JPH05209106A - ガラス繊維強化熱可塑性abs組成物 - Google Patents

ガラス繊維強化熱可塑性abs組成物

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JPH05209106A
JPH05209106A JP4224571A JP22457192A JPH05209106A JP H05209106 A JPH05209106 A JP H05209106A JP 4224571 A JP4224571 A JP 4224571A JP 22457192 A JP22457192 A JP 22457192A JP H05209106 A JPH05209106 A JP H05209106A
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ヘルベルト・アイヘンアウアー
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    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/56Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
    • C08K5/57Organo-tin compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • C08K7/04Fibres or whiskers inorganic
    • C08K7/14Glass

Abstract

(57)【要約】 【構成】 最高5重量%の、式(I)及び/又は(I
I) 【化1】 [式中、R1及びR2=C1-12アルキル、 5=−(CH2)−n、−CH=CH−、−CH=CR1
− X=H、1当量のアルカリ金属、好ましくはNa又は
K、1/2当量のアルカリ土類金属、好ましくはMg又
はCa n=2−8]に対応する錫−含有有機化合物を含む、ガ
ラス繊維強化ABS成型材料。 【効果】 靭性、耐熱性及び加工性の優れた成型材料を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ポリマーとガラス繊維の間のカ
ップリングを促進するための特殊な添加剤を含むガラス
繊維強化熱可塑性ABS組成物に関する。
【0002】非強化プラスチックの強度及び剛性が多く
の用途で不満足なため、ゴム上に樹脂形成モノマーをグ
ラフトしたポリマー、熱可塑性ポリマー(樹脂)及び充
填剤の組成物が周知である(H.G.Elias“Ma
kromolekuele”,Huethig & W
epf Verlag Basel/Heidelbe
rg/New York 1981,994頁以下)。
これらの欠点のほとんどは、強化材料の挿入により克服
することができる。従って例えば改質無機物のガラス繊
維をプラスチックに加える。
【0003】繊維を用いてプラスチックを強化するため
に、プラスチックマトリックスと強化材料間の堅固な接
着を促進するのに適したサイズ剤を最初にガラス繊維、
特に低−アルカリガラス繊維に適用する。実際は紡糸サ
イズ剤を用いてガラス繊維を表面処理する。ガラスフィ
ラメントの製造の場合サイズ剤は主に、多くの別々の繊
維を束ねるための水性分散液の形態の結合剤、及び充填
剤とポリマーマトリックスの間のより良い接着及び充填
剤の有効な挿入を保証するための適したカップリング剤
(例えばトリメトキシアミノプロピルシラン)を含む。
さらにサイズ剤は、その後の加工段階におけるフィラメ
ントの加工のための助剤を含むことができる(K.L.
Loewenstein,“The Manufact
uring Technology of Conti
nuous Glass Fibres”,Elsev
ier Scientific Publishing
Company,Amsterdam/London/
New York,1973,191−233頁参
照)。
【0004】ほとんどの場合、ガラス繊維を用いた強化
により、特性の部分的向上しか得られない。一般に剛性
及び強度はかなり向上するが、弾性及び特に衝撃強さが
明らかに低下することが多い。最小の靭性の損失で有効
な強化を達成するためには、マトリックスとガラス繊維
の間に堅固な接着又はカップリングが存在しなければな
らない。
【0005】日本特許出願56/095 953は、ガ
