JPH05207819A - 接木苗製造装置 - Google Patents
接木苗製造装置Info
- Publication number
- JPH05207819A JPH05207819A JP4040340A JP4034092A JPH05207819A JP H05207819 A JPH05207819 A JP H05207819A JP 4040340 A JP4040340 A JP 4040340A JP 4034092 A JP4034092 A JP 4034092A JP H05207819 A JPH05207819 A JP H05207819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seedling
- rootstock
- scion
- seedlings
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】接木苗製造装置において、苗の傾きに起因する
接着ミスを防止する。 【構成】穂木苗4の子葉展開基部4aを懸架して保持す
べきスリット71を有する上部保持板72と、穂木苗4
の胚軸部78を挿入すべきスリット73を有する下部保
持板74、並びにこれら上部保持板72と下部保持板7
4とを結合する垂直の取付部75とから穂木苗保持具2
2を構成すると共に、上部保持板72のスリット71に
は、穂木苗4の挿入方向に対し直交方向に、穂木苗4の
葉柄部77が嵌合すべき切欠76を設ける。
接着ミスを防止する。 【構成】穂木苗4の子葉展開基部4aを懸架して保持す
べきスリット71を有する上部保持板72と、穂木苗4
の胚軸部78を挿入すべきスリット73を有する下部保
持板74、並びにこれら上部保持板72と下部保持板7
4とを結合する垂直の取付部75とから穂木苗保持具2
2を構成すると共に、上部保持板72のスリット71に
は、穂木苗4の挿入方向に対し直交方向に、穂木苗4の
葉柄部77が嵌合すべき切欠76を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台木苗と穂木苗を自動
的に供給・接着して接木苗を製造する接木苗製造装置の
改良に関するものである。
的に供給・接着して接木苗を製造する接木苗製造装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の接木苗製造装置は、例えば特開平
2−107125号公報に示すように、台木苗及び穂木苗をそ
れぞれのせる苗載せ台と、その各苗載せ台に載せられた
各苗を把持してそれぞれ別に搬送する搬送機構と、各搬
送機構の搬送経路中に介在し、搬送される台木苗の子葉
の片葉部分および穂木苗の胚軸部をそれぞれ切断する切
断機構と、両搬送機構により把持された台木および穂木
の両切断面を所定位置で対向させ、クリップで接着し固
定する苗接着機構とを備えたものである。
2−107125号公報に示すように、台木苗及び穂木苗をそ
れぞれのせる苗載せ台と、その各苗載せ台に載せられた
各苗を把持してそれぞれ別に搬送する搬送機構と、各搬
送機構の搬送経路中に介在し、搬送される台木苗の子葉
の片葉部分および穂木苗の胚軸部をそれぞれ切断する切
断機構と、両搬送機構により把持された台木および穂木
の両切断面を所定位置で対向させ、クリップで接着し固
定する苗接着機構とを備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置における
苗保持具は、スリットを有する板体からなり、このスリ
ットに苗の胚軸部を差し込んで、その子葉展開基部をス
リットに懸架する構成であった。この従来の苗保持具
は、多様な苗にあっても子葉下面を常にスリットの高さ
位置に配置でき、切断・接着精度を向上できるという利
点があった。
苗保持具は、スリットを有する板体からなり、このスリ
ットに苗の胚軸部を差し込んで、その子葉展開基部をス
リットに懸架する構成であった。この従来の苗保持具
は、多様な苗にあっても子葉下面を常にスリットの高さ
位置に配置でき、切断・接着精度を向上できるという利
点があった。
【0004】しかし、苗の両子葉間には葉柄部が外側に
向け張り出しているため、スリットの左右側から保持す
る場合に傾きを生じ、苗の胚軸部がスリットの中心線上
から外れるために、搬送機構が苗を把持できないか、把
持できても台木苗と穂木苗の接着時に両切断面の配置ず
れを生じて、両苗が活着しない原因になるという問題点
があった。
向け張り出しているため、スリットの左右側から保持す
る場合に傾きを生じ、苗の胚軸部がスリットの中心線上
から外れるために、搬送機構が苗を把持できないか、把
持できても台木苗と穂木苗の接着時に両切断面の配置ず
れを生じて、両苗が活着しない原因になるという問題点
があった。
【0005】一方、台木苗が曲り苗や重心の偏在した苗
である場合には、搬送機構で把持した場合に胚軸部が傾
き、これをクリップで接着する場合にクリップが正しい
挟着位置を挟めず、接着できないか、あるいは接着でき
ても穂木苗と活着しないことがあるという問題点があっ
た。
である場合には、搬送機構で把持した場合に胚軸部が傾
き、これをクリップで接着する場合にクリップが正しい
挟着位置を挟めず、接着できないか、あるいは接着でき
ても穂木苗と活着しないことがあるという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、これら上記の問題点に鑑みこれ
を解決すべく成されたものであり、苗の傾きに起因する
障害を防止して、接木苗製造工程を確実に行いうる接木
苗製造装置を提供することを目的とする。
を解決すべく成されたものであり、苗の傾きに起因する
障害を防止して、接木苗製造工程を確実に行いうる接木
