JPH0593120A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0593120A
JPH0593120A JP25538891A JP25538891A JPH0593120A JP H0593120 A JPH0593120 A JP H0593120A JP 25538891 A JP25538891 A JP 25538891A JP 25538891 A JP25538891 A JP 25538891A JP H0593120 A JPH0593120 A JP H0593120A
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styrene
rubber
compound
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JP25538891A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Maeda
宏之 前田
Mitsunobu Machida
光信 町田
Teruo Nakamura
輝雄 中村
Tsutomu Aoyama
力 青山
Junichiro Washiyama
潤一郎 鷲山
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形性、耐衝撃性が良好で、かつ耐熱性およ
び難燃性に優れた樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)(1)スチレン系化合物とイミド系化
合物との共重合体と(2)ゴム補強された(1)の共重
合体から選ばれた耐熱性樹脂、(B)ゴム成分にスチレ
ンとMMAをグラフトした共重合体またはAS樹脂、M
S樹脂から選ばれた熱可塑性樹脂からなる高分子物質の
合計量100(重量部、以下同じ)に対し、(C)酸化
アンチモン0.5〜10、(D)臭素含有エポキシ系化
合物と(E)両末端を2,4,6−トリブロモフェノー
ルと反応させた臭素含有エポキシ系化合物と両末端にカ
ルボキシル基を有するアクリロニトリル−ブタジエン共
重合体との合計量5.0〜40、(F)シリコーンオイ
ル0.1〜3.0を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に電子機器や電気機
器等の部品材料として必要な耐熱性、耐衝撃性、難燃性
や成形性にすぐれた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、テレビジョンセット、CRT、各
種コンピューター、ファクシミリ、ワードプロセッサー
等の電子機器及び電気機器の筐体として難燃性があるア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合樹脂
(ABS樹脂)等のスチレン系樹脂が一般的に使用され
ている。しかし、これらの樹脂の耐熱温度(ASTM
D648に従って測定、荷重18.5kg)は、通常70
〜90℃であり、用途によっては耐熱性の点から制限さ
れることも多い。
【0003】これを改良する方法として、スチレン−マ
レイミド系重合体にデカジブロモジフェニルエーテル等
のハロゲン系難燃剤を添加する方法(特開昭52−82
950号公報)、スチレン系化合物及びマレイミド系化
合物等の単量体とともに臭素化フェニルマレイミド系化
合物(特開昭61−157511号公報)、及び臭素化
(メタ)アクリレート系化合物(特開昭52−8299
0号公報)等のハロゲン含有単量体と共重合する方法が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スチレ
ン−マレイミド系重合体にデカジブロモジフェニルエー
テル等のハロゲン系難燃剤を添加させた組成物は、ドリ
ッピングを起こし易く、しかも難燃性について問題があ
る。また、スチレン系化合物及びマレイミド系化合物の
単量体とともに臭素化フェニルマレイミド系化合物、臭
素化(メタ)アクリレート系化合物等のハロゲン含有単
量体とを共重合させることによって得られる多元共重合
体は、十分な難燃性を付与するためには高価なハロゲン
含有単量体を多量に使用せねばならず、実用上問題があ
る。以上の状況に鑑み、本発明はこれらの欠点(問題
点)がなく、すなわち耐熱性、耐衝撃性がすぐれかつ難
燃性及び成形性が良好で、かつ比較的安価な樹脂組成物
を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば,これら
の課題は、 (A)(1)少なくともスチレン系化合物とα,β−不
飽和ジカルボン酸のイミド系化合物との共重合体及び
(2)ゴム補強材によって補強されたスチレン系化合物
とα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド系化合物との共
重合体からなる群から選ばれた少なくとも一種の耐熱性
樹脂、 (B)ブタジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム
