JPH05209045A - 熱可塑性合成高分子用改質剤及びこれを含有する重合体組成物 - Google Patents

熱可塑性合成高分子用改質剤及びこれを含有する重合体組成物

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JPH05209045A
JPH05209045A JP4221592A JP4221592A JPH05209045A JP H05209045 A JPH05209045 A JP H05209045A JP 4221592 A JP4221592 A JP 4221592A JP 4221592 A JP4221592 A JP 4221592A JP H05209045 A JPH05209045 A JP H05209045A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】耐久性を有し、熱可塑性合成高分子本来の物性
を低下させることなく優れた帯電防止性を付与できる、
熱可塑性合成高分子用改質剤及びこれを含有する重合体
組成物。 【構成】熱可塑性合成高分子用改質剤は、特定のホスホ
ニウムスルホイソフタレート単位を60モル%以上含有
するジカルボン酸単位Aと、特定のポリオキシアルキレ
ンジオール単位Bと、特定の2価アルコールより導かれ
るジオール単位Cとで構成され、且つジカルボン酸単位
Aに属するホスホニウムスルホイソフタレート単位/ポ
リオキシアルキレンジオール単位B中に含まれるオキシ
エチレン単位=1/5〜1/35(モル比)の割合で構
成されたポリエーテルポリエステルから成る。また重合
体組成物は、上記の熱可塑性合成高分子用改質剤をスル
ホイソフタレート単位として0.1〜5重量%と、分子
中にスルホン酸基を有しない熱可塑性合成高分子とから
成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性合成高分子用改
質剤及びこれを含有する重合体組成物に関する。熱可塑
性合成高分子は、材料として優れた特性を有するため、
種々の産業分野に広く利用されている。しかし、熱可塑
性合成高分子は一般に非極性的性質が大きいため、帯電
防止性に問題がある。本発明は、熱可塑性合成高分子
に、耐久性を有する、且つ該熱可塑性合成高分子本来の
物性を低下させることのない、優れた帯電防止性を付与
できる改質剤、及びこれを含有する重合体組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性合成高分子に帯電防止性
を付与する手段として、該熱可塑性合成高分子に極性基
を有する化合物を添加する数多くの試みがなされてい
る。これには例えば、1)ポリアルキレンオキサイドを
添加する例(USP3655821)、2)ポリアルキ
レンオキサイドとスルホン酸塩とを添加する例(USP
3560591)、3)ポリアルキレングリコールエー
テル鎖及びポリエステル鎖を有するブロックポリエーテ
ルエステルとスルホン酸塩とを添加する例(USP40
38258)、4)分子中にスルホン酸塩を導入したポ
リエーテルエステルを添加する例(USP400612
3)等がある。
【0003】ところが上記1)の従来例には、所望の効
果を得るためにポリアルキレンオキサイドの添加量を高
める必要があるため、熱可塑性合成高分子本来の物性を
低下させるという欠点がある。また上記2)及び3)の
従来例には、添加したスルホン酸塩が水や溶剤等によっ
て容易に除去されるため、付与した帯電防止性の耐久性
が低いという欠点がある。更に上記4)の従来例には、
熱可塑性合成高分子中にポリエーテルエステルを特殊な
多層構造の形態で存在させなければならないという欠点
がある。そして上記1)〜4)の従来例には、付与した
帯電防止性が低湿度条件下において急激に低下するとい
う欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来例では、もともと所望の帯電防止性を
付与できず、或はまたその耐久性が低かったり、熱可塑
性合成高分子本来の物性を低下させる点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記観点で鋭意研究した結果、スルホン酸ホスホニウム
を置換基とするイソフタル酸誘導体を所定量以上含有す
るジカルボン酸成分と、所定割合で特定のポリオキシア
ルキレンジオールと、特定の2価アルコールとを共重合
したポリエーテルポリエステルを用いることが正しく好
適であることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、下記Aのジカルボン酸