苗製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は以下のように構成した。
本発明は以下のように構成した。
【0008】第1発明は、台木苗を保持する台木苗保持
具と、穂木苗を保持する穂木苗保持具と、前記台木苗保
持具において待機する台木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する台木搬送機構と、前記穂木苗保
持具において待機する穂木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する穂木搬送機構と、前記両搬送機
構で接木位置まで搬送される各苗の所定部をそれぞれ切
断する切断機構と、前記両搬送機構で接木位置まで搬送
された台木および穂木の両切断面を接着する接着機構と
を備え、前記台木苗保持具および穂木苗保持具のうち少
なくともいずれか一方は、苗の子葉下面の子葉展開基部
付近を懸架すべきスリットを有し、さらに当該スリット
には苗の葉柄部が嵌合すべき切欠を形成してなる接木苗
製造装置である。
具と、穂木苗を保持する穂木苗保持具と、前記台木苗保
持具において待機する台木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する台木搬送機構と、前記穂木苗保
持具において待機する穂木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する穂木搬送機構と、前記両搬送機
構で接木位置まで搬送される各苗の所定部をそれぞれ切
断する切断機構と、前記両搬送機構で接木位置まで搬送
された台木および穂木の両切断面を接着する接着機構と
を備え、前記台木苗保持具および穂木苗保持具のうち少
なくともいずれか一方は、苗の子葉下面の子葉展開基部
付近を懸架すべきスリットを有し、さらに当該スリット
には苗の葉柄部が嵌合すべき切欠を形成してなる接木苗
製造装置である。
【0009】第2発明は、台木苗を保持する台木苗保持
具と、穂木苗を保持する穂木苗保持具と、前記台木苗保
持具において待機する台木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する台木搬送機構と、前記穂木苗保
持具において待機する穂木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する穂木搬送機構と、前記両搬送機
構で接木位置まで搬送される各苗の所定部をそれぞれ切
断する切断機構と、前記両搬送機構で接木位置まで搬送
された台木および穂木の両切断面を接着する接着機構と
を備え、前記台木搬送機構により接木位置に搬送された
台木苗に、前記把持手段の上側および下側でそれぞれ当
接すべき当接部材を設けてなる接木苗製造装置である。
具と、穂木苗を保持する穂木苗保持具と、前記台木苗保
持具において待機する台木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する台木搬送機構と、前記穂木苗保
持具において待機する穂木苗を、把持手段により把持し
て接木位置まで搬送する穂木搬送機構と、前記両搬送機
構で接木位置まで搬送される各苗の所定部をそれぞれ切
断する切断機構と、前記両搬送機構で接木位置まで搬送
された台木および穂木の両切断面を接着する接着機構と
を備え、前記台木搬送機構により接木位置に搬送された
台木苗に、前記把持手段の上側および下側でそれぞれ当
接すべき当接部材を設けてなる接木苗製造装置である。
【0010】
【作用】本発明では、台木苗が一本ずつ台木苗保持具に
供給されると、台木搬送機構はその苗を把持して接木位
置まで搬送する一方、穂木苗が一本ずつ穂木苗保持具に
供給されると、穂木搬送機構はその苗を把持して接木位
置まで搬送する。両搬送機構で搬送中の各苗を、対応す
る切断機構により所定部でそれぞれ切断し、台木および
穂木が接木位置までくるとその両切断面を接着機構で接
着して接木苗を製造する。
供給されると、台木搬送機構はその苗を把持して接木位
置まで搬送する一方、穂木苗が一本ずつ穂木苗保持具に
供給されると、穂木搬送機構はその苗を把持して接木位
置まで搬送する。両搬送機構で搬送中の各苗を、対応す
る切断機構により所定部でそれぞれ切断し、台木および
穂木が接木位置までくるとその両切断面を接着機構で接
着して接木苗を製造する。
【0011】第1発明では、台木苗保持具および穂木苗
保持具のうち少なくともいずれか一方は、苗の子葉下面
の子葉展開基部付近を懸架すべきスリットを設けると共
に、当該スリットには苗の葉柄部が嵌合すべき切欠を形
成した。従って、この苗保持具に苗を懸架した場合に、
突出した葉柄部は切欠に嵌合するので、苗の傾きが未然
に防止できる。
保持具のうち少なくともいずれか一方は、苗の子葉下面
の子葉展開基部付近を懸架すべきスリットを設けると共
に、当該スリットには苗の葉柄部が嵌合すべき切欠を形
成した。従って、この苗保持具に苗を懸架した場合に、
突出した葉柄部は切欠に嵌合するので、苗の傾きが未然
に防止できる。
【0012】第2発明では、台木搬送機構により接木位
置に搬送された台木苗に、把持手段の上側および下側で
それぞれ当接すべき当接部材を設けた。従って、接木位
置に搬送された台木苗は把持手段および上下の当接部材
の3点で位置決めされるので、苗の傾きに起因する接着
ミスを未然に防止できる。
置に搬送された台木苗に、把持手段の上側および下側で
それぞれ当接すべき当接部材を設けた。従って、接木位
置に搬送された台木苗は把持手段および上下の当接部材
の3点で位置決めされるので、苗の傾きに起因する接着
ミスを未然に防止できる。
【0013】
【実施例】本発明実施例につき以下に図面に従って説明