又はアクリル酸エステル系ゴムにスチレンとメチルメタ
クリレートをグラフト共重合させることによって得られ
る耐衝撃性樹脂及びスチレンとアクリロニトリル又はス
チレンとメチルメタアクリレートとの共重合樹脂からな
る群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑性樹脂、 (C)酸化アンチモン、 (D)平均分子量が6,000〜20,000でかつ臭
素含有量が10〜56重量%である臭素含有エポキシ系
化合物、 (E)両末端のエポキシ基と2,4,6−トリブロモフ
ェノールを反応させた、平均分子量が1,200〜1
0,000であり、かつ臭素含有量が10〜56重量%
である臭素含有エポキシ系化合物と両末端にカルボキシ
ル基を有する平均分子量が1,000〜10,000で
あるアクリロニトリル−ブタジエン共重合体との反応生
成物ならびに (F)シリコーンオイル からなり、前記耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂の合計量中
に占める耐熱性樹脂の共重合成分であるスチレン系化合
物及びイミド系化合物の割合はそれぞれ合計量として1
0〜50重量%であり、スチレン系化合物とイミド系化
合物との合計量中に占めるイミド系化合物の割合は5〜
50重量%であり、耐熱性樹脂の製造に使われるゴム補
強材ならびに耐衝撃性樹脂の製造に用いられるブタジエ
ン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム及びアクリル酸
エステル系ゴムの割合はこれらの合計量として5〜35
重量%であり、耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂の合計量1
00重量部に対し、酸化アンチモンは0.5〜10重量
部であり、臭素含有エポキシ系化合物と反応生成物との
合計量が5.0〜40重量部であり、かつシリコーンオ
イルが0.1〜3.0重量部である樹脂組成物によって
解決することができる。以下、本発明を具体的に説明す
る。
【0006】(A)耐熱性樹脂 本発明において使用される耐熱性樹脂は下記のうちから
選ばれる。 (1)少なくともスチレン系化合物とα,β−不飽和ジ
カルボン酸のイミド系化合物との共重合体(以下「耐熱
性樹脂(1)」という) (2)ゴム補強材によって補強された少なくともスチレ
ン系化合物とα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド系化
合物との共重合体(以下「耐熱性樹脂(2)」という) 以上の耐熱性樹脂(1)の場合でも、耐熱性樹脂(2)
の場合でも、共重合成分であるスチレン系化合物として
はスチレン又はその誘導体であり、誘導体としてはα−
メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン及びクロルスチレンが上げら
れる。また、α,β−不飽和ジカルボン酸のイミド系化
合物としては、その一般式が(I)式で示されるものが
あげられる。
【化1】 (I)式において、R1 、R2 、R3 は同一でも異種で
もよく、水素原子と炭素数が多くとも12個の炭化水素
基である。該イミド系化合物の代表例としては、マレイ
ミド、N−フェニルマレイミド、N−メチルフェニルマ
レイミド、N−エチルフェニルマレイミド、N−ラウリ
ルマレイミド等があげられる。
【0007】更に、耐熱性樹脂(2)を製造するにあた
り補強材として用いられるゴム補強材としては、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴム(スチレンの共重合割合は通
常40重量%以下)、ブタジエン単独重合ゴム、前記ス
チレン−ブタジエン共重合ゴムを水素化させることによ
って得られる水素化スチレン−ブタジエン共重合ゴムお
よびエチレンとプロピレンとの共重合ゴムがあげられ
る。耐熱性樹脂(2)はゴムの補強材にスチレン化合物
と前記イミド系化合物とをグラフト重合させることによ
って得られるものであり、耐熱性樹脂(2)100重量
部に当たりゴム補強材の使用割合は3〜20重量部(好
ましくは、5〜15重量部)である。耐熱性樹脂(1)
の場合でも、耐熱性樹脂(2)の場合でも、いずれも一
般に行われている水性懸濁重合法、乳化重合法、溶液重
合法及び塊状重合法のいずれかの方法によって製造する
ことができ、これらの耐熱性樹脂の製造方法については
よく知られているものである。
【0008】また、いずれの耐熱性樹脂の場合でも、共
重合成分であるスチレン系化合物とα,β−不飽和ジカ
ルボン酸のイミド系化合物との合計量中に占めるイミド
系化合物の共重合割合は5〜50重量%であり、10〜
50重量%が望ましく、とりわけ10〜45重量%が好
適である。スチレン系化合物とイミド系化合物との合計
量中に占めるイミド系化合物の共重合割合が5重量%未
満では、耐熱性が不足する。一方、50重量%を超える
と成形性が著しく低下する。
【0009】また、いずれの耐熱性樹脂の場合でも、共