ラス繊維含有ポリマーペレット及びガラス繊維非含有熱
可塑性樹脂を含むガラス繊維強化熱可塑性成型材料につ
き記載している。ガラス繊維含有ポリマーペレットは、
懸濁液中、可溶性すなわち非架橋酸官能基化アクリレー
トゴム及びガラス繊維の存在下でスチレン/アクリロニ
トリルを重合し、その後乾燥することにより製造する。
工業規模での制御が困難なこの方法では(ガラス繊維の
存在下における懸濁重合及び乾燥)、ガラス繊維が熱可
塑性マトリックスに堅固に相カップリングしない。
【0006】DE−OS 3 436 602は、芳香
族ビニルモノマー(スチレン)、不飽和ニトリル(アク
リロニトリル)及びメタクリレートのポリマー樹脂
A)、マレイミド、芳香族ビニル化合物(スチレン)及
びビニルモノマー(アクリロニトリル)のポリマー樹脂
B)、ならびに芳香族ビニルモノマー(スチレン)及び
不飽和ニトリルモノマー(アクリロニトリル)のポリマ
ー樹脂C)、及びグラフトゴムD)を含むガラス繊維強
化熱可塑性樹脂化合物につき記載している。A)は、ガ
ラス繊維の存在下で懸濁重合により製造する。混合物は
特に耐熱性が高い。その物理的性質から、樹脂へのガラ
ス繊維のカップリングが不十分であることが明らかであ
る。
【0007】オーストラリア特許86 60580に従
い、ゴムをコアとし、芳香族ビニル化合物、ビニルシア
ニドならびにメタクリル酸誘導体をグラフトシェルとす
るグラフトポリマーの形態で添加された15重量%以下
のゴムを含む芳香族ビニル化合物及び不飽和ニトリルの
コポリマーから耐衝撃性樹が得られる。これらの組成物
は、ガラス繊維も含むことができる。
【0008】これらの強化プラスチックは、多軸負荷条
件下で満足に性能を発揮せず、例えば衝撃応力にさらさ
れる住宅部品の製造に使用することができない。
【0009】EP−A 303 919は、A)芳香族
ビニル化合物及びアクリロニトリル又はメタクリロニト
リルのコポリマー、及びB)芳香族ビニル化合物、アク
リロニトリル(又はメタクリロニトリル)あるいはメチ
ルアクリレート(又はメチルメタクリレート)及びte
rt.ブチルアクリレート又はメタクリレートの特殊な
三元ポリマーの、ガラス繊維含有成型材料につき記載し
ており、これはさらにグラフトゴムを含むことができ
る。しかしこれらの成型材料の製造には、工業規模で入
手できないモノマーが必要である。
【0010】従って、従来通りに製造して非強化形態で
使用して成功するABS成型材料に基づいているがプラ
スチックマトリックス及びガラス繊維の間の堅固な接着
又は相カップリングを示し、従って性質が向上したガラ
ス繊維含有熱可塑性ABS組成物が必要である。
【0011】本発明は、最高5重量%の特殊な錫含有有
機化合物を含むガラス繊維強化熱可塑性ABS組成物に
関する。
【0012】好ましい具体化の場合本発明は、35−8
9重量%、好ましくは40−85重量%の、 A)ゴム上の樹脂形成モノマーのグラフトポリマー、 B)熱可塑性樹脂、及び C)0.1−5重量%、特に0.25−4重量%の、式
(I)及び/又は(II)
【0013】
【化2】 [式中、R1及びR2=C1-12アルキル、 X=H、1当量のアルカリ金属、好ましくはNa又は
K、1/2当量のアルカリ土類金属、好ましくはMg又
はCa n=2−8]に対応する錫−含有有機化合物、ならびに
D)10−60重量%、好ましくは10−50重量%、
より好ましくは12−40重量%、最も好ましくは12
−25重量%のガラス繊維の混合物から成る熱可塑性A
BS組成物に関する。
【0014】本発明の熱可塑性組成物は、プラスチック
及びガラス繊維間の接着が向上し、靭性の強化と非常に
優れた加工性及び高い耐熱性などが組み合わされた優れ
た技術的性質を示す。
【0015】ひとつの特別な具体化において、本発明の
A)及びB)の混合物は、A−a)5−70重量%の1
種類かそれ以上のグラフトポリマー、及びB)−a)9
5−30重量%の1種類かそれ以上の熱可塑性樹脂の混
合物である。
【0016】グラフト生成物(A−a)は、グラフトベ
ースとしてのゴムの存在下における樹脂−形成モノマー
の重合により得られるポリマーであることが好ましい。
ゴムの含有パーセントは、5−80重量%であり、中で
も重合法により決定する。
【0017】特に好ましいゴム(グラフトベース)は、
ブタジエン、ブタジエン/アクリロニトリル及びブタジ
エン/スチレンポリマー、ならびにブタジエン/スチレ