する。本発明実施例の接木苗製造装置1は、図3に示す
ように、台木苗が一本ずつ台木苗保持具21に供給され
ると、台木搬送機構31はその苗を把持して接木位置A
まで搬送し、一方、穂木苗が一本ずつ穂木苗保持具22
に供給されると、穂木搬送機構32はその苗を把持して
接木位置Aまで搬送する。両搬送機構31,32で搬送
中の各苗は、切断位置B1,B2において、対応する切
断機構41,42の切断刃46,46の回動により所定
部がそれぞれ切断され、切断された台木及び穂木が接木
位置Aまでくると、その両切断面を苗接着機構51でク
リップを供給して接着し、接着済みの接木苗は落下して
回収するように構成したものである。
する。本発明実施例の接木苗製造装置1は、図3に示す
ように、台木苗が一本ずつ台木苗保持具21に供給され
ると、台木搬送機構31はその苗を把持して接木位置A
まで搬送し、一方、穂木苗が一本ずつ穂木苗保持具22
に供給されると、穂木搬送機構32はその苗を把持して
接木位置Aまで搬送する。両搬送機構31,32で搬送
中の各苗は、切断位置B1,B2において、対応する切
断機構41,42の切断刃46,46の回動により所定
部がそれぞれ切断され、切断された台木及び穂木が接木
位置Aまでくると、その両切断面を苗接着機構51でク
リップを供給して接着し、接着済みの接木苗は落下して
回収するように構成したものである。
【0014】図4において、機枠を構成する中部支柱2
の前面に取付板4を固着し、取付板4の前面には、台木
側の各部材すなわち上記台木苗保持具21、台木搬送機
構31および台木切断機構41を一体的に装着すべき台
木側支持体5を取付ける。この台木側支持体5は、水平
部5aと、その水平部5aの後端から屈曲状に垂下した
垂直部5bとからなり、水平部5aには台木切断機構4
1を懸吊するための支持杆6,6を前方に突設してな
る。支持杆6,6の後端は水平部5aの後端よりも後方
に突出させ、前記取付板4の上部の通孔4a,4aを通
じて後方に突出させる。
の前面に取付板4を固着し、取付板4の前面には、台木
側の各部材すなわち上記台木苗保持具21、台木搬送機
構31および台木切断機構41を一体的に装着すべき台
木側支持体5を取付ける。この台木側支持体5は、水平
部5aと、その水平部5aの後端から屈曲状に垂下した
垂直部5bとからなり、水平部5aには台木切断機構4
1を懸吊するための支持杆6,6を前方に突設してな
る。支持杆6,6の後端は水平部5aの後端よりも後方
に突出させ、前記取付板4の上部の通孔4a,4aを通
じて後方に突出させる。
【0015】この台木側支持体5の垂直部5bには台木
苗保持具21を装着し、また水平部5aの下面には台木
搬送機構31の基部31aを懸吊状に固着し、また支持
杆6,6の前方には台木切断機構41を装着する。
苗保持具21を装着し、また水平部5aの下面には台木
搬送機構31の基部31aを懸吊状に固着し、また支持
杆6,6の前方には台木切断機構41を装着する。
【0016】そして、台木側支持体5の垂直部5bを取
付板4にボルト留めする。C1は、取付板4に対する台
木側支持体5の位置決めをするための調整機構であり、
取付板4の裏面側の上端にコ字状の枠板8を取付け、そ
の枠板8の左右からは調整ネジ9,9を螺入し、通孔4
a,4aに挿入された台木側支持体5と一体の支持杆
6,6の後端に側方から当接させてなる。従って調整ネ
ジ9,9の回転により、台木側支持体5の左右位置が位
置決めできる。
付板4にボルト留めする。C1は、取付板4に対する台
木側支持体5の位置決めをするための調整機構であり、
取付板4の裏面側の上端にコ字状の枠板8を取付け、そ
の枠板8の左右からは調整ネジ9,9を螺入し、通孔4
a,4aに挿入された台木側支持体5と一体の支持杆
6,6の後端に側方から当接させてなる。従って調整ネ
ジ9,9の回転により、台木側支持体5の左右位置が位
置決めできる。
【0017】一方、この台木側支持体5に対して左右対
称に、穂木側支持体15を構成し、機枠に組み付ける
(図5参照)。すなわち、穂木側支持体15に穂木苗保
持具22、穂木搬送機構32、穂木切断機構42を、台
木側支持体5を取付板4に対して固定する際と同様の調
整機構C2を介して取付け、この穂木側支持体15を取
付板4に固定ボルト7により締着する。
称に、穂木側支持体15を構成し、機枠に組み付ける
(図5参照)。すなわち、穂木側支持体15に穂木苗保
持具22、穂木搬送機構32、穂木切断機構42を、台
木側支持体5を取付板4に対して固定する際と同様の調
整機構C2を介して取付け、この穂木側支持体15を取
付板4に固定ボルト7により締着する。
【0018】台木苗保持具21は、台木苗3の子葉展開
基部を懸架して保持すべきスリット23aを有する上部
保持板23と、台木苗3の胚軸部を挿入すべきスリット
24aを有する下部保持板24、ならびにこれら上部保
持板23と下部保持板24とを結合する垂直の取付部2
5とからなる。
基部を懸架して保持すべきスリット23aを有する上部
保持板23と、台木苗3の胚軸部を挿入すべきスリット
24aを有する下部保持板24、ならびにこれら上部保
持板23と下部保持板24とを結合する垂直の取付部2
5とからなる。
【0019】穂木苗保持具22は、図1に示すように、
穂木苗4の子葉展開基部4a(図2参照)を懸架して保
持すべきスリット71を有する上部保持板72と、穂木
苗4の胚軸部78を挿入すべきスリット73を有する下
部保持板74、並びにこれら上部保持板72と下部保持
板74とを結合する垂直の取付部75とからなる。上部
保持板72のスリット71には、穂木苗4の挿入方向に
対し直交方向の切欠76を設ける。この切欠76は、穂
木苗4の葉柄部77(図2参照)が嵌合すべき適宜な大
きさとする。