重合成分としてスチレン系化合物とイミド系化合物とか
らなるものでもよいが、更にアクリロニトリル及びメタ
クリロニトリルのごとき不飽和ニトリル系単量体又はメ
チルメタクリレートを共重合成分(共重合割合、通常多
くとも30重量%)として共重合させたものでもよい。
更に、耐熱性樹脂(2)としてゴム補強材を比較的多量
に使用してグラフト共重合させて得られるグラフト共重
合体をマスターバッチとして耐熱性樹脂(1)等を配合
させて使用してもよい。以上の耐熱性樹脂(1)の場合
でも、耐熱性樹脂(2)の場合でも、スチレン系化合物
及びイミド系化合物ならびに耐熱性樹脂(2)を製造す
るさいに使用されるゴム補強材は、いずれも一種のみで
もよく、二種以上を併用してもよい。
【0010】(B)熱可塑性樹脂 本発明において用いられる熱可塑性樹脂はブタジエン系
ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム及びアクリル酸エス
テル系ゴムからなる群から選ばれたゴムにスチレンとア
クリロニトリル又はスチレンとメチルメタクリレートを
グラフト共重合させることによって得られる耐衝撃性樹
脂ならびに「スチレンとアクリロニトリル又はスチレン
とメチルメタクリレートとの共重合樹脂」(以下「スチ
レン系共重合樹脂」と云う)からなる群から選ばれる。
【0011】(1)耐衝撃性樹脂 本発明における耐衝撃性樹脂の製造に使用されるゴム
は、ブタジエン単独共重合ゴム及びブタジエンと少量
(通常40重量%以下)のスチレン又はアクリロニトリ
ルとのランダム又はブロック共重合ゴムなどのブタジエ
ン系ゴム、エチレンとプロピレンとの共重合ゴムならび
にエチレン及びプロピレンと少量(一般には、10重量
%以下)の二個の二重結合を末端に含有する直鎖もしく
は分岐鎖のジオレフィン(例えば、1,4−ペンタジエ
ン)または二重結合を一個だけ末端に含む直鎖もしくは
分岐鎖のジオレフィン(例えば、1,4−ヘキサジエ
ン)及びビシクロ〔2,2,1〕−ヘプテン−2または
その誘導体との多元共重合ゴムなどのエチレン−プロピ
レン系ゴムならびにアクリル酸エステル(例えば、アク
リル酸ブチル)またはこのエステルと少量(一般には、
10重量%以下)の他の単量体(例えば、アクリロニト
リル)とを重合させることによって得られるアクリル酸
エステル系ゴムである。
【0012】本発明の耐衝撃性樹脂を製造するにあた
り、これらのゴム状物のうち、ゴム状物の種類によって
異なるが、それらのムーニー粘度が20〜140のもの
が望ましく、とりわけ30〜120のものが好適であ
る。それらの製造方法、特性及び用途については広く知
られているものである〔例えば、神原周著、”合成ゴム
ハンドブック”(昭和42年、朝倉書店発行)〕。本発
明の耐衝撃性樹脂を製造するにあたり、グラフト重合の
方法は、塊状重合法、溶液重合法、乳化重合法及び水性
懸濁重合法ならびにこれらのグラフト重合方法を結合さ
せる方法(例えば、塊状重合した後、水性懸濁重合する
方法)がある。一般に100重量部の耐衝撃性樹脂を製
造するために使用されるゴム状物の使用量は3〜40重
量部であり、5〜35重量部が好ましく、特に5〜30
重量部が好適である(比較的に多量のゴム状物を使用し
てゴム状物を多く含有するグラフト重合物を製造し、こ
のグラフト重合物に前記のスチレン、アクリロニトリ
ル、メチルメタクリレートの単独重合樹脂又は共重合樹
脂を混合させてもよいが、この場合のゴム状物の使用量
は該混合物として計算する)。また、ゴム状物に結合し
ているグラフト鎖の分子量は、通常1,000〜30
0,000であり、とりわけ2,000〜200,00
0が望ましい。概して,グラフト鎖はゴム状物に完全に
結合することはまれであり、グラフト鎖とゴム状物に結
合しない残りのモノマー(スチレン、アクリロニトリ
ル、メチルメタクリレート)の単独重合体又は共重合体
とが存在する。これらの単独重合体及び共重合体は分離
しないでそのまま使用される。
【0013】以上のように製造された耐衝撃性樹脂の代
表例としては、ブタジエン単独重合ゴム、スチレンとブ
タジエンのブロックもしくはランダム共重合ゴム(SB
R)またはアクリロニトリルとブタジエン共重合ゴム
(NBR)に、スチレンとアクリロニトリルとをグラフ
ト共重合させることによって得られるアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン三元共重合樹脂(ABS樹
脂)、ブタジエン単独重合ゴムまたはSBRにスチレン
とメチルメタクリレートとをグラフト共重合することに
よって得られるメチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレン三元共重合樹脂(MBS樹脂)、アクリル酸エス
テル系ゴムにアクリロニトリルとスチレンとをグラフト
共重合することによって得られるアクリロニトリル−ア
クリル酸エステル−スチレン三元共重合樹脂(AAS樹
脂)およびエチレン−プロピレン系ゴムにアクリロニト
リルとスチレンとをグラフト共重合することによって得
