JPS6024134B2 - 離型性の優れたガラス繊維含有樹脂組成物 - Google Patents
離型性の優れたガラス繊維含有樹脂組成物Info
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- JPS6024134B2 JPS6024134B2 JP52132845A JP13284577A JPS6024134B2 JP S6024134 B2 JPS6024134 B2 JP S6024134B2 JP 52132845 A JP52132845 A JP 52132845A JP 13284577 A JP13284577 A JP 13284577A JP S6024134 B2 JPS6024134 B2 JP S6024134B2
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Description
本発明は、隣型性の優れた樹脂組成物に関するものであ
る。 更に詳しくは、強度が優れ、かつ、離型性も優れたガラ
ス繊維含有樹脂組成物に関するものである。 芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物とよりなる
共重合体、いわゆるAS樹脂は、他のスチレン系掛脂す
なわち一般用ポリスチレン、ゴム変性耐衝撃性ポリスチ
レンに比較して耐油性、耐薬品性等が優れているために
、各種工業用構造物の部品成形材料として広く使用され
ている。 中でもAS樹脂にガラス繊維を配合した組成物は、上記
耐油性、耐薬品性のほかに、機械的強度も優れているの
で、工業用構造物部品製造用には好適である。しかし、
ガラス繊維を含有するAS樹脂組成物を射出成形用に供
し、所望の成形品を製造する際、成形品を金型から磯型
するのが困難であるという欠点がある。この欠点は、成
形品の形状が大であればあるほど、リブ等の切り込みが
深ければ深いほど著るしく目立ち、雛型の際に成形品が
割れたりする原因となった。このような成形品の金型か
らの離型不良を改良するために、樹脂材料に離型性を助
ける助剤を配合する方法が採られている。 しかし、ガラス繊維含有AS樹脂組成物の場合は、この
方法では雛型不良を充分に改良することができず、改良
が望まれていた。本発明者らは、かかる状況に鑑み、隣
型性の改良されたガラス繊維含有AS樹脂組成物を梶供
すべく鋭意検討した結果、ガラス繊維含有AS樹脂組成
物に少量のゴム費重合体を含むグラフト重合体、例えば
ABS樹脂、MBS樹脂等を配合するときは、上記目的
が達成できることを見出し、本発明に到達した。 本発明の要旨とするところは、‘ィー芳香族ビニル化合
物65〜8の重量%シアン化ビニル化合物35〜20重
量%とよりなる共重合体と、{。 }ゴム質重合体15〜5の重量部に、芳香族ビニル化合
物65〜8の重量%とシアン化ビニル化合物35〜2の
重量%とよりなる単量体温合物85〜5の重量部を加え
重合させて得られたグラフト共重合体とを、グラフト共
重合体に由来するゴム質重合体が
る。 更に詳しくは、強度が優れ、かつ、離型性も優れたガラ
ス繊維含有樹脂組成物に関するものである。 芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物とよりなる
共重合体、いわゆるAS樹脂は、他のスチレン系掛脂す
なわち一般用ポリスチレン、ゴム変性耐衝撃性ポリスチ
レンに比較して耐油性、耐薬品性等が優れているために
、各種工業用構造物の部品成形材料として広く使用され
ている。 中でもAS樹脂にガラス繊維を配合した組成物は、上記
耐油性、耐薬品性のほかに、機械的強度も優れているの
で、工業用構造物部品製造用には好適である。しかし、
ガラス繊維を含有するAS樹脂組成物を射出成形用に供
し、所望の成形品を製造する際、成形品を金型から磯型
するのが困難であるという欠点がある。この欠点は、成
形品の形状が大であればあるほど、リブ等の切り込みが
深ければ深いほど著るしく目立ち、雛型の際に成形品が
割れたりする原因となった。このような成形品の金型か
らの離型不良を改良するために、樹脂材料に離型性を助
ける助剤を配合する方法が採られている。 しかし、ガラス繊維含有AS樹脂組成物の場合は、この
方法では雛型不良を充分に改良することができず、改良
が望まれていた。本発明者らは、かかる状況に鑑み、隣
型性の改良されたガラス繊維含有AS樹脂組成物を梶供