ンブロックポリマーである。他の適したゴムは、アクリ
レートポリマー、アクリレート/ビニルエーテルコポリ
マー及びEPDM三元ポリマーである。樹脂−形成モノ
マーは主にスチレン、スチレン及びアクリロニトリルの
好ましくは90:10から60:40の重量比の混合
物、スチレン及びメチルメタクリレートの好ましくは
5:95から95:5の重量比の混合物、ならびにスチ
レン/アクリロニトリル/メチルメタクリレート混合物
である。
【0018】グラフトポリマーの製造は、周知である:
樹脂−形成モノマー(グラフトモノマー)は、乳液中、
ゴムのラテックス(グラフトベース)の存在下でラジカ
ル開始剤を用いて重合させることができ、ゴムラテック
ス粒子の平均粒径は一般に0.04−0.8μm、好まし
くは0.05−0.6μmである。グラフトベースが部分
的に架橋され、グラフトモノマー/グラフトベースのあ
る比率が保たれればグラフトベースのラテックスの粒径
がグラフトポリマーの粒径も決定する。ゴム粒子に化学
的に結合したグラフトモノマーのポリマー鎖から成るグ
ラフトシェルは比較的薄く、ゴム粒子の直径を有意に変
化させることはない。“直径”又は“粒径”は、直径d
50、すなわち50重量%の粒子の直径がそれ以上であ
り、50重量%以下の粒子の直径がそれ以下である直径
を意味する。グラフト反応は一般に不完全である。実際
のグラフトポリマーの他にグラフトモノマーの非−グラ
フトコポリマーも形成される。従ってグラフト反応の生
成物は、“グラフト生成物”としても知られている。
【0019】グラフト生成物は、モノマーに可溶性のゴ
ムから出発して塊状溶液又は塊状懸濁重合により製造す
ることもできる。
【0020】この場合グラフトゴム粒子の粒径は、転相
により決定され、撹拌により機械的に、及び又化学的に
相平衡に影響することにより(分散剤の添加)変えるこ
とができる。この方法で一般に平均粒径が≧1μの粒子
が得られる。溶液又は塊状重合により得られるグラフト
生成物は、最高約25重量%のゴムを含む。
【0021】本発明に従い、直径が0.05−20μの
粒子のグラフト生成物を用いることができる。かなりの
割合のグラフトモノマーをホモポリマー又はコポリマー
の形態でゴム粒子の内部に含むことができる。0.05
−1.2μの粒径が好ましく、0.05−0.6μの粒径
が特に好ましい。例えばグラフト度又はグラフト密度、
ゴム粒子の粒径及び/又はグラフト密度の異なる2種類
のグラフト生成物など、数種の異なるグラフト生成物を
併用することもできる。グラフト度は、ゴムベースの合
計量に対するグラフトしたポリマーの量であり、グラフ
ト密度は、ゴムベースの合計表面積に対するグラフトし
たポリマー鎖の数であると理解される。例えば平均粒径
が0.35−10μのゴム粒子のグラフト生成物と、平
均粒径d50が0.05−0.32μのゴム粒子のグラフト
生成物の混合物が特に適している。グラフト生成物は、
30−80重量%(特に40−75重量%)のゴムを含
み、平均粒径が0.1−0.5μであることが好ましく、
ABS成型材料が5−25重量%、好ましくは5−20
重量%のゴム(グラフトベース)を含む量で用いる。
【0022】熱可塑性ABS組成物の第2成分を形成す
る熱可塑性樹脂(B−a)は、連続相(マトリックス)
を形成し、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニ
トリル及びメチルメタクリレートのポリマー又はコポリ
マーである。ポリスチレン、20−35重量%のアクリ
ロニトリルを含むスチレン/アクリロニトリルコポリマ
ー、及び20−31重量%のアクリロニトリルを含むα
−メチルスチレン/アクリロニトリルコポリマーが好ま
しい。これらの樹脂の重量平均分子量は、分子の不均一
性が
【0023】
【化3】 の場合に50,000−550,000の範囲である。
【0024】成型材料の製造に1種類のグラフト生成物
を使用する場合、グラフトモノマーと樹脂−形成モノマ
ーの量的組成が大きく対応しているのが有利である。2
種類のグラフト生成物を使用する場合、粒子が粗い方の
グラフト成分のグラフトシェルのポリマー中のスチレン
及びアクリロニトリル成分の量的比率が、樹脂のそれと
異なるのが有利である。
【0025】スチレン又はα−メチルスチレン/アクリ
ロニトリルコポリマーは、周知の方法で、例えば塊状重
合、溶液重合、懸濁重合及び乳化重合により製造するこ
とができる。