られるグラフト共重合樹脂(AES樹脂)があげられ
る。
【0014】さらに、前記の耐衝撃性樹脂の製造におい
て比較的多量(一般には、40〜70重量%)のゴムに
スチレンとアクリロニトリルまたはスチレンとメチルメ
タクリレートを耐衝撃性樹脂の製造と同様にグラフト共
重合させることによって得られる高ゴム濃度の耐衝撃性
樹脂(たとえば、高ゴム濃度のアクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン三元共重合樹脂)と前記の耐熱性樹
脂、後記のスチレン系共重合樹脂とを使用し、後記の組
成割合の範囲になる様に調節してもよい。これらの耐衝
撃性樹脂は工業的に製造され、多方面にわたって利用さ
れているものである。しかも製造方法はよく知られてい
るものである。
【0015】(2)スチレン系共重合樹脂 さらに、熱可塑性樹脂として使われるスチレン系共重合
樹脂はスチレンとアクリロニトリルとの共重合樹脂(A
S樹脂)およびスチレンとメチルメタクリレートとの共
重合樹脂(MS樹脂)である。これらのスチレン系共重
合樹脂中のスチレンの共重合割合は一般には40〜85
重量%(好ましくは、50〜80重量%)である。この
スチレン系共重合樹脂は前記のグラフト重合と同様な重
合方法によって工業的に生産され、多方面にわたって利
用されているものである。
【0016】(C)酸化アンチモン さらに、本発明において使用される酸化アンチモンは一
般の臭素含有化合物の難燃化助剤として広く用いられて
いるものである。三酸化アンチモン、五酸化アンチモン
などの酸化アンチモンが代表例としてあげられる。該酸
化アンチモンの平均粒径は1〜150μm である。
【0017】(D)臭素含有エポキシ系化合物 本発明において使われる臭素含有エポキシ系化合物の臭
素含有量は5.0〜56重量%であり、6.0〜52重
量%のものが望ましく、とりわけ10〜52重量%のも
のが好適である。臭素含有量が5.0重量%未満の臭素
含有エポキシ系化合物を用いるならば、得られる組成物
の難燃性がよくない。また、この化合物の平均分子量は
6,000〜20,000であり、特に7,000〜1
8,000のものが好ましい。平均分子量が6,000
未満では得られる組成物の耐衝撃性があまりよくない。
一方、20,000を超えると成形性が悪くなる。該臭
素含有エポキシ系化合物の一般式は下式〔(II)式〕で
示されるものがあげられる。
【化2】 (II)式において、R4 及びR5 は同一でも異種でもよ
く、水素原子又はメチル基を示し、mは1〜48の整数
であり、かつiは1〜4である。
【0018】(E)反応生成物 本発明において使用される反応生成物は、平均分子量が
1,200〜10,000であり、かつ両末端のエポキ
シ基と2,4,6−トリブロモフェノールを反応させ
た、臭素含有量が10〜56重量%である臭素含有エポ
キシ系化合物(以下「変性臭素含有エポキシ系化合物」
という)と両末端にカルボキシル基を有する平均分子量
が1,000〜10,000であるアクリロニトリル−
ブタジエン共重合体(以下「ブタジエン共重合体」とい
う)とを反応することによって得られる。前記変性臭素
含有エポキシ系化合物の臭素含有量は10〜56重量%
であり、15〜56重量%のものが望ましく、とりわけ
20〜56重量%のものが好適である。臭素含有量が1
0重量%未満では、得られる組成物の難燃性が良くな
い。また、変性臭素含有エポキシ系化合物の平均分子量
は1,000〜10,000であり、1,000〜9,
000のものが好ましく、特に1,200〜7,000
のものが好適である。分子量が1,000未満では耐熱
性がよくない。一方、10,000を超えると、成形性
がよくなく、成形品の表面光沢が低下し好ましくない。
変性臭素含有エポキシ系化合物は下式〔(III)式〕で示
されるものがあげられる。
【化3】 (III)式において、R6 及びR7 は同一でも異種でもよ
く、水素原子又はメチル基を示し、nは1〜22の整数
であり、かつjは1〜4である。
【0019】また、本発明で使用されるブタジエン共重
合体の分子量は1,000〜10,000であり、1,
500〜8,000のものが望ましく、とりわけ2,0
00〜7,000のものが好適である。分子量が1,0
00未満では、得られる組成物の耐衝撃性の点で問題が
ある。一方、10,000を超えると前記変性臭素含有
エポキシ系化合物との相溶性の点において問題がある。
更に、ブタジエン共重合体中のアクリロニトリルの共重
合割合は多くとも40重量%であり、アクリロニトリル
の共重合割合が40重量%を超えると粘度が著しく増大
し取扱いが困難となる。前記変性臭素含有エポキシ系化
合物とブタジエン共重合体とを反応させることによって
本発明の反応生成物を得ることができる。反応生成物を
得る方法としては、酸系の触媒を用いて溶媒の存在下あ
るいは不存在下において加熱する方法がある。本発明の
反応生成物を得るには、いずれの方法も適用することが
できる。変性臭素含有エポキシ系化合物100重量部に
対して、ブタジエン共重合体の反応割合は一般には5.