単位と、下記Bのポリオキシアルキレンジオール単位
と、下記Cのジオール単位とで構成され、且つAのジカ
ルボン酸単位に属するホスホニウムスルホイソフタレー
ト単位/Bのポリオキシアルキレンジオール単位中に含
まれるオキシエチレン単位=1/5〜1/35(モル
比)の割合で構成されたポリエーテルポリエステルから
成ることを特徴とする熱可塑性合成高分子用改質剤、及
び該熱可塑性合成高分子用改質剤と、分子中にスルホン
酸基を有しない熱可塑性合成高分子とから成り、且つ該
熱可塑性合成高分子用改質剤を下記の式2で示されるス
ルホイソフタレート単位として0.1〜5重量%含有し
て成る重合体組成物に係わる。
【0007】A:下記の式1で示されるホスホニウムス
ルホイソフタレート単位が60〜100モル%と、脂肪
族ジカルボン酸単位及び芳香族ジカルボン酸単位から選
ばれるジカルボン酸単位が40〜0モル%とから成るジ
カルボン酸単位 B:オキシアルキレン単位としてオキシエチレン単位を
50モル%以上含有するポリオキシアルキレンジオール
単位 C:炭素数2〜20の2価アルコールより導かれるジオ
ール単位
【0008】
【式1】
【0009】[式1において、R1〜R4:同時に同一又
は異なる、炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基、芳香族
炭化水素基、アラルキル基、アルキルアリル基]
【0010】
【式2】
【0011】式1で示されるホスホニウムスルホイソフ
タレート単位において、そのカチオン部分を構成するホ
スホニウムとしては、1)テトラメチルホスホニウム、
テトラエチルホスホニウム、テトラブチルホスホニウ
ム、トリエチルメチルホスホニウム、トリブチルメチル
ホスホニウム、トリオクチルメチルホスホニウム、トリ
ブチルエチルホスホニウム、トリメチルブチルホスホニ
ウム、トリエチルオクチルホスホニウム、トリブチルオ
クチルホスホニウム、トリメチルラウリルホスホニウ
ム、トリメチルステアリルホスホニウム等の、脂肪族炭
化水素基を有するホスホニウム、2)テトラフェニルホ
スホニウム、トリフェニルメチルホスホニウム、トリフ
ェニルエチルホスホニウム等の、芳香族炭化水素基を有
するホスホニウム、3)トリフェニルベンジルホスホニ
ウム、トリトルイルブチルホスホニウム、トリブチルベ
ンジルホスホニウム等の、アラルキル基又はアルキルア
リル基を有するホスホニウムが挙げられる。これらのう
ちでは、テトラブチルホスホニウム、テトラフェニルホ
スホニウムが有利である。
【0012】Aのジカルボン酸単位は、前記したような
式1で示されるホスホニウムスルホイソフタレート単位
を、全ジカルボン酸単位中で60モル%以上、好ましく
は70モル%以上、更に好ましくは80モル%以上含有
するものである。式1で示されるホスホニウムスルホイ
ソフタレート単位の占める割合が全ジカルボン酸単位中
で60モル%未満の場合、帯電防止性を付与する上で、
熱可塑性合成高分子用改質剤を多量に添加する必要があ
り、このため熱可塑性合成高分子本来の物性を低下させ
る。
【0013】Aのジカルボン酸単位において、式1で示
されるホスホニウムスルホイソフタレート単位以外のジ
カルボン酸単位は脂肪族ジカルボン酸単位及び芳香族ジ
カルボン酸単位から選ばれる1種又は2種以上である。
かかる脂肪族ジカルボン酸単位としては、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、イコサン二酸等
の脂肪族ジカルボン酸から誘導される脂肪族ジカルボン
酸単位が挙げられ、また芳香族ジカルボン酸単位として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸から誘導される芳香族ジカ
ルボン酸単位が挙げられるが、これらのうちではテレフ
タル酸単位が好ましい。Aのジカルボン酸単位は、かか
る脂肪族ジカルボン酸単位及び/又は芳香族ジカルボン
酸単位を、全ジカルボン酸単位中で40モル%以下、好
ましくは30モル%以下、更に好ましくは20モル%以
下含有するものである。
【0014】Bのポリオキシアルキレンジオール単位と
しては、1)エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族グリコール、
2)シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノール等の脂環族グリコール、3)p−キシリ
レングリコール等の芳香族炭化水素基を有するグリコー
ルに、炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した