すべく鋭意検討した結果、ガラス繊維含有AS樹脂組成
物に少量のゴム費重合体を含むグラフト重合体、例えば
ABS樹脂、MBS樹脂等を配合するときは、上記目的
が達成できることを見出し、本発明に到達した。 本発明の要旨とするところは、‘ィー芳香族ビニル化合
物65〜8の重量%シアン化ビニル化合物35〜20重
量%とよりなる共重合体と、{。 }ゴム質重合体15〜5の重量部に、芳香族ビニル化合
物65〜8の重量%とシアン化ビニル化合物35〜2の
重量%とよりなる単量体温合物85〜5の重量部を加え
重合させて得られたグラフト共重合体とを、グラフト共
重合体に由来するゴム質重合体が
【ィ}と‘。}の合計
量に対し15重量%を超えないように配合し、し一,(
ィ}と‘o)の合計量60〜95重量部に、ガラス繊維
40〜5重量部(‘ィ},{o}及びし一の合計量は1
0の重量部とする。)とよりなることを特徴とするガラ
ス繊維含有樹脂組成物に存する。以下、本発明を理解し
易くするために、詳細に説明する。 本発明において芳香族ビニル化合物とは、スチレン、Q
−メチルスチレン、Qークロルスチレン、ビニルトルェ
ンなどがあげられる。 また、シアン化ビニル化合物としてはアクリロニトリル
、メタアクリロニトリルなどがあげられる。 更に、ゴム質重合体としては、ポリブタジェン、ブタジ
ェンを5の重量%以上含むブタジェンと他の共重合性単
量体との共重合体を含む。 ブタジェンと共重合させるために使用できる単量体とし
ては、スチレン、Qーメチルスチレン等の芳香族ビニル
化合物類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等
のシアン化ビニル化合物類、アクリ3ル酸ェステル類、
メタクリル酸ェステル類があげられる。ゴム質重合体の
他の例としてはポリィソプレン、ポリクロロプレン、エ
チレンープロピレン共重合体(EPR)、エチレンープ
ロピレンージェンモノマーの三元共重合体(EPDM)
等があげ4られる。本発明に係る樹脂組成物は、第一成
分として、芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物
の共重合体を含む。 共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の割合は65〜8
の重量%、従ってシアン化ビニル化合物成分の割合は3
5〜2の重量%とする。共重合体中のシアン化ビニル化
合物成分が35重量%以上であると、成形性と機械的性
質とのバランスのとれた重合体を工業的に製造するのに
困難を伴なうので好ましくなく、2の重量%以下である
と共重合体の耐油性、耐薬品性が劣るものになるので、
好ましくない。このような共重合体は、懸濁重合法、乳
化重合法、溶液重合法、塊状重合法のいずれの方法によ
って製造されたものであってもよい。 共重合体は、分子量が余り4・さすぎると、成形性は優
れていても強度が不充分となるので好ましくなく、逆に
余り大きすぎると成形性が悪くなるので好ましくない。
よって、分子量はジメチルホルムアミド0.1重量%溶
液とし、25q0の温度で測定した比粘度が0.04〜
0.15の範囲のものが好ましい。本発明に係る樹脂組
成物は、第二成分として、グラフト共重合体を含む。グ
ラフト共重合体とは、ゴム質重合体15〜5の重量部に
、芳香族ビニル化合物65〜8の重量%とシアン化ビニ
ル化合物35〜2の重量%とよりなる単量体温合物85
〜5の重量部を加えて重合させて得られたものをいう。
グラフト共重合体中のゴム質重合体の量が15重量部以
下であると、最終的に得られる樹脂組成物の離型性が改
良されないので、好ましくない。逆に、5の重量部より
多いとゴム質重合体に対するグラフト率が充分な量とな
らず、第一成分との相溶性が悪化するので、好ましくな
い。ゴム質重合体にグラフトさせる芳香族ピニル化合物
とシアン化ビニル化合物の量を上記の割合とするのは、
グラフト共重合体のグラフト成分の第一成分と組成を近
似させて、両者が均一に混合し合うようにするためであ
る。 このようなグラフト共重合体は、乳化重合法、塊状一懸
濁重合法、乳化−懸濁重合法、乳化一塊状重合法、塊状
重合法、溶液重合法のいずれの方法によって製造された
ものであってもよい。本発明の目的を達成するためには
、第二成分のグラフト共重合体に由来するゴム質重合体
の量が第一成分と第二成分との合計量に対して15重量