0〜100重量部であり、特に5.0〜90重量部が好
ましい。ブタジエン共重合体の反応割合が5.0重量部
未満では、耐衝撃性の改良効果が充分ではない。一方、
100重量部を超えると耐熱性の点で問題がある。
【0020】(E)シリコーンオイル 本発明において用いられるシリコーンオイルの粘度は2
5℃の温度において,一般には10〜100,000c
p(センチポアズ)であり、50〜50,000cpの
ものが望ましく、とりわけ50〜20,000cpのも
のが好適である。25℃の温度における粘度が10cp
未満では混練中に揮散のおそれがある。一方、10,0
00cpを超えると、相溶性がよくない。また、シリコ
ーンオイルは更に高温に加熱されると、前記耐熱性樹脂
や熱可塑性樹脂中の炭素と反応し、Si−C結合が生成
して無機化し、ドリッピングが防止される。このように
シリコーンオイルは難燃性、特にドリッピングを防止す
るために多大なる効果を示すものである。とりわけ、前
記臭素含有エポキシ化合物と反応生成物との併用効果が
著しい。
【0021】(F)組成割合 前記耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂からなる高分子物質の
合計量中に占める耐熱性樹脂の共重合成分であるスチレ
ン系化合物及びイミド系化合物の割合はそれぞれ合計量
として10〜50重量%であり、10〜45重量%が好
ましく、特に12〜45重量%が好適である。高分子物
質中に占めるスチレン系化合物およびイミド系化合物の
割合がそれぞれ合計量として10重量%未満では、得ら
れる組成物の耐熱性が乏しい。一方、50重量%を超え
ると、得られる組成物の加工性がよくない。また、高分
子物質中に占める「耐熱性樹脂(2)の製造に使用され
るゴム補強材及び耐衝撃性樹脂の製造に用いられるブタ
ジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム及びアクリ
ル酸エステル系ゴム」(以下「ゴム成分」と云う)の割
合はこれらの合計量として5〜35重量%であり、5〜
30重量%が望ましく、とりわけ5〜25重量%が好適
である。高分子物質中に占めるゴム成分の割合が合計量
として5重量%未満では、得られる組成物の成形性がよ
くないのみならず、耐熱性の点についてもよくない。一
方、35重量%を超えると、難燃性が低下し好ましくな
い。
【0022】また、100重量部の高分子物質に対する
酸化アンチモンの組成割合は0.5〜10重量部であ
り、とりわけ1.0〜8.0重量部が好ましい。酸化ア
ンチモンの割合が0.5重量部未満では、難燃性を相乗
的に向上させる効果がない。一方、10重量部を超える
と、得られる組成物の機械的強度が低下する。更に、1
00重量部の高分子物質に対する臭素含有エポキシ系化
合物と反応生成物の合計量の組成割合は5.0〜40重
量部であり、特に5.0〜35重量部が望ましい。10
0重量部の高分子物質に対する臭素含有エポキシ系化合
物と反応生成物の合計量の組成割合が5.0重量部未満
では、充分な難燃性を発揮する組成物が得られない。一
方、40重量部を超えると、コストが上昇するばかりで
なく、得られる組成物の耐衝撃性がよくない。また、1
重量部の酸化アンチモンに対する臭素含有エポキシ系化
合物と反応生成物の合計量の割合は1〜5重量部が望ま
しい。
【0023】更に、100重量部の高分子物質に対する
シリコーンオイルの組成割合は0.1〜3.0重量部で
あり、とりわけ0.1〜2.5重量部が望ましい。シリ
コーンオイルの組成割合が0.1重量部未満では、組成
物がドリッピング防止効果を充分に発現することができ
ない。一方、3.0重量部を超えると、組成物を製造す
るさいにスリップを起こすのみならず、得られる組成物
の耐熱性がよくない。
【0024】(G)組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するにあたり、高分子物質である
耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂ならびに酸化アンチモン、
臭素含有エポキシ系化合物、反応生成物及びシリコーン
オイルとを均一に配合させることによって目的を達成す
ることができるけれども、前記高分子物質の分野におい
て広く利用されている熱、酸素及び光に対する安定剤、
充填剤、着色剤、滑剤、可塑剤ならびに帯電防止剤のご