ポリオキシアルキレンジオールから誘導されるポリオキ
シアルキレンジオール単位が挙げられる。Bのポリオキ
シアルキレンジオール単位は、オキシアルキレン単位と
してオキシエチレン単位を50モル%以上、好ましくは
70モル%以上含有するもので、オキシエチレン単位と
オキシプロピレン単位やオキシブチレン単位等のその他
のオキシアルキレン単位とはブロック構造をとるものが
好ましく、またその分子量は200〜6000、なかで
も400〜4000のものが好ましい。
【0015】Cのジオール単位は、炭素数2〜20の2
価アルコールから誘導されるジオール単位である。かか
る2価アルコールとしては、1)エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6ヘキサンジオール等の脂肪族
グリコール、2)シクロヘキサンジオール、シクロヘキ
サン−1,4−ジメタノール等の脂環族グリコール、
3)p−キシリレングリコール等の芳香族炭化水素基を
有するグリコールが挙げられる。かかる2価アルコール
から誘導されるジオール単位のうちでは、エチレングリ
コール単位が有利である。
【0016】本発明の熱可塑性合成高分子用改質剤とし
て用いるポリエーテルポリエステルは、Aのジカルボン
酸単位と、Bのポリオキシアルキレンジオール単位と、
Cのジオール単位とで構成され、且つAのジカルボン酸
単位に属するホスホニウムスルホイソフタレート単位/
Bのポリオキシアルキレンジオール単位中に含まれるオ
キシエチレン単位=1/5〜1/35(モル比)、好ま
しくは1/8〜1/20(モル比)の割合で構成されて
成るものである。かかるホスホニウムスルホイソフタレ
ート単位とオキシエチレン単位との割合は、熱可塑性合
成高分子に耐久性を有する所望の帯電防止性を付与する
上で極めて重要である。
【0017】本発明の熱可塑性合成高分子用改質剤とし
て用いるポリエーテルポリエステルは、Aのジカルボン
酸単位となるジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導
体、例えばそれらのメチルエステルやヒドロキシエチル
エステル等と、Bのポリオキシアルキレンジオール単位
となるポリオキシアルキレンジオールと、Cのジオール
単位となる2価アルコールとの公知のエステル化反応又
はエステル交換反応、及びこれに引き続いて行なわれる
重縮合反応によって得られる。
【0018】本発明の熱可塑性合成高分子用改質剤とし
て用いるポリエーテルポリエステルは、その分子量が3
000〜30000のものが好ましく、5000〜20
000のものが更に好ましい。その分子量が3000未
満であると、熱可塑性合成高分子中においてかかるポリ
エーテルポリエステルが移動し易くなるため、耐久性が
劣るようになる傾向を示し、逆にその分子量が3000
0を超えると、かかるポリエーテルポリエステルを製造
するためには通常の縮重合に加えて固相重合等の特別な
反応が必要になるため、それだけ不利である。
【0019】本発明の重合体組成物は、以上説明したよ
うな熱可塑性合成高分子用改質剤と、分子中にスルホン
酸基を有しない熱可塑性合成高分子とから成り、且つ該
熱可塑性合成高分子用改質剤を式2で示されるスルホイ
ソフタレート単位として0.1〜5重量%、好ましくは
0.5〜2重量%、更に好ましくは1〜3重量%となる
ように含有させて成るものである。含有させる量が、式
2で示されるスルホイソフタレート単位として0.1重
量%未満であると、所望の帯電防止性が得られず、逆に
5重量%を超えると、重合体組成物の物性低下が著しく
なる。
【0020】本発明が適用される熱可塑性合成高分子と
しては、1)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリメチルメタアクリレート等のビニル重合型高
分子、2)ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド等の縮重合型高分子が挙げられる。これらのうちで
も、本発明は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
アミド等の加工温度の高い縮重合型高分子に対して、と
りわけポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートに対して有効である。
【0021】本発明の重合体組成物を調製するには、公
知の混練プロセスが適用できる。かかる混練プロセスと
しては、ミル、カレンダー、ニーダー、エクストルーダ
ー等が挙げられる。混練する温度は、熱可塑性合成高分