%を超えないように配合する。中でも、】.0〜10重
量%の範囲が特に好ましい。ゴム質重合体の量が、この
範囲を超えると、最終的に得られる樹脂組成物の剛性、
耐熱性等の機械的性質が劣るものとなるので好ましくな
い。本発明に係る樹脂組成物は、第三成分としてガラス
繊維を含む。 ガラス繊維は短いガラス繊維(繊維粉末)、3〜6助長
さに切断されたガラス繊維チョップドストランド等があ
げられる。中でもチョップドストランドが好ましい。こ
れらガラス繊維は、樹脂との接着性を改良するためにカ
ップリング剤で表面処理されたものであってもよい。な
お、樹脂との接着性を改善するために、ガラスZ繊維表
面を芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物との共
重合体で被覆されているものが特に好ましい。ガラス繊
維がチョップドストランド状であると、共重合体での被
覆操作が容易となる。本発明の目的を達成するためには
、ガラス繊維Zの配合量を、第一成分と第二成分との合
計量60〜95重量%、ガラス繊維40〜5重量%(総
量100重量%)とする。ガラス繊維の配合量が5重量
%以下であると、ガラス繊維配合による機械的強度の向
上が不充分であるので好ましくなく、逆に4の重量%以
上であると、機械的強度の飛躍的向上がなく、また、最
終的に得られる樹脂組成物の成形性が劣るものとなって
しまうので好ましくない。本発明に係る樹脂組成物はド
ライブレンドのまま、又は押出機で混練してべレット化
状とし所期の成形に供することができる。本発明に係る
樹脂組成物は、前記三成分のほかに、必要に応じ他の添
加剤、例えば、難燃剤、安定剤、染料、顔料、滑剤、発
泡剤、その他改質剤を含有せしめてもよいことは、勿論
である。 本発明に係る樹脂組成物は、ガラス繊維含有樹脂組成物
の有する各種の特性をそこなうことなく、射出成形する
際の雛型性を大幅に改良することができ、その工業上の
利用価値は極めて大である。以下、本発明を実施例にも
とづいて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の例に限定されるものではない。 実施例 1 スチレンーアクリロニトリル共重合体(スチレン/アク
リロニトリル=74/20 ジメチルホルムアミド0.
1重量%における比粘度が0.085)を70重量%と
、ゴム質重合体を15重量%含有するABS樹脂30重
量%とを混合したもの8の重量部に、ガラス繊維チョッ
プドストランド2の重量部を配合してタンブラーで混合
し、これを押出機で混糠してガラス繊維含有べレットと
した。 このべレットを原料とし、物性測定用試験片を作成し、
諸性質を測定した。また射出成形法によって成形品の離
型状況を観察した。o使用した射出成形機:各樹奪J−
3$(各機製作所製)o使用した金型の形状:厚さ3肋
、幅50仇駁、長さ80比舷、深さ70仇舷の箱を成形
できるもので、成形品を抜きとるためのテーパーが2.
00,1.50,1.0oになる3種の金型を使用o
射出成形条件:射出圧70k9/地、シリンダー温度2
4000、金型温度60qo上記ガラス繊維舎有べレツ
トは、成形品を抜きとるテーパーが2.00,1.50
,1.00の金型で成形したところ、各々の金型からの
成形品の離型は円滑に行なわれた。 比較例 1 実施例1で用いたと同種のスチレンーアクリロニトリル
共重合体8の重量%と、同例で用いたと同種のガラス繊
維チョップドストランド2の重量95とをタンブラーで
混合し、この混合物を押出機で濠練ち、ガラス繊維舎有
べレットを製造した。 このべレットを原料とし、物性測定用試験片を作成し、
諸性質を測定した結果を第1表に示す。また、実施例1
に記載の場合と同様に、使用する金型を種々変えて箱状
成形品を成形し、成形品の金型からは離型状況を観察し
た。この場合には、成形品を抜きとるテーパーが2oの
金型では、成形品の離型は円滑であったが、ナーパーが
1.50以下の金型では、成形品を金型から鱗型するこ
とが驚かしかつた。 第1表 以上より、本発明に係るガラス繊維含有樹脂組成物は、
従来知られているガラス繊維含有樹脂組成物に較べて、
機械的性質がほぼ同等であって、成形の際の成形品の金
型からの離型が極めて優れていることが判る。 実施例2〜4、比較例2 実施例1で用いたと同じスチレンーアクリロニトリル共
重合体と、同例で用いたと同じABS樹脂とを、ABS
樹脂に由来するゴム質重合体の量や1.の重量%、2.