穂木苗4の子葉展開基部4a(図2参照)を懸架して保
持すべきスリット71を有する上部保持板72と、穂木
苗4の胚軸部78を挿入すべきスリット73を有する下
部保持板74、並びにこれら上部保持板72と下部保持
板74とを結合する垂直の取付部75とからなる。上部
保持板72のスリット71には、穂木苗4の挿入方向に
対し直交方向の切欠76を設ける。この切欠76は、穂
木苗4の葉柄部77(図2参照)が嵌合すべき適宜な大
きさとする。
【0020】台木搬送機構31は、図5に示すとおり、
回転用シリンダ31aの支軸33aの先端に取付枠33
cを介して往復動シリンダ36aを取付け、その支軸3
3aを中心に往復動シリンダ36aを180度回動可能
に構成する。そして、その往復動シリンダ36aの突出
後退可能な台木搬送アーム34aの先端に、L字形の止
板11を介して、台木をつかむための開閉自在の一対の
フィンガー35aを装着する。これらフィンガー35a
の相対する挟持面には、各苗3,4の損傷を防止するた
め、スポンジなどの軟質材を貼着する。台木搬送機構3
1は、支持体5の水平部5aの下面に、前記回転用シリ
ンダ31aを固定することによって懸吊状に取付ける。
取付枠33cには、台木苗3の切断時に切断を補助する
等の機能を有する切断ガイド37aを取付ける。
回転用シリンダ31aの支軸33aの先端に取付枠33
cを介して往復動シリンダ36aを取付け、その支軸3
3aを中心に往復動シリンダ36aを180度回動可能
に構成する。そして、その往復動シリンダ36aの突出
後退可能な台木搬送アーム34aの先端に、L字形の止
板11を介して、台木をつかむための開閉自在の一対の
フィンガー35aを装着する。これらフィンガー35a
の相対する挟持面には、各苗3,4の損傷を防止するた
め、スポンジなどの軟質材を貼着する。台木搬送機構3
1は、支持体5の水平部5aの下面に、前記回転用シリ
ンダ31aを固定することによって懸吊状に取付ける。
取付枠33cには、台木苗3の切断時に切断を補助する
等の機能を有する切断ガイド37aを取付ける。
【0021】この台木搬送機構31と左右略対称に、穂
木搬送機構32を構成する。すなわち、回転用シリンダ
31bの支軸33bの先端に取付枠33dを介してシリ
ンダ36bを取付け、その支軸31bを中心にシリンダ
36bを180度回動可能に構成する。そしてシリンダ
36bの穂木搬送アーム34bの先端に、L字形の止板
12を介して、穂木をつかむための左右一対のフィンガ
ー35bを装着する。穂木搬送機構32は、前記穂木側
支持体15の水平部15aの下面に、前記回転用シリン
ダ31bを固定することによって懸吊状に取付ける。取
付枠33dには、穂木苗4の切断時に切断を補助する等
の機能を有する切断ガイド37bを一体に形成する。
木搬送機構32を構成する。すなわち、回転用シリンダ
31bの支軸33bの先端に取付枠33dを介してシリ
ンダ36bを取付け、その支軸31bを中心にシリンダ
36bを180度回動可能に構成する。そしてシリンダ
36bの穂木搬送アーム34bの先端に、L字形の止板
12を介して、穂木をつかむための左右一対のフィンガ
ー35bを装着する。穂木搬送機構32は、前記穂木側
支持体15の水平部15aの下面に、前記回転用シリン
ダ31bを固定することによって懸吊状に取付ける。取
付枠33dには、穂木苗4の切断時に切断を補助する等
の機能を有する切断ガイド37bを一体に形成する。
【0022】台木切断機構41は、台木搬送機構31の
搬送アーム34aの回動経路の途中に設ける。すなわ
ち、図4に示すように、台木側支持体5の支持杆6,6
の前方位置に垂下した前後摺動自在の取付板43に、ス
テッピングモータなどのモータ44を固着すると共に、
該モータ44の回転軸には切断アーム45を軸装し、切
断アーム45の先端には切断刃46および子葉拘束用の
ローラ47を取付けたものである。取付板43にはコマ
48を固着すると共に、コマ48には調整ボルト49を
螺入し、握り49aの回転により位置調整自在とする。
搬送アーム34aの回動経路の途中に設ける。すなわ
ち、図4に示すように、台木側支持体5の支持杆6,6
の前方位置に垂下した前後摺動自在の取付板43に、ス
テッピングモータなどのモータ44を固着すると共に、
該モータ44の回転軸には切断アーム45を軸装し、切
断アーム45の先端には切断刃46および子葉拘束用の
ローラ47を取付けたものである。取付板43にはコマ
48を固着すると共に、コマ48には調整ボルト49を
螺入し、握り49aの回転により位置調整自在とする。
【0023】穂木切断機構42は、図9に示すように、
台木搬送機構41と左右略対称に構成し、支持杆16,
16の前方位置に垂下した前後摺動自在の取付板83
に、モータ84を固着し、モータ84の回転軸には、切
断刃85およびローラ86を有する切断アーム87を軸
装してなる。
台木搬送機構41と左右略対称に構成し、支持杆16,
16の前方位置に垂下した前後摺動自在の取付板83
に、モータ84を固着し、モータ84の回転軸には、切
断刃85およびローラ86を有する切断アーム87を軸
装してなる。
【0024】80は穂木切断機構42に取付けた根鉢停
止板であり、穂木搬送機構32に搬送される穂木苗4の
根鉢部81の移動経路を遮るように、穂木搬送アーム3
4bの切断時における停止位置に沿って配置する。ま
た、根鉢停止板80の下部には、穂木の不要切除部分の
排出を案内すべきスロープ82を形成し、該スロープ8
2の下端には排出口(図示省略)を接続する。
止板であり、穂木搬送機構32に搬送される穂木苗4の
根鉢部81の移動経路を遮るように、穂木搬送アーム3
4bの切断時における停止位置に沿って配置する。ま
た、根鉢停止板80の下部には、穂木の不要切除部分の