【0026】グラフト生成物及び熱可塑性樹脂は、別々
に製造する場合が多い。一般に両方共乳化重合により製
造する。両者がラテックスとして形成される場合、ラテ
ックスを混合して同時沈澱することができる。
【0027】本発明に関して、錫−含有有機化合物C)
は、式(I)及び/又は(II)
【0028】
【化4】 [式中、R1及びR2=C1-12アルキル、 X=H、1当量のアルカリ金属、好ましくはNa又は
K、1/2当量のアルカリ土類金属、好ましくはMg又
はCan=2−8]に対応する構造を持つ化合物であ
る。
【0029】そのような化合物の例は、ジブチル錫ブチ
レート、ジブチル錫オクトエート、ジブチル錫マレー
ト、ジオクチル錫ブチレート、ジオクチル錫オクトエー
ト、ジオクチル錫マレートである。ジブチル錫マレート
及びジオクチル錫マレートが好ましい。
【0030】これらの錫−含有有機化合物は、周知であ
り、通常PVCのための安定剤として使用する(H.A
ndreas in Gaechter/Muelle
r:Kunststoff−Additive,Car
l Hanser Verlag,Muenchen/
Wien,1979,162頁、及びそこに引用されて
いる文献を参照)。
【0031】ガラス繊維D)として、低−アルカリガラ
ス繊維を使用するのが好ましい。ガラス繊維は、サイジ
ングを施し、一般に平均の長さが8−15mm、直径が
0.05−0.5mmである。長さ又は直径の異なるガラ
ス繊維を用いることもできる。
【0032】さらに本発明の成型材料は、染料、顔料、
安定剤、防炎添加剤、核化剤、潤滑剤及び離型剤などの
通常の添加剤も含むことができる。
【0033】本発明の組成物は、強化熱可塑性樹脂の製
造に通常用いられるいずれの方法によっても製造するこ
とができる。最初に成型材料A)及びB)を導入し、添
加剤C)を挿入する、又はその逆を行い、均一化した熔
融物にガラス繊維D)を加えることにより、200℃以
上の温度の混練機、ロール又は一軸スクリューあるいは
多軸スクリュー押し出し機中のABS成型材料にガラス
繊維D)を挿入することができる。三成分A)、B)及
びC)のすべてを混合し、その後熔融物にD)を加える
こともできる。添加剤の使用量は、組成物中で所望の効
果を発揮することができるように限定する。最適量は、
予備的試験により容易に決定することができる。
【0034】本発明の熱可塑性組成物は、ガラス繊維へ
のプラスチックマトリックスのカップリングが向上して
おり、従って靭性の強化が顕著である。これらは、例え
ば射出成型又は押し出しなどの熱可塑性加工に通常用い
られるいずれの方法によっても、すべての種類の成型品
に変換することができる。そのような成型品の例は、自
動車の計器盤及び後灯囲いである。
【0035】
【実施例】
実施例1−3 (本発明の組成物の製造)50重量部のポリブタジエン
の存在下で36重量部のスチレン及び14重量部のアク
リロニトリルの乳化重合により製造した、平均粒径(d
50)が112nmのラテックスの形態のグラフトポリマ
ー16重量部、50重量部のポリブタジエンの存在下で
36重量部のスチレン及び14重量部のアクリロニトリ
ルの乳化重合により製造した、平均粒径(d50)が40
0nmのラテックスの形態のグラフ のスチレン/アクリロニトリル(72:28)コポリマ
ー68重量部、0.5重量部のステアリン酸マグネシウ
ム、及び表1に示した重量部のジブチル錫マレートを、
密閉式ミキサー中で熔融混合し、その後20重量部のガ
ラス繊維(Glasfaser CS 7911R、B
ayer AGの製品)を加え、十分に熔融混合した。
【0036】得られた材料を顆粒化し、240℃の射出
成型により試験片に変換した。試験片につき測定したデ
ータを表1に示す。
【0037】実施例4及び5 (本発明の組成物の製造)ジブチル錫マレートの代わり
に表1に示す量のジオクチル錫マレートを用いて実施例
1−3に記載の成型材料を製造した。他の成分及び量は
すべて同様である。得られたデータをやはり表1に示
す。
【0038】実施例6(比較例) ジブチル錫マレートを加えないことを除いて、方法は実
施例1と同様である。他のすべての成分及び量は、同様
である。得られたデータを表1に示す。
【0039】ISO 180/1Aに従い、室温で衝撃
強さ(an RT)及びノッチ付き衝撃強さ(aR RT)を測定
した(単位:kJ/m2)。鋼球押込硬度(Hc)は、D
IN 53 456に従って(単位:N/mm2)決定