5重量%、10重量%及び0.5重量%(比較例2)と
なるように両者を配合し、これにガラス繊維チョップド
ストランドを配合し、ガラス繊維含有量が2の重量%で
ある組成物を準備した。 この組成物を、押出機で鷹練してべレット化*した。こ
のべレットを原料とし、実施例1に記載の場合と同様に
、使用する金型を種々変えて箱状成形品を製造し、成形
品の金型からの雛型の状況を観察した。 その結果を、第2表に示す。比較例 3 比較例1において用いた樹脂組成物に、雛型剤としてア
クラワックス(Acrawax,GIycoChemi
calslm.の製品の商品名)3重量%を配合し、同
例と同様にガラス繊維含有べレットを作成した。 このべレットを原料として、箱状成形品を製造し、成形
品の金型からの雛型の状況を観察した。その結果を、第
2表に示す。第 2 表米 註* 火において′、印は、成形品の金地からの鰍モ型
が良好なことを意味し、×印は劉言胤か卵かしいことを
意味する。 第2表より、ガラス繊維含有樹脂組成物に、グラフト共
重合体をブレンドし、1.0重量%以上のゴム質重合体
を含有させると、成形品の雛型性が改良されることが明
らかである。
量に対し15重量%を超えないように配合し、し一,(
ィ}と‘o)の合計量60〜95重量部に、ガラス繊維
40〜5重量部(‘ィ},{o}及びし一の合計量は1
0の重量部とする。)とよりなることを特徴とするガラ
ス繊維含有樹脂組成物に存する。以下、本発明を理解し
易くするために、詳細に説明する。 本発明において芳香族ビニル化合物とは、スチレン、Q
−メチルスチレン、Qークロルスチレン、ビニルトルェ
ンなどがあげられる。 また、シアン化ビニル化合物としてはアクリロニトリル
、メタアクリロニトリルなどがあげられる。 更に、ゴム質重合体としては、ポリブタジェン、ブタジ
ェンを5の重量%以上含むブタジェンと他の共重合性単
量体との共重合体を含む。 ブタジェンと共重合させるために使用できる単量体とし
ては、スチレン、Qーメチルスチレン等の芳香族ビニル
化合物類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等
のシアン化ビニル化合物類、アクリ3ル酸ェステル類、
メタクリル酸ェステル類があげられる。ゴム質重合体の
他の例としてはポリィソプレン、ポリクロロプレン、エ
チレンープロピレン共重合体(EPR)、エチレンープ
ロピレンージェンモノマーの三元共重合体(EPDM)
等があげ4られる。本発明に係る樹脂組成物は、第一成
分として、芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物
の共重合体を含む。 共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の割合は65〜8
の重量%、従ってシアン化ビニル化合物成分の割合は3
5〜2の重量%とする。共重合体中のシアン化ビニル化
合物成分が35重量%以上であると、成形性と機械的性
質とのバランスのとれた重合体を工業的に製造するのに
困難を伴なうので好ましくなく、2の重量%以下である
と共重合体の耐油性、耐薬品性が劣るものになるので、
好ましくない。このような共重合体は、懸濁重合法、乳
化重合法、溶液重合法、塊状重合法のいずれの方法によ
って製造されたものであってもよい。 共重合体は、分子量が余り4・さすぎると、成形性は優
れていても強度が不充分となるので好ましくなく、逆に
余り大きすぎると成形性が悪くなるので好ましくない。
よって、分子量はジメチルホルムアミド0.1重量%溶
液とし、25q0の温度で測定した比粘度が0.04〜
0.15の範囲のものが好ましい。本発明に係る樹脂組
成物は、第二成分として、グラフト共重合体を含む。グ
ラフト共重合体とは、ゴム質重合体15〜5の重量部に
、芳香族ビニル化合物65〜8の重量%とシアン化ビニ
ル化合物35〜2の重量%とよりなる単量体温合物85