子の融点以上、一般には160〜300℃である。本発
明の重合体組成物は各種の成形方法を用いて重合体成形
物に加工することができる。例えば、溶融紡糸方法を用
いて繊維状に成形することができる。また射出成形方法
やブロー成形方法により各種の形状の成形物とすること
ができる。更にインフレーション成形方法や延伸製膜方
法により、シートやフィルム状に成形することができ
る。加工に際し、種々の目的で、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、難燃剤、易滑剤、無機微粒子等の任意の添加剤
を、本発明の効果を損なわない範囲内で併用することが
できる。
【0022】
【実施例】
試験区分1(ホスホニウムスルホイソフタレートのエチ
レングリコール溶液等の製造) ・テトラブチルホスホニウム−5−スルホイソフタル酸
−ビス−(2−ヒドロキシエチル)エステルのエチレン
グリコール溶液(DC−1)の製造 特開平2−188592に記載の方法に準じて得たテト
ラブチルホスホニウム−5−スルホイソフタル酸504
部(1モル、部は重量部、以下同じ)及びエチレングリ
コール500部を反応容器に仕込み、窒素気流下に生成
する水を溜去しつつ、180℃で8時間加熱撹拌した。
次いで同温度にて、アスピレーター減圧下に濃縮し、テ
トラブチルホスホニウム−5−スルホイソフタル酸−ビ
ス−(2−ヒドロキシエチル)エステルのエチレングリ
コール溶液(DC−1)を得た。このDC−1は、酸価
2.7、鹸化価154であった。
【0023】以下同様にして、テトラフェニルホスホニ
ウム−5−スルホイソフタル酸−ビス−(2−ヒドロキ
シエチル)エステルのエチレングリコール溶液(DC−
2)、トリエチルベンジルホスホニウム−5−スルホイ
ソフタル酸−ビス−(2−ヒドロキシエチル)エステル
のエチレングリコール溶液(DC−3)を得た。DC−
2は酸価2.1、鹸化価134、DC−3は酸価3.
2、鹸化価170であった。
【0024】試験区分2(熱可塑性合成高分子用改質剤
として用いるポリエーテルポリエステルの製造) ・実施例1{ポリエーテルポリエステル(A)の製造} 試験区分1で得たDC−1を715部、ポリエチレング
リコール(分子量600)を360部、触媒としてテト
ラブチルチタネートを0.5部及びテトラブチルホスホ
ニウムハイドロオキサイドを1.0部、更に酸化防止剤
としてイルガノックス1010(IRGANOX101
0、商品名、チバガイギー社製)を5.0部反応容器に
仕込み、アスピレーター減圧下に200℃まで昇温撹拌
し、次いで減圧度を高めつつ240℃まで昇温撹拌し
た。更に同温度で1mmHg以下の真空下に2時間重合反応
を行ない、ポリエーテルポリエステル(A)を得た。こ
のAは、外観が淡黄色透明軟固体状で、酸価6.1、水
酸基価6.0、平均分子量9300(酸価及び水酸基価
より計算、以下同じ)であった。
【0025】・実施例2〜5,比較例1〜4{ポリエー
テルポリエステル(B)〜(E),ポリエーテルポリエ
ステル(R−1)〜(R−4)の製造} 実施例1の場合と同様にして、ポリエーテルポリエステ
ル(B)〜(E)及びポリエーテルポリエステル(R−
1)〜(R−4)を得た。実施例1〜5で得たポリエー
テルポリエステル(A)〜(E)及び比較例1〜4で得
たポリエーテルポリエステル(R−1)〜(R−4)の
内容を表1及び表2にまとめて示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表1及び表2において、 DC−1〜DC−3:試験区分1で得たもの DC−4:テレフタル酸−ビス−(2−ヒドロキシエチ
ル)エステル DC−5:イソフタル酸−ビス−(2−ヒドロキシエチ
ル)エステル DC−6:アジピン酸−ビス−(2−ヒドロキシエチ
ル)エステル PEG−1:ポリエチレングリコール(MW600) PEG−2:ポリエチレングリコール(MW1000) PEG−3:ポリエチレングリコール(MW2000) PEG−4:ポリエチレングリコール(MW4000) PE−1:ポリエチレングリコール(MW400)・ポ
リプロピレングリコール(MW200)・ポリエチレン
グリコール(MW400)ブロックポリマー PE−2:ビスフェノールAエチレンオキサイド20モ
ル付加物 PE−3:ポリエチレングリコール(MW200)・ポ
リプロピレングリコール(MW1000)・ポリエチレ
ングリコール(MW200)ブロックポリマー NPG:ネオペンチルグリコール HD:1,6−ヘキサンジオール 組成:ポリエーテルポリエステルを構成するAのジカル
ボン酸単位、Bのポリオキシアルキレンジオール単位及
びCのジオール単位をそれぞれ相当するジカルボン酸、