とき添加剤を組成物の使用目的に応じて本発明の組成物
の特性を本質的にそこなわない範囲で添加してもよい。
【0025】組成物を製造するにあたり、全組成成分を
同時に混合してもよく、組成成分のうち一部をあらかじ
め混合させ、得られる混合物と残余の組成成分とを混合
させてもよい。混合方法としては、合成樹脂の分野にお
いて一般に行われているヘンシェルミキサーのごとき混
合機を使ってドライブレンドさせる方法ならびにオープ
ンロール、押出混合機、ニーダー及びバンバリーのごと
き混合機を用いて溶融しながら混合させる方法があげら
れる。これらの混合方法のうち、より一層均一な組成物
を得るにはこれらの混合方法を二種以上併用させればよ
い(例えば、あらかじめドライブレンドさせた後、その
混合物を溶融混合させる。)なかでも、ドライブレンド
を併用する場合でも溶融混練させる方法を一種又は二種
以上を併用する場合でも、後記の成形方法によって成形
物を製造するにあたり、ペレタイザーを使用してペレッ
トに製造して用いることが好ましい。以上の混合方法の
うち、溶融混練する場合でも、後記の成形方法によって
成形する場合でも、使われる高分子物質が溶融する温度
で実施しなければならない。しかし、高い温度で実施す
るならば、高分子物質の熱分解や劣化を起こしたり、反
応生成物が分解を起こしたりする恐れがあるために28
0℃以下において実施する必要がある。本発明の組成物
は合成樹脂の分野において一般に実施されている射出成
形法、押出成形法、圧縮成形法及び中空成形法のごとき
成形方法を適用して所望の形状物に成形させてもよい。
また、押出成形機を用いてシート状に成形させた後、こ
のシートを真空成形法、圧縮成形法等の二次加工方法に
よって所望の形状物に成形してもよい。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳しく説明す
る。なお、実施例及び比較例において、メルトフローイ
ンデックス(以下「MI」と云う)はJISK7210
に従い、温度が250℃及び荷重が5kgで測定した。
耐熱温度はASTM D648に従い、荷重18.5k
gで測定した。また、引張降伏強度はASTM D63
8に準じてASTM 1号ダンベルを用い、歪速度が5
mm/分にて測定した。更に、アイゾッド衝撃強度はA
STM D256に準じ、23℃の温度においてノッチ
付きで測定した。また、耐熱性試験は250℃のプレス
機に60分間静置させたサンプルの状態の変化を観察し
た。また、実施例及び比較例において使用した耐熱性樹
脂、熱可塑性樹脂、耐衝撃性樹脂、スチレン系共重合樹
脂、酸化アンチモン、臭素含有エポキシ系化合物、反応
生成物及びシリコーンオイルの製造方法、種類、物性等
を下記に示す。
【0027】〔(A)耐熱性樹脂〕耐熱性樹脂として、
下記のようにして製造したものを使用した。10リット
ルのオートクレーブに6,000gの水、2,400g
のスチレン(ST)、800gのアクリロニトリル(A
N)及び800gのN−フェニルマレイミド(N−PM
I)を仕込み、更に開始剤として8gのラウリルパーオ
キサイド及び9.6gの第三級−ブチルパーオキシラウ
レート、8gの第三級−ドデシルメルカプタン(連鎖移
動剤)ならびに懸濁安定剤として20gの第三リン酸カ
ルシウム及び0.3gのドデシルベンゼンスルフォン酸
ソーダを加えて80℃の温度において撹拌しながら2時
間重合を行った。ついで、重合系を120℃に昇温さ
せ、この温度において3時間重合を行った後、重合系を
室温まで放冷させた。その結果、約3,500gの淡黄
色の粉末が得られた。得られた。得られた粉末を赤外吸
収スペクトル分析法(溶液法)で求めたところ、重量比
でST:AN:N−PMI=60:20:20である三
元共重合体(以下「耐熱性樹脂(A)」と云う)であっ
た。この耐熱性樹脂の固有粘度(クロロホルム中、30
℃、0.05g/50ml)〔η〕は0.950であ
り、耐熱温度(ASTM D648に従い、18.5k
gの荷重で測定、以下同様)は118℃であった。
【0028】2,400gのスチレン(ST)、800
gのアクリロニトリル(AN)およびN−フェニルマレ
イミド(N−PMI)のモノマー混合液にムーニー粘度
(ML1+4 、100℃)が35であるブタジエン単独重
合ゴム280gを仕込み、このゴムをモノマー混合液に
完全に溶解させた。重合系を110℃に昇温させ、2.
