有無を外観により目視判定した。全
く、ラミ浮きのないものを○、全面デラミネーションが
生じたものを×として評価した。 5)PPダイレクトラミネート適性 上記OPP印刷物について押し出しラミネート機によっ
て、直接溶融ポリプロピレンを積層し、2日後、押し出
しラミネート強度と同様の方法で剥離強度を測定した。
【0021】〔実施例2〕実施例1と同様の反応装置に
アジピン酸と3−メチル−1,5ペンタンジオールから
得られる分子量2000のポリエステルジオール111
5部、両末端に水酸基を有する分子量が3800のポリ
イソプレンジオール1115部およびイソホロンジイソ
シアネート476部を仕込み窒素気流下に90℃で6時
間反応させた。次いでこれを30℃まで冷却しイソホロ
ンジアミン116部、ジ−n−ブチルアミン60部、ト
ルエン3260部、メチルエチルケトン420部および
イソプロピルアルコール3045部を添加し、攪拌下に
30℃で3時間反応させ、ポリイソプレン変性ポリウレ
タン樹脂溶液(B)を得た。こうして得られた樹脂溶液
(B)は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が480cp
s/25℃であり、分子量は52000であった。ポリ
イソプレン変性ポリウレタン樹脂溶液(A)をポリイソ
プレン変性ポリウレタン樹脂溶液(B)に替え、実施例
1と同様にしてインキを作成し、評価を行った。その結
果を表1に記す。また、安定性について実施例1と同様
に試験した結果、分離あるいはゲル化等を生じず、何ら
変化が無かった。
【0022】〔実施例3〕実施例1と同様の反応装置
に、分子量2000のポリカプロラクトンジオール70
0部、両末端に水酸基をもつ分子量2700のポリイソ
プレンジオール300部、およびイソホロンジイソシア
ネート196部を仕込み、窒素気流下に90℃で6時間
反応させた。次いでこれを30℃まで冷却しイソホロン
ジアミン69部、ジ−n−ブチルアミン11.4部、ト
ルエン532部、メチルエチルケトン77部およびイソ
プロピルアルコール2370部を添加し、攪拌下に30
℃で3時間反応させポリイソプレン変性ポリウレタン樹
脂溶液(C)を得た。こうして得られた樹脂溶液(C)
は樹脂固形分濃度が30%、粘度が460cps/25
℃であり、分子量は44000であった。ポリイソプレ
ン変性ポリウレタン樹脂溶液(A)をポリイソプレン変
性ポリウレタン樹脂溶液(C)に替え、実施例1と同様
にしてインキを作成し、評価を行った。その結果を表1
に示す。また、安定性について実施例1と同様に試験し
た結果、分離、あるいはゲル化等を生じず、何ら変化が
無かった。
【0023】〔比較例1〕実施例1と同様の反応装置に
分子量2000のポリカプロラクトン1000部とイソ
ホロンジイソシアネート222部を仕込み窒素気流下に
90℃で6時間反応させた。次いで、イソホロンジアミ
ン82.0部、ジ−n−ブチルアミン12.9部、トル
エン1300部、メチルエチルケトン1300部、およ
びイソプロピルアルコール615部を添加し、攪拌下に
30℃で3時間反応させポリウレタン樹脂溶液(D)を
得た。こうして得られた樹脂溶液(D)は樹脂固形分濃
度が30%、粘度が700cps/25℃であり、分子
量は65000であった。ポリイソプレン変性ポリウレ
タン樹脂溶液(A)をポリウレタン樹脂溶液(D)に替
え実施例1と同様にしてインキを作成し、評価を行っ
た。その結果を表1に記す。
【0024】〔比較例2〕比較例1で得られたポリウレ
タン樹脂溶液(D)40部、両末端に水酸基を有し分子
量3800のポリイソプレンジオール12部、酸化チタ
ン30部およびトルエン18部を混合、練肉して白色印
刷インキを調整したが、直ちに分離、ゲル化を生じ、印
刷に供するインキは得られなかった。 〔比較例3〕比較例1で得られたポリウレタン樹脂溶液
(D)40部、両末端に水酸基を有し分子量2300の
ポリイソプレンジオール2部、酸化チタン30部および
トルエン28部を混合、練肉して白色印刷インキを調整
し、実施例1と同様にして印刷し評価を行った。その結
果を表1に記す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、被印刷物として用いら
れるポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどの各種プラスチックフィルムに対して優れた
接着性を有し、貯蔵安定性、ラミネート加工適性、特に
PPダイレクトラミネート適性、ボイル加工適性、レト
ルト加工適性など優れた特性を有する印刷インキ用樹脂
組成物を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量1,000〜40,000のポリ
    イソプレン骨格を10〜90重量パーセント含有するポ
    リウレタン樹脂からなることを特徴とする印刷インキ用
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 高分子ポリオール(A)、ジイソシアネ
    ート化合物(B)、鎖伸長剤(C)および反応停止剤
    (D)を反応させてなるポリウレタン樹脂であって、高
    分子ポリオール(A)が分子中に少なくとも1個の水酸
    基を有するポリイソプレンを含有することを特徴とする
    請求項1記載の印刷インキ用樹脂組成物。
JP4029292A 1992-01-30 1992-01-30 印刷インキ用樹脂組成物 Pending JPH05209146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013151653A (ja) * 2011-12-26 2013-08-08 Sanyo Chem Ind Ltd 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ

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JP2013151653A (ja) * 2011-12-26 2013-08-08 Sanyo Chem Ind Ltd 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ

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