〜5の重量部を加えて重合させて得られたものをいう。
グラフト共重合体中のゴム質重合体の量が15重量部以
下であると、最終的に得られる樹脂組成物の離型性が改
良されないので、好ましくない。逆に、5の重量部より
多いとゴム質重合体に対するグラフト率が充分な量とな
らず、第一成分との相溶性が悪化するので、好ましくな
い。ゴム質重合体にグラフトさせる芳香族ピニル化合物
とシアン化ビニル化合物の量を上記の割合とするのは、
グラフト共重合体のグラフト成分の第一成分と組成を近
似させて、両者が均一に混合し合うようにするためであ
る。 このようなグラフト共重合体は、乳化重合法、塊状一懸
濁重合法、乳化−懸濁重合法、乳化一塊状重合法、塊状
重合法、溶液重合法のいずれの方法によって製造された
ものであってもよい。本発明の目的を達成するためには
、第二成分のグラフト共重合体に由来するゴム質重合体
の量が第一成分と第二成分との合計量に対して15重量
%を超えないように配合する。中でも、】.0〜10重
量%の範囲が特に好ましい。ゴム質重合体の量が、この
範囲を超えると、最終的に得られる樹脂組成物の剛性、
耐熱性等の機械的性質が劣るものとなるので好ましくな
い。本発明に係る樹脂組成物は、第三成分としてガラス
繊維を含む。 ガラス繊維は短いガラス繊維(繊維粉末)、3〜6助長
さに切断されたガラス繊維チョップドストランド等があ
げられる。中でもチョップドストランドが好ましい。こ
れらガラス繊維は、樹脂との接着性を改良するためにカ
ップリング剤で表面処理されたものであってもよい。な
お、樹脂との接着性を改善するために、ガラスZ繊維表
面を芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物との共
重合体で被覆されているものが特に好ましい。ガラス繊
維がチョップドストランド状であると、共重合体での被
覆操作が容易となる。本発明の目的を達成するためには
、ガラス繊維Zの配合量を、第一成分と第二成分との合
計量60〜95重量%、ガラス繊維40〜5重量%(総
量100重量%)とする。ガラス繊維の配合量が5重量
%以下であると、ガラス繊維配合による機械的強度の向
上が不充分であるので好ましくなく、逆に4の重量%以
上であると、機械的強度の飛躍的向上がなく、また、最
終的に得られる樹脂組成物の成形性が劣るものとなって
しまうので好ましくない。本発明に係る樹脂組成物はド
ライブレンドのまま、又は押出機で混練してべレット化
状とし所期の成形に供することができる。本発明に係る
樹脂組成物は、前記三成分のほかに、必要に応じ他の添
加剤、例えば、難燃剤、安定剤、染料、顔料、滑剤、発
泡剤、その他改質剤を含有せしめてもよいことは、勿論
である。 本発明に係る樹脂組成物は、ガラス繊維含有樹脂組成物
の有する各種の特性をそこなうことなく、射出成形する
際の雛型性を大幅に改良することができ、その工業上の
利用価値は極めて大である。以下、本発明を実施例にも
とづいて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の例に限定されるものではない。 実施例 1 スチレンーアクリロニトリル共重合体(スチレン/アク
リロニトリル=74/20 ジメチルホルムアミド0.
1重量%における比粘度が0.085)を70重量%と
、ゴム質重合体を15重量%含有するABS樹脂30重
量%とを混合したもの8の重量部に、ガラス繊維チョッ
プドストランド2の重量部を配合してタンブラーで混合
し、これを押出機で混糠してガラス繊維含有べレットと
した。 このべレットを原料とし、物性測定用試験片を作成し、
諸性質を測定した。また射出成形法によって成形品の離
型状況を観察した。o使用した射出成形機:各樹奪J−
3$(各機製作所製)o使用した金型の形状:厚さ3肋
、幅50仇駁、長さ80比舷、深さ70仇舷の箱を成形
できるもので、成形品を抜きとるためのテーパーが2.