5時間塊状重合を行なった。得られたプレポリマーを含
有するモノマー混合液を前記と同じ量の開始剤、連鎖移
動剤および懸濁安定剤を含む6,000gの水に加え、
80℃の温度において2時間水性懸濁重合を行なった。
重合系を直に120℃に昇温させ、この温度において3
時間水性懸濁重合を行なった後、重合系を室温まで放冷
させた。その結果、約3,300gの黄色の粉末が得ら
れた。得られた粉末を耐熱性樹脂(A)と同様に分析し
たところ、ブタジエン単独重合ゴムにモノマーの構成単
位が耐熱性樹脂(A)と同一であるグラフト重合体(以
下「耐熱性樹脂(B)」と云う)であることがわかっ
た。この耐熱性樹脂(B)の固有粘度〔η〕は0.85
0であり、耐熱温度は108℃であった。
【0029】〔(B)熱可塑性樹脂〕熱可塑性樹脂のう
ち耐衝撃性樹脂として、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン三元共重合樹脂(以下「ABS」と云う)、
メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン三元共重
合樹脂(以下「MBS」と云う)、アクリロニトリル−
アクリル酸エステル系ゴム−スチレン系三元共重合樹脂
(以下「AAS」と云う)、アクリロニトリル−オレフ
ィン系ゴム−スチレン三元共重合樹脂(以下「AES」
と云う)はそれぞれ特開昭58−134144号公報明
細書の実施例及び比較例において使用したABS樹脂、
MBS樹脂、AAS樹脂及びAES樹脂と同様に製造し
て使った。また、スチレン系共重合樹脂として、アクリ
ロニトリルの共重合割合が23重量%であるアクリロニ
トリル−スチレン共重合体(平均重合度約750、以下
「AS」と云う)及びメチルメタクリレートの共重合割
合が25重量%であるメチルメタクリレート−スチレン
共重合体(平均重合度約800、以下「MS」と云う)
を用いた。
【0030】〔(C)酸化アンチモン〕酸化アンチモン
として、三酸化アンチモン(以下「Sb2O3」と云
う)を使った。
【0031】〔(D)臭素含有エポキシ系化合物〕前記
(II)式で示される臭素含有エポキシ系化合物として臭
素含有量が52%で平均分子量が18,000(以下
「臭素物(A)」と云う)である臭素含有エポキシ系化
合物を使った。また、比較例として平均分子量が5,0
00(以下「臭素物(B)」と云う)である臭素含有エ
ポキシ化合物を使った。
【0032】〔(E)反応生成物〕反応生成物として臭
素含有量が52重量%であり、かつ平均分子量が5,0
00である前記(III)式で示される変性臭素含有エポキ
シ系化合物を1,000gとアクリロニトリルの共重合
割合が17重量%で分子量が3,500である両末端に
カルボキシル基を有するアクリロニトリル−ブタジエン
共重合体200gを2,000gのセロソルブアセテー
トに溶解し、均一になるまで撹拌した。その後反応系に
0.5gのp−トルエンスルホン酸を加え、反応系を1
50℃に昇温し、撹拌しながら4時間反応を行った。得
られた溶液から溶媒を蒸発により除き真空乾燥を行ない
1,150gの淡茶色の粉末(以下「反応物(A)」と
云う)を得た。また、臭素含有量が52重量%であり、
かつ平均分子量が18,000である前記(III)式で示
される変性臭素含有エポキシ系化合物を用いて上記と同
様の操作を行ない、1,180gの淡茶色の粉末(以下
「反応物(B)」と云う)を得た。
【0033】〔(F)シリコーンオイル〕シリコーンオ
イルとして、粘度(25℃において測定、以下同様)が
5,000cpであるポリジメチルシリコーンオイル
(以下「Si(1)」と云う)、粘度が1、000cp
であるポリメチルハイドロジエンシリコーンオイル(以
下「Si(2)」と云う)及び粘度が600cpである
アミノシリコーンオイル(以下「Si(3)」と云う)
を用いた。
【0034】実施例1〜10、比較例1〜9 表1に耐熱性樹脂、熱可塑性性樹脂、臭素含有エポキシ
化合物、反応生成物及びシリコーンオイルの種類ならび
に配合量が示されている各組成成分ならびにそれぞれの
配合量が表1に示されているSb23 (酸化アンチモ
ン)ならびに0.2重量部の2,6−ジ−第三級−ブチ
ル−p−クレゾール(安定剤として)をそれぞれヘンシ
ェルミキサーを使用して5分間ドライブレンドを行っ
た。得られた各混合物をシリンダー1では200℃、シ
リンダー2では220℃、シリンダー3では240℃、
アダプターでは240℃及びダイスでは230℃に設定
されたベントタイプの二軸押出機(径30mm)を使っ
て混練させながらペレット(組成物)を製造した。得ら
れた各組成物についてMI、耐熱温度、引張降伏強度お
よびアイゾット衝撃強度(ノッチ付)ならびに難燃性
(試験片の厚さ1.6mm)及び耐熱性試験について評
価した。これらの結果を表2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】以上の実施例及び比較例の結果から、本発
明よって得られる樹脂組成物は難燃性、耐衝撃性がすぐ
れているばかりではなく、耐熱性も良好であることが明
白である。
【0038】
【発明の効果】本発明によって得られる樹脂組成物は、
難燃性、耐衝撃性及び耐熱性がすぐれているのみなら
ず、下記のごとき効果(特徴)を発揮する組成物であ
る。 (1)成形性が良い(流動性) (2)成形物の光沢が良い。 (3)耐候性がすぐれ、変色が少ない。 本発明によって得られる樹脂組成物は上記のごときすぐ