排出を案内すべきスロープ82を形成し、該スロープ8
2の下端には排出口(図示省略)を接続する。
【0025】回転用シリンダ31bの支軸33aは、台
木側支持体5の水平部5aより上面に突出すると共に、
この支軸33aには、台木搬送アーム34aを台木苗保
持具21、台木切断機構41および接木位置Aの各回転
位置において所定のタイミングで停止すべき旋回停止機
構20を接続する。穂木搬送アーム32にも、同様の旋
回停止機構30を設ける。
木側支持体5の水平部5aより上面に突出すると共に、
この支軸33aには、台木搬送アーム34aを台木苗保
持具21、台木切断機構41および接木位置Aの各回転
位置において所定のタイミングで停止すべき旋回停止機
構20を接続する。穂木搬送アーム32にも、同様の旋
回停止機構30を設ける。
【0026】苗接着機構51は、椀体52(図3参照)
の内面に沿って螺旋状の上昇路53を設けてなる振動型
のパーツフィーダ54の取出し部に、四角筒体の上側面
中央部を長さ方向に切欠してなる誘導レール55を接続
し、さらに誘導レール55の先端付近には、図6に示す
ように左右側面のなす間隔を狭めた狭窄部55a,55
aを形成してなる。クリップ62のバネ部62cを逃が
すための溝である。誘導レール55の前端の上部には、
図7に示すように、両側板および後面板からなる上面視
コ字形の取付体56bを設け、この取付体56bの背面
には、クリップ62を一個ずつ接木位置Aに供給するた
めの押出シリンダ56を、前方に向けて取付ける。押出
シリンダ56の先端には、クリップ62の後端に係合す
べき押出片57を取付け、この押出片57の先端を誘導
レール55内に没入させる。
の内面に沿って螺旋状の上昇路53を設けてなる振動型
のパーツフィーダ54の取出し部に、四角筒体の上側面
中央部を長さ方向に切欠してなる誘導レール55を接続
し、さらに誘導レール55の先端付近には、図6に示す
ように左右側面のなす間隔を狭めた狭窄部55a,55
aを形成してなる。クリップ62のバネ部62cを逃が
すための溝である。誘導レール55の前端の上部には、
図7に示すように、両側板および後面板からなる上面視
コ字形の取付体56bを設け、この取付体56bの背面
には、クリップ62を一個ずつ接木位置Aに供給するた
めの押出シリンダ56を、前方に向けて取付ける。押出
シリンダ56の先端には、クリップ62の後端に係合す
べき押出片57を取付け、この押出片57の先端を誘導
レール55内に没入させる。
【0027】この押出片57は、可撓性ある板体を屈曲
して構成し、図8に示すように、クリップ62の先端肩
部62aを下向きに常時付勢する抑圧面57b、クリッ
プ62を押出す押出面57c、およびシリンダ56の後
退時に次順位のクリップ62の先端肩部62aを避ける
ための誘導斜面57dを有する。
して構成し、図8に示すように、クリップ62の先端肩
部62aを下向きに常時付勢する抑圧面57b、クリッ
プ62を押出す押出面57c、およびシリンダ56の後
退時に次順位のクリップ62の先端肩部62aを避ける
ための誘導斜面57dを有する。
【0028】この苗接着機構51の前端の下面には、L
字形の上部当接部材91を突設すると共に、苗接着機構
51の下部には、下部当接部材92を突設する。これら
上部当接部材91および下部当接部材92の各前面は互
いに同一平面を成し、またこれら各当接部材91,92
は、図7に示すとおり、搬送アーム34aの停止位置に
おける台木苗3に沿うように配置する。下部当接部材9
2の材質は、スポンジなどの軟質材が好ましい。
字形の上部当接部材91を突設すると共に、苗接着機構
51の下部には、下部当接部材92を突設する。これら
上部当接部材91および下部当接部材92の各前面は互
いに同一平面を成し、またこれら各当接部材91,92
は、図7に示すとおり、搬送アーム34aの停止位置に
おける台木苗3に沿うように配置する。下部当接部材9
2の材質は、スポンジなどの軟質材が好ましい。
【0029】本装置に用いる各エアシリンダ及び各フィ
ンガーには、図示しないエアコンプレッサから圧縮空気
を供給して作動する。また、これら各エアシリンダおよ
び各フィンガーなどは、図示しないプログラマブルコン
トローラに接続し、その制御により後述のように所定の
順序により作動する。
ンガーには、図示しないエアコンプレッサから圧縮空気
を供給して作動する。また、これら各エアシリンダおよ
び各フィンガーなどは、図示しないプログラマブルコン
トローラに接続し、その制御により後述のように所定の
順序により作動する。
【0030】しかして、本発明の接木苗製造装置1を作
動して、台木苗3及び穂木苗4を接着して接木苗10を
製造する工程を説明する。作業に先立って、あらかじめ
パーツフィーダ54を振動してクリップ62を誘導レー
ル55中の狭窄部55aの手前側に待機させる。
動して、台木苗3及び穂木苗4を接着して接木苗10を
製造する工程を説明する。作業に先立って、あらかじめ
パーツフィーダ54を振動してクリップ62を誘導レー
ル55中の狭窄部55aの手前側に待機させる。
【0031】まず作業者は、手作業により、台木苗3を
苗保持具21のスリット23aに懸架する。次に、台木
苗3に向け台木搬送機構31のシリンダ36aを突出駆
動し、フィンガー35aを閉じて台木苗3を挟持し、ア
ーム34aを旋回して台木苗3を台木苗保持具21より
取出す。
苗保持具21のスリット23aに懸架する。次に、台木
苗3に向け台木搬送機構31のシリンダ36aを突出駆
動し、フィンガー35aを閉じて台木苗3を挟持し、ア
ーム34aを旋回して台木苗3を台木苗保持具21より
取出す。
【0032】こうして台木苗3を取出した搬送アーム3
4aは、回転用シリンダ31aの駆動で旋回したのち、