00,1.50,1.0oになる3種の金型を使用o
射出成形条件:射出圧70k9/地、シリンダー温度2
4000、金型温度60qo上記ガラス繊維舎有べレツ
トは、成形品を抜きとるテーパーが2.00,1.50
,1.00の金型で成形したところ、各々の金型からの
成形品の離型は円滑に行なわれた。 比較例 1 実施例1で用いたと同種のスチレンーアクリロニトリル
共重合体8の重量%と、同例で用いたと同種のガラス繊
維チョップドストランド2の重量95とをタンブラーで
混合し、この混合物を押出機で濠練ち、ガラス繊維舎有
べレットを製造した。 このべレットを原料とし、物性測定用試験片を作成し、
諸性質を測定した結果を第1表に示す。また、実施例1
に記載の場合と同様に、使用する金型を種々変えて箱状
成形品を成形し、成形品の金型からは離型状況を観察し
た。この場合には、成形品を抜きとるテーパーが2oの
金型では、成形品の離型は円滑であったが、ナーパーが
1.50以下の金型では、成形品を金型から鱗型するこ
とが驚かしかつた。 第1表 以上より、本発明に係るガラス繊維含有樹脂組成物は、
従来知られているガラス繊維含有樹脂組成物に較べて、
機械的性質がほぼ同等であって、成形の際の成形品の金
型からの離型が極めて優れていることが判る。 実施例2〜4、比較例2 実施例1で用いたと同じスチレンーアクリロニトリル共
重合体と、同例で用いたと同じABS樹脂とを、ABS
樹脂に由来するゴム質重合体の量や1.の重量%、2.
5重量%、10重量%及び0.5重量%(比較例2)と
なるように両者を配合し、これにガラス繊維チョップド
ストランドを配合し、ガラス繊維含有量が2の重量%で
ある組成物を準備した。 この組成物を、押出機で鷹練してべレット化*した。こ
のべレットを原料とし、実施例1に記載の場合と同様に
、使用する金型を種々変えて箱状成形品を製造し、成形
品の金型からの雛型の状況を観察した。 その結果を、第2表に示す。比較例 3 比較例1において用いた樹脂組成物に、雛型剤としてア
クラワックス(Acrawax,GIycoChemi
calslm.の製品の商品名)3重量%を配合し、同
例と同様にガラス繊維含有べレットを作成した。 このべレットを原料として、箱状成形品を製造し、成形
品の金型からの雛型の状況を観察した。その結果を、第
2表に示す。第 2 表米 註* 火において′、印は、成形品の金地からの鰍モ型
が良好なことを意味し、×印は劉言胤か卵かしいことを
意味する。 第2表より、ガラス繊維含有樹脂組成物に、グラフト共
重合体をブレンドし、1.0重量%以上のゴム質重合体
を含有させると、成形品の雛型性が改良されることが明
らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (イ) 芳香族ビニル化合物65〜80重量%とシ
アン化ビニル化合物35〜20重量%とよりなる共重合
体と、(ロ) ゴム質重合体15〜50重量部に、芳香
族ビニル化合物65〜80重量%とシアン化ビニル化合
物35〜20重量%とよりなる単量体混合物85〜50
重量%を加え、重合させて得られたグラフト共重合体と
を、グラフト共重合体に由来するゴム質重合体が(イ)
と(ロ)の合計量に対し15重量%を超えないように配
合し、(ハ),(イ),と(ロ)の合計量60〜95重
量部に、ガラス繊維40〜5重量部((イ),(ロ)及
び(ハ)の合計量は100重量部とする)とよりなるこ
とを特徴とする離型性の優れたガラス繊維含有樹脂組成
物。 2 (イ) 芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合
物とよりなる共重合体の、ジメチルホルムアミド0.1
重量%溶液、25℃の温度で測定した比粘度が0.04
〜0.15の範囲にあることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の樹脂組成物。 3 ガラス繊維がチヨツプドストランドであり、その表
面が芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル化合物との共
重合体で被覆されてなることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52132845A JPS6024134B2 (ja) | 1977-11-05 | 1977-11-05 | 離型性の優れたガラス繊維含有樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52132845A JPS6024134B2 (ja) | 1977-11-05 | 1977-11-05 | 離型性の優れたガラス繊維含有樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5465756A JPS5465756A (en) | 1979-05-26 |
JPS6024134B2 true JPS6024134B2 (ja) | 1985-06-11 |
Family
ID=15090852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52132845A Expired JPS6024134B2 (ja) | 1977-11-05 | 1977-11-05 | 離型性の優れたガラス繊維含有樹脂組成物 |
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Citations (4)
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-
1977
- 1977-11-05 JP JP52132845A patent/JPS6024134B2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
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