れた特徴を有していることによって下記のごとく多方面
に使用することができる。 (1)テレビジョン受像機のハウジング (2)ファクシミリ、ワードプロセッサー、マイクロコ
ンピューター、プリンター等のハウジング (3)各種火災報知器の部品 (4)家電機器のハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51/00 LKQ 7142−4J 51/04 LKY 7142−4J 51/06 LLJ 7142−4J 63/00 NHR 8416−4J NJN 8416−4J 81/00 7167−4J 83/04 LRR 8319−4J //(C08L 25/08 63:00 51:00 81:00) (72)発明者 青山 力 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 鷲山 潤一郎 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(1)少なくともスチレン系化合
    物とα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド系化合物との
    共重合体及び(2)ゴム補強材によって補強されたスチ
    レン系化合物とα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド系
    化合物との共重合体からなる群から選ばれた少なくとも
    一種の耐熱性樹脂、 (B)ブタジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム
    又はアクリル酸エステル系ゴムにスチレンとメチルメタ
    クリレートをグラフト共重合させることによって得られ
    る耐衝撃性樹脂及びスチレンとアクリロニトリル又はス
    チレンとメチルメタアクリレートとの共重合樹脂からな
    る群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑性樹脂、 (C)酸化アンチモン、 (D)平均分子量が6,000〜20,000でかつ臭
    素含有量が10〜56重量%である臭素含有エポキシ系
    化合物、 (E)両末端のエポキシ基と2,4,6−トリブロモフ
    ェノールを反応させた、平均分子量が1,200〜1
    0,000であり、かつ臭素含有量が10〜56重量%
    である臭素含有エポキシ系化合物と両末端にカルボキシ
    ル基を有する平均分子量が1,000〜10,000で
    あるアクリロニトリル−ブタジエン共重合体との反応生
    成物ならびに (F)シリコーンオイル からなり、前記耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂の合計量中
    に占める耐熱性樹脂の共重合成分であるスチレン系化合
    物及びイミド系化合物の割合はそれぞれ合計量として1
    0〜50重量%であり、スチレン系化合物とイミド系化
    合物との合計量中に占めるイミド系化合物の割合は5〜
    50重量%であり、耐熱性樹脂の製造に使われるゴム補
    強材ならびに耐衝撃性樹脂の製造に用いられるブタジエ
    ン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム及びアクリル酸
    エステル系ゴムの割合はこれらの合計量として5〜35
    重量%であり、耐熱性樹脂及び熱可塑性樹脂の合計量1
    00重量部に対し、酸化アンチモンは0.5〜10重量
    部であり、臭素含有エポキシ系化合物と反応生成物との
    合計量が5.0〜40重量部であり、かつシリコーンオ
    イルが0.1〜3.0重量部である樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5837799A (en) * 1995-08-25 1998-11-17 Tohto Kasei Co., Inc. Fire-retardant compound, a process for producing said fire-retardant compound and a fire-retarded thermoplastic resin composition including said fire-retardant compound
KR100379882B1 (ko) * 2000-12-28 2003-04-11 제일모직주식회사 난연성 아크릴로니트릴-부타디엔-스티렌 수지 조성물
US8067497B2 (en) 2003-01-13 2011-11-29 Bromine Compounds Ltd. Flame-retardant for engineering thermoplastic applications

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KR100379882B1 (ko) * 2000-12-28 2003-04-11 제일모직주식회사 난연성 아크릴로니트릴-부타디엔-스티렌 수지 조성물
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