切断位置B1で一時停止する。この回動の間に、シリン
ダ36aが後退し、後退した台木苗3の子葉の裏面には
切断ガイド37aが当接される。
4aは、回転用シリンダ31aの駆動で旋回したのち、
切断位置B1で一時停止する。この回動の間に、シリン
ダ36aが後退し、後退した台木苗3の子葉の裏面には
切断ガイド37aが当接される。
【0033】そして、台木切断機構41のモータ44を
作動して切断アーム43を一回転し、台木苗3の子葉展
開基部3aの片葉部分をローラ47で持ち上げ、切断刃
46で切断する。こうして切断した台木苗3は、アーム
34aを回動しつつシリンダ36aで突出させ、苗接着
機構51の先端である接木位置A(図3参照)に配置す
る。ここで台木苗3は、フィンガー35aおよび両当接
部材91,92の3点で位置決めされる。
作動して切断アーム43を一回転し、台木苗3の子葉展
開基部3aの片葉部分をローラ47で持ち上げ、切断刃
46で切断する。こうして切断した台木苗3は、アーム
34aを回動しつつシリンダ36aで突出させ、苗接着
機構51の先端である接木位置A(図3参照)に配置す
る。ここで台木苗3は、フィンガー35aおよび両当接
部材91,92の3点で位置決めされる。
【0034】一方、穂木苗4に関しても台木苗3と同様
の工程により、手作業により穂木苗4を穂木苗保持具2
2を苗保持具22のスリット71に懸架する。このと
き、図2に示すように、穂木苗保持具22の切欠76に
穂木苗4の葉柄部77を嵌合させる。
の工程により、手作業により穂木苗4を穂木苗保持具2
2を苗保持具22のスリット71に懸架する。このと
き、図2に示すように、穂木苗保持具22の切欠76に
穂木苗4の葉柄部77を嵌合させる。
【0035】次に、穂木苗4を穂木搬送機構32のフィ
ンガー35bで挟持して搬送アーム34bで旋回し、切
断位置B2で一時停止して、穂木切断機構42により穂
木苗4の胚軸部4bを切断する。この一時停止の際に
は、図10に示すように穂木苗4の根鉢部81が根鉢停
止板80に衝突して、根鉢部81の慣性による振れが停
止すると共に、胚軸部78が適正な切断位置に位置決め
される。また、切断した不要の根鉢部81はスロープ8
2を通じて落下し、図示しない排出口に収容される。切
断後、穂木苗4は苗接着機構51の先端である接木位置
Aまで搬送される。従って接木位置Aでは、台木苗3と
穂木苗4とが両切断面を対向した状態で配置される。
ンガー35bで挟持して搬送アーム34bで旋回し、切
断位置B2で一時停止して、穂木切断機構42により穂
木苗4の胚軸部4bを切断する。この一時停止の際に
は、図10に示すように穂木苗4の根鉢部81が根鉢停
止板80に衝突して、根鉢部81の慣性による振れが停
止すると共に、胚軸部78が適正な切断位置に位置決め
される。また、切断した不要の根鉢部81はスロープ8
2を通じて落下し、図示しない排出口に収容される。切
断後、穂木苗4は苗接着機構51の先端である接木位置
Aまで搬送される。従って接木位置Aでは、台木苗3と
穂木苗4とが両切断面を対向した状態で配置される。
【0036】次に苗接着機構51の押出シリンダ56が
突出し、クリップ62を狭窄部55a,55aで開きつ
つ、クリップ62を前方の両苗3,4に向けてに向け供
給する。そしてクリップ62のハンドル部62bが狭窄
部55aを脱すると共に、クリップ62が閉じ、これに
より台木苗3と穂木苗4の両切断面が接着される。
突出し、クリップ62を狭窄部55a,55aで開きつ
つ、クリップ62を前方の両苗3,4に向けてに向け供
給する。そしてクリップ62のハンドル部62bが狭窄
部55aを脱すると共に、クリップ62が閉じ、これに
より台木苗3と穂木苗4の両切断面が接着される。
【0037】その後、穂木搬送機構32のフィンガー3
5bを開くと共に、シリンダ36bの作動で後退して穂
木苗4を手放し、アーム34bを回動して初期状態に復
帰する。一方、台木搬送機構31は、フィンガー35a
を開いて接木苗10を手放し、回動して初期状態に復帰
する。またこの復帰の過程において、台木搬送アーム3
4aはシリンダ36aの作動で後退する。
5bを開くと共に、シリンダ36bの作動で後退して穂
木苗4を手放し、アーム34bを回動して初期状態に復
帰する。一方、台木搬送機構31は、フィンガー35a
を開いて接木苗10を手放し、回動して初期状態に復帰
する。またこの復帰の過程において、台木搬送アーム3
4aはシリンダ36aの作動で後退する。
【0038】以上の操作を繰り返すことにより、接木苗
製造工程が連続的かつ省力的に行われる。
製造工程が連続的かつ省力的に行われる。
【0039】このように、本実施例の接木苗製造装置1
においては、穂木苗保持具22として、穂木苗4を懸架
すべきスリット71を設け、さらにスリット71には穂
木苗4の葉柄部77が嵌合すべき切欠76を形成した。
従って、この穂木苗保持具22に穂木苗4を懸架した場
合に、突出した葉柄部77は切欠76に嵌合するので、
穂木苗4の傾きが未然に防止できる。なお本実施例で
は、接木苗10において台木苗3および穂木苗4の子葉
が重ならないようにする目的から、両苗3,4の供給姿
勢を、台木苗3の子葉を左右方向に、穂木苗4の子葉を
前後方向にする方法を採用しており、このため本実施例
では、切欠76は穂木苗保持具22のみに設けた。従っ
て切欠76は、この実施例の態様のほか、各苗3,4の
供給姿勢に応じて、台木苗保持具21に設けてもよく、
あるいは両苗保持具21,22の両方に設けてもよい。
においては、穂木苗保持具22として、穂木苗4を懸架
すべきスリット71を設け、さらにスリット71には穂
木苗4の葉柄部77が嵌合すべき切欠76を形成した。
従って、この穂木苗保持具22に穂木苗4を懸架した場
合に、突出した葉柄部77は切欠76に嵌合するので、