し、ビカーB耐熱性(軟化温度)をDIN 53 46
0に従って(単位:℃)測定した。
【0040】240℃における必要充填圧力(単位:バ
ール)の測定(F.Johnnaber,Kunsts
toffe 74(1984)、1、2−5頁を参
照)、及びDIN 53 735 Uに従ったMVI値
(単位:cm3/10分)の測定により熱可塑性流れを
評価した。
【0041】記載の試験及び表1に示す得られたデータ
から、本発明の強化成型材料がすべての性質の最も好ま
しいレベルを示し、特に高い靭性、高い耐熱性及び非常
に優れた加工性の調和を示すことがわかる。
【0042】
【表1】
【0043】本発明の主たる特徴及び態様は、以下の通
りである。
【0044】1.ガラス繊維強化熱可塑性組成物におい
て、最高5重量%の、式(I)及び/又は(II)
【0045】
【化5】 [式中、R1及びR2=C1-12アルキル、 X=H、1当量のアルカリ金属、好ましくはNa又は
K、1/2当量のアルカリ土類金属、好ましくはMg又
はCa n=2−8]に対応する錫−含有有機化合物を含むこと
を特徴とする組成物。
【0046】2.第1項に記載のABS組成物におい
て、35−89重量%の A)グラフトゴム、 B)熱可塑性樹脂、 C)0.1−5重量%の、式(I)及び/又は(II)
に対応する錫−含有有機化合物、及び D)10−60重量%のガラス繊維の混合物を含むこと
を特徴とする組成物。
【0047】3.第1項に記載のABS組成物におい
て、5−70重量%のA)及び95−30重量%のB)
をA)及びB)の配合物の形態で含むことを特徴とする
組成物。
【0048】 4.第1項に記載のABS組成物において、 A)がポリブタジエン上のスチレンとアクリロニトリル
のグラフトポリマーであり、 B)がスチレン及び/又はα−メチルスチレン及びアク
リロニトリルのコポリマーであることを特徴とする組成
物。
【0049】 5.第1項に記載のABS組成物において、 D)が8−15mmの長さのガラス繊維を含むことを特
徴とする組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルベルト・アイヘンアウアー ドイツ連邦共和国デー4047ドルマーゲン 1・グスタフ−ハイネマン−シユトラーセ 3 (72)発明者 ホルスト・ペータース ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルクー ゼン3・ビンターベルク25

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維強化熱可塑性組成物におい
    て、最高5重量%の、式(I)及び/又は(II) 【化1】 [式中、 R1及びR2=C1-12アルキル、 X=H、1当量のアルカリ金属、好ましくはNa又は
    K、1/2当量のアルカリ土類金属、好ましくはMg又
    はCa n=2−8]に対応する錫−含有有機化合物を含むこと
    を特徴とする組成物。
JP22457192A 1991-08-08 1992-08-03 ガラス繊維強化熱可塑性abs組成物 Expired - Fee Related JP3199856B2 (ja)

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DE4126242A DE4126242A1 (de) 1991-08-08 1991-08-08 Glasfaserverstaerkte abs-formmassen
DE4126242.5 1991-08-08

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JP (1) JP3199856B2 (ja)
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EP0527382A1 (de) 1993-02-17
DE4126242A1 (de) 1993-02-11
EP0527382B1 (de) 1994-11-23
DE59200804D1 (de) 1995-01-05
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ES2065117T3 (es) 1995-02-01

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