ポリオキシアルキレンジオール及び2価アルコールとし
て表示した IPS−1:テトラブチルホスホニウム−5−スルホイ
ソフタル酸 IPS−2:テトラフェニルホスホニウム−5−スルホ
イソフタル酸 IPS−3:トリエチルベンジルホスホニウム−5−ス
ルホイソフタル酸 TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 AA:アジピン酸 EG:エチレングリコール MW:分子量 r:ポリエーテルポリエステル中における、Aのジカル
ボン酸単位に属するホスホニウムスルホイソフタレート
単位/Bのポリオキシアルキレンジオール単位中に含ま
れるオキシエチレン単位(モル比)
【0029】試験区分3(重合体組成物の調製及びその
評価) 熱可塑性合成高分子と試験区分2で得たポリエーテルポ
リエステルとを、表3に示す配合量で2軸押し出し機に
て練り込み、ペレット化した。このペレットを熱風乾燥
後、射出成型機(日精樹脂工業社製)を用いて、試験片
を作製した。この試験片について、引張強度及び表面抵
抗を測定した。結果を表3に示した。尚、引張強度はA
STM−D638に基づき測定し、用いた熱可塑性合成
高分子の引張強度に対する割合、すなわち引張強度比と
して示した。また表面抵抗は試験片を25℃×65%R
Hの恒温恒湿室に一夜放置後、超絶縁抵抗計(SM−5
E型、東亜電波工業社製)を用いて測定し、次いで同試
験片を20℃×30%RHの恒温恒湿室に一夜放置後、
同様にして測定した。更に同試験片を市水で水道流水下
に5分間洗浄し、25℃×65%RHの恒温恒湿室に一
夜放置後、同様にして測定した。
【0030】
【表3】
【0031】表3において、 PET:ポリエチレンテレフタレート(引張強度=55
0kg/cm2) PBT:ポリブチレンテレフタレート(引張強度=55
0kg/cm2) PC:ポリカーボネート(引張強度=580kg/cm2) PA:ナイロン66(引張強度=800kg/cm2) PS:ポリスチレン(引張強度=380kg/cm2) PMMA:ポリメチルメタクリレート(引張強度=60
0kg/cm2) SIP単位:式2で示されるスルホイソフタレート単位
の重合体組成物中で占める割合
【0032】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、熱可塑性合成高分子に、耐久性を有する、且つ
該熱可塑性合成高分子本来の物性を低下させることのな
い、優れた帯電防止性を付与できるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 23/00 LCU 7107−4J (C08L 101/00 67:02) 8933−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記Aのジカルボン酸単位と、下記Bの
    ポリオキシアルキレンジオール単位と、下記Cのジオー
    ル単位とで構成され、且つAのジカルボン酸単位に属す
    るホスホニウムスルホイソフタレート単位/Bのポリオ
    キシアルキレンジオール単位中に含まれるオキシエチレ
    ン単位=1/5〜1/35(モル比)の割合で構成され
    たポリエーテルポリエステルから成ることを特徴とする
    熱可塑性合成高分子用改質剤。 A:下記の式1で示されるホスホニウムスルホイソフタ
    レート単位が60〜100モル%と、脂肪族ジカルボン
    酸単位及び芳香族ジカルボン酸単位から選ばれるジカル
    ボン酸単位が40〜0モル%とから成るジカルボン酸単
    位 B:オキシアルキレン単位としてオキシエチレン単位を
    50モル%以上含有するポリオキシアルキレンジオール
    単位 C:炭素数2〜20の2価アルコールより導かれるジオ
    ール単位 【式1】 [式1において、 R1〜R4:同時に同一又は異なる、炭素数1〜18の脂
    肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、アラルキル基、ア
    ルキルアリル基]
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性合成高分子用改
    質剤と、分子中にスルホン酸基を有しない熱可塑性合成
    高分子とから成り、且つ該熱可塑性合成高分子用改質剤
    を下記の式2で示されるスルホイソフタレート単位とし
    て0.1〜5重量%含有して成る重合体組成物。 【式2】
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