穂木苗4の傾きが未然に防止できる。なお本実施例で
は、接木苗10において台木苗3および穂木苗4の子葉
が重ならないようにする目的から、両苗3,4の供給姿
勢を、台木苗3の子葉を左右方向に、穂木苗4の子葉を
前後方向にする方法を採用しており、このため本実施例
では、切欠76は穂木苗保持具22のみに設けた。従っ
て切欠76は、この実施例の態様のほか、各苗3,4の
供給姿勢に応じて、台木苗保持具21に設けてもよく、
あるいは両苗保持具21,22の両方に設けてもよい。
【0040】また本実施例では、接木位置Aに移動した
台木搬送アーム34aのフィンガー35aに対して上側
および下側でそれぞれ台木苗3に当接すべき当接部材9
1,92を設けた結果、接木位置Aに搬送された台木苗
3はフィンガー35aおよび両当接部材91,92の3
点で位置決めされるため、台木苗3の傾きに起因する接
着ミスを未然に防止できる。
台木搬送アーム34aのフィンガー35aに対して上側
および下側でそれぞれ台木苗3に当接すべき当接部材9
1,92を設けた結果、接木位置Aに搬送された台木苗
3はフィンガー35aおよび両当接部材91,92の3
点で位置決めされるため、台木苗3の傾きに起因する接
着ミスを未然に防止できる。
【0041】また、穂木搬送アーム34bに搬送される
穂木苗4の根鉢部81の搬送経路中に、根鉢停止板80
を設けた結果、穂木搬送アーム34bの回動が切断位置
B2で一時停止する際に、根鉢部81が根鉢停止板80
に衝突するので、根鉢部81の慣性による振れが直ちに
停止できる。従って、搬送アーム34bの旋回停止後、
根鉢部81の振れが完全に停止するまで切断せずに待機
する必要はなく、切断工程に迅速に移行できる。また胚
軸部4bが根鉢停止板80に位置決めされることから、
切断を極めて高精度に行うことができる。さらに、根鉢
停止板80の下部にはスロープ82を接続したので、切
断後の不要となった根鉢部81を円滑に排出できる。
穂木苗4の根鉢部81の搬送経路中に、根鉢停止板80
を設けた結果、穂木搬送アーム34bの回動が切断位置
B2で一時停止する際に、根鉢部81が根鉢停止板80
に衝突するので、根鉢部81の慣性による振れが直ちに
停止できる。従って、搬送アーム34bの旋回停止後、
根鉢部81の振れが完全に停止するまで切断せずに待機
する必要はなく、切断工程に迅速に移行できる。また胚
軸部4bが根鉢停止板80に位置決めされることから、
切断を極めて高精度に行うことができる。さらに、根鉢
停止板80の下部にはスロープ82を接続したので、切
断後の不要となった根鉢部81を円滑に排出できる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のとおり構成したので、
以下のような効果を奏する。
以下のような効果を奏する。
【0043】第1発明では、台木苗保持具および穂木苗
保持具のうち少なくともいずれか一方は、苗の子葉下面
の子葉展開基部付近を懸架すべきスリットを設けると共
に、当該スリットには苗の葉柄部が嵌合すべき切欠を形
成した。従って、この苗保持具に苗を懸架した場合に、
突出した葉柄部は切欠に嵌合するので、苗の傾きが未然
に防止できる。
保持具のうち少なくともいずれか一方は、苗の子葉下面
の子葉展開基部付近を懸架すべきスリットを設けると共
に、当該スリットには苗の葉柄部が嵌合すべき切欠を形
成した。従って、この苗保持具に苗を懸架した場合に、
突出した葉柄部は切欠に嵌合するので、苗の傾きが未然
に防止できる。
【0044】第2発明では、台木搬送機構により接木位
置に搬送された台木苗に、把持手段の上側および下側で
それぞれ当接すべき当接部材を設けた。従って、接木位
置に搬送された台木苗は把持手段および上下の当接部材
の3点で位置決めされるので、苗の傾きに起因する接着
ミスを未然に防止できる。
置に搬送された台木苗に、把持手段の上側および下側で
それぞれ当接すべき当接部材を設けた。従って、接木位
置に搬送された台木苗は把持手段および上下の当接部材
の3点で位置決めされるので、苗の傾きに起因する接着
ミスを未然に防止できる。
【図1】第1実施例における苗保持具を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】苗保持具および切欠の作用を示す正面図であ
る。
る。
【図3】接木苗製造装置の概略を示す平面図である。
【図4】接木苗製造装置の要部を示す斜視図である。
【図5】接木苗製造装置の要部を示す正面図である。
【図6】苗接着機構を示す一部切欠平面図である。
【図7】苗接着機構および各当接部材を示す一部切欠側
面図である。
面図である。
【図8】苗接着機構の押出板を示す側面図である。
【図9】穂木切断機構および根鉢当接板を示す側面図で
ある。
ある。
【図10】穂木切断機構および根鉢当接板を示す正面図
である。
である。
3 台木苗 4 穂木苗 10 接木苗 21 台木苗保持具 22 穂木苗保持具 23a,71 スリット 76 切欠 51 苗接着機構 62 クリップ 91 上部当接部材 92 下部当接部材 A 接木位置
Claims (2)
- 【請求項1】台木苗を保持する台木苗保持具と、 穂木苗を保持する穂木苗保持具と、 前記台木苗保持具において待機する台木苗を、把持手段
により把持して接木位置まで搬送する台木搬送機構と、 前記穂木苗保持具において待機する穂木苗を、把持手段
により把持して接木位置まで搬送する穂木搬送機構と、 前記両搬送機構で接木位置まで搬送される各苗の所定部
をそれぞれ切断する切断機構と、 前記両搬送機構で接木位置まで搬送された台木および穂
木の両切断面を接着する接着機構とを備え、 前記台木苗保持具および穂木苗保持具のうち少なくとも
いずれか一方は、苗の子葉下面の子葉展開基部付近を懸
架すべきスリットを有し、さらに当該スリットには苗の
葉柄部が嵌合すべき切欠を形成してなる接木苗製造装
置。 - 【請求項2】台木苗を保持する台木苗保持具と、 穂木苗を保持する穂木苗保持具と、 前記台木苗保持具において待機する台木苗を、把持手段
により把持して接木位置まで搬送する台木搬送機構と、 前記穂木苗保持具において待機する穂木苗を、把持手段
により把持して接木位置まで搬送する穂木搬送機構と、 前記両搬送機構で接木位置まで搬送される各苗の所定部
をそれぞれ切断する切断機構と、 前記両搬送機構で接木位置まで搬送された台木および穂
木の両切断面を接着する接着機構とを備え、 前記台木搬送機構により接木位置に搬送された台木苗
に、前記把持手段の上側および下側でそれぞれ当接すべ
き当接部材を設けてなる接木苗製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04040340A JP3134457B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 接木苗製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04040340A JP3134457B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 接木苗製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207819A true JPH05207819A (ja) | 1993-08-20 |
JP3134457B2 JP3134457B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=12577904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04040340A Expired - Fee Related JP3134457B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 接木苗製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3134457B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103814758A (zh) * | 2014-02-18 | 2014-05-28 | 阜阳市林业科学技术推广站 | 薄壳山核桃简易芽接刀制作及其使用方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101940705B1 (ko) * | 2015-06-09 | 2019-01-21 | 문환업 | 점착제 조성물 및 이를 포함하는 테이프 클리너 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP04040340A patent/JP3134457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103814758A (zh) * | 2014-02-18 | 2014-05-28 | 阜阳市林业科学技术推广站 | 薄壳山核桃简易芽接刀制作及其使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3134457B2 (ja) | 2001-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05207819A (ja) | 接木苗製造装置 | |
JP3147507B2 (ja) | 接木苗製造機 | |
JP2979740B2 (ja) | 接木苗製造装置 | |
JP3198633B2 (ja) | 接木苗製造機における苗寄せ装置 | |
JP3191248B2 (ja) | 接木ロボット | |
JP2979745B2 (ja) | 接木苗製造装置 | |
JPH05207818A (ja) | 接木苗製造装置における苗接着機構 | |
JPH05219835A (ja) | 接木苗製造機における苗切断装置 | |
JP2002065058A (ja) | 接ぎ木ロボット | |
KR100328270B1 (ko) | 접목묘목제조장치 | |
JPH05111327A (ja) | 接木苗製造装置 | |
JP2993650B2 (ja) | 接木ロボット | |
JP3435727B2 (ja) | 接木ロボット | |
JP3223579B2 (ja) | 接木ロボット | |
JP3282280B2 (ja) | 接木ロボット | |
JP3282281B2 (ja) | 接木ロボット | |
JP2000166383A (ja) | 自動接ぎ木装置における穂木苗受け具 | |
JPS6328851B2 (ja) | ||
JP3628441B2 (ja) | 接ぎ木方法及びその装置 | |
JPH0670639A (ja) | 接木ロボット | |
JP3278961B2 (ja) | 接木ロボット | |
JPH0799983B2 (ja) | 接木ロボット | |
JPH0627A (ja) | 接木ロボット | |
JP3557754B2 (ja) | 接ぎ木装置 | |
JPS58202208A (ja) | バネ供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